JPH02291950A - 熱伝導率測定方法 - Google Patents

熱伝導率測定方法

Info

Publication number
JPH02291950A
JPH02291950A JP11325789A JP11325789A JPH02291950A JP H02291950 A JPH02291950 A JP H02291950A JP 11325789 A JP11325789 A JP 11325789A JP 11325789 A JP11325789 A JP 11325789A JP H02291950 A JPH02291950 A JP H02291950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
thermal conductivity
sample
function
steady
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11325789A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinobu Nakajima
忍 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp filed Critical IHI Corp
Priority to JP11325789A priority Critical patent/JPH02291950A/ja
Publication of JPH02291950A publication Critical patent/JPH02291950A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、断熱材や保温材等の各種材料の熱伝導率を測
定するための方法に関する。
「従来の技術」 従来一般に採用されている定常法と言われる熱伝導率測
定方法は、第8図に示すように、平板状となした試料1
をその表面側からヒータにより加熱して試料1中に表面
から裏面に向かう定常熱流を生じさせ、その定常熱流f
fiQの値をヒータの出力あるいは試料lの裏面側に配
した水カロリーメータ等により測定するとともに、試料
1の表面温度(高温側の表面t晶度)THおよび裏面温
度(低温側の表面温度)TLをそれぞれ測定し、それら
の値および試料1の厚み寸法d、試料の面積Sとから、
(1)式により熱伝導率λを求める、というものである
このようにして求められる熱伝導率λは、表面温度T}
lと裏面昌度TLとの平均温度Tm(すなわちT m=
 (T .4+.T L)/ 2 )における熱伝導率
として扱われ、以下ではこのようにして求められる熱伝
導率を平均熱伝導率λmということにする。
そして、上記のような測定を、試料を順次異なる定常状
態において(すなわち表裏両面温度T.4,TLを変え
て)複数回行うことにより、第9図に示すような平均温
度Tmと平均熱伝導率λmとの関係を表すグラフを作成
し、これによってこの試料の熱伝導率の温度特性を評価
している。
ところで、本来の熱伝導率の定義は、試料の微IXl”
4みをdxとすると次の(2)式で表されるものであり
、上記(1)式はその近似にすぎないものである。
?たかって、試料の熱伝導率の温度特性が温度によらず
常に一定であるか、もしくは温度変化に対して直線的に
変化するものでない限り、(1)式で求められる平均熱
伝導率λmは真の熱伝導率λに対して必然的に誤差が生
じることになる。この誤差は、理論的に表裏両面の温度
差ΔT(すなわちΔT=T■一TL)が大きいほど大き
くなるので、従来においてはそのような誤差を無視でき
る程度に.1品度差ΔTを小さくして測定を行うように
している。
「発明か解決しようとする課題」 しかしながら、表裏両面温度T H, T Lの温度差
ΔTをあまり小さ《すると、それら表面温度T H,裏
面温度TLのわずかな計測誤差が熱伝導率の測定結果に
大きな影響を及ぼしてしまうことになり、結局、正確な
熱伝導率を求めることが困難になってしまう。
また、試料の高温下たとえば1 . O O O ’C
を越えるような温度における熱伝導率を測定する場合、
温度差ΔTが大きくて良い場合には表面温度T I{の
みを高温として裏面温度TLは低温に保持しておいて良
いのであるが、上記のように両面の温度差ΔTを小さく
するということは、表面温度T 11のみならず裏面温
度TLも高温としなければならないことになる。しかし
ながら、そのように試料全体を高温として測定を行うこ
とは種々の困難を伴うので、やはり十分な測定精度を得
られない結果となる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、従来の定常法による平均熱伝導率を求
める方法に代わって、より正確かつ簡略に熱伝導率を測
定することのできる方法を堤洪することにある。
「課題を解決するための手段」 本発明は、試料の温度と熱伝導率との関係か1咽の未知
数を含む関数により表されると仮定し、前記未知数を求
めることによってその関数を決定し、決定した関数に基
づいて任意の温度における熱伝導率を演算により求める
熱伝導率測定方法であって、前記関数を熱伝導率の定義
式に代入して漬分することにより、前記m個の未知数を
含み、かつ試料の定常状態における定常熱流量と表裏両
面1里度との関係を表す関係式を求める一方、試料を順
次互いに異なる定常状態となして各定常状態における定
常熱流量と表裏両面温度をそれぞれ測定することにより
、定常熱流量と表裏両面温度とを1組とする測定データ
を少なくともm組求め、それら測定データを前記関係式
に代入することによって前記m個の未知数を求めて前記
関数を決定することを特微とするものである。
この場合、前記測定データをn(n>m)組求め、表裏
両面温度の測定データを前記関係式に代入して得た定常
熱流量の値と、定常熱流量の測定データとの差の自乗の
値が最小となるように前記m個の未知数を決定すること
も考えられる。
また、温度と熱(云導率との関{系がそれぞれ未知数を
含む関数により表されると仮定した複数の異種の試料を
積層し、それら積層した試料全体を順次互いに異なる定
常状態となして各定常状態における定常熱流量と各試料
の表裏両面温度をそれぞれ測定することにより、定常熱
流世と各試料の表裏両面温度とを1組とする測定データ
を複数組求め、それら測定データを前記関係式に代入す
ることによって前記未知数を求めて前記各関数を決定す
るようにしても良い。
さらに、温度と熱伝導率との関係が未知数を含む関数に
より表されると仮定した試料と、その関数が既知の標準
試料とを積層し、それら積層した試料および標準試料全
体を順次互いに異なる定常状態となして各定常状態にお
ける標準試料および試料の表裏両面温度をそれぞれ測定
するとともに、測定された標準試料の表裏両面温度と既
知の関数に基づいて各定常状態における定常熱流量を演
算により求めることにより、それら定常熱流量および測
定された試料の表裏両面温度とを1組とする測定データ
を複数組求め、それら測定データを前記関{系式に代入
することによって前記未知数を求めて前記関数を決定す
ることも可能である。
「作用」 本発明方法は、試料の温度と熱伝導率との関係が、温度
に関して積分可能な2次関数や3次関数等の関故により
表されると仮定し、その関数に含まれる未知数を求めて
関数を決定し、決定した関数に基づいて任意の温度にお
ける熱伝導率を演算により求めるものである。
関数に含まれる未知数を求めるに当たっては、まず、上
記関数を熱伝導率の定義式に代入して積分することで、
試料の定常状態における定常熱流量と表裏両面温度との
関係を表す関係式を求めておく。そして、試料に対して
従来の定常法による熱伝導率測定方法を適用し、その測
定によって得た定常熱流量と表裏両面温度の測定データ
を上記の関係式に代入し、これを解く。
「実施例」 以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。
まず、第1図を参照して第1実施例を説明する。
この第1実施例の測定方法では、試料の温度Tと、温度
Tにおける熱伝導率λとの関係(すなわち第9図に示さ
れるような温度特性)が二次関数Fて表されると仮定す
る。すなわち、次の(3)式が成り立つと仮定する。
λ=F(T)=AT”+BT+C  ・・・・・・(3
)この(3)式を、熱伝導率の定義式である上述の(2
)式に代入して積分すると、(4)式が得られる(Kは
積分定数である)。
Q−x/S=A−T3/3+B”r”/2+C−T+K
・・・・・・(4) ここで、試料の厚み方向にXをとり、試料1下面をX=
O、試料上面をx=dとお《。そして、この試料1に対
して、従来の定常法による測定を行ったと仮定して、第
1図に示すように表面温度T o、裏面諷度TLのとき
に熱流ffiQの値が得られたとすると、表面温度T 
11はx=dにおける値、裏面温度TLはX=Oにおけ
る値であり、熱流量の値は定常状態において常にQであ
るから、それらの値を(4)式にそれぞれ代入して整理
すると(5)式が得られる。
・・・・・・(5) この(5)式は、試料1の表裏両面温度T }l+ T
.と熱.A.IQとの関係を表す関係式であって、それ
らT,.,TL,Qは変数、d,Sは既知の定数、A,
B,Cは未知数である。
そこで、試料Iに対して従来の定常法による平均,熱伝
導率測定方法による測定を温度条件を代えて実際に3回
だけ行う。そして、その測定により得られた3組の測定
データ[TI{l,TLl,Ql]、[T1121 T
 L21 Q 2]、[T s3, T L3. Q 
3コを、それぞれ(5)式に代入すれば3元連立方程式
が成立するから、これを解いて未知HA,B,cを演算
により求める。
未知IA,B,Cが求められれば、上記(3)式に表さ
れる関数Fが決定されることになり、この決定された関
数Fから任意の1品度Tにおける熱伝導率λを直ちに求
めることかできることになる。
この(3)式から求められる熱伝導率λは、従来の定常
法によって求められる平均熱伝導率λmではなく、いわ
ば試料1全体か均一に温度Tとなっている場合における
真の熱伝導率λとして把握できるものである。なお、こ
の場合、(3)式が適用できる温度Tの範囲は、実際に
行った3回の測定の際の裏面温度TLの最低温度(TL
1〜TL3のうちの最低温度)から、表面温度T.の最
高温度(Tu1〜T}13のうちの最高温度)の範囲内
となる。
以上で説明した第1実施例の測定方法によれば、熱伝導
率の定義に基つくいわば真の熱伝導率を演算により求め
ることができ、したがって従来の平均熱伝導率を求める
測定方法に比して信頼性の高い測定結果を得ることがで
きるものである。そして、この方法では、試料に対して
実施する実際の測定は従来の定常法による測定方法と代
わるところはないから、従来の測定装置をそのまま転用
できることは勿論のこと、その際に試料の表裏両面に確
(呆する温度差ΔTを十分に大きくしても支障がなく、
このため、実際の測定を容易にかつ高精度で行うことが
可能である。
なお、熱伝導率λと温度Tとの関係を表す関数Fは必ず
しも二次関数である必要はなく、温度Tに関して積分で
きる連続関数であれば3次以上の多次の関数あるいはそ
の他の関数と仮定することでも良い。
また、上記第1実施例では、関数Fを3つの未知数A,
B,Cを有する二次関数と仮定したことから、3回の測
定による3組の測定データのみでその間数Fを決定でき
、通常はそれで十分な精度が得られるが、より精度を高
めるためには、以下で税明する第2実施例の方法を採用
することが望ましい。
この第2実施例の測定方法では、上記第1実施例の場合
と全く同様に、熱伝導率λと1黒度Tとの関係を表す関
数Fを(3)式で示される二次関数と仮定し、この関数
Fを決定するに当たって、実際の測定を未知数A,B,
Cの数以上すなわち4回以上行い、最小自乗近似の手法
を適用して測定精度をより高めるようにしたものである
すなわち、この第2実施例では、3つの未知数A,B,
Cに対してn組(nはn>3なる整数)の測定データ・
すなわち[T Hl+ T L−.Q 1]、− − 
[T on,T Ln. Q n]が得られ、連立方程
式を解くことではA,B,Cの値を決定できないので、
まず、上記(5)式を変形した次の(6)式を仮定する
Q(Tll, TL)=A’ (Tl{’−T♂)十B
’ (TH”−TL’)+C”(T}l−TL)・・・
(6) この(6)式において、 C・ − S−C d そして、上記のn組の測定テータをそれぞれ(6)式に
代入し、次の(8)式で表される評価関数Jが最小とな
るように、A’ ,B’ ,C’ を決定する。
J一Σ(qi−Qi) ” =Σ(A’(THi”rLi3)十B’(Tui2−T
L1’)+c’(TlliTLI) 一Qi)’・(8
) ただし Ql−q(T ui, T +.i)それには
、次の(9)式のように、各偏導関数をいずれもOとし
たものを、A’ ,B’ ,C’ を未知数とした連立
方程式として解けば良い。
上記のようにしてA’ ,B’ ,C’ を求めたら、
それらの値がら(7)式によりA,B,Cを求めれば、
関数Fが決定される。
上記第2実施例の実際の測定例を第2図に示す。
第2図は、n=5すなわち5回の測定によって得られた
5組の測定データと、それらによって得られた試料の平
均温度Tm,平均熱伝導率λmを示すものである。
それら5組の測定データから上記の演算を行うと、 Δ− 1.579X10−7 B=−5.286x 10−5 C=  4.574X10−’ が得られ、これによって決定された関数Fを、測定デー
タから求めた平均熱伝導率λmとともに第3図に示す。
第3図から明らかなように、第2実施例によって演算に
より求められる熱伝導率λと、従来の定常法による平均
熱伝導率λmとは、温度Tが高くなるほどその誤差が大
きくなる。
また、従来の定常法による場合は、試料の高7M側表面
を実際には最高で2,OOO’Cの高温として測定して
いるにも拘わらず、その場合の低温側表面は3 6 0
 ’Cと低温としているので、最高でもそれらの平均温
度1.180’Cにおける平均熱伝導率λmしか求める
ことができないものである。
これに対し、第2実施例による場合には、実際の測定に
おける試料の最低温度である144゜Cから最高温度で
ある2.000゜Cの広範囲にわたる熱伝導率を求める
ことができるものである。
次に、第4図〜第6図を参照して第3実施例を説明する
この第3実施例の方法は、第1実施例または第2実施例
の場合と同様の測定および演算を行うことによって、そ
れぞれ種類の異なる複数の試料の温度特性を同時に求め
るためのものである。
たとえば、3つの試料r,n,mの温度特性を求める場
合について説明すれば、まずそれら3つの試料1,I[
.II[の温度特性を表す関数F I+ F ,, F
 3をそれぞれ仮定する。これら関数F l+ F 2
+ F 3は、いずれも第1実施例や第2実施例の場合
と同様の二次関数としても良いが他の関数としても良い
し、互いに異なる関数であっても良い。
そして、第4図に示すようにそれら試料I.II■を積
層し、その上面側から加熱してそれら試料1.II,I
IIを貫流する定常熱流を生じさせ、その定常熱流量Q
の値と、各境界面の温度T1〜T4を測定する。以上の
測定を、温度条件を代えて第1実施例の場合と同様に各
関数F ,, F 2, F ,に含まれる未知数の数
の回数だけ、もしくは第2実施例の場合と同様にそれよ
り多い回数行う。
いま、n回の測定を行ったとすると、それによってn組
のデータ[Q i, T 4i, T 3i, T t
i, T +i] (i=1〜n)が得られる。そこで
、試料Iに関しては[QiI T a l, T 3i
]のn組の測定データを用いて第1実施例または第2実
施例の場合と同様の演算を行うことにより、関数F1を
決定する。また、同様に、試料Hに関しては[Q i+
 T 3L T *ilのn組のデータを用い、試料■
に関しては[Q l+ T 2 1+ T + 11の
n組のデータを用いることにより、それぞれ関数F,F
3を決定する。
上記第3実施例の実際の測定例を第5図に示す。
試料1,II.IIIの温度特性を表す関数F l+ 
F ,, F 3をそれぞれ次の二次関数、 λ= F l(T ) = A IT ” + B +
 T + C Iλ−F2(T)=lT2+B−2T+
c2λ−F3(T)=A3T2+B3T+C,と仮定し
、n=6すなわち6回の測定を行うと、第5図に示す6
組の測定データが得られ、それらの測定データから上記
の演算を行うと、試料rに関しては、 A.=  7.68X10−8 B ,一− 1.4 2 X 1 0−’C.=  7
.51X10−” 試料■に関しては、 A2=  4.96XlO−ll B2−−5.95X to−5 C2=  8.27X10−” 試料IUに関しては、 A!=  2.02xtO−7 B,=−4.8 4 X l O−’ C.3=  1.78XIO−’ の値がそれぞれ得られた。このように決定された各関数
F 1, F x, F ,を第6図に示す。
この第3実施例によれば、複数の試料の,温度特性を一
度に求めることかできるので、測定作業を効率的に行え
るものである。また、上記では、各試料の温度特性をそ
れぞれ単独で求めたが、積層した複数の試料全体の温度
特性を表す関数を仮定してこれを全く同様の手法により
決定することにより、複数の試料の積層体全体の温度特
性も同時に求めることができるものである。このため、
実際には異種の材料と積層されて使用されることか一般
的である断熱材や保温材等の測定を行う場合には、測定
条件を実際の使用状態と同一として実状に即した測定を
行うことかできる。
次に、第7図を参照して第4実施例を説明する。
この第4実施例では、温度特性か既知の標準材料1sを
用いることで、熱流iQの計測を行うことなく試料1の
温度特性を求めるものである。
いま、試料1の温度特性が第1、第2実施例の場合と同
様に λ=F(T)=AT’+BT+C なる二次関数(A,B,Cの値は未知)で表されると仮
定し、標準試料1sの温度特性が λ一F s(T )= A sT 2+ B sT +
 C sの二次関数(A s, B s, C sの値
は既知)で表されるとする。
そして、試料1と標準試料1sとを積層してそれらをH
aする定常熱流を生じさせ、各境界面の?黒度T.,T
.,T3を計測する。また、標準試料1sの表裏両面温
度T2,T,の値がら(5)式を変形した次の(10)
式によりそのときの熱流ffiQを演算により求める。
・・・・・(1 0) ここで、dsは標準試料の厚み、Sは標準試料の面積で
あって、これらはいずれも既知の定数である。
そして、上記の温度計測を温度条件を変えて複数回行い
、それぞれ演算で求めたQの値と、そのときの試科1の
両表面温度T ,, T ,からなる複数組のデータ[
Q i, T 3i, T ,i](i= 1 〜n)
から、(5)式もしくは(6)弐〜(9)式に基づきA
,B,Cの値を演算により求めれば、試料1の温度特性
を表す関数Fを決定できる。
この第4実施例では、測定精度に大きな影響を及ぼす熱
流量Qの計測が不要であって境界面の温度T,,T2,
T3を測定するのみて良いから、この点で測定精度をよ
り向上させることができるとともに、測定装置を大幅に
簡略化することか可能である。
「発明の効果」 以上で詳細に説明したように、本発明は、試料の熱伝導
率の温度特性を表す関数を決定し、その関数に基づいて
任意の温度における熱伝導率を演算により求めるもので
あり、未知数を求めるに当たっては、上記関数を熱伝導
率の定義式に代入して積分することによって得た関係式
に測定データを代入してこれを解《ものであるから、熱
伝導率の定義に基づくいわば真の熱伝導率を精度良く求
めることが可能であり、従来の定常法による場合に比し
てより信頼性の高い結果を得ることができるものである
そして、未知数を決定するために行う実際の測定の際に
は、試料の表裏両面に大きなt畠度差を確4n, Lて
良いから、この点においても測定精度を向上させること
ができるとともに、本発明方法では、実際の測定の際の
最低温度から最高温度までの範囲内の任意の温度におけ
る熱伝導率を求めることかできるものである。
また、t品度特性を表す関数に含まれる未知数を決定す
るに当たって最小自乗近似の手法を採用することにより
、測定精度をより一層高めることができる。
さらに、異種′f!数の試料を積層して1則定を行うこ
とにより、それら複数の試料のそれぞれの温度特性を表
す関数や、積層体としての温度特性を一度に求めること
ができるので、実際の使用状況に応じた測定を行うこと
ができる。
また、試料を温度特性が既知の標準試料と積層して測定
を行うことにより、未知数を決定するための測定の際に
は定常熱流量の計測が不要となり、測定精度をより高め
られるとともに、測定装置を簡略なものとできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の測定手順を説明するため
の図である。 第2図および第3図は本発明の第2実施例を示すもので
、第2図は測定データとそれらから定常法によって求め
た平均温度および平均熱伝導率の値を示す図、第3図は
この第2実施例の方法による測定結果を従来の定常法に
よる測定結果とともに示した図である。 第4図ないし第6図は本発明の第3実施例を示すもので
、第4図はその測定手順を説明するための図、第5図は
測定データを示す図、第6図は測定結果を示す図である
。 第7図は本発明の第4実施例の測定手順を説明するため
の図である。 第8図は従来の定常法による測定手順を説明するための
図、第9図は定常法による平均熱伝導出の測定結果を示
す図である。 1.l.lI,in・・・・・・試料、1s・・・・・
・標準試料、T.・表面温度、T.・・・・・裏面温度
、λ・・・・・熱伝導率、Q・・・・・定常熱流量、F
・・・・・関数、A,B,C・・・・未知数。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試料の温度と熱伝導率との関係がm個の未知数を
    含む関数により表されると仮定し、前記未知数を求める
    ことによってその関数を決定し、決定した関数に基づい
    て任意の温度における熱伝導率を演算により求める熱伝
    導率測定方法であって、前記関数を熱伝導率の定義式に
    代入して積分することにより、前記m個の未知数を含み
    、かつ試料の定常状態における定常熱流量と表裏両面温
    度との関係を表す関係式を求める一方、試料を順次互い
    に異なる定常状態となして各定常状態における定常熱流
    量と表裏両面温度をそれぞれ測定することにより、定常
    熱流量と表裏両面温度とを1組とする測定データを少な
    くともm組求め、それら測定データを前記関係式に代入
    することによって前記m個の未知数を求めて前記関数を
    決定することを特徴とする熱伝導率測定方法。
  2. (2)前記測定データをn(n>m)組求め、表裏両面
    温度の測定データを前記関係式に代入して得た定常熱流
    量の値と、定常熱流量の測定データとの差の自乗の値が
    最小となるように前記m個の未知数を決定することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱伝導率測定方法
  3. (3)温度と熱伝導率との関係がそれぞれ未知数を含む
    関数により表されると仮定した複数の異種の試料を積層
    し、それら積層した試料全体を順次互いに異なる定常状
    態となして各定常状態における定常熱流量と各試料の表
    裏両面温度をそれぞれ測定することにより、定常熱流量
    と各試料の表裏両面温度とを1組とする測定データを複
    数組求め、それら測定データを前記関係式に代入するこ
    とによって前記未知数を求めて前記各関数を決定するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の熱伝導率測定方法。
  4. (4)温度と熱伝導率との関係が未知数を含む関数によ
    り表されると仮定した試料と、その関数が既知の標準試
    料とを積層し、それら積層した試料および標準試料全体
    を順次互いに異なる定常状態となして各定常状態におけ
    る標準試料および試料の表裏両面温度をそれぞれ測定す
    るとともに、測定された標準試料の表裏両面温度と既知
    の関数に基づいて各定常状態における定常熱流量を演算
    により求めることにより、それら定常熱流量および測定
    された試料の表裏両面温度とを1組とする測定データを
    複数組求め、それら測定データを前記関係式に代入する
    ことによって前記未知数を求めて前記関数を決定するこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載
    の熱伝導率測定方法。
JP11325789A 1989-05-02 1989-05-02 熱伝導率測定方法 Pending JPH02291950A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11325789A JPH02291950A (ja) 1989-05-02 1989-05-02 熱伝導率測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11325789A JPH02291950A (ja) 1989-05-02 1989-05-02 熱伝導率測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02291950A true JPH02291950A (ja) 1990-12-03

Family

ID=14607567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11325789A Pending JPH02291950A (ja) 1989-05-02 1989-05-02 熱伝導率測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02291950A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009512842A (ja) * 2005-10-19 2009-03-26 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 仮想の温度測定点
JP2016070675A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 大和ハウス工業株式会社 熱貫流率推定システム、熱貫流率推定方法およびプログラム、ならびに、熱貫流率試験装置
JP2016176758A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 大和ハウス工業株式会社 熱貫流率推定システム、方法、およびプログラム、ならびに、熱貫流率試験装置
JP2016176759A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 大和ハウス工業株式会社 熱貫流率推定システム、方法、およびプログラム、ならびに、熱貫流率試験装置
JP2017015530A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 大和ハウス工業株式会社 熱伝導率算出装置、温度予測装置、コンピュータプログラム、熱伝導率算出方法及び温度予測方法
JP2017053668A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 大和ハウス工業株式会社 熱貫流率推定システム、熱貫流率推定装置、および熱貫流率推定プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009512842A (ja) * 2005-10-19 2009-03-26 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 仮想の温度測定点
JP4694625B2 (ja) * 2005-10-19 2011-06-08 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 構成要素の壁における平均積分壁温度の算出方法
JP2016070675A (ja) * 2014-09-26 2016-05-09 大和ハウス工業株式会社 熱貫流率推定システム、熱貫流率推定方法およびプログラム、ならびに、熱貫流率試験装置
JP2016176758A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 大和ハウス工業株式会社 熱貫流率推定システム、方法、およびプログラム、ならびに、熱貫流率試験装置
JP2016176759A (ja) * 2015-03-19 2016-10-06 大和ハウス工業株式会社 熱貫流率推定システム、方法、およびプログラム、ならびに、熱貫流率試験装置
JP2017015530A (ja) * 2015-06-30 2017-01-19 大和ハウス工業株式会社 熱伝導率算出装置、温度予測装置、コンピュータプログラム、熱伝導率算出方法及び温度予測方法
JP2017053668A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 大和ハウス工業株式会社 熱貫流率推定システム、熱貫流率推定装置、および熱貫流率推定プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zaitlin et al. Phonon thermal transport in noncrystalline materials
US5112136A (en) Method of and apparatus for measuring thermal conductivity
CN109142434B (zh) 一种导热系数、热扩散率的瞬态体热源测量方法
Sauer et al. Errors in heat flux measurement by flux plates of contrasting design and thermal conductivity
RU2387981C1 (ru) Способ комплексного определения теплофизических характеристик материалов
CN109490355A (zh) 一种导热系数测试装置及测量导热系数的方法
WO2019184076A1 (zh) 一种基于虚拟热源原理测量有限厚度材料异质含量的方法
Grassini et al. Inert thermocouple with nanometric thickness for lyophilization monitoring
Siegert Determining exponents in models of kinetic surface roughening
JPH02291950A (ja) 熱伝導率測定方法
CN105628790A (zh) 一种基于材料物性参数变化的结构内部温度场测量方法
Osséni et al. Hot plate method with two simultaneous temperature measurements for thermal characterization of building materials
CN106154051A (zh) 自由空间终端短路材料高温复介电常数温度分层匹配算法
JP3953170B2 (ja) 比熱測定方法及び示差走査熱量計
Yang et al. Construction and calibration of a large-area heat flow meter apparatus
CN116718633A (zh) 一种绝热材料绝热性能软测量智能检测系统及方法
RU2755090C1 (ru) Абсолютный способ дифференциально-сканирующей тепловой кондуктометрии
KR920010528B1 (ko) 가열로의 총괄열흡수율 결정방법
RU2613194C1 (ru) Способ измерения теплофизических свойств анизотропных материалов методом линейного импульсного источника теплоты
Jeng et al. A novel semi-empirical model for evaluating thermal performance of porous metallic foam heat sinks
RU2749642C1 (ru) Абсолютный способ дифференциально-сканирующей кондуктометрии разнородных твердых материалов
JPS5923369B2 (ja) 零位法熱流計
RU54193U1 (ru) Устройство для измерения теплофизических характеристик (варианты)
SU1689825A1 (ru) Способ определени теплофизических характеристик материалов
Troussart Three-dimensional finite element analysis of the guarded hot plate apparatus and its computer implementation