JPH02289133A - 精紡ワインダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分舒１ 本発明は上面にペッグが突設されたペッグトレイを使用
して空ボビン及び満ボビンをワインダと精紡機間で族１
２１１送供給する精紡ワインダに関するものである。

［従来の技術ｊ 一般に精紡機特にリング精紡機によって生産された糸は
、ワインダにより後工程に適した大きさ、形状のパッケ
ージに巻返される。そして、省力化及び生産性向上を目
的として精紡機とワインダとをボビン搬送路で直結し、
精紡機上がりの満ボビン（管糸）をワインダへ、ワイン
ダで使用された後の空ボビンを精紡機へそれぞれ搬送供
給する精紡ワインダが種々提案されている。この種の精
紡ワインダとしてワインダと精紡機とを１対１で連結す
るとともに、満ボビン及び空ボビンの搬送を上面にペッ
グが突設されたペッグトレイを使用して行う精紡ワイン
ダが実開昭６０−５０６６５号公報に開示されている。

又、特開昭６０−５２４７５号公報には１台のワインダ
と複数台の精紡機とを連結した精紡ワインダが開示され
ている。

前記従来の精紡ワインダはいずれも精紡機とワインダと
が同一フロアに設置され、両者の間をコンベアで連結し
ているため、精紡機及びワインダを設置するための床面
積の他に両者を連結するコンベアを設置するための床面
積も必要となり、工場の敷地面積が広く必要となるとい
う問題があった。この問題を解消するため特開昭６２−
２６３３３３号公報には第１３図に示すように精紡機５
１及びワインダ５２を階上、階下に設置し、精紡機５１
で玉揚げされた満ボビンＦを移送コンベア５３により機
台端部に移送し、機台端部に送られてきた満ボビンＦを
満ボビン移載装置５４により順次エレベータ５５に移載
し、エレベータで上方に移送した満ボビンＦをシュート
５６によりワインダ５２のボビン搬送コンベア５７上に
移載し、ワインダで糸が巻返された後の空ボビンＥをワ
インダ５２の端部で空ボビン移載装置５８により順次空
ボビン搬送コンベア５９に移載してワインダ５１の端部
に設けた空ボビン供給装置６０に移送するようにした装
置が提案されている。

ところが、この装置では精紡６１５１とワインダ５２と
の間で満ボビンＦ及び空ボビンＥを搬送するためそれぞ
れ独立して駆動されるエレベータ５５及び空ボビン搬送
コンベア５９を必要とし、しかも精紡８１５１の移送コ
ンベア５３からエレベータ５５へ満ボビンＦを移載する
ための満ボビン移載装置５４、エレベータ５５からワイ
ンダ５２のボビン搬送コンベア５７上に満ボビンＦを送
り込むシュート５６及びボビン搬送コンベア５７上から
空ボビンＥを空ボビン搬送コンベア５９上に移載する空
ボビン移載装置５８が必要となり装置が複雑となるばか
りでなく、その分設置スペースが余分に必要となるとい
う不都合がある。この不都合は１台のワインダと複数台
の精紡機機台とを連結する場合にはより顕著となる。

本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであって、
その目的は精紡ワインダの設！に必要な床面積を小さく
することができ、しかも梢遣が簡単な精紡ワインダを提
供することにある。

［課題を解決するための手Ｐｌ］ 前記の目的を達成するため本発明においては、上面にペ
ッグが突設されたペッグトレイを使用して空ボビン及び
満ボビンをワインダと精紡機間で直接搬送供給する精紡
ワインダにおいて、精紡機とワインダとを建物のフロア
の上下方向で重なり合うように配置し、精紡機機台の長
手方向に沿って延設されたトレイ搬送路の端部とワイン
ダのボビン搬送路端部との間に、駆動プーリと複数のガ
イドプーリ問に巻き掛けられた無端状のベルトと、該ベ
ルトに沿ってかつペッグトレイのペッグを挾むように配
置されるとともにペッグトレイを前記ベルトと共同して
弾性的に挟圧する線状のガイド部材とを備えたボビン搬
送装置を、前記ベルトが前記トレイ搬送路の入口及び出
口端部と対応する近傍位置と、前記ワインダのボビン搬
送路の入口及び出口端部と対応する近傍位置とを通過す
るように配置し、かつ前記ガイド部材をベルトとともに
移動するペッグトレイに装着されたボビンの姿勢が前記
トレイ搬送路及びボビン搬送路の入口及び出口部で垂直
状態となり上下方向に移送される位置ではほぼ水平方向
に傾いた状態となるように配置した。

し作用］ 本発明の装置においては精紡機とワインダとが建物のフ
ロアの」−下方向で重なり合うように配置され、ボビン
が装着されたペッグトレイは無端状のベルト及び２条の
ガイド部材により弾性的に挟圧された状態でベルトの駆
動とともにワインダあるいは精紡機が配置されたフロア
に向かって上下方向に搬送される。トレイ搬送路及びボ
ビン搬送路の出口部へ向かって移送されるペッグトレイ
は出口部においてガイド部材と係合し、ガイド部材に案
内されてボビン搬送装置の無端状のベルト上に移載され
る。又、無端状のベルトの移動とともに搬送されるペッ
グトレイはトレイ搬送路及びボビン搬送路の入口部と対
応する位置にくるとガイド部材に案内されて各入口部か
ら各搬送路に移載される。すなわち、精紡機とワインダ
とを連結するボビン搬送装置と精紡機のトレイ搬送路及
びワインダのボビン搬送路との間でのペッグトレイの移
載が独立した移載装置を必要とせずにガイド部材の作用
により自動的に行われる。

Ｌ実施Ｓ１コ 以下、本発明を具体化した第１の実施例を第１〜８図に
従って説明する。

第１図に示すように１１Ｗ及び２階のフロアに精紡ｆｉ
ｔが、又、３階のフロアにワインダ２がそれぞれ建物の
フロアの上下方向で重なり合うように配置されている。

精紡機１の長手方向左右両側にはトレイ搬送路としての
搬送装置３ａ、３ｂが機台に沿って延設されている。搬
送装置３ａ、３ｂは上面にペッグ４ａ（第６，７図に図
示）が突設されたペッグトレイ４を使用して空ボビンＥ
及び満ボビンＦの搬送を行うため、ペッグトレイ４を案
内するガイドレール５（第４図（ａ＞、（ｂ）に図示）
と、前記ペッグトレイ４を搬送するベルトコンベア６と
から構成されている。又、両数送装置３ａ、３ｂは第３
図に示すように精紡ａｔのギヤエンドＧ−Ｅｆｉｌにお
いて接続レール７により互いに連結され、一方の搬送装
置３ａ側へ他方の搬送装置３ａ側からペッグトレイ４が
送り込まれるようになっている。一方、ワインダ２は精
紡機１のアウトエンド０−Ｅと対応する側の端部に満ボ
ビン搬送路８の入口及び空ホビン搬送路９の出口が位置
するように各搬走ｓ８．９が配設されている。

２ｗＩ！及び３１１１の床面には精紡Ｉｌｌのアウトエ
ンドＯ−Ｅ及びワインダ２の側方近傍に階下と連通ずる
穴１０．１１が形成されている。第１．２図に示すよう
に２階に配置された精紡機１のアウトエンド０・Ｅ側端
部とワインダ２とのＩｍには搬送装３ｆ３ａ、３ｂと満
ボビン搬送路８及び空ボビン搬送路９間で満ボビンＦ及
び空ボビンＥの受渡しを行うためのボビン搬送装置１２
が配設されている。ボビン搬送装置１２はペッグトレイ
４を移送する無端状のベルト１３の走行経路が、両数送
装置ｔ３ａ、３ｂ、満ボビン搬送１？Ｉ８及び空ボビン
搬送路９の端部と対応する近傍位置において両数送装置
１ｆｆｉ３ａ、３ｂ、満ボビン搬送路８及び空ボビン搬
送路９とほぼ同一高さで直交する方向に水平に走行する
部分と、両数送装置３ａ、３ｂ及び満ボビン搬送路８と
空ボビン搬送路９の内側において上、下方向へ垂直に走
行する部分とを有するように駆動プーリ１４及び多数の
ガイドプーリ１５間に巻掛けられ、モータ１６により駆
動されるようになっている。

前記一方の搬送装置３ａの端部（出口）と対応する位置
から前記満ボビン搬送Ｆ！＠８の端部（入口）と対応す
る位置にあるベルト１３の走行経路に沿って、一対の線
状のガイド部材１８がペッグトレイ４のペッグ４ａを挾
む状態でかつベルト１３と共同してぺ・ラグトレイ４を
弾性的に挟圧するように配置されている。又、他方の搬
送装置３ｂの端部（人口）と対応する位置から空ボビン
搬送路９の端部（出口）と対応する位置に至るベルト１
３の走行経路に沿って、一対の線状のガイド部材１９が
前記と同様にペッグトレイ４をベルト１３と共同して弾
性的に挟圧するように配置されている。

両ガイド部材１８．１９はベルト１３とともに移動する
ペッグトレイ４に装着された空ボビンＥあるいは満ボビ
ンＦの姿勢が両数送装置３ａ、３ｂ、溝ボビン搬送路８
及び空ボビン搬送路９のｆ！／Ａ部近傍以外においてほ
ぼ水下方向に傾いた状態となるように配置されている。

ベルト１３を構成する平ベルトは第６．７図に示すよう
に、低摩擦性のナイロン製の摺接芯帯１３ａと高摩擦性
のゴム層１３ｂとからなり、摺接芯帯１３ａの一端がゴ
ム層１３ｂから突出する状態に積Ｍ！Ｒ成されており、
ペッグトレイ４はその底面がベルト１３のゴム層１３ｂ
に圧接された状態でベルト１３とともに移動する。ペッ
グトレイ４に装着された空ボビンＥ又は満ボビンＦの姿
勢がほぼ水平状態で移動する箇所では、ペッグトレイ４
は摺接芯帯１３ａと反対側においてベルト１３のゴム層
１３ｂに接触した状態で移動し、同箇所にはベルト１３
をその両面で挾んだ状態で案内するガイド片２０が所定
間隔で配置されるとともに、摺接芯帯１３ａに接触して
ベルト１３をその幅方向すなわちガイド部材１８．１９
方向へ押圧付勢する板ばね２１が所定間隔で配設されて
いる。又、ガイド部材１８．１９が固着された支持片２
２は、支持ブラケット２３に対してボルト２４により第
７図の矢印方向への位ｆｆ調節可能に固定されている。

板バネ２１は直接摺接芯帯１３ａに接触するのではなく
、セラミックス等の耐摩耗性部材で形成された接触部２
１ａにおいて摺接芯帯１３ａと接触するようになってい
る。

ガイド部材１８．１９の搬送装置３ａ、３ｂと対応する
側の端部は第４図（ａ）、（ｂ）に示すようにそれぞれ
搬送装置３ａ、３ｂのベルトコンベア６の上方でガイド
レール５の近傍位［で延出形成され、搬送装置３ａ、３
ｂとボビン搬送装置１２間でのペッグトレイ４の授受が
円滑に行われるようになっている。又、第５図（ａ）、
（ｂ）に示すように満ボビン搬送路８及び空ボビン搬送
路９と対応する側のガイド部材１８．１９の端部も同様
にそれぞれ満ボビン搬送路８及び空ボビン搬送路９の上
方まで延出形成されている。

又、１ｗＩに配置されな精紡機１のアウトエンド０・Ｅ
ｌｌｌ端部と前記ボビン搬送装置１２の下端部との間に
は、１階に配置された精紡Ｉ！ＩＩＩの搬送装置３ａ、
３ｂと前記ボビン搬送装置１２間で満ボビンＦ及び空ボ
ビンＥの受渡しを行うためのボビン搬送装置２５が配設
されている。ボビン搬送装置２５は前記ボビン搬送装置
１２とほぼ同じ構成であるが、無端状のベルト２６の走
行経路の上部が前記ボビン搬送装置１２と異なっている
。すなわち、ボビン搬送装置１ｆ１２の下部中央部分に
設けられた一対のガイドプーリ１５間にベルト２６が巻
掛けられるガイドプーリ２７が配設され、ベルト２６は
上下方向に走行する部分が該ガイドプーリ２７の部分で
１８０度方向転換するようになっている。

第８図に示すように、ボビン搬送装置１２のガイド部材
１８．１９はボビン搬送装置２５の上端部と対応する部
分において一部切欠かれており、その切欠部分と対応す
る位置にボビン搬送装置２５のガイド部材１８．１９の
端部が配置されている。

又、切欠部と対応する位置にはボビン搬送装置１２゜２
５間でペッグトレイ４の受渡しを円滑にするガイドレバ
ー２８ａ、２８ｂが配設されている。ガイドレバー２８
ａ、２８ｂはロータリソレノイド２９によりそれぞれ所
定位置に切替配置されるようになっている。

次に前記のように構成された装置の作用を説明する。さ
て、２Ｉｌｌに配置された精紡Ｉ１１が満管停止されて
管替作業の完了により搬送装ｆｆ３ａ、３ｂ上のペッグ
トレイ４に満ボビンＦが装着され、満ボビンの搬出及び
空ボビンの供給が可能な状態となり、かつワインダ２か
ら満ボビン要求信号が発せられると、搬送装！３ａ、３
ｂ及びボビン搬送装置１２が作動され、精紡機１からの
満ボビンＦの搬出及び精紡機１への空ボビンＥの搬入作
業が開始される。なお、両ガイドレバー２８ａ、２８ｂ
は第８図に実線で示す位置に配置される。

一方の搬送装置３ａはペッグトレイ４をアウトエンド０
−Ｅ側へ搬送する方向へ、他方の搬送装置３ｂはペッグ
トレイ４をギヤエンドＧ−Ｅ側へ搬送する方向へそれぞ
れ駆動される。従って、他方の搬送装置３ｂ上のペッグ
トレイ４は接続レール７を経て一方の搬送装置３ａ上へ
と送り込まれる。搬送装置３ａ上の満ボビンＦが装着さ
れたペッグトレイ４はガイド部材１８に案内されて順次
ボビン搬送装置１２のベルト１３上へ移載され、第４図
（ａ）に示すようにガイド部材１８の作用によりその姿
勢が精紡機機台の長手方向と同方向に＃Ｊ′！勤されて
ほぼ水平状態へと変更され、ベルト１３の移動に伴い３
１１１まで移送され、ワインダ２の満ボビン搬送路８の
入口に達する前に再び満ボビンの姿勢が垂直状態となる
ように変更される。

ガイド部材１８の端部が第５１３６（ａ）に示すように
満ボビン搬送路８の上方まで延出形成されているので、
ベルト１３とともに移動していたペッグ１〜レイ４が満
ボビン搬送路８の入口と対応する位置で満ボビン搬送路
８上へ円滑に受渡される。

一方、ワインダ２で使用された後の空ボビンＥが装着さ
れたペッグトレイ４は第５図゛（ｂ）に示すように、空
ボビン搬送路９上からガイド部材１９に案内されてボビ
ン搬送装置１２のベルト１３上へと移載される。空ボビ
ンＥの姿勢が垂直状態でベルト１３上へ移載されたペッ
グトレイ４はガイド部材１９の作用によりその姿勢が精
紡Ｉｌｌの長手方向と同方向へ延びるようにほぼ水平状
態に変更されてベルト１３とともに下降移動して２階ま
で移送され、第４図（ｂ）に示すように搬送装置３ｂと
ほぼ同一高さ位置まで移送された後に再び空ボビンＥの
姿勢が垂直状態となるように変更されて搬送装置３ｂ上
へと送り込まれる。

ボビン搬送装置１２を経て搬送装置３ｂに送り込まれた
空ボビンＥが装着されたペッグトレイ４は接続レール７
を経て一方の搬送装置３ａ上へ送り込まれる。空ボビン
Ｅが装着された先頭のペッグトレイ４が搬送波［３ａの
アウトエンド０・Ｅ側の所定位３Ｆまで到達すると、該
ペッグトレイ４は図示しないストッパの作用によりその
移動が規制され、後続のペッグトレイ４が同位置から順
次互いに当接した状態で精紡８１１のスピンドル列と対
応する位１に配置される。又、搬送装置３ｂのギヤエン
ドＧ−Ｅｌｌｌには空ボビンＥの数を計数するカウンタ
（図示せず）が配設され、一方の搬送装置ｊ　３　ａへ
送り込まれる空ボビンＥの数が所定の値に達した時点で
、搬送装置３ｂのギヤエンドＧ−Ｅ側端部の所定位置に
配置されたストッパ（図示せず）が作動されてペッグト
レイ４の移動が規制され、該ストッパと対応する位置か
ら空ボビンＥが装着されたペッグトレイが順次スピンド
ル列に対応して配置される。

一方の搬送装置３ａの端部には満ボビン検知装置が、空
ボビン搬送路９の端部には空ボビン検知装置（いずれも
図示せず）がそれぞれ配設され、ボビン搬送装置１２に
送り込まれた満ボビンＦの数及び空ボビンＥの数をそれ
ぞれ計数し、その値が所定の値に達した後、所定時間経
過後モータ１Ｇの駆動が停止されて満ボビンＦの搬出及
び空ボビンＥの搬入が完了する。

一方、ＩＦＭに配置された精紡機ｌとワインダ２との間
で満ボビンＦ及び空ボビンＥの搬送を行う場合には、ガ
イドレバー２８ａ、２８ｂを第８図の鎖線で示す位置に
配置した状態で両ボビン搬送装Ｗ１２．２５を駆動する
。これにより前記と同様にして精紡１１の搬送装置３ａ
からボビン搬送装置２５のベルト２６上に移載されてベ
ルト２６とともに上方へ移送された満ボビンＦが装着さ
れたペッグトレイ４は、ガイドレバー２８ａに案内され
てボビン搬送装置１２のベルト１３上へ受渡される。そ
の後は前記と同様にしてワインダ２の満ボビン搬送路８
へと移送される。

ワインダ２の空ボビン搬送路９からボビン搬送装置１２
のベルト１３上へ移載された空ボビンＥが装着されたペ
ッグトレイ４はベルト１３の移動に伴いボビン搬送装置
２５の上端と対応する位置まで移送された後、ガイドレ
バー２８ｂの作用によりボビン搬送装置１２のベルト１
３上からボビン搬送装置２５のベルト２６上に移載され
、その後は前記と同様にして精紡機１の搬送波２３ｂに
受渡される。

前記のように精紡Ｉ１１とワインダ２との間にほぼ垂直
状態で配設されたボビン搬送装置１２．２５と精紡機１
の搬送装置！３ａ、３ｂあるいはワインダ２の満ボビン
搬送路８及び空ボビン搬送路９との間でのペッグトレイ
４の受渡しが、ガイド部材１８．１９の作用により自動
的に円滑に行われるため、精紡ワインダの設置に必要な
床面積は精紡機１あるいはワインダ２の機台の長さが長
い方の床面積とボビン搬送装置１２の設置に必要な床面
積のみとなる。

又、精紡機１をＩ＆適紡出状態とするための室温と、ワ
インダ２をＩｊＬ適巻取状態とするための室温とは同じ
ではなく、ワインダ２のほうが低温となる。従来は精紡
ワインダが設置された室全体がワインダのａ、ｎ条件と
なるように空調を行うか、新たに壁を作って室を区画し
て空調条件を変える必要があり、室全体の空調をワイン
ダに合わせて行うと、空調設備の運転エネルギーが多く
なり、室を区画する場合には空調設備のコストが高くな
った。しかし、この実施例の精紡ワインダではワインダ
２が設！された階のみをワインダにとって最適な空調状
態とすることが可能となり、空調設備のコスト及び運転
エネルギーが少なくなる。

［実施例２］ 次に第２の実施例を第９〜１１図に従って説明する。こ
の実施例においてはワインダ２が２階に配置されワイン
ダ２の上下両（（８１すなわち１階及び３　Ｆ１ａに精
紡Ｒ１が配置され、両精紡機１から搬出される満ボビン
が装着されたペッグトレイ４は上下両側からワインダ２
の満ボビン搬送路８へ移送され、ワインダ２の空ボビン
搬送路９から搬出された空ボビンＥが装着されたペッグ
トレイ４が３階及びＩＩ＠の精紡機１へと移送される点
が前記実施例の装置と異なっている。すなわち、前記実
施例の装置では両精紡Ｒ１からワインダ２へ向かう満ボ
ビンＦの流れ及びワインダ２から両精紡機１へ向かう空
ボビンＥの流れが同一・方向であったのに対して、この
実施例の装置ではワインダ２を挾んで配置された精紡機
１からの満ボビンＦの流れ及びワインダ精紡Ｉｌｌへ向
かう空ボビンＥの流れがそれぞれ反対方向となる。第１
０図に示すようにワインダ２の両ボビン搬送路８，９と
３ＩＮに配置された精紡機１の搬送装置ｆ３ａ、３ｂ間
で満ボビンＦ及び空ボビンＥの受渡しを行うボビン搬送
装置３０はベルト３１の移動方向が前記ボビン搬送装置
１２と逆方向であるほかはボビン搬送装置１２と同一に
構成されている。又、１＃に配置された精紡１ｍｌと９
４７７２間で満ボビンＦ及び空ボビンＥの受渡しを行う
ためのボビン搬送装置３２は前記ボビン搬送装置２５と
同一構成である。ただし、ボビン搬送装置３２のベルト
３３上の満ボビンＦが装着されたペッグトレイ４をボビ
ン搬送装置３０のベルト３１上へ受渡すためのガイドレ
バー３４と、ボビン搬送装置３０のベルト３１上の空ボ
ビンＥが装着されたペッグトレイ４をボビン搬送装置３
２のベルト３３上に受渡すためのガイドレバー３５の配
設位１と、ガイド部材１８゜１９の状態とが前記実施例
のボビン搬送装置２５のものと興なっている。

前記実施例の精紡ワインダではワインダ２から精紡機１
、精紡Ｒ１からワインダ２への空ボビンＥ及び満ボビン
Ｆの搬送方向がそれぞれ一定方向のため精紡機１はワイ
ンダ２に対して下方あるいは上方のいずれか一方にのみ
増設可能であったが、この実施例の精紡ワインダでは精
紡機１の増設位置がワインダ２に対して上方、下方のい
ずれにも可能なため増設により容易に対応することがで
きる。

なお、本発明は前記両実雄側に限定されるものではなく
、例えば、第１実施例におけるボビン搬送装置１２とボ
ビン搬送装置２５との合流部分を第１２図（ａ）に示す
ようにボビン搬送装置１２の下端の両ガイドプーリ１５
間より上方部まで紙出してもよい、このように構成した
場合には両ボビン搬送装置１２．２５間でのペッグトレ
イ４の受渡しがより円滑となる。又、第２実施例におけ
る両ボビン搬送装置３０．３２のベルト３１．３３の走
行経路を第１２図（ｂ）に示すようにしてもよい、この
場合には両ボビン搬送装置３０．３２間のペッグトレイ
４の受渡しがいずれも満ボビンＦあるいは空ボビンＥの
姿勢が垂直状態で行われるとともに、ボビン搬送装置３
０からボビン搬送装置３２へのペッグトレイ４の受渡し
はガイドレバーを設けなくても自動的に行うことができ
る。

又、精紡機１のトレイ搬送路としてベルトコンベア６を
使用する構成に代えて、特開昭５７−１６１１３３号公
報、特開昭６３−２０３８３０号公報等に開示された装
置のように、ガイドレール上に載！されたべ・ラグトレ
イをペッグトレイの底面に形成された係止凹部と係止し
て順次押圧移動させる装置を採用してもよい、さらには
、前記両実雄側の装置ではワインダ２と精紡機１とを１
対２で連結した実施例についてのみ説明したが、ワイン
ダ２と精紡ａｍｌとを１対１で連結したり、あるいは１
対２より精紡機１の数を増やしてもよい。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明によれば、ワインダと精紡機
とが建物の上下方向で重なり合うように配置され、しか
もワインダと精紡機との間における満ボビン及び空ボビ
ンの搬送がワインダ及び精紡機機台の一側に配置された
ボビン搬送装置により垂直方向に行われるため、装置全
体の設置に必要な床面積が小さくなり、又、精紡機機台
の増設も容易となる。さらには、ワインダが設置される
室を特定の階にすることによりその階のみをワインダに
とってＩｋ逃な空調状態とすることが可能となり、空調
設備のコスト及び運転エネルギーが少なくなる。

【図面の簡単な説明】

第１〜８図は本発明を具体化した第１の実施例を示すも
のであって、第１図はワインダ及び精紡機等の配置を示
す概略側面図、第２図は要部概略斜視図、第３図は精紡
機の概略平面図、第４図（ａ）、（ｂ）及び第５図（ａ
）、（ｂ）は部分斜視図、第６図はガイド部材及びベル
トの支承状態を示す部分側面図、第７図は第６図のＡ−
Ａ線拡大断面図、第８図は合流部分の正面図、第９〜１
１図は第２実施例を示すものであって、第９図は側面図
、第１０図は概略斜視図、第１１図は部分正面図、第１
２図（ａ）は変更例の合流部分を示す正面図、第１２図
（ｂ）は別の変更例を示す部分概略斜視図、第１３図は
従来装置の概略図である。 精紡１１１、ワインダ２、トレイ搬送路としての搬送装
置３ａ、３ｂ、ペッグトレイ４、ボビン搬送路としての
満ボビン搬送路８．空ボビン搬送路９、ボビン搬送装置
１２．２５，３０，３２、ガイドプーリ１５．２７、ベ
ルト１３．２６，３１゜３３、ガイド部材１８．１９゜

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上面にペッグが突設されたペッグトレイを使用して
   空ボビン及び満ボビンをワインダと精紡機間で直接搬送
   供給する精紡ワインダにおいて、精紡機とワインダとを
   建物のフロアの上下方向で重なり合うように配置し、 精紡機機台の長手方向に沿って延設されたトレイ搬送路
   の端部とワインダのボビン搬送路端部との間に、 駆動プーリと複数のガイドプーリ間に巻き掛けられた無
   端状のベルトと、該ベルトに沿ってかつペッグトレイの
   ペッグを挾むように配置されるとともにペッグトレイを
   前記ベルトと共同して弾性的に挟圧する線状のガイド部
   材とを備えたボビン搬送装置を、 前記ベルトが前記トレイ搬送路の入口及び出口端部と対
   応する近傍位置と、前記ワインダのボビン搬送路の入口
   及び出口端部と対応する近傍位置とを通過するように配
   置し、 かつ前記ガイド部材をベルトとともに移動するペッグト
   レイに装着されたボビンの姿勢が前記トレイ搬送路及び
   ボビン搬送路の入口及び出口部で垂直状態となり上下方
   向に移送される位置ではほぼ水平方向に傾いた状態とな
   るように配置した精紡ワインダ。