JPH02273202A - 木質系成形品の製造方法 - Google Patents

木質系成形品の製造方法

Info

Publication number
JPH02273202A
JPH02273202A JP9288989A JP9288989A JPH02273202A JP H02273202 A JPH02273202 A JP H02273202A JP 9288989 A JP9288989 A JP 9288989A JP 9288989 A JP9288989 A JP 9288989A JP H02273202 A JPH02273202 A JP H02273202A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
oligoesterified
woody
veneer
isocyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9288989A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Mori
秀樹 森
Michihisa Mizomoto
溝元 理央
Minoru Ueda
実 上田
Hideaki Matsuda
松田 ひで明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
Priority to JP9288989A priority Critical patent/JPH02273202A/ja
Publication of JPH02273202A publication Critical patent/JPH02273202A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は側鎖に活性な水酸基を有するオリゴエステル化
木質材をイソシアネート・ポリウレタン接着剤で結合一
体化することにより、寸法安定性、耐久性および接着強
度に優れた木質系成形品を工業的に非常に有利に製造す
る方法に関するものである。
〔従来の技術〕
木材は軽くて強く、加工しやすいために、古くから建築
用材料および家具用材料をはじめ、その他広範な用途に
使用されているが、木材中の結合水の増減により寸法変
化が起こり、割れ、そり、狂いなどを起こしやすいとい
う欠点があった。また、外壁材、軒天、雨戸および床下
地材などの屋外用として用いられている木材は、太陽光
線中の紫外線、水分および酸素などによって劣化が起こ
りやすく、しかも木材腐朽菌やシロアリ、フナクイ虫な
どによる木材の腐朽や食害を起こし易く耐久性に問題点
を有していた。
上記木材の寸法安定性および耐久性を改善する手段とし
て、本発明者らは、これまでに、木材中に二塩基酸無水
物とエポキシ化合物からなる反応溶液を含浸して、加熱
反応させ、木材成分中の水酸基を二塩基酸無水物とエポ
キシ化合物からなるオリゴエステル鎖でブロッキングす
ることにより、木材を改質する方法を見い出した。
しかしながら、大きな丸太や角材をそのまま改質する場
合に、製造工程が煩雑で長時間を要し、製造費が非常に
高くなる。従って、単板、木材パーティクル、および木
材ブロックなどを前記オリゴエステル化処理して、その
後それらを接着剤で結合一体化させ、合板、パーティク
ルボードおよび集成材などとして利用する方法が考えら
れるが、上記オリゴエステル化処理木材は新しい材料で
あるので、寸法安定性、耐久性および接着強度に優れた
、該基材を主体とする木質系成形品を工業的に有利に製
造することは困難であった。
(発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、上記の如き木質系成形品を工業的に有利に製
造することは困難であると云う問題点を解決しようとす
るものである。
〔問題点を解決するための手段] 本発明者らは、前述の如き実情に鑑み、性能の優れた木
質系成形品を工業的に有利に得る方法を研究した結果、
木質材に二塩基酸無水物およびエポキシ化合物を交互に
付加エステル化反応させて得られた側鎖に活性な水酸基
を有するオリゴエステル化木質材をイソシアネート・ポ
リウレタン接着剤を用いて、結合一体化させることによ
って寸法安定性、耐久性および接着強度の優れた木質系
成形品が工業的に非常に有利に得られることを見い出し
、本発明を完成するに到った。即ち、本発明は木質材成
分中の水酸基に二塩基酸無水物とエポキシ化合物が交互
に付加した、側鎖に活性な水酸基を有するオリゴエステ
ル化木質材を、イソシアネート・ポリウレタン接着剤を
用いて接着一体化させ、オリゴエステル化木質材中の側
鎖に有する活性な水酸基とイソシアネート・ポリウレタ
ン接着剤中の活性なイソシアネート基との強固な化学結
合により、寸法安定性、耐久性および接着強度の優れた
合板、単板積層板(LVL)、パーティクルボード、木
質繊維板および集成材などの木質系成形品を工業的に非
常に有利に製造する方法に関するものである。
本発明において使用する木質材とは、木質材中に水酸基
を含有する物であれば良い。例えば、木材、木質繊維、
木材チップ、単板、木材ブロックなど一般的なリグノセ
ルロース類が用いられ、これらの形状および樹種におい
ては特に制限はない。
また、故紙、麦わら、稲わら、バルブ、モミガラ、バカ
ス、リンターなどセルロース材料でもよい。
また、二塩基酸無水物としては特に制限はないが、無水
フタル酸、無水マレイン酸、無水コハク酸、無水テトラ
ヒドロフタル酸、無水へキサヒドロフタル酸、無水イタ
コン酸などが挙げられる。
特に工業的に有利で低廉な無水フタル酸、無水マレイン
酸、無水コハク酸などが好ましい。
また、本発明において使用するエポキシ化合物としては
、特に制限はないが、エピクロルヒドリン、メチルグリ
シジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、アリルグ
リシジルエーテル、グリシジルメタクリレート、フェニ
ルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド、オレフィ
ンオキサイド、ブチルグリシジルエーテル、タレジルグ
リシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジルエー
テル、グリセリンジグリシジルエーテルなどが挙げられ
る。特に工業的に多量生産されており、かつ比較的分子
量も小さ(沸点も低いエピクロルヒドリン、メチルグリ
シジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、アリルグ
リシジルエーテル、グリシジルメタクリレート、スチレ
ンオキサイドなどが好ましい。
また、イソシアネート・ポリウレタン接着剤としては、
待に制限はないが、化合物中に活性な反応性のインシア
ネート基を2つ以上含有する接着剤であればよい。特に
、水性ビニルウレタン系接着剤は接着性能が高く、低コ
ストの面から好ましい。
次に本発明の製造方法の一例を手順を追って説明する。
木質材は化学修飾を容易にするために、真空乾燥機や熱
風乾燥機などによって乾燥する。
その際、木質材含水率を15%以下にするのが好ましい
一方、反応溶液としては二塩基酸無水物とエポキシ化合
物との混合溶液を用いる。その混合割合は二塩基酸無水
物とエポキシ化合物のモル比が1:1〜30となるよう
に調製するのが好ましい。
このようなエポキシ化合物を二塩基酸無水物に比べて過
剰に用いるのは、エポキシ化合物が二塩基酸無水物の溶
媒として作用する効果と、さらに化学処理の中間段階で
生成するエステル化木質材の側鎖のカルボキシル基にエ
ポキシ化合物が付加する度合いを大きくし、オリゴエス
テル化木質材の酸価を下げる効果があるからである。ま
た該反応溶液は、一般的には、無溶媒下で調製できるが
、二塩基酸無水物の種類によっては溶解できない場合も
あり、その場合には、例えば、ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシドなどの溶媒を用いて調製するのが
好ましい。また、木質材中の水酸基と二塩基酸無水物と
の開環エステル化反応およびこの開環エステル化反応に
よって生じた側鎖のカルボキシル基とエポキシ化合物と
の付加エステル化反応は、いずれも無触媒下で充分に進
行するが、反応を促進させるために、例えば、硫酸、過
塩素酸、パラトルエンスルホン酸などの酸性触媒、或は
炭酸ナトリウム、ジメチルベンジルアミン、ピリジンな
どの塩基性触媒を用いてもよい。
以上の如くして調製された反応溶液を木質材に含浸させ
るには、例えば、木質材を該反応溶液中に浸せきしたり
、或は木質材に該反応溶液を減圧下、加圧下、或は減圧
加圧下で注入する方法などが用いられる。
次いで、上記方法で得られた反応溶液含浸木質材と木質
材に含浸されなかった余分の反応溶液を分離し、しかる
のち該反応溶液含浸木質材だけを反応容器にいれて加熱
するのである。加熱は40〜180°Cで行う必要があ
る。これは温度が40°C未満の場合は前記の反応がほ
とんど進まず、また180°Cを越えると木質材の変色
や劣化などの欠点が生じるためである。加熱時間は二塩
基酸無水物やエポキシ化合物の種類、反応温度および木
質材の形状・寸法などによって異なるが、−ffi的に
は0.1〜8時間、好ましくは0.5〜3時間である。
次に、上記反応溶液含浸木質材を加熱して化学修飾した
のち、反応容器内を、例えば、50mmHgより高い真
空度で吸引減圧し、処理木質材中の未反応溶液の沸点を
下げて気化させ、反応容器外で冷却、液化させて未反応
溶液を回収するのである。所定時間吸引したのち、反応
容器から反応生成物を取り出す。得られた反応生成物は
木質材成分中の水酸基に二塩基酸無水物とエポキシ化合
物が交互に付加した、側鎖に活性な水酸基を有するオリ
ゴエステル化木質材である0本発明はこれらのオリゴエ
ステル化木質材の側鎖にある活性な水酸基を活用するも
のである。
次に、−例として、単板積層板(LVL)の製造方法を
具体的に述べる。ここでは、イソシアネート・ポリウレ
タン接着剤として水性ビニルウレタン系接着剤を使用す
る。側鎖に活性な水酸基を有するオリゴエステル化単板
表面に水性ビニルウレタン系接着剤を均一に塗布し、単
板の繊維を平行にして何枚か貼り合わせる。そして、5
°C〜120°Cの温度で1〜300分、8 kg /
 cj以上の圧力下で圧締することにより本発明の単板
積層板(LVL)が得られる。本発明の単板積層板(L
VL)はオリゴエステル化単板中の活性な水酸基と水性
ビニルウレタン系接着剤中のイソシアネート基との化学
結合により非常に強固に結合されるものである。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明は側鎖に活性な水酸基を有するオリ
ゴエステル化木質材をイソシアネート・ポリウレタン接
着剤で結合一体化させることにより、寸法安定性、耐久
性および接着強度に優れた性能を有する木質系成形品の
工業的に非常に有利な製造方法を提供するものである。
木質材に二塩基酸無水物およびエポキシ化合物を反応さ
せてなる、側鎖に活性な水酸基を有するオリゴエステル
化木質材を、イソシアネート・ポリウレタン接着剤で接
着させることによって、オリゴエステル化木質材中の活
性な水酸基とイソシアネート・ポリウレタン接着剤中の
活性なイソシアネート基との化学結合により強固に接着
一体化が行われ、合板、単板積層板(LVL)、パーテ
ィクルボード、木質繊維板および集成材などの木質系成
形品が得られる。さらに、本発明の製造方法により得ら
れた木質系成形品は木質材がオリゴエステル化処理され
ているため寸法安定性と耐久性に優れており、木材の欠
点である水分による寸法変化や紫外線、水分、酸素など
による劣化を抑制し、さらに各種木材腐朽菌やシロアリ
、フナクイ虫などによる木材の腐朽や食害を防止または
抑制することが可能となるものである。さらに、本発明
の製造方法で使用するイソシアネート・ポリウレタン接
着剤は、−船釣に耐久性が優れており、また室温におい
ても硬化が可能であるため取扱いが便利で、製造費用が
安くなる利点がある。
以上の如く、本発明の製造方法により得られた寸法安定
性、耐久性および接着強度に優れた特性を有する木質系
成形品は、建築用材料、家具用材料、その他多くの分野
において好適であり、例えば、柱、梁、土台、下地材、
床、軒天、雨戸、外壁材などに用いられるものである。
〔実施例〕
以下、本発明を製造例、実施例および比較例によってさ
らに具体的に説明するが、本発明はこれに制限されるも
のではないことは勿論である。
まず、本発明において使用するオリゴエステル化木質材
の製造例について述べる。
製造例1 木質材として乾燥されたラワン材の単板(繊維方向20
0mmX接線方向100ma+X半径方向5腫)を無水
フタル酸24.1gおよびエピクロルヒドリン451.
6g(無水フタル酸とエピクロルヒドリンのモル比1:
30)からなる反応溶液中に浸せきし、減圧下(20g
ml1g)で30分間吸引を行い、さらに加圧下(20
kg/Cd)で30分間放置して、単板内に反応溶液を
含浸せしめた。次いで、この含浸単板を反応溶液中から
取り出した後、反応容器に仕込み、内部温度120°C
で2時間加熱を行なった。さらに120°Cで2時間加
熱しながら20gm+Hgで吸引減圧を行い、未反応溶
液を除去してオリゴエステル化単板を得た。このオリゴ
エステル化単板中の無水フタル酸とエピクロルヒドリン
の重量増加率は単板を基準として22.3重量%であっ
た。
製造例2 木質材として乾燥されたパーティクルボード用チップ6
0.0 gおよび無水マレイン酸5.96 gを、還流
冷却器を取り付けた反応容器に添加して、120°Cで
1時間攪拌した後、無水マレイン酸に対して1,3モル
倍のアリルグリシジルエーテル9.02gを滴下した。
滴下後、同温度で5時間加熱攪拌して、オリゴエステル
化チップを得た。このオリゴエステル化チップ中には一
部粘稠なオリゴマーと極少量の未反応の無水マレイン酸
およびアリルグリシジルエーテルが存在していた。
製造例3 木質材として乾燥されたもみがら粉60.0 gおよび
無水マレイン酸5.96 gを、還流冷却器を取り付け
た反応容器に添加して、120°Cで1時間攪拌した後
、無水マレイン酸に対して1.3モル倍のアリルグリシ
ジルエーテル9.02 gを滴下した。
滴下後、同温度で5時間加熱攪拌して、オリゴエステル
化もみがら粉を得た。このオリゴエステル化もみがら粉
中には一部粘稠なオリゴマーと極少量の未反応の無水マ
レイン酸およびアリルグリシジルエーテルが存在してい
た。
製造例4 木質材として乾燥された桧単板(繊維方向130閣×接
線方向70+n+++X半径方向5閣)を無水フタル酸
16.9 gおよびエピクロルヒドリン316.1g 
l水フタル酸とエピクロルヒドリンのモル比1:30)
からなる反応溶液中に浸せきし、減圧下(20mmHg
)で20分間吸引を行い、さらに加圧下(20kg/c
m)で20分間放置して、単板内に反応溶液を含浸せし
めた。次いで、この含浸単板を反応溶液中から取り出し
た後、反応容器に仕込み、内部温度120°Cで1時間
加熱を行なった。
さらに120°Cで4時間加熱しながら20mmt1g
で吸引減圧を行い、未反応溶液を除去してオリゴエステ
ル化単板を得た。このオリゴエステル化単板中の無水フ
タル酸とエピクロルヒドリンの重量増加率は単板を基準
として42.9重量%であった。
実施例1 製造例1で得られたオリゴエステル化単板の表面に水性
ビニルウレタン系接着剤(PI−120大鹿振興■製)
を均一に塗布(塗布量0.03g/d)L、その上にオ
リゴエステル化単板を、繊維方向が平行になるように密
着して、温度30゛C1圧力10kg/c1i、1時間
の条件で圧締プレスして、2枚合わせ合板の木質系成形
品を得た。
比較例1 実施例1で述べたオリゴエステル化単板を無処理単板(
ラワン材)にかえること以外は実施例1と同様な方法で
2枚合わせ合板の木質系成形品を得た。
比較例2 製造例1で得られたオリゴエステル化単板の表面に尿素
樹脂接着剤(大塵振興■製)を均一に塗布(塗布1i0
.03 g/ctl) L、その上にオリゴエステル化
単板を、繊維方向が平行になるように密着して、コール
ドプレス圧力10kg/cd、30分間行なった後、温
度115°C1圧力10kg/cd、5分間の条件で圧
締プレスして、2枚合わせ合板の木質系成形品を得た。
比較例3 製造例1で得られたオリゴエステル化単板の表面にメラ
ミン樹脂接着剤(大塵振興■製)を均一に塗布(塗布f
to、03 g/C4) シ、その上にオリゴエステル
化単板を、繊維方向が平行になるように密着して、コー
ルドプレス圧力10kg/c1i1.30分間行なった
後、温度125°C1圧力10kg/cd、5分間の条
件で圧締プレスして、2枚合わせ合板の木質系成形品を
得た。
比較例4 製造例1で得られたオリゴエステル化単板の表面にフェ
ノール樹脂接着剤(大塵振興■製)を均一に塗布(塗布
量0.03 g /c+a) シ、その上にオリゴエス
テル化単板を、繊維方向が平行になるように密着して、
コールドプレス圧力10 kglc本30分間行なった
後、温度135°C1圧力10kg/d、12分間の条
件で圧締プレスして、2枚合わせ合板の木質系成形品を
得た。
実施例1および比較例1〜4で得られた木質系成形品か
ら試料を切断して、常態引張りせん断試験および煮沸後
引張りせん断試験を行なった。それらの結果を第1表に
示す。第1表から明らかなように、常態引張りせん断試
験および煮沸後引張りせん断試験において、実施例1の
オリゴエステル化単板を水性ビニルウレタン系接着剤で
接着した本発明の木質系成形品は比較例1〜4で得られ
た木質系成形品に比べて、明らかに接着強度が優れてい
ることが認められた。なお、比較例2〜4により得られ
た木質系成形品は、接着力が弱いために煮沸中に剥離し
た。これらの結果より実施例1の本発明の製造方法によ
り得られた木質系成形品は接着強度が非常に優れている
ことが認められた。なお、引張りせん断強度の測定方法
はJISK6851に準じて行なった。ただし試験片の
形状は繊維方向160mmX接線方向15M×半径方向
10ffII11で接着面積は15nmX5mmとした
実施例2 製造例2で得られたオリゴエステル化チップ72gに、
水性ビニルウレタン系接着剤(Pl−140大鹿振興■
製)15gを添加し、30分間撹拌して均一に混合した
後に取り出し、型枠を置いた金属板上に均一に散布した
。そして、予備圧締して形を整えた後、小型プレス機を
用いて温度20″C1圧力20kg/cnll、1時間
の条件でプレス圧締して、パーティクルボードを得た。
比較例5 実施例2で述べたオリゴエステル化チップを、無処理チ
ップにかえること以外は実施例2と同様な方法で作製し
て、パーティクルボードを得た。
実施例2および比較例5で得られたパーティクルボード
を用いて平面引張り試験を行なった。平面引張り試験は
、JISA5908に準じて行なった。それらの結果を
第2表に示す。第2表から明らかなように、実施例2の
本発明の製造方法によるオリゴエステル化チップを水性
ビニルウレタン系接着剤で結合させたパーティクルボー
ドは比較例5の無処理チップを用いたパーティクルボー
ドに比べて平面引張強度が優れていることが認められる
実施例3 製造例3で得られたオリゴエステル化もみがら粉70g
に、水性ビニルウレタン系接着剤(KR−7800光洋
産業■製)15gを添加し、30分間攪拌して均一に混
合した後に取り出し、型枠を置いた金属板上に均一に散
布した。そして、予備圧締して形を整えた後、小型プレ
ス機を用いて温度20℃、圧力20kg/cd、1時間
の条件でプレス圧締してもみがら成形ボードを得た。
比較例6 実施例3で述べたオリゴエステル化もみがら粉を、無処
理のもみがらにかえること以外は実施例3と同様な方法
で作製して、もみがら成形ボードを得た。
実施例3および比較例6で得られたもみがら成形ボード
を用いて平面引張り試験を行なった。平面引張り試験は
、JISA5908に準じて行なった。それらの結果を
第3表に示す。第3表から明らかなように、実施例3の
本発明の製造方法によるオリゴエステル化もみがら粉を
水性ビニルウレタン系接着剤で結合させたもみがら成形
ボードは比較例6の無処理のもみがら成形ボードに比べ
て平面引張り強度が優れていることが認められる。
以上のことから本発明の優れた効果が認められることは
明らかである。
実施例4 製造例4で得られたオリゴエステル化単板の表面に水性
ビニルウレタン系接着剤(PI−120大鹿振興■製)
を均一に塗布(塗布量0.02g/c+J)する。そし
て、それらのオリゴエステル化単板6枚を、繊維方向が
平行になるように密着して、温度30°C1圧力10k
g/cffl、1時間の条件で圧締プレスして、6枚合
わせの単板積層板(LVL)を得た。
比較例7 実施例4で述べたオリゴエステル化単板を、無処理単板
にかえること以外は実施例4と同様な方法で作製して単
板積層板(LVL)を得た。
実施例4および比較例7で得られた単板積層板(LVL
)から試料を繊維方向120mmX接線方向30閣×半
径方向30mmに切断して、乾水繰り返し試験、耐候性
試験、屋外sn試験、海洋暴露試験を行なった。
それらの結果を第4表に示す。第4表の乾水繰り返し試
験、耐候性試験、屋外暴露試験、海洋暴n試験の結果か
ら明らかなように実施例4の本発明の製造方法による単
板積層板(LVL)は、比較例7の単板積層板(LVL
)に比べて、寸法安定性および耐久性に非常に優れてお
り、本発明の効果が認められることは明らかであった。
なお、乾水繰り返し試験は次の如く行なった。
即ち、105°Cの熱風乾燥機で絶乾にした試験片の重
量および寸法を測定した後、蒸留水に浸せきし、30分
間減圧(20ma+Hg) L、、1時間開放し、また
30分間減圧(20mmHg) L、22時間開放して
放置した。その後、これらを取り出して吸水常態の試験
片の寸法を測定し、抗膨潤率(ASE)を求めた。次に
、これらの吸水状態の試験片を40°Cで4時間、その
後、105℃で20時間乾燥した後、試験片の寸法を測
定して抗酸縮率(ASE)を求めた。これらの一連の操
作を2回繰り返し、それぞれの抗膨潤・収縮率(ASE
)を求めた。なお、抗膨潤・収縮率(ASE)は次式で
定義される。
ここでVCは、無処理木材の容積膨潤(収縮)率、また
VTは、処理木材の容積膨潤(収縮)率を表わす。
耐候性試験については、サンシャインウェザ−メーター
を用いて、1000時間、また屋外sn試験は、3力月
間野外に暴露した後、試験片の表面状態を観察すること
によって行なった。海洋暴露試験は、試験片を海中に放
置して9力月後の試験片の表面の浸食状態を観察するこ
とによって行なった。
第 表 第 表 第 表 (試験前の実施例4の木材;黄土色、 試験前の比較例7の木材:白黄色)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 木質材成分中の水酸基に二塩基酸無水物とエポキシ化合
    物が交互に付加した、側鎖に活性な水酸基を有するオリ
    ゴエステル化木質材を、イソシアネート・ポリウレタン
    接着剤で結合一体化させることを特徴とする木質系成形
    品の製造方法。
JP9288989A 1989-04-14 1989-04-14 木質系成形品の製造方法 Pending JPH02273202A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9288989A JPH02273202A (ja) 1989-04-14 1989-04-14 木質系成形品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9288989A JPH02273202A (ja) 1989-04-14 1989-04-14 木質系成形品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02273202A true JPH02273202A (ja) 1990-11-07

Family

ID=14067024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9288989A Pending JPH02273202A (ja) 1989-04-14 1989-04-14 木質系成形品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02273202A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0595462A1 (en) * 1992-09-29 1994-05-04 BP Chemicals Limited Treatment of lignocellulosic materials
CN101961880A (zh) * 2010-09-21 2011-02-02 李忠 刨花胶合板的制造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0595462A1 (en) * 1992-09-29 1994-05-04 BP Chemicals Limited Treatment of lignocellulosic materials
US5385754A (en) * 1992-09-29 1995-01-31 Bp Chemicals Limited Treatment of lignocellulosic materials
CN101961880A (zh) * 2010-09-21 2011-02-02 李忠 刨花胶合板的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9616590B2 (en) Adhesive materials and methods of forming lignocellulosic composites using such adhesive materials
US4183997A (en) Bonding of solid lignocellulosic material
US4510278A (en) Manufacture of chipboard and a novel suitable bonding agent
US6747076B2 (en) Furfuryl alcohol and lignin adhesive composition
AU2007328546B2 (en) Modification of wood with hydrophilic prepolymers
JPH0436846B2 (ja)
WO2010065758A2 (en) Soy adhesives
Liu et al. Effects of compounded curing agents on properties and performance of urea formaldehyde resin
CN110894422A (zh) 一种豆粕胶黏剂及其制备方法
Wibowo et al. Simultaneous improvement of formaldehyde emission and adhesion of medium-density fiberboard bonded with low-molar ratio urea-formaldehyde resins modified with nanoclay
SE410003B (sv) Bindemedel innehallande lignosulfonater och fenolformaldehydharts for framstellning av plywood, spanskivor, fiberskivor och liknande
JPH10508332A (ja) 複合木材
CN109867761B (zh) 一种木材胶粘剂树脂及其制备方法
JPH02273202A (ja) 木質系成形品の製造方法
CZ252294A3 (en) Tannin based binding agent
JPS63183910A (ja) プラスチツク様木質系成形品の製造方法
EP0502640A1 (en) Densification of lignocellulosic material
CN106272849B (zh) 采用耐高温复合脲醛树脂生产桉木桦木复合地板的方法
JPS6083806A (ja) 改質木材小片の製造方法
WO1980001891A1 (en) Bonding of solid lignocellulosic material
WO1998050467A1 (fr) Composition de resine et panneau realise avec cette resine
JPS609737A (ja) 積層板の製法
JP2008303378A (ja) タンニン系接着剤、それを用いた木質系複合材料およびこの木質系複合材料の製造方法
CN106272848B (zh) 采用耐候性复合脲醛树脂生产桉木桦木复合地板的方法
JPH03132303A (ja) 耐水性に優れたパーテイクルボードの製造方法