JPH02295585A - パチンコ遊技機の磁気検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、パチンコ遊技機において、遊技者が磁石等の
磁気的手段によって球を誘導すること等の不正行為を確
実に検知するための、パチンコ遊技機の磁気検出装置に
関する。

［従来の技術］ 従来、この種のパチンコ遊技機の磁気検出装置として、
本出願人の出願に係る特願平成１−６３５９９号の発明
（以下「先願発明」という。）がある。

この先願発明は、本発明の如く外側ガラス板に設けた透
明な静電防止膜を備えていない点を除いては、本願発明
と同様の構成を有するものである。すなわち、パチンコ
遊技機のガラス板に、そのほぼ全面にわたって分布する
ように線状４電体を互いに間隔をおいて平行に配設し、
その両端をガラス板の両端部に設けてある導電体にそれ
ぞれ接続して成る磁気センサと一と、該磁気センサーの
出力端子に接続され、該磁気センサーによって検出した
磁気検出信号を、予め設定された上限および下限を定め
た基準値と比較し、前記磁気検出信号が前記基準値の範
囲外にずれたとき出力信号を出す信号処理回路と、前記
出力信号によって駆動される警報装置を備えたものであ
る。

［発明が解決しようとする課題コ 上記従来の技術は、ガラス板の全域にわたフて、近づけ
られた磁石等による磁束の変化を均等に検出することが
できるものの、磁束の変化のみならず、静電気によって
もセンサーが作動し、上記磁気的手段による不正行為の
有無にかかわらず、警報装置を誤動作させるという問題
点がある。

本発明は、上述の従来の技術の有する問題点に鑑みてな
されたものであり、二重ガラスの全域にわたって磁束の
変化を良好な感度で均等に検出できるものでありながら
、静電気による誤動作の生じないパチンコ遊技機の磁気
検出装置を提供することを目的とする。

［課題を解決するための千段コ 上記目的を達成するために、本発明のパチコン遊技機の
磁気検出装置は、 パチンコ遊技機の前面二重ガラスの内側ガラス板に、そ
のほぼ全面にわたって分布するように線状導電体を互い
に間隔をおいて平行に配設し、その両端を前記内側ガラ
ス板の両端部に設けてある導電体にそれぞれ接続してな
る磁気センサーと、該磁気センサーの出力端子に接続さ
れ、該磁気センサーよって検出した磁気検出信号を、予
め設定された上限および下限を定めた基準値と比較し、
前記磁気検出信号が前記基準値の範囲外にずれたとき出
力信号を出す信号処理回路と、前記出力信号によって駆
動される警報装置とを備えるとともに、前記二重ガラス
の外側ガラス板には、そのほぼ全面を覆う透明の静電防
止膜を設けたものである。

［作用コ 本発明は、上記のとおり構成されているので、外側ガラ
ス板の面のどのような部位に永久磁石等の磁気を帯びた
物体を近づけても、その磁気による磁束の変化を磁気セ
ンサーが均等な感度で検出して磁気検出信号を得る二と
ができる。そして、この磁気検出信号を、信号処理回路
に予め設定された七限および下限を定めた基準値と比較
し、磁気検出信号か基準値の上限または下限を超えてず
れたときに出力信号を出して警報装置を駆動させる。

一方、遊技者の衣類等に帯電した静電気やその他の要因
による静電気によって誘導される静電気は、そのほとん
ど全部が外側ガラス板のほぼ全面を覆う透明の静電防止
膜によりグランドに流れ、磁気センサーの磁気検出信号
に影響を及ぼさない。

［実施例］ 図面に基いて本発明のパチンコ遊技機の磁気検出装置の
一実施例について説明する。

第１図は、本発明におけるパチンコ遊技機の磁気検出装
置を示す構成図である。本実施例では、パチンコ遊技機
の前面二重ガラスの内側ガラス板１０に、そのほぼ全面
にわたって分布するように複数本の線状導電体２ａを適
当な間隔で、線状導電体２ａ同士を平行に配設している
。線状導電体２ａはネサ膜（Ｓｎ０２：Ｓｎ膜）やＩＴ
Ｏ膜（Ｉｎ２０．：Ｓｎ１１！）等の導電材料から成る
線状の透明導電性フイルムを用いた方が良いが、透明導
電性フイルムに限ることなく、導電材料ならばいかなる
ものでも使用可能である。また，１木のものを屈曲する
ことにより、線状導電体同士を平行に配設することもで
きる。

内側ガラス板１０の両端部には、例えば銀ペーストのよ
うに線状導電体２ａより極めて抵抗値の低い材質の導電
体２が設けられており、この両端部の導電体２に、線状
導電体２ａの両端がそれぞれ接続されて磁気センサー１
が構成されている。

なお、前記内側ガラス板１０に設けた線状導電体２ａが
線状の透明導電性フイルムであれば、透過率が８０％以
上のため、パチンコ遊技の妨げに成ることは全くない。

上記導電体２の出力端には、磁気検出信号Ａが出力され
る。この磁気検出信号Ａを電気的に検出する方法として
は、誘導電圧で検出する方法と、誘導電流で検出する方
法があるが、本実施例では感度ムラを無くし、検出感度
を向上させるため、磁気検出信号Ａを誘導電流で検出す
る方法を採用した。

具体的に説明すると、誘導電流を電圧に変換する電流電
圧変換回路４と、その信号を増幅する電圧増幅回路５、
さらにその信号を予め設定さわた上限および下限を定め
た基準値である基準電圧と比較する比較回路６と、比較
回路６からの出力信号によりリレーを自己保持するリレ
ー自己保持回路７を含む信号処理回路９が、磁気センサ
ー１の出力端子に接続されており、信号処理回路９の出
力端には、例えばブザーまたはランプ等の警報装置８を
備えている。

以上のような構成により、永久磁石等を遊技者がパチン
コ遊技機の前記外側ガラス板１１に近づけると、磁気セ
ンサー１に磁束変化に伴う前記磁気検出信号Ａが得られ
る。そして、リード線３に導かれた前記磁気検出信号Ａ
の電流を、電流電圧変換回路４で電圧に変換し、その信
号を電圧増幅回路５で増幅する。さらに、電圧増幅回路
５の出力電圧を比較回路６に入力すると、予め設定され
た基準電圧の一ヒ限よりも電圧増幅回路５の出力電圧が
高い場合、もしくは予め設定された基準電圧の下限より
も電圧増幅回路５の出力電圧が低い場合にパチンコ遊技
機の外側ガラス板１１の近くに磁石があると判断し、リ
レー自己保持回路７によってリレーを作動させて自己保
持する。そして、その結果発生する出力信号Ｂを利用し
て、ブザーまたは警報ランプ等の警報装置８を駆動させ
る。

一方、第２図および第３図に示すように、前記二重ガラ
スの外側ガラス板１１には、そのほぼ全面を覆う透明の
静電防止膜１１ａが設けられている。該透明の静電防止
膜１１ａはネサ膜やＩＴＯ膜等の導電材料からなり、ア
ース線１２によってグランドに接続されている。

上述のように外側ガラス板１１にそのほぼ全面を覆う透
明の静電防止膜１１ａを設けたことにより、遊技者の衣
類等に帯電した静電気やその他の要因による静電気は、
そのほとんど全部が前記透明の静電防止膜１１ａに誘導
されグランドへ流れる。その結果、内側ガラス板１０の
磁気センサー１の磁気検出信号Ａにほとんどに影響を及
ぼさないので、静電気による誤動作が起きることがない 以下に示す木発明に係る実施例１と、比較例１および比
較例２について対比実験を行ったので、その結果を第１
表に示す。

実施例１：二ＪＩＸガラスの内側ガラス板に上述の磁気
センサーを設け、外側ガラス板 にはＬ述の透明の静電防止膜を設け たもの。

比較例１：二重ガラスの内側ガラス板に上述の磁気セン
サーを設け、外側ガラス板 はガラスのみからなるもの。

比較例２：一枚のガラス板のみからなり、該ガラス板に
上述の磁気センサーを設け たもの。

（実験方法） ■外側ガラス表面から約３ｃｍ離れた位置に、静電気を
帯電させた定規を近づけ、その表面に対し平行に往復移
動させた。

定規を雑布で１０回程度こすり、静電気を帯電させた。

第　　１　　表 ここで、上記出力値は電圧増幅器（１０万倍）の出力電
圧の最大波高値を示す。

第１表から明らかなように、本発明の実施例１すなわち
透明の静電防止膜を設けた場合、静電気による出力値は
ｌｏｏｍＶと非常に小さく、磁気センサーへの影響はほ
とんど無いといえる。逆に比較例１および比較例２すな
わち静電防止膜を設けない場合、静電気による出力値は
２６Ｖとなり、磁石（４０００ガウス）を近づけた場合
の出力値６Ｖに比較してはるかに大きい。

［発明の効果］ 本発明のバチコン遊技機の磁気検出装置は、上記のとお
り構成されているので、以下に記載するような効果を奏
する。

パチンコ遊技機の前面のガラス板に対し、いずれの部位
に磁石を近づけても、その磁気による磁束の変化を均等
な感度で確実に検出して警報手段を駆動させることがで
きるので、パチンコ遊技機における磁気を帯びた物体を
使用した不正行為を未然に防止することが可能となる。

一方，遊技者の衣類等に帯電した静電気やその他の要因
による静電気によって誘導される静電気は、そのほとん
ど全部が外側ガラス板のほぼ全面を覆う透明の静電防止
膜によりグランドに流れ、磁気センサーの電流または電
圧の変化は微量であり、誤って警報装置を動作させるこ
とがなく、透明ゆえにパチンコ遊技の妨げになることも
ない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すパチンコ遊技機の磁気
検出装置の構成図、第２図は前面二重ガラスの第１図Ａ
−Ａ線に沿った重要部の断面図、第３図は透明の静電防
止膜を設けた外側ガラスの平面図である。 １・・・磁気センサー ２・・・導電体 ２　ａ　−・・線状導電体 ３・・・リード線 ４・・・電流電圧変換回路 ５・・・電圧増幅回路 ６・・・比較回路 ７・・・リレー自己保持回路 ８・・・警報装置 ９・・・信号処理回路 １０・・・内側ガラス板 １　１　−・・外側ガラス板 １１ａ”・透明の静電防止膜 Ａ・・・磁気検出信号 Ｂ・・・出力信号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. パチンコ遊技機の前面二重ガラスの内側ガラス板（１０
   ）に、そのほぼ全面にわたって分布するように、線状導
   電体（２ａ）を互いに間隔をおいて平行に配設し、その
   両端を前記内側ガラス板（１０）の両端部に設けてある
   導電体（２）にそれぞれ接続してなる磁気センサー（１
   ）と、該磁気センサー（１）の出力端子に接続され、該
   磁気センサー（１）によって検出した磁気検出信号（Ａ
   ）を、予め設定された上限および下限を定めた基準値と
   比較し、前記磁気検出信号（Ａ）が前記基準値の範囲外
   にずれたとき出力信号（Ｂ）を出す信号処理回路（９）
   と、前記出力信号（Ｂ）によって駆動される警報装置（
   ８）とを備えるとともに、前記二重ガラスの外側ガラス
   板（１１）には、そのほぼ全面を覆う透明の静電防止膜
   （１１ａ）を設けたことを特徴とするパチンコ遊技機の
   磁気検出装置。