JPH0227827B2 - - Google Patents

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JPH0227827B2
JPH0227827B2 JP57052807A JP5280782A JPH0227827B2 JP H0227827 B2 JPH0227827 B2 JP H0227827B2 JP 57052807 A JP57052807 A JP 57052807A JP 5280782 A JP5280782 A JP 5280782A JP H0227827 B2 JPH0227827 B2 JP H0227827B2
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thin film
amorphous semiconductor
semiconductor thin
amorphous
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Setsuo Kotado
Wareo Sugiura
Kyoshi Takahashi
Makoto Konagai
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Anritsu Corp
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Anritsu Corp
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Publication of JPH0227827B2 publication Critical patent/JPH0227827B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N10/00Thermoelectric devices comprising a junction of dissimilar materials, i.e. devices exhibiting Seebeck or Peltier effects
    • H10N10/80Constructional details
    • H10N10/81Structural details of the junction
    • H10N10/817Structural details of the junction the junction being non-separable, e.g. being cemented, sintered or soldered

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Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は結晶半導体の有する大きな熱電能特性
と、微細加工性、導電率の大きなアモルフアス半
導体薄膜の有する3つの特徴、すなわち、(1)大き
な熱電能特性、(2)結晶半導体に結合させた場合に
オーミツク接触が得られること、(3)薄膜形成の容
易さと微細加工性との両方の特徴に着目し、結晶
半導体およびアモルフアス半導体薄膜の有する特
徴を互いに生かした新しい構造の熱電対装置に関
する。特に、この熱電対装置を応用して構成され
る低周波から輻射波(光波)に至る電力検出装置
に関する。 ここでアモルフアス半導体とは、液体及び気体
を除く物質であつて、結晶学的に3次元的周期性
を示さない半導体をいう。すなわち、不規則、非
晶質状のもので、X線回折図形で特定しうる回折
ピークを持たない半導体を呼ぶこととする。 〔従来の技術〕 従来、高周波電力を測定する場合検出素子とし
てはボロメータが用いられ、最近ではBi−Sb等
に代表される薄膜熱電対素子やSi−Ta2Nに代表
される半導体−薄膜熱電対素子が用いられてい
る。 サーミスタやバレツタなどのボロメータを検出
素子として用いた方式は、高周波エネルギーを吸
収したときに生じる抵抗値変化から間接的に入射
電力を測定するもので、周囲の温度変化に対して
敏感に抵抗値が変化するために零点が変動し、こ
の零点ドリフトを補償する回路が必要となつた。 その上サーミスタの場合は、周波数が高くなる
と入力定在波比が大きくなり、また、バレツタの
場合は、過電流に弱いなどの欠点がある。検出素
子として、薄膜熱電対素子や半導体−薄膜熱電対
素子を用いた方式は、薄膜熱電対素子又は半導体
−薄膜熱電式素子が入射高周波電力を吸収し、そ
の入射電力に比例した直流の熱起電力に変換して
測定するものである。この方式は周囲温度の変化
による零点ドリフトは小さいが、1μW以下の微
小な電力を測定するのが困難である。特にBi−
Sb等に代表される薄膜熱電対素子の場合は、金
属の融点が低く、特にこの金属をポリミイドフイ
ルムやマイカ等絶縁性基板に蒸着膜を形成した場
合、基板との付着力が弱くなる。しかも、水や有
機溶剤によつて膜質が損なわれるので、フオトエ
ツチング技術に代表される微細加工技術が使用で
きない等の欠点がある。 一方、Si−Ta2Nに代表される結晶半導体−金
属薄膜熱電対素子は、支持基板のSiの熱伝導率が
約1.45W/cm・℃と大きい。このため熱電対素子
の検出感度を高めるため、Si基板をダイヤフラム
状に薄くする必要があり(例えば、特公昭53−
30354号公報に開示されているもの)、実用化素子
では基板厚さが5μm程度である。しかしながら、
このSi−Ta2Nを用いた半導体−薄膜熱電対素子
はp形あるいはn形半導体の有する大きな熱電能
の片方のみを使用したものであり、p形及びn形
の互いの極性が逆である点を有効に生かした構造
のp−n接合形熱電対素子は実用化されていな
い。その理由としてはp−n接合の有する整流性
である。 すなわち、単に結晶半導体のp形とn形を接合
させるとp−n接合が形成され整流作用を示すの
で、検出レベルに応じて出力特性が変化し、これ
を補正するための回路を必要としていた。又、整
流性をなくすため、p−n接合間にオーミツク電
極用金属を挿入した構造のものは、被測定電力の
電磁界分布をみだすため、高周波電力検出装置等
には用いられなかつた。 一方、薄膜形成技術の進展により真空蒸着法、
スパツタ法あるいはプラズマCVD法を用いて熱
電材料としての半導体薄膜を形成する方法が種々
検討されてきた(例えば、特開昭53−143180号公
報、特開昭57−7172号公報)。確かに、真空蒸着
法、スパツタ法あるいはプラズマCVD法を用い
て半導体薄膜を形成した場合、結晶性が損なわれ
て非晶質化すること、すなわちアモルフアス化す
ることにより熱電能としては1mV/℃程度の大
きな値が得られている。 しかしながら、導電率も同時に小さくなり、結
晶半導体と直接に接合を形成するとオーミツク性
を示さなくなり、熱電対型電力検出素子として構
成した場合、結晶半導体を用いて形成したp−n
接合の場合と同様の問題点を抱えていた。又、非
晶質薄膜半導体の熱電材料としての欠点、すなわ
ち、熱電能は大きいが、導電率が小さいことの改
善を図るため、材料の組成を変えることにより導
電率を増大化させる方法が検討されており(例え
ば、特開昭53−143180号公報)、例えば、Asの非
晶質半導体材料にNiを添加することにより、導
電率としては3×10゜〔Ω・cm〕-1と増大させるこ
とに成功したが、残念ながらゼーベツク係数とし
ては50μV/℃と金属並みの低い値しか得られて
いない。従来技術との比較を第1表に示した。 新しい技術として最近では同一出願人による特
開昭58−10874号公報「熱電対素子」において述
べられているように、グロー放電法等を用いて堆
積されたアモルフアス半導体薄膜は、p−n制御
ができ、熱電能が共に大きく、しかもp+
〔発明が解決しようとする課題〕
以上の点に鑑み、本発明は、導電率、熱電能が
共に大きく、しかも結晶半導体と接合させた場合
に容易にオーミツク接触が得られ、しかもp+
n+接合がオーミツク性を有するグロー放電法等
により形成されたアモルフアス半導体薄膜と導電
率、熱電能が共に大きい結晶半導体よりなる小形
の熱電対装置、特にp−n接合部に金属薄膜を用
いないことにより、測定周波数範囲が広く、高感
度、高速応答の電力検出素子を実現することを目
的とするものである。 〔課題を解決するための手段及び作用〕 本発明では、 第1に、半導体結晶を用いてフレームと肉薄の
基板とから成るダイヤフラム状の基台を作る。 第2に、その肉薄基板の一部に不純物を拡散す
る。基板の伝導特性とは異なる不純物を用いる。 第3に、不純物が拡散された部分の一部(温接
点となる部分に、不純物が拡散された部分と同種
の伝導特性をもつアモルフアス半導体と、異種の
伝導特性をもつアモルフアス半導体とを順次、重
ねて薄膜で形成して熱電対を構成した。 これらの手段を用いることによつてアモルフア
ス半導体薄膜(例えば、アモルフアスSi薄膜)の
有する大きな熱電能特性、p+−n+接合部のオー
ミツク特性、薄膜形成の容易さと微細加工性に加
え、今回新たに結晶半導体に接合させた場合にオ
ーミツク接触が容易に得られることに着目し、結
晶半導体の有する大きな熱電能特性と微細加工性
とを有効に生かした新しい構造の高性能な熱電対
装置およびこの熱電対装置を応用した小形で、測
定周波数範囲が広く、高感度、高速応答の電力検
出装置を実現することにより課題を解決するもの
である。 〔実施例〕 第3図および第4図は本発明による熱電対装置
の一実施例の構成を示し、第3図は平面図を、第
4図は第3図の−′における断面図を示す。 フレーム1と肉薄状の部分2とをn形(もしく
はp形)半導体結晶基板で一体的に形成する。p
形(もしくはn形)半導体拡散層3を不純物を拡
散して形成する。拡散は肉薄部分2の実質的に全
厚さにわたるものとする。 以下、p形(もしくはn形)を、単にp形(n
形)という、n形(もしくはp形)についても同
様とする。 絶縁膜4を拡散層の一部を残してかけておく。 p+形(n+形)アモルフアス半導体薄膜5とn+
形(p+形)アモルフアス半導体薄膜6とを絶縁
膜の設けられていない部分に重ねて形成する。 p形(n形)拡散層3に設けられたオーミツク
電極7とn形(p形)アモルフアス半導体薄膜6
に設けられたオーミツク電極8とにそれぞれ各リ
ード線9,10を設ける。電極部11A,11B
を冷接点とし、12のアモルフアス半導体薄膜部
を温接点とする熱電対装置13が作られている。 この熱電対装置13はp形(n形)拡散層3の
一部に接触して設けられたp+形(n+形)アモル
フアス半導体薄膜5の部分が温接点12を形成
し、各オーミツク電極7,8の部分が冷接点11
A,11Bを形成するので、温接点との間の温度
差ΔT(℃)に比例した直流熱起電力Vth(mv)
がオーミツク電極7とオーミツク電極8との間に
発生する。 この時、発生する熱起電力Vthの大きさは、p
形(n形)半導体拡散層3の熱電能αp(n)、n+
形(p+形)アモルフアス半導体薄膜6の熱電能
α′n+(p+)、温度差ΔTによつて決定され、次式で
与えられる。 Vth=(|αp+(n+)|+|α′n+(p+)|) ×ΔT ………(1) 次に、本発明で用いたアモルフアス半導体薄膜
の熱電能−導電性特性および温度差−熱起電力特
性について述べる。 第1図及び第2図は、SiF4とH2の混合ガスを
用いDCグロー放電法により、ガラス基板上に堆
積したp形及びn形アモルフアスSi薄膜の熱電能
−導電性特性および温度差−熱起電力特性の一例
を示す図である。第1図で丸印はn形の、また+
印はp形の特性を示す。熱電能αはp形で正、n
形で負となる。p形及びn形アモルフアスSi薄膜
形成用ドーピングガスとしては、それぞれB2H6
PH3を用いた。熱電能の大きさとしては、絶対値
でp形が200μV/℃以上を示す。 第2図は、p形およびn形各アモルフアスSi薄
膜の両端にメタル電極を設け、冷接点側を室温と
し、温接点を高温とし、温接点と冷接点(室温)
との温度差ΔTに対する熱起電力Vthの関係を示
したものである。図面中、実線はp形、一点鎖線
はn形を示し、p形は正、n形は負を示す。共に
よい線形性が得られている。 以上の実験結果により、アモルフアス半導体薄
膜、特に、アモルフアスSi薄膜は熱電対材料とし
て優れた特性を示すことがわかつた。結晶半導体
の熱電能としては、αp(n)=500(−450)μV/
℃以上、又、第1図のアモルフアス半導体薄膜の
熱電能に関する実験結果より、α′n(p)=−150
(200)μV/℃以上がそれぞれ得られているので、
(2)式より明らかなように本発明の熱電対装置では
温度差ΔT=1℃当り0.65mV以上の熱起電力
Vthが得られる。次に、p形(n形)半導体拡散
層3とn形(p形)アモルフアス半導体薄膜6間
に設けられたp形(n形)アモルフアス半導体薄
膜5の果たす機能について述べる。 〔課題を解決するための手段及び作用〕の項で
も述べたように、導電率の大きなp+形(n+形)
アモルフアス半導体薄膜とp形(n形)結晶半導
体とを接合させるとオーミツク特性を示すことが
確認されている。これは、導電率の大きなアモル
フアス半導体薄膜のキヤリア濃度が1020cm-3以上
と高いことと、バンドエツジの“ボケ”による。
したがつて、p形(n形)結晶の半導体とn+
(p+形)アモルフアス半導体薄膜を直接接合させ
た場合に生じていた整流性はp+形(n+形)アモ
ルフアス半導体薄膜を挿入することにより、なく
すことができた。 フレーム1は、冷却点の温度を一定に保つ働き
と、肉薄状結晶半導体基板2を保持する働きを有
する。内薄状のn形(p形)結晶半導体基板2上
に設けられた絶縁膜4は、n形(p形)結晶半導
体とn+形(p+形)アモルフアス半導体薄膜6と
の間の電気的絶縁をとる働きを有し、p形(n
形)拡散層3上には必ずしも設ける必要はないが
本図では設けた場合を図示した。 この熱電対装置13を用いて高周波電力Pを測
定する時には、リード線9,10間に被測定高周
波電力Pを供給する。このとき、供給された高周
波電力Pは、p形(n形)結晶半導体拡散層3お
よびn+形(p+形)アモルフアス半導体薄膜6で
吸収され、ジユール熱を発生する。この時発生す
るジユール熱の大きさは、供給された高周波電力
Pに比例するので、温接点(Th)12と冷接点
(Tc)11A,11B間の温度差ΔTは、供給さ
れた被測定高周波電力Pに比例する。 一方、温度差ΔTが与えられた場合の直流起電
力Vthは(1)式で与えられる。 以上により被測定高周波電力Pがp形(n形)
結晶半導体拡散層3及びn+形(p+形)アモルフ
アス半導体薄膜6で吸収発熱することにより、各
オーミツク電極7,8間にもたらされる直流熱起
電力Vthは次式で与えられる。 Vth=(|αp(n)|+|α′n(p)|)ΔT ∝(|αp(n)|+|α′n(p)|)・p
………(2) この(2)式より、被測定高周波電力の大きさP
は、熱電対装置13の各オーミツク電極7,8間
の直流電圧を測定することにより得られる。被測
定電力Pが一定の場合、得られる直流起電力の大
きさは、温接点の上昇温度が高い程、大きい値が
得られ、又、応答速度は主として結晶半導体基板
の熱伝導率によつて決まるので、p形(n形)結
晶半導体拡散層3およびn+形(p+形)アモルフ
アス半導体薄膜6の導電率や結晶半導体基板の熱
伝導率を考慮しながら形状は決定される。この場
合、インピーダンス整合をとりながら発熱部の形
状を小さくし、半導体基板の中央部に配置すると
ともに、発生したジユール熱の拡散を低く抑える
必要があるので、結晶半導体基板の板厚は通常
5μm前後の肉薄状の形状となる。 第5図および第6図は、本発明の応用による光
パワー検出装置の一実施例を示し、第5図は平面
図を、第6図は第5図の−′における断面図
を示す。これは、第3図および第4図の構造と対
比できる。図面中、21はフレーム、22は肉薄
状n形(p形)結晶半導体基板、23はp形(n
形)結晶半導体拡散層、24は絶縁膜、25は
p+形(n+形)アモルフアス半導体薄膜、26は
n+形(p+形)アモルフアス半導体薄膜、27,
28は各オーミツク電極、29,30は各リード
線、31は光吸収膜、32A,32Bは冷接点、
33は温接点、34は光パワー検出装置を示す。
この光パワー検出装置は、第3図及び第4図で示
した熱電対装置の温接点33を形成するp形(n
形)結晶半導体−p+形(n+形)アモルフアス半
導体薄膜接合面上に光吸収膜31を設けた構造
で、光吸収膜は、金黒、カーボンブラツクあるい
は、組成比の異なつたアモルフアス半導体薄膜等
で構成される。 以上の実施例で述べた熱電対装置、この熱電対
装置を応用した光パワー検出装置はそれぞれ一対
の熱電対素子の構成のものについて述べたが、構
造上容易に想像できるように、2対以上をカスケ
ード状に接続した多対形熱電対装置および、それ
らを応用した光パワー検出装置を構成でき、しか
もこの場合はオーミツク電極間の出力電圧(熱起
電力)Vthと出力インピーダンスは、それぞれ熱
電対素子数に比例して大きくなるので、測定精度
および所望の出力インピーダンス等に合わせた設
計ができる。 次に、製造方法について述べる。 n形(p形)を有するSi又はGe等結晶半導体
基板2に通常のICプロセスを用いてp形(n形)
拡散層3、絶縁用酸化膜4を形成したのち、グロ
ー放電法を用いてp+形(n+形)アモルフアス半
導体薄膜5を堆積し、パターニングを行ない、引
き続きn+形(p+形)アモルフアス半導体6を堆
積し、パターニングを行なう。パターニングに
は、フオトエツチング技術又はメタルマスクを用
いる。次に、p形(n形)結晶半導体拡散層及び
n+形(p+形)アモルフアス半導体薄膜の各一部
にオーミツク電極を設ける。オーミツク電極材料
としては、それぞれAl、Au、W、NiCr、Pt等が
用いられる。特にアモルフアスオーミツク薄膜用
電極材料としてはNiCr500Å/Au1000Åの多層
構造のものが優れている。 次に結晶半導体基板全面を保護膜で覆う。保護
膜としてはCVDSiO2膜、CVDSi3N4膜、ポリミ
イド樹脂等を用いる。 次に各オーミツク電極パツド部の保護膜を除去
してリード線対9,10を形成する。リード線と
してはビームリード方式、又はAu線やAuリボン
線等をワイヤボンデングすることによつて構成す
るが、ビームリード方式が優れている。次に結晶
半導体基板裏側の中央部をケミカルエツチ等で除
去して内薄状にする。この場合結晶半導体基板の
周縁にフレーム1が形成できるように行う。 このフレーム1は結晶半導体基板の強度を保つ
とともに、熱シンクの作用をもつ。ここでは、結
晶半導体基板を一部エツチングで薄くしてフレー
ムを残すようにしたが、フレームをとりつける作
り方をすることもできる。結晶方位(1、0、
0)のSi基板の場合には異方性エツチング液を用
いることにより容易に周縁にフレームを形成する
ことができる。最後に、エツチング技術等を用い
てチツプ状に分割して素子は完成する。 光パワー検出装置34の製造方法としては、前
記熱電対装置の製造方法に述べた工程に、光吸収
膜を形成する工程を表面保護膜形成工程の後に追
加する。光吸収形成には、グロー放電法あるいは
真空蒸着法等を用いることがある。また、光パワ
ー検出装置の場合は、p形(n形)結晶半導体−
n+形(p+形)アモルフアス半導体薄膜接合の整
流性をなくするために挿入されたp+形(n+形)
アモルフアス半導体薄膜の代わりに、オーミツク
特性を示す金属薄膜、例えばAl/Au/NiCr構造
のものを用いてもよい。次にグロー放電法につい
て若干述べる。グロー放電法には直流電界中でグ
ロー放電を発生させるDCグロー放電法と高周波
電界中でグロー放電を発生させるRFグロー放電
法とがある。第7図はRFグロー放電法により、
絶縁性基板等にアモルフアスSi薄膜を堆積させる
装置例である。この装置は真空容器38と真空容
器内に平行に配列されたアノード39及びカソー
ド40、ガス41を真空容器内に給気又は排気す
るための給気口42及び排気口43、アノードお
よびカソードを加熱するヒータ44等から構成さ
れる。絶縁性基板45はアノード上に置かれる。
ガス41としては、通常SiH4又はSiF4とH2の混
合ガスにドーピングガス例えば、PH3、AsH3
B2H6等を添加したものが用いられる。グロー放
電中の真空圧力は数Torr、電圧はほぼ一定で電
流は1〜100mA/cm2であり、ガス反応の大部分
は陽光柱(プラズマ46)内で起こる。特に、こ
のグロー放電法では基板温度が400℃以下という
低温度でアモルフアス半導体薄膜を堆積できると
いう特徴を有する(従来の薄膜製造のための熱分
解法では基板温度として500〜700℃が必要であつ
た)。 DCグロー放電法を用いた堆積条件の一例とし
ては、放電圧力0.1〜10Torr、放電電流1〜100
mA/cm2、放電電圧500〜800V、電極間隔3cm、
基板温度250〜450℃、SiF4/H2=1〜10、
B2H6/SiF4=100〜2500ppm、PH3/SiF4=100
〜2500ppmである。この条件で堆積したアモルフ
アス半導体薄膜として、導電率σ=20(Ω・cm)-1
以上のものが容易に得られている。半導体薄膜の
導電率を高める方法としては、放電電流を大きく
する方法あるいはドーピングガスの割合を高くす
る方法等が一般的である。また、磁界を印加する
方法も有効である。 以上の方法を用いてアモルフアス半導体薄膜を
堆積した場合、アモルフアス膜中に100Å前後の
微細結晶相が含まれたり、多結晶的性質を示すよ
うになるが熱電能特性は保持される。また、Si−
Geの合金形アモルフアス半導体薄膜も高い導電
率が得られる。この場合、SiH4とGeH4の混合ガ
スにB2H6又はPH3、AsH3のドーピングガスを添
加したものを用い、DCグロー放電法(直流電圧
を印加する方法)又はRFグロー放電法(高周波
電圧を印加する方法)を用いてアモルフアス半導
体薄膜を堆積させる。 〔発明の効果〕 この発明は結晶に異種の半導体不純物を拡散さ
せた領域を形成し、その領域の温接点となる部分
に拡散層と同種の伝導特性をもつ第1のアモルフ
アス半導体層と異種の伝導特性をもつ第2のアモ
ルフアス半導体層とを重ねて形成した熱電対を実
現したから次の効果が生まれた。 (1) p形(n形)結晶半導体とn+形(p+形)ア
モルフアス半導体薄膜間にオーミツク特性を示
すp+形(n+形)アモルフアス半導体薄膜を挿
入したp−p+−n+接合型の熱電対装置なので
入力定在波比を小さく抑えた電力検出素子、す
なわち超高周波帯まで使用可能な電力検出装置
を製作できる。これは、従来のp−n接合型熱
電対では整流性をなくすためにオーミツク電極
用の金属薄膜を必要としていたが、本発明の熱
電対装置では不要であり、寄生リアクタンクを
小さくできたことによる。 (2) 熱電対、導電率がともに大きく、かつ熱電能
の極性が互いに異なるp形(n形)結晶半導体
とn+形(p+形)アモルフアス半導体を組み合
わせ、更にp形(n形)結晶半導体とn+
(p+形)アモルフアス半導体薄膜間にオーミツ
ク特性を示すp+形(n+形)アモルフアス半導
体薄膜を挿入したので、小形で高感度な熱電対
装置およびこれを応用した高周波電力検出装置
および光パワー検出装置を構成できる。 (3) 温接点となる部分の結晶半導体基板をダイヤ
フラム状に薄くし、その厚さ方向すべてにわた
つてp形(n形)結晶半導体領域を形成し、そ
の領域を熱電対構成の一方の素子とした。 また、結晶半導体基板の周縁にはフレームを
備えるようにして冷接点の熱シンクとし、熱電
変換の効率をあげ、かつ強度を保持した。 (4) フオトエツチング技術に代表される微細加工
技術が使用できるので超小形の熱電対装置を構
成できる。 以上述べたように、本発明による熱電対装置は
これを応用して電力検出装置および光パワー検出
装置を構成することができ、しかも性能、製法に
おいて従来のものよりも幾多の利点を有している
ので、産業上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はp形及びn形アモルフアスSi半導体薄
膜の熱電能−導電率特性を示す図、第2図はp形
及びn形アモルフアスSi半導体薄膜の温度差−熱
起電力特性を示す図、第3図と第4図は本発明に
よる熱電対装置の一実施例を示す図で、第3図は
平面図を、第4図は第3図の−′での断面図
を示す図、第5図と第6図は本発明による熱電対
装置を応用した光パワー検出素子の一実施例を示
す図で、第5図は平面図を、第6図は第5図の
−′での断面図を示す図、第7図はグロー放電
法に係る装置例を示す図である。 図面中、1と21はフレーム、2と22は肉薄
状のn形(p形)は結晶半導体基板、3と23は
p形(n形)、結晶半導体拡散層、4と24は絶
縁酸化膜、5と25はp+形(n+形)アモルフア
ス半導体薄膜、6と26はn+形(p+形)アモル
フアス半導体薄膜、7,8,27,28は各オー
ミツク電極、9,10,29,30は各リード
線、11A,11B,32A,32Bは各冷接
点、12,33は温接点、13は熱電対装置、3
1は光吸収膜、34は光パワー検出装置、39は
陽極(アノード)、40は陰極(カソード)であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 周縁にフレーム1を備えた肉薄状のn形(p
    形)半導体結晶基板2と;該半導体結晶基板の表
    面の一部に形成され、該基板の表面の肉薄部分の
    全厚さにわたつて不純物を拡散して形成されたp
    形(n形)半導体拡散層3と;該半導体拡散層以
    外の該半導体結晶基板面を部分的に被覆する絶縁
    膜4と;該半導体拡散層の表面の一部に形成され
    たp形(n形)の第1のアモルフアス半導体薄膜
    5と;該第1のアモルフアス半導体薄膜及び該絶
    縁膜表面上に形成されたn形(p形)の第2のア
    モルフアス半導体薄膜6と;該拡散層にオーミツ
    ク接続された第1の電極7と;該第2のアモルフ
    アス半導体薄膜にオーミツク接続された第2の電
    極8とを備え;前記第1および第2の電極部を冷
    接点11とし、該第1のアモルフアス半導体薄膜
    部を温接点12とすることにより該第1と第2の
    電極間に熱起電力が発生するようにしたことを特
    徴とする熱電対装置。
JP57052807A 1982-03-31 1982-03-31 熱電対装置 Granted JPS58170086A (ja)

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