JPH02277812A - 無端状織物用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント及び無端状織物 - Google Patents

無端状織物用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント及び無端状織物

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JPH02277812A
JPH02277812A JP1096506A JP9650689A JPH02277812A JP H02277812 A JPH02277812 A JP H02277812A JP 1096506 A JP1096506 A JP 1096506A JP 9650689 A JP9650689 A JP 9650689A JP H02277812 A JPH02277812 A JP H02277812A
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楯 卓夫
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渡辺 岳敏
Hiroyuki Nagura
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、無端状織物用ポリエステルモノフィラメント
及び、このフィラメントを配置した耐摩耗性無端状織物
特に耐摩耗性製紙用織物に関する。
[従来の技術1 従来使用されている無端状織物としては、例えばコンベ
ヤベルト、脱水ベルト、濾過布、動力伝達ベルト、製紙
用ドライキャンパス、製紙用フェルト、製紙用織物等多
くのものがある。これらの無端状織物は、いずれも使用
時に経糸方向の強い張力を受けるので経糸方向に伸び緯
糸方向に縮む、つまり長さが伸び巾が縮み、また上下方
向の荷重によっても長さが伸び巾が縮むので姿勢安定性
が好くなくてはならないという問題を有している。
さらに走行中に駆動ロールや制御ロール等に接触して牽
耗を受けるので耐摩耗性が太き(なければならないとい
う間組もある。また、滑らかに走行するため走行面が平
滑ってなければならないし、上に物を載置することから
いえば上面が平らである必要がある。この様な問題は無
端状織物共通の問題であるが、未だ満足できるように解
決されていないのが現状である6本発明はこれらの問題
を解決したものである。
無端状織物の中で最も厳しくこれらの性能を要求される
のは製紙用織物である。製紙用織物は、上記の性能に加
えて後述する諸性能を要求されるが、製紙用織物につい
て上記の点を説明すればほとんど無端状織物共通の問題
とその解決について説明でき理解できるので、以下製紙
用織物を代表として本発明を説明することとする。
製紙用織物に対しては前記の問題に加えて従来より多く
の要求がある。大別すると、(イ)ワイヤーマークの発
生防止、紙繊維の十分な絡み合い等、紙の品質そのもの
に関する間Mまたは製紙の歩留りの問題、(ロ)耐摩耗
性の向上、織物の使用寿命の延長、(ハ)良好な沢水性
の問題、などがある、それぞれの問題は互いに関連する
点が多いが、大雑把にいえば、(イ)の問題は主とじて
織物の製紙面の構造が大きく関係する問題であり、(ロ
)はm’sの走行側表面の構造に関係が深く、(ハ)は
織物全体に関する問題である。
従来(イ)の解決には多くの提案がなされてきた。しか
しながら、(ロ)の問題すなわち製紙用織物の耐摩耗性
の向上については十分な工夫がなされておらず、製紙用
織物の走行側を緯糸摩耗形として、経糸の摩耗を防ぐ程
度に止まっている。
しかしながら、近年製紙スピードの高速化、填料の使用
量の増大、中性製紙の製造の必要性の増大などの諸条件
が要求され、製紙用織物の耐摩耗性が大きな問題となっ
ている。
一般的にいって、使用中の織物の姿勢の安定性と、使用
寿命の延長の点から製紙用織物も含めて無端状織物は走
行面の緯糸に耐鷹耗作用を奏させることが望ましい、経
糸は摩耗すると織物の寸法の変化が生じ、さらに経糸が
摩耗切断すると繊物自体が直接切断してしまうため、経
糸摩耗型織物は使用寿命が短くなるからである。
このような耐摩耗性を向上させるために、従来、耐摩耗
性のあるポリアミド糸を用いることも試みられているが
、この試みは、織物の構造白木を変えるものではなく、
単に使用する材料の性質を利用するだけであって画期的
効果は得られず、反面ポリアミド糸を用いた製紙用織物
は、姿勢安定性が悪いという欠点があった。
そこで、従来は、経糸、緯糸いずれにも剛性に優れたポ
リエステル糸を用いて、伸びにくく姿勢安定性に潰れた
製紙用織物を構成していた。
また、このような従来使用されている製紙用織物でも、
前述のような諸要求を満たすため、製紙用織物の走行側
の緯糸に太い線径の糸を使用することも試みられ、耐摩
耗性の改善はある程度図られるものの、緯糸が太いので
緯糸と経糸とのバランスが崩れ、クリンプ性が悪化しワ
イヤーマーク発生の原因となる等の欠点があり、実用上
問題が余りにも多い、。
さらに、上記(ハ)の問題から理解されるように織物の
構造が変化すればヂ水性も影響があり単に緯糸を太くす
る程度の姑息な手段では問題は解決されない。
[発明が解決しようとする課題] 上記のような従来の技術の問題に鑑みて、本発明者は、
製紙用織物を構成したとき、特に渣れた耐塁耗性、姿勢
の安定性と、表面平滑効果を奏する特殊な伸長性熱収縮
性ポリエステルモノフィラメントを発明し、このフィラ
メントを用いることにより製紙用織物の構造を改良して
耐摩耗性を改善し、併せて製紙用mO1のP水性やワイ
ヤーマーク性などの紙を抄造する性能をも改善したもの
である。[課題を解決するための手段] 本発明は、 r  1. 0.5g/d〜2.5g/d荷重範囲で塑
性変形を生じ、この降伏点における伸びが1〜10%で
ある、無端状織物用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフ
ィラメント。
2、 荷重を2++un/minの速度で加えたとき0
.5g/d〜2.5g/dの範囲で塑性変形を生じ、こ
の降伏点における伸びが1〜10%である、無端状織物
用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント。
3、0.5g/d〜2.5g/dの荷重範囲で塑性変形
を生じ、この降伏点における伸びが1〜10%であり、
沸騰水中に浸漬したときの、熱収縮率が7%以上である
無端状a物用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメ
ント。
4、 荷重を、2 rasn / m i nの速度で
加えたとき0゜5g/d〜2.5g/dの範囲で塑性変
形を生じ、この降伏点における伸びが1〜10%であり
、沸騰水中に浸漬したときの熱収縮率が7%以上である
、無端状織物用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラ
メント。
5、 請求項1ないし4のいずれか1項に記載された伸
長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントを少なくと
も緯糸に配置した無端状織物。
6、 請求項1に記載された、伸長性熱収縮性ポリエス
テルモノフィラメントを少なくとも緯糸に配置した耐摩
耗性製紙用織物。
7、 請求項2に記載された、伸長性熱収縮性ポリエス
テルモノフィラメントを少なくとも緯糸に配置した耐摩
耗性製紙用織物。
8、 請求項3に記載された、伸長性熱収縮性ポリエス
テルモノフィラメントを少なくとも緯糸に配置した耐摩
耗性製紙用織物 9、 請求項4に記載された、低収縮ポリエステルモノ
フィラメントを少なくとも緯糸に配置した耐摩耗性製紙
用織物。
10、 緯糸を上下多層に配置した無端状緯糸多重織物
の少なくとも緯糸に、請求項1ないし4のいずれか1項
に記載された伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメ
ントを配置した無端状緯糸多重織物。
11、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製
紙用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、請求項1に記載
された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント
を配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。
12、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製
紙用緯糸多重織物の少なくとも走行面の緯糸に、請求項
1に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィ
ラメントを配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。
13、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製
紙用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、請求項2に記載
された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント
を配置した、耐)耗性製紙用緯糸多重織物。
14、 4m糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した
製紙用緯糸多重lli物の少なくとも走行面の緯糸に、
請求項2に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステルモ
ノフィラメントを配置した、耐摩耗性製紙用緯糸多重織
物。
15、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製
紙用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、請求項3に記載
された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント
を配置した、耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。
16、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製
紙用緯糸多重織物の少なくとも走行面の緯糸に、請求項
3に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィ
ラメントを配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物 17、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製
紙用緯糸多重量物の少なくとも緯糸に、請求項4に記載
された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント
を配置した、耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。
18、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製
紙用緯糸多重gi物の少なくとも走行面の緯糸に、請求
項4に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフ
ィラメントを配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。
19、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製
紙用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、通常のポリエス
テルモノフィラメント及び/またはポリアミドモノフィ
ラメントと、請求項1ないし4のいずれか1項に記載さ
れた伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントとを
併用して配置した、耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。
20、 緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置しな製
紙用緯糸多重織物の少なくとも走行面緯糸に、通常のポ
リエステルモノフィラメント及び/またはポリアミドモ
ノフィラメントと、請求項1ないし4のいずれか1項に
記載された伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメン
トとを併用して配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。
」に関する。
製紙用織物に、前記の諸性能を発揮させるための種々の
要因があるがその中でも重要なファクターは織物を構成
するフィラメントである。フィラメントの材質自体によ
る影響も大きいが、フィラメントの処理により付加され
た物理的性能も大きな影響を与える。製紙用織物を構成
するフィラメントとしては、合成樹脂モノフィラメント
が耐摩耗性、削性の点から好ましいとされている。
従来使用されている合成樹脂モノフィラメントの緯、経
両糸は、製織時織り込みの力で曲げられるものの、単に
、弾性変形するのみで塑性変形しないものであり、加え
られた力が除かれると直ぐ直線状に戻る性質がある。
本発明の製紙織物用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフ
ィラメントはこの様な従来使用されているモノフィラメ
ントとは全く興なる特性を有するものである。即ち、本
発明の製紙織物用件長性熱収縮性ポリエステルモノフィ
ラメントは降伏点を持ち、塑性変形し、大きな熱収縮性
を有する、極めて特殊なフィラメントである。即ち、1
デニール当たり、0,5〜2.5gの荷重範囲(0,5
g/d〜2.5g/dで表す)で塑性変形を生じ、この
降伏点における伸びが1〜10%であり、沸騰水中に浸
漬したときの熱収縮率が7%以上である、特殊の性質を
有するものであって従来全く知られていない新規なモノ
フィラメントである。
本発明の上記の特殊な伸長性熱収縮性ポリエステルモノ
フィラメントは、フィラメントの延伸度と弛緩度と、処
理温度を調整し、フィラメントに上記の伸長性と熱収縮
性を付与することにより製造することができる6本発明
の上記の特殊な伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラ
メントは優れた織物の姿勢の安定性と、表面平滑効果を
奏する。
また、本発明の製紙用織物は、上記の特殊な伸長性熱収
縮性ポリエステルモノフィラメントを使用して、構造を
改良したので、製紙面の抄造性は良好となり、枦水性、
ワイヤーマーク性ら大きく改善され、また抄造される紙
の紙質ら良好となる。
後に詳しく説明するが、前述の通り、緯糸に太い糸を使
用してもそれだけではただちには耐摩耗体積は大きくな
らない、耐卆耗体積については製紙用織物の走行側に突
出する緯糸のクリンプの形状が問題となる。緯糸が充分
に曲げられた構造であると、緯糸のクリンプは断面矩形
状つまり、立体的には円筒となり有効耐摩耗体積は最大
になる。
また製紙用織物は使用中に経糸方向の大きな張力を受け
るので経糸が曲がっていないことが、張力をうけても伸
びず姿勢を保つのに有効である。
織物は経糸と緯糸が交差して形成されるのであるから、
製紙用織物においては、経糸が曲がっていないこと、即
ち相対的に緯糸が充分に曲げられた構造であることが重
要である。
製紙用織物の姿勢の安定は単に経糸方向の張力だけでな
く緯糸方向及び上下方向などどの方向からの荷重に#J
耐えなければならない、織物は本質的に経糸と緯糸が交
差し互いに粗織に織り込まれて形成されるもので、両糸
が十分に交差した状態で固定されることにより全体の姿
勢の安定性は著しく改善される。即ち、経糸と緯糸が緯
糸の十分な屈曲により完全に交差した状態で固定され一
体化できれば織物が姿勢の維持としては成形体のごとく
優れた姿勢安定性を発揮できるのである。
ところで、現在までこの様な織物はまったく知られてい
ないのである。それは通常の織物は織物としての特性で
ある、しなやかさ、風合、肌触りのよさが強く求められ
、そのためには、伸びや柔らかさなどが必要であり、姿
勢安定性は必要ではあるが余りに姿勢安定性が強いとし
なやかさ、風合、肌触りのよさが欠けるため、むしろ避
けられていた。このように、製紙用織物は通常の織物と
は全く異なる特性を要求される、特殊な技術分野に属す
るものである。したがって、前述の諸要求を満たす製紙
用織物は未だ無く、かかる織物を構成するフィラメント
も無いのが実情である。
本発明者らは前述の諸要求を解決した製紙用織物を提供
すべく鋭意研究の結果、かかる製紙用織物は通常の織物
に使用するフィラメントをもって構成しては実現できな
いこと、特殊なフィラメントを使用する必要があること
を解明し、製紙用織物を構成するに必要な伸長性熱収縮
性ポリエステルモノフィラメントを発明し、潰れた作用
効果を奏する製紙用織物を発明しなのである。
本発明の特殊な、緯糸が十分に屈曲し全体を一体に固定
した製紙織物を形成するためのフィラメントは、0.5
g/d〜2.5g/dの荷重範囲で塑性変形を生じ、こ
の降伏点における伸びが1〜10%であり、沸騰水中に
浸漬したときの熱収縮率が7%以上である伸長性熱収縮
性ポリエステルモノフィラメントである。
このフィラメントは前述のように本出願前全く知られて
いない、新規なフィラメントであって、降伏点のない通
常のフィラメントは荷重が加えられるとだらだらと連続
して弾性変形し、特定の荷重が加えられた時、はじめて
変形するという挙動を示さないのに対し、本発明の製紙
織物用フィラメントは上記の特定の降伏点を持ち、製織
時の緯糸に加えられる織機の識込みの力(降伏点の荷重
に四散すると考えられる)により十分的げられ、塑性変
形して経糸と交差し、l!1機から離れても元に戻らな
いのである。降伏点を持たないフィラメントは製織時の
織機の識込みの力によっては十分には曲がらずしかも弾
性変形しただけなので織機から離れるとだらだらと変形
して元に戻る。
ここで大切なことは、本発明の伸長性熱収縮性ポリエス
テルモノフィラメントは降伏点で塑性変形をすることで
あって、弾性変形とは異なり荷重ないし力を取り去って
も元に戻らない、従ってこの糸を緯糸とした織物は製織
段階で緯糸が十分に屈曲した状態で安定し、姿勢安定性
と表面平滑性に極めて潰れた織物を形成することが出来
る。
そして、本発明の伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィ
ラメントは前記のように熱収縮性が極めて大きいので製
織後の熱固定工程で大きく熱収縮(シュリンク)し、緯
糸は十分に屈曲した形状で、経糸を強く掴んで熱固定さ
れ織物の姿勢安定性は極めて良好となる。さらに緯糸は
製織時の十分に屈曲した状態で大きく熱収縮するので緯
糸のクリンプは経糸間で縦断面矩形状となり有効耐摩耗
体積が非常に大きくなる。この特徴あるフィラメントは
、製紙用繊物の走行面の緯糸に配置されると耐摩耗性が
大きくなるが、製紙面に配置すると表面が平滑になり紙
質が改良される。本発明の製紙用織物は伸長性熱収縮性
ポリエステルモノフィラメント緯糸を一層に配置したい
わゆる単繊の織物のほか、この緯糸を多層に配置した緯
糸多重製紙用織物も包含される。伸長性熱収縮性緯糸ポ
リエステルモノフィラメントは単独で使用することもま
た他のモノフィラメントと併用することもできる。併用
する他のモノフィラメントとしては、通常のポリエステ
ルモノフィラメントやポリアミドモノフィラメント等で
ある。これらの通常のモノフィラメントは、本発明の伸
長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントの奏する特
殊な効果を損なわない範囲で使用することが出来る。
また、本発明の伸長性熱収縮性緯糸ポリエステルモノフ
ィラメントは経糸に配置することもでき、経緯両方に配
置してもよい、繰り返すが本発明の、降伏点を有し、降
伏点で塑性変形し熱収縮性が極めて大きい伸長性熱収縮
性ポリエステルモノフィラメントは本出願前まったく知
られていない新規なフィラメントであり、このフィラメ
ントを使用することにより格別の作用効果を奏する本発
明の製紙用織物も全く知られていない新規な織物である
本発明のモノフィラメントの降伏点における伸びは1〜
10%で、沸騰水中に浸漬したときの熱収縮率が7%以
上でなければならない、降伏点における伸びが10%以
上の糸では製織時1iIall上で糸が伸び線径が変化
しなり、緯糸がボビンや管から出てこないという問題が
ある。また、伸びが1%以下の糸は塑性変形をしないの
で緯糸の十分曲がっな織物が形成できない、また、熱収
縮率が7%以下のモノフィラメントでは、熱収縮性が小
さく熱固定しても良好な姿勢の安定性が得られない。
因みに従来知られている製紙用織物のポリエステルモノ
フィラメントについてみると、荷M  Ig/dでの伸
びは大きいもので2.5%程度のものもあるが、降伏点
がなく、塑性変形しない上熱収縮性は沸騰水中に浸漬し
なとき 0,5〜2.5%程度にすぎない。
[作用] 本発明の作用と特徴を伸長性熱収縮性ポリエステルモノ
フィラメントと、製紙用織物について順次説明する。
本発明の伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント
は塑性変形性と熱収縮性を有する前述の特性の外rsし
たときに幅縮みしない作用効果をも奏する。
つまり、通常の緯糸は製織時に弾性変形して曲げられる
。ただ、おさで押さえられるので元に戻らず巾は保たれ
ているが織機から離れた直後に緯糸は弾性回復し屈曲は
なくなり理論的には巾は拡がるが実際には、織物の経糸
が強く張られるため緯糸は製織時より大きく屈曲するの
で、織物の巾がi機から離れた直後の巾からは大きく縮
み姿勢安定性に欠ける。
ところで本発明の伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィ
ラメントは柔軟な糸であるので製織時加えられる力(降
伏値に当たる)で、十分に曲げられその状態で塑性変形
するのでa機から離れても元に戻らずしたがって織物の
巾は縮まらず、姿勢は安定する。この効果は、正確な寸
法精度を必要とする無端状織物においては極めて好まし
い効果である。
次に、この伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメン
トを緯糸に配置した製紙用織物について作用効果を説明
する。
製紙用織物の使用寿命は、走行面を形成する緯糸の耐摩
耗体積を大きくすることにより増大する。
このことは、単重織物でも緯糸二重織物でも同じである
。つまり、走行する無端状織物は、前述の通り経糸が摩
耗切断すると無端状織物が切断し使用寿命が尽きたこと
になるから摩耗を経糸が受けることを避ける必要がある
。したがって緯糸に耐摩耗性を持たせるのである。
走行面を形成する緯糸の耐摩耗体積を大きくする為には
、この緯糸に線径の大きい緯糸を配置しすればよいよう
にも考えられるがそれだけでは前述のように欠点もあり
、しかも有効耐摩耗体積も十分に大きくはならない、ま
た、緯糸クリンプの長さ、つまり経糸と緯糸が交差し、
緯糸が経糸により曲げられるナックルと、ナックルの間
で走行面に突出する緯糸の長さが長いほど耐摩耗体積は
大きくなるはずであるが、実際にはそれだけでは、必ず
しも耐摩耗体積が大きくならないことが本発明者の研究
で明らかになった。
本発明者はこの点についてさらに研究した結果、緯糸の
見掛けの耐摩耗体積と有効耐摩耗体積には大きな差があ
り、見掛けの耐摩耗体積を大きくしても耐摩耗効果が無
いことを解明した。
つまり実際の織物においては、経糸緯糸が交差し、糸が
急激に曲げられるナックル部に、そのクリンプの形状の
ため耐摩耗作用を営まない部分が走行面の緯糸に存在す
るのである。
本発明の製紙用a′!IJの特徴の1つは、特殊な伸長
性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントを走行面の緯
糸に配置することにより、緯糸を十分に曲げて経糸間に
突出させ、緯糸のクリンプを長くすると共に、熱収縮性
の大きい特性を生かして熱固定工程で緯糸を大きく収縮
させ経糸間に形成される緯糸のクリンプの形状を縦断面
矩形状、立体的には円筒とし緯糸の耐摩耗作用を営まな
い部分を少なくし、有効耐摩耗体積を著るしく大きくし
たことである。
本発明の他の特徴は、特殊な伸長性熱収縮性ポリエステ
ルモノフィラメントを緯糸に配置することにより経糸緯
糸が交差するナックル部において緯糸が十分に曲がりそ
の状態で緯糸は変形して経糸を掴んで熱固定されるため
ナックル部が固定し姿勢安定性が極めて良好になること
である。
本発明の他の特徴は、特殊な伸長性熱収縮性糸を走行面
の緯糸に配置することにより、ナックル部において緯糸
が十分に曲がりその状態で緯糸は変形して経糸を掴むた
め、織物の走行面の表面が平滑になり、製紙機のフォイ
ルとの接触が均一になり脱水性が向上する。さらに、ガ
イドロールとの密着性がよくガイド性が良好になること
である。
このガイド性が良好になる効果は無端状織物に共通する
重要な効果である。
本発明の池の特徴は、上記の緯糸を製紙面に配置するこ
とにより、製紙面が平滑になり、紙質が向上し、バルブ
繊維のサポート性、ワイヤーマーク特性も良好となるこ
とである。
本発明の製紙用織物の曲の重要な特徴は、製紙用織物の
耳カールが無いことである。現在量も多く使用されてい
る製紙用多重織物においては、上層の緯糸には、織物の
表面を平滑にするため、比較的堅い糸を使用し曲りを少
なくしてクリンプを経糸と同じ高さにしている。従って
上層の緯糸は、熱収縮率が大きい、一方下層の緯糸は、
耐摩耗付を大きくするため十分にまげ長いクリンプを形
成させて経糸の製紙面への露出を防ぎ摩耗を防止する。
即ち下層の緯糸の熱収縮率は小さい。このような構造で
あるので、熱固定仕上げにおいて上層の緯糸は、熱収縮
性が大きいので上層の織物組織には中方向に縮む力が働
き、下側の織物Mmには巾方向に伸びょうとする力が薗
くためにa物の耳部にはカールが発生する。そこで下層
の緯糸に本発明の伸長性熱収縮性モノフィラメントを使
用すると、クリンプ性がよく収縮性が大きいので上層と
同等らしくはそれ以上に中方向に縮む力が働くので織物
の耳部にはカールが発生しない、耳部にカールが発生す
ると、中が縮むだけでなく走行位置の制御が困難となる
本発明の製紙用織物は、緯糸をXM、三重に配置した多
31111物のほか、緯糸を一重とした単繊物も包含す
るが、上記の特徴から理解されるように、緯糸を製紙面
と走行面の上下多層に配置した緯糸多重繊物の場合は、
それぞれの緯糸にそれぞれの面の構成に逃した緯糸を配
置できるので本発明の伸長性熱収縮性ポリエステルモノ
フィラメントの効果が極めて良好に発揮され、紙質の向
上と耐摩耗性か非常に優れた製紙用多重織物が提供する
ことができる。
本発明の製紙用a物は、上記のように特別の伸長性熱酸
Il性ポリエステルモノフィラメントを緯糸に使用して
織成されるが織成後熱固定仕上げをすることにより収縮
糸緯糸は強く固定され以後仲たり変形したりすることは
ない。
なお、耐摩耗体積の増大、耐摩耗性の増大については次
の実施例の項において従来例と比較しながら具体的に説
明する。
[実施例] 図面に基すいて本発明の詳細な説明し次いで比較試験を
示して効果を説明する。
各図面において経糸はアラビヤ数字例えば1.2.3、
で示し、上層緯糸はダッシュを付したアラビヤ数字例え
ば1”、2′、3’、で示し、下N#s糸はダブルダッ
シュを付したアラビヤ数字例えば1”、2”  3”−
で示す。
第1図は本発明の伸長性熱収縮性モノフィラメントを緯
糸に配置した製紙用重織り織物の部分を示す正面図であ
る。第2図は第1図の織物をI−■゛線で切断した断面
を示す断面図である。緯糸5′は経糸1.5.9、によ
り織り込まれ経糸2.3.4、及び6.7.8、の下を
通って経糸3本分のクリンプを形成していることが判る
。緯糸5′は特定の降伏点を持ち、塑性変形する熱収縮
性の大きい伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメン
トであるので製繊時に十分曲げられて塑性変形しさらに
強く熱収縮して経糸1と5の間での下面に大きく突出す
るクリンプを形成しており、このクリンプが摩耗効果を
奏するのである。そして緯糸が十分に曲げられて固定し
ており、経糸を強く掴んでいることと、経糸が走行面の
表面に露出しないことが理解される。塑性変形効果と熱
収縮効果により緯糸5′は経糸1.5.9の両脇にほぼ
垂直に曲がり緯糸のクリンプは縦断面矩形状、立木的に
は円筒、となりこの縦断面矩形の形状から理解されるよ
うに耐摩耗体積は最大となる。そしてクリンプの下面形
状は平らになり走行面が平滑になることがわかる。
第3図の実施例は本発明の伸長性熱収縮性モノフィラメ
ントを下の緯糸に配置した製紙用二重織物の部分を示す
正面図である。第4図は第3図の織物をm−m’線で切
断した断面を示す断面図である。この実施例では下層緯
糸は本発明の伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメ
ントが配置されているが上層緯糸は通常のポリエステル
モノフィラメントが配置されている。下層緯糸14″は
経糸1.9.17、により織り込まれ経糸2〜8及び1
0〜16の下を通って経糸7本分のクリンプを形成して
いることがわかる。このクリンプは、下層緯糸14″が
製織時に十分曲げられて塑性変形し、さらに熱固定工程
で強く熱収縮するので経糸1と5の閏で下面に大きく突
出する形状となっている。このクリンプが耐摩耗効果を
奏する。
この実施例においても第1図の実施例の緯糸と同様に下
層緯糸は十分に曲げられて固定しており、経糸を強く掴
んでいることと、経糸が走行面の表面に露出しないこと
が理解される。塑性、変形効果と熱収縮効果により緯糸
14″は経糸1.9.17の両脇にほぼ垂直に曲がり緯
糸のクリンプは縦断面矩形状、立体的には円筒となり、
この形状から理解されるように耐摩耗体積は最大となる
そしてクリンプの下面形状は平らになり走行面が平滑に
なることがわかる。一方上層緯糸14′は、通常のポリ
エステルモノフィラメントであるのでそのクリンプの形
状は円弧状で下層緯糸とは異なり縦断面矩形状とはなら
ずクリンプの上面も平らにならず、織物表面も平滑にな
らない。
しかも、クリンプの上面は経糸より下方になるため、経
糸と経糸の間で緯糸が下方に沈んだ形状となり易くこの
凹所にパルプが集まり、マットを形成する傾向は否定で
きず、耐摩耗性と姿勢安定性に優れているものの、ワイ
ヤマークの発生する危険があり、この点に関しては、従
来の織物と同様である。
第5図の実施例は本発明の伸長性熱収縮性モノフィラメ
ントを上下両緯糸に配置した製紙用二重織物の部分を示
す正面図である。第6図は第5図の織物をm−m’線で
切断した断面を示す断面図である。この実施例の織物は
、第3図の織物と同じ#i組織の織物であるが上層緯糸
が興なり、そのため表面構造が相違する実施例である。
この実施例では上層と下層の両線糸に、本発明の特定の
降伏点を持ち、塑性変形する、熱収縮性の大きい、伸長
性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントが配!されて
いる。下層緯糸14″は経糸1.9.17により組織に
織り込まれ経糸2〜8及び、10〜16の下を通って経
糸7本分のクリンプを形成していることがわかる。この
クリンプは、下層緯糸14″が製織時に十分曲げられて
塑性変形し、さらに熱固定工程で強く熱収縮するので経
糸1と5の間で下面に大きく突出し縦断面矩形状となっ
ている。このクリンプが耐摩耗効果を奏する。
この実施例においても第1図の実施例と同様に下層緯糸
は十分に曲げられて固定しており、経糸を強く掴んでい
ることと、経糸が走行面の表面に露出しないことが理解
される。
塑性変形効果と熱収縮効果により緯糸14″は経糸1.
9.17の両脇にほぼ垂直に曲がり緯糸のクリンプは縦
断面矩形状、立体的には円筒となり、この形状から理解
されるように耐摩耗体積は最大となる。そしてクリンプ
の下面形状は平らになり走行面が平滑になることがわか
る。一方上層緯糸14″は、経糸2、と5により組織に
°織り込まれ経糸3.4の上を通って経糸2本分の下面
に突出するクリンプを形成し、同様に経糸10と13の
間で経糸2本分の下面に突出するクリンプを形成する。
、tな、経糸5と10の間で経糸6.7.8.9の上を
通って経糸4本分の上面に大きく突出するクリンプを形
成している。上層緯糸14″も、本発明の伸長性熱収縮
性ポリエステルモノフィラメントであるのでそのクリン
プの形状は下層緯糸と同様に塑性変形効果と熱収縮効果
により縦断面矩形状となりクリンプの上面も平らになる
しかも、クリンプの上面は、クリンプが経糸間に大き−
く突出するので経糸と同じ高さになり、経糸と経糸の間
で緯糸が下方に沈んだ形状とならず、経糸と経糸の間に
凹所が出来ないのでバルブの集積がなく、バルブマット
の形成が生じないので、ワイヤマークが発生しない。
第7図は従来知られている製紙用織物の一部を示す正面
図である。使用されているフィラメントは普通のポリエ
ステルモノフィラメントである。
第8図は第7図の織物をJV −■’線で切断した断面
図である。緯糸5′は経糸と1.5.9により織り込ま
れ経糸2.3.4の下を通って下方に突出したクリンプ
を形成しているが、クリンプの形状は、モノフィラメン
トが本発明のモノフィラメントとはことなり塑性変形せ
ず弾性変形しているだけで熱収縮性も小さいなめ、だら
だらとした変形をおこない下方に円弧状に突出したクリ
ンプを形成し、本発明の製紙用織物のクリンプの様に、
緯糸が織り込んだ経糸の両脇にほぼ垂直に曲がり継断面
矩形のクリンプを形成することが出来ない。
図面から理解されるように、摩耗はクリンプの円弧状の
突出部から始まり緯糸を織り込んだ経糸の両脇部分の緯
糸は摩耗作用を営まず、本発明の織物における縦断面矩
形のクリンプに比べ耐摩耗体積ははるかに小さい。
第9図は従来知られている製紙用二重織物の一部を示す
正面図である。使用されているフィラメントは普通のポ
リエステルモノフィラメントである。第10図は第9図
の織物をv−v′線で切断した断面図である。下層緯糸
14″′は経糸1.9.17、により織り込まれ経糸2
〜8及び10〜16の下を通って経糸7本分のクリンプ
を形成していることがわかる。このクリンプの形状は、
モノフィラメントが本発明のモノフィラメントとは異な
り塑性変形せず弾性変形しているだけで熱収縮性も小さ
いため、だらだらとした変形をおこない下方に円弧状に
突出したクリンプを形成し、第7図の従来例と同様に本
発明の製紙用織物におけるような、I11@面矩形のク
リンプを形成することが出来ない。
図面から理解されるように、摩耗はクリンプの円孤状の
突出部から始まり、緯糸を織り込んだ経糸の両脇部分の
緯糸は摩耗作用を営まず、本発明織物における縦断面矩
形のクリンプに比べ耐摩耗体積ははるかに小さい。
一方上層緯糸14′も、下層緯糸14″と同様に通常の
ポリエステルモノフィラメントであるので本発明のモノ
フィラメントとは興なり塑性変形せず弾性変形している
だけで熱収縮性も小さいため、だらだらとした変形をお
こない上方に円弧状に突出したクリンプを形成し、本発
明の製紙用二重織物のクリンプの様に、縦断面矩形のク
リンプを形成することが出来ない、クリンプの上面ら平
らにならず、織物表面も平滑にならないことがわかる。
しかも、クリンプの上面は経糸より下方になりそれゆえ
経糸と経糸の間で緯糸が下方に沈んだ形状となりこの凹
所にバルブが集まり、パルプマットを形成するため、ワ
イヤマークが発生する。
以上のように、本発明を、最も厳しい性能を要求される
無端状織物である製紙用織物を代表例として説明したが
、このように本発明の伸長性熱収縮性ポリエステルモノ
フィラメントを配置した無端状織物は上下両面とも平ら
な面を形成し、下面には、耐摩耗体積の極めて大きいク
リンプを形成し、耐摩耗性が大きく改善されると共に経
糸緯糸が十分に曲がり互いによく絡んだ状態で強く熱固
定されるので姿勢の安定性も非常に良好となる。
次に本発明の効果を具体的に説明するために従来の製紙
用織物との比較試験をしめす。
効果比較試験 例1 経糸に線径0.17+a+の通常のポリエステルモノフ
ィラメントを用い、上緯糸に線径0.17+umの、荷
重1.1g/d時に塑性変形を生じこの降伏点における
伸びが3,2%で、沸騰水中での熱収縮率が10%であ
る、本発明のポリエステルモノフィラメントを配置し、
上緯糸に、線径0.22nmの、荷重1.2g/d時に
塑性変形を生じこの降伏点における伸びが4.0%で、
沸騰水中での熱収縮率が13%である、本発明のポリエ
ステルモノフィラメントと、線径0.2211IIのポ
リアミドモノフィラメント(ナイロン6)通常糸とを交
互に配置して織成した、第5図及び第6図に示す8シャ
フト緯糸口M組織の織物を作成し、この織物を熱固定し
て表1に示す糸密度の、本発明の実施例である試料1を
得た。
表1に糸密度等性能を示す。
一方、上記織物と同じ経糸を用い、上緯糸に同じ糸径の
ポリエステルモノフィラメント通常糸、下緯糸に同じ糸
径のポリエステルモノフィラメント通常糸とポリアミド
(ナイロン6)モノフィラメント通常糸を交互に配置し
て織成して、8シャフト緯糸口重仙織の織物を作成し、
この織物を熱固定して従来例1を得た。第9図及び第1
0図に従来例1の1gi織および形状を示し、表1に糸
密度等性能を示す、この2つの織物についての試験結果
を表1に示す。
表1 試 料 1  従来例 1 経糸密度(本/ン)  155    155上緯糸密
度(同) 上緯糸密度(同) シート平滑度 (秒) 走行面耐摩耗体積2 (1m / 手ン 2  ) 耳部カール量3 (關) 寿命数比4     135     100[注〕 1、シート平滑度:中質紙配合の原料パルプをタッピス
タンダードシートテストマシンで「坪量70g/rri
相当の1紙シートを抄造し、常法に従い平滑シートを作
成し、ベックの平滑針にて、織物面に接していた紙の面
の平滑度を測定しな。
2、走行面耐摩耗内積:織物断面がら走行面側の経糸断
面が50%になるまでの経糸及び緯糸の体積を計算した
値 3、耳部カール量+at物を無端状にし、これを2本の
ロールに張力12kg/■で張架し、水に濡らしたとき
の織物水平部から織物耳端部の高さ変化を測定しな。
4、寿命数比 日本フィルコン株式会社製摩耗試験機(登録実用新案第
1350124号)による 例2 経糸に線径0.20mmのポリエステルモノフィラメン
ト通常糸を用い、上緯糸に線径0.19n+nのポリエ
ステルモノフィラメント通常糸を、また下緯糸に線径0
.22n+nの、荷重1.2g/d時に塑性変形を生じ
この降伏点における伸びが4.0%で、沸騰水中での熱
収縮率が13%である、ポリエステルモノフィラメント
を配!して織成して、第3図及び第4図に示す8シャフ
ト緯糸口重組織の織物を作成し、この織物を熱固定して
表2に示す糸密度の、本発明の実施例である試料2を得
た。
表2に糸密度等性能を示す。
一方、上記織物と同じ経糸及び上緯糸を用い、下緯糸に
同じ糸径のポリエステルモノフィラメント通常糸を配置
して織成して、8シャフト緯糸口重組織の織物を作成し
、この織物を熱固定して従来例2を得た。第9図及び第
10図に従来例2のAl1mおよび形状を示し、表2に
糸密度等性能を示す。
この2つのi物についての試験結果を表2に示す。
表2 経糸密度(本/手ン) 上緯糸密度(同) 上緯糸密度(同) シート平滑度 (秒) 試 料 2  従来例 2 走行面耐摩耗体積2 (1勺′2) 耳部カール量3 (間)       O 寿命数比4     170      Zo。
[注] 1、シート平滑度:新聞損紙を叩解して原料とし、タッ
ピスタンダードシートテストマシンで「坪量70g/r
rr相当の」紙シートを抄造し、常法に従い平滑シート
を作成し、ベックの平滑計にて、織物面に接していた紙
の面の平滑度を測定した。
2、走行面耐摩耗体積=la物断面から走行面側の経糸
断面が50%になるまでの経糸及び緯糸の体積を計算し
た値 3、耳部カール量:織物を無端状にし、これを2本のロ
ールに張力121qr/amで張架し、水に濡らしたと
きの織物水平部から織物耳端部の高さ変化を測定した。
4、寿命数比 日本フィルコン株式会社製摩耗試験II(登録実用新案
第1350124号)による 例3 経糸に線径0.25+mのポリエステルモノフィラメン
ト通常糸を用い、緯糸に線径0.30a++nの、荷重
1゜7 g/d時に塑性変形を生じこの降伏点における
伸びが2.3%で、沸騰水中での熱収縮率が17%であ
る、本発明のポリエステルモノフィラメントを配置して
織成して、第1図及び第2図に示す4シャフトサテンm
Mmの織物を1作成し、この織物を熱固定して表3に示
す糸密度の、本発明の実施例である試料3を得た。
表3に糸密度等性能を示す。
一方、上記織物と同じ経糸を用い、緯糸に同じ糸径のポ
リエステルモノフィラメント通常系を配置して織成して
、4シャフトサテン織組職の織物を作成し、この織物を
熱固定して従来例3を得た。
第7図及び第8図に従来例3の細織および形状を示し、
表3に糸密度等性能を示す。
この2つの織物についての試験結果を表3に示す。
表3 試料3 従来例 3 経糸密度(本/黍′) 緯糸密度(同) シート平滑度 (秒) 走行面耐摩耗体積? (關/メ:′2) 耳部カールfk3 (關) [注J 1、シート平滑度:ダンボール故紙を叩解して原料とし
、タラとスタンダードシートテストマシンで「坪量70
g10f相当の」紙シートを抄造し、常法に従い平滑シ
ートを作成し、ベックの平滑計にて、織物面に接してい
た紙の面の平滑度を測定した。
2、走行面耐摩耗体積:Ia物断面から走行面側の経糸
断面が50%になるまでの経糸及び緯糸の体積を計算し
た値 3、耳部カールi:lil物を無端状にし、これを2本
のロールに張力12kr/amで張架し、水に濡らした
ときの織物水平部から織物耳端部の高さ変化を測定した
4、寿命数比 日本フィルコン株式会社製摩耗試験II!(登録実用新
案第1350124号)による [効 果] 以上の実施例で明らかなごとく、本発明の織物寿命数比
4 は従来例に比べてシートの平滑性(=織物表面の平滑性
)及び耳カールが無く走行性に優れていること、また走
行面耐R粍体積の増加により使用寿命数の著しい増大が
認められた。
【図面の簡単な説明】
第1図、第3図、第5図は本発明の実施例の織物を示す
正面図であり、第2図、第4図、第6図はそれぞれ第1
図、第3図、第5図の織物の断面図である。第7図、第
9図は従来のn物を示す正面図であり、第8図、第10
はそれぞれ第7図、第9図の織物の断面図である。 1〜17・・・・・経糸 1′〜17′ ・・・上緯糸 1″〜17″・・・上緯糸 第3r:gI 第4図 第1図 第2図 第5図 第6図 第7図 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、0.5g/d〜2.5g/d荷重範囲で塑性変形を
    生じ、この降伏点における伸びが1〜10%である、無
    端状織物用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメン
    ト。 2、荷重を2mm/minの速度で加えたとき0.5g
    /d〜2.5g/dの範囲で塑性変形を生じ、この降伏
    点における伸びが1〜10%である、無端状織物用伸長
    性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント。 3、0.5g/d〜2.5g/dの荷重範囲で塑性変形
    を生じ、この降伏点における伸びが1〜10%であり、
    沸騰水中に浸漬したときの、熱収縮率が7%以上である
    無端状織物用伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメ
    ント。 4、荷重を、2mm/minの速度で加えたとき0.5
    g/d〜2.5g/dの範囲で塑性変形を生じ、この降
    伏点における伸びが1〜10%であり、沸騰水中に浸漬
    したときの熱収縮率が7%以上である、無端状織物用伸
    長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント。 5、請求項1ないし4のいずれか1項に記載された伸長
    性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントを少なくとも
    緯糸に配置した無端状織物。 6、請求項1に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステ
    ルモノフィラメントを少なくとも緯糸に配置した耐摩耗
    性製紙用織物。 7、請求項2に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステ
    ルモノフィラメントを少なくとも緯糸に配置した耐摩耗
    性製紙用織物。 8、請求項3に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステ
    ルモノフィラメントを少なくとも緯糸に配置した耐摩耗
    性製紙用織物 9、請求項4に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステ
    ルモノフィラメントを少なくとも緯糸に配置した耐摩耗
    性製紙用織物。 10、緯糸を上下多層に配置した無端状緯糸多重織物の
    少なくとも緯糸に、請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載された伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメン
    トを配置した無端状緯糸多重織物。 11、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、請求項1に記載さ
    れた、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントを
    配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。 12、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも走行面の緯糸に、請求項1
    に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラ
    メントを配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。 13、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、請求項2に記載さ
    れた、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントを
    配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。 14、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも走行面の緯糸に、請求項2
    に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラ
    メントを配置した、耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。 15、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、請求項3に記載さ
    れた、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントを
    配置した、耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。 16、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも走行面の緯糸に、請求項3
    に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラ
    メントを配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物 17、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、請求項4に記載さ
    れた、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントを
    配置した、耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。 18、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも走行面の緯糸に、請求項4
    に記載された、伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラ
    メントを配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。 19、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも緯糸に、通常のポリエステ
    ルモノフィラメント及び/またはポリアミドモノフィラ
    メントと、請求項1ないし4のいずれか1項に記載され
    た伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメントとを併
    用して配置した、耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。 20、緯糸を製紙面と走行面の上下多層に配置した製紙
    用緯糸多重織物の少なくとも走行面緯糸に、通常のポリ
    エステルモノフィラメント及び/またはポリアミドモノ
    フィラメントと、請求項1ないし4のいずれか1項に記
    載された伸長性熱収縮性ポリエステルモノフィラメント
    とを併用して配置した耐摩耗性製紙用緯糸多重織物。
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