JPH02288309A - 超電導コイル - Google Patents
超電導コイルInfo
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- JPH02288309A JPH02288309A JP10974489A JP10974489A JPH02288309A JP H02288309 A JPH02288309 A JP H02288309A JP 10974489 A JP10974489 A JP 10974489A JP 10974489 A JP10974489 A JP 10974489A JP H02288309 A JPH02288309 A JP H02288309A
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Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、環状の強制冷却型超電導コイル、ことに核
融合炉における超電導トロイダル磁場コイルに関する。
融合炉における超電導トロイダル磁場コイルに関する。
(従来の技術〕
核融合炉においては、ドーナツ状の真空容器内にプラズ
マを閉じ込めるために、真空容器を包囲する環状に形成
された超電導トロイダル磁場コイル(以下トロイダルコ
イルと略称する)複数個をドーナツ状に配列して真空容
器内をドーナツ状に周回する高い磁束密度のトロイダル
磁場を発生させる。
マを閉じ込めるために、真空容器を包囲する環状に形成
された超電導トロイダル磁場コイル(以下トロイダルコ
イルと略称する)複数個をドーナツ状に配列して真空容
器内をドーナツ状に周回する高い磁束密度のトロイダル
磁場を発生させる。
第5図はトロイダルコイルの概略構造を示す一部破砕側
面図である0図において、LA、 IB、 ICは剛性
の高い金属材料からなる複数層の金属プレートであり、
中央部にドーナツ状の真空容器が貫通する孔2を有する
平板リング状に形成され、その内周側および外周側にそ
れぞれ複数個形成された締付ボルトの挿通孔3を介して
各金属プレートの積層方向に締付荷重を加えることによ
り、金属プレートの積層体からなる剛性の高いコイル支
持体lが形成される。また、各金属プレートの積層面に
はその両側の金属プレートにまたがるコイル収納溝4が
積層面に沿って孔2を周回する渦巻状に形成され、この
溝4に超電導コイル導体が渦巻状に納められることによ
り、複数層のコイル(層コイル)5A、5B等が形成さ
れる。
面図である0図において、LA、 IB、 ICは剛性
の高い金属材料からなる複数層の金属プレートであり、
中央部にドーナツ状の真空容器が貫通する孔2を有する
平板リング状に形成され、その内周側および外周側にそ
れぞれ複数個形成された締付ボルトの挿通孔3を介して
各金属プレートの積層方向に締付荷重を加えることによ
り、金属プレートの積層体からなる剛性の高いコイル支
持体lが形成される。また、各金属プレートの積層面に
はその両側の金属プレートにまたがるコイル収納溝4が
積層面に沿って孔2を周回する渦巻状に形成され、この
溝4に超電導コイル導体が渦巻状に納められることによ
り、複数層のコイル(層コイル)5A、5B等が形成さ
れる。
また、金属プレートIBを介して互いに隣接するコイル
5A、5Bはその内周側で金属プレー)IBを貫通する
孔を通る内周側渡り部6によって直列接続され、通称ダ
ブルパンケーキ巻きと呼ばれる2層コイル5を形成する
。さらに、各層コイルの外周側の端末は金属プレートを
半径方向に貫通する孔を通して外側に引き出され、引出
し部7が形成される。複数組のダブルパンケーキ巻きコ
イル5は引出し部7を互いに接続することによって直列
接続され、複数組のダブルパンケーキ巻きコイル5が直
列接続された超電導コイル10が形成される。
5A、5Bはその内周側で金属プレー)IBを貫通する
孔を通る内周側渡り部6によって直列接続され、通称ダ
ブルパンケーキ巻きと呼ばれる2層コイル5を形成する
。さらに、各層コイルの外周側の端末は金属プレートを
半径方向に貫通する孔を通して外側に引き出され、引出
し部7が形成される。複数組のダブルパンケーキ巻きコ
イル5は引出し部7を互いに接続することによって直列
接続され、複数組のダブルパンケーキ巻きコイル5が直
列接続された超電導コイル10が形成される。
なお、このように構成されたトロイダルコイルは図示し
ない強固なコイル容器に収納され、同じく図示しない真
空容器に複数個取付けられ、真空容器内に図中矢印で示
すトロイダル磁界100を発生する。
ない強固なコイル容器に収納され、同じく図示しない真
空容器に複数個取付けられ、真空容器内に図中矢印で示
すトロイダル磁界100を発生する。
なお、トロイダルコイルの各金属プレートには図中矢印
で示すパルス状のポロイダル磁界110が図示しないボ
ロイダル磁界コイルから印加されるので、この磁界変化
によって金属プレートに発生する渦流損を少なくするた
めに、各積層面には薄い絶縁層が形成される。
で示すパルス状のポロイダル磁界110が図示しないボ
ロイダル磁界コイルから印加されるので、この磁界変化
によって金属プレートに発生する渦流損を少なくするた
めに、各積層面には薄い絶縁層が形成される。
第6図は超電導コイル導体を示す断面図であり超電導コ
イル導体11は、絶縁被覆12を有するコンジットパイ
プ13中に多数条の超電導線14が収納されており、絶
縁被覆12によって金属プレートと電気的に絶縁される
とともに、コンジットパイプ13に冷媒としてのヘリウ
ム9を流すことにより超電導線14の超電導性が保持さ
れる。
イル導体11は、絶縁被覆12を有するコンジットパイ
プ13中に多数条の超電導線14が収納されており、絶
縁被覆12によって金属プレートと電気的に絶縁される
とともに、コンジットパイプ13に冷媒としてのヘリウ
ム9を流すことにより超電導線14の超電導性が保持さ
れる。
トロイダル磁界を発生するには超電導コイル10に励1
iti流を供給するが、この励磁電流を遮断する際、通
常20にVを超える異常電圧が発生する。従来装置にお
いては、金属プレートの積層体1は大地電位に保持され
るので、超電導コイル導体11はその絶縁被覆12をそ
の全長にわたって20KV以上の電圧に耐える厚みとし
て超電導コイル10とコイル支持体としての金属プレー
トの積層体1との間の耐電圧性能を保持する必要がある
。このように構成されたトロイダルコイルにおいては、
コイル収納溝4に占める絶縁被覆12の断面積が大きく
なり、これが原因で超電導コイル導体11中の超電導&
114の占積率が低下し、その分発生するトロイダル磁
界100の磁束密度が低下してしまうという欠点がある
。
iti流を供給するが、この励磁電流を遮断する際、通
常20にVを超える異常電圧が発生する。従来装置にお
いては、金属プレートの積層体1は大地電位に保持され
るので、超電導コイル導体11はその絶縁被覆12をそ
の全長にわたって20KV以上の電圧に耐える厚みとし
て超電導コイル10とコイル支持体としての金属プレー
トの積層体1との間の耐電圧性能を保持する必要がある
。このように構成されたトロイダルコイルにおいては、
コイル収納溝4に占める絶縁被覆12の断面積が大きく
なり、これが原因で超電導コイル導体11中の超電導&
114の占積率が低下し、その分発生するトロイダル磁
界100の磁束密度が低下してしまうという欠点がある
。
この発明の目的は、異常電圧の一部を金属プレート間に
負担させることにより超電導コイル導体の絶縁被覆層の
厚みを縮小するとともに、金属プレート間の負担電圧に
耐える絶縁性能を有する施工容易な金属プレート間絶縁
層を得ることにある。
負担させることにより超電導コイル導体の絶縁被覆層の
厚みを縮小するとともに、金属プレート間の負担電圧に
耐える絶縁性能を有する施工容易な金属プレート間絶縁
層を得ることにある。
上記課題を解決するために、この発明によれば、平板リ
ング状に形成された金属プレートの積層体と、その積層
面に沿って渦巻状に形成されたコイル収納溝と、このコ
イル収納溝に収納された絶縁被覆を有する複数層のコイ
ルとを備え、互いに隣接する各層コイルが内周側渡り部
および外周側渡り部により交互に直列接続されてなるも
のにおいて、前記金属プレートがその積層面に介装され
たプラスチックフィルムとその両側に配された熱硬化性
プリプレグシートとの重ね材の硬化物からなる金属プレ
ート間絶縁層により相互に絶縁かつ固着されるとともに
、各層コイルを挟む一対の金属プレートの一方が前記外
周側渡り部と同電位に保持され、他方が前記内周側渡り
部と同電位に保持されてなるもの、または平板リング状
に形成された金属プレートの積層体と、その積層面に沿
って渦巻状に形成されたコイル収納溝と、このコイル収
納溝に収納された絶縁被覆を有する複数層のコイルとを
備え、互いに隣接する各層コイルが内周側渡り部および
外周側渡り部により交互に直列接続されてなるものにお
いて、前記金属プレートがその積層面の一方側を前記コ
イル収納溝にまたがって覆うくら形状断面を有する環状
のプラスチック成形材からなる金属プレート間絶縁層に
よって相互に絶縁されるとともに、各層コイルを挟む一
対の金属プヒートの一方が前記外周側渡り部と同電位に
保持され、他方が前記内周側渡り部と同電位に保持され
てなるものとする。
ング状に形成された金属プレートの積層体と、その積層
面に沿って渦巻状に形成されたコイル収納溝と、このコ
イル収納溝に収納された絶縁被覆を有する複数層のコイ
ルとを備え、互いに隣接する各層コイルが内周側渡り部
および外周側渡り部により交互に直列接続されてなるも
のにおいて、前記金属プレートがその積層面に介装され
たプラスチックフィルムとその両側に配された熱硬化性
プリプレグシートとの重ね材の硬化物からなる金属プレ
ート間絶縁層により相互に絶縁かつ固着されるとともに
、各層コイルを挟む一対の金属プレートの一方が前記外
周側渡り部と同電位に保持され、他方が前記内周側渡り
部と同電位に保持されてなるもの、または平板リング状
に形成された金属プレートの積層体と、その積層面に沿
って渦巻状に形成されたコイル収納溝と、このコイル収
納溝に収納された絶縁被覆を有する複数層のコイルとを
備え、互いに隣接する各層コイルが内周側渡り部および
外周側渡り部により交互に直列接続されてなるものにお
いて、前記金属プレートがその積層面の一方側を前記コ
イル収納溝にまたがって覆うくら形状断面を有する環状
のプラスチック成形材からなる金属プレート間絶縁層に
よって相互に絶縁されるとともに、各層コイルを挟む一
対の金属プヒートの一方が前記外周側渡り部と同電位に
保持され、他方が前記内周側渡り部と同電位に保持され
てなるものとする。
上記手段において、各層コイルを挟む一対の金属プレー
トの電位を各層コイル両端末の渡り部および引出し部の
電位と等しくしたことにより、各層コイルと一対の金属
プレートとの間の電位差は各層コイルの分担電圧と同等
な値に低減される。
トの電位を各層コイル両端末の渡り部および引出し部の
電位と等しくしたことにより、各層コイルと一対の金属
プレートとの間の電位差は各層コイルの分担電圧と同等
な値に低減される。
したがって、超電導コイル導体の絶縁被覆厚の大幅な縮
小が可能となり、この分超電導線の占積率を上げること
ができるので、トロイダル磁界の磁束密度を上げること
ができる。
小が可能となり、この分超電導線の占積率を上げること
ができるので、トロイダル磁界の磁束密度を上げること
ができる。
一方、金属プレートに電位差を持たせたことにより金属
プレート相互間の絶縁を強化する必要が生ずるので、プ
ラスチックフィルムを中央層とし、熱硬化性プリプレグ
シートを外側層とした重ね材を金属プレートの積層面に
介装し、金属プレートの積層体に締付荷重を加えた状態
でプリプレグシートを加熱硬化することにより、−旦溶
融した熱硬化樹脂によりすきまのない硬化絶縁層が形成
されるとともに、金属プレート相互および超電導コイル
導体が相互に固着されるので、優れた耐電圧性能および
機械的強度を有するプレート間絶縁層が得られる。また
、金属プレートの一方の積層面をコイル収納溝にまたが
って覆うプラスチック成形材を介装した場合には、コイ
ル収納溝内でプラスチック成形材と超電導コイルの絶縁
被覆とが相互に重なることによってより高い耐電圧性能
が容易に得られるとともに、プラスチック成形材をその
両面に熱硬化性のプリプレグシート層を有する複合材と
することにより、より高度な絶縁性能および機械的強度
を存するプレート間絶縁層を容易に形成することができ
る。
プレート相互間の絶縁を強化する必要が生ずるので、プ
ラスチックフィルムを中央層とし、熱硬化性プリプレグ
シートを外側層とした重ね材を金属プレートの積層面に
介装し、金属プレートの積層体に締付荷重を加えた状態
でプリプレグシートを加熱硬化することにより、−旦溶
融した熱硬化樹脂によりすきまのない硬化絶縁層が形成
されるとともに、金属プレート相互および超電導コイル
導体が相互に固着されるので、優れた耐電圧性能および
機械的強度を有するプレート間絶縁層が得られる。また
、金属プレートの一方の積層面をコイル収納溝にまたが
って覆うプラスチック成形材を介装した場合には、コイ
ル収納溝内でプラスチック成形材と超電導コイルの絶縁
被覆とが相互に重なることによってより高い耐電圧性能
が容易に得られるとともに、プラスチック成形材をその
両面に熱硬化性のプリプレグシート層を有する複合材と
することにより、より高度な絶縁性能および機械的強度
を存するプレート間絶縁層を容易に形成することができ
る。
以下この発明を実施例に基づいて説明する。
第1図はこの発明の実施例トロイダルコイルの要部を簡
略化して示す断面図であり、従来装置と同じ構造1機能
を有する部分には同一参照符号を用いることにより詳細
な説明を省略する0図において、トロイダルコイルは、
5A、5B 2層のコイルが内周側の渡り部6 (図で
は破線で簡略化して示す)により直列接続されたダブル
パンケーキ巻きコイル5を3&ll積み重ねて超電導コ
イル10を形成した例を示しており、n−67!Iの各
層コイル5A。
略化して示す断面図であり、従来装置と同じ構造1機能
を有する部分には同一参照符号を用いることにより詳細
な説明を省略する0図において、トロイダルコイルは、
5A、5B 2層のコイルが内周側の渡り部6 (図で
は破線で簡略化して示す)により直列接続されたダブル
パンケーキ巻きコイル5を3&ll積み重ねて超電導コ
イル10を形成した例を示しており、n−67!Iの各
層コイル5A。
5B等はIAからIGまで合計7層の金属プレートの積
層体1の各積層面に沿って渦巻き状に形成されたコイル
収納溝4に収納される。また、3&uのダブルパンケー
キ巻きコイル5は外周側引出し部7を相互に導電接続す
る外周側接続部17により直列接続され、両端子間に電
圧Vが印加される超電導コイル10が形成される。
層体1の各積層面に沿って渦巻き状に形成されたコイル
収納溝4に収納される。また、3&uのダブルパンケー
キ巻きコイル5は外周側引出し部7を相互に導電接続す
る外周側接続部17により直列接続され、両端子間に電
圧Vが印加される超電導コイル10が形成される。
また、21は外周側の引出し部7または接続部17と金
属プレートとを同電位にするための給電部、22は内周
側の渡り部6と金属プレートとを同電位にするための給
電部であり、互いに隣接する金属プレートが互いに外周
側、内周側交互に超電導コイル10に導電接続されるこ
とにより、各層コイルとその両側の金属プレートとの間
の最大電位差(絶縁被覆12の負(旦電圧)は各層コイ
ルの分担電圧と等しくなる。すなわち、ダブルパンケー
キ巻きコイル5の一方のコイル5^についてみると、層
コイル5Aと金属プレートIAとの間の最大電位差はコ
イル5Aの内側端末部9でコイル5Aの分担電圧V/n
と等しく、コイル5Aと金属プレー)1Bとの間の最大
電位差はコイル5Aの外側端末部でコイル5Aの分担電
圧V/nと等しくなる。
属プレートとを同電位にするための給電部、22は内周
側の渡り部6と金属プレートとを同電位にするための給
電部であり、互いに隣接する金属プレートが互いに外周
側、内周側交互に超電導コイル10に導電接続されるこ
とにより、各層コイルとその両側の金属プレートとの間
の最大電位差(絶縁被覆12の負(旦電圧)は各層コイ
ルの分担電圧と等しくなる。すなわち、ダブルパンケー
キ巻きコイル5の一方のコイル5^についてみると、層
コイル5Aと金属プレートIAとの間の最大電位差はコ
イル5Aの内側端末部9でコイル5Aの分担電圧V/n
と等しく、コイル5Aと金属プレー)1Bとの間の最大
電位差はコイル5Aの外側端末部でコイル5Aの分担電
圧V/nと等しくなる。
このように、各層コイルとこれを挟む一対の金属プレー
トとの間の最大電位差は従来装置のそれの1/nに低減
される。すなわち、実施例装置において両端子間電圧V
を20KVとすれば、超電導コイル導体11の絶縁被覆
12に求められる耐電圧性能は従来装置における20に
Vからその1/6に相当する3、3KVに低減されるこ
とになり、絶縁被覆の厚みを大幅に縮小できる。したが
って、コイル収納溝の大きさを変えることなくコンジッ
トパイプ13の径が増大され、これに収納される超電導
線14の総断面積が増大し、これに比例してトロイダル
磁界100の磁束密度が増大する。
トとの間の最大電位差は従来装置のそれの1/nに低減
される。すなわち、実施例装置において両端子間電圧V
を20KVとすれば、超電導コイル導体11の絶縁被覆
12に求められる耐電圧性能は従来装置における20に
Vからその1/6に相当する3、3KVに低減されるこ
とになり、絶縁被覆の厚みを大幅に縮小できる。したが
って、コイル収納溝の大きさを変えることなくコンジッ
トパイプ13の径が増大され、これに収納される超電導
線14の総断面積が増大し、これに比例してトロイダル
磁界100の磁束密度が増大する。
一方、各金属プレートに超電導コイルの電位を与えたこ
とにより、互いに隣接する金属プレート間にもコイル1
層分の電位差が発生し、また連結ボルト30と各金属プ
レートとの間にも電位差が発生する。そこで、各金属プ
レートの積層面に電位差に耐えるプレート間#jAa層
40を介装するとともに、締付ボルト30に絶縁を施す
などの絶縁手段が設けられる。プレート間絶縁層40の
厚みが従来渦流損を防ぐために施された絶縁皮膜のそれ
に比べて厚くなるが、その分金属プレートに渦巻状に形
成されるコイル収納溝4の深さを縮小しても溝の断面積
を従来と同等に保持できるので、金属プレートの機械的
強度を低下させることなく、かつコイル支持体である金
属プレートの積層体1の寸法を従来通りに保持して高い
磁束密度のトロイダル磁束を発生できる超電導トロイダ
ルコイルを得ることができる。
とにより、互いに隣接する金属プレート間にもコイル1
層分の電位差が発生し、また連結ボルト30と各金属プ
レートとの間にも電位差が発生する。そこで、各金属プ
レートの積層面に電位差に耐えるプレート間#jAa層
40を介装するとともに、締付ボルト30に絶縁を施す
などの絶縁手段が設けられる。プレート間絶縁層40の
厚みが従来渦流損を防ぐために施された絶縁皮膜のそれ
に比べて厚くなるが、その分金属プレートに渦巻状に形
成されるコイル収納溝4の深さを縮小しても溝の断面積
を従来と同等に保持できるので、金属プレートの機械的
強度を低下させることなく、かつコイル支持体である金
属プレートの積層体1の寸法を従来通りに保持して高い
磁束密度のトロイダル磁束を発生できる超電導トロイダ
ルコイルを得ることができる。
つぎに、プレート間絶縁層の構成について説明する。
第2図は実施例プレート間wAu層を示す要部の拡大断
面図、第3図はプレート間絶縁材の断面図である。使用
する絶縁材は第3図に示すように、プラスチックフィル
ム例えば厚み25μ程度のポリイミドフィルムを中央層
42とし、両側層43A、43Bに厚み0.1重程度の
ガラスクロスまたはガラス不織布にポリイミド樹脂フェ
スを含浸、半硬化状態とした熱硬化性のプリプレグシー
トを用いた重ね材41とし、これを第2図に示す金属プ
レート例えばIA、IBのフラットな積層面に介装する
0重ね材4Iの幅は隣接する超電導コイル導体11の絶
縁被覆12に幅方向の両端が接する輻Wとし、積層面に
沿って渦巻状に配設し、絶縁被覆された締付ボルト30
によって金属プレートの積層面に締付前型を加えた状態
で、全体を所定温度例えば230℃に加熱して2時間程
度の加熱処理を行う、このとき、半硬化状態のポリイミ
ド樹脂が一旦溶融して流動性を増し、金属プレート間の
隙間を埋めるとともに、コイル導体の絶縁被覆層12と
の隙間も埋めるので、重ね材41の硬化絶縁層からなる
金属プレート間絶縁rfJ40は絶縁被覆層12と一体
化し、優れた耐電圧性能が得られるとともに、隣接する
金属プレートおよびコイル導体11が金属プレート間絶
縁層40を介して相互に固着し、機械的に強固で熱伝導
性にも優れた超電導コイルが得られる。
面図、第3図はプレート間絶縁材の断面図である。使用
する絶縁材は第3図に示すように、プラスチックフィル
ム例えば厚み25μ程度のポリイミドフィルムを中央層
42とし、両側層43A、43Bに厚み0.1重程度の
ガラスクロスまたはガラス不織布にポリイミド樹脂フェ
スを含浸、半硬化状態とした熱硬化性のプリプレグシー
トを用いた重ね材41とし、これを第2図に示す金属プ
レート例えばIA、IBのフラットな積層面に介装する
0重ね材4Iの幅は隣接する超電導コイル導体11の絶
縁被覆12に幅方向の両端が接する輻Wとし、積層面に
沿って渦巻状に配設し、絶縁被覆された締付ボルト30
によって金属プレートの積層面に締付前型を加えた状態
で、全体を所定温度例えば230℃に加熱して2時間程
度の加熱処理を行う、このとき、半硬化状態のポリイミ
ド樹脂が一旦溶融して流動性を増し、金属プレート間の
隙間を埋めるとともに、コイル導体の絶縁被覆層12と
の隙間も埋めるので、重ね材41の硬化絶縁層からなる
金属プレート間絶縁rfJ40は絶縁被覆層12と一体
化し、優れた耐電圧性能が得られるとともに、隣接する
金属プレートおよびコイル導体11が金属プレート間絶
縁層40を介して相互に固着し、機械的に強固で熱伝導
性にも優れた超電導コイルが得られる。
なお、金属プレート間に加わる電圧が大きい場合には、
両側層43を樹脂積層板とプリプレグシートとの複合材
としてもよく、また金属プレートの外周側または内周側
に突出した絶縁層の縁はあらかじめ金属プレートの側面
に沿って折り曲げるよう構成してよい。
両側層43を樹脂積層板とプリプレグシートとの複合材
としてもよく、また金属プレートの外周側または内周側
に突出した絶縁層の縁はあらかじめ金属プレートの側面
に沿って折り曲げるよう構成してよい。
第4図は異なる実施例金属プレート間絶縁層の構成を示
す要部の拡大断面図であり、プレート間絶縁層50をパ
ンケーキ巻きコイル例えば5Aを挟む一対の金属プレー
トの一方1例えばIAをそのコイル収納溝4にまたがっ
て覆うプラスチック成形材51.52.53等で構成し
た点が前述の実施例と異なる。
す要部の拡大断面図であり、プレート間絶縁層50をパ
ンケーキ巻きコイル例えば5Aを挟む一対の金属プレー
トの一方1例えばIAをそのコイル収納溝4にまたがっ
て覆うプラスチック成形材51.52.53等で構成し
た点が前述の実施例と異なる。
すなわち、金属プレー)IAはフラットな積層面と半円
状のコイル収納溝4との境界部分に曲率半径rなる丸み
が収納溝4に沿って形成され、プラスチック成形材は積
層面を収納溝にまたがって覆うくら形に近い断面形状を
有する環状または渦巻状にあらかじめ成形され、収納溝
内に間隙59を保持して装着される。
状のコイル収納溝4との境界部分に曲率半径rなる丸み
が収納溝4に沿って形成され、プラスチック成形材は積
層面を収納溝にまたがって覆うくら形に近い断面形状を
有する環状または渦巻状にあらかじめ成形され、収納溝
内に間隙59を保持して装着される。
プラスチック成形材としては、プレート間電圧に耐える
厚みのポリイミド樹脂板、シリコーン樹脂板、あるいは
エポキシ樹脂板などの熱硬化樹脂板をヒートブレス金型
を用いて熱圧成形するか、ポリイミドフィルムを中央層
とし、ガラスクロスまたはガラス不織布基材のポリイミ
ド系プリプレグシートを両側層とする重ね材を温度15
0℃程度のヒートプレスを用いてくら形状に成形加工す
ることによって半硬化状態を保って形成したものを用い
、各層コイル5A、5Bとともに金属プレートの積層体
からなるコイル支持体1に組み込むことによりプレート
間絶縁層50が形成される。ことに、半硬化状態の重ね
材からなるプラスチック成形材を用いた場合には、例え
ば230℃、2時間程度の加熱硬化処理によって前述の
実施例と同様にポリイミド樹脂が隙間を埋め、w!i緑
被覆層12とプレート間絶縁層50とが相互に重なりを
保持して一体化されるので、極めて高い耐電圧性能およ
び機械強度を有する超電導コイルを得ることができる。
厚みのポリイミド樹脂板、シリコーン樹脂板、あるいは
エポキシ樹脂板などの熱硬化樹脂板をヒートブレス金型
を用いて熱圧成形するか、ポリイミドフィルムを中央層
とし、ガラスクロスまたはガラス不織布基材のポリイミ
ド系プリプレグシートを両側層とする重ね材を温度15
0℃程度のヒートプレスを用いてくら形状に成形加工す
ることによって半硬化状態を保って形成したものを用い
、各層コイル5A、5Bとともに金属プレートの積層体
からなるコイル支持体1に組み込むことによりプレート
間絶縁層50が形成される。ことに、半硬化状態の重ね
材からなるプラスチック成形材を用いた場合には、例え
ば230℃、2時間程度の加熱硬化処理によって前述の
実施例と同様にポリイミド樹脂が隙間を埋め、w!i緑
被覆層12とプレート間絶縁層50とが相互に重なりを
保持して一体化されるので、極めて高い耐電圧性能およ
び機械強度を有する超電導コイルを得ることができる。
また、あらかじめ成形された部品をコイル収納溝に沿っ
て装着するだけの簡単な作業でプレート間絶縁層を形成
できるので、金属プレートの積層作業を省力化できる利
点が得られる。
て装着するだけの簡単な作業でプレート間絶縁層を形成
できるので、金属プレートの積層作業を省力化できる利
点が得られる。
この発明は前述のように、パンケーキ巻きコイルを挟持
する金属プレートにコイル渡り部の電位を与えるととも
に、電位の異なる金属プレート間絶縁層をプラスチック
フィルムと熱硬化性プリプレグシートの重ね材の硬化絶
縁層、または金属プレートの積層面をコイル収納溝にま
たがって覆うくら形状断面を有する環状のプラスチック
成形材のいずれかで形成するよう構成した。その結果、
パンケーキ巻きコイルとこれを挟持する一対の金属プレ
ートとの間の電位差が従来の全電圧に対してコイル層数
分の−に軽減され、これに基づいてコイル導体の被覆厚
が縮小され、その分超電導コイル導体の断面積の拡大が
可能になり、したがって高い磁束密度のトロイダル磁場
を発生できる超電導コイルを提供することができる。ま
た、金属プレート間絶縁層として重ね材を用いた場合に
は、超電導コイル全体を加熱することによって流動性を
増した熱硬化性樹脂によって積層面の隙間が埋められる
と同時にコイル導体の絶縁被覆とプレート間絶縁層が一
体化され、したがってボイドや空隙等を含まず耐電圧性
能の高いプレート間絶縁層が形成されるとともに、金属
プレートおよびパンケーキ巻きコイルがプレート間絶縁
層を介して相互に接着されるので機械的、熱的特性に優
れた超電導コイルを得ることができる。さらに、プラス
チック成形材を用いた場合には、金属プレートへの成形
材の装着が容易化され、プレート間絶縁層および金属プ
レートの組立作業が省力化されるとともに、コイル収納
溝内で成形材と導体絶縁被覆が相互に重なりを有するこ
とにより、耐電圧性能を一層高められ、かつ成形材にプ
リプレグシートを付加することによりボイドレス化され
たプレート間絶縁層を省力化された作業工程によって容
易に形成することができる。
する金属プレートにコイル渡り部の電位を与えるととも
に、電位の異なる金属プレート間絶縁層をプラスチック
フィルムと熱硬化性プリプレグシートの重ね材の硬化絶
縁層、または金属プレートの積層面をコイル収納溝にま
たがって覆うくら形状断面を有する環状のプラスチック
成形材のいずれかで形成するよう構成した。その結果、
パンケーキ巻きコイルとこれを挟持する一対の金属プレ
ートとの間の電位差が従来の全電圧に対してコイル層数
分の−に軽減され、これに基づいてコイル導体の被覆厚
が縮小され、その分超電導コイル導体の断面積の拡大が
可能になり、したがって高い磁束密度のトロイダル磁場
を発生できる超電導コイルを提供することができる。ま
た、金属プレート間絶縁層として重ね材を用いた場合に
は、超電導コイル全体を加熱することによって流動性を
増した熱硬化性樹脂によって積層面の隙間が埋められる
と同時にコイル導体の絶縁被覆とプレート間絶縁層が一
体化され、したがってボイドや空隙等を含まず耐電圧性
能の高いプレート間絶縁層が形成されるとともに、金属
プレートおよびパンケーキ巻きコイルがプレート間絶縁
層を介して相互に接着されるので機械的、熱的特性に優
れた超電導コイルを得ることができる。さらに、プラス
チック成形材を用いた場合には、金属プレートへの成形
材の装着が容易化され、プレート間絶縁層および金属プ
レートの組立作業が省力化されるとともに、コイル収納
溝内で成形材と導体絶縁被覆が相互に重なりを有するこ
とにより、耐電圧性能を一層高められ、かつ成形材にプ
リプレグシートを付加することによりボイドレス化され
たプレート間絶縁層を省力化された作業工程によって容
易に形成することができる。
第1図はこの発明の実施例装置を示す断面図、第2図は
実施例装置のプレート間絶縁層を示す拡大断面図、第3
図はプレート間絶縁層の構成を示す断面図、第4図は異
なるプレート絶縁層の構成を示す拡大断面図、第5図は
従来構造を示す一部破砕断面図、第6図は超電導コイル
導体の断面図である。 1:コイル支持体(金属プレートの積層体)IA、IB
、IC:金属プレート、2:貫通孔、4:コイル収納溝
、5A、5B +パンケーキ巻きコイル、5:ダブルパ
ンケーキ巻きコイル、6:内周側渡り部、7:引き出し
部、10:超電導コイル、11:超電導コイル導体、1
2:絶縁液11JI、17:外周側接続部(Ixす部)
、21,22 :給電部、30:締付ホルト、40.
50 :金属プレート間絶縁層、41j重ね材、42:
中央層 (プラスチックフィルム) 、43A 43B
43:両側層 (プリプレグシート) 、51,52.
534プラスチツク成形材、59:空隙。
実施例装置のプレート間絶縁層を示す拡大断面図、第3
図はプレート間絶縁層の構成を示す断面図、第4図は異
なるプレート絶縁層の構成を示す拡大断面図、第5図は
従来構造を示す一部破砕断面図、第6図は超電導コイル
導体の断面図である。 1:コイル支持体(金属プレートの積層体)IA、IB
、IC:金属プレート、2:貫通孔、4:コイル収納溝
、5A、5B +パンケーキ巻きコイル、5:ダブルパ
ンケーキ巻きコイル、6:内周側渡り部、7:引き出し
部、10:超電導コイル、11:超電導コイル導体、1
2:絶縁液11JI、17:外周側接続部(Ixす部)
、21,22 :給電部、30:締付ホルト、40.
50 :金属プレート間絶縁層、41j重ね材、42:
中央層 (プラスチックフィルム) 、43A 43B
43:両側層 (プリプレグシート) 、51,52.
534プラスチツク成形材、59:空隙。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)平板リング状に形成された金属プレートの積層体と
、その積層面に沿って渦巻状に形成されたコイル収納溝
と、このコイル収納溝に収納された絶縁被覆を有する複
数層のコイルとを備え、互いに隣接する各層コイルが内
周側渡り部および外周側渡り部により交互に直列接続さ
れてなるものにおいて、前記金属プレートがその積層面
に介装されたプラスチックフィルムとその両側に配され
た熱硬化性プリプレグシートとの重ね材の硬化物からな
る金属プレート間絶縁層により相互に絶縁かつ固着され
るとともに、各層コイルを挟む一対の金属プレートの一
方が前記外周側渡り部と同電位に保持され、他方が前記
内周側渡り部と同電位に保持されてなることを特徴とす
る超電導コイル。 2)平板リング状に形成された金属プレートの積層体と
、その積層面に沿って渦巻状に形成されたコイル収納溝
と、このコイル収納溝に収納された絶縁被覆を有する複
数層のコイルとを備え、互いに隣接する各層コイルが内
周側渡り部および外周側渡り部により交互に直列接続さ
れてなるものにおいて、前記金属プレートがその積層面
の一方側を前記コイル収納溝にまたがって覆うくら形状
断面を有する環状のプラスチック成形材からなる金属プ
レート間絶縁層によって相互に絶縁されるとともに、各
層コイルを挟む一対の金属プレートの一方が前記外周側
渡り部と同電位に保持され、他方が前記内周側渡り部と
同電位に保持されてなることを特徴とする超電導コイル
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10974489A JPH0719692B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 超電導コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10974489A JPH0719692B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 超電導コイル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02288309A true JPH02288309A (ja) | 1990-11-28 |
JPH0719692B2 JPH0719692B2 (ja) | 1995-03-06 |
Family
ID=14518148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10974489A Expired - Lifetime JPH0719692B2 (ja) | 1989-04-28 | 1989-04-28 | 超電導コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719692B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118156927A (zh) * | 2024-05-10 | 2024-06-07 | 华中科技大学 | 一种高温超导带材的连接方法及连接用超导线 |
-
1989
- 1989-04-28 JP JP10974489A patent/JPH0719692B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN118156927A (zh) * | 2024-05-10 | 2024-06-07 | 华中科技大学 | 一种高温超导带材的连接方法及连接用超导线 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0719692B2 (ja) | 1995-03-06 |
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