JPH0228643B2 - Hosoyokongobutsu - Google Patents

Hosoyokongobutsu

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JPH0228643B2
JPH0228643B2 JP21501884A JP21501884A JPH0228643B2 JP H0228643 B2 JPH0228643 B2 JP H0228643B2 JP 21501884 A JP21501884 A JP 21501884A JP 21501884 A JP21501884 A JP 21501884A JP H0228643 B2 JPH0228643 B2 JP H0228643B2
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JP
Japan
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asphalt
rubber
mixture
mooney viscosity
sbr
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JP21501884A
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JPS6195101A (ja
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Takashi Iijima
Kenji Oota
Renichi Oonishi
Toshuki Kawano
Ryoji Konno
Takashi Saito
Hiroyuki Sakamoto
Katsuo Sasaki
Minoru Nukada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toa Doro Kogyo Co Ltd
Zeon Corp
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Showa Rekisei Industry Co Ltd
Original Assignee
Toa Doro Kogyo Co Ltd
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Showa Rekisei Industry Co Ltd
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toa Doro Kogyo Co Ltd, Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd, Showa Rekisei Industry Co Ltd, Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Toa Doro Kogyo Co Ltd
Priority to JP21501884A priority Critical patent/JPH0228643B2/ja
Publication of JPS6195101A publication Critical patent/JPS6195101A/ja
Publication of JPH0228643B2 publication Critical patent/JPH0228643B2/ja
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  • Road Paving Structures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、重交通舗装、橋面舗装、寒冷地舗装
などにおける高度の耐流動性、耐摩耗性、耐ひび
われ性などの要求されるアスフアルト舗装に適し
たゴム入りアスフアルトを結合材とする舗装用混
合物に関するものである。 (従来の技術) 重交通舗装、橋面舗装、寒冷地のアスフアルト
舗装などでは、舗装用混合物の結合材であるアス
フアルトにゴムを添加混合して耐熱性、耐寒性、
接着性などを改善した改質アスフアルト、即ちゴ
ム入りアスフアルトを結合材とした舗装用混合物
が使用されている。 従来のアスフアルト舗装に使用するゴム入りア
スフアルトは、ゴムとして天然ゴム、スチレン、
ブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム
(CR)などが用いられ、中でも価格的に安価なス
チレン・ブタジエンゴム(以下、「SBR」と云
う)が汎用されている。そして、一般的にゴムの
含有量は4重量%以下であつた。しかし、最近で
はゴム入りアスフアルトの性能を向上させるため
に、ゴム含有量を増大することも行われている。 従来汎用されているSBRラテツクスによるア
スフアルトの改質は、ゴム入りアスフアルトが加
熱中にゲル化する傾向があるので、ゴムの添加量
を多くすることができず、その上相溶性の点から
採用されるゴムのムーニー粘度ML1+4が50程度の
ものであつたために、ゴム入りアスフアルトと骨
材との接着性や結合力を表わす尺度とされている
ベンソン氏の方法によるタフネス(把握力)およ
びテナシテイー(粘着力)に改良が不十分で、ま
た弾力性の改善効果も天然ゴムに比し十分でなか
つた。そのため、他のゴム、例えば天然ゴム、
CRなどとの併用に頼らねばならなかつた。 多くの実験から、SBRラテツクスを乳化重合
で造るときにゲル分を少なくすることによつて、
かなりの量をアスフアルトに添加してもそのゴム
入りアスフアルトが加熱中にゲル化するのを抑制
できることが知られている。しかし、ムーニー粘
度ML1+4が50程度のものを使用するときには、ゴ
ム添加量を多くすればよい物性のゴム入りアスフ
アルトが得られるけれども、ゴム分が多くなるこ
とによつて粘性が高くなり、舗装用アスフアルト
混合物の製造、舗設に際しての加熱温度を大分高
くする必要が生じ、作業性の点で問題がある。 一方、ムーニ粘度ML1+4が150のものを使用す
るときには、ゴムのゲル化分を少なくすることに
より、ゲル化が抑制でき、アスフアルトに均質に
分散し、比較的少ない添加量でタフネス、テナシ
テイーなどが著しく改善できる。しかし、ムーニ
ー粘度ML1+4が50程度ものを使用するときに比較
して粘性が上つて作業性が悪くなり、またゴム添
加量を増すとゲル化しやすい傾向がみられる。 また、ゴムのムーニー粘度ML1+4が100程度の
ものを使用するときには、高ムーニー粘度のもの
と同様に、アスフアルトとの溶解性が悪く、ゲル
を生じたり、つぶつぶが出たり、分離する傾向が
見られる。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、叙上したSBRの欠点を除去し、低
ムーニー粘度のSBR、高ムーニー粘度のSBRの
持つ利点を取り出して、安価に使用し得るSBR
の性質を改善し、これによつてゴム入りアスフア
ルトを造り、このゴム入りアスフアルトを結合材
として、施工性が良好で、舗装体の安定度が高
く、性熱性、性寒性にすぐれ、耐流動性、耐摩耗
性、耐ひびわれ性などにすぐれた舗装用混合物を
提供することにある。 (問題を解決するための手段) 本発明は、ゲル分が少なく相溶性のよい低ムー
ニー粘度のSBRラテツクスと、タフネス、テナ
シテイーなどにすぐれている高ムーニー粘度の
SBRラテツクスを併用してアスフアルトに添加
することにより、タフネス、テナシテイーが大き
く、低温伸度などにすぐれ、高温時における粘度
が極端に大きくなく作業性にすぐれたゴム入りア
スフアルトを開発し、これを結合材としてアスフ
アルト舗装用混合物を造り、耐流動性を測る尺度
となるホイールトラツキングテスト、耐摩耗性、
耐ひびわれ性などを測る尺度となるラベリングテ
スト、曲げテストなどの実験を積み重ねて本発明
を完成するに至つた。 即ち、本発明は、アスフアルト96〜90重量%
と、スチレンとブタジエンの乳化共重合によつて
得られ結合スチレンの含有量が20〜30重量%でム
ーニー粘度ML1+4が20〜80%である低ムーニー粘
度のスチレン・ブタジエンゴムと同様にスチレン
とブタジエンの乳化共重合によつて得られ結合ス
チレンの含有量が20〜30重量%でムーニー粘度
ML1+4が100以上である高ムーニー粘度のスチレ
ン・ブタジエンゴムとが2:1〜12:1の重量割
合からなるゴム成分4〜10重量%とを含有する結
合材と、骨材、充填材等とを混合したことを特徴
とする舗装用アスフアルト混合物により、施工性
が良好で、舗装体の安定度が高く、耐熱性、耐寒
性にすぐれ、耐流動性、耐摩耗性、耐ひびわれ性
などに非常にすぐれた舗装用混合物を提供するも
のである。 (実施の態様) 次に、本発明の実施の態様について説明する。 本発明に使用するアスフアルトは、舗装用石油
アスフアルト、ストレートアスフアルト、セミブ
ローンアスフアルト、ブローンアスフアルトを一
部用いて変性したストレートアスフアルト、ター
ル変性ストレートアスフアルト、レーキアスフア
ルトなどの天然アスフアルトなどの1種または2
種以上の混合物を用いる。 本発明に使用される低ムーニー粘度のスチレ
ン・ブタジエンゴム(SBR)と高ムーニー粘度
のスチレン・ブタジエンゴム(SBR)とは、次
のようなものである。 低ムーニー粘度のSBRは、スチレンとブタジ
エンのコールド重合かホツト重合の乳化重合によ
つて得られるゴムラテツクスのゴムである。コー
ルド重合は、乳化重合の温度が10℃以下(通常5
〜10℃)のもので、ホツト重合は、乳化重合の温
度が37.5℃以上(通常40〜60℃)のものである。
ゴムの結合スチレン量は、20〜30重量%のもので
ある。 ゴムは、ゲル分の少ないものが良く、乳化重合
に当つては、ゲル分が生じないように調節して重
合したものが好ましい。ゴムの重合度は、ムーニ
ー粘度ML1+4が20〜80、好ましくは40〜75の範囲
のものを使用する。 高ムーニー粘度のSBRは、スチレンとブタジ
エンの乳化重合によつて得られるゴムラテツクス
のゴムであるが、コールド重合によつて造られる
ものが好ましい。ゴムの結合スチレン量は、20〜
30重量%のものである。ゴムは、ゲル分の少ない
方が良く、ゲル分が生じないように調節して重合
したものが好ましい。ゴムの重合度は、ムーニー
粘度ML1+4が100以上、好ましくは130〜160のも
のを使用する。 本発明で使用される結合材は、アスフアルト
に、上述の低ムーニー粘度のSBRと高ムーニー
粘度のSBRとをラテツクスの形で添加混合して
造られる。その配合割合は、低ムーニー粘度の
SBRと高ムーニー粘度のSBRの重量割合が2:
1〜12:1の範囲内で使用し、アスフアルト96〜
90重量%、ゴム成分(低ムーニー粘度のSBRと
高ムーニー粘度のSBRとの量の和)4〜10重量
%のものである。 上記の配合割合においてゴム分が4重量%を下
まわるときは、アスフアルトの改質効果が十分で
なく、これを結合材として舗装用アスフアルト混
合物を造るときは、その安定度、交通荷重に対す
る耐流動性、耐摩耗性、耐ひびわれ性などが十分
でなくなる。また、ゴム分が10重量%を上まわる
ときは、結合材の粘性が高くなり、加熱温度もい
きおい高くなつてゲル化しやすくなる。また舗装
用アスフアルト混合物を造つても、僅かの温低下
により敷き均らし性が悪くなり、さらにローラー
転圧を行なつてもゴムの反撥により締固めがきか
なくなり、安定度の高い舗装体を得にくくなる。
しかも、価格が高くなり実用的でなくなる。 ゴム中の低ムーニー粘度のSBR/高ムーニー
粘度のSBRが2:1を下まわると、ゴムの改質
効果は十分でも、ゴムがゲル化しやすく、分離し
やすくなるので実用上に問題を生ずる。また、低
ムーニー粘度のSBR/高ムーニー粘度のSBRが
12:1を上まわるときは、ゴムの改質効果が低下
するので、良好な改質効果を得るためには、ゴム
分の量を多くする必要があり、結合材の粘性が大
きくなつて作業性の点で問題を生じる。 ゴム中の低ムーニー粘度のSBR/高ムーニー
粘度のSBRは、2:1〜12:1の範囲が良好な
改質効果(例えば、タフネス、テナシテイーなど
の値が良好)が得られ、またゲル化の必配が少な
く、舗装用アスフアルト混合物の作業性、物性な
ども良好である。 骨材としては、通常の舗装用アスフアルト混合
物と同様の骨材が用いられる。例えば、粗骨材に
は砕石が、細骨材には砂が用いられるが、適宜人
工骨材や硬質骨材などの特殊骨材も使用すること
ができる。また、充填材としては、通常の舗装用
アスフアルト混合物と同様のものが用いられる。
例えば、石粉、消石灰などが用いられる。その他
焼却灰、セメント、フライアツシユなども用いる
ことができる。また、アスベスト、ガラス繊維、
合成繊維、炭素繊維などの短繊維も充填材の一部
に使用することができる。また、舗装用アスフア
ルト混合物を運動場などの特殊用途に用いるよう
な場合は、骨材の一部に加硫ゴム粉末、合成樹脂
粉末などを使用することもできる。 舗装用アスフアルト混合物の結合材、骨材、充
填材などの配合割合は、アスフアルト混合物の用
途によつてきめられ、表層用、基層用、その他の
用途に適した配合割合が採用される。これらの舗
装用アスフアルト混合物の配合設計については、
例えば日本道路協会発行のアスフアルト舗装要綱
に記載されている。 本発明に使用される結合材は、一般にゴムラテ
ツクスを用いてアスフアルトを改質する公知の方
法によつて得られ、プレミツクス方式とプラント
方式がある。プレミツクス方式では、加熱溶融し
たアスフアルトに所定量のゴムラテツクスを徐々
に添加し、撹拌混合し水分を蒸発除去させて得ら
れる。 プラント方式では、舗装用アスフアルト混合物
を加熱混合式アスフアルトプラントで造る場合
に、ミキサ内でアスフアルトと骨材、充填材など
を混合するに際してゴムラテツクスをも添加混合
し、結果的にアスフアルト中にゴムを混合分散さ
せ、アスフアルトとゴムとの組成物を結合材とす
るアスフアルト混合物を得ることができる。この
ようにして得られる結合材も本発明に使用される
結合材に含まれる。 本発明に使用される結合材は、必要に応じて老
化防止剤、剥離防止剤などを添加して使用するこ
ともできる。 本発明で使用される結合材を骨材、充填材など
と混合してなる本発明の舗装用アスフアルト混合
物は、一般にゴム入りアスフアルト混合物の製造
に実用されているように、加熱混合式アスフアル
トプラントのミキサー内で加熱した骨材、充填材
と加熱溶融したゴム入りアスフアルトを混合して
得ることも、また、ミキサー内で加熱した骨材、
充填材と加熱溶融したアスフアルトを混合するに
際してゴムラテツクスを添加混合して得ることも
できる。本発明の舗装用アスフアルト混合物の取
扱い、運搬、舗設などは、一般のゴム入りアスフ
アルトを結合材とした舗装用加熱混合物に準じて
行なうことができる。 本発明の舗装用混合物の開発に当つて、舗装用
混合物の供用性の目標値を表−1のように、そし
てこれらの目標値が保障できる新規結合材の品質
性状を、アスフアルト舗装要綱および本州四国連
絡橋公団の橋面舗装基準による改質アスフアルト
規格ならびに市販品の試験物性などを総合的に判
断して表−2のように設定した。ここで、プレミ
ツクスタイプとは、ストレートアスフアルトのゴ
ムを添加混合し、溶解ないし分散させてゴム入り
アスフアルトにしたものであり、プラントミツク
スタイプに比較し均一な混合物ができる特徴があ
るので取り上げたものである。 (実験例および実施例) 以下、新規結合材を選定するための実験例およ
び本発明の舗装用混合物の実施例について説明す
る。
【表】
【表】
【表】
【表】 実験例および実施例(比較例を含む)に使用した
材料 (1) ストレートアスフアルト 針入度60〜80 (2) ゴムラテツクス スチレン・ブタジエンゴム(SBR)ラテツク
ス 7種類 天然ゴム(NR)ラテツクス 1種類
【表】 (3) 舗装用混合物に使用した骨材
【表】 結合材の試験項目および試験方法
【表】 混合物の試験項目および試験方法
【表】
【表】 マシヤル安定度試験 マーシヤル安定度(Kg)は、舗装用混合物の塑
性流動に対する抵抗性を示す。水浸マーシヤル残
留安定度(%)は、水浸マーシヤル安定度(水浸
48時間マーシヤル安定度を測る)のマーシヤル安
定度に対する百分率で、この値の高いことは、結
合材の骨材に対する接着性が大で、剥離抵抗性が
大きく、混合物の耐水性が優れていることを示
す。 ホイールトラツキング試験 ローラコンパクタで成型したもの(30cm×30cm
×5cm)を供試体として用いる。試験条件は60℃
とし、相当する輪荷重は6.4Kg/cm2である。動的
安定度は、1mm変形当りの走行回数、即ち変形抵
抗(回/mm)であらわす。動的安定度(DS)の
大きいものは、耐流動性にすぐれ、高温安定性が
優れていることを示す。 ラベリング試験 ローラコンパクタで成型したもの(30cm×15cm
×5cm)を供試体として用いる。試験条件は、通
常−10℃で1.5時間であるが、最低6時間、最高
24時間まで行つた。ラベリング摩耗量の小さいも
のが耐摩耗性にまさり、低温特性が優れているこ
とを示す。 実験例 1 結合材および混合物の実験 表−7に示す配合割合で、ストレートアスフア
ルトを180〜190℃に加熱溶解した中にゴムラテツ
クスを添加混合し、180〜190℃の温度で30分間撹
拌混合を続けて水分を蒸発させ、ゴムをアスフア
ルトに分散ないし溶解させて結合材(ゴム入りア
スフアルト)を造り、試験に供した。 その試験結果を表−7に示す。表の配合割合に
おいて、ゴムの添加量%は、ゴム入りアスフアル
トの内%として示してある。 これらの結合材を使用し、舗装用混合物として
アスフアルト舗装要綱の密粒度アスコン13を造
り、混合物の試験を行つた。混合物の粒度は、密
粒度アスコン13の中央粒度をとつた。骨材の配
合割合は、6号砕石39%、7号砕石20%、粗砂20
%、スクリーニングス10%、細砂7%、および石
粉4%である。混合物の試験としてマーシヤル試
験、ホイールトラツキング試験、ラベリング試
験、曲げ試験および圧裂試験を行つた。混合物の
配合設計は、マーシヤル試験により最適結合材量
(OAC%)を定めた。混合物の混合温度、締固め
温度は、結合材の粘度により選定したが、粘度の
高いものでも、混合温度は最高で200℃、締固め
温度は最高で190℃とした。試験結果を表−8に
示す。なお、表では、曲げ試験の結果を割愛した
が、概略次のようである。 ゴム入りアスフアルトは、曲げ試験の結果か
ら、曲げ破断強度は低温域(−10℃〜0℃)でス
トレートアスフアルト(65〜75Kg/cm2)より1.1
〜1.4倍、ひずみ量は同様に低温域でストレート
アスフアルト(6×10-3〜7×10-3)の約1.3倍、
常温域(10〜15℃)ではストレートアスフアルト
(19×10-3〜22×10-3)の約85%程度となつた。
さらに、ステイフネスはストレートアスフアルト
に近似した値である。曲げ破断強度とひずみが大
きくなることから、ひび割れの改善につながる性
状になることが判つた。
【表】
【表】
【表】 ※※※ −各ストアスは外観観察の対象から外した。
【表】 %の組成を示す。
実験結果から結合材を評価すると、SBR系で
は、結合材の物性(例えばタフネス、テナシテイ
ー)および混合物の性状(例えばホイールトラツ
キング、ラベリング)のいづれも、高ムーニー粘
度のSBRによる改質効果が顕著で、低ムーニー
粘度のSBRより添加量が少なくて効果が大であ
る。低ムーニー粘度のSBRでは、添加量が多く
ないと効果が十分にでない。十分に量を多くする
とゲル化の傾向がみられる。また粘度が急上昇す
る。NR系は、残留安定度にすぐれているが、ホ
イールトラツキング試験の改質効果が少ない傾向
がみられる。しかしながら、高ムーニー粘度の
SBRは、アスフアルトとの均一溶解性が悪く、
ゲルを生じたり、つぶつぶが出たり、分離する傾
向などがみられ、また極めて高粘度になり流動性
に欠けるので、プレミツクスの結合材としては施
工性が良くない。 実施例 2 結合材の実験 実験例1の結果を検討し、基本物性がすぐれ、
且つ高温粘度の低い結合材を開発するために、さ
らに結合材を試験した。使用ゴムとしては、NR
系はホイールトラツキング試験の改質効果が小さ
いので、SBR系のみとし、低ムーニー粘度の
SBRとして、SBR70(コールド重合、ムーニー粘
度ML1+4約70、ゲル分なし)、SBR50(H)(ホツ
ト重合、ムーニー粘度ML1+4約50、ゲル分なし)、
および高ムーニー粘度SBRとして、SBR150を改
良しゲル分のないように造つたSBR140(コール
ド重合、ムーニー粘度ML1+4140、ゲル分なし)
を使用した。 表−9に示す配合割合で実験例1と同様の方法
で結合材を造り物性試験を行つた。その試験結果
を表−9に示した。
【表】 実験の結果から、SBR70からSBR50(H)と
SBR140を併用することによつて良好な結果を得
た。更に、上記をもとに実験をした結果、
SBR140の添加量は2%以内にし、SBR70から
SBR50(H)の添加量をSBR140添加量の2倍以
上使用することにより、高温にで長時間連続加熱
したときでも、ゲル化に対して比較的安定である
ことが判つた。ゴムの総添加量が増大すると、物
性が良くなり、粘度が増大する。アスフアルトの
種類(例えば、針入度、原油の種類など)を変え
たり、相溶性を改善するために鉱油などを適宜添
加することにより、ゴムの総添加量が10%程度ま
で実用できることが判明した。これらの知見をも
とに、本発明における舗装用混合物の新規な結合
材が選定された。 次に、本発明における舗装用混合物の実施例の
1例と、比較例を説明する。 実施例1および比較例 使用した結合材の配合と物性を表−10に示す。
【表】 これらの結合材を用いてアスフアルト舗装要綱
の密粒度アスコン20、密粒度アスコン13およ
び細粒度ギヤツプアスコン13Fの3種類の舗装
用混合物を造り、マーシヤル試験、ホイールトラ
ツキング試験およびラベリング試験を行つた。 混合物の骨材配合は表−11のようである。骨材
粒度は、アスフアルト舗装要綱で定める粒度範囲
のほぼ中間の粒度をとるようにしている。
【表】 混合物の結合材量は、マーシヤル試験における
最適結合材料(OAC)による。混合物の混合温
度および締固め温度は、ストレートアスフアルト
の場合は155℃および143℃、ゴム入りアスフアル
トの場合は200℃および190℃である。混合物の試
験結果を表−12に示す。 混合物のホイールトラツキング試験およびラベ
リング試験の結果を第1図および第2図に示す。
【表】 実施例および比較例から判るように、低ムーニ
ー粘度のSBR(SBR50(H)、SBR70)と高ムーニ
ー粘度のSBR(SBR140)を併用して結合材、即
ちSBR70−5とSBR140−1とを併用した結合
材、SBR50(H)−5とSBR140−1とを併用した
結合材のいづれも、すぐれた基本物体を有し、結
合材としての物性も、混合物の性状も、良好な値
を示している。さらに、この低ムーニー粘度の
SBRと高ムーニー粘度のSBRを併用するものは、
高温度(200℃)における粘度が低いので、混合
物の製造および舗設に際しての施工性が良好であ
る。また、この併用することにより、高温時の加
熱によるゲル化現象を緩和する傾向がみられる。 実施例 2 加熱溶融したストレートアスフアルト80〜100
(針入度96)93重量部に、スチレン・ブタジエン
ゴムラテツクスSBR50(H)を固形分として5.5重
量部およびSBR140を固形分として1.5重量部を添
加し、撹拌混合して水分を蒸発させ、ゴムをアス
フアルト中に分散ないし溶解させてゴム入りアス
フアルトを造る。 このゴム入りアスフアルトを結合材として、実
施例1に示す密粒度アスコン20の骨材配合と結
合材量により、アスフアルトプラントでゴム入り
アスフアルトの溶融温度170〜180℃、結合材と骨
材との混合温度190〜210℃、混合時間1分間で本
発明の舗装用混合物を造る。この混合物は、施工
性よく、舗装体は、良好な耐流動性、耐摩耗性、
耐ひびわれ性を有している。 実施例 3 アスフアルトプラントで実施例1で示す密粒度
アスコン20の骨材配合と結合材量により、プラ
ントミツクス方式で本発明の舗装用混合物を造
る。結合材の配合は、ストレートアスフアルト60
〜80(針入度78)94重量%、SBR50(H)(固形分
として)5重量%およびSBR140(固形分として)
1重量%のものである。 プラントのミキサに加熱骨材をチヤージして約
5秒間空練し、ついで所定量の加熱溶解アスフア
ルトを添加して約15秒間混合し、ついで、
SBR50(H)とSBR140の所定量をスプレーして
約30秒間混合し、約190℃に加熱された本発明の
舗装用混合物を造る。この混合物は、施工性良好
で、舗装体は良好な耐流動性、耐摩耗性、耐ひび
われ性を有している。 (発明の効果) 次に、本発明の舗装用混合物の特徴と作用効果
を要約して説明する。 (1) 本発明は、結合材として低ムーニー粘度の
SBRと高ムーニー粘度のSBRとを特定範囲の
割合で含有するゴム入りアスフアルトを用いた
舗装用混合物である。この結合材のゴム入りア
スフアルトは、舗装用混合物の結合材としての
諸性能に非常にすぐれている。例えば、骨材に
対する結合力(把握力)や靭性を表わすタフネ
ス、テナシテイーが大で、低温伸度、脆化点に
すぐれ、60℃の粘度が大きい。それでいて、
200℃の粘度が極端に大きくないため舗装用混
合物の作業性を良好にしている。 (2) 本発明の舗装用混合物は、作業性が良く、締
固めた舗装体の安定度が高く、また水浸による
安定度の低下がなく、混合物の耐水性、結合材
の骨材との接着性が良好である。これらは、マ
ーシヤル安定度および水浸残留安定度の試験結
果から明らかである。 (3) 本発明における舗装用混合物の舗装体は、夏
期の高温時においても安定度が高く、せん断抵
抗が大で、重交通によつて流動しにくい。従来
のゴム入りアスフアルトを用いた混合物の舗装
体より、耐流動性にすぐれている。これらは、
ホイールトラツキング試験の結果からも明らか
であり、また実際に、交通下にある舗装の結果
も極めて良好であつた。 (4) 本発明における舗装用混合物の舗装体は、低
温特性、とくに耐摩耗性、耐ひびわれ性などに
すぐれており、冬期の低温時におけるタイヤチ
エーンなどによる摩耗、摩損作用に対しても優
秀な性能を示す。これらは、タイヤチエーンに
よるラベリング試験の結果からも明らかであ
り、また実際に交通下にある舗装の結果も良好
であつた。 本発明の舗装用混合物は、上述の如く構成され
ており、すぐれた作用効果を有するのである。特
に、安定性、耐流動性、耐久性を要求される重交
通舗装、橋面舗装、空港舗装、寒冷地の舗装など
の表層用、基層用に好適である。更に、そのすぐ
れた性能を利用して、その他の舗装用混合物とし
ても広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
図は、本発明における舗装用混合物の試験結果
を示すものであつて、第1図はホイールトラツキ
ング試験の結果を示すグラフ。第2図はラベリン
グ試験の結果を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アスフアルト96〜90重量%と、スチレンとブ
    タジエンの乳化共重合によつて得られ結合スチレ
    ンの含有量が20〜30重量%でムーニー粘度ML1+4
    が20〜80である低ムーニー粘度のスチレン・ブタ
    ジエンゴムと同様にスチレンとブタジエンの乳化
    共重合によつて得られ結合スチレンの含有量が20
    〜30重量%でムーニー粘度ML1+4が100以上であ
    る高ムーニー粘度のスチレン・ブタジエンゴムと
    が2:1〜12:1の重量割合からなるゴム成分4
    〜10重量%とを含有する結合材と、骨材、充填材
    等とを混合したことを特徴とする舗装用混合物。
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