JPH02270799A - 高所作業車の作業箱平衡装置 - Google Patents

高所作業車の作業箱平衡装置

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JPH02270799A
JPH02270799A JP8815389A JP8815389A JPH02270799A JP H02270799 A JPH02270799 A JP H02270799A JP 8815389 A JP8815389 A JP 8815389A JP 8815389 A JP8815389 A JP 8815389A JP H02270799 A JPH02270799 A JP H02270799A
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Toshihiro Nakajo
仲條 利博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高所作業車の多段伸縮ブームの先端に取付けら
れた作業箱の平衡装置に関するものである。
(従来の技術) 従来の高所作業車の作業箱の平衡装置は油圧シリンダ作
動方式と索条作動方式のものがある。油圧シリンダ作動
方式のものは製作コストが高く、高所作業車の販売価格
が安くてきない要因の一つであった。他方、索条作動方
式のものは油圧シリンダ作動方式のものに比較して装置
の製作コストが安価になる利点があるが、従来提案され
ているものは実際に多投ブームに採用して実用化するに
は幾つかの問題がある。
索条作動方式による作業箱平衡装置として、例えば、実
公昭50−27121号公報には、伸縮ブームの起伏お
よび各ブームの伸縮順序の如何にかかわらずブーム先端
の作業台が常に水平位置を保持し得るよう構成した3段
伸縮ブームにおける作業台の平衡装置が記載されている
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記公報に記載の作業箱平衡装置は、抜
き差し自在に嵌挿したブーム段数と同数の索条と、これ
と同数の動滑車を必要とするため構造が複雑となる問題
や、索条を張設する場合に動滑車の位置の調整、索条の
張り具合の調整等、作業現場でのメンテナンスが非常に
面倒であり、多大の時間を必要とする問題がある。さら
にまた、4段ブーム以上の多段ブームには適用できない
欠点や、作業箱の反時計方向への回動が自由であるため
、クレーンブームの起伏作動の停止等を急激に行なった
場合等に作業箱が反時計方向に回動する危険がある。ま
た、梯子付多段ブームには、動滑車類の取付が構成上複
雑化することからコスト的にも実用的でないという問題
がある。
本発明の目的は、多段ブームの各段ブームが順次伸縮、
同時伸縮または順次および同時に混合伸縮など如何なる
伸縮順序を採った場合においても、最小の索条で作業箱
の平衡取りを行い得る装置を提供しようとするものであ
る。
本発明の他の目的は、多段ブームの段数に関係なしに、
基端ブームから先端ブームまで連続した索条を用い、こ
れにより複数の索条を中継するための動滑車を不要とし
、索条の掛回構造が簡単で作業性に優れた作業箱平衡装
置を提供しようとするものである。
また、本発明の他の目的は、ブームの急激な起伏作動時
にも、作業箱が反時計回り方向への回動を生じないよう
構成した作業箱の平衡装置を提供しようとするものであ
る。
さらに、本発明の他の目的は、油圧シリンダ装置を用い
ることなく、構造が簡単で、補修が容易で、保全費用が
安価な索条作動式作業箱平衡装置を提供しようとするも
のである。
また、本発明の他の目的は、懸吊索条及び安全索条の伸
縮速度(巻き込み及び引き出し)を先端ブームの伸縮速
度と同調させるよう、パイロット索条、パイロットドラ
ム及びパイロットドラム伝動装置により過速制限す機能
を油圧モータ(モータ軸)に付与したウィンチ装置を適
用した索条作動式作業箱平衡装置を提供しようとするも
である。
(課題を解決するための手段) 本発明によれば伸縮自在の多段ブームの基端ブームの基
端部がブーム起伏用水平枢軸により旋回フレームに回動
自在に枢支され、多段ブームの先端ブームの先端に高所
作業箱が作業箱回動用水平枢軸により回動自在に取付け
られた高所作業車の作業箱平衡装置において、前記ブー
ム起伏用水平枢軸および前記作業箱回動用水平枢軸上に
懸吊索条案内滑車および安全索条案内滑車がそれぞれ取
付けられ、旋回フレーム上に索条引出し時自動ブレーキ
付ウィンチ装置のウィンチドラムが設けられ、一端が箱
業箱下部に固着された懸吊索条および一端が箱業箱下部
に固着された懸吊索条および一端が箱業箱上部に固着さ
れた安全索条が前記案内滑車を経てウィンチドラムに巻
付は結着されていることを特徴とする。
また、本発明によれば前記ブーム起伏用水平枢軸および
作業箱回動用水平枢軸にパイロット索条案内滑車をそれ
ぞれ設け、パイロットドラムをウィンチドラムと同軸上
に回転自在に支承し、パイロット索条をその一端で作業
箱上部に固着し、前記パイロット索条案内滑車を経てパ
イロットドラム上に巻付は結着し、前記ウィンチ装置の
ウィンチドラム駆動装置と同じ伝動比のパイロットドラ
ム伝動装置を介してパイロットドラムをウィンチ装置の
駆動用油圧モーフを作動するよう連結するのが好ましい
(作 用) 本発明によれば、一端を作業箱5の下側および上側固定
枠51および52にそれぞれ固定した1本の懸吊索条6
と1本の安全索条7とを作業箱回動用水平枢軸41上の
案内滑車63.73およびブーム起伏用水平枢軸21上
の案内滑車66、67を経て索条引出し時自動ブレーキ
付ウィンチ装置のウィンチドラムに巻付結着したことに
より、ブーム伏仰作動時には、一方の案内滑車での懸吊
索条巻き取り相当量が他方の案内滑車で巻き解されるこ
とにより作業箱5は垂直状態を維持することができる。
この際、安全索条はブーム起伏作動とともに一方の案内
滑車において巻き解されて弛み、その弛み相当量が他方
の案内滑車に巻き取られて常時緊張される。
また、先端ブーム4が伸縮する場合には、ウィンチドラ
ムに掛回されている懸吊索条6は先端ブームの伸縮速度
と同一速度で引き出されまたは巻き取られ、作業箱5は
平衡状態を維持する。この際安全索条7も懸吊索条6と
同様に先端ブームの伸縮速度と同一速度で引き出され、
または巻き取られて作業箱5の平衡状態を確保する。
パイロット索条8は、先端ブーム4の伸長時、引出し作
動によりパイロットドラム87、パイロットドラム伝動
装置10、油圧モータ15、モータ軸16、ウィンチド
ラム駆動装置9、ドラム67、77の連れ回動により懸
垂索条6および安全索条の引き出し作動を許容し、他方
、先端ブーム4の縮小時には、パイロトドラム87の巻
き込み回動作動による過速抑制作用により油圧モータ1
5、モータ軸16を回動制限し、作業箱5を平衡状態に
維持する作用を確実にしている。
(実施例) 図面は本発明の1実施例を示し、図示の例の高所作業車
の多段ブームは旋回フレーム1の上端に基端部が枢着さ
れた基端ブーム2と、この基端ブーム内に嵌挿されて伸
縮用シリンダ3により伸縮される先端ブーム4とを具え
る。
基端ブーム2はその基端部のブーム起伏用水平枢軸21
により旋回フレーム1の上端部に枢着され、基端ブーム
2の基端下部と旋回フレーム1とに起伏用シリンダ11
がピン12.13により連結され、起伏用シリンダ11
の伸縮作動により基端ブーム2が第2図に示す水平位置
と所望の仰起位置との間に起伏されるよう構成されてい
る。先端ブーム4の先端に作業箱回動用水平枢軸41に
より高所作業箱5が回動自在に取付けられている。
高所作業箱5を常に水平位置に保持するため、第1.4
.5および7図に示すように、作業箱懸吊索条6、安全
索条7およびパイロット索条8がそれぞれ1本づつ設け
られている。
作業箱懸吊索条6はその始端61が高所作業箱5の下部
に設けられた下側索固定枠51に止め金具62により固
定され、下側索固定枠51から上方の作業箱回動用水平
枢軸41上の滑車63の上側およびブーム起伏用水平枢
軸21上の案内滑車66の上側を経て旋回フレーム1上
に設けられた索条引出し時自動ブレーキ付ウィンチ装置
のウィンチドラム67に巻付は結着されている。
案内索条7はその始端71が作業箱5の上部に設けられ
た上側索固定枠52に止め金具72により取付けられ、
固定枠52から作業箱回動用水平枢軸41上の案内滑車
73の下側、先端ブーム4の先端部に軸42により回転
自在に支承された案内滑車74の上側、基端ブーム2の
基端部に軸22により回転自在に支承された案内滑車7
5の上側およびブーム起伏用水平枢軸21上の案内滑車
76の下側を経て懸吊索条用ウィンチドラム67と一体
のウィンチドラム77に巻付は結着されている。
パイロット索条8は、安全索条7と同様に、始端81が
作業箱5の上側索固定枠53に止め金具82により固定
され、固定枠から作業箱回動用水平枢軸41上の案内滑
車83の下側、軸42および22上の案内滑車84およ
び85の上側およびブーム起伏用水平枢支軸上に設けら
れた案内滑車86を経てウィンチ装置のウィンチドラム
67、77と同軸上のパイロットドラム87上に巻付は
結着される。
ウィンチドラム67の一端にはドラムギヤ68が一体に
設けられ、同様にパイロットドラム87の一端にもドラ
ムギヤ88が一体に設けられ、これらのドラムは旋回フ
レーム1上のドラム支承軸14上に軸受69.89を介
して回転自在に支承されている。
索条引出し時自動ブレーキ付ウィンチ装置のウィンチド
ラム駆動装置9は旋回フレーム1の一側に設けられ、旋
回フレーム1の他側に固定して設けられた油圧モータ1
5のモータ軸16が旋回フレーム1を水平に貫通され、
このモータ軸16の端部にウィンチドラム駆動装置9の
ドライブギヤ91が設けられる。
索条引出し時自動ブレーキ付ウィンチ装置としては、例
えば、実公昭57−18396号公報に記載されている
ような自動ブレーキ付ウィンチ装置を好適に用いること
ができ、モータ軸16上のドライブギヤ91と噛合する
カウンタギヤ92のギヤ軸93にカウンタギヤ92との
間にラチェットホイール94を介してブレーキディスク
95を設け、ギヤ軸93上のギヤ96にドラム67、7
7のドラムギヤ68が噛合されている。カウンタギヤ9
2の内側にブレーキ用ねじ97が設けられ゛、ウィンチ
巻き込みの場合に作業箱の載荷によりドラム67.77
およびドラムギヤ68を通じてギヤ軸93に発生してい
るトルクに応じた強さの力でブレーキ用ネジ97の作用
により、カウンタギヤ92はブレーキディスク95側に
押しつけられ、間に設けられたラチェットホイール94
を強持し、その結果カウンタギヤ92、ラチェットホイ
ール94およびブレーキディスク95を一体として回転
させるよう構成されている。
第7および8図に示すように、ラチェットホイール94
と噛合うラチェットの爪98の作動歯車99は爪98と
同軸かつその側面を互いに接して互いに回動自在に設け
られる。また、作動歯車99はスプリング27によって
爪98に圧接させられ、かっカウンタギヤ92と噛合わ
せられている。
パイロットドラム伝動装置10はウィンチドラム駆動装
置9と対向位置で旋回フレーム1上の他側に設けられ、
前述した油圧モータ15のモータ軸16の基部にドライ
ブギヤ101が設けられ、このドライブギヤ101 と
噛合するカウンタギヤ102のギヤ軸103にギヤ10
4が設けられ、このギヤ104がパイロットドラム87
のドラムギヤ88に噛合される。
パイロットドラム伝動装置10の各ギヤの歯形、歯数に
ついては、この伝動装置により伝動するパイロットドラ
ム87に巻付は止着されているパイロット索条8の巻き
込み速度、引き出し速度をウィンチドラム駆動装置9に
より駆動される各ドラムに巻付は止着されている懸吊索
条7及び安全索条8の巻き込み速度、引き出し速度に等
しく合致するようにギヤ68とギヤ88の歯形および歯
数を同値とし、ギヤ91とギヤ101の歯形および歯数
を同値とし、ギヤ92とギヤ102の歯形および歯数を
同値とし、ギヤ96とギヤ104の歯形および歯数を同
値としている。また、各ウィンチドラム67、77とパ
イロットドラム87の直径も同一寸法にし、各索条6.
7とパイロット索条8の直径も同一寸法に統一する。
第10図は油圧回路を示し、先端ブーム4の伸縮用シリ
ンダ3およびウィンチ駆動装置9の油圧モータ15にブ
ーム伸縮用制御弁37およびウィンチ駆動装置駆動用制
御弁19が管路35.36および17.18にりそれぞ
れ接続され、クンクTからポンプPに=13− より油圧が制御弁37および19を経て供給されるよう
接続されている。制御弁19および37を直列に連結し
て手動制御レバー38を操作することにより両制御弁1
9.37が同時に制御されるようにしている。
先ず、第1図に示すブーム格納状態より第2図に示すブ
ーム格納倒伏時における作業箱5の平衡機能について説
明する。
(1)懸吊索条6の機能 旋回フレーム1に枢支された基端ブーム2(基端ブーム
内には、先端ブーム4が格納されている状態)を起伏シ
リンダ11の縮少によりブーム倒伏作動した場合、第1
図および第9図に示す索条径路により、旋回フレーム1
に設置されているドラム67より懸吊索条6は滑車66
の上層を経て、先端ブーム4の頭部の滑車63の上層を
掛回して作業箱5の下側索固定枠51に止着されている
から、ブーム倒伏作動とともに懸吊索条6は滑車66の
上層に巻き取られる。この巻き取り相当量は滑車63で
巻き解かされ、これによって作業箱5は反時計回りに回
転し、作業箱5は垂直状態となる(懸垂平衡機能)。
(2)安全索条7の機能 他方、作業箱5の垂直状態より反転(反時計回り〉を防
止するための安全索条7については、旋回フレーム1に
枢支された基端ブーム2(基端ブーム内には、先端ブー
ムが格納されている状態)を起伏シリンダ11の縮少に
よりブーム倒伏作動した場合、第1図および第9図に示
す索条径路により旋回フレーム1に設置されているドラ
ム77より安全索条7は滑車76の下用を経て案内滑車
75、案内滑車74及び先端ブームの頭部の滑車73の
下用を掛回して作業箱5の上側索条固定枠52に止め金
具72により止着支持されているから、ブーム倒伏作動
とともに安全索条7は第2図に示すように滑車76によ
り巻き解かされることにより弛むことになる。その弛み
相当量は、滑車73に巻き取られることにより常時緊張
されている。以上により、ブーム格納状態(第1図)よ
りブーム倒伏時(第2図)における作業箱の平衡機能に
ついて説明したが、第2図の状態より第1図の状態に移
行するブーム仰起作動時については、上記の説明の懸吊
索条6 (各滑車〜索条の作動)は逆となる。また安全
索条7の作動(各滑車〜索条の作動)についても逆とな
り懸吊索条6の平衡機能を妨げることなく平衡状態を維
持する。
次に、第1図に示すブーム格納状態より第3図に示す先
端ブームの伸長時における作業箱の平衡機能について説
明する。
(1)懸吊索条6の機能 伸縮シリンダ3のピストンロッド31を伸長させて基端
ブーム2より先端ブーム4を伸長させる場合パイロット
索条8は作業箱5の上側索条固定枠53に止め金具82
にて止着支持されていることから、先端ブーム4の伸長
作動とともにパイロット索条8はパイロットドラム87
より先端ブーム頭部方向に引き出されることによりパイ
ロットドラム87は回動させられ、その回動作動く第6
図参照)は、ギヤ88からパイロットドラム駆動装置1
0に内蔵しているギヤ104、ギヤ102、ギヤ101
に伝達し、モーフ軸16の回転駆動となる。この場合、
ウィンチドラム駆動装置9のドライブギヤ91及びカウ
ンタギヤ92がそれぞれ第8図の点線矢印で示すように
回動する。この時、ラチェットの爪98はラチェットホ
イール94に噛合っており、これによりラチェットホイ
ール94は回動を阻止されているため、両面から挟んで
いるカウンタギヤ92及びブレーキディスク95との摩
擦力によりブレーキがかかりギヤ軸93は過速回転する
ことなく、ギヤ68を経てドラム67に掛回されている
懸吊索条6は先端ブームの伸長速度と同一速度で先端ブ
ーム頭部方向に引き出されることにより作業箱5の平衡
機能を妨げることなく平衡状態を維持する。
ここで、基端ブーム2より先端ブーム4が伸長する場合
の油圧回路(第10図参照)の作動について説明する。
オイルタンクTよりオイルポンプPにより送出される圧
油は、制御弁37の制御レバー38の操作により、制御
弁37の弁373及びパイピング35を通過し、伸縮シ
リンダ3の伸長室33に至りピストンロッド31の伸長
となり、先端ブーム4が伸長される。他方、ウィンチド
ラム駆動装置系の油圧モータ15の油圧回路は前記制御
弁37と連動するよう制御弁19と制御弁37は連結片
39にて連結されていることから、伸縮シリンダの伸長
作動中は制御弁19の弁193となり、油圧モータの油
圧回路は閉回路となる。従って閉回路にしたことにより
、先端ブーム4の伸長作動によるパイロト索条8の引き
出し作動によりパイロットドラム87、パイロットドラ
ム伝動装置10、油圧モータ15、モーフ軸16、ウィ
ンチドラム駆動装置9、ドラム67及びドラム77の連
れ回動による懸吊索条6及び安全索条7の引き出し作動
を許容する。
(2)安全索条7の機能 安全索条7は懸吊索条6のドラム67の隣側胴として一
体のドラム77上に巻付けられており、ドラム軸による
同軸のドラム配設方式により、懸吊索条6と同様に安全
索条7は先端ブーム4の伸長速度と同一速度で先端ブー
ム方向に引き出されることにより作業箱5は平衡機能を
妨げることなく平衡状態を追従する。
次に、第3図に示す先端ブーム伸長状態より第1図のブ
ーム格納状態に先端ブーム4が縮少する際における作業
箱5の平衡機能について説明する。
(1)懸吊索条6の機能 基端ブーム2内に先端ブーム4を縮少する場合は、伸縮
シリンダ3の縮少側室34にオイルポンプPから油圧を
送出するために、制御弁37の制御レバー38の操作に
より制御弁37の弁371 に切換える。その場合、ウ
ィンチドラム駆動装置系の油圧モータ15に送油できる
よう連結片39により制御弁19は弁191 に切換え
られることから油圧モータ15にも同時に油圧が送油さ
れ、先端ブーム4の伸長時の油圧モータ15及びモータ
軸16の回動とは反対の逆回動となる。
その場合、カウンタギヤ92、ラチェットホイール94
及びブレーキディスク95が相互に圧接し、一体として
回動することから、第8図に実線矢印で示したようにラ
チェットホイール94はプレ一キディスク95及びカウ
ンタギヤ92とともにラチェットの爪98に対して自由
方向に回動する。
他方、作動歯車99はカウンタギヤ92と噛合っている
からカウンタギヤ92の回動に応じて回動し、この回動
は、スプリング27によって作動歯車99が爪98の側
部に圧接されているため、爪98に伝えられ、爪98は
ラチェットホイール94から外れる方向に回動し、スト
ッパ(図示せず)に当たって停止する。
爪98の回動停止後は、作動歯車99のみがカウンタギ
ヤ92に従って空回りし続けつつギヤ軸93の回動はド
ラムギヤ68及び67に伝達され、ドラム67に掛回さ
れている懸吊索条6は先端ブーム4の縮少方向、即ち、
基端ブーム2の基部方向に巻き込まれる。
この場合、作業箱5の平衡機能を作用させるためには、
ドラム67に巻き込まれる懸吊索条6の索条速度を先端
ブーム4の縮少速度と同一速度に維持させる必要がある
ことから、例えば、油圧モータの過速回動作動によりド
ラム67の過速回動による懸吊索条6の過速(先端ブー
ム4の縮少速度以上)巻き込み作動しないよう、その過
速抑制方策として、作業箱5に止着支持されているパイ
ロット索条8を介してパイロットドラム87の巻き込み
回動作動による過速抑制(先端ブーム4の縮少速度とパ
イロット索条8は同一速度)作用効果から、油圧モータ
15、(モータ軸16)も回動制限されることになる。
なお、先端ブーム4を縮少させる負荷はウィンチドラム
駆動装置9の巻き込み負荷に比べかなり大きいため、先
端ブーム4の縮少速度がウィンチドラム駆動装置9によ
り巻き込まれる懸吊索条6の索条速度より速くなること
はない。
従って、懸吊索条6は先端ブーム4の縮少速度と同一速
度として得られることから、作業箱5の平衡機能を妨げ
ることなく平衡状態を維持できる。
(2)安全索条7の機能 安全索条7は懸吊索条6のドラム67の隣側胴として一
体のドラム77上に巻付けられており、胴軸のドラム配
設方式により、懸吊索条6と同様に、安全索条7は先端
ブーム4の縮少速度と同一速度としてドラム77に巻き
込まれることにより作業箱5は平衡機能を妨げることな
く平衡状態を追従する。
第11図は本発明を多段ブームを具備する高所作業車に
実施した例を示す。
(発明の効果) 本発明によれば、ブームの伏仰作動はもちろんのこと、
ブームの順次伸縮および同時伸縮あるいは順次同時の混
合伸縮作動の全てに対しても作業箱を平衡状態に維持し
得る高所作業箱の平衡装置を多段ブームのブーム段数に
関係なしに懸吊索条と安全索条との2本の索条を用いて
簡単な構造で、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は先端ブームを縮小した格納状態で示す本発明装
置の一部を断面とした概略側面図、第2図は第1図の状
態からブームを水平に倒伏した状態で作業箱の一部を断
面として示す先端ブ−ムと作業箱との概略側面図、 第3図は第1図の状態から先端ブームを伸長した状態で
の先端ブームと作業箱との関係を示す概略側面図、 第4図は第1図のIV−rV線上から矢の方向に見たブ
ームの上面図、 第5図は第1図の■−■線上から矢の方向に見た作業箱
の側面図、 第6図は第1図の■−■線上から矢の方向に見た部分端
面図、 第7図はラチェットの爪、作動歯車およびスプリング等
の位置関係を示した要部説明図、第8図は第7図の右側
面説明図、 第9図は懸吊索条、安全索条およびパイロット索条の径
路説明図、 第10図は油圧回路図、 第11図は本発明による装置を具える多段ブーム付高所
作業車の概略側面図である。 1・・・旋回フレーム   2・・・基端ブーム3・・
・伸縮用シリンダ  4・・・先端ブーム5・・・作業
箱      6・・・懸吊索条7・・・安全索条  
   訃・・パイロット索条9・・・ウィンチドラム駆
動装置 10・・・パイロットドラム伝動装置 11・・・起伏用シリンダ  12.13・・・ピン1
4・・・ドラム支承軸   15・・・油圧モータ16
・・・モータ軸     21・・・ブーム起伏用水平
枢軸41・・・作業箱回動用水平枢軸 51・・・下側索固定枠 52、53・・・上側索固定枠 63、66・・・案内滑車 67・・・懸吊索条ウィンチドラム 68・・・ドラムギヤ ?3.74.75.76・・・安全索条案内滑車77・
・・安全索条ウィンチドラム 83、84.85.86・・・パイロット索条案内滑車
87・・・パイロットドラム 88・・・パイロットドラムギャ 塚 冒 帖 に 四 口 ■ ト珈べ 付蓼−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、伸縮自在の多段ブームの基端ブームの基端部がブー
    ム起伏用水平枢軸により旋回フレームに回動自在に枢支
    され、多段ブームの先端ブームの先端に高所作業箱が作
    業箱回動用水平枢軸により回動自在に取付けられた高所
    作業車の作業箱平衡装置において、前記ブーム起伏用水
    平枢軸および前記作業箱回動用水平枢軸上に懸吊索条案
    内滑車および安全索条案内滑車がそれぞれ取付けられ、
    旋回フレーム上に索条引出し時自動ブレーキ付ウインチ
    装置のウインチドラムが設けられ、一端が作業箱下部に
    固着された懸吊索条および一端が箱業箱上部に固着され
    た安全索条が前記案内滑車を経てウインチドラムに巻付
    け結着されていることを特徴とする高所作業車の作業箱
    平衡装置。 2、前記ブーム起伏用水平枢軸および作業箱回動用水平
    枢軸にパイロット索条案内滑車をそれぞれ設け、パイロ
    ットドラムをウインチドラムと同軸上に回転自在に支承
    し、パイロット索条をその一端で作業箱上部に固着し、
    前記パイロット索条案内滑車を経てパイロットドラム上
    に巻付け結着し、前記ウインチ装置のウインチドラム駆
    動装置と同じ伝動比のパイロットドラム伝動装置を介し
    てパイロットドラムがウインチ装置の駆動用油圧モータ
    を作動するよう連結したことを特徴とする請求項1記載
    の作業箱平衡装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016170308A1 (en) * 2015-04-23 2016-10-27 Sovex Limited Telescopic boom conveyor with operator platform
CN109019460A (zh) * 2018-10-31 2018-12-18 徐州徐工随车起重机有限公司 一种高低空作业车调平机构及高低空作业车

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