JPH02265580A - マウスガード組成物 - Google Patents

マウスガード組成物

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JPH02265580A
JPH02265580A JP1086976A JP8697689A JPH02265580A JP H02265580 A JPH02265580 A JP H02265580A JP 1086976 A JP1086976 A JP 1086976A JP 8697689 A JP8697689 A JP 8697689A JP H02265580 A JPH02265580 A JP H02265580A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は成形操作性、粘弾性、耐衝撃性に富み、外力か
ら歯牙、顎骨及び口腔内組織を保護することを目的とし
たマウスガード組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
ボクシング、ラグビー、フットボールなどの接触スポー
ツに於いては傷害事故が非常に多い。その大半は歯牙と
顎骨の骨折による損傷であると云われている。之等の外
傷から口腔内を保護する目的として外力に対して適度の
強さを有し外部圧力を緩和する材料が求められている。
従来、一般に之等の防護材料（マウスガード）としてポ
リ塩化ビニル（ｐｖｃ）と特にエチレン−酢酸ビニル・
コポリマー（Ｐ　Ｖ　Ａ　ｃ　−Ｐ　Ｅ　）が多用され
ている。
口腔内の形状は各人各様であるから口腔内に良く適合し
た材料を容易に製作することが出来る事により始めてマ
ウスガードとしてより良い材料であると云う事が出来る
のである。従ってマウスガードに適度な弾力性を与え、
口腔内形状にぴったりと適合し、外部圧力から充分に防
護し得る特性を有していなければならない。
更に清潔感、味、耐久性、言葉の発音の容易さなどにも
応じられる様に注文による各個人用のマウスガードを歯
科臨床医が簡単に作製することが出来る態様で供給され
なければならない。
歯牙、顎骨などを防護する目的で用いられる材料として
の必要条件は咬合圧に耐え（咬んで千切れないこと）、
装着が容易で且つ外部圧力を緩和して充分な防護が出来
、確実に供給出来１作製が簡単、耐久性が有ることなど
である。之等の必要な条件を満たすための物性として、
弾力性、引張り強さ及び伸びは外部圧力の緩和、歯牙、
顎骨の防護及び耐久性に関係し、更に口腔装着、維持の
難易性を示し、水の吸収の多少は材料の安定の程度を表
わしている。
一般に硬さは５０〜９０．引張り強さは３０〜２００ｋ
ｇ／ａＪ、伸びは３００〜９００％、水の吸収は０．５
〜２．５％のものが市販されている。
従来、この様な品質のマウスガードとしてはポリ塩化ビ
ニル（ＰＶＣ）、或いはエチレン−酢酸ビニル・コポリ
マー（ＰＶＡｃ−ＰＥ）を成分としたものが用いられて
来ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ＰＶＣ（ポリ塩化ビニル）は熱、光などにより劣化し易
く、耐久性に問題があり、通常安定剤が配合され、更に
可塑剤を混合して軟化温度を調整して用いられている。
之等の調整剤は往々にして浸出して来るため人体にとっ
て好ましくない。
ＰＶＡｃ−ＰＥ　（エチレン−酢酸ビニル・コポリマー
）はポリエチレンとポリ酢酸ビニルとの割合、重合度に
よって硬さ４弾力性が調整され、マウスガードとして比
較的多用されている。しかし、ＰＶＡｃ−ＰＥは打撃に
対して抵抗、防護し、歯牙に適合装着出来る物性を保持
するためポリ酢酸ビニルとポリエチレンとの比率２重合
度を限定して用いることにより漸く８０〜１００℃で軟
化形成している。しかしながら、耐久性に劣り、強度も
小さく千切れ易く、更に軟化操作温度が高く成形時に熱
く、また手にベタツキ易いという甚だ不都合な欠点があ
った。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は可塑剤、安定剤、溶剤などの人体に影響を及ぼ
す恐れのあるこの様な添加物を用いること無く、また外
部圧力を緩和し、歯牙及び顎骨を保護する物性を有し、
装着感が良く、耐久性に優れ、強度も大きく千切れる恐
もなく、且つ術者の操作性を改良する目的で手にベタツ
クこともなく軟化操作温度を低くく調整する事の出来る
熱可塑性ポリカプロラクトンを配合したマウスガード組
成物を提供するものである。
本発明に於けるマウスガードに用いられ得る熱可塑性弾
性ポリマーとしては他樹脂との相溶性。
化学的安定性１弾性及び熱可塑性などの特性を有するこ
とが必要であって、エチレン−酢酸ビニル・コポリマー
またはエチレン−酢酸ビニル・コポリマーとポリ酢酸ビ
ニルの混合物が適当である。
之等の熱可塑性弾性ポリマーはポリカプロラクトンによ
って適宜調整され得るものである。
エチレン−酢酸ビニル・コポリマー及びポリ酢酸ビニル
は軟化点が高く、圧接成形時に手指に熱く感じ過ぎるも
の、粘着性が強く手指にベタツクもの、耐久性が無いも
の、強度が小さく千切れ易いものなど、マウスガードと
して用いる場合に適度な材質に調整することが回連で、
良好なマウスガードが得られていないのが実情であった
が、本発明は熱可塑性ポリカプロラクトンの軟化温度が
６０℃と低く、手指に対するベタツキが全く無く、安定
性が極めて高く、且つ強度が大きいなどの性能を有して
いることに着目し、熱可塑性ポリカプロラクトンをマウ
スガード組成物に応用することによって上記の欠点を改
善し得ることを見出した。
従って本発明はエチレン−酢酸ビニル・コポリマーまた
はエチレン−酢酸ビニル・コポリマーとポリ酢酸ビニル
の混合物に軟化温度が約６０℃を示す平均分子量が通常
１０，０００〜ｉｏｏ、ｏｏｏの熱可塑性ポリカプロラ
クトンを組合わせた成分から成るマウスガード組成物を
提供するものである。
ポリカプロラクトンの構造式 熱可塑性ポリカプロラクトンの特性を活かし、歯牙及び
顎骨を防護し、適性な軟化操作温度にするためには熱可
塑性ポリカプロラクトンは少なくとも４．０重量％必要
である。マウスガード組成物中の熱可塑性ポリカプロラ
クトンが４．０重量％未満では軟化温度を８０℃以下に
することは難しく、且つ手指への付着性の改良が出来な
い、また熱可塑性ポリカプロラクトンを５０重量％を超
えて配合すると靭性が向上し、軟化点も低下し、粘着性
も無くなって軟化操作性が向上する一方１弾性が低下し
、硬くなるため外部圧力を充分に緩和することが出来な
くなって歯牙及び顎骨の防護を充分に発揮することが困
難になる。
従って本発明に用いられる熱可塑性ポリカプロラクトン
の配合パーセントとしては最大５０．０重量％迄が適当
である。即ち、本発明に用いられ得る熱可塑性ポリカプ
ロラクトンの配合パーセントは４．０重量％から５０．
０重量％に限定されるのである。
なお１分子量が１０，０００〜１００，０００である熱
可塑性ポリカプロラクトンを４．０〜５０．０重量％を
混合することにより６０〜８０℃にまで軟化点を下げる
ことが出来たのである。
本発明のマウスガード組成物の着色剤としては刺激性、
毒性の無いもので水不溶性の油溶染料及び顔料が用いら
れる。
油溶染料としては、Ｃ，１，ソルベントイエロー２及び
１４及び１５．　Ｃ，１，ソルベントオレンジ２　、　
Ｃ，Ｉ。
ディスバーズレッド９　、　Ｃ，１，ソルベントバイオ
レット１３及び１４．　Ｃ，１，ディスバーズバイオレ
ット１゜Ｃ，１，ソルベントブルー１２．　Ｃ，１，ソ
ルベントブラウン３７．　Ｃ，１，ソルベントブラック
３及び５などが挙げられる。
顔料は有機、無機のものがあり、有機顔料には、アニリ
ンブラック、ナフトールイエローＳ、ベンジジンイエロ
ー、キノリンイエローレーキ、アンスラピリミジンイエ
ロー、スダーンエ、パーマネントオレンジ、インダンス
レンブリリアントオレンジＯＲ，パーマネントブラウン
、バラブラウン。
パーマネントレッド４Ｒ，バラレッド、ファイヤーレッ
ド、ファストバイオレットＢ、メチルバイオレットレー
キ、ジオキサンバイオレット、アルカリブルーレーキ、
ピーコックブルーレーキ、ファストスカイブルー、イン
ジゴ、ピグメントグリーンＢなどがあり、無機顔料には
、パライト粉。
炭酸バリウム、シリカ粉、アルミナホワイト、亜鉛華、
ａ化チタン、カーボーンブラック、黄色酸化鉄、黄土、
ＷＩ＆化鉄、ベンガラ、群青、アルミニウム粉などがあ
る。
上記の様な着色剤の１種または２種以上を本発明のマウ
スガード組成物に微量添加して用いることが出来る。
次に香料は引火点が８０℃以上、沸点が１５０℃以上及
び刺激の強くないものであれば如何なるものでも良い。
先ず天然香料として桂皮油、アニス油、クローブ油、パ
チュリ油、白檀油、ペパーミント油などが適当である。
また合成香料としては極めて多くの化合物が挙げられる
が、３−オクテノール、ミス−３−ヘキセノール、リナ
ロール、ゲラニオール、ネロール、ロシノール、ヒドロ
キシシトロネロール、α−テルピネオール、α−メント
ール。
２−カルボン、Ｐ−メチルアセトフェノン、酪酸ベンジ
ル、ベンジルアルコール アルコール、シンナミルアルコール、ジメチルベンジル
カルビノール、アセチルアニソール、オイゲノール、ア
ルデヒドＣ−１４，アルデヒドＣ−１６。
アルデヒドＣ−１８，アルデヒドＣ−２０などが適宜用
いられる。
上記の様な香料の１種または２種以上を調合し、本発明
のマウスガード組成物に微量添加して用いること力（出
来る。
本発明のマウスガード組成物は使用者の口腔内に適合さ
せる目的のために直接口腔内に軟化させた状態で圧接し
て使用される。また口腔内の印象をアルジネート印象材
で採り、この陰型に石膏などの模型材を注入し硬化させ
て模型を作成し、この模型上に６０〜８０℃にて均一に
軟化したマウスガード組成物を圧接成形して各個人の口
腔内の形状に適合したマウスガードを容易に作製するこ
とも出来る。
この様にして得られたマウスガードは従来の市成品に比
べ意外にも引張り強さが２〜５倍も・向上し、歯牙、顎
骨などを高度に防護することが出来、また水の吸収は１
７２〜１／１０に極度に低減し、極めて安定なマウスガ
ードとなった。
なお本発明のマウスガード組成物を用いて作製したマウ
スガードを口腔内に装着し、睡眠時の歯ぎしり防止用と
して用いることも出来る。
〔実施例〕
以下、実施例により特性効果を例示して説明を加えるが
１本発明は之等に限定されるものではない。
実施例１ １１０℃に温度設定したニーダ−にエチレン−酢酸ビニ
ル・コポリマーとポリカプロラクトンとを投入し、３０
分間混線を行なった。混線物の軟化温度は環球法（ＪＩ
Ｓ　Ｋ　２５３１）により測定した結果７５℃であった
。手指へのベタツキは全く無く、７５℃の温湯中に２分
間浸漬して軟化し、歯列模型上に容易に圧接成形するこ
とが出来た。性能値に就いては後表に一括し纏めて示す
。
実施例２ ポリ酢酸ビニル ６重量％ １１５℃に温度設定したニーダ−にエチレン−酢酸ビニ
ル・コポリマー及びポリ酢酸ビニル及びポリカプロラク
トンを投入し、４０分間混線を行なった。混練物の軟化
温度は環球法（ＪＩＳ　Ｋ　２５３１）により測定した
結果７０℃であった。手指へのベタツキは全く無く、７
０℃の温湯中に１分間浸漬して軟化し、歯列模型上に容
易に圧接成形することが出来た。性能値は後表に示す。
実施例３ １３０℃に設定したニーダ−にエチレン−酢酸ビニル・
コポリマー及びポリカプロラクトンを投入し、５０分間
混棟を行なった。混線物の軟化温度は環球法（ＪＩＳ　
Ｋ　２５３１）により測定した結果７５℃であった。手
指へのベタツキは無く、７５℃の温湯中に２分間浸漬し
て軟化し、歯列模型上に容易に圧接成形することが出来
た。性能値は後表参照。
実施例４ １０５℃に温度設定したニーダ−にエチレン−酢酸ビニ
ル・コポリマーとポリカプロラクトンを投入し、３０分
間混線を行なった。混練物の軟化温度は環球法（ＪＩＳ
　Ｋ　２５３１）により測定した結果７２℃であった１
手指へのベタツキは全く無く、７０℃の温湯中に１分間
浸漬して軟化し、歯列模型上に容易に圧接成形すること
が出来た。
比較例１ エチレン−酢酸ビニル・コポリマー　１００重量％（酢
酸ビニル２５重量％含有） エチレン−酢酸ビニル・コポリマー（酢酸ビニル２５重
量％含有）の軟化温度を環球法（ＪＩＳ　Ｋ　２５３１
）により測定した結果１００℃であった。軟化時手指に
ベタついて、軟化圧接・成形時熱く、硬化が速いため成
形し難かった。
比較例２ 上記熱可塑性ポリ塩化ビニルの軟化温度を環球法（ＪＩ
Ｓ　Ｋ　２５３１＞により測定した結果８５℃であった
０手指に対するベタツキは余り無かったが、軟化圧接・
成形時熱く、硬化が速い目で成形し麗い感じであった。
以下余白 軟化温度：　ＪＩＳ　Ｋ　２５３１に準じて判定。
硬さ：　ＪＩＳ　Ｋ　６３０１に準じて判定。スプリン
グ式。
〔発明の効果〕
表の比較試験結果より明らかな様に本発明に於けるマウ
スガード組成物は特に手指にベタつかず。
軟化温度が低いため軟化操作性に優れていることが認め
られた。更に比較例に比べ、硬さ及び外部圧力も低く緩
和されており、引張り強さは１．３〜２．７倍に向上し
、また吸水率は２５〜７０％も減少し、更に適度な弾性
と伸びを保持し、安定性の良い且つ耐久性の優れたマウ
スガードが得られた。
この様に本発明のマウスガード組成物は口腔適合操作が
容易であり、且つ外部圧力を充分に緩和し、歯牙、顎骨
を防護するのに適した丈夫な材料と云うことが出来る。
数値が低い程衝撃が小さいことを示す。
引張り強さ、伸び：　ＪＩＳ　Ｋ　６３０１に準じて測
定。試験片２号形。
特許出願人　面至歯科工業株式会社 千峙捕’ｉ’Ｆ：婁 ６、補正の対象 平成１年５月１２日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 １　エチレン酢酸ビニル・コポリマーと分子量が１０，
    ０００〜１００，０００の熱可塑性ポリカプロラクトン
    とから成ることを特徴とするマウスガード組成物。 ２　エチレン酢酸ビニル・コポリマーとポリ酢酸ビニル
    と分子量１０，０００〜１００，０００の熱可塑性ポリ
    カプロラクトンとから成ることを特徴とするマウスガー
    ド組成物。 ３　着色剤、香料が付加混合されている請求項１または
    請求項２に記載のマウスガード組成物。
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