JPH0227866Y2 - - Google Patents
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- JPH0227866Y2 JPH0227866Y2 JP11600888U JP11600888U JPH0227866Y2 JP H0227866 Y2 JPH0227866 Y2 JP H0227866Y2 JP 11600888 U JP11600888 U JP 11600888U JP 11600888 U JP11600888 U JP 11600888U JP H0227866 Y2 JPH0227866 Y2 JP H0227866Y2
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Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
この考案は、洗浄再使用ができる高性能なユニ
ツト型エアフイルタに関するものである。 〔従来の技術〕 高性能なユニツト型エアフイルタは、塵埃等を
含む空気を高度に清浄化しうる能力を備えてい
る。 この種の高性能ユニツト型エアフイルタは、電
子工業,薬品工業,フイルム工業,病院,バイオ
関連事業等、高度な清掃空気を必要とする分野に
おいて広く使用されており、今後もそれらの分野
の発展に伴い需要の一層の拡大が予想される。こ
の種の高性能ユニツト型エアフイルタの典型例を
第1図に示す。図において、1はガラス繊維等の
微細な繊維からつくられた紙状濾材であり、波形
に折曲されている。2はスペーサで、縦長の紙ま
たはアルミ箔をじやばら状に折曲して構成されて
おり、上記波形紙状濾材1の波形の各谷部にそれ
ぞれ配設されている。3はこれらを囲う外枠で、
上記スペーサ2および紙状濾材1の端部が接着剤
により接着固定されている。矢印は塵埃を含む空
気の流れを示している。このようなユニツト型エ
アフイルタは、濾材1がガラス繊維等の微細な繊
維により構成された紙状のものであり、またスペ
ーサ2が紙等で構成されているため、濾材1の目
が詰まつても洗浄して再使用することができず、
使い捨てるしかしかたがなかつた。そのため、空
気の清浄化に要する費用が高くなり、使用者にと
つて相当な負担となつていた。これを解消するた
め、洗浄再使用しうるユニツト型エアフイルタが
提案された。このフイルタを2図に示す。第2図
において、5は波形に折曲されたシート状濾材で
あり、清浄可能な、連続気孔をもつ多孔質体もし
くは不織布で構成されている。6,7は上記シー
ト状濾材5に対する保形および支持作用を発揮す
る金網であり、上記シート状濾材5の一面(空気
吸込側)および他面(清浄空気吹出側)において
波形に沿うように設けられている。8はこれらを
囲う外枠で、上記シート状濾材5、金網6,7の
端部が接着固定されている。矢印は塵埃を含む空
気の流れを示している。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このフイルタは、高度な清浄効
果を得るためにはシート状濾材5の目を微細にし
なければならず、そのようにすると圧力損失が大
きくなる。したがつて、所定量の清浄空気を得よ
うとすると、シート状濾材5が、波の数がふえる
よう密に折曲し濾過面積を広くしなければならな
い。ところが、このようにすると、波と波の間隔
が狭くなり波の山部と他の波の山部とが接近した
状態になる。ところで、塵埃を含んだ空気は、シ
ート状濾材5の一面(空気吸込側)に到来する
が、その際、空気はまずシート状濾材5の波の山
部に突き当たり左右に分かれて波の谷部に進もう
とする。このとき、波の山部と他の波の山部とが
上記のように接近しており、かつ金網6で被覆さ
れていると、これらが邪魔になり、波の谷部に進
もうとする空気の進行が阻害されるようになる。
そのため、上記塵埃含有空気の濾過は、結局、シ
ート状濾材5の一面側の波の山部の頂部でのみ行
われることとなり処理風量が大幅に下がるように
なる。このように、このフイルタは濾材の性能を
上げて、高度に浄化された空気を得ようとする
と、処理風量が大幅に下がるため、高度に清浄化
された空気を所望量だけ得ることはできなかつ
た。また、洗浄に際して、洗浄用の水は、一端シ
ート状濾材5の波の谷部に溜つてそこから外部に
流出するのであるが、そこに金網の網目が存在す
るため、それによつて水の円滑な流出が防げら
れ、波の谷部に塵埃が集積状態で溜つてしまう。
したがつて、初期状態に洗浄再生することは困難
である。また、塵埃を含んだ空気の濾過は、前述
のように、その殆どが、シート状濾材5の空気吸
込側面における波の山部の頂部で行われ、シート
状濾材5の他の部分では実質的に行われないた
め、塵埃の保持容量が小さく、頻繁な洗浄を要す
るという難点も有している。このため、波の谷部
に第2の濾材を配設し、この第2の濾材にプレフ
イルターとしての機能をもたせる提案がなされて
いる(実公昭46−22311、特開昭57−113822)。と
ころが、これらは、いずれも水洗再生が不可能か
ら極めて困難であるという欠点を有している。そ
のうえ、前者は、濾材自体の形状を保持するため
に濾材に含浸させた樹脂により、濾材本来の濾過
性能を損なうという欠点も有している。また、後
者は目詰まりを起こした濾材の部分のみ交換は不
可能であり、部分的な目詰まりが生じても全体を
交換しなければならないという欠点を有してい
る。 この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、洗浄によつて容易に初期状態に復元でき、
かつ長寿命で、目詰まりの生じた部分のみの交換
の可能なユニツト型エアフイルタの提供をその目
的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、この考案のユニツ
ト型エアフイルタは、ポリビニルアセタール多孔
質体からなるシート状濾材が略波形に折曲され、
その一面の空気吸込側において、波形の谷部が、
谷部ごとに独立してその谷部に合う形状の合成樹
脂製の連続気孔付多孔質体で埋められ波形の谷部
と山部とが同一面に位置決めされ、他面の空気吸
出側が、その他面の波形に沿うように設けられた
剛性網状体で支持され、上記シート状濾材、連続
気孔付多孔質体および剛性網状体が枠体内に位置
決め固定されているという構成をとる。 つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。 〔実施例〕 第3図および第4図はこの考案の一実施例を示
している。図において、9は波形に折曲されたシ
ート状濾材(13mmピツチ)であり、平均孔径
40μmのポリビニルアセタール多孔質体(連続気
孔付)を厚み1mmのシート状に加工したものによ
つて構成されている。10は断面形状が略三角状
の連続気孔付多孔質体で、上記シート状濾材9の
一面の空気吸込側において、濾材9の波形の各谷
部に、その谷部を埋めるよう配設されている。こ
の多孔質体10は連続気孔をもつウレタンフオー
ム(ブリジストンタイヤ社製、エバーライトフオ
ームHR−13)を断面形状略三角状に加工するこ
とにより構成されている。11は上記シート状濾
材9の他面の空気吹出側に配置された金網で、上
記他面の波形に沿うよう曲成され、シート状濾材
9を支持するようになつている。12はシート状
濾材9の外周を囲う外枠(610×610×150mm)で、
そのシート状濾材9、連続気孔付多孔質体10お
よび金網11の端部が接着剤もしくは取付金具に
より固定されている。 〔作用〕 この構成において、塵埃含有空気は、第3図の
矢印のように、シート状濾材9の一面に到来す
る。このとき、このシート状濾材9の一面は、波
形の谷部が連続気孔付多孔質体10で埋められ、
いわばその一面が、一つの平面状となつているた
め、到来空気はその平面の全体から濾材の内部に
入り込むようになる。したがつて、塵埃含有空気
を充分な量処理しうるようになる。また、塵埃含
有空気は、連続気孔付多孔質体10の連続気孔を
通つて浄化され、続いてシート状濾材9の濾過孔
で塵埃を分離捕集されるため、極めて高度に清浄
化されるようになる。しかも、上記のように、シ
ート状濾材9だけでなく、連続気孔付多孔質体1
0も塵埃の分離捕集を行うため、塵埃の保持容量
が著しく大きくなる。また、シート状濾材9の一
面側は、波の谷部が連続気孔付多孔質体10で埋
められていて、いわば一面全体が均質な濾材のよ
うになつており、しかも金網も存在しないため、
フイルタを洗浄して水切りする際、その一面側を
下向きにしておくことにより、捕集されていた塵
埃が水とともに迅速に流出するようになり、ほぼ
完全な洗浄再生をなしうるようになる。 なお、この実施例品の性能を、第1図および第
2図に示すフイルタのそれと対照して次表に示し
た。第1図のフイルタは、濾材1がガラス繊維濾
紙であり、外枠3の寸法が610×610×150mmであ
る。第2図のフイルタは、濾材5がポリビニルア
セタール(以下「PVAc」と略す)多孔質体(平
均孔径40μ、厚み1mm)であり、金網6,7がメ
ツシユ#14でピツチが13mm、外枠8の寸法が610
×610×150mmである。
ツト型エアフイルタに関するものである。 〔従来の技術〕 高性能なユニツト型エアフイルタは、塵埃等を
含む空気を高度に清浄化しうる能力を備えてい
る。 この種の高性能ユニツト型エアフイルタは、電
子工業,薬品工業,フイルム工業,病院,バイオ
関連事業等、高度な清掃空気を必要とする分野に
おいて広く使用されており、今後もそれらの分野
の発展に伴い需要の一層の拡大が予想される。こ
の種の高性能ユニツト型エアフイルタの典型例を
第1図に示す。図において、1はガラス繊維等の
微細な繊維からつくられた紙状濾材であり、波形
に折曲されている。2はスペーサで、縦長の紙ま
たはアルミ箔をじやばら状に折曲して構成されて
おり、上記波形紙状濾材1の波形の各谷部にそれ
ぞれ配設されている。3はこれらを囲う外枠で、
上記スペーサ2および紙状濾材1の端部が接着剤
により接着固定されている。矢印は塵埃を含む空
気の流れを示している。このようなユニツト型エ
アフイルタは、濾材1がガラス繊維等の微細な繊
維により構成された紙状のものであり、またスペ
ーサ2が紙等で構成されているため、濾材1の目
が詰まつても洗浄して再使用することができず、
使い捨てるしかしかたがなかつた。そのため、空
気の清浄化に要する費用が高くなり、使用者にと
つて相当な負担となつていた。これを解消するた
め、洗浄再使用しうるユニツト型エアフイルタが
提案された。このフイルタを2図に示す。第2図
において、5は波形に折曲されたシート状濾材で
あり、清浄可能な、連続気孔をもつ多孔質体もし
くは不織布で構成されている。6,7は上記シー
ト状濾材5に対する保形および支持作用を発揮す
る金網であり、上記シート状濾材5の一面(空気
吸込側)および他面(清浄空気吹出側)において
波形に沿うように設けられている。8はこれらを
囲う外枠で、上記シート状濾材5、金網6,7の
端部が接着固定されている。矢印は塵埃を含む空
気の流れを示している。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このフイルタは、高度な清浄効
果を得るためにはシート状濾材5の目を微細にし
なければならず、そのようにすると圧力損失が大
きくなる。したがつて、所定量の清浄空気を得よ
うとすると、シート状濾材5が、波の数がふえる
よう密に折曲し濾過面積を広くしなければならな
い。ところが、このようにすると、波と波の間隔
が狭くなり波の山部と他の波の山部とが接近した
状態になる。ところで、塵埃を含んだ空気は、シ
ート状濾材5の一面(空気吸込側)に到来する
が、その際、空気はまずシート状濾材5の波の山
部に突き当たり左右に分かれて波の谷部に進もう
とする。このとき、波の山部と他の波の山部とが
上記のように接近しており、かつ金網6で被覆さ
れていると、これらが邪魔になり、波の谷部に進
もうとする空気の進行が阻害されるようになる。
そのため、上記塵埃含有空気の濾過は、結局、シ
ート状濾材5の一面側の波の山部の頂部でのみ行
われることとなり処理風量が大幅に下がるように
なる。このように、このフイルタは濾材の性能を
上げて、高度に浄化された空気を得ようとする
と、処理風量が大幅に下がるため、高度に清浄化
された空気を所望量だけ得ることはできなかつ
た。また、洗浄に際して、洗浄用の水は、一端シ
ート状濾材5の波の谷部に溜つてそこから外部に
流出するのであるが、そこに金網の網目が存在す
るため、それによつて水の円滑な流出が防げら
れ、波の谷部に塵埃が集積状態で溜つてしまう。
したがつて、初期状態に洗浄再生することは困難
である。また、塵埃を含んだ空気の濾過は、前述
のように、その殆どが、シート状濾材5の空気吸
込側面における波の山部の頂部で行われ、シート
状濾材5の他の部分では実質的に行われないた
め、塵埃の保持容量が小さく、頻繁な洗浄を要す
るという難点も有している。このため、波の谷部
に第2の濾材を配設し、この第2の濾材にプレフ
イルターとしての機能をもたせる提案がなされて
いる(実公昭46−22311、特開昭57−113822)。と
ころが、これらは、いずれも水洗再生が不可能か
ら極めて困難であるという欠点を有している。そ
のうえ、前者は、濾材自体の形状を保持するため
に濾材に含浸させた樹脂により、濾材本来の濾過
性能を損なうという欠点も有している。また、後
者は目詰まりを起こした濾材の部分のみ交換は不
可能であり、部分的な目詰まりが生じても全体を
交換しなければならないという欠点を有してい
る。 この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、洗浄によつて容易に初期状態に復元でき、
かつ長寿命で、目詰まりの生じた部分のみの交換
の可能なユニツト型エアフイルタの提供をその目
的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、この考案のユニツ
ト型エアフイルタは、ポリビニルアセタール多孔
質体からなるシート状濾材が略波形に折曲され、
その一面の空気吸込側において、波形の谷部が、
谷部ごとに独立してその谷部に合う形状の合成樹
脂製の連続気孔付多孔質体で埋められ波形の谷部
と山部とが同一面に位置決めされ、他面の空気吸
出側が、その他面の波形に沿うように設けられた
剛性網状体で支持され、上記シート状濾材、連続
気孔付多孔質体および剛性網状体が枠体内に位置
決め固定されているという構成をとる。 つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。 〔実施例〕 第3図および第4図はこの考案の一実施例を示
している。図において、9は波形に折曲されたシ
ート状濾材(13mmピツチ)であり、平均孔径
40μmのポリビニルアセタール多孔質体(連続気
孔付)を厚み1mmのシート状に加工したものによ
つて構成されている。10は断面形状が略三角状
の連続気孔付多孔質体で、上記シート状濾材9の
一面の空気吸込側において、濾材9の波形の各谷
部に、その谷部を埋めるよう配設されている。こ
の多孔質体10は連続気孔をもつウレタンフオー
ム(ブリジストンタイヤ社製、エバーライトフオ
ームHR−13)を断面形状略三角状に加工するこ
とにより構成されている。11は上記シート状濾
材9の他面の空気吹出側に配置された金網で、上
記他面の波形に沿うよう曲成され、シート状濾材
9を支持するようになつている。12はシート状
濾材9の外周を囲う外枠(610×610×150mm)で、
そのシート状濾材9、連続気孔付多孔質体10お
よび金網11の端部が接着剤もしくは取付金具に
より固定されている。 〔作用〕 この構成において、塵埃含有空気は、第3図の
矢印のように、シート状濾材9の一面に到来す
る。このとき、このシート状濾材9の一面は、波
形の谷部が連続気孔付多孔質体10で埋められ、
いわばその一面が、一つの平面状となつているた
め、到来空気はその平面の全体から濾材の内部に
入り込むようになる。したがつて、塵埃含有空気
を充分な量処理しうるようになる。また、塵埃含
有空気は、連続気孔付多孔質体10の連続気孔を
通つて浄化され、続いてシート状濾材9の濾過孔
で塵埃を分離捕集されるため、極めて高度に清浄
化されるようになる。しかも、上記のように、シ
ート状濾材9だけでなく、連続気孔付多孔質体1
0も塵埃の分離捕集を行うため、塵埃の保持容量
が著しく大きくなる。また、シート状濾材9の一
面側は、波の谷部が連続気孔付多孔質体10で埋
められていて、いわば一面全体が均質な濾材のよ
うになつており、しかも金網も存在しないため、
フイルタを洗浄して水切りする際、その一面側を
下向きにしておくことにより、捕集されていた塵
埃が水とともに迅速に流出するようになり、ほぼ
完全な洗浄再生をなしうるようになる。 なお、この実施例品の性能を、第1図および第
2図に示すフイルタのそれと対照して次表に示し
た。第1図のフイルタは、濾材1がガラス繊維濾
紙であり、外枠3の寸法が610×610×150mmであ
る。第2図のフイルタは、濾材5がポリビニルア
セタール(以下「PVAc」と略す)多孔質体(平
均孔径40μ、厚み1mm)であり、金網6,7がメ
ツシユ#14でピツチが13mm、外枠8の寸法が610
×610×150mmである。
この考案のユニツト型エアフイルタは、PVAc
多孔質体からなるシート状濾材が略波形に折曲さ
れ、その一面の空気吸込側において、波形の谷部
が、谷部ごとに独立してその谷部に合う形状の合
成樹脂製の連続気孔付多孔質体で埋められ波形の
谷部と山部とが同一面に位置決めされているた
め、使用によつて濾材が目詰まりしたときには、
全体を取外し濾材の空気吸込側を下にし反対側か
ら水をかけることにより目詰まりしていた塵埃を
流し出し簡単に再生することができる。したがつ
て、洗浄によつて何度でも再生使用でき濾過に要
するコストの大幅な低減を実現できる。この場
合、上記濾材の空気吸込側は、波の谷部が埋めら
れ同一面になつているため、水平状態で載置し水
洗することができ、傾斜載置にもとづく洗浄水の
流れの偏よりや残存にもとづく洗浄むらが生じな
い。また、上記濾材の波形の谷部を埋める連続気
孔付多孔質体は、上記濾材の波形の谷部にそれぞ
れ独立して配設されているため、目詰まりや破損
等が生じたときにはその部分のもののみを交換す
ることが可能となる。そのうえ、このユニツト型
エアフイルタは、上記濾材を、その他面の波形に
沿うように設けられた剛性網状体と枠体とで支持
することにより濾材の波形形状を保持するもので
あつて、濾材の空気吸込側に上記網状体との間で
濾材を狭んで波形形状を保持するための治具は不
要であり部品点数が少なくてすむ。また、上記濾
材の波形の谷部を埋める連続気孔付多孔質体がプ
レフイルターとして作用するため上記濾材に対す
る塵埃保持容量の負荷が軽減されフイルタ寿命を
大幅に延ばすことが可能となる。
多孔質体からなるシート状濾材が略波形に折曲さ
れ、その一面の空気吸込側において、波形の谷部
が、谷部ごとに独立してその谷部に合う形状の合
成樹脂製の連続気孔付多孔質体で埋められ波形の
谷部と山部とが同一面に位置決めされているた
め、使用によつて濾材が目詰まりしたときには、
全体を取外し濾材の空気吸込側を下にし反対側か
ら水をかけることにより目詰まりしていた塵埃を
流し出し簡単に再生することができる。したがつ
て、洗浄によつて何度でも再生使用でき濾過に要
するコストの大幅な低減を実現できる。この場
合、上記濾材の空気吸込側は、波の谷部が埋めら
れ同一面になつているため、水平状態で載置し水
洗することができ、傾斜載置にもとづく洗浄水の
流れの偏よりや残存にもとづく洗浄むらが生じな
い。また、上記濾材の波形の谷部を埋める連続気
孔付多孔質体は、上記濾材の波形の谷部にそれぞ
れ独立して配設されているため、目詰まりや破損
等が生じたときにはその部分のもののみを交換す
ることが可能となる。そのうえ、このユニツト型
エアフイルタは、上記濾材を、その他面の波形に
沿うように設けられた剛性網状体と枠体とで支持
することにより濾材の波形形状を保持するもので
あつて、濾材の空気吸込側に上記網状体との間で
濾材を狭んで波形形状を保持するための治具は不
要であり部品点数が少なくてすむ。また、上記濾
材の波形の谷部を埋める連続気孔付多孔質体がプ
レフイルターとして作用するため上記濾材に対す
る塵埃保持容量の負荷が軽減されフイルタ寿命を
大幅に延ばすことが可能となる。
第1図は洗浄再使用できないタイプの従来のユ
ニツト型エアフイルタの説明図、第2図は洗浄再
使用できるタイプの従来のユニツト型エアフイル
タの説明図、第3図はこの考案の一実施例の構成
図、第4図はその要部の拡大断面図である。 9…シート状濾材、10…連続気孔付多孔質
体、11…金網、12…外枠。
ニツト型エアフイルタの説明図、第2図は洗浄再
使用できるタイプの従来のユニツト型エアフイル
タの説明図、第3図はこの考案の一実施例の構成
図、第4図はその要部の拡大断面図である。 9…シート状濾材、10…連続気孔付多孔質
体、11…金網、12…外枠。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ポリビニルアセタール多孔質体からなるシー
ト状濾材が略波形に折曲され、その一面の空気
吸込側において、波形の谷部が、谷部ごとに独
立してその谷部に合う形状の合成樹脂製の連続
気孔付多孔質体で埋められ波形の谷部と山部と
が同一面に位置決めされ、他面の空気吸出側
が、その他面の波形に沿うように設けられた剛
性網状体で支持され、上記シート状濾材、連続
気孔付多孔質体および剛性網状体が枠体内に位
置決め固定されていることを特徴とするユニツ
ト型エアフイルタ。 (2) シート状濾材の外周に外枠が設けられ、この
外枠に、シート状濾材、連続気孔付多孔質体お
よび剛性網状体がそれぞれ固定されている請求
項(1)記載のユニツト型エアフイルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11600888U JPH0227866Y2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11600888U JPH0227866Y2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6444020U JPS6444020U (ja) | 1989-03-16 |
JPH0227866Y2 true JPH0227866Y2 (ja) | 1990-07-26 |
Family
ID=31358175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11600888U Expired JPH0227866Y2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0227866Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020099894A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-07-02 | ポール・コーポレーションPall Corporation | 支持・ドレネージ材、フィルタ、及び使用方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002316012A (ja) * | 2001-04-17 | 2002-10-29 | Nippon Muki Co Ltd | 洗浄再生形エアフィルタ |
-
1988
- 1988-09-02 JP JP11600888U patent/JPH0227866Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020099894A (ja) * | 2018-10-24 | 2020-07-02 | ポール・コーポレーションPall Corporation | 支持・ドレネージ材、フィルタ、及び使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6444020U (ja) | 1989-03-16 |
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