JPH02298346A - 脱臭粒剤並びにその製造方法 - Google Patents

脱臭粒剤並びにその製造方法

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JPH02298346A
JPH02298346A JP2041504A JP4150490A JPH02298346A JP H02298346 A JPH02298346 A JP H02298346A JP 2041504 A JP2041504 A JP 2041504A JP 4150490 A JP4150490 A JP 4150490A JP H02298346 A JPH02298346 A JP H02298346A
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Motoyasu Nakanishi
幹育 中西
Masaaki Amano
天野 正章
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の目的) 〈産業上の利用分野〉 本発明はアンモニア、硫化水素等の悪臭ガスの臭気を除
去する脱臭微粉末剤を更に使用しやすい形態に加工した
脱臭粒剤並びにその製造方法に関するものである。
〈発明の背景〉 近年、酸化亜鉛と二酸化チタンとを脱臭成分として含む
脱臭剤(特開昭63−54935号参照)が、その強力
な脱臭性能が評価されて種々の分野において使用されて
いる。このような脱臭剤に代表されるような脱臭微粉末
剤は、ミクロンないしサブミクロンオーダーの微粒子で
あるため、そのままの状態で使用すると飛散してしまう
、そこで、このものを使用するに際しては、ポリビニー
ルアルコール等のバインダーを用いて、紙、繊維、発泡
体等に担持させて使用していた。しかしながら、このよ
うな方法で使用する場合には、バインダーの粘性または
粘着性のため造粒し難く、またポリビニールアルコール
の膜はガス透過性が悪いため、被膜層を通して脱臭が行
われる分、説奥機能が低下していた。
このようなことから、例えば脱臭微粉末剤をシート状の
ものに担持させた後、これを活性種存在雰囲気下に晒し
てその表面を荒らす方法や、脱臭微粉末剤を分散させて
高粘度水溶液とし、このものから造粒する方法などの工
夫がなされている。しかし前者の方法では、シート状に
する過程で多くの脱臭微粉末剤を含有させることができ
ず、従って必ずしも脱臭性能の高いものが得られない。
また後者の方法では水が分散媒であるためにバインダー
機能が得られず、造粒されたものは指で潰すと粉々にな
ってしまう程度の必ずしも強度のあるものではなかった
く開発を試みた技術的事項〉 本発明はこのような背景に鑑みなされたものであって、
水溶性アルギン酸塩が、ある種の金属塩水溶液や酸ある
いはアルコール中で不溶性の膜を形成することに着目し
、この性質を利用して脱臭微粉末剤をその脱臭能力を低
下させることなく粒剤化する技術の開発を試みるととも
に、合わせてこの粒剤化された脱臭剤が一層商品性、市
場性を有するような脱臭粒剤の開発を試みたものである
〈発明の構成) く目的達成の手段〉 即ち、本出願に係る第一の発明たる脱臭粒剤は、脱臭微
粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に混合して混合液
とし、この混合液を多価金属イオンとなり得る金属塩水
溶液に連続的にまたは非連続的に分散して得られる少な
くとも″表面が不溶化した中間生成物を乾燥することに
より得られることを特徴として成るものである。
また本出願に係る第二の発明たる脱臭粒剤は、脱臭微粉
末剤を、多価金属イオンとなり得る金属塩水溶液に混合
して混合液とし、この混合液を水溶性アルギン酸塩水溶
液中に連続的にまたは非連続的に分散して得られる少な
くとも表面が不溶化した中間生成物を乾燥することによ
り得られることを特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第三の発明たる脱臭粒剤は、脱臭
微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に混合して混合
液とし、この混合液を酸に対して連続的にまたは非連続
的に分散して得られる少なくとも表面が不溶化した中間
生成物を乾燥することにより得られることを特徴として
成るものである。
更にまた本出願に係る第四の発明たる脱臭粒剤は、脱臭
微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に混合して混合
液とし、この混合液をアルコールに対して連続的にまた
は非連続的に分散して得られる少なくとも表面が不溶化
した中間生成物を乾燥することにより得られることを特
徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第五の発明たる脱臭粒剤は前記要
件に加え、前記中間生成物を乾燥した後に焼成したこと
を特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第六の発明たる脱臭粒剤は前記要
件に加え、前記中間生成物を乾燥した後に着色を施した
ことを特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第七の発明たる脱臭粒剤は前記要
件に加え、前記乾燥は誘電加熱により行うことを特徴と
して成るものである。
更にまた本出願に係る第への発明たる脱臭粒剤は前記要
件に加え、前記多価金属イオンの固有の色を発現させた
ことを特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第九の発明たる脱臭粒剤は前記要
件に加え、前記脱臭微粉末剤は白色であることを特徴と
して成るものである。
更にまた本出願に係る第十の発明たる脱臭粒剤の製造方
法は、脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に混
合して混合液とし、この混合液を多価金属イオンとなり
得る金属塩水溶液に連続的にまたは非連続的に分散して
得られる少なくとも表面が不溶化した中間生成物を乾燥
することを特徴として成るものである。
更にまた本出願に係る第十−の発明たる脱臭粒剤の製造
方法は、脱臭微粉末剤を多価金属イオンとなり得る金属
塩水溶液に混合して混合液とし、この混合液を水溶性ア
ルギン酸塩水溶液中に連続的にまたは非連続的に分散し
て得られる少な(とも表面が不溶化した中間生成物を乾
燥することを特徴として成るも゛のである。
更にまた本出願に係る第十三の発明たる脱臭粒剤の製造
方法は、脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に
混合して混合液とし、この混合液を酸に対して連続的に
または非連続的に分散して得られる少なくとも表面が不
溶化した中間生成物を乾燥することを特徴として成るも
のである。
更にまた本出願に係る第十三の発明たる脱臭粒剤の製造
方法は、脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に
混合して混合液とし、この混合液をアルコールに対して
連続的にまたは非連続的に分散して得られる少なくとも
表面が不溶化した中間生成物を乾燥することを特徴とし
て成るものである。
更にまた本出願に係る第十四の発明たる脱臭粒剤の製造
方法は前記要件に加え、前記乾燥工程は誘電加熱により
行うことを特徴とじ−ζ成るものである。
これら発明により前記目的を達成しようとするものであ
る。
以下、上記発明の構成要素について具体的に説明する。
脱臭微粉末剤は、粒径がミークロンないしサブミクロン
オーダーの微粉末状の説臭剤であり、−例として酸化亜
鉛と二酸化チタンと水分子とが緊密に結合した粒子の集
合体(特開昭63−54935号参照)が挙げられる。
尚、この酸化亜鉛と二酸化チタンと水分子とが緊密に結
合した粒子の集合体は白色であるため、白色の脱臭粒剤
を製造する場合に使用できる。また脱臭微粉末剤はこの
ほかにも、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、
酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素等の吸着
性のある酸化物の一部または全部を主体とした白色系の
ものやその他従来公知のものを使用することもできる。
次に水溶性アルギン酸塩について説明する。
このものは具体的にはアルギン酸ナトリウムに代表され
るものであり、ほかにもアルギン酸アンモニウムなどを
使用することができる。ここでは代表してアルギン酸ナ
トリウムについて説明する。このアルギン酸ナトリウム
は、コンブ、カジノ、アランなどの褐藻類の細胞膜を形
成する物質であり、乳化安定剤、粘強剤、型剥離剤など
として用いられる。この物質は極めて高粘性のコロイド
物質で親水性が強く、冷水、温水、いずれにも良く溶解
し、非常に粘稠均一な溶液となる性質を有する。また、
この溶液にアルミニウム、バリウム、カルシウム、銅、
鉄、釦、亜鉛、ニッケルなどの金属塩を加えると、水に
不溶性のアルギン酸塩となる。尚、請求項1.2.10
.11にそれぞれ記載した発明は、アルギン酸ナトリウ
ムのこのような性質を利用するものである。またアルギ
ン酸ナトリウムに酸を加えると、ゲル状で水に不溶のア
ルギン酸となる。
尚、請求項3.12にそれぞれ記載した発明は、アルギ
ン酸ナトリウムのこのような性質を利用するものである
また請求項1.2.10.11記載の発明におけう多価
金属イオンとなり得る金属は、具体的にはアルミニウム
、バリウム、カルシウム、銅、鉄、鉛、亜鉛、ニッケル
などがある。即ち、要はアルギン酸と結合したときに水
に不溶ないしはN溶となるような金属を選定する。尚、
請求項8記載の発明は多価金属イオンの色を発色させる
ごとを特徴とするものであるが、その例としては鉄イオ
ンの赤褐色、銅イオンの黄青色、金イオンの青紫色、ニ
ッケルイオンの淡黄緑色などがある。
更に請求項3.12記載の発明における酸は、塩酸、硫
酸、硝酸などに代表される強酸のほか、アルギン酸より
も強い酢酸等の弱酸を含むものである。
更にまた請求項4.13記載の発明におけるアルコール
とは、鎖式または脂環式炭化水素の水“  素原子、ま
たは芳香族炭化水素の側鎖の水素原子を水酸基で置換し
た構造をもつ化合物を言い、例えばメタノール、エタノ
ールなどがある。
次に本発明たる脱臭粒剤の製造方法について説明する。
まず脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液内に混合
し、ポンプを使用して毎秒一定量の混合液を吸い上げて
チューブ内に送る。
尚、水溶性アルギン酸塩水溶液は濃度が高いと粘度が上
がるため(ポンプの吸引能力を考慮するとその濃度は2
%以下とすることが好ましい。
また−例として、脱臭微粉末剤に酸化亜鉛と二酸化チタ
ンと水分子とが緊密に結合した粒子の集合体を用い、水
溶性アルギン酸塩にアルギン酸ナトリウムを用いた場合
には、脱臭微粉末剤と水溶性アルギン酸塩との重量比は
90 : 10ないし95;5とすることが好ましい。
次に多価金属イオンとなり得る金属塩水溶液、酸もしく
はアルコールのうち、いずれかを入れた容器をチューブ
の先端側に用意しておき、ポンプ圧によってチューブ内
の混合液を少しずつ送り出したり、あるいはタンクに混
合液を溜めておき、タンク下方に設けたノズルから液滴
を落下させる方法で混合液を容器中に滴下する。これに
より混合液を分散させる分散媒の種類により、それぞれ
分散滴が化学的あるいは物理的変化を生じ、少なくとも
表面が不溶化した中間生成物を生じる。
尚、分散媒として多価金属イオンとなり得る金属塩水溶
液を使用した場合には、混合液を分散させるにつれて、
次第に水溶液中の多価金属イオンの濃度が低下していく
ため、製造能率を考慮して金属塩水溶液の濃度を比較的
高濃度としておくことが好ましいが、その一方、金属塩
水溶液の濃度が高すぎると、滴下された混合液の比重と
の関係から滴下液が水溶液上に浮いて球になり難い。従
って金属塩水溶液の濃度は0.1〜lO%程度とするこ
とが好ましい。また混合液を分散媒に分散させる方法と
しては、滴下する方法のほかに例えばノズルをチューブ
の先端に取り付けて、このノズルを分散媒中に入れ、ポ
ンプ圧で混合液を水溶液中に押し出すようにして繊維状
の中間生成物を形成するようにしてもよい。尚、本明細
書中で使用する「粒」という語は、小さな球体という意
味は勿論のこと、綿体を適宜の大きさに切断した形状や
円柱形状等の種々の形状を含む概念である0次にこのよ
うにして得られた中間生成物を水溶液中から取り出した
後、高温度下に放置したり、乾燥機を使用するなどの方
法により乾燥して本発明たる脱臭粒剤を得る。また中間
生成物が繊維状の場合には、このものを適当な長さに切
って脱臭粒剤とする。尚、乾燥方法としては、燃焼熱、
抵抗熱、赤外線、遠赤外線等を熱源とした外部加熱のほ
か、誘電加熱により自己発熱させる内部加熱、あるいは
これを併用してもよい、ここで誘電加熱とは、高周波数
帯域の電界内に誘電体たる加熱物を置き、その誘電体の
分子が印加電界の方向に一致しようとして、常に回転を
繰り返して隣接分子と摩擦を起こし、この摩擦熱で内部
から発熱する原理を応用する加熱方式であり、食品、木
材等、水分を含むものの加熱、乾燥、更には樹脂シート
、プラスチック等の接着等の加工に利用されている技術
である。一般に誘電加熱の特徴としては加熱に要する時
間が短い、熱効率が高い、加熱電力の制御が容易で応答
が速い、複雑な形状のものでも比較的均一に加熱できる
などが挙げられるが、中間生成物を誘電加熱して乾燥さ
せれば、気化した内部水分が膨張し、外部に放出され、
若干なりとも発泡作用を起こして膨化した脱臭粒剤が得
られる。因みにこのように膨化した脱臭粒剤は表面積が
太きくなるため、脱臭能力の高いものとなる。尚、膨化
した脱臭粒剤を製造するには、中間生成物を真空凍結乾
燥法で乾燥してもよい、尚、脱臭微粉末剤として、酸化
亜鉛と二酸化チタンと水分子とが緊密に結合した粒子の
集合体を使用した場合には、乾燥時に100℃を超える
と変色するため、これ以下の温度で乾燥するようにする
次に脱臭粒剤の他の製造方法について説明する。この方
法は、いわば前記方法における分散滴と分散媒とを逆に
したものであって、まず脱臭微粉末剤を塩化カルシウム
などの多価金属イオンとなり得る金属塩水溶液に混合し
、この混合液を水溶性アルギン酸塩水溶液中に連続的に
または非連続的に分散し、これにより得られる表面が不
溶化した中間生成物を乾燥するというものである。因み
にこの方法では分散滴表面の多価金属イオンたる例えば
カルシウムイオンが、分散媒たる水溶性アルギン酸塩の
アルギン酸と結合して、水に不溶なアルギン酸カルシウ
ムを形成して中間生成物を生ずるのである。
以上が本発明たる脱臭粒剤の基本的な製造方法であるが
、更に脱臭粒剤の脱臭効率を高め、あるいはその商品性
を高めるために、脱臭粒剤に種々の加工を施すことがで
きる。即ち、まず上記方法により得られた脱臭粒剤を焼
成して、脱臭粒剤中の金属を酸化することができる。因
みにこのようにして脱臭粒剤中に生じた金属酸化物(例
えば酸化カルシウム)は、水、−酸化炭素、二酸化炭素
等を吸着する作用をする。また多価金属イオンとなり得
る金属塩水溶液を使用して脱臭粒剤を製造した場合には
、このものを焼成することにより多価金属イオンの色を
発色させて色付きの脱臭粒剤を得ることもできる。
尚、色付きの脱臭粒剤を製造する場合には、上記のよう
に多価金属イオンの色を発色させる方法のほか、特に脱
臭粒剤が白色の場合であったり、製造工程で多価金属イ
オンを使用しない場合に有効な方法として、適宜の着色
料を使用して脱臭粒剤を着色してもよい、また、伯の着
色方法として着色料を脱臭微粉末剤や水溶性アルギン酸
塩等にあらかじめ混合しておき、この材料で脱臭粒剤を
製造するようにしてもよい。尚、このような場合に使用
する着色料は、衛生面を考慮して食用色素として使用さ
れる合成タール色素及びそのアルミニウムレーキ、無機
顔料、天然色素等を用いることが望ましい。
〈発明の作用〉 本発明では、混合液を分散させる分散媒の種類により、
それぞれ以下のような化学的あるいは物理的現象により
中間生成物を生じる。
即ち多価金属イオンとなり得る金属塩水溶液を分散媒と
する場合には、水溶性アルギン酸塩たる例えばアルギン
酸ナトリウムのナトリウムイオンが、多価金属イオンた
る例えばカルシウムイオンに置換して、水に不溶なアル
ギン酸カルシウムの層を少なくとも表面に形成した中間
生成物を生ずる。
また酸を分散媒とする場合には、水溶性アルギン酸塩た
る例えばアルギン酸ナトリウムのナトリウムイオンが水
素イオンに置換して、水に不溶なゲル状のアルギン酸の
層を少なくとも表面に形成した中間生成物を生ずる。
更にまたアルコールを分散媒とする場合には、水溶性ア
ルギン酸塩と水和状態にある水分子がアルコールの脱水
作用により脱水されるため、水溶性アルギン酸塩自体が
水に不溶となって中間生成物を生ずる。
更にまた中間生成物の乾燥方法として誘電加熱による方
法を通用すれば、内部水分が膨張して外部に放出され、
このとき若干なりとも発泡作用を起こして膨化状態の脱
臭粒剤が(4られる。
更にまた脱臭粒剤を焼成することにより脱臭粒剤中に金
属酸化物(例えば酸化カルシウム)を生じ、水、−酸化
炭素、二酸化炭素の吸着能をも有するようになる。
〈実施例〉 脱臭粒剤を製造する第一の実施例は、以下のとおりであ
る。まず水99部に水溶性アルギン酸塩たるアルギン゛
酸ナトリウム1部の割合で溶解して1%のアルギン酸ナ
トリうム水溶液を[Jし、このアルギン酸ナトリウム水
溶液5部に対し、説奥微粉末剤たる酸化亜鉛と二酸化チ
タンと水分子とが緊密に結合した粒子の集合体95部を
入れ、スクリュー攪拌して混合液を作る。一方、大きめ
の容器に分散媒としてlO%塩化カルシウム水溶液を調
製する。尚、本実施例では、多価金属イオンとなり得る
金属塩水溶液を分散媒としたが、酸またはアルコールを
分散媒とする場合には、それぞれ0.IN塩酸または9
0%エチルアルコールを調製する。次にマイクロチュー
ブポンプを使用して混合液をチューブ内に吸い上げ、チ
ューブ先端から塩化カルシウム水溶液中に滴下すると、
塩化カルシウム水溶液中に中間生成物を生じる。この中
間生成物を回収し、80℃のもと3時間放置して乾燥さ
せ、白色の脱臭粒剤を得る。尚、酸またはアルコールを
分散媒とする場合にも、同様にして脱臭粒剤を製造すれ
ばよい。
次に脱臭粒剤を製造する第二の実施例は以下のとおりで
ある。まず水5部に塩化カルシウム95部の割合で溶解
して5%の塩化カルシウム水溶液とし、この塩化カルシ
ウム水溶液2部に対し、酸化亜鉛と二酸化チタンと水分
子とが緊密に結合した粒子の集合体1部を入れてスクリ
ュー攪拌により酸化亜鉛と二酸化チタンと水分子とが緊
密に結合した粒子の集合体を混合させて混合液とする。
一方、大きめのビーカーに0.5%アルギン酸ナトリウ
ム水溶液を調製する。次にマイクロチューブポンプを使
用して混合液をチューブ内に吸い上げ、アルギン酸ナト
リウム水溶液中に滴下すると、アルギン酸ナトリウム水
溶液中に中間生成物を生じる。この中間生成物を回収し
、80℃のもと3時間放置して乾燥させ白色の脱臭粒剤
を得る。
次に第三の実施例として、焼成した脱臭粒剤を製造する
場合には、前記第一または第二の実施例により得た脱臭
粒剤を更に400℃の加熱炉中で2時間焼成して得るこ
とができる。また第一または第二の実施例において、塩
化カルシウムの代わりに塩化第一鉄、塩化第一銅、塩化
金、塩化ニッケルを用いれば、これにより得られる脱臭
粒剤を焼成することにより、それぞれ赤褐色、黄青色、
青紫色、淡黄緑色の脱臭粒剤を得る。
次に第四の実施例として、着色した脱臭粒剤を製造する
場合には、上記第一または第二の実施例により得られた
白色の脱臭粒剤を皿の上にのせて、噴霧器を用いて食用
青色2号(インジゴカルミン)を噴霧する0皿上の白色
の脱臭粒剤が万遍なく着色されたら、このものを取り出
して乾燥することにより着色された脱臭粒剤を得る。
次に第五の実施例として、周波数帯域としていわゆるマ
イクロ波領域である高周波を照射して行うマイクロ波加
熱と熱風加熱とを併用した実施例を示す。前記第一の実
施例の途中で得られる中間生成物をいわゆる流動槽に入
れ、風速7.4++/s、120℃の熱風を供給しなが
ら、併せてマイクロ波を照射して脱臭粒剤を製造した。
尚、比較例として前記第一の実施例の脱臭粒剤(以下比
較例1という)と、前記第一の実施例の途中で得られる
中間生成物を流動槽に入れ、風速1.4m/s、温度1
20℃の熱風を供給することのみで乾燥した脱臭粒剤(
以下比較例2という)をそれぞれ併せて製造した。尚、
この実施例のように熱風加熱とマイクロ波加熱とを併用
すれば、乾燥効率の面からも優位性がある。
(発明の効果) 本発明たる脱臭粒剤は、脱臭微粉末剤を使用しやすい粒
剤にしたものであるから、広い用途で使用することがで
きる。
またポリビニールアルコール等のバインダーを用いて、
紙、繊維、発泡体等に脱臭微粉末剤を担持させた従来品
と比べると、ガス透過性が良く、従って脱臭性能が高い
。また造粒を容易に行うことができるとともに、造粒さ
れた脱臭粒剤は適度の強度を有するから、容易に崩れる
こともない。
更に、従来脱臭剤として主流であった活性炭は黒色であ
り、冷蔵庫内等で使用するときは必ずしも清潔的な印象
を与えていなかった。しかし本発明たる脱臭粒剤の製造
方法によれば、白色のものや、焼成によりイオンの色を
発色させたもの、また着色したものなどを製造すること
ができるから、冷蔵庫内など清潔面を重視する場所や食
品など衛生面を重視するものに応じて脱臭粒剤の色を選
択して使用することができる。
また、このように脱臭剤に着色を施すことにより、例え
ば透明容器に入れて部屋等の脱臭剤として使用するなど
一種の装飾効果を生むこともできるから、脱臭剤自体の
商品価値も上がる。
更にまた本発明たるIA臭粒剤の製造方法によれば、製
造過程でチューブやノズルの径を変えたり、落下高さを
変えるなどの様々な滴下方法をとることにより、大小種
々の粒径の脱臭粒剤を容易に製造することができる。
また前記第一の実施例において塩化カルシウムの代わり
に塩化第一銅を用いて得られた脱臭粒剤と、このものを
焼成した脱臭粒剤とを、それぞれ−酸化炭素を含む混合
ガス中に入れて両者が一酸化炭素を吸着する割合を比較
したところ、焼成した脱臭粒剤は焼成しない脱臭粒剤に
比べてほぼ四倍の吸着作用を示した。このように焼成し
た脱臭粒剤は、水、−酸化炭素、二酸化炭素等の吸着能
をも有するから、多目的な用途に使用することができる
更にまた中間生成物の乾燥方法として誘電加熱による方
法をとれば、膨化状態の脱臭粒剤が得られるため、表面
積の増大により吸着能力が増大する。第1図に示すグラ
フは中間生成物を異なった乾燥手法により製造した脱臭
粒剤のアンモニアの吸着特性について除去率(%)と時
間(分)との関係を示すものである。実験に用いた検体
は第五の実施例に示すようにマイクロ波加熱を併用して
乾燥したもののほか、比較例として前記比較例1及び比
較例2として製造したものを使用した。このグラフから
明らかなように、例えば10分経過時ではマイクロ波を
併用した脱臭粒剤は、比較例1及び比較例2に比べてほ
ぼ1.5倍の吸着速度を示す。また最終的なアンモニア
の除去率についてもマイクロ波を使用した塩臭粒剤は、
比較例1及び比較例2に比べて高い除去率を示す。
【図面の簡単な説明】 第1図は中間生成物を異なった乾燥手法により製造した
脱臭粒剤のアンモニアの吸着特性の変化を表すグラフで
ある。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に混
    合して混合液とし、この混合液を多価金属イオンとなり
    得る金属塩水溶液に連続的にまたは非連続的に分散して
    得られる少なくとも表面が不溶化した中間生成物を乾燥
    することにより得られることを特徴とする脱臭粒剤。
  2. (2)脱臭微粉末剤を、多価金属イオンとなり得る金属
    塩水溶液に混合して混合液とし、この混合液を水溶性ア
    ルギン酸塩水溶液中に連続的にまたは非連続的に分散し
    て得られる少なくとも表面が不溶化した中間生成物を乾
    燥することにより得られることを特徴とする脱臭粒剤。
  3. (3)脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に混
    合して混合液とし、この混合液を酸に対して連続的にま
    たは非連続的に分散して得られる少なくとも表面が不溶
    化した中間生成物を乾燥することにより得られることを
    特徴とする脱臭粒剤。
  4. (4)脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に混
    合して混合液とし、この混合液をアルコールに対して連
    続的にまたは非連続的に分散して得られる少なくとも表
    面が不溶化した中間生成物を乾燥することにより得られ
    ることを特徴とする脱臭粒剤。
  5. (5)前記中間生成物を乾燥した後に焼成したことを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載の脱臭粒剤。
  6. (6)前記中間生成物を乾燥した後に着色を施したこと
    を特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の脱臭
    粒剤。
  7. (7)前記乾燥は誘電加熱により行うことを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5または6記載の脱臭粒剤。
  8. (8)前記多価金属イオンの固有の色を発現させたこと
    を特徴とする請求項1、2、3または4記載の脱臭粒剤
  9. (9)前記脱臭微粉末剤は白色であることを特徴とする
    請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の脱臭
    粒剤。
  10. (10)脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に
    混合して混合液とし、この混合液を多価金属イオンとな
    り得る金属塩水溶液に連続的にまたは非連続的に分散し
    て得られる少なくとも表面が不溶化した中間生成物を乾
    燥することを特徴とする脱臭粒剤の製造方法。
  11. (11)脱臭微粉末剤を多価金属イオンとなり得る金属
    塩水溶液に混合して混合液とし、この混合液を水溶性ア
    ルギン酸塩水溶液中に連続的にまたは非連続的に分散し
    て得られる少なくとも表面が不溶化した中間生成物を乾
    燥することを特徴とする脱臭粒剤の製造方法。
  12. (12)脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に
    混合して混合液とし、この混合液を酸に対して連続的に
    または非連続的に分散して得られる少なくとも表面が不
    溶化した中間生成物を乾燥することを特徴とする脱臭粒
    剤の製造方法。
  13. (13)脱臭微粉末剤を水溶性アルギン酸塩水溶液中に
    混合して混合液とし、この混合液をアルコールに対して
    連続的にまたは非連続的に分散して得られる少なくとも
    表面が不溶化した中間生成物を乾燥することを特徴とす
    る脱臭粒剤の製造方法。
  14. (14)前記乾燥工程は誘電加熱により行うことを特徴
    とする請求項10、11、12または13記載の脱臭粒
    剤の製造方法。
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