JPH02274710A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野−１ この発明は、電線、ケーブル等の肢覆材料、接続材料な
どに用いられるポリオレフィン系の難燃性樹脂組成物に
関する。

［従来の技術−１ ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィ
ン系ポリマーを難燃化するため難燃化技術として、水酸
化アルミニウム、水酸化マグネシウムなとの含水無機充
填剤を添加するものが知られている。

「発明が解決しようとする課題」 しかしなから、この含水無機充填剤を添加するものでは
、十分な難燃性を得るためにはこれを多量に添加する必
要があり、多量の添加では引張特性なとの機械的特性の
低下や耐寒性の劣化などを招く不都合がある。

「課題を解決するための手段」 この発明では、マレイミド基を有するモノマーをグラフ
ト重合したオレフィン系ポリマーを難燃性樹脂組成物と
することによって、上記課題を解決するようにした。

以下、この発明の詳細な説明する。

この発明で用いられるマレイミド基含有モノマーとして
は、重合性を持つとともに分子内に下記のマレイミド基
を有する化合物を言う。

○ このモノマーとしては、マレイミド、Ｎ−メチルマレイ
ミド、Ｎ−エチルマレイミド、Ｎ−ビニルマレイミド、
Ｎ−アリルマレイミド　Ｎ−フェニルマレイミｌ”、Ｎ
、Ｎ　　−ｍ−フェニレンビスマレイミｌ’、ＮＮ−ヘ
キサメチレンジマレイミドなとか具体例きして挙げられ
るか、なかでもマレイミド基以外の二重結合や反応性基
を有するものが好ましい。

また、この発明におけるオレフィン系ポリマーとしては
、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低
密度ポリエチレンなとのポリエチレン、ポリプロピレン
、ポリブテン−１、ポリ４メチルペンテン−】な七のオ
レフィンポモポリマーやエチレン−エチルアクリレート
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
アクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−ブテン−１共重合体などのエチレンと他のモ
ノマーとからなるオレフィンコポリマーなどの単狙１も
しくは複数のポリマーのブレンド物などが用いられる。

このオレフィン系ポリマーへの」二り己マレイミド基を
有するモノマーのグラフト重合は、オレフィン系ポリマ
ーの粉末を溶剤中に分散し、ここに−１記モノマーある
いはモノマー溶ｔ１ｋを常温または加温して添加すると
ともに重合触媒としてジクミルパーオ牛サイトなとのハ
ロゲンを含有しない有機過酸化物を加えて加熱、撹拌し
て反応さぜる方θ：の他に、上記モノマーがオレフィン
系ポリマーの溶融温度（−＝１近で溶融状態にあるもの
であれば、オレフィン系ポリマーに上記マレイミド基を
有するモノマーと有機過酸化物を混合し、押出機にてオ
レフィン系ポリマーを溶融しつつこの溶融状態で混線し
、モノマーをグラフｊ・重合させる方法も採用すること
ができる。

また、オレフィン系ポリマー、」二重マレイミド基含有
モノマーおよび有機過酸化物の混合物を成形型に充填し
、加熱加圧してクラフト重合反応を進めるとともに成形
品を得る方法も用いることかできる。

このオレフィン系ポリマーと上記モノマーとの反応で得
られたグラフト重合物中のモノマーの割合は、０．１〜
５０重量％、好ましくは１〜４０重Ｍ１％とされる。０
．１重量％未満では難燃性改善効果が得られず、５０重
量％を越えると組成物の機械的特性か低下して不都合で
ある。

また、重合触媒としての有機過酸化物の添加量は、オレ
フィン系ポリマー１００重量物に対して０．０１〜３重
量部の範囲とされ、３重量部を越えるとオレフィン系ポ
リマー自体の架橋が進行して不都合となる。

このようなグラフト重合物は、それ単独で難燃性樹脂組
成物とされるが、これに軟化剤、老化防止剤、着色剤、
安定剤、紫外線吸収剤などの種々の添加剤を適量添加す
ることもできる。

さらに、−層の難燃効果を得るために、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウムなどの金属水和物や赤リン、
ンリコーン、カーボンブラックなどの輔燃剤を併用する
ことも可能である。

このような難燃性樹脂組成物にあっては、高いＥｉｌ燃
効果が得られるとどもにオレフィン系ポリマ−とマレイ
ミド基を有するモノマーの重合体とか化学的に結合して
い乙ので、単にマレイミ！・基を有する化合物を混合し
たものに比へて機械的特ｆ１１の低下かなく、また成形
品表面に該化合物か滲出してくることがない。このため
、マレイミド基を有するモノマーの添加量を多くするこ
とかでき、より高い難燃効果を得ることもできる。

以下、実施例を示してこの発明の作用効果を明確にする
。

「実施例」 （実施例１） 粒状のエチレン・プロピレン共重合体１００重量部にＮ
　、　Ｎ　’　−ｒｎ−フェニレンビスマレゴミ１；ヲ
１重量部、３０重量部、５０重量部、１００重量部をそ
れぞれ添加し、これに１５重量部の７クミルパーオキサ
イドと５０重量部の水酸化アルミニウムを加えて、混線
用押出機に投入し、温度１７０’Ｃで２０分、溶融、混
練し、ペレント状に押出して４種のグラフト重合物を得
た。

このようにして得られた４種類のクラブト重合物から試
験片を成形し、これの酸素指数、引張強度、伸び、脆化
点を測定した。結果を第１表に示す。

（比較例１） 粒状のエチレン・プロピレン共重合体１００　ｆｆｉ量
部縦部０重ｆｉ）部の水酸化アルミニウムを加え゛て混
練用押出機にてペレット状とし、これを成形して実施例
１と同様の試験片を作成し、同様に酸素指数、引張強度
、沖び、脆化点を測定した。結果を第１表に示す。

（比較例２） 粒状のエチレン・プロピレン共重ａ体１００ｆｒ頂部に
１００重量部のＮ、Ｎ”−ｍ−フェニレンヒスマレイミ
ドと５０重量部の水酸化アルミニウムを加えて混練用押
出機にてペレット状とし、これを成形して実施例１と同
様の試験片を作成し、同様に酸素指数、引張強度、伸ひ
、脆化点を測定した。結果を第１表に示す。

なお、第１表には、比較例３としてエチレン・プロピレ
ン共重合体単独についての酸素指数、弓張強度、伸び、
脆化点を示した。

第１表の結果から明らかなように、Ｎ、Ｎ’−ｍフェニ
レンヒスマレイミドをグラフト重合すセたものは、単に
混合したものに比へて％［燃性改善効果か優れ、さらに
機械的特性の低下も少ないことかわかる。

なお、エチレン、フロピレン、フテン−１なとのα−オ
レフィンモノマーと前述のマレイミド基含有モノマーと
をチークラ−型触媒を用いて共重合させて、この共重合
物を輔燃性樹脂組成物とすることも可能である。

「発明の効果−１ 以」二説明したように、この発明の難燃性樹脂組成物は
、マレイミド基を有するモノマーをオレフィン系ポリマ
ーにグラフト重合した重合物からなるものであるので、
機械的特性の低下や耐寒性の劣化なとを伴うことなく高
い何１燃性を有するものとなる。また、単にマレイミド
基を有する化合物を混合するものに比へて、ｉｔ燃性改
善効果か高く、機械的特性が優れ、成形品表面への滲出
もないなとの効果を有する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　マレイミド基含有モノマーをグラフト重合したオレフ
   ィン系ポリマーからなる難燃性樹脂組成物。