JPH02276738A - 紙葉類連続繰出し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、例えば、現金自動預金支払機に於いて取扱
われる紙幣や定形用紙等の紙葉類の処理を円滑にするこ
とができる紙葉類連続繰出し装置に関する。

（ロ）従来の技術 従来、上述の紙葉類繰出し装置としては、第４図に示す
ように、収納部２７に起立させて収納した多数枚の各紙
幣２・・・を、受は板２８上に配設したブツシャ２９に
より繰出し方向に付勢して収納部２７前面の繰出しロー
ラ３０に圧接し、この繰出しローラ３０を繰出し方向に
回転して各紙幣２・・・を連続的に繰出すと共に、この
繰出しローラ３０の下部周面にオーバーラツプ状に対設
し、且つ、逆方向のみ回転が許容された摩擦ローラ３１
との摩擦抵抗により、重合した各紙幣２・・・を−枚ず
つに分離して繰出し処理する紙葉類繰出し装置３２があ
る。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 しかし、上述の紙葉類繰出し装置３２は、多数枚の各紙
幣２・・・を−枚ずつに完全分離して繰出し処理するの
で、搬送途中に於いて紙幣２にスキューが発生しやすく
、且つ、前後に二枚以上の紙幣２が重合している場合、
−枚の紙幣２よりも間隔が広いため分離ミスと判定され
、この分離ミスと判定された紙幣２は一旦回収して再度
−枚ずつに繰出し処理するので、紙幣２の繰出し処理に
時間が掛かるという問題点を有している。

また、所定枚数の紙幣２を放出処理又は回収処理する場
合、−旦分離した各紙幣２・・・を再度集積する処理が
必要であるが、集積時に於いて、紙幣２と紙幣２との端
部が接当してジャムが発生するという問題点も有してい
る。

この発明の目的は、多数枚の紙葉類をオーバーラツプ状
態のまま連続的に繰出し処理することにより、集積時に
於ける紙葉類のジャムやレジエンド等を解消することが
でき、紙葉類の繰出し及び後処理が円滑に行える紙葉類
連続繰出し装置の提供にある。

（ニ）問題点を解決するための手段 この発明の紙葉類連続繰出し装置は、収納部に多数枚収
納した紙葉類の繰出し側前面に繰出しローラを対接し、
上記繰出しローラの繰出し側周面に摩擦ローラを対設す
ると共に、該摩擦ローラを繰出しローラより遅い周速で
繰出し方向に回転する構成である。

（ホ）作用 この発明の紙葉類連続繰出し装置は、繰出しローラを繰
出し方向に回転して紙葉類を連続的に繰出し処理すると
、これに対設した摩擦ローラは繰出しローラよりも遅い
周速で繰出し方向に回転しているので、二枚が重合した
紙葉類の一枚目は繰出しローラによって速く繰出され、
同時に、二枚口の一部は摩擦ローラによって遅い速度で
繰出されて、−枚目と二枚口との間に繰出し方向のずれ
を生じさせ、このような繰出しが連続することで、複数
枚の紙葉類の端部をオーバーラツプした状態のまま連続
的に繰出し処理する。

そして、紙葉類の繰出し枚数はオーバーラツプ部を検知
することに基づいて行うことができる。

（へ）発明の効果 この発明によれば、複数枚の紙葉類繰出し処理に於いて
、複数枚の紙葉類の相互端部をオーバーラツプした状態
のまま連続的に繰出し処理するので、所定枚数の紙葉類
を放出部又は回収部に一旦集積する場合、搬送される先
頭の紙葉類を所定位置に停止させると、この停止させた
先頭の紙葉類と後続の紙葉類とがオーバーラツプした端
部の重合面に沿ってスムーズに重なり合い、集積時に於
ける紙葉類のジャムやレジエクト等の問題を解消するこ
とができ、所定枚数の紙葉類の繰出し及び後処理が円滑
に行える。

しかも、前後の各紙葉類はオーバーラツプ部分の面抵抗
によって搬送方向に向きが保持され、繰出し方向に各紙
葉類の搬送姿勢を積極的に保持した状態のまま搬送する
ので、搬送途中に於ける紙葉類のスキューを防止するこ
とができる。

（ト）発明の実施例 この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。

図面は紙葉類の一例として紙幣を連続的に繰出し処理す
る紙葉類連続繰出し装置を示し、第１図に於いて、この
紙葉類連続繰出し装置１は、多数枚の各紙幣２・・・を
横長に起立して収納部３の受は板４上に整列載置し、こ
の受は板４上に配設したブツシャ５を繰出し方向に付勢
して、収納部３前面に対設した補助ローラ６及び繰出し
ローラ７の周面に繰出し側前面の紙幣２ｂを圧接し、こ
の繰出しローラ７を繰出し方向に回転して各紙幣２・・
・を連続的に繰出し処理する。

且つ、上述の繰出しローラ７の下部周面に対設した摩擦
ローラ８を繰出し方向に回転させると共に、この摩擦ロ
ーラ８の周速を繰出しローラフの約１／３の遅い周速に
設定し、これら各ローラ７゜８の異なる周速の回転によ
り重合した各紙幣２・・・にずれを生じさせ、これら各
紙幣２・・・の端部をオーバーラツプした状態のまま連
続的に繰出し処理する構成である。

上述の補助ローラ６及び繰出しローラ７は、補助ローラ
６と同軸上に固定したプーリ９と、繰出しローラ７と同
軸上に固定したプーリ１０とに駆動ベルト１１を張架し
、この繰出しローラ７のプーリ１０と同軸上に固定した
プーリ１２と、駆動モータ１３に固定したプーリ１４と
に駆動ベルト１５を張架して、駆動モータ１３の駆動力
により、各プーリ９，１０，１２．１４及び各駆動ベル
ト１１．１５とを介して補助ローラ６及び繰出しローラ
７を同一周速で繰出し方向に同期して回転する。

前述の摩擦ローラ８は、この摩擦ローラ８と同軸上に固
定したプーリ１６と、駆動モータ１７に固定したプーリ
１８とに駆動ベルト１９を張架して、駆動モータ１７の
駆動力により、各プーリ１６．１８及び駆動ベルト１９
を介して繰出しローラ７の周速よりも約１７３遅い周速
で繰出し方向に回転する。

すなわち、前述の繰出しローラ７を周速マで繰出し方向
に回転させ、上述の摩擦ローラ８を周速１／３Ｙで繰出
し方向に回転させる。

上述の繰出しローラ７及び摩擦ローラ８は、合成ゴム等
の摩擦係数の高い部材により局面を夫々形成すると共に
、一方の繰出しローラ７の周面には小さい三角形の凹凸
面を形成している。

第２図に示すように、この繰出しローラ７と摩擦ローラ
８は、凹凸形状に形成した繰出しローラ７の各凹部７ａ
、７ａ間に、同軸上に軸支した一対の摩擦ロニラ８，８
の一部周面を若干臨ませて対設し、これら各ローラ７．
８の対向面間に繰出される紙幣２ａを波形に湾曲させて
繰出す。

前述の繰出しローラ７と摩擦ローラ８との繰出し側には
ガイド板２０を配設し、このガイド板２０の後方には、
繰出される紙幣２の上下面に対向してガイドローラ２１
と厚さ検知ローラ２２を対接し、連続的に繰出される紙
幣２をガイドローラ２１と厚さ検知ローラ２２との対接
間を通過させて次処理に搬送する。

上述の厚さ検知ローラ２２は、枢支ピン２３により軸支
した可動レバー２４の先端部に厚さ検知ローラ２２を枢
着し、基端部に係止したコイルスプリング２５により、
厚さ検知ローラ２２をガイドローラ２１の下部周面と対
接する方向に牽引付勢すると共に、この可動レバー２４
の傾動角度を基端部側に対設した検知センサ２６により
検知して、厚さ検知ローラ２２とガイドローラ２１との
間を通過する紙幣２の厚さを検知し、紙幣２の一枚部分
及び二枚型なり部分を検知することで、紙幣２の繰出し
枚数を計数する。

図示実施例は上記の如く構成するものとして、以下、紙
葉類連続繰出し装置１の繰出し動作を説明する。

第１図に示すように、各駆動モータ１３．１７を駆動し
て、補助ローラ６と繰出しローラ７とを周・速マで繰出
し方向に同期して回転させ、収納部３に収納された一枚
目の紙幣２ａを繰出しローラフの繰出し力により　マの
速度で繰出し、これに続いて、二枚口の紙幣２ｂを補助
ローラ６の繰出し力により　Ｖの速度で繰出す。

一方、二枚口の紙幣２ｂは繰出しローラ７の下部周面に
対接した摩擦ローラ８に接触し、この摩擦ローラ８の繰
出し力により１／３マの速度で繰出され、−枚目の紙幣
２ａが分離地点Ａを通過するまで二枚口の紙幣２ｂは１
／３マの速度で進行し、繰出しローラ７と摩擦ローラ８
との周速の差により、重合した各紙幣２ａ、２ｂ、　　
２ｃに対して繰出し方向のずれを生じさせる。

すなわち、上述の繰出しローラ７をマの速度で回転し、
摩擦ローラ８を１／３マの速度で回転することにより、
前後の各紙幣２ａ、２ｂ、２ｃは常時３：１の速度比で
繰出され、第３図に示すように、紙幣２ａの幅Ｓに対し
て、各紙幣２ａ、２ｂ、２Ｃの端部をＳ／３重合したオ
ーバーラツプ状態のまま連続的に繰出し処理する。

なお、検知センサ２６は紙幣２の一枚部分及び二枚重合
部分を厚みの検知して読取り、この読取りに基づいて繰
出し枚数を計数する。

このように各紙幣２ａ、２ｂ、２ｃの端部をＳ／３重合
したオーバーラツプ状態のまま連続的に繰出し処理する
ので、所定枚数の各紙幣２・・・を集積する場合、搬送
される先頭の紙幣２ａを所定位置に停止させると、この
停止させた先頭の紙幣２ａと、後続の各紙幣２ｂ、２ｃ
とがオーバーラツプした端部の重合面に沿ってスムーズ
に重なり合い、集積時に於ける紙幣２のジャムやレジエ
クト等の問題を解消することができ、所定枚数の各紙幣
２・・・の繰出し及び後処理が円滑に行える。

しかも、第３図に示すように、前後の各紙幣２ａ、２ｂ
、２ｃはＳ／３重合したオーバーラツプ部分の面抵抗に
よって搬送方向に向きが保持され、繰出し方向に各紙幣
２ａ、２ｂ、２ｃの搬送姿勢を積極的に保持した状態の
まま搬送するので、搬送途中に於ける紙幣２のスキュー
を防止することができる。

なお、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定され
るものではない。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示し、 第１図は紙葉類連続繰出し装置の要部側面図、第２図は
ローラの対向状態を示す平面図、第３図は紙幣のオーバ
ーラツプ状態を示す側面図、第４図は従来紙葉類繰出し
装置の要部側面図である。 １・・・紙葉類連続繰出し装置 ２・・・紙幣　　　　　　３・・・収納部７・・・繰出
しローラ　　８・・・摩擦ローラ７・・・繰出しローラ ８・・・膚日寮ローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）収納部に収納した多数枚の紙葉類を、該紙葉類の
   繰出し側前面に対接した繰出しロー ラの回転により繰出し処理する紙葉類連続 繰出し装置であって、 上記繰出しローラの繰出し側周面に摩擦ロ ーラを対設すると共に、該摩擦ローラを繰 出しローラより遅い周速で繰出し方向に回 転した 紙葉類連続繰出し装置。