JPH0228067Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はカードインサータ用台紙フオームに関
する。

カード発行者が発行カードを所有者へ送付する
場合、カードインサータシステムによつて、カー
ドをＶ字型の切り込み入りの台紙フオームに挿入
後、封入封緘機で処理をして郵送するという方法
が知られている。この時、この台紙フオームには
送付先の住所氏名を印字する必要があり、このた
めにインパクトプリンターが用いられているが、
近年の高速ノンインパクトプリンターの普及に伴
い、この台紙フオームへの印字にもノンインパク
トプリンターを用いたいとの要望がでてきた。し
かしながら、第１図に示すように従来の台紙フオ
ーム１はＶ字型の切り込み２を設けているので、
ノンインパクトプリンターのトナー転写部分にお
いて、第２図に示すように、台紙フオーム１を曲
げて感光ドラム３に接触させるさい、Ｖ字型の切
り込み２の内側の部分２Ａ（第１図参照）がめく
れて突出し、感光ドラム３を損傷させる危険があ
り、このためノンインパクトプリンターは使用さ
れなかつた。

本考案はかかる現状に鑑みなされたもので、ノ
ンインパクトプリンターの感光ドラムに損傷を与
えることなく、該ノンインパクトプリンターで良
好に印字することのできるカードインサータ用台
紙フオームを提供することを目的とする。

以下、本考案の実施例を用いて本考案を詳細に
説明する。

第３図において、本考案の台紙フオーム１はＶ
字型の切り込み２を有し、この切り込み２には、
第４図に拡大して示すように、Ｖ字型の内側の部
分２Ａと外側の部分２Ｂとを互に連結するアンカ
ツト部分４を設けている。アンカツト部分４は、
台紙フオーム１を第１図に示すように曲げたさ
い、部分２Ａが台紙面から突出するのを防止す
る。これにより、ノンインパクトプリンターの感
光ドラムの損傷が避けられる。なお、アンカツト
部分４はプリンター通過後に適当な切離し装置に
より切り離され、台紙フオーム１はカードインサ
ータ用台紙としての機能を果す。

上記の如くアンカツト部分４はＶ字型の内側の
部分２Ａがめくれて突出するのを防止するもので
あり、この機能を果す限り、アンカツト部分４の
形成位置及び個数は適宜変更可能である。例え
ば、アンカツト部分４はＶ字型の頂点に１個設け
るのみでもよい。

Ｖ字型の切り込み２及びアンカツト部分４の製
作方法は特に限定されないが、次の２種類の方法
が好適である。

(1) 切り込み２とアンカツト部分４を同時に型抜
きする方法（型にアンカツト部を設けておく）。

(2) 先ずＶ字型の切り込み２を型抜きし、次に接
着剤を点状に塗布し接着剤でアンカツト部分を
形成する方法。

この場合、接着剤として解離可能な接着剤を用
いると、アンカツト部分の切離しが容易となり好
ましい。解離可能な接着剤としては以下のものが
ある。

水溶性接着剤 デンプン、酢ビ系等。

切離し装置には加湿部分を設け、アンカツト部
分を水で溶かして切離す。

加熱分解型接着剤 塩化ビニリデン、硝化綿等。

切離し装置には加熱部分を設け、アンカツト部
分を加熱により溶かしたり分解して切離す。

以上の如く本考案のカードインサータ用台紙フ
オームは、Ｖ字型の切り込みにアンカツト部分を
設けているので、曲げても切り込み近傍が台紙面
から突出することがなく、従つてノンインパクト
プリンターの感光ドラム表面を損傷させることな
く良好に印字可能であり、ノンインパクトプリン
ターの使用を可能にするという優れた効果を有し
ている。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の台紙フオームの平面図、第２図
はプリンターのトナー転写部分で第１図の台紙フ
オームと感光ドラムが接触する状態を示す概略側
面図、第３図は本考案の一実施例の平面図、第４
図は第３図の切り込み２の拡大図である。 １……台紙フオーム、２……切り込み、３……
感光ドラム、４……アンカツト部分。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｖ字型の切り込みを有するカードインサータ用
   台紙フオームにおいて、前記Ｖ字型の切り込みに
   アンカツト部分を設けたことを特徴とするカード
   インサータ用台紙フオーム。