JPH0227232B2 - - Google Patents
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- JPH0227232B2 JPH0227232B2 JP57000382A JP38282A JPH0227232B2 JP H0227232 B2 JPH0227232 B2 JP H0227232B2 JP 57000382 A JP57000382 A JP 57000382A JP 38282 A JP38282 A JP 38282A JP H0227232 B2 JPH0227232 B2 JP H0227232B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- constant temperature
- vortex
- circulation
- flow
- suction port
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- Expired - Lifetime
Links
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 9
- 238000003756 stirring Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 4
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 4
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 4
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 4
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 3
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
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- 230000017525 heat dissipation Effects 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F15—FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
- F15D—FLUID DYNAMICS, i.e. METHODS OR MEANS FOR INFLUENCING THE FLOW OF GASES OR LIQUIDS
- F15D1/00—Influencing flow of fluids
- F15D1/08—Influencing flow of fluids of jets leaving an orifice
Description
【発明の詳細な説明】
発明の技術分野
本発明は恒温媒体の温度を設定温度に適切に維
持することができる恒温装置に関するものであ
る。
持することができる恒温装置に関するものであ
る。
発明の背景
従来より恒温装置は、恒温を維持するために、
恒温槽と恒温源との間に恒温媒体を循環し、恒温
槽内の循環流れの少ない場所では強制撹拌して恒
温装置の循環系全体の熱的平衡を保つ必要があ
る。従つて循環流量と撹拌量とを高めることによ
り恒温槽内における恒温媒体の一様な熱的流れ
(流体は乱流であつてもよい)を実現し、恒温を
維持する精度を高めることができる。循環流量
は、恒温源の熱容量に比例して決定されるため、
熱容量を適切に設定することが重要である。熱容
量に応じた所定量の循環流量Qは、循環ポンプの
駆動力を適宜に設定して得られるが、循環系路の
断面積をS、循環速度をVとすると、Q=S・V
で表わせるため、所定量の循環流量Qに対して、
その循環速度Vは断面積Sに応じて決定される。
駆動系路の断面積Sを大きく設定すると循環速度
Vが遅くなり、かつ循環系路での放熱面積も大き
くなり、又、流体が層流に近づくために撹拌効果
が少なくなるため恒温媒体の循環系路としては不
都合である。従つて循環系路の断面積Sはなるべ
く小さくすることが望ましい。一般に、恒温槽よ
り恒温源へ吸引される循環系路での循環流量Q
は、恒温槽内の全体の恒温媒体量に比較して極め
て小さいが、流量と撹拌効果を増大させるため
に、恒温媒体量に比較して循環流量Qを大きく
し、循環速度Vを大きくすると、恒温槽内壁に設
けた恒温媒体の吸引口では断面積が急激に縮小す
るため渦を生ずることになる。この渦は、断面積
が急激に縮小する変化量と流速とに比例して大き
くなり、例えば恒温槽内の恒温媒体の境界面まで
渦が達すると、その渦が恒温媒体中に外気を巻き
込み、その外気と恒温媒体との温度差により熱交
換が行なわれて恒温媒体に温度変動を生ずること
になる。従つて断面積Sを小さくし、循環速度V
が速くなると、上記のような不都合が生ずる恐れ
がある。このため従来は、例えば恒温水槽の場
合、水槽の水位を高くし、吸引口を水槽の底部に
設け、渦が水面まで達しないようにしたが、水槽
の水量が増加するため水槽の大型化を強いること
になつている。又、水面に達した渦が外気を巻き
込まないように、吸引口の上部の水面上にフロー
トを設けた装置も見られるが、第1図に示すよう
に反応ライン3の駆動方向(図の表面より裏面方
向に駆動している)に対して恒温水槽の幅が狭い
場合は、反応ライン3の反応管3aの下方に吸引
口1が設定されるため、前記フロート2を恒温水
槽の水面全域に設置し、かつ反応管3aの駆動に
連動させなければならず、反応管3aの駆動に障
害をきたす恐れが生ずる。又、恒温媒体の循環流
量を高めるかわりに第2図に示すように撹拌器4
のシヤフト5の上部に円盤を有した装置を設け、
水面を波立せずに効果的に撹拌を行うことにより
恒温水槽内の温度分布の均一を図つたものもみら
れる。しかしながら、撹拌は恒温媒体の円滑な循
環流れを実現する補助的手段としては効果的であ
るが、恒温を維持する精度を高めることに関して
は、循環流量を増加する場合の効果に比べ劣つて
いる。
恒温槽と恒温源との間に恒温媒体を循環し、恒温
槽内の循環流れの少ない場所では強制撹拌して恒
温装置の循環系全体の熱的平衡を保つ必要があ
る。従つて循環流量と撹拌量とを高めることによ
り恒温槽内における恒温媒体の一様な熱的流れ
(流体は乱流であつてもよい)を実現し、恒温を
維持する精度を高めることができる。循環流量
は、恒温源の熱容量に比例して決定されるため、
熱容量を適切に設定することが重要である。熱容
量に応じた所定量の循環流量Qは、循環ポンプの
駆動力を適宜に設定して得られるが、循環系路の
断面積をS、循環速度をVとすると、Q=S・V
で表わせるため、所定量の循環流量Qに対して、
その循環速度Vは断面積Sに応じて決定される。
駆動系路の断面積Sを大きく設定すると循環速度
Vが遅くなり、かつ循環系路での放熱面積も大き
くなり、又、流体が層流に近づくために撹拌効果
が少なくなるため恒温媒体の循環系路としては不
都合である。従つて循環系路の断面積Sはなるべ
く小さくすることが望ましい。一般に、恒温槽よ
り恒温源へ吸引される循環系路での循環流量Q
は、恒温槽内の全体の恒温媒体量に比較して極め
て小さいが、流量と撹拌効果を増大させるため
に、恒温媒体量に比較して循環流量Qを大きく
し、循環速度Vを大きくすると、恒温槽内壁に設
けた恒温媒体の吸引口では断面積が急激に縮小す
るため渦を生ずることになる。この渦は、断面積
が急激に縮小する変化量と流速とに比例して大き
くなり、例えば恒温槽内の恒温媒体の境界面まで
渦が達すると、その渦が恒温媒体中に外気を巻き
込み、その外気と恒温媒体との温度差により熱交
換が行なわれて恒温媒体に温度変動を生ずること
になる。従つて断面積Sを小さくし、循環速度V
が速くなると、上記のような不都合が生ずる恐れ
がある。このため従来は、例えば恒温水槽の場
合、水槽の水位を高くし、吸引口を水槽の底部に
設け、渦が水面まで達しないようにしたが、水槽
の水量が増加するため水槽の大型化を強いること
になつている。又、水面に達した渦が外気を巻き
込まないように、吸引口の上部の水面上にフロー
トを設けた装置も見られるが、第1図に示すよう
に反応ライン3の駆動方向(図の表面より裏面方
向に駆動している)に対して恒温水槽の幅が狭い
場合は、反応ライン3の反応管3aの下方に吸引
口1が設定されるため、前記フロート2を恒温水
槽の水面全域に設置し、かつ反応管3aの駆動に
連動させなければならず、反応管3aの駆動に障
害をきたす恐れが生ずる。又、恒温媒体の循環流
量を高めるかわりに第2図に示すように撹拌器4
のシヤフト5の上部に円盤を有した装置を設け、
水面を波立せずに効果的に撹拌を行うことにより
恒温水槽内の温度分布の均一を図つたものもみら
れる。しかしながら、撹拌は恒温媒体の円滑な循
環流れを実現する補助的手段としては効果的であ
るが、恒温を維持する精度を高めることに関して
は、循環流量を増加する場合の効果に比べ劣つて
いる。
背景技術の問題点
以上説明したように、恒温槽の恒温を維持する
精度を高めるには、恒温槽と恒温源とを循環する
恒温媒体の循環流量を高めることが効果的である
が、循環流量を高めることにより生ずる渦による
外気の巻き込みを効果的に防止する装置が提供さ
れていなかつた。
精度を高めるには、恒温槽と恒温源とを循環する
恒温媒体の循環流量を高めることが効果的である
が、循環流量を高めることにより生ずる渦による
外気の巻き込みを効果的に防止する装置が提供さ
れていなかつた。
発明の目的
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであ
り、恒温媒体の循環流量を高めながらも、恒温槽
内の恒温媒体の境界面まで影響する渦の発生を抑
えることにより恒温を維持する精度を高めること
ができる恒温装置を安価に提供することを目的と
するものである。
り、恒温媒体の循環流量を高めながらも、恒温槽
内の恒温媒体の境界面まで影響する渦の発生を抑
えることにより恒温を維持する精度を高めること
ができる恒温装置を安価に提供することを目的と
するものである。
発明の構成
前記目的を達成する本発明の構成としては、恒
温媒体を恒温槽と恒温源との間に循環させて恒温
を維持する恒温装置において、恒温槽内の恒温媒
体を恒温源に導く吸引口近傍に、吸引口での流量
を大小に分割する複数個の流入口を具備する渦抑
制手段を設け、恒温槽内の恒温媒体の境界面に達
する渦を抑制することを特徴とするものである。
温媒体を恒温槽と恒温源との間に循環させて恒温
を維持する恒温装置において、恒温槽内の恒温媒
体を恒温源に導く吸引口近傍に、吸引口での流量
を大小に分割する複数個の流入口を具備する渦抑
制手段を設け、恒温槽内の恒温媒体の境界面に達
する渦を抑制することを特徴とするものである。
発明の実施例
本発明の一実施例の構成を第3図及び第4図を
参照して説明する。第3図において、3aは反応
管であり、その内部には測定に供される試料が収
納されており、適宜の手段によつて駆動ベルト7
に固定されていて、図示矢印A方向に移動可能で
ある。8は恒温槽であり、恒温媒体9を収納し、
前記反応管3a内の試料を恒温に維持している。
尚9aは前記恒温媒体9の境界面を示している。
前記恒温槽8は例えばその底部に吸引口10を有
し、循環ポンプ(図示しない)の駆動により恒温
槽8内の恒温媒体9を吸引口10より恒温源(図
示していない)に導き、その後恒温槽8に設けた
吐出口(図示していない)より吐出するように恒
温媒体9の循環が可能である。11は渦抑制器で
あり、例えば第4図に示すように同心円上に配列
した複数個の穴13を穿設する円形板12と、前
記吸引口10に挿入するための筒状の挿入部14
aと、挿入部14aの上方所定位置に前記円形板
12を支持すると共に挿入部14aに立設された
例えば3本のアーム14とから構成されている。
参照して説明する。第3図において、3aは反応
管であり、その内部には測定に供される試料が収
納されており、適宜の手段によつて駆動ベルト7
に固定されていて、図示矢印A方向に移動可能で
ある。8は恒温槽であり、恒温媒体9を収納し、
前記反応管3a内の試料を恒温に維持している。
尚9aは前記恒温媒体9の境界面を示している。
前記恒温槽8は例えばその底部に吸引口10を有
し、循環ポンプ(図示しない)の駆動により恒温
槽8内の恒温媒体9を吸引口10より恒温源(図
示していない)に導き、その後恒温槽8に設けた
吐出口(図示していない)より吐出するように恒
温媒体9の循環が可能である。11は渦抑制器で
あり、例えば第4図に示すように同心円上に配列
した複数個の穴13を穿設する円形板12と、前
記吸引口10に挿入するための筒状の挿入部14
aと、挿入部14aの上方所定位置に前記円形板
12を支持すると共に挿入部14aに立設された
例えば3本のアーム14とから構成されている。
以上のように構成された恒温装置の作用につい
て説明する。循環ポンプ(図示していない)を駆
動することにより、恒温槽8内の恒温媒体9は、
吸引口より恒温源(図示していない)へ導かれ、
恒温槽8と恒温源との間で循環を始める。このと
きの恒温媒体9の流れを第5図を参照して説明す
る。第5図Aは渦抑制器を設けない場合の流れ場
であり、第5図Bは吸引口10の流れに抗して平
板を設けた場合の流れ場である。尚、平板は吸引
口10の上方に適宜に固定されているものとす
る。第5図Cは本発明の一実施例である渦抑制器
11を設けた場合の流れ場であり、第5図A〜C
の恒温媒体9の境界面9aの高さ及び吸引口10
での流量は同一であるとする。流れ場Aは、吸引
口10の真上に渦を生じ、境界面9aまで渦が達
して恒温媒体9に外気を巻き込む恐れが生ずる。
流れ場Bでは、平板の回りに抑流が生ずるため、
恒温槽8内の恒温媒体9の一部が循環に関与せ
ず、循環に支障を来す恐れがある。又、平板と恒
温槽底部の間隙が小さいため流体抵抗が増加し、
大型ポンプが必要となる。流れ場Cは、恒温槽8
内の恒温媒体9の循環の理想的な流れである。即
ち、円形板12を設けたことにより吸引力の最も
大きい吸引口10の真上に流れ場Aに示すような
渦が発生することはない。吸引口10より吸引さ
れる恒温媒体9のほとんどは、前記渦抑制器11
に設けたアーム14の間隙より流出するため、円
形板12に設けた複数個の穴13での流量を少な
くすることができる。このため、穴13での流れ
では、境界面9aに達するような渦を発生させる
ことなく、流れ場Bに示すような抑流を生じさせ
ない程度の流れを実現することが可能となる。従
つて、渦抑制器11に設けた各アーム14の間隙
寸法及び円形板12上の穴13の穴径、個数を吸
引口10の流量に応じて決定し、かつ円形板12
の外径寸法及び円形板12上の穴13の設定位置
を吸引口10の流量及び境界面9aの高さに応じ
て適宜に決定することにより、流れ場Cに示す理
想的な流れを実現することが可能となる。
て説明する。循環ポンプ(図示していない)を駆
動することにより、恒温槽8内の恒温媒体9は、
吸引口より恒温源(図示していない)へ導かれ、
恒温槽8と恒温源との間で循環を始める。このと
きの恒温媒体9の流れを第5図を参照して説明す
る。第5図Aは渦抑制器を設けない場合の流れ場
であり、第5図Bは吸引口10の流れに抗して平
板を設けた場合の流れ場である。尚、平板は吸引
口10の上方に適宜に固定されているものとす
る。第5図Cは本発明の一実施例である渦抑制器
11を設けた場合の流れ場であり、第5図A〜C
の恒温媒体9の境界面9aの高さ及び吸引口10
での流量は同一であるとする。流れ場Aは、吸引
口10の真上に渦を生じ、境界面9aまで渦が達
して恒温媒体9に外気を巻き込む恐れが生ずる。
流れ場Bでは、平板の回りに抑流が生ずるため、
恒温槽8内の恒温媒体9の一部が循環に関与せ
ず、循環に支障を来す恐れがある。又、平板と恒
温槽底部の間隙が小さいため流体抵抗が増加し、
大型ポンプが必要となる。流れ場Cは、恒温槽8
内の恒温媒体9の循環の理想的な流れである。即
ち、円形板12を設けたことにより吸引力の最も
大きい吸引口10の真上に流れ場Aに示すような
渦が発生することはない。吸引口10より吸引さ
れる恒温媒体9のほとんどは、前記渦抑制器11
に設けたアーム14の間隙より流出するため、円
形板12に設けた複数個の穴13での流量を少な
くすることができる。このため、穴13での流れ
では、境界面9aに達するような渦を発生させる
ことなく、流れ場Bに示すような抑流を生じさせ
ない程度の流れを実現することが可能となる。従
つて、渦抑制器11に設けた各アーム14の間隙
寸法及び円形板12上の穴13の穴径、個数を吸
引口10の流量に応じて決定し、かつ円形板12
の外径寸法及び円形板12上の穴13の設定位置
を吸引口10の流量及び境界面9aの高さに応じ
て適宜に決定することにより、流れ場Cに示す理
想的な流れを実現することが可能となる。
以上説明したように、渦抑制器11を設けるこ
とにより、吸引口10の流量を高めながらも境界
面9aに達する渦を抑制し、抑流をも防止するこ
とができるので、外気を巻き込む恐れもなく、恒
温槽内の恒温を維持する精度を高めることができ
る。又、渦抑制器11は流量に応じてその高さを
低く設定することができるので、境界面9aの高
さを低くすることも可能であり、従つて恒温装置
の小型化を図ることもできる。尚、前記渦抑制器
11は挿脱可能であるため、従来の恒温装置に装
着して恒温を維持する精度の向上を図ることもで
きる。
とにより、吸引口10の流量を高めながらも境界
面9aに達する渦を抑制し、抑流をも防止するこ
とができるので、外気を巻き込む恐れもなく、恒
温槽内の恒温を維持する精度を高めることができ
る。又、渦抑制器11は流量に応じてその高さを
低く設定することができるので、境界面9aの高
さを低くすることも可能であり、従つて恒温装置
の小型化を図ることもできる。尚、前記渦抑制器
11は挿脱可能であるため、従来の恒温装置に装
着して恒温を維持する精度の向上を図ることもで
きる。
発明の変形例
本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、この発明の要旨の範囲内で種々の変形例を包
含することは言うまでもない。例えば渦抑制器1
1の形状を第6図に示すようにしてもよい。第6
図において、18は底部に穴15aを挿通した筒
状の挿入部15を設けた空間部を有する半球であ
り、底部に近い半球面上には比較的大きな穴16
が複数個開設されており、又、半球面上の頂点近
傍には比較的小さな穴17が複数個開設された構
成を有している。この渦抑制器によると、球面形
状のために、球面18の回りの流れが円滑とな
り、円形板12の回りの流れに比較して抑流を生
じにくい効果がある。又、第5図の流れ場Cの循
環流れをさらに円滑にするために、第7図に示す
ように吸引口10と恒温槽8との連結部にテーパ
部10aを設けることも可能である。この場合、
渦抑制器11の取付けは、吸引口10に挿入せず
に、恒温槽8の底部に適宜に固定すればよい。テ
ーパ部10aを設けることにより、断面積の急激
な縮小を抑制し、恒温媒体9の流れをより円滑に
実現できる。又、前記の実施例は全て、恒温槽の
底部に吸引口があるものとして説明したが、吸引
口が恒温槽8の側面にある場合であつても、この
発明に係る渦抑制器は外気巻き込みを有効に防止
することができる。ただし吸引口が側面にある場
合には、例えば第6図に示す半球状を呈した渦抑
制器を設置し、恒温媒体9の境界面9aに近い球
面上に穴17を設け、恒温槽8の底部に近い球面
上に穴16を設ければよい。
く、この発明の要旨の範囲内で種々の変形例を包
含することは言うまでもない。例えば渦抑制器1
1の形状を第6図に示すようにしてもよい。第6
図において、18は底部に穴15aを挿通した筒
状の挿入部15を設けた空間部を有する半球であ
り、底部に近い半球面上には比較的大きな穴16
が複数個開設されており、又、半球面上の頂点近
傍には比較的小さな穴17が複数個開設された構
成を有している。この渦抑制器によると、球面形
状のために、球面18の回りの流れが円滑とな
り、円形板12の回りの流れに比較して抑流を生
じにくい効果がある。又、第5図の流れ場Cの循
環流れをさらに円滑にするために、第7図に示す
ように吸引口10と恒温槽8との連結部にテーパ
部10aを設けることも可能である。この場合、
渦抑制器11の取付けは、吸引口10に挿入せず
に、恒温槽8の底部に適宜に固定すればよい。テ
ーパ部10aを設けることにより、断面積の急激
な縮小を抑制し、恒温媒体9の流れをより円滑に
実現できる。又、前記の実施例は全て、恒温槽の
底部に吸引口があるものとして説明したが、吸引
口が恒温槽8の側面にある場合であつても、この
発明に係る渦抑制器は外気巻き込みを有効に防止
することができる。ただし吸引口が側面にある場
合には、例えば第6図に示す半球状を呈した渦抑
制器を設置し、恒温媒体9の境界面9aに近い球
面上に穴17を設け、恒温槽8の底部に近い球面
上に穴16を設ければよい。
発明の効果
以上説明したように、この発明によると簡単な
構造を有する渦抑制器を恒温槽の吸引口に適宜に
設置することにより、恒温媒体の循環流量を高め
ながらも恒温媒体の境界面に達する渦を防止し、
恒温槽内の円滑な循環流れを実現でき、よつて恒
温を維持する精度を高めることができる恒温装置
を安価に提供することができる。
構造を有する渦抑制器を恒温槽の吸引口に適宜に
設置することにより、恒温媒体の循環流量を高め
ながらも恒温媒体の境界面に達する渦を防止し、
恒温槽内の円滑な循環流れを実現でき、よつて恒
温を維持する精度を高めることができる恒温装置
を安価に提供することができる。
第1図、第2図は従来の恒温装置の一実施例を
示す概略説明図、第3図は本発明の一実施例を示
す概略説明図、第4図は渦抑制器の一実施例を示
す概略斜視図、第5図A,B,Cは恒温槽内の循
環流れを示す概略説明図、第6図は渦抑制器の変
形例を示す概略斜視図、第7図は吸引口の変形例
を示す概略説明図である。 3a……反応管、7……駆動ベルト、8……恒
温槽、9……恒温媒体、9a……境界面、10…
…吸引口、10a……テーパ部、11……渦抑制
器、12……円形板、13,15,16,17…
…穴、14……アーム、14a,15a……挿入
部、18……半球。
示す概略説明図、第3図は本発明の一実施例を示
す概略説明図、第4図は渦抑制器の一実施例を示
す概略斜視図、第5図A,B,Cは恒温槽内の循
環流れを示す概略説明図、第6図は渦抑制器の変
形例を示す概略斜視図、第7図は吸引口の変形例
を示す概略説明図である。 3a……反応管、7……駆動ベルト、8……恒
温槽、9……恒温媒体、9a……境界面、10…
…吸引口、10a……テーパ部、11……渦抑制
器、12……円形板、13,15,16,17…
…穴、14……アーム、14a,15a……挿入
部、18……半球。
Claims (1)
- 1 恒温媒体を恒温槽と恒温源との間に循環させ
て恒温を維持する恒温装置において、恒温槽内の
恒温媒体を恒温源に導く吸引口近傍に恒温槽内の
恒温媒体の境界面に達する渦を抑制する渦抑制手
段を設け、該渦抑制手段は恒温槽内の恒温媒体全
体が循環に関与するように恒温媒体の境界面方向
に複数の流入口を有することを特徴とする恒温装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57000382A JPS58118313A (ja) | 1982-01-06 | 1982-01-06 | 恒温装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57000382A JPS58118313A (ja) | 1982-01-06 | 1982-01-06 | 恒温装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58118313A JPS58118313A (ja) | 1983-07-14 |
JPH0227232B2 true JPH0227232B2 (ja) | 1990-06-15 |
Family
ID=11472244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57000382A Granted JPS58118313A (ja) | 1982-01-06 | 1982-01-06 | 恒温装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58118313A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61287590A (ja) * | 1985-05-31 | 1986-12-17 | 株式会社東芝 | 液体貯留槽 |
KR100952154B1 (ko) | 2003-07-14 | 2010-04-09 | 두산중공업 주식회사 | 탱크 내의 와류 형성 방지 장치 |
KR102236208B1 (ko) * | 2020-11-24 | 2021-04-05 | 주식회사 위드앤티 | 와류방지구와 이것이 구비된 반응기 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5664986A (en) * | 1979-10-24 | 1981-06-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Discharger for liquid tank |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5128508U (ja) * | 1974-08-23 | 1976-03-01 |
-
1982
- 1982-01-06 JP JP57000382A patent/JPS58118313A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5664986A (en) * | 1979-10-24 | 1981-06-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | Discharger for liquid tank |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58118313A (ja) | 1983-07-14 |
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