JPH0227285B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0227285B2
JPH0227285B2 JP59280064A JP28006484A JPH0227285B2 JP H0227285 B2 JPH0227285 B2 JP H0227285B2 JP 59280064 A JP59280064 A JP 59280064A JP 28006484 A JP28006484 A JP 28006484A JP H0227285 B2 JPH0227285 B2 JP H0227285B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
ammonium molybdate
molybdenum
view
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59280064A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61158826A (ja
Inventor
Sadao Umetsu
Yasuaki Azuma
Toshiteru Ueda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Kinzoku Co Ltd
Original Assignee
Toho Kinzoku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toho Kinzoku Co Ltd filed Critical Toho Kinzoku Co Ltd
Priority to JP28006484A priority Critical patent/JPS61158826A/ja
Publication of JPS61158826A publication Critical patent/JPS61158826A/ja
Publication of JPH0227285B2 publication Critical patent/JPH0227285B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、粉末冶金法によるモリブデン製造
工程において採用するに適したモリブデン酸アン
モニウムの一次還元法に関するものである。
(従来技術およびその問題点) 粉末冶金法によるモリブデン製造工程において
は、モリブデン鉱石を湿式精錬して得られる粉末
状のモリブデン酸アンモニウムを出発原料とし、
これを還元してモリブデン金属粉末とするのが一
般的である。
モリブデン酸アンモニウムを還元してモリブデ
ン金属粉末とするために従来採用されてきた方法
は、原料であるモリブデン酸アンモニウム粉末を
ボートに入れて水素気流中で先ず比較的低温で加
熱することによつて、二酸化モリブデンM0O2
主成分とする低級酸化物に還元し(「一次還元」)
と称する)、つぎにこの低級酸化物を再度水素気
流中で高温に加熱してモリブデン金属粉末に還元
する(「二次還元」)と称する)方法である。
しかしながら、上記従来の方法では、一次還元
と二次還元の2回にわたつて高価な水素ガスを使
用するので不経済であつた。特に一次還元で使用
された水素ガスは、モリブデン酸アンモニウムが
分解してできたアンモニアを多量に含むので、還
元反応に直接使用されなかつた残部の水素ガスの
回収が殆んど不可能であり、水素ガスの無駄が大
きかつた。
(発明の目的) 本発明は、モリブデン酸アンモニウムの還元工
程において水素ガスを節約することを目的になさ
れたものである。
(発明の開示) 本発明にかかるモリブデン酸アンモニウムの一
次還元法は、モリブデン酸アンモニウムを空気を
遮断した容器中で600℃乃至800℃に加熱して分解
し、二酸化モリブデンを主成分とするモリブデン
酸化物を得ることを特徴としている。このように
モリブデン酸アンモニウムを蒸し焼き状に加熱す
ると、当該モリブデン酸アンモニウムの結晶が分
解してアンモニアガス(NH3)が発生し、上記
分解によつて生じた三酸化モリブデン(M0O3
を主とする酸素の多いモリブデン酸化物が、還元
されて、より酸素結合量の少ない低級酸化物とな
るのである。すなわち、この一次還元法は、水素
ガスを使用せず、原料であるモリブデン酸アンモ
ニウムから発生するアンモニアガスを還元ガスと
して利用して還元を行なうところに大きな特徴が
ある。
加熱用の容器としては、耐熱性およびアンモニ
アに対する耐蝕性を有する材質のものを使用すべ
きであり、黒鉛のケースを使用するのが好まし
い。この場合、加熱中におけるこの黒鉛製容器の
損耗を防止するため、原料を入れた該容器をさら
にステンレス鋼等の耐蝕性材料でつくられた外容
器内に収納して加熱を行なうのが好ましい。加熱
温度は600〜800℃とするのが好ましく、650〜750
℃とするのがより好ましい。加熱時間は、700℃
の場合で5時間程度で充分である。この一次還元
によつて、従来の水素ガスを使用する一次還元で
得られるものとほぼ同等の品質をそなえた酸化物
を得ることができる。
(実施例) 分子式(NH46・M07O24・4H2O(分子量
1236.0,M0O3分81.5%)で代表されるモリブデ
ン酸アンモニウム粉末を原料として用い、これを
第1図に示す黒鉛製容器1内に入れて空気を遮断
した状態で加熱した。黒鉛容器1は容器本体2と
蓋3からなり、その容器本体2の内側の概略寸法
は、200(幅)×300(長)×150(高)であつた。この
容器本体2にモリブデン酸アンモニウム10Kgをチ
ヤージし、蓋3を被せたのち、受器5と箱状の蓋
6からなるステンレス製の外ケース7に容器全体
を入れ、都市ガスを用いる加熱炉10で加熱し
た。加熱炉10は、内部にローラーレール11を
そなえ、都市ガスバーナー12,12…を加熱源
とするプツシヤー式連続炉であり、第4図に示す
ように徐冷炉13と直列に並べて設置されてい
る。図中、14はコンベア、15はプツシヤー、
16は操作盤、17は扉である。原料20を容れ
た容器1を内蔵する外ケース7は、第5図に示す
ように架台21付きのコンテナ22に積載され、
コンテナ22ごと加熱炉10内に運び込まれて加
熱される。この場合の加熱温度は700℃、加熱時
間は5時間であつた。容器1も外ケース7も蓋
3,6が下側の容器上に単に載置されているだけ
であり、加熱中に容器内の内圧が上昇したときは
蓋がわずかに持ち上げられて、そこにできた隙間
からアンモニアガスの一部が漏出するので、加熱
炉にはそのアンモニアガスを逃がすためのダクト
(図示せず)が設けられている。所定の加熱時間
が経過した後、コンテナ22は徐冷炉に送り込ま
れ、そこで徐冷されて取り出される。なお、加熱
時間は原料の量、温度等の条件に応じて4〜6時
間とすればよい。加熱時間は6時間以上でもよい
が、あまり長時間とする生産性が低下する。ま
た、図示例では、加熱炉としてガス炉が使用され
ているが、かわりに電気炉を用いてもよい。
このようにして得られたモリブデン酸化物は、
従来の一次還元で得られるものと同様な二酸化モ
リブデン(M0O2)を主成分とする褐色粉末であ
り、従来と同様な水素ガスを用いる二次還元を行
なうことによつて、従来のものと同様な品質のモ
リブデン金属粉末が得られた。このモリブデン金
属粉末は、プレス成形、焼結等の工程を含む粉末
冶金法後続工程の原料粉末として好適に使用する
ことができた。
(発明の効果) 以上に説明したように、本発明にかかるモリブ
デン酸アンモニウムの一次還元法は、高価な水素
ガスを全く使用せず、原料が分解することによつ
て発生するアンモニアガスを利用して還元を行な
うものであるから、きわめて経済的である。耐熱
性のボートに原料粉末をのせて水素気流中を通す
従来の一次還元法では、ボート1個あたりのチヤ
ージ量が高々1Kg程度であり、しかもボートを還
元炉の低温部から高温部に徐々に送つていたので
1個のボートの加熱に数時間を要していたが、本
発明の方法では比較的大量の原料を一度に処理す
ることができるので生産性も高いものとなつた。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは黒鉛容器の本体の平面図および
側面図、同図c,dはその蓋の側面図および底面
図、第2図a,bは外ケースの受器の平面図およ
び側面図、同図c,dはその蓋の平面図および側
面図、第3図は加熱状態における容器と外ケース
の断面図、第4図は加熱炉の配置をあらわす平面
図、第5図はコンテナの説明図であつてaは平面
図、bは側面図、第6図a,bは加熱炉の正面断
面図および側面断面図である。 1…黒鉛容器、2…容器本体、3…蓋、5…受
器、6…蓋、7…外ケース、10…加熱炉、13
…徐冷炉、15…プツシヤー、22…コンテナ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 モリブデン酸アンモニウムを空気を遮断した
    容器中で600℃乃至800℃に加熱して分解し、二酸
    化モリブデンを主成分とするモリブデン酸化物を
    得ることを特徴とするモリブデン酸アンモニウム
    の一次還元法。
JP28006484A 1984-12-28 1984-12-28 モリブデン酸アンモニウムの一次還元法 Granted JPS61158826A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28006484A JPS61158826A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 モリブデン酸アンモニウムの一次還元法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28006484A JPS61158826A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 モリブデン酸アンモニウムの一次還元法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61158826A JPS61158826A (ja) 1986-07-18
JPH0227285B2 true JPH0227285B2 (ja) 1990-06-15

Family

ID=17619799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28006484A Granted JPS61158826A (ja) 1984-12-28 1984-12-28 モリブデン酸アンモニウムの一次還元法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61158826A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101080713B1 (ko) * 2003-04-23 2011-11-09 에이치. 씨. 스타아크 아이앤씨 균일한 입자 구조를 갖는 몰리브덴 합금 x-선 타겟
CN115612883B (zh) * 2022-10-31 2023-08-04 西安交通大学 一种钼酸铵原位分解制备多孔钼铜合金骨架的方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4913097U (ja) * 1972-05-09 1974-02-04
JPS4940123A (ja) * 1972-08-17 1974-04-15
JPS5137007U (ja) * 1974-09-10 1976-03-19

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4913097U (ja) * 1972-05-09 1974-02-04
JPS4940123A (ja) * 1972-08-17 1974-04-15
JPS5137007U (ja) * 1974-09-10 1976-03-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61158826A (ja) 1986-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
ES449348A1 (es) Perfeccionamientos introducidos en un metodo para obtener unproducto parcialmente reducido a partir de material que con-tiene oxido de metal finamente dividido.
JPS5735644A (en) Recovering method for valuable metal from dust from electric furnace for manufacturing steel
IE35555L (en) Removal of iron from titaniferous ores
JPH0227285B2 (ja)
GB1532641A (en) Alloy steel powders
SE8203563L (sv) Blestertemperaturhojning
GB1127145A (en) Process of producing pure iron powder and product thereof
GB1204637A (en) Process of producing reduced iron ore pellets
JPS6427684A (en) Method of bringing steel plant waste to non-toxic state
Deng et al. Study on carburization of iron in upper part of blast furnace
US2382909A (en) Manufacture of strontium oxide
GB1153591A (en) Process for Reducing and Carburizing Melting of Metallic Material in a Rotary Furnace
Rado Process for the Production of Synthetic Rutile
JPS55152103A (en) Heat-resistant zirconium oxide-base cermet powder and manufacture of the same
Hirsch et al. Process for Reducing the Oxidation Level of Metallic Oxides
Magedanz et al. Oxygen Content in the Flue Gas of Ignition Furnaces
Putina Contact Titanizing of Steel 12 Kh 18 N 10 T by Thermal Diffusion
JPS59193268A (ja) 密閉系窒化炉の操業方法
IE33648B1 (en) Improvements in or relating to blast furnace operation
US2912322A (en) Transfer of zinc vapour from a furnace to a condenser
Friedrichs Process for extracting metal from metal-bearing raw materials
JPS55107710A (en) Direct reducing method of iron oxide by gas
Miki et al. Process of Hot Forging at Ultrahigh Temperature
CN110331295A (zh) 一种冶金固废、危废处理热装方法
IT1202648B (it) Procedimento per il ricupero di polvere di fornace