JPH02278276A - 粘着転写方法 - Google Patents

粘着転写方法

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JPH02278276A
JPH02278276A JP10104589A JP10104589A JPH02278276A JP H02278276 A JPH02278276 A JP H02278276A JP 10104589 A JP10104589 A JP 10104589A JP 10104589 A JP10104589 A JP 10104589A JP H02278276 A JPH02278276 A JP H02278276A
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、電子写真法によって高階調・高品質の連続調
画像を形成する際に、感光体ドラムの光導電体上に形成
されたトナー像を、はぼ完全に基体上に設けられた粘着
層に転写する粘着転写方法に関する。
〈従来の技術〉 従来より、−様帯電された光導電体に、連続調画像を担
う画像信号に基づいて変調された光ビームを照射して静
電潜像を形成し、後は通常の電子写真プロセスによりト
ナー像を形成し、このトナー像を転写して上記画像のハ
ードコピーを得るようにした画像記録方法が公知となっ
ている。
このような電子写真法によりハードコピーを得るために
は光導電体上のトナー像を最終的に紙などの支持体に転
写する必要があり、種々の転写方法が提案されている。
光導電体上に形成されたトナー像を紙等の支持体に転写
する一般的な方法としては、コロトロンを用いて静電的
に転写するいわゆる静電転写方法が広く普及している。
ところが、この転写方法を連続調画像の形成に採用する
と、次のような欠点があった。
1、トナー転写効率がトナー画像濃度に依存し、光導電
体上のトナーを完全に転写することができない。 特に
、高濃度部と低濃度部での転写効率が悪いため、この方
法で連続調の高階調画像を得ようとすると、ハイライト
部がとんでしまりたり、また、高濃度部での階調性が消
えてしまうなどの問題があフた。
さらに、この方法では、光導電体上のトナーが完全に転
写されないため光導電体上のトナーを除去する必要があ
るが、そのための方法として感光体の残存トナーをブレ
ード等でかきおとす方法が用いられている。 このため
、感光体に傷がつき易く、その傷のため、連続調画像の
場合には、スジや濃度ムラがでやすく高品質の連続調画
像を得ることができないという問題もあった。
2、トナー像を紙等の支持体に転写する場合には、トナ
ー転写効率が支持体中のミクロな電気的物性の違いに依
存し、それが画像のムラとなったり、また、支持体の電
気的物性が環境条件により変動するため、安定な画像が
得られにくいなどの問題がある。 特に吸湿した転写紙
へトナー転写を行うと、−mに転写効率か悪くなり、画
質が著しく劣化する。
以上のように、静電転写方法では、従来、光導電体上の
トナーを完全に転写することは困難で、従って高品質の
連続調、高階調画像を得ることは困難であった。
また、別の転写方法として、中間転写体を用いる方法も
知られている。
第8図に示すように、感光体ドラム112の光導電体1
14上のトナー像Tを直接紙などの支持体に転写せず、
シリコンベルトやシリコンゴムロールなどの中間転写体
116に転写し、この中間転写体116に転写されたト
ナー像Tを紙等の支持体に例えば押圧しながら再転写し
てハードコピーとする方法もある。  この時、紙等の
支持体の裏側からコロナ放電118をかけてもよい。 
この方法においては、感光体ドラム112の光導電体1
14からのシリコンゴムロールなどの中間転写体116
へのトナー像転写は、基本的にトナーがシリコンゴムロ
ール等へ付着しやすい性質を利用しているが、その付着
力は小さく、従って、一般に転写効率は低い。 そのた
め、トナー転写は完全には行われず、一部は光導電体1
14に残留する。 このため残留しているトナーをブレ
ード120でかきとる必要があり、前記静電転写方法で
述べた問題と同様の問題を生じる。 また、中間転写体
116から紙等の支持体へのトナー像Tの転写も完全で
はなく、また紙等のミクロな電気的物性の違いや、環境
条件の違いにより転写効率が変動し易い。 このため紙
などの支持体に転写されたトナー像はムラが多く、文字
、線画像などの二値画像にしか使うことができず、高階
調の連続調画像のように、階調再現性が必要なものには
用いることができない。  このため、トナー転写効率
を向上させ、かつ安定化させる効果のある転写方法とし
て、粘着層に光導電体上のトナー像を転写させるいわゆ
る粘着転写方法が知られている。
連続調画像を階調再現性良く記録できる粘着転写方法を
用いる電子写真法の一つとして、本出願人による特公昭
49−38172号公報に光導電体上に形成した静電潜
像を液体現像剤(以下、「現像液」という)によってト
ナー像に現像した後、このトナー像に粘着(接着)テー
プを圧着してトナー像を剥がし取り、次いでこのテープ
を最終支持体に接着するようにした粘着転写方法を用い
る電子写真法が開示されている。
上記の現像液は、絶縁性液体中に電荷を持った微細なト
ナー粒子を分散してなるものであリ、トナー粒子径が通
常0.1〜1.0μmと乾式現像剤のそれよりも小さい
ので、連続調画像の記録には有利である。
また、本出願人は、上記粘着テープを使ってカラー画像
の形成を行う際に、1枚の粘着テープに3〜4色のトナ
ー像を転写すると、2色目以降の転写効率が低下するこ
とを改善し、1色のトナー像を1枚の粘着テープに転写
し、この粘着テープを3〜4色1枚の支持体に貼着する
ことにより、諧調再現性に優れたカラーの連続2画像を
託録する方法を特願昭61−299167号および同6
2−73750号に提案した。 これらの方法は、高品
質の高階調カラー画像を記録可能であるが、テープの厚
みが不自然さを抱かせる要因にもなっていた。
さらに、本出願人は、トナー像を粘着転写する粘着テー
プの厚さが厚く、観察者に不自然さを抱かせる欠点を改
善し、極めて薄い粘着テープの使用を可能にし、良好な
トナー画像を得る方法を、特願昭63−81968号、
同63−81967号、同63−81988号および同
63−264799号明細書に提案した。 これらの方
法は、連続調画像をかなり十分に階調再現性よく記録で
きるものであり、転写効率は100%に近いが完全では
なく、極めて高階調、高画質な連続調画像を得るには、
まだ不充分である。
このほが、完全転写を行う目的で2つの方法が開示され
ている。
まず、第1の方法は、特開昭61−174557号、同
62−212668号および河63−4261号公報に
開示された方法であり、シグネチャーカラーブルーフイ
ングシステムと呼ばれている。 この方法は、第9図(
a)に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)ベース132上にアースの役目をする透明導電層1
33を形成し、その上に感光体となるopc <有機光
電導体)感光層130を形成し、またその上に熱可塑性
樹脂のオーバーコート(QC)F1131を被覆し、P
ETベースの逆側の表面にはマット加工したバッキング
層134が設けられたPCフィルム135を用いるもの
である。 このPCフィルム135をコロナ帯電させる
と、第9図(b)に示すように、透明導電層133は−
(マイナス)に、opc感光層130上の00層131
は+(プラス)に−様帯電される。 ここで、バッキン
グ層134側から原版136を通して像露光すると、光
が感光層130に入り込みチャージが逃げてしまい、光
の当らないところだけにチャージが残る。 ここでトナ
ー現像すると、第9図(C)に示すようにトナーTが付
着する。 これに紙などの支持体137を熱圧着し、0
0層131と○pc感光層130との間でPCフィルム
135を剥がし、支持体137にトナー像Tを00層1
31ごと転写する。
カラーの場合は、コロナ帯電→露光−トナー現像を繰り
返し、0CJ1131上に例えばYM、CおよびBのト
ナー像を形成してから、支持体に熱圧着して、PCC1
0ルム135を剥がし、カラートナー像を00層131
ごと転写することによりカラー画像が得られる。
確かに、この方法では、転写効率を100%とすること
はできる。 しかしながら、1回の転写で感光層からP
Cフィルムをはがすため、感光体を繰り返し使用するこ
とができず、そのためハードコピー1枚当りのコストも
高くなってしまうなどの欠点がある。
第2の方法は、特開昭61−180248号公報に開示
された方法であり、ランダプロセス(LANDA Pr
ocess)と呼ばれている。 この方法は、テンタク
ルトナ−(tentacle toner)と呼ばれる
ある特定な形態の複数のファイバーを持つトナー粒子を
用いるもので、これらのトナー粒子を分散させた現像液
で感光体ドラムの光導電体上の静電潜像をトナー現像す
ると、現像した像内でこれらのファイバーが第10a図
に示すように物理的に相互に組合い、からみ合いまたは
相互につながり合うために、濃厚な像を現像することが
でき、転写時には第10b図に示すように、トナーTが
継って転写されるため、これらのトナー像の感光体ドラ
ム140から紙などの支持体142への転写を完全に行
うことが期待され、高い解像度と著しいコントラストを
持つトナー像Tをハードコピーとして得ることが期待で
きるものである。
しかし、これらのトナー粒子は、絶縁性キャリア液体か
らなる分散媒中では凝集せず、トナー像が形成される時
にだけ光導電体上でトナー粒子濃度が上昇し、トナー相
互のからみ合いまたはつながり合いが強くなるという性
質を持っているのが望ましいが、実際には、これらの相
反する性質を同一のトナー粒子に持たせることは困難で
ある。 このため、これらのトナー粒子は、木質的に分
散媒中で凝集しやすく、′@集すると沈降しやすいため
トナーの取り扱いは面倒となる。 すなわち、上記トナ
ー粒子は、未使用時には沈降を生じやすく、従って、使
用時には、撹拌等により、トナーを十分に再分散させて
使わねばならないという問題が生じる。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、感光
体ドラムの光導電体上に形成されたトナー像を、はぼ完
全に、基体上に設けられた粘着層に容易かつ簡単に転写
することができ、高階調、高品質の連続調画像を形成す
ることができる粘着転写方法を提供することである。
く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本発明は、電子写真法によ
って画像を形成する際に、電子写真感光体ドラムの光導
電体上に形成されたトナー像を基体上に設けられた粘着
層に転写する粘着転写方法において、前記光導電体が、
その表面をSiC(炭化ケイ素)とするa−5t(アモ
ルファスシリコン)からなり、前記トナーの被覆ポリマ
ーとして、その凝集エネルギー定数Gが280以上であ
る被覆ポリマーを用い、かつ、前記光導電体上に付着し
たトナーを前記粘着層で、前記光導電体から剥離する力
(剥離力)が130g/25mm幅以下であることを特
徴とする粘着転写方法を提供するものである。
前記トナーの被覆ポリマーの凝集エネルギー定数Gは、
500以上であるのが好ましい。
前記トナーの被覆ポリマーの凝集エネルギー定数Gは1
.700以上であるのがより好ましい。
前記はくり力は、70 g / 25 m m幅以下で
あるのが好ましい。
前記はくり力は、30 g / 25 m m幅以下で
あるのがより好ましい。
前記被覆ポリマーは、スチレン−ブタジェン共重合体、
メタクリル酸メチル−メタクリル酸ステアリル共重合体
およびエチレン−メタクリル酸共重合体のいずれかであ
るのが好ましい。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の粘着転写方法は、電子写真法において、感光体
ドラムの光導電体上に形成されたトナー像を基体上に設
けられた粘着層に100%、完全に転写する方法であっ
て、トナー像、例えば、−様帯電された感光体ドラムの
光導電体上に画像情報を担持する光ビームを照射して静
電潜像を形成し、トナーを分散させた液体現像剤を用い
て前記静電潜像をトナー像に現像した後、得られたトナ
ー像に基体上に設けられた粘着層を押し当てて、前記粘
着層に前記トナー像を転写する際に、 前記トナーの被覆ポリマーとして、その凝集エネルギー
定数Gが280以上である被覆ポリマーを用い、かつ前
記光導電体が、その表面をSiCとするa−5i(アモ
ルファスシリコン)であって、その上に付着した前記ト
ナー像を、前記粘着層で、前記光導電体から完全にはく
りする力(はくり力)が、130g/25mm幅以下で
あることを特徴とするものである。
本発明は、光導電体上に付着しているトナーを100%
完全に、前記粘着層に転写するための条件を、種々検討
した結果、得られたものである。
光導電体表面に付着しているトナーに粘着層を押しつけ
てはくすすることは、模式的に、第1図のように表わす
ことができる。
ここで、FPイは、光導電体11表面と付着しているト
ナーTとの間に働く付着力、Fアー7は、トナー粒子1
間に働く凝集力、また、FT−いは、粘着層1とトナー
Tとの界面に働く粘着力、F A−Aは、粘着層1の凝
集力、FA−1!lは、粘着層1と基体2aとの間に働
く接着力を示す。
上記模式図において、左右の矢印の方向に強い力でひっ
ばった時、切断されるところは、最も弱い力で結合して
いるところである。 従って、光導電体11上に付着し
ているトナーTを、100%完全に粘着層1に転写する
ための条イ牛は、FP−丁が、FT−7、FT−8、F
A−6、F A−8のいずれよりも小さいことである。
 この場合、光導電体11に最近接して付着しているト
ナーTと光導電体11との間で切断が生じ、トナーTは
、100%完全に粘着層1上に転写される。
上記はくりのプロセスにおいて、粘着層1は基体(ベー
ス)2aに十分強固に接着されており、かつ、粘着剤A
dは、十分な凝集力をもった粘着剤からなる粘着フィル
ムであり、かつ、トナーTに対し十分強い接着力がある
場合には、光導電体11上のトナーTを100%完全に
転写できるかどうかはFP−r<FT−7の関係が満た
されているか否かで決まる。 こ の場合、F P −
T 、F T−Tの大きさが測定できればいいわけであ
るが、電子写真法で、光導電体11上に埋積されたトナ
ーTの凝集力を測定することは現実には非常にむずかし
く、その測定法は未だ知られていない。 そこで、P 
A。
Smallの提案した凝集エネルギー定数G(J、Ap
pl、Chem、、3.71(1953)参照)に着眼
し、トナーの被覆ポリマーの凝集エネルギー定数Gを計
算で求めた。 また、FP−アについては後述のはくり
力の測定を行った。 種々の被覆ポリマーを用いてトナ
ーを作製し、トナーが光導電体から100%完全にはく
すされる条件を検討した結果、前記トナーの被覆ポリマ
ーとして、その凝集エネルギー定数Gが280以上であ
る被覆ポリマーを用い、光導電体から完全にはくすする
力が130g/25mm1j!以下であるとき、好適に
、完全転写されることを見い出し、本発明に至った。
ここで、本発明に用いられる感光体ドラムの外周面に配
される光導電体は、電子写真法に用いられるものであっ
て、コロナ放電等により一様に帯電させることができ、
画像情報を担持する光ビームの照射により正確に画像情
報に応じた静電潜像を形成することができ、液体現像剤
により連続調画像であってもトナー像とすることができ
、基体上の粘着層が押し当てられた時には、トナーを容
易に剥離することのできる光導電体である、その表面を
SiC(炭化ケイ素)で被覆したa−Si(アモルファ
スシリコン)感光体がよい。 この他、上記条件を満た
すものであれば、有機光導電体(OPC)、セレン感光
体、セレン合金感光体、硫化カドミウム感光体およびこ
れらの複合系多層感光体などを用いてもよい。
また、本発明に用いられる液体現像剤は、顔料、被覆剤
、分散剤、定着剤、荷電調節剤、絶縁性キャリア液体よ
り構成されるが、本発明の趣意を逸脱しなければ、これ
に限定されるものではない。
ここで、顔料としては、カーボンブラックをはじめ、多
くの公知の無機顔料および有機顔料を用いることができ
る。
また、絶縁性キャリア液体としては、静電潜像のリーク
を生じせしめないように電気抵抗1010Ωcm以上で
導電率は低く、毒性がなく感光体を侵さないものであれ
ば何でもよいが、例えばノルマルパラフィン系、イソパ
ラフィン系、オレフィン系およびナフサ系の液状炭化水
素あるいはこれらに芳香族系炭化水素の含まれたものな
どのいずれもが使用できる。 より好ましくは、エッソ
スタンダード社から市販されているアイソパーG1アイ
ソパー上1アイソパーL1ツルペツツなどがあり、これ
らはただ−fillを用いてもよいし、あるいは、二種
以上を混合して用いてもよい。
また、被覆剤は、顔料粒子を被覆するために用いるもの
であり、本発明においては、光導電体上に形成されたト
ナー像に、基体上に設けられた粘着層を押しあてて、ト
ナー像を光導電体からはくすしながら粘着転写を行うと
き、光導電体上のトナー像を100%完全に粘着フィル
ム上に転写するための重要な因子である。 即ち、一つ
一つのトナーは後述の被覆剤で被覆されているため、ト
ナー同志の近接相互作用は、被覆剤であり、トナーの凝
集エネルギーGは、その被覆剤により大きく依存すると
考えられる。 一方、光導電体と近接するトナーとの間
に働く付着力は、光導電体表面に接しているトナーの材
質すなわち被覆剤が大きな効果を与えると考えられる。
 第1図の模式図で示したよウニ、トナーが100%完
全転写するための主な条件は、F、−1< F r−T
であり、トナーの被覆剤はFP−7%FT−Tの値に大
きく寄与すると思われるからである。
本発明においては、本発明の目的とする100%完全転
写の第1の要因であるトナー粒子の凝集力FT−1に関
して、被覆剤として種々の被覆ポリマーからなるトナー
を用いて種々検討を行った結果、P、A、Sma 11
の提唱した原子または原子団の凝集エネルギー定数Gを
用いて計算された被覆ポリマーの凝集エネルギー定数G
が280以上の被覆ポリマーが、本発明に好適であるこ
とが判った。
より好ましくは、被覆ポリマーの凝集エネルギー定数G
は500以上、さらに好ましくは700以上であるのが
よい。
また、本発明の目的とする100%完全転写を実現する
ためのもう一つの要因である光導電体表面と付着してい
るトナーとの間に働く付着力F、−7に関して、後述す
るその表面をSiCとするa−Siからなる光導電体か
らのトナーのはくり力測定により種々の被覆ポリマーか
らなるトナーを用いて検討を行った結果、前記はくり力
が130g/25mm幅以下の被覆ポリマーが好適であ
ることが判った。 より好ましくは、はくり力は70 
g / 25 m m幅以下、さらに好ましくは30 
g / 25 m m幅以下であるのがよい。
このような本発明に好ましい被覆ポリマーとしては、代
表的に、スチレン−ブタジェン共重合体、メタクリル酸
メチル−メタクリル酸ステアリル共重合体、エチレン−
メタクリル酸共重合体を挙げることができるが、本発明
は、これに限定されるものでなく、上記凝集エネルギー
定数が280以上のものであり、かつ、光導電体からの
はくり力が130 g / 25 m m幅以下を示す
ものであれば、どのような被覆剤であっても構わない。
分散剤は、トナー粒子が絶縁性キャリア液体中で、凝集
し沈降するのを防止するものであればよく、公知の分散
剤etcを用いることができる。 また、電荷制御剤は
、前記キャリア液体中で、トナー粒子に吸着し、トナー
粒子の電荷極性と電荷量を決めるもので、キャリア液体
に可溶の有機金属塩、電子供与性や電子受容性の極性基
をもったアマニ油や合成樹脂など公知の電荷制御剤でよ
い。 定着剤は、トナー画像の定着性を向上させるため
のもので、基本的に、現像液中で、トナー粒子に付着し
ている必要があり、従って、本発明においては、被覆剤
と同様、重要な因子となる。
本発明において被覆剤とは、トナー粒子に付着する被覆
剤および定着剤の両方を含んだものを意味する。 従っ
て、被覆剤と定着剤が同時に用いられる場合、その凝集
エネルギーは、各々の凝集エネルギーに各々のモル分率
をかけたものの合計として表わされる。
本発明に用いられる粘着層が設けられた基体は、トナー
像を粘着転写できる粘着層を有する(すなわち、トナー
に対する粘着力、接着力F A−T 、粘着剤の凝集力
FA−A% また粘着剤の基体に対する接着力F A−
13のいずれもが、トナーの凝集力FT−7、または光
導電体とトナーの付着力FP−Tより大きい)受像シー
トまたはフィルム状受像体であればどのようなものでも
よく、通常公知の粘着剤を表面に塗布したシート、フィ
ルムあるいはテープでよく、例えば、セロテープなどの
粘着テープでもよいし、硬化性粘着剤、硬化剥離性粘着
剤を表面に塗布したシート、フィルムあるいはテープで
よく、本出願人の出願に係る特願昭63−81966号
、同63−81967号、同63−81968号および
同83−264799号明細書に記載の受像シートまた
は受像フィルムのいずれをも用いることができる。
以下の説明では、シート状、フィルム状あるいはテープ
状受像体であっても代表的に受像シートとして説明する
例えば、粘着層を形成する粘着剤として硬化剥離性粘着
剤を用いることができる。
この硬化剥離性粘着剤層1は公知の受像シートに施され
ていた粘着層と同様、光導電体上のトナー像を粘着転写
で籾るように、常温あるいは加熱下で粘着性を示すもの
であり、さらに加熱または光照射等により硬化しかつ基
体に対して剥離性を示すもので形成される。 具体的に
は、特開昭59−97140号記載の、主にメタクリル
酸メチルポリマーとペンタエリスリトールテトラアクリ
レートとを含む光硬化性樹脂、主に塩化ビニル・酢酸ビ
ニル・ビニルアルコール共重合体とペンタエリスリトー
ルテトラアクリレートとを含む光硬化性樹脂、主に塩化
ビニル・酢酸ビニル共重合体とペンタエリスリトールテ
トラアクリレートとを含む光硬化性樹脂等、公知の光硬
化型剥離性樹脂、あるいは、特公昭47−8720号公
報記載の、主にブタジェンアクリロニトリル共重合体と
、N−メチロールアクロルアミドのモノマー テロマー
またはポリマーとを含む熱硬化性樹脂等公知の熱硬化性
樹脂を厚さ0.5〜10μm程度形成したものが好まし
い。
ここで用いられる基体は硬化剥離性粘着剤層の仮支持体
としての機能を有するものであり、その材質は特に制限
的でなく、厚さ10〜300um程度の紙シート、ポリ
エチレンテレフタレートフィルム等を適宜使用すること
ができる。
以下に、本発明の粘着転写方法を添付図面に示す好適実
施例についてより詳細に説明する。
第2図は本発明の粘着転写方法を実施する電子写真装置
の一例を示す概略図である。
図示の電子写真装置10において、周面に光導電体11
が設けられてなる感光体ドラム12は、矢印A方向に回
転されつつ周面に配置されたトナー像形成手段20によ
り、その周面にトナー像が形成される。 このトナー像
形成手段20は、感光体ドラム12の回転方向Aに沿っ
て、帯電器21、露光部22、現像器23、ドラム乾燥
手段24、除電器25、クリーニング手段26等を備え
ている。
上記露光部22は、例えば半導体レーザ、He−Neレ
ーザ等からなるレーザ光源22aと、このレーザ光源2
2aから射出された光ビーム(レーザビーム)22bを
強度変調する例えばAOM (音響光学光変調器)等の
光変調器22cと、この光変調器22cを駆動する変調
回路22dと、変調された光ビーム22bを反射偏向し
て、感光体ドラム12上においてその回転方向(矢印A
方向)と略直角な方向に走査させるポリゴンミラー等の
光偏向器22eと、光ビーム22bを感光体ドラム12
上において均一なビーム径に集束させるfθレンズから
なる走査レンズ22fとを備えている。 そして、その
光変調器22cには、画像信号供給器61からデジタル
画像信号Sdとして供給され、補正テーブル62により
補正され、D/A変換器63により変換された後に受け
るアナログ画像信号Sに基づいて光変調器22cを駆動
する変調回路22dが接続されている。
現像器23は、上述の絶縁性キャリア液体中に電荷を持
った微細なトナー粒子を分散させた上述の液体現像剤(
現像液)Fを光導電体11上の静電潜像に供給できる湿
式現像器であれば何でもよいが、例えば、本出願人の出
願に係る特願昭61−52216号明細書に開示された
液体現像装置を用いることができる。
液体現像剤としては、上述したものを用いることができ
る。
ここで、カラー画像の形成に際しては、Y(イエロー)
トナー用湿式現像器23Y、M(マゼンタ)用湿式現像
器23M、C(シアン)用湿式現像器23Cの3色ある
いは、これにB(ブラック)用湿式現像器23Bを加え
た4色の湿式現像器を次々に交換できるように構成され
ている。
乾燥手段24は、図中矢印方向に、すなわち感光体ドラ
ム12の回転方向A方向に対向して高速で非接触回転し
て、トナー粒子とともに光導電体に付着する絶縁性液体
をかき取るスクイズローラ24aと、スクイズローラに
か暫取られた絶縁性液体をこすり落とすブレード24b
と、はとんど絶縁性液体を除くことができるが、スクイ
ズローラ24aおよび光導電体11上のトナー像を乾燥
するための熱風あるしX(よ温風を供給するドライヤー
24cを有してしする。
ドライヤー24cは複数設け、スクイズローラ24aの
乾燥用と光導電体11上のトナー像の乾燥用とを別々に
使い分けてもよい。
クリーニング手段26は、転写後の感光体ドラムの光導
電体11を清浄化するもので、上記液体現像剤に用いら
れる絶縁性キャリア液体等の洗浄液CLを含浸する柔軟
性基体26aと、柔軟性基体26aを感光体ドラム12
の光導電体11の表面に押し付けかつ、柔軟性基体26
aに洗浄液CLを含浸させるための押圧ローラ26bと
、未使用の柔軟性基布26aを巻き出す第10−ラ26
cと、使用済の柔軟性基布26aを巻回する第20−ラ
26dと、テンションローラ26eと、清浄化された光
導電体11の表面を乾燥するドライヤー26fと、図示
しない公知の駆動手段とを有し、感光体ドラム12の光
導電体11の外表面を清浄化する。
本発明においては、感光体ドラム12の光導電体11上
のトナー像は完全に粘着層に転写されるので、必ずしも
設ける必要はないが、−様帯電させる前に常に清浄な光
導電体表面とするためには設けておくほうが好ましい。
本発明の粘着転写方法を実施する粘着転写手段30は、
公知の手段により矢印B方向に移動されて、感光体ドラ
ム12の周面の光導電体11に圧接する位置と、B′方
向に移動されてこの光導電体11から離間した位置をと
りうる中空の転写ローラ31と、帯状の離型紙または離
型フィルム(以下、離型シートという)3に貼着されて
おり、その反対側に前述の粘着層1を有する透明な受像
シート2を巻回して貯える受像シート供給ローラ32と
、受像シート供給ローラ32から送り出された離型シー
ト3に貼着されている受像シート2を挟持するニップロ
ーラ33a、33bと、そのニップローラ33a、33
bにより挟持された位置で受像シート2から剥離された
離型シート3を巻き取る離型シート巻き取りローラ34
とからなる。
ここで、受像シート2は、例えば、第3図(d)に示す
ように、透明な粘着層1と粘着層1を支持するベースと
なるフィルムあるいはテープなどの透明な基体2aとか
ら構成される。
転写ローラ31の下流には、支持シート4を巻回して貯
える支持シート供給ローラ41と、支持シート4と受像
シート2とを圧着する一対の圧着ローラ40a、40b
と、カッタ42とが設けられる。
また、圧着ローラ40a、40bは、それぞれ内部に例
えば熱源H,H2を有して所定温度に加熱されるように
なっており、図示しない駆動手段により、それぞれ矢印
方向に回転駆動される。
以上のような本発明の粘着転写方法を実施する電子写真
装置10は次のように作用してプリント画像を形成する
。 第2図および第3図に模式的に示すプリント画像形
成プロセスを参照して説明する。
第2図に示す装置において、感光体ドラム12上に画像
を記録する際には、該ドラム10は矢印A方向に回転さ
れ、また連続調画像を担うデジタルの画像信号Sdが画
像信号供給器61から補正テーブル62を通してD/A
変換器63に送られ、該D/A変換器63によってアナ
ログ化された画像信号Sが前述の変調回路22dに送ら
れる。 変調回路22dは上記画像信号Sに基づいて光
変調器22cを駆動し、それにより光ビーム22bが画
像信号Sに対応して強度変調される。
一方感光体ドラム12が上記のように矢印A方向に回転
することにより、光導電体11は帯電器21に対して相
対移動し、その際該帯電器21によって第3図(a)に
示すように一様帯電される。 −様帯電された光導電体
11には、レーザ光22aから射出され光偏向器22e
によって偏向された光ビーム22bが照射され第3図(
b)に示すように露光される。
第3図(b)においては、露光の状態を明確にするため
、光ビーム22bが照射される部分にはマスク9がなく
、光ビーム22bが照射されない部分にはマスク9が存
在するものとして模式的に示しである。
この光ビーム22bは上記偏向により光導電体11上を
1次元的に走査しく主走査)、また感光体ドラム12が
A方向に回転されることにより光ビーム22bの副走査
がなされ、結局光導電体11は光ビーム22bによって
2次元的に走査される。 先に述べたようにこの光ビー
ム22bは画像信号Sに基づいて変調されており、した
がってこの光ビーム22bの照射を受けた光導電体11
上には、画像信号Sが担う画像の静電潜像が第3図(b
)に示すように形成される。
この静電潜像は、湿式現像器23により第3図(C)に
示すようにトナー像Tに現像される。 この湿式現像器
23は、絶縁性液体中に電荷を持った微細なトナー粒子
Tを分散させてなる液体現像剤Fを光導電体11に接触
させ、静電引力によってトナー粒子Tを光導電体11に
付着させることにより、上記静電潜像をトナー現像する
こうして形成されるトナー像Tは、強度の高い光ビーム
22bで照射された部分はどより低濃度となり、画像信
号Sdが担う連続調画像の階調が再現されることになる
。 この現像後、感光体ドラム12はさらに矢印A方向
に回転し、トナー像Tは前記ドラム乾燥手段24により
乾燥される。
一方受像シート2は、シート供給ローラ32から帯状の
離型シート3に貼着された状態で送り出され、ニップロ
ーラ33a、33bにより挾持された位置で離型シート
3と剥離し、剥された離型シート3は離型シート巻き取
りローラ34により巻き取られる。  モして離型シー
ト3が剥離された受像シート2は粘着層1を外側にして
前記転写ローラ31に懸架される。
前述の光導電体11上のトナー現像された部分が、転写
ローラ31に対向する位置の直前まで送られて来たこと
が公知の手段によって検出あるいは判別されると、それ
まで感光体ドラム12から離されていた転写ローラ31
は、位置P1で感光体ドラム12に押圧するようにB方
向に移動する。 このように転写ローラ31が移動する
ことにより転写ローラ31は感光体ドラム12に従動回
転し、そこに懸架されていた受像シート2は、第3図(
d)に示すようにその粘着層1側が光導電体11に押し
当てられる。
本発明においては、トナー像Tを形成するトナー粒子T
と光導電体11との付着力F P−Tは、粘着層1とト
ナー粒子Tとの粘着力F T−Aおよびトナー粒子T同
志の凝集力F T−Tより小さく、かつF p−rは小
さいので、完全にすなわち、受像シート2の粘着層1を
軽く押し当てるだけで容易かつ完全に剥離し、トナー粒
子Tはすべて受像シート2の粘着層1に転写されてしま
う。 こうして、光導電体11上にあフたトナー像Tが
第3図(e)に示すように受像シート2の粘着層1にす
べて粘着転写される。
その後、転写ローラ31はB′方向に移動して感光体ド
ラム12と離れる。 光導電体11上のトナー像Tを粘
着転写した受像シート2は、加熱されている圧着ローラ
40a、40bの間に送られ、第3図(f)に示すよう
にこの受像シート2と、支持シート供給ローラ41から
送り出された支持シート4とが貼着され、その間のトナ
ー像Tは加熱定着される。 次いで貼着された受像シー
ト2と支持シート4とがカッタ42により所定長に切断
される。
このようにして、第3図(g)に示すように支持シート
4上にトナー像Tが連続調画像として記録されたモノク
ロのプリント画像が得られる。
以上のような現像液により現像したトナー像を粘着テー
プを使用して転写する粘着転写方法による画像形成方法
であって、カラー画像に関する方法は基本的にはモノク
ロ画像の場合と同様であり、3色または4色のカラー画
像信号中の1色、例えば第3図(h)に示す例ではイエ
ロー(Y)の画像信号に基づき前述の第3図(a)〜(
g)のようにして光導電体上に静電潜像を形成し、この
静電潜像を当該色のカラートナー像に現像して、このカ
ラートナー像を受像シートに粘着転写し、このカラート
ナー像を有する受像シートを支持シート上に貼着して、
例えば第3図(h)の最下層のイエロートナー像TYが
支持シート4上に形成される。 以後、マゼンタ(M)
  シアン(C)およびブラック(B)の各色について
同様のプロセスを経て、イエロートナー像TYが形成さ
れた支持シート4上に順次マゼンタトナー像TM、シア
ントナー像TCおよびブラックトナー像TBが積層され
、カラー画像が形成される。
なお、上記いずれの粘着転写方法においてもトナー像の
粘着転写後、光導電体11は除電器25によって除電さ
れ、必要であれば、クリーニング手段26によってクリ
ーニングされ、その後、タングステンランプ、LED等
のイレーザ−27によってイレーズされて、次回のトナ
ー像の形成に利用されうる状態となる。
本発明の粘着転写方法を実施する際に、第2図および第
3図に示す透明な受像シートの代りに、硬化性または硬
化剥離性粘着層を有する受像シートを用いることができ
る。
この硬化剥離性粘着層を有する受像シートにより粘着転
写方法を実施する電子写真装置を第4図に、模式的画像
形成プロセスを第5図に示す。
第4図に示す電子写真装置50は、支持シートへの貼着
および定着部分を除き、基本的に第2図に示す電子写真
装置と同様であり、第5図に示す画像形成プロセスも、
支持シートへの貼着プロセスを除き第3図に示す画像形
成プロセスと同様であるので、同じ構成要素には同じ符
号を付し、その説明は省略する。
ここで用いられる受像シート2は、第5図(d)に示す
ようにフィルムベースなどの基体2a上に硬化剥離性粘
着層1aを有するものである。 ここでは、紫外線(U
V)硬化剥離性粘着層1aを有するものを例示するが、
これに限定されるわけではない。
従って、この電子写真装置50においては圧着ローラ4
0a、40bの後方(下流側)に複写用UV蛍光灯51
を複数並べた硬化用光源装置52を有している。 従っ
て第5図(e)に示すようにトナー像Tを受像シート2
の硬化剥離性粘着層1に本発明の粘着転写方法による粘
着転写後、第5図(f)に示すように圧着ローラ40a
、40bによって、トナー像Tを有する硬化剥離性粘着
層1aを内側にして、受像シート2と支持シート供給ス
トッカ43からシート状の支持シート4とを圧着して貼
り合わせ、トナー像Tを定着した後、貼り合された受像
シート2と支持シート4に硬化用光源装置52の蛍光灯
51から発せられるUV光を照射するものである。 硬
化剥離性粘着層1aはUV光により硬化し、剥離性を示
すようになるので、第5図(g)に示すように受像シー
ト2は基体2aと硬化剥離性粘着層1aとの間で剥離し
、トナー像Tは硬化剥離性粘着層1aに被覆されて支持
シート4に貼着される。 ニップローラ44a、44b
で剥離された基体2aは基体巻取ローラ53に巻き取ら
れる。
こうしてモノクロ画像が支持シート上に形成されたプリ
ントが、取出トレイ54に送り出される。
カラー画・像の場合は、各色について上記と同様に第5
図(a)〜(g)に示すプロセスを経ることにより、第
5図(h)に示すように、例えば、最下層に硬化剥離性
粘着層1aで被覆されたイエロートナー像TY、その上
に順次マゼンタトナー像TM、シアントナー像TCおよ
びブラックトナー像TBが各々硬化剥離性粘着層1aで
被覆されて積層され、カラープリント画像が形成される
以上の装置に用いられる受像体2は、粘着層1が基体2
a上に連続して設けられているものに限定されず、例え
ば第6図に示すようにフィルム状の基体2a上のシート
状の粘着層1を所定間隅で設けたものであってもよいし
、シート状受像体であってもよい。 また、支持シート
4も、シート状、連続したフィルム状あるいはテープ状
支持シートであってもよい。
以上、本発明にかかる係る粘着転写方法を実施する装置
において、受像シート2の粘着層1により光導電体11
上から本発明法により完全に転写されたトナー像Tを最
終支持体に形成する方法は、第2図〜第5図に示す例に
限定されるわけではなく、従来公知の方法および前述の
特願昭63−81966号、同63−81967号、同
63−81968号および同63−264799号明細
書に本出願人が提案した方法などのいずれも用いること
ができる。
〈実験例〉 以下に、本発明を実験例に基づいて詳細に説明する。
1、液体現像剤の作製 まず、以下に示す手順で液体現像剤の作製を行った。
被覆剤であるスチレン−ブタジェン共重合体(アサフレ
ックス800 :旭化成■製)3重量部とアイソパーL
(エッソスタンダード社製)7.5重量部とをプラネタ
リ−ミキサー(特殊機科製)に入れ、100℃に加熱し
ながら、約7時間混練を行った。
この過程で、被覆剤は、可塑化され、被覆ポリマーにア
イソパーLを取り込んだ柔軟性のあるスポンジ状液体が
得られる。
その後、顔料として、カーボンブラック#4o(三菱化
成■)1重量部を加え、さらに2hr、100℃で混練
を行い、終了後室温に冷却され黒色の柔軟性固体として
取り出された。 その後、この黒色柔軟性固体を10重
量部、アイソパー831.3重量部、分散剤として、ス
チレン−ブタジェン共重合体であるツルプレン1205
のアイソパーH溶液(10wt%)8.7ii量部、お
よびガラスピーズ160重量部をマヨネーズ瓶にとりそ
れを、ペイントシェーカー(東洋精機製)を用いて、分
散を行った。 その後、この分散液1,43重量部と、
荷電調節剤である塩基性バリウムベトロネート(ライト
コ製)のアイソパーG溶液(1wt%)を1!量部とを
アイソパー072.5重量部に希釈攪拌し、荷電が安定
するまで約5日間室温・暗中放置した。 こうして得ら
れた液体現像剤をナノサイザーを用いてトナー粒子の平
均粒子径を測定したところ、0.3〜0.4μの値を示
した。また、くシ形電極上に電圧を印加して、その上に
トナーを滴下したところ、■極側のみにトナーは付着し
、トナー極性は負であることが判明した。
本発明において、下記に示す種々の被覆ポリマーを用い
た各種液体現像剤が作られたが、その方法は上記と同様
である。 唯−異なる点はプラネタリ−ミキサーを用い
た可塑化に要する時間だけである。
2、被覆ポリマーの凝集エネルギー定数G本発明で用い
たトナーの被覆ポリマーは、以下の各種である。
1、スチレン−ブタジェン共重合体 (アサフ・レックス800:旭化成■製)2、スチレン
−ブタジェン共重合体 (アサプレン6500 :旭化成■製)3、メチルメタ
アクリレート−ステアリルメチルアクリレート共重合体 (富士写真フィルム■製) 4、エチレン−メタクリル酸共重合体 (E LVAXll 5720.三井デュポン社製)5
、ポリエチレン (サンワックス171−P:三洋化成■製)+CH2−
[:Hz h Appl、Chem、、  3  71  (1953
)の論文記載の原子および原子団の凝集エネルギー定数
(表1に示す)を用いて、構成原子団の和として算出さ
れる。
表1゛  凝集エネルギー定数Gの値(25℃)6工チ
レンー酢酸ビニル共重合体 (エバフレックス420:三井デュポン社製)7、エチ
レン−エチルアクリレート共重合体(DPDJ6169
 :日本ユニカ社製)()内の数字は、モル%を示す。
上記の各種被覆ポリマーの凝集エネルギー定数Gは、P
、A、Smal 1によるJ。
計算例 ζノ CH2133 よって、上記ポリマーの繰り返し単位の分子の分子凝集
エネルギー定数は、 G = (898X 0.875) + (488X 
O,325)=  763.4 同様にして、計算された分子@集エネルギー定数Gを表
2に示す。
また、分子凝集エネルギーE (”’/−0+)は、の
関係より求めることができ、ポリマーの繰り返し単位あ
たりの凝集エネルギーE(eal/、、101)を計算
することができる。 本発明で用いられた各種被覆ポリ
マーの分子凝集エネルギー定数及び、分子凝集エネルギ
ーの計算値を表2に示す。
第7図に示すはくり力測定装置6oを作製し、感光体ド
ラム12の光導電体11上に形成されたトナー像Tを粘
着フィルム6ではがし取る力を測定した。
3、はくり力の測定 このはくり力測定装置60においてはくり力の測定は以
下のように行われた。
感光体ドラム12は、まずコロナ帯電器21で所望の帯
電電位に帯電され、ひきつづき液体現像器23により現
像され、ドラム乾燥手段24により乾燥される。 この
結果、感光体ドラム12の光導電体11上には、乾燥し
たトナー像(ベタ画像)Tが形成される。その上に、ゴ
ムローラー61を用いて、一定の圧力、速度で、25m
m幅の粘着フィルム6が貼り付けられる。 貼り付は時
のゴムローラー61の押圧力は5 k g / 30 
c m、貼り付は速度は5.5mm/sacである。 
この貼り付けが終わると、感光体ドラム12の回転はフ
リーとなり粘着フィルム6の先端をはがし、はくり力を
測定するためビーリングチエッカ−(神崎製紙■製)6
2のトルク検出用の40φのローラー63にまきつけら
れる。 その後、と−リングチェッカー62のトルク検
出用ローラー63は、図中矢印で示す方向に周速v=0
.9m m / s e cで回転させることによって
、粘着フィルム6は、従動回転する感光体ドラム12か
らはくすされながらトルク検出用ローラー63に巻き取
られ、その時のはくり力が測定される。
こうして測定されたはくり力の値は、感光体ドラム12
を従動回転させるためのトルク分に相当するはくり力を
含んでいる。 そのため真のはくり力は測定されたはく
り力から感光体ドラム12の従動回転によるトルクに相
当する力を差し引いて求められた。
感光体ドラム12の従動回転によるトルクに相当する力
は、感光体ドラム12上に、粘着性のない25mm幅の
フィルムを巻きつけ、その先端をビーリングチエッカ−
62のトルク検出用ローラ63に固定し、また後端を感
光体ドラム12に固定した状態で、トルク検出用ローラ
63を回転させ、感光体トラム12を従動回転させなが
ら測定された。
種々の被覆ポリマーを用いて、はくり力及びトナーの完
全転写性が調べられた。主な結果を表−2に示す。 一
般に、はくり力は、トナー付着量により異なるので、f
電電値をかえることによってトナーの付着量をかえ、完
全転写された時の透過濃度が1.0に相当するときのは
くり力を表−2に示した。
完全転写性は目視により評価した。
O完全転写 Δ 完全転写(光導電体上に極めてわずかな残存トナー
が認められる) × 不完全転写(光導電体上に残存トナーが認められる
) 表2より、凝集エネルギー定数の大きい被覆ポリマーを
用い、かつ、はくり力が小さいものでは、完全に転写さ
れることがわかる。 これらの結果は、前述のFPイ、
(ここでは、はくり力に相当)がトナー粒子間に凝集力
よりも小さいことが、完全転写の必要条件であることと
一致している。 表2の結果より、はくり力130g/
25mm幅以下で、かつ、Sma l lの凝集エネル
ギーから計算される分子凝集エネルギー定数Gが280
以上である被覆ポリマーからなるトナーを用いた場合は
、完全転写され、それらの系においては、感光体に付着
したトナー量が多量(完全転写したトナーの透過濃度>
4.0)であっても、完全転写されることか確かめられ
た。  したがって、これらの系では、低濃度部から高
濃度部までの全濃度域で、感光体のトナー像をほぼ完全
に粘着層上に転写することができる。
ここで被覆ポリマーの分子凝集エネルギー定数Gは、2
80以上あれば大きいほどよく、例えば500以上、さ
らには700以上であるのが好ましく、はくり力は、1
30 g / 25 m m幅以下であれば小さいほど
よく、例えば70g 725 m m幅以下、さらには
30 g/25mm幅以下であるのがよいことがわかる
〈発明の効果〉 以上、詳述したように、本発明によれば電子写真感光体
ドラムの光導電体上に形成されたトナー像を基体、上に
設けられた粘着層に転写する粘着転写方法において、 前記光導電体として、その表面がSiCであるa−3t
(アモルファスシリコン)光導電体を用い、また、前記
トナーとして凝集エネルギー定数Gが280以上である
ポリマーで被覆されたトナーを用い、かつ前記光導電体
上に付着したトナーを前記粘着層で、前記光導電体から
はくりする力(はくり力)が、130g/25mm幅以
下である場合、光導電体上のトナー像を容易かつ簡単に
完全転写することができ、高画質・高隋調画像を再現性
よく形成することができる。
従って、従来の転写ベルトや転写ロールなどの中間転写
体を用いる方法に比べ、転写効率を極めて高く、すなわ
ち100%にすることができ本発明方法においてクリー
ニング手段を設けなくてもよく、また設ける場合でも、
極めて簡単なりリーニング手段とすることができる。
またクリーニング手段によって感光体や中間転写体など
の表面を傷めることがないので、高品質の連続調画像を
形成できる。
また、同じ完全転写であって、シグネチャーカラーブル
ーフィングシステムのように、感光体を1回の画像形成
にしか使用できないものに比べて、感光体は極めて多数
回繰り返し使用できるし、粘着層を中間転写体として繰
り返し使用することも可能な場合もあり、画像形成1回
当りのコストを極めて安価にすることができる。
また、LANDAプロセスのように特殊なトナーを用い
るものに比べて、本発明に用いられるトナーは分散安定
性が極めて良く、貯蔵中あるいは使用中の液体現像液中
で凝集・沈降することがなく、取り扱いが容易なもので
ある。
以上のように、本発明は、光導電体上のトナー像を完全
に転写することができるので、高画質・高階調のプリン
ト画像を極めて容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の粘着転写方法のメカニズムを示す模
式図である。 第2図は、本発明の粘着転写方法を実施する電子写真装
置の一実施例の概略図である。 第3図(a)、(b)、(C)、(d)(e)、(f)
、(g)および(h)は、本発明の粘着転写方法を実施
する電子写真法における画像形成プロセスを模式的に示
す概略図である。 第4図は、本発明の粘着転写方法を実施する電子写真装
置の別の実施例の概略図である。 第5図(a)  (b)  (C)  (d)(e)、
(f)、(g)および(h)は、本発明の粘着転写方法
を実施する電子写真法における画像形成プロセスを模式
的に示す概略図である。 第6図は、本発明の粘着転写方法に用いられる粘着層を
有する受像体の一実施例の平面図である。 第7図は、本発明の実験例において用いられたはくり力
測定装置の断面模式図である。 第8図は、従来の粘着転写方法を実施例する装置の一例
の概略図である。 第9図(a)、(b)、(C)および(d)は、従来の
画像形成プロセスの概略模式図である。 第10a図は、従来の電子写真法に用いられるトナーの
拡大模式図であり、第10b図は、第10a図のトナー
を用いた転写状態を示す概略図である。 符号の説明 T・・・トナー像(トナー粒子)、 1・・・粘着層、 1a・・・硬化剥離性粘着層、 2・・・受像シート(受像体)、 2a・・・基体、 3・・・離型シート、 4・・・支持シート、 6・・・粘着フィルム、 10.50・・・電子写真装置、 11・・・光導電体、 12・・・感光体ドラム、 20・・・トナー形成手段、 21・・・帯電器、 22・・・露光部、 23・・・現像器、 24・・・ドラム乾燥手段、 26・・・クリーニング手段、 27・・・イレーザ、 30・・・粘着転写手段、 31・・・転写ローラ、 32・・・受像シート供給ローラ、 33a、33b、44a、44b。 ・・・ニップローラ、 34・・・離型シート巻取ローラ、 40a、40 b−・・圧着ローラ、 41・・・支持シート供給ローラ、 42・・・カッタ、 43・・・支持体ストッカ、 51・・・UV蛍光灯、 52・・・光源装置、 53・・・基体巻取ローラ、 54・・・取出トレイ 特許出願人 富士写真フィルム株式会社代  理  人
  弁理士   渡  辺  望  稔6.6 奮 G、7 ■ G、8 G、9 (d)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)電子写真法によって画像を形成する際に、電子写
    真感光体ドラムの光導電体上に形成されたトナー像を基
    体上に設けられた粘着層に転写する粘着転写方法におい
    て、前記光導電体が、その表面をSiC(炭化ケイ素)
    とするa−Si(アモルファスシリコン)からなり、前
    記トナーの被覆ポリマーとして、その凝集エネルギー定
    数Gが280以上である被覆ポリマーを用い、かつ、前
    記光導電体上に付着したトナーを前記粘着層で、前記光
    導電体から剥離する力(剥離力)が130g/25mm
    幅以下であることを特徴とする粘着転写方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597428B1 (en) 1997-07-10 2003-07-22 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method and apparatus for forming photographic images

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