JPH02274785A

JPH02274785A - 剥離テープ

Info

Publication number: JPH02274785A
Application number: JP9831689A
Authority: JP
Inventors: Satoru Kato; 覚加藤; Tadayuki Moriyama; 森山　忠行; Noriyuki Oshima; 大島　則之
Original assignee: THERMO KK
Current assignee: THERMO KK
Priority date: 1989-04-18
Filing date: 1989-04-18
Publication date: 1990-11-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［技術分野］本発明は例えば包装袋の開口部の封止片（又は蓋部）に
塗布された糊付部を封止直前まで一時的に非接着状態に
保つため、この糊付部上面に剥離自在に貼着される剥離
テープに関する。

［従来の技術］近時、プラスチックフィルムからなる包装袋が種々の商
品の包装に多く用いられつつある。この場合、商品を包
装袋内に収容したのち、開口部の封止片（又は蓋部）に
予め塗布された糊付部を介して封止するようになってい
るか、封止直前までは、この糊付部は剥離紙で覆い接着
剤表面を保護しておく必要がある。これを図面で説明す
ると、第３図に示す如く包装袋１の封止片（蓋部）２の
内側には感圧接着剤を塗布した糊付部３が予め形成され
ている。この糊付部３の上面には事前に別の部材が接着
したり汚れが付着したりしない様に剥離テープ４が被着
されている。この剥離テープ４の被着側表面はのちに糊
（＝−１部から容易に剥離し得るように何んらかの易剥
離化処理かなされている。即ち、包装袋１内に所定の商
品“Ａ”を収容したのち、第４図に示す如く剥離テープ
４は糊付部３から剥離され、その後、第５図に示す如く
封止片２か内側に向けて折り曲げられ包装袋１の本体上
にこの糊付部３を介して圧着され包装袋］の開口部か最
終的に封止されるようになっている。

従来、このように感圧接着剤塗布表面を一時的に保護す
るための剥離テープとしてプラスチック製テープの表面
にシリコーン樹脂を塗布し、これをのちに硬化させたも
のか剥離性良好なものとして注１−１され実用化されて
いる。

（発明か解決しようとする課題）しかし、」二連の如き従来のプラスチック製剥離テープ
はシリコーン樹脂の塗布及びこれを硬化させる工程を含
むことから工程的に複雑となり、かつ製造コストか高く
なるという問題があった。

従って、本発明は簡単な工程で、かつ安価製造すること
かできる剥離性の良好な剥離テープを提供することを目
的とする。

（課題を解決するだめの手段）本発明は上記課題を解決するため、反応性ポリオルガノ
シロキサンとポリオレフィン樹脂とのグラフト重合物を
利用すると云う手段を講じた。

すなわち、本発明は少なくとも一方の面が反応性ポリオ
ルガノシロキサンとポリオレフィン樹脂とのグラフト重
合物層（反応性ポリオルガノシロキザン成分含有料：４
〜６０重量２６）から形成されていることを特徴とする
剥離テープを提供するものである。

なお、この剥離テープはこのグラフト重合物層の単層か
らのもののほか、別の基４」樹脂フィルム」二に積層さ
せた二層又はそれ以」二の層からなるものであってよい
。このよう積層フィルム状とした場合剥離テープの物理
的強度を向」ニさせるうえで有利となる。なお、本発明
で使用可能な反応性ポリオルガノシロキサンとしてはポ
リオレフィン樹脂とグラフト重合体を形成し得るもので
あれば特に制限はなく、例えば下記構造式のものを使用
し得る。

（式中、Ｒは有機基、例えばＣ１〜１８のアルキル基、
ハロゲン化アルキル基、アリール拭、ハロゲン化アリー
ル基等、ｎ、ｍは１以上の整数）本発明で用いられるグ
ラフト重合物は例えば特公昭５２−４３８６３号に記載
の方法で製造することができる。

［作　用］本発明の剥離テープによれば適用されるべき接ｊ−１剤
塗布面との接触面が反応性ポリオルガノシロキサンとポ
リオレフィン樹脂とのグラフト重合物から構成されてい
るため感圧性接着剤塗布面から容品に剥離することがで
きる。

［実施例］以下、本発明を図面の実施例を参照して説明する。

第１図は本発明に係わる剥離テープ１１の断面図であっ
て、反応性ポリオルガノシロキサンとポリオレフィン樹
脂とのグラフト重合物を適当な厚みのフィルム状に成形
したものである。この剥離テープ１１は反応性ポリオル
ガノシロキサン成分の含有率が４〜６０重量％であるも
のが好ましい。

即ち、反応性ポリオルガノシロキサン成分含有率がこの
下限値より小さいと剥離性が劣り好ましくなく、逆にこ
の上限値を超えると剥離性の点では好ましいが物理的強
度が小さくなり実用上問題が生ずるおそれがある。ポリ
オレフィン樹脂としては一般に低密度及び高密度ポリエ
チレン、ポリプロピレンが好ましい。この剥離テープ１
１の厚みおよび幅については特に制限はなく具体的使用
口的に応じ適宜選定すればよい。

第２図は本発明の剥離テープの他の実施例を示すもので
あって、反応性ポリオルガノシロキサシとポリオレフィ
ン樹脂とのグラフト重合物層（反応性ポリオルガノシロ
キサン成分含有ｍ７８〜４０重量％）が剥離層１１’ａ
として基材フィルム１２上面に積層された２層構造とな
っている。この場合、基材フィルムとしては天然紙、合
成紙、合成樹脂フィルム等を適宜用い得るが、一般には
熱可塑性フィルム、特にポリオレフィンフィルムを用い
ることが好ましい。この２層構造のものは比較的高価な
上記グラフト重合物の使用量を節減し得るとともに、剥
離テープ全体としての機械的強度（引張り強度等）をこ
の基材フィルムにより向」二させ得るという利点を有す
る。

同様の趣旨において、剥離テープを３層以上の積層構造
のものとしてもよい。

実施例１〜８下記表１に示す構成からなる２層構造の剥離テプ（幅２
５＋ｎ＋ｎ）を押出し成形により成形した。

各実施例からザンプル片を１０枚ずつ用意し、ショッパ
形振子荷重式剥離試験機（最大荷重１，０００ｇ１最小
目盛５ｇ）を用い、幅１８ｍｍのセロテプと接希させた
のち、その剥離強度を測定した。

なお、剥離時における両者間の剥離移動速度は５００ｍ
ｍ／分とした。その測定結果を同じく表１に示す。なお
、表１において剥離層の厚みは１０μｍ１基材層の厚み
は２０μｍとした。又、％は重量％を示す。

表中、Ｆ２］０−６はダウ・コーニング■製の低密度ポ
リエチレン、Ｅ８０７は日本石油化学■製の高密度ポリ
エチレン、ＦＭ２０１−Ｃは住人化学■製のフィルムグ
レードのポリプロピレン、５Ｐ３００は住人化学■製の
グラフト重合物（反応性ポリオルガノシロキサン成分４
０重量％／低密度ポリエチレン６０重量％）からなるマ
スタペレットである。

この剥離テストの結果から明らかなように、本発明のグ
ラフト重合物を用いた剥離テープは、これを用いない比
較例のものと較べ剥離性が著るしく向上していることが
確認された。

（発明の効果）本発明に係わる剥離テープは反応性ポリオルガノシロキ
サンとポリオレフィン樹脂とのグラフ！・重合物を用い
、これを単にフィルム又はシート状に成形し、これを必
要に応じて適当な幅に裁断するだけの簡単な工程でつく
ることができるから、従来の如くシリコーン樹脂を塗布
し、これを硬化させるという面倒な工程が省け、したが
って製造コストの低減を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる剥離テープの断面図、第２図は
本発明の他の実施例に係わる剥離テープの断面図、第３
図乃至第５図は剥離テープを用いた包装袋の使用方法を
順次説明する平面図である。図中、１・・・包装袋、２・・・封止片、３・・糊付部
、４・・・剥離テープ、１１・・・剥離テープ、１　］
、　ａ・・・剥離層、１２・・・基材。出願人代理人　弁理士　鈴　江　武　彦］　０１１ａ第５図

Claims

【特許請求の範囲】１　少なくとも一方の面が反応性ポリオルガノシロキサ
ンとポリオレフィン樹脂とのグラフト重合物層（反応性
ポリオルガノシロキサン成分含有量：４〜６０重量％）
から形成されていることを特徴とする剥離テープ。（２）上記グラフト重合物層が基材樹脂フィルム上に積
層されている請求項１記載の剥離テープ。（３）該基材樹脂フィルムがポリオレフィンからなる請
求項２記載の剥離テープ。