JPH02296083A - 複座式の電磁弁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は複座式の電磁弁に関する。

［従来の技術］ このような形式の弁では、弁体を作動させる可動子の突
き棒と弁座プレートとの間に圧力媒体通過部が構成され
ている。このような形式の構成はあまり好都合とは云え
ないことが判明した（米国特許第４５５６０８５号明細
書）。

し発明が解決しようとする課題］ 本発明の課題は、特に単純で安価に構成されていて、比
較的少数の構成部分しか必要としないような、複座式の
電磁弁を提供することである。

［課題を解決するための手段］ この課題を解決するために本発明の構成では、複座式の
電磁弁であって、該電磁弁の弁体が電磁石の可動子であ
り、前記電磁弁が薄板製のケーシング周壁内に配置され
ており、該ケーシング周壁がプラスチックの射出成形に
よってコアおよび電気的な接続部と共に、前記プラスチ
ック内に埋め込まれてケーシングを形成しており、さら
に、圧力媒体通路を備えた接続部分が設けられていて、
この場合該接続部分と、前記コア内に配置されたプラス
チック製の接続通路との間に前記弁体が位置している形
式のものにおいて、前記弁体の高さで前記ケーシング周
壁に磁束板が不動に配置されており、該磁束板の中央に
設けられた開口に前記弁体が遊びをもって位置している
ようにした。

［発明の効果］ 本発明のように構成された電磁弁には、従来のものと比
べて次のような利点がある。すなわち、本発明による複
座式の電磁弁は特に単純に構成されていて、比較的少な
い数の構成部分しか必要としない。製作費用は僅かであ
る。その理由は、前組み付けされた部分が射出成形用金
型に装入され、次いでこれらの部分の周面全体にプラス
チックが射出成形されるからである。

本発明の別の利点は請求項２以下から得られる［実施例
］ 以下に、本発明の１実施例を図面につき詳しく説明する
。

この電磁弁は磁石周壁１０を有しており、この磁石周壁
は外周面に貫通孔１１を有しているこの磁石周壁内には
電磁石のコイル１２が配置されている。コイル１２の上
方には薄板製の底カバー１３が、同コイルの下方には磁
束板１４がそれぞれ位置している。磁束板１４の外径に
沿って、磁石周壁１０のための肩部１４Ａが形成されて
いる。磁束板１４の下方には弁ケーシング１６が位置し
ている。この弁ケーシングはフランジ状の縁部１５を有
しており、この縁部は、たとえば磁石周壁１０の下側部
分の縁曲げにより、この下側部分によって磁束板１４と
固く結合されている。磁石周壁１０、底カバー１３およ
び磁束板１４は単純な打抜き製品および引抜き製品であ
る。磁束板１４と弁ケーシング１６の縁部１５とを取り
囲むように磁石周壁を縁曲げすることによって（特殊な
変形技術であってもよい）、従来の公知の構成において
必要であった旋削作業工程は不要となる。磁石周壁１０
の上端部は引込み部１７を有しており、これにより金属
とプラスチックとの間の熱膨張の差による作業空隙Ａの
増大は小さくなる。

この電磁弁の唯一の旋削加工部分はコイル１２の内部に
設置された金属材料製のコア１８である。このコアの外
周面に前記コイルが接触している。薄板製の底カバー１
３の開口部はコアに設けられた溝１８Ａに突入している
。コア１８の内部にはプラスチックスリーブ２ｏが位置
しており、このプラスチックスリーブは隆起部２１によ
ってコア１８にしっかりと保持されている。プラスチッ
クスリーブ２ｏは長手方向に延びる円筒状の流過部２２
を有している。この流過部の下端部は球状の弁体２４の
ための弁座２３を形成しており、前記弁体は同時に電磁
石の可動子でもある。コアとプラスチックスリーブとの
間には、円筒状のギャップ室２５が位置しており、この
ギャップ室には圧縮ばね２６が配置されている。この圧
縮ばねは、弁ケーシング１６の上部に構成された弁座２
８に弁体２４を押し付けている。コア１８の下部には、
円錐形の肩部３０が構成されており、この肩部には軸方
向に延びる複数のスリット３１が設けられている。

弁座２８の中央には、弁ケーシング１６を長手方向に延
びる盲孔３２が開口しており、この盲孔には横方向孔３
３が開口しており、この横方向孔にポンプ３５の搬送導
管３４が接続されている。弁座２８の側方には、やはり
弁ケーシングを一貫して延びる２つの長手方向孔３７゜
３８が開口しており、これらの長手方向孔には、消費器
（図示しない）に通じている導管３９が接続されている
。

磁束板１４は中央の孔４０を有しており、この孔の間に
は、充分な半径方向の遊びをもって弁体２４が位置して
いる。磁束板の内周面には、長手方向に延びる複数の溝
４１．４２が構成されており、これらの溝は圧力媒体を
貫流させるために役立つ。

磁石周壁の実際に全周面にプラスチック４３が射出成形
されている。プラスチックを射出成形される部分は既に
前組み付けされているので、極めて簡単で安価な製作が
得られる。射出成形時にはダイオード４４もプラスチッ
ク４３内に埋め込まれる。

この電磁弁を特殊に構成すること、すなわち極めて小さ
な磁束漏れしか有しないように、磁束板１４の厚さｂを
設定し、かつ弁ケーシングの支持面と弁体２４との間の
寸法ａを適宜に設定することにより、補償調整はたいて
い不要となり得る。

この電磁弁は電磁石の無電流時に閉鎖されている。つま
りコイル１２が励磁されていないと、圧縮ばね２６は弁
座２８に弁体２４を押し付けている。ポンプから送出さ
れた圧力媒体は搬送導管３４と横方向孔３３と盲孔３２
とを介して弁体２４の下面に達した後に、この弁体を巡
ってさらに溝４１．４２とスリット３１とを介して弁座
２３に到達する。この弁座から圧力媒体はさらに流過部
２２を介して容器にまで流れる。コイル１２が励磁され
ると、弁体２４は圧縮ばね２６のばね力に抗して上方に
シフトされ、かつ弁座２３を閉鎖する。この場合、ポン
プから送出された圧力媒体は盲孔３２と弁座２８とを介
して長手方向孔３７．３８に流入し、さらにこれらの長
手方向孔から導管３９に流入する。弁体２４の弁行程が
極めて小さいので、迅速な切換えシーケンスが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による電磁作動式の両座弁の縦断面図であ
る。 １０・・・磁石周壁、１１・・・貫通孔、１２・・・コ
イル、１３・・・底カバー　１４・・・磁束板、１４Ａ
・・・肩部、１５・・・縁部、１６・・・弁ケーシング
、１７・・・引込み部、１８・・・コア、１８Ａ・・・
溝、２０・・・プラスチックスリーブ、２１・・・隆起
部、２２・・・流過部、２３・・・弁座、２４・・・弁
体、２５・・・ギャップ室、２６・・・圧縮ばね、２８
・・・弁座、３０・・・肩部、３１・・・スリット、３
２・・・盲孔、３３・・・横方向孔、３４・・・搬送導
管、３５・・・ポンプ、３７３８・・・長手方向孔、３
９・・・導管、４０・・・孔、４１．４２・・・溝、４
３・・・プラスチック、４４・・・ダイオード、Ａ・・
・作業空隙、ａ・・・寸法、ｂ・・・厚さ

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. １．複座式の電磁弁であって、該電磁弁の弁体（２４）
   が電磁石の可動子であり、前記電磁弁が薄板製のケーシ
   ング周壁（１０）内に配置されており、該ケーシング周
   壁がプラスチックの射出成形によってコア（１８）およ
   び電気的な接続部と共に、前記プラスチック内に埋め込
   まれてケーシングを形成しており、さらに、圧力媒体通
   路（３２〜３８）を備えた接続部分（１６）が設けられ
   ていて、この場合該接続部分と、前記コア（１８）内に
   配置されたプラスチック製の接続通路（２２）との間に
   前記弁体が位置している形式のものにおいて、前記弁体
   （２４）の高さで前記ケーシング周壁（１０）に磁束板
   （１４）が不動に配置されており、該磁束板の中央に設
   けられた開口（４０）に前記弁体が遊びをもって位置し
   ていることを特徴とする、複座式の電磁弁。
2. ２．ケーシングの個々の部分が、周面にプラスチックを
   射出成形される前に前組み付けされて、射出成形用金型
   に導入されている、請求項１記載の電磁弁。
3. ３．消費器からタンクへの戻り流が貫流案内されている
   、請求項１または２記載の電磁弁。
4. ４．プラスチックの射出成形によって、プラスチックケ
   ーシングにダイオード（４４）が一緒に埋め込まれてい
   る、請求項１から３までのいずれか１項記載の電磁弁。
5. ５．前記開口（４０）に少なくとも１つの貫流溝（４１
   ，４２）が構成されている、請求項１から４までのいず
   れか１項記載の電磁弁。