JPH0227101A - タービンロータの釣合わせを容易にする装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タービンロータの釣合いを取る装置に関する
。

〔従来の技術〕

発電所で用いられるタービンロータは、ロータの滑らか
で効率的な作動を得るため定期的に釣合いを取る必要が
ある。この釣合わせのため、通常は重りをロータの周囲
部に挿入する。この重りの質量及び正確な位置は、不釣
合いの状態により定まる。−船釣には、ロータの各端部
に一つずつ、ロータの中間部に一つの合計３つの円周領
域を取り（ロータ中間部の円周領域は「釣合い中心平面
」と呼ばれる）、これら円周領域を利用してロータを釣
り合わせる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ロータへの接近のためのタービンケーシングの取り外し
には時間及び費用がかかるので、ケーシングをそのまま
にした状態で重りを挿入する手段が開発された。中心平
面の釣合いを取るための従来型ロータ接近手段は、ケー
シングの外部からロタへ通じる円筒形接近ポートである
。運転中は、このポートを閉鎖すると共にその長さに沿
う種々の箇所において封止手段で閉塞して、タービン効
率を低下させる可能性がある蒸気のバイパス漏洩を防止
する必要がある。このポートは、中心平面に基づくロー
タの釣合わせを可能にする目的以外の目的には利用され
ない。ポートを使用するためには、作業員はポートを開
放し、封止用プラグをつ一つ抜かなければならない。さ
らに、釣合わせのためには、三箇所以上に重りを配置し
なければならない。すなわち、［バランス移動Ｊが必要
になる。しかしながら、バランス移動を行う度に、ポー
トにプラグを再度差し込んで閉塞し、釣合いを更に取る
必要があるかどうかを診断しなければならない。また、
ロータの釣合わせは、「最長経路」の作業である。

したがって、本発明の主目的は、釣合わせのためのロー
タへの接近が迅速であるような設計の装置を提供するこ
とにある。

〔課題を解決するための手段〕

この目的に鑑みて、本発明の要旨は、外部ハウジング内
に位置した内部シリンダの中に収容されているタービン
ロータの釣合わせを容易にする装置であって、内部シリ
ンダと外部ハウジングとの間には隙間が形成され、頂部
を備えたスリーブが、ロータの外面から内部シリンダを
貫通して、外側入口点が設けられた外部ハウジングまで
延びていて、外側入口点から外部ハウジング及びスリー
ブを貫通してロータまで延びる通路が形成され、釣合い
管が、隙間を貫通した状態でスリーブに連結され、スリ
ーブの半径方向外端には、スリーブを密封する着脱自在
のプラグが取付けられ、それにより、スリーブ及び釣合
い管は、タービン運転中におけるタービン内の圧力を釣
り合わせることができ、プラグは、スリーブ及び釣合い
管の中に存在するガスが外部ハウジングから漏出しない
ようにすることを特徴とする装置にある。

〔発明の効果〕

タービンの中には、圧力の釣合い、かくしてスラス１〜
の釣合いを取らなければならないものがある。本発明の
新規な設計によれば、無くてはならない既設の構成要素
を本釣合わせ装置に用いることにより中心平面に基づく
釣合わせの機能を果たすこともできるので、２つの別個
の装置及びタービンロータに通しる２つの別々の経路を
設ける必要性が無くなる。

本装置の利点は、バランス移動毎に要する時間が一時間
短縮できること、設計費が節約できることである。加え
て、本装置は、従来設計で用いられていて弛む傾向があ
り、従来設計に対応した数の別個の部品（クロージヤー
）を有しておらず、また、使用中、ガス漏洩が生じない
こと及び／又は損傷の恐れがないことにより、信軌性が
高くなっている。さらに、上述の２つの機能を兼備させ
ることにより、本装置の軸方向長さは短くなっている。

本発明の内容は、添付の図面に例示として示すに過ぎな
い好ましい実施例についての以下の説明を読むと一層容
易に明らかになろう。

〔実施例〕

第１図に示すように、タービンロータは、中心平面１１
及び２つの端部平面１２．１３を有する。

釣合い重りを中心平面１１に位置させた場合、本明細書
では、この重りを「中心平面バランス」という。

第２図は、釣合い中心平面１１を備えたロータ１０を有
する従来型タービンの横断面図である。

図示のように、従来型タービンは、ロータ１０へ向かっ
て延びる釣合い管１７を有している。この釣合い管１７
は、中心平面釣合わせ箇所１１への接近を可能にするた
めに引き抜かれる一連のプラグ２２とは別個のものであ
る。

好ましい実施例として本発明の実施に用いられる装置は
第３図に示されている。図示のように、タービンロータ
１０は内部シリンダ又はハウジング１４の中に収容され
、内部シリンダ１４は、外面１５ａを備えた外部ハウジ
ング又はシリンダ１５内に収納されている。隙間１６が
、内部シリンダ１４と外部ハウジング１５との間で軸方
向に延びている。

スリーブ１７ａが実質的に、タービンロータ１０の外面
１８から内部シリンダ１４を貫通した状態で延びている
。第４図及び第４ａ図に示すように、２本の水平な釣合
い管部分１７がスリーブ１７ａによって連結されている
。水平な釣合い管１７は好ましくはＴ継手２３によって
スリーブ１７ａに連結される。このようにすると、ガス
はロータ表面１８からスリーブ１７ａを通り、釣合い管
１７を通って流れることができ、かくしてスリーブと釣
合い管は互いに［圧力連結コされている。図示のように
、外部シリンダ１５を貫通する開口１９が設けられ、そ
れにより外部ハウジング１５に外側入口点２０が形成さ
れている。かくして、開口１９及びスリーブ１７ａは全
体を参照番号２１で指示した実質的に直線状の通路を形
成する。この通路２１は、外側入口点２０を起点として
外部ハウジング１５及び内部シリンダ１４を貫通してロ
ータ１０の外面１８まで延びている。通路２１が図示の
ようにロータ１０まで延びている限り、スリーブ１７ａ
をロータ１０までずっと延長させる必要はない。第３図
に示すような通路２１はロータ１０の中心平面１１まで
延びている。

実質的に直線状の通路２１を利用するとスリーブ１７ａ
を介して中心平面バランスまで真っ直ぐに接近できる。

本発明では、スリーブ１７ａは釣合い管１７の圧力連結
延長部であり、釣合い中心平面１１と整列している。こ
のようにスリーブを中心平面バランスへの接近手段とし
て用いれば、圧力区画室を隔離する必要が無くなるので
、第３図に示すように必要なプラグ２２の本数は一本だ
けである。図示のように、プラグ２２はＴ継手２３の中
に位置しており、従ってこのＴ継手はプラグ用ハウジン
グとしての役目も果たす。プラグ２２により、釣合い管
１７はタービンロータ１０の作動中、圧力を釣り合わせ
るよう機能すると共に、釣合い管１７及び通路２１の中
のガスが外部ハウジング１５から漏出しないようになる
。ロータ１０の作動中、プラグ２２は、Ｔ継手であるプ
ラグ用ハウジング２３内に保持されるが、このプラグ用
ハウジング２３を取り外せば、プラグ２２を取り外せ、
中心平面の釣合わせが行えるようになっている。

プラグ２２及び継手２３は第４図において詳細に示され
ている。図示のように、釣合い管１７は、プラグ用ハウ
ジング２３によってスリーブ１７ａに圧力連結された二
本の平行なアームを有する。

釣合い管１７は、第４ａ図に示すように、プラグ用ハウ
ジング２３の各側から平行に延びている。

第４図に示す実施例では、プラグ用ハウジング２３は、
プラグ２２が差し込まれる７ｍ手である。

変形例として、プラグ２２はネジ付きボルトであっても
良く、この場合は、ボ、ルトをハウジング２３に螺入さ
せ、それによりスリーブ１７ｂの頂部を封止して、ガス
が外側入口点２０を通って漏洩せず、スリーブ１７ｂ及
び釣合い管１７内を流通するようにする。

第４図に示すように、スリーブ１７ａは、運転温度での
大径内部シリンダ１４に対するスリーブの膨張差を許容
するスカート１７ｃを含む。スカ−ト１７ｃは、例えば
溶接によりシリンダ１４に固着され、それにより第３図
に示すようにスリーブ１７ａをシリンダ１４に取付ける
。

本発明の装置は、外側入口点２０においてプラグ２２を
覆うキャップ２４を更に有するのが好ましい。キャップ
２４は、図示のようにプラグ２２上に着座するフランジ
であるのが良い。第３図に示すように、プラグ２２は好
ましくは、ノ１ウジング１５の外面１５ａの周りに延び
ていて、プラグ２２の取り外しを容易にする六角取付は
部を有する。

ロータ１０の釣合わせに当たり、キヤ・ンプ２４を取り
外して外部ハウジング１５の外面１５ａの外側入口点２
０を開く。次いで、プラグ用／Ｍウジング２３からのプ
ラグ２２の取り外しを行うが、例えば、第４図に示すよ
うに、プラグ２２を構成するボルトをレンチで弛めてプ
ラグ用ノ＼ウジング２３から取り外す。プラグ２２を一
旦取り外すと、通路２１が外側入口点２０からスリーブ
１７ａを介してロータ１０まで真っ直ぐに達する状態で
開放する。通路２１の開放後、所定の質量を持つ釣合い
重り２５を、外側入口点２０及び通路２１を通してロー
タ１０内へ嵌入する。この重りの所要質量は、公知の方
法により決定される。釣合い重り２５をロータ内部に嵌
着するが〜そのための手段として、例えばネジプラグ付
きのＴ形握り装置を用い、このＴ形握り装置により釣合
い重りを通路２１中へ通してロータ１０にねじ込み、そ
の時点でＴ形握り装置を取り外す。釣合い重り２５の螺
着後、例えばプラグ２２をプラグ用ハウジング２３のね
じ部に螺入させることによりプラグ２２をプラグ用ハウ
ジング２３内に戻し、キャンプ２４を元に戻し、それに
より釣合い管１７を覆う。

第３図に示すように、重り２５はロータ１０内に固着さ
れ、ロータ１０の中心平面の釣合いの度合いが改善され
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、釣合わせ平面の大体の位置を示すタービンロ
ータの略図である。 第２図は、釣合い管及び中心平面バランスの従来型位置
決め法を示すタービンの断面図である。 第３図は、本発明の好ましい実施例の断面図である。 第４図は、本発明と関連して用いられるプラグの細部を
示す平面図である。 第４ａ図は、Ａ−Ａ線における第４図のプラク゛の断面
平面図である。 〔主要な参照番号の説明〕 １０・・・タービンロータ、１１・・・中心平面、１４
・・・内部シリンダ、１５・・・外部ハウジング、１７
・・−釣合い管、２０・・・外側入口点、２１・・・通
路、２２・・・プラグ、２４・・・キャップ。 特許出願人：ウエスチングノへウス・エレクト’Ｊ　ツ
ク・コーポレーション 代　理　人：加藤　紘一部　（外１名）ＦＩＧ、／

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）外部ハウジング内に位置した内部シリンダの中に
   収容されているタービンロータの釣合わせを容易にする
   装置であって、内部シリンダと外部ハウジングとの間に
   は隙間が形成され、頂部を備えたスリーブが、ロータの
   外面から内部シリンダを貫通して、外側入口点が設けら
   れた外部ハウジングまで延びており、外側入口点から外
   部ハウジング及びスリーブを貫通してロータまで延びる
   通路が形成され、釣合い管が、隙間を貫通した状態でス
   リーブに連結され、スリーブの半径方向外端には、スリ
   ーブを密封する着脱自在のプラグが取付けられ、それに
   より、スリーブ及び釣合い管は、タービン運転中におけ
   るタービン内の圧力を釣り合わせることができ、プラグ
   は、スリーブ及び釣合い管の中に存在するガスが外部ハ
   ウジングから漏出しないようにすることを特徴とする装
   置。
2. （２）スリーブは、釣合い管をスリーブに連結すると共
   にプラグをスリーブ内に保持するプラグハウジングを有
   することを特徴とする請求項第（１）項記載の装置。
3. （３）タービンロータは釣合い中心平面を有し、通路は
   釣合い中心平面内に位置し、釣合い重りを釣合い中心平
   面に固定することにより、釣合い中心平面の釣合わせが
   可能であることを特徴とする請求項第（１）項又は第（
   ２）項記載の装置。
4. （４）外側入口点において、キャップが通路及びプラグ
   を覆っていることを特徴とする請求項第（３）項記載の
   装置。