JPH02276930A - 回転式空気予熱器の火災検知装置 - Google Patents

回転式空気予熱器の火災検知装置

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JPH02276930A
JPH02276930A JP1038377A JP3837789A JPH02276930A JP H02276930 A JPH02276930 A JP H02276930A JP 1038377 A JP1038377 A JP 1038377A JP 3837789 A JP3837789 A JP 3837789A JP H02276930 A JPH02276930 A JP H02276930A
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infrared
infrared rays
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渡辺 暢弥
Shohei Noda
野田 松平
Mamoru Araoka
衛 荒岡
Atsumasa Iwanaga
岩永 惇正
Akira Hashimoto
彰 橋本
Toshiyuki Takegawa
敏之 竹川
Yuichi Ide
雄一 井手
Yasuhiko Sato
康彦 佐藤
Shozo Kaneko
祥三 金子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、熱交換器等の熱利用機器の異常温度部を検出
する温度監視装置に関し、例えば火力発電プラントにお
けるボイラの排ガス系統に設置されている空気予熱器、
脱硝装置等の温度監視装置として最適に利用される。
従来の技術 第12図は、従来技術の一例として、火力発電所に設置
される空気予熱器として多く使用されているユングスト
ローム型の空気予熱器の概略的な構成を示す。
第12図において、ロータ本体はロータ外筒■の中に放
射状に取付けられている多数の仕切板2の間に充填され
たヒーティングエレメント3を主要構成部材とし、ロー
タ外筒1の外周面に設けられたビンラック6 (又は歯
車)と噛合うピニオン5(又は歯車)を駆動モータ4で
駆動させることによって、ロータ本体は中央回転軸(図
示省略)を中心に矢印C方向へゆっくりと回転するよう
になっている。
ロータ本体の上下両端部にそれぞれ2分して設置された
ダクトは、煙道を通ってきた高温の排ガスを矢印Aの方
向へ導く排ガス入口ダクト7と、多数の仕切板2の間に
充填されたヒーティングエレメント3と接触して熱を奪
われた排ガスが矢印A′方向へ抜けて煙突へ向う排ガス
出口ダクト8とによって排ガスダクトを構成し、一方予
熱空気人ロダクト9は、矢印Bの方向へ流れる冷気をロ
ータ本体へ導き、高温のヒーティングエレメント3と接
触させることによって冷気を加熱し、予熱空気出口ダク
ト10から矢印B′方向へ抜けてボイラ燃焼炉へ送る役
目をしている。
回転するロータ本体の中のヒーティングエレメント3は
、高温ガスと接触する 172回転の間に蓄熱し、冷気
と接触する 172回転の間に放熱することによって、
効率のよい熱交換を行う空気予熱器の主体をなしている
しかして、以上述べたようなユングストローム型の空気
予熱器において、ロータ本体に入る排ガスは、通常40
0℃程度で、僅かではあるが灰等の未燃分が混じってい
ることがあり、これらの未燃分が熱交換効率を高めるた
めに凹凸状面に形成されているヒーティングエレメント
3の表面に付着、堆積し、発火して火災事故にまで発展
することがある。
上述のような大事故を未然に防止するためには、早期に
温度異常になっているロータ本体のヒーティングエレメ
ント部分を発見して処置する必要があり、第13図に示
したような赤外線センサ21を用いてロータ本体の軸方
向端面(本例では上端面)から仕切板2の間のヒーティ
ングエレメント3を監視できるようになっている。
すなわち、ロータ外mlの外側静止部に設けた回動中心
部24からアーム25を介して赤外線センサ21を首振
り自在に取付け、これを回動中心部24から半径Rの一
点鎖線で示す軌跡26上を回動させることによって、矢
印方向Cに回転するロータ本体の中を万石なく監視する
ようになっている。そして、いずれかのヒーティングエ
レメント3の部分から放射されてくる矢印りの赤外線を
赤外線センサ21に設けられたレンズ22により集光し
て、センサ内部に設けられているセンサ素子23に当て
るようにしている。
第14図は、このような首振り自在な赤外線センサ21
を動かす具体的な従来技術の一例を示す。
第14図において、ユングストローム型空気予熱器のロ
ータ本体内におけるヒーティングエレメント3の部分か
ら発生する赤外線りは、矢印の方向に進み、集光レンズ
22によって、赤外線センサ21内部のセンサ素子23
(第13図参照)に集光され、電気信号に変化されて、
出力線61から外部に引き出される。
赤外線センサ21は、アーム25でギヤへラド62に接
続され、図示していない外部の往復動駆動装置によりア
ーム25を介して駆動され、ギヤヘッド62を基点に首
振り動作を行ないロータ本体の上端面上をスキャニング
する。
そして、ダクト8内の高温雰囲気にセンサ素子を耐えさ
せるため、赤外線センサ2I内のセンサ素子は冷却水管
64を流れる水で冷却される。
また、赤外線センサ21のレンズ22の表面は、排ガス
中の灰等により汚れるため、その汚れを、周期的に空気
ノズル65から噴出する空気ジェットで取り除いて、ク
リーニングすることができるようになっている。
更に、赤外線センサ21の出力は、あらかじめ設定され
る基準値と比較され、それを越えると、異常アラームが
発生するようになっている。
なお、66はレンズクリーニング用空気配管、67は外
部の往復動駆動装置に接続されているリンクハンドルで
ある。
他の従来技術として、赤外線センサ21を首振り動作さ
せるのではなく、ロータ本体の端面上を半径方向へ直線
的に往復動させて、ヒーティングエレメント3の温度を
監視するものも知られている。
第15図はこのような装置の従来例を示したもので、ロ
ータ外筒l(第12図参照)の外側静止部の下端面側に
ハウジング11が設けられているとともに、ここからロ
ータ本体の回転中心側へレール12が施設されていて、
赤外線センサ21は駆動装置13によりロッド14を介
して進退されるようになっている。
なお、15は赤外線センサ21に設けられてレール12
上を転動する車輪である。
赤外線センサ2工には集光用のレンズ22が設けられて
おり、このレンズ22を通して上方から矢印りの赤外線
を受けたセンサ21は、信号増幅器16に信号を出力す
る。
そして、赤外線センサ21のレンズ22が汚れると、赤
外線の透過が悪くなり、正しい赤外線強度を示さなくな
るので、周期的にハウジング11の中に赤外線センサ2
1を引き込み、空気ノズル17がら空気を吹きつけて、
レンズ22の表面をクリーニングするようにしている。
このタイミングは、電磁弁コントローラ19によって赤
外線センサ21がハウジング11に入ったことを例えば
マイクロスイッチ20が押されることで認識し、空気ノ
ズル17に連結されている電磁弁18を開くことによっ
て、スキャニングの終了毎あるいは適当な時間周期で実
施している。
なお、赤外線センサとしては、第16図に示すように凸
レンズを有しないセンサもある。この赤外線センサ21
′は、表面側に取付けたカバーガラス27を透過してき
た赤外線りを矢印で示すように凹面鏡28により集光し
て、内部のセンサ素子23に当てるようにしたものであ
る。したがって、このような赤外線センサ21′にあっ
ては、汚れのクリーニングの対象は赤外線りが入射する
表面側のカバーガラス27である。
発明が解決しようとする課題 以上述べた従来の温度監視装置は、しかし、次のような
問題があった。
(1)赤外線センサ2I自体が高温雰囲気内を移動する
構成であり、その内部に取付けられているセンサ素子2
3は耐熱温度が低いため、熱による破損や出力が不安定
となる恐れがある。このため、第14図に示したように
、センサ素子を冷却する必要があり、したがって配管6
4等の冷却装置の設備が必要である。
(2)赤外線センサ21は感度を高める目的でレンズ2
2を用いてセンサ素子23に集光しているが、非監視部
からの赤外線は狭い仕切板2の間から出てくるので、セ
ンサ21はその真下の部分しか監視できない。
(3)赤外線センサ21のレンズ(第16図のセンサ2
1′では、カバーガラス27)の表面の汚れは、赤外線
を受ける、即ち温度を監視しようとする場所の雰囲気に
よって種々変化するので、単に周期的に空気ジェットで
クリーニングするだけでは、とれない汚れが発生する。
特に、赤外線センサ21を、ロータ本体の下端面側に設
置する場合は、ヒーティングエレメント3から脱落した
天分や未燃分がレンズ22面に付着するが、従来の空気
ジェットによるレンズ22面のクリーニング対策では十
分汚れがとれない。
(4)定常状態で、赤外線強度出力が低下した場合、セ
ンサ表面のクリーニング不良なのか、センサ異常なのか
判らない。
(5)センサ素子23からの出力は、時間と位置に応じ
て出される連続出力であり、この値の絶対値または相対
変化だけでは、異常温度点の位置情報はまったくなく、
従って、異常発見の信頼性が劣っている。
(6)第13図及び第14図に示した首振り式の赤外線
センサ21では、信号出力線61、冷却水管64がセン
サ21の首振りにしたかって振れ回るため、耐久性に問
題がある。また、赤外線センサ21の一部が故障した場
合には、ダクトs内に入らなければ、取外し、修理がで
きない。
課題を解決するための手段 以上述べた従来技術の課題を解決するために、本発明(
第1の本発明)による温度監視装置は、対象物上を直線
的に往復動するミラーと、前記対象物が放出しこのミラ
ーで反射される赤外線を検知するセンサと、このセンサ
の検知出力を情報として画像処理して表示する表示装置
とを備えている。
また、本発明(第2の本発明)によれば、前述した表示
装置は、センサで検知された赤外線強度を明るさ又は色
差としてディスプレイ上にミラーの位置に対応して表示
する表示手段から成る。
更に、本発明(第3の本発明)による温度監視装置は、
前述した表示手段に加え、この表示手段により表示され
る画像について時間経過に伴う異なった2以上の画像の
差分を演算する画像処理手段とを備えている。
更にまた、本発明(第4の本発明)による温度監視装置
は、対象物上を直接移動して、又はこの対象物上を直線
的に往復動するミラーを介して、対象物が放出する赤外
線を検知するセンサと、このセンサ又は同センサと前記
ミラーとが収納されるハウジング内に前記センサ又は前
記ミラーに対面するように設けられ一定強度の赤外線を
放出する手段と、この手段から放出された赤外線を前記
センサで検知して得た出力と基準値とを比較する手段と
、この手段による比較値が所定範囲を越えているときに
前記センサ又は前記ミラーの表面を洗浄する手段とを備
えている。
作用 第1の本発明によれば、高温と汚染に比較的強いミラー
のみが対象物上を直線的に往復動じて、赤外線を赤外線
センサ側へ反射させ、したがってセンサが対象物からの
輻射熱を受けることはない。
第2の本発明によれば、その上、対象物とミラーとの相
対位置によって、対応するディスプレイ上の位置に、検
出される時々刻々の赤外線強度の変化が明るさ又は色の
変化として連続的に表示される。
第3の本発明によれば、その上、ディスプレイ上に表示
される画像について時間経過に伴う異なりた2以上の画
像の差分を演算するようにしているので、この差分につ
いてあらかじめ設定された基準値と比較して警報を発す
ることができる。
第4の本発明によれば、センサ又はミラーの表面の汚れ
を基準値の赤外線強度と比較しながら監視して確実に取
り除くことができ、また同時にセンサ感度を監視して、
センサ異常を発見することができる。
実施例 以上図面を参照して本発明の実施例について詳述する。
第1〜5図は、第1の本発明を第12図に例示したよう
なユングストローム型の空気予熱器に実施した例を示す
第1図において、空気予熱器におけるロータ本体上端面
の上方に平面鏡の形のミラー31を設け、これにより仕
切板間に充填されているヒーティングエレメント3から
放射される赤外線りを反射させて、ロータ外筒lの外側
にある赤外線センサのレンズ22で集光し、赤外線セン
サ素子23に感知さ仕る。この赤外線センサ素子23で
得た情報は、画像処理装置33へ送られ、ディスプレイ
34上のロータ本体平面図の中に温度分布を画く。
第2図は、ロータ本体の半径方向へ直線的に往復動自在
な駆動ロッド71の先端に前述したミラー31を設けた
例を示す。
したがって、ミラー31は、この駆動ロッド71を介し
てロータ本体上端面上を半径方向へ直線的に往復動して
、ヒーティングエレメント3から放出される赤外線を反
射さけて、赤外線センサへ送る。
なお、72は駆動ロッド71の移動を案内するガイドで
ある。
第3図は、ミラー31と駆動ロッド71との取付構造の
一例を示す。
第3図において、駆動ロッド71は中空棒から成り、そ
の先端にミラー31がピン73を介して必要な傾き角度
で取付けられ、真下のヒーティングエレメントからの赤
外線りを矢印で示すように反射させ、駆動ロッド71の
中を通して赤外線センサへ送る。
ミラー31の取付は、固定でもよいが、好適にはその詳
細な説明は省略する。
ミラー31の傾き角度を調節できるように取付けること
ができる。
また、ミラー31の反射面のクリーニング用のエアーが
必要な場合には、駆動ロッド7Iの中にホースを通すこ
とができ、したがって、ホースを熱風にさらさないよう
にすることができる。
第4図は、ミラー31を直線的に往復動させる装置の他
の例を示す。
第4図において、ミラー3Iはホルダ74の下端に必要
な傾き角度で取付けられている。そして、ホルダ74は
その上端側が参照符号75で示す部分で駆動ワイヤ43
に連結・固定され、この駆動ワイヤ43が駆動モータ1
3により複数の滑車44を介して駆動されることにより
、ミラー31を取付けているホルダ74が車輪15を介
してレール12上を往復動できるようになっている。
第5図は、第4図に示した平面鏡の形のミラー31を凹
面鏡の形のミラー31′ に・代えたものであり、その
他の構成は第4図のものと同じであるので、このように
、第4図(及び第1〜3図)に示した平面鏡の形のミラ
ー31を凹面鏡の形のミラー31′に代えることにより
、次のような利点がある。
すなわち、ミラーの真下のヒーティングエレメントから
放射される赤外線は完全に平行光ではなく、第5図に示
すようにわずかに発散度をもって拡がっていく光線りな
ので、この凹面鏡31′で90”反射させることにより
、効率よく赤外線センサへ集光させることができる。
次に、第2の本発明について第6〜7図を参照して説明
する。
第2の本発明は、第1図に示したディスプレイ34上に
赤外線センサ21で検出した赤外線強度を表示する具体
的な手段に関している。
すなわち、ロータ本体のヒーティングエレメント3から
放射される赤外線は、赤外線センサ21に集光され、図
示していない増幅器から赤外線強度に比例した電気信号
として出力され、ミラー31の位置に対応するディスプ
レイ34上の画面に表示される。この電気信号に比例し
て、色又は輝度でディスプレイ34に表示する方法は、
一般的技術であり、説明を省略する。
そして、ロータ本体が一定の回転数で回転し、ミラー3
1が一定の速度で直線的に往復動するので、ディスプレ
イ34の画面に時間に従って、一定の順序で赤外線強度
を表示していけば、例えば第6図のような画像が得られ
る。
ここで、ディスプレイ34の画面上には、あらかじめ回
転するロータ本体の基本パターンを描いておき、そのポ
ジション番号を時間的に切換えることで、全表面の赤外
線強度パターンが画面上に描かれることになる。
第6図はディスプレイ34に、回°転移動するロータ本
体の上面の円周上を例えば16部分に分割し、それぞれ
の境界に1〜16までの番号を付して表示するとともに
、ロータ本体の回転角と赤外線センサ21の移動位置に
対応する時間の点に、赤外線強度を色あるいは輝度で表
示したものである。
例えば、周辺部から中心に向かっである赤外線強度勾配
があり、それを適当なレベルで区切って表現すると、デ
ィスプレイ34には符号51.52.5:(で示すよう
に適宜階段状のパターンが形成される。
しかし、一部に異常温度部分があれば、上述のパターン
がくずれて、符号54で示すような不連続点が生じる。
この不連続パターンは、赤外線センサ21が動いて、再
び同一位置にきた時に、ディスプレイ34上の表示を書
き換えることにより時間変化として表示される。
第7A図、第7B図及び第7C図は、時間の経過により
変化した画像の一例を示したものである。
今、時間T。で作成された赤外線強度分布が画面!(第
7A図)のようであり、例えば強い赤外線強度に対して
高い輝度が与えられて符号54で示すような高輝度が画
面上に存在したとしても、この画面だけではこの輝点は
赤外線強度検出系の誤動作かもしれない。
しかし、この輝点54が時間T、での画面2 (第7B
図)、時間T、での画面3(第7C図)のように、同一
位置を中心として、次第に高輝度点の面積が拡大し、か
つ連続的にその中心位置が変化することが観測できれば
、明らかに異常状態が拡大しっ\あると認識できる。
もし、単に赤外線センサからの出力が時間に対して連続
的に変化するだけであれば、例えば、同一位置のセンサ
スキャンに対して、連続して何回かある輝度レベルを越
えた、あるいは高輝度出力の持続時間が長いというよう
な条件を与えることでパターンでみるのと同様な効果が
期待できるが、パターンとして目に訴えるものに比較し
、その信頼性には大きな差が生じる。
次に、第3の本発明として、かかる異常状態を更に明確
に観測するための手段について、第8図を参照して説明
する。
画面lは時間T。に得た画像であり(第7A図参照)、
画面3は時間T。からΔT時間経過(ΔT=Tt−TO
)後の時間T、における画像(第7C図参照)である。
この画面3から画面lを減算すると、もし、画面内の異
常部分が拡大していると、差分55が発生する。
この差分について、例えば面積を計算しあるいはその面
積に対し、輝度(赤外線強度)を乗じた量をあらかじめ
設定された基準値と比較して設定された任意回数との値
が基準値をこえた場合、警報を発すれば、外乱による誤
警報を防止し、監視者は連続して観測していなくても良
い。
この差分画面の作り方は、画面2一画面I、画面3一画
面!、画面3一画面2、あるいは画面N画面(N−1)
等と基準画面を一つ前の画面にする相対評価の場合や、
画面Iのように一定の基準画面に対し差をとり絶対評価
する場合等、適宜のものが採用できることは勿論である
。そして、これらの演算処理は画像処理装置33で行な
われ、その結果がディスプレイ34に表示される。
次に、第4の本発明について第9〜11図を参照して説
明する。
第9〜10図はその第1実施例を示し、第12図に例示
したユングストローム型の空気予熱器におけるロータ本
体の端面上をミラー31がロータ本体の半径方向へ直線
的に往復動できるように構成されている。
このミラー31の往復動は、第4図に示した装置により
行われている。すなわち、駆動ワイヤ43が駆動モータ
13により複数の滑車44を介して駆動されることによ
り、ホルダ74が車輪15を介してレール12上を往復
動じ、これによりホルダ74に必要な傾き角度で取付け
られているミラー31が移動するようになっている。
そして、この往復動するミラー31により90°反射さ
せられた赤外線りの反射光が入射するように赤外線セン
サ21がハウジング11内に設けられている。赤外線セ
ンサ21には、電子冷却素子が取付けられていて、環境
温度に影響されず、はり一定の温度を保つように冷却ま
たは加熱制御されるようになっている。35は、その電
子冷却素子の放熱板である。
また、ハウジング11内の上面には、表面が例えばアル
マイト加工されて黒色に着色された輻射板36と、この
輻射板36の背面に密着されたヒータ37とが設けられ
ている。そして、輻射板36には熱電対38が直接取付
けられており、この熱電対38の出力をもとに、輻射板
36の表面温度が一定になるように、ヒータ37への供
給電流を制御する電源コントローラ39が備えられてい
る。
更に、空気ノズル17の中心部を通るように水・洗剤ノ
ズル40が設けられている。この水・洗剤ノズル40に
は水・洗剤の切換用電磁弁41と水供給用電磁弁42と
を介して洗浄用洗剤及び水が供給されるようになってい
る。これら電磁弁41.42は、空気用電磁弁18やマ
イクロスイッチ20に接続され、更に赤外線センサ21
からの信号を増幅する信号増幅器16に接続された電磁
弁コントローラ■9に接続されて、制御されるものであ
る。
なお、45は赤外線センサ21のレンズ22の表面付近
に常時空気を吹き付けている空気ノズルであり、これに
よりエアカーテンを作ってレンズ22を汚れから保護し
ている。また、46も同様に空気ノズルであり、ハウジ
ング11の入口付近にエアカーテンを作る。
さて、上記のように構成されたものにおいて、今、ミラ
ー31が、あるトラバースを終えてハウジング11の中
に入ってくると、その支持台の一部がマイクロスイッチ
20を押し、これによって電源コントローラ39と電磁
弁コントローラ19が始動する。
先ず、電源コントローラ39が、ヒータ37への通電を
開始させ、熱電対38を参照しながら、ヒータ37の電
流をコントロールして、輻射板36の表面温度を一定に
保つようにする。したがって、ミラー31は、この輻射
板36から輻射される一定強度の赤外線りを反射し、赤
外線センサ21のレンズ22を介してセンサ内のセンサ
素子に、集光する。
輻射板36から放射される赤外線は一定なので、ミラー
31やレンズ22の表面が汚れていなければ、赤外線セ
ンサ21は一定の出力を示すはずである。
そこで、このことを利用して、次の手順でミラー31と
赤外線センサ21の感度変化と表面のクリーニング対策
を行なう。
(1)  信号増幅器16にて、赤外線センサ21の出
力を予め設定しである基準値と比較し、センサ出力が基
準値より低い時、まず、コントローラ19は電磁弁18
を開き、一定時間空気ノズル17から空気ジェットをミ
ラー31に吹き付ける。
(2) これによっても、赤外線センサ21の出力が回
復しない時、電磁切換弁41を水側に切換え、電磁弁4
2を一定時間開いて水・洗剤ノズル40から水ジェツト
をミラー31へ吹き付ける。
(3)それでも、赤外線センサ21の出力が回復しない
時に、電磁切換弁41を切換え水・洗剤ノズル40から
洗剤をミラー31へ吹き付けて、引続き水を吹き付ける
ようにする。
(4)以上の(1)〜(3)の手順で、赤外線センサ2
1の出力が回復しない時には、センサ素子の異常と判断
して、コントローラ19からアラームを出す。
なお、この場合、レンズ22は空気ノズル45の作るエ
アカーテンで汚れから保護されているが、水、洗浄等の
ジェットのはね返りでレンズ22が汚染されないように
、赤外線センサ21の位置を第10図の右奥へ移動させ
るようにしてもよい。
第11図は第2実施例を示し、第10図に示した第1実
施例と違うところは、ミラー31を有しないで、赤外線
センサ21自体が第15図に示した従来例と同じように
駆動装置13によりロッド14及び車輪15を介してレ
ール12上を往復動するようにしたものである。
したかって、この場合において、クリーニングの対象は
赤外線センサ21の集光用レンズ22であり、このレン
ズ22が第11図に示したと同様な方法によって洗浄さ
れる。
なお、第10図に示した実施例において、ミラー31は
第11図に示したような駆動ロッド14で動かすように
することもできる。
また、第10図及び第11図に示した実施例において、
例えば第10図に示すように、第1〜8図に示したよう
な画像処理装置33及びディスプレイ34を備えた構成
することにより、赤外線センサの表面洗浄を適確に行う
に加えて、信頼性が高く、適確な状況判断を監視者へ与
えることのできる温度監視装置が提供される。
更に、第11図に示した実施例における空気・水・洗剤
の汚れ洗浄手段は、赤外線センサ21が第13図及び第
14図に示したように首振り式のものであっても、適用
できるものである。
発明の効果 以上述べたように、第1の本発明によれば、高温と汚染
に比較的強いミラーのみが対象物上を移動して、赤外線
を赤外線センサ側へ反射させ、センサが対象物からの輻
射熱を受けることはないので、センサ内の高温に弱いセ
ンサ素子を冷却する必要はなくなり、したがって特別な
冷却装置の設備が不要となる。そして、この場合、ミラ
ーは直線的に往復動するので、首振り式の赤外線センサ
に比べて駆動機構が単純化して、システムの機械的信頼
性が向上する。
また、赤外線センサからの情報を画像処理することによ
って、対象物の異常高温となった位置の把握と時間的変
化の認識が容易となり、初期消火が敏速に行われる。
次に、第2の本発明によれば、その上、対象物とミラー
との相対位置によって、対応するディスプレイ上の位置
に、検出される時々刻々の赤外線強度変化が明るさ又は
色の変化として連続的に表示されるので、その時間的、
位置変化を一層確実に観測可能となる。
更に、第3の本発明によれば、その上、ディスプレイ上
に表示される画像について時間経過に伴う異なった2以
上の画像の差分を演算するようにしているので、この差
分についてあらかじめ設定された基準値と比較して警報
を発することができ、したがって外乱による誤警報を防
止するとともに、監視者は連続して観測していなくても
良い。
更にまた、第4の本発明によれば、赤外線センナ又はミ
ラーの表面の汚れを基準値の赤外線強度と比較しながら
監視できるので、センサ又はミラーの表面の汚れを適確
に監視して確実に取り除くことができ、また同時にセン
サ感度も適確に監視して、センサ異常を発見することが
できる。
そして、この場合、赤外線センサ又はセンサとミラーと
はハウジングに収納できるようになっているので、これ
らセンサ、ミラ一部へのアクセスがダクト外から容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は第1の本発明による温度監視装置の
一実施例を説明するために示した概略側面図及び概略平
面図、第3図及び第4図は該温度監視装置におけるミラ
ーを往復動させる手段の異なる二側を示す図、第5図は
該ミラーの他の形を示す図である。 第6図は第2の本発明による温度監視装置における赤外
線強度の表示画面の一例を示したパターン図、第7八図
ないし第7C図はその表示画面を説明するために示した
経時的に変化した表示画面のパターン図である。 第8図は、第3の本発明による温度監視装置における赤
外線強度の表示画面を説明するために示した図である。 第9図及び第10図は第4の本発明による温度監視装置
の一実施例を説明するための図、第11図はその他の例
を示す図である。 第12図は、本発明による温度監視装置を最適に取付け
ることができるユングストローム型空気予熱器を概略的
に示した斜視図である。第13図及び第14図は従来の
温度監視装置を説明するために示した図、第15図は従
来の温度監視装置の他の例を示す図、第16図は赤外線
センサの他の例を示す図である。 l・・ロータ外筒、2・・仕切板、3・・ヒーティング
エレメント、14・・駆動ロッド、17・・空気ノズル
、19・・コントローラ、21・・赤外線センサ、22
・・レンズ、31.31’  ・・ミラー、33・・画
像処理装置、34・・ディスプレイ、36・・輻射板、
37・・ヒータ、40・・水・洗剤ノズル、麺?図 (はかlる) ↑ ヒ〜D 1 炉Y織 第 図 第 図 第 B 図 第 図 第 図 t>す素)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 対象物上を直線的に往復動するミラーと、前記対象
    物が放出しこのミラーで反射される赤外線を検知するセ
    ンサと、このセンサの検知出力を情報として画像処理し
    て表示する表示装置とを備えることを特徴とする温度監
    視装置。 2 表示装置が、センサで検知された赤外線強度を明る
    さ又は色差としてディスプレイ上にミラーの位置に対応
    して表示する表示手段から成ることを特徴とする請求項
    1記載の温度監視装置。 3 表示手段により表示された画像について時間経過に
    伴う異なった2以上の画像の差分を演算する画像処理手
    段を備えることを特徴とする請求項2記載の温度監視装
    置。 4 対象物上を直接移動して、又はこの対象物上を直線
    的に往復動するミラーを介して、対象物が放出する赤外
    線を検知するセンサと、このセンサ又は同センサと前記
    ミラーとが収納されるハウジング内に前記センサ又は前
    記ミラーに対面するように設けられ一定強度の赤外線を
    放出する手段と、この手段から放出された赤外線を前記
    センサで検知して得た出力と基準値とを比較する手段と
    、この手段による比較値が所定範囲を越えているときに
    前記センサ又は前記ミラーの表面を洗浄する手段とを備
    えることを特徴とする温度監視装置。
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