JPH02292180A - 研磨用樹脂発泡体 - Google Patents
研磨用樹脂発泡体Info
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Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
《産業上の利用分野》
本発明は、自動車外装や家具などの塗装工程において、
特に補修手直しを行う際、光沢性の向上を目的として使
用される研磨用樹脂発泡体に関するものである。
特に補修手直しを行う際、光沢性の向上を目的として使
用される研磨用樹脂発泡体に関するものである。
《従来の技術》
従来、塗装品の補修手直しを行う方法は、まず極細粒子
のサンドペーパーにより異物欠点を取り除き、次にアル
ミナ、油脂分等を混合エマルジョン化したコンバウンド
と称するものをつけて羊毛製等の回転パフにて研磨仕上
げ作業を行うのが一般的である。
のサンドペーパーにより異物欠点を取り除き、次にアル
ミナ、油脂分等を混合エマルジョン化したコンバウンド
と称するものをつけて羊毛製等の回転パフにて研磨仕上
げ作業を行うのが一般的である。
しかしながら、この方法は研磨仕上げ後の光沢性の向上
には十分効果があるものの、長時間使用していると羊毛
製パフ内にしみ込んだコンパウンドの液体成分が次第に
逸散し、アルミナだけのかたまりを呈してくる。そして
このまま放置し使用を続けると、逆にこのアルミナのか
たまりにより、せっかく研磨仕上げされた塗装面にまた
傷をつける結果となる。
には十分効果があるものの、長時間使用していると羊毛
製パフ内にしみ込んだコンパウンドの液体成分が次第に
逸散し、アルミナだけのかたまりを呈してくる。そして
このまま放置し使用を続けると、逆にこのアルミナのか
たまりにより、せっかく研磨仕上げされた塗装面にまた
傷をつける結果となる。
このため定期的にパフを新品に交換する必要がある。ま
た、このコンバウンドは回転パフの遠心力により、その
一部分がはねとばされて周辺を汚すなど作業環境を悪化
させる欠点を有していた。
た、このコンバウンドは回転パフの遠心力により、その
一部分がはねとばされて周辺を汚すなど作業環境を悪化
させる欠点を有していた。
《発明が解決しようとする課題》
本発明の目的は、各種塗装品の補修手直し作業において
、エマルジョン等の他素材を使用しなくとも、光沢性の
回復向上が図られる研磨用樹脂発泡体を提供することに
ある。
、エマルジョン等の他素材を使用しなくとも、光沢性の
回復向上が図られる研磨用樹脂発泡体を提供することに
ある。
《課題を解決するための手段》
本発明の研磨用樹脂発泡体は、酢酸ビニル含有量5〜3
5%のエチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部、発
泡剤3〜30重量部、有機過酸化物0.5〜5.0重量
部、平均粒子径が06〜20μmであるα−アルミナ1
0〜100重量部、固形潤滑剤5〜50重量部からなる
ことを特徴とする。
5%のエチレン−酢酸ビニル共重合体100重量部、発
泡剤3〜30重量部、有機過酸化物0.5〜5.0重量
部、平均粒子径が06〜20μmであるα−アルミナ1
0〜100重量部、固形潤滑剤5〜50重量部からなる
ことを特徴とする。
ここでエチレン−酢酸ビニル共重合体としては、メルト
フローレートが1〜5のものが成形加工性、および発泡
性の面から望ましい。また酢酸ビニル含有量を5〜35
%とした理由は、酢酸ビニル基がα−アルミナ表面と親
和性があり発泡時における気泡膜の破壊を防ぐ作用があ
ることが判明したことから、5%以上が必要である。
フローレートが1〜5のものが成形加工性、および発泡
性の面から望ましい。また酢酸ビニル含有量を5〜35
%とした理由は、酢酸ビニル基がα−アルミナ表面と親
和性があり発泡時における気泡膜の破壊を防ぐ作用があ
ることが判明したことから、5%以上が必要である。
但し35%を越えた場合は、発泡体自体の剛性が乏しく
なり、あるレベル以上の硬さが要求される本用途におい
ては、好ましいものではなくなる。
なり、あるレベル以上の硬さが要求される本用途におい
ては、好ましいものではなくなる。
本発明に用いられる発泡剤とは、熱分解型発泡剤であり
、例えばアゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホールヒ
ドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トル
エンスルホニルヒドラジド等が挙げられる。
、例えばアゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホールヒ
ドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トル
エンスルホニルヒドラジド等が挙げられる。
また本発明に用いられる有機過酸化物とは、加熱分解し
てラジカルを発生するジクミルパーオキサイド、t−プ
チルクミルパーオキサイド、ジーt−プチルバーオキサ
イド、t−プチルパーオキシイソプ口ビルベンザン等が
挙げられる。
てラジカルを発生するジクミルパーオキサイド、t−プ
チルクミルパーオキサイド、ジーt−プチルバーオキサ
イド、t−プチルパーオキシイソプ口ビルベンザン等が
挙げられる。
次に本発明に用いられるα−アルミナは、平均粒子径が
0.6〜20μm1好ましくは1〜18μmの範囲であ
り、その添加量は平均粒子径によっても異なるが、10
〜100重量部であり、好ましくは30〜80重量部の
範囲である。
0.6〜20μm1好ましくは1〜18μmの範囲であ
り、その添加量は平均粒子径によっても異なるが、10
〜100重量部であり、好ましくは30〜80重量部の
範囲である。
また樹脂とα−アルミナとの親和性向上のために次のよ
うなカップリング剤を使用することは差しつかえない。
うなカップリング剤を使用することは差しつかえない。
例えば、シランカップリング剤、チタネート系カップリ
ング剤等である。
ング剤等である。
また本発明に用いられる固形潤滑剤とは、分子量が50
0〜3000と比較的小さく、従って55〜130℃位
の範囲で軟化するものをさす。
0〜3000と比較的小さく、従って55〜130℃位
の範囲で軟化するものをさす。
その種類としては、カルナバワックス、モンタンワック
ス等で代表される天然ワックスや、ポリエチレンワック
スのような合成ワックスが挙げられる。
ス等で代表される天然ワックスや、ポリエチレンワック
スのような合成ワックスが挙げられる。
なおその他に架橋効率を上げるために、各種架橋助剤、
例えばトリメチロールプロパントリアクリレート、トリ
アリールシアヌレート、トリアクリルホルマール、ジア
リルフタレート等を添加してもよい。
例えばトリメチロールプロパントリアクリレート、トリ
アリールシアヌレート、トリアクリルホルマール、ジア
リルフタレート等を添加してもよい。
また本発明の発泡体の特性を損わない範囲で必要に応じ
て紫外線吸収剤,酸化防止剤,潤滑剤,顔料等を添加で
きることはいうまでもない。
て紫外線吸収剤,酸化防止剤,潤滑剤,顔料等を添加で
きることはいうまでもない。
本発明の発泡体を製造する方法としては、以上説明した
各素材、即ちエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分と
する樹脂に発泡剤,有機過酸化物,α−アルミナ,固形
潤滑剤を、発泡剤,有機過酸化物が分解しない温度を保
ちながらバンバリーミキサーやミキシングロールなどで
十分混練する。
各素材、即ちエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分と
する樹脂に発泡剤,有機過酸化物,α−アルミナ,固形
潤滑剤を、発泡剤,有機過酸化物が分解しない温度を保
ちながらバンバリーミキサーやミキシングロールなどで
十分混練する。
この混合物をプレスや押出機でシート状に成形加工する
が、この際も当然分解温度に注意を払うことはいうまで
もない。
が、この際も当然分解温度に注意を払うことはいうまで
もない。
その後常圧において有機過酸化物、次に発泡剤が分解す
る温度まで加熱し、発泡体とする。
る温度まで加熱し、発泡体とする。
もしこの発泡体の表皮層が研磨用として不要であればス
ライサー等を使用して取り除くことはできる。また厚み
が不足しているのであれば、熱や接着剤により任意の厚
みにラミネートできることはいうまでもない。
ライサー等を使用して取り除くことはできる。また厚み
が不足しているのであれば、熱や接着剤により任意の厚
みにラミネートできることはいうまでもない。
《作用》
本発明の研磨用樹脂発泡体においては、モース硬度12
と硬度の大きいα−アルミ゛ナが適度な粒径を有しなが
ら、均一分散しているため、塗装板の異物欠点を取り除
いたペーパー目、即ち凹凸傷に有効に働き、特に凸部分
の削り効果をもたらしているものと考えられる。
と硬度の大きいα−アルミ゛ナが適度な粒径を有しなが
ら、均一分散しているため、塗装板の異物欠点を取り除
いたペーパー目、即ち凹凸傷に有効に働き、特に凸部分
の削り効果をもたらしているものと考えられる。
またこのα−アルミナは、適度なクッション性を有する
発泡体に練り込まれているため、仮に必要以上の抑圧が
この研磨用樹脂発泡体にかかったとしてもその力は軽減
され、塗装板に傷等をつける悪影響は避げられる。
発泡体に練り込まれているため、仮に必要以上の抑圧が
この研磨用樹脂発泡体にかかったとしてもその力は軽減
され、塗装板に傷等をつける悪影響は避げられる。
更にポリッシャーのように高速で回転する治具に取りつ
けられているため、摩擦で発泡体接触面はすり減り、次
々と新しい面が供給される。当然その面には適度な粒径
を有したα−アルミナが均一分散しているため、常に安
定した研磨作用が期待できる。
けられているため、摩擦で発泡体接触面はすり減り、次
々と新しい面が供給される。当然その面には適度な粒径
を有したα−アルミナが均一分散しているため、常に安
定した研磨作用が期待できる。
なおその発泡体内にもう一つ均一分散している固体潤滑
剤は、回転の熱により軟化し、いわゆる艶出し効果、つ
まり光沢性の向上をもたらしてくれる。
剤は、回転の熱により軟化し、いわゆる艶出し効果、つ
まり光沢性の向上をもたらしてくれる。
(実施例)
以下に本発明を実施例及び比較例によって説明する。
表−1に示す実施例及び比較例の組成配合物をロール表
面温度120℃のミキシングロールで5分間混練し、こ
れを120℃のプレス成形機にて2闘厚さの発泡用シー
トを成形した。
面温度120℃のミキシングロールで5分間混練し、こ
れを120℃のプレス成形機にて2闘厚さの発泡用シー
トを成形した。
この発泡用シートを230℃の熱風恒温槽中で加熱した
ところ、約5分間で均一に発泡した。この発泡体のみか
け密度を測定したところ、0.085g/cm3で均一
微細な気泡を有していた。
ところ、約5分間で均一に発泡した。この発泡体のみか
け密度を測定したところ、0.085g/cm3で均一
微細な気泡を有していた。
この発泡体を熱ラミネートして約20mm厚とした。ま
た表皮層を約1間厚取り除きスライス面をむき出しにし
た。これは塗装板との当りをスムーズにするためである
。
た表皮層を約1間厚取り除きスライス面をむき出しにし
た。これは塗装板との当りをスムーズにするためである
。
次にφ110mmに打抜いてポリッシャーにマジックテ
ープにて取り付けた。
ープにて取り付けた。
以下次に述べる評価条件により判定を行った。
即ち所定のアクリル塗装した試験板に#1500のサン
ドペーパーで予め傷をつけた後、この部分を研磨用樹脂
発泡体を取りつけたポリッシャーにて30秒間回転パフ
がけを行った。そのときの光沢度の変化を東京電色製グ
ロスメーターrTG−PJにて測定した。
ドペーパーで予め傷をつけた後、この部分を研磨用樹脂
発泡体を取りつけたポリッシャーにて30秒間回転パフ
がけを行った。そのときの光沢度の変化を東京電色製グ
ロスメーターrTG−PJにて測定した。
その結果を表−2に示す。なお、本試験体の未処理部分
は95%の光沢度を有していた。
は95%の光沢度を有していた。
表−2
(単位 %)
《発明の効果》
本発明の組成物によれば、前記の通り、適度な粒径を有
するα−アルミナと固形潤滑剤を多量に添加することに
より、各々異なる作用、即ち研磨と光沢性の短時間の向
上を一挙に解決することができる。
するα−アルミナと固形潤滑剤を多量に添加することに
より、各々異なる作用、即ち研磨と光沢性の短時間の向
上を一挙に解決することができる。
しかもこれらが発泡体内に均一分散されているため、品
質の安定はもとより、従来のようにコンパウンドの飛散
によって周辺の作業環境を悪化させることがなく、取り
扱いも容易であり、自動車,家具,楽器等の塗装製品に
とっては極めて有用なものとなる。
質の安定はもとより、従来のようにコンパウンドの飛散
によって周辺の作業環境を悪化させることがなく、取り
扱いも容易であり、自動車,家具,楽器等の塗装製品に
とっては極めて有用なものとなる。
Claims (1)
- 1、酢酸ビニル含有量5〜35%のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体100重量部に対して、発泡剤3〜30重量
部、有機過酸化物0.5〜5.0重量部、平均粒子径が
0.6〜20μmであるα−アルミナ10〜100重量
部、固形潤滑剤5〜50重量部をそれぞれ添加した混合
物を成形加工し、常圧において該有機過酸化物および該
発泡剤の分解温度以上に加熱して架橋発泡せしめてなる
研磨用樹脂発泡体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11447989A JPH02292180A (ja) | 1989-05-08 | 1989-05-08 | 研磨用樹脂発泡体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11447989A JPH02292180A (ja) | 1989-05-08 | 1989-05-08 | 研磨用樹脂発泡体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02292180A true JPH02292180A (ja) | 1990-12-03 |
Family
ID=14638772
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11447989A Pending JPH02292180A (ja) | 1989-05-08 | 1989-05-08 | 研磨用樹脂発泡体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02292180A (ja) |
-
1989
- 1989-05-08 JP JP11447989A patent/JPH02292180A/ja active Pending
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