JPH02264661A - 複合滅菌容器 - Google Patents

複合滅菌容器

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JPH02264661A
JPH02264661A JP1085596A JP8559689A JPH02264661A JP H02264661 A JPH02264661 A JP H02264661A JP 1085596 A JP1085596 A JP 1085596A JP 8559689 A JP8559689 A JP 8559689A JP H02264661 A JPH02264661 A JP H02264661A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子レンジ等を利用し、滅菌容器外部からマ
イクロ波を照射し、マイクロ波の直接滅菌作用、マイク
ロ波で加熱された封入水の高温高圧水蒸気浴、マイクロ
波によって励起発光する紫外線発光管の滅菌作用の三者
複合滅菌作用で、滅菌容器に収容した被滅菌器具類等を
強力に滅菌する複合滅菌容器に関するものである。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕従来
、簡便な滅菌装置として電子レンジに挿入し、電子レン
ジの加熱用マイクロ波によって食品等を加熱滅菌する滅
菌装置が各種提案されているが、この種のものは滅菌作
用の主体がマイクロ波単独であるため菌種によって滅菌
能力が不十分である等の問題があった。
そこで本願出願人は、完全滅菌と、滅菌処理時間の短縮
と、滅菌処理後使用時まで別の無菌保管庫に保管せずに
滅菌済み器具類等を滅菌状態で保存できる滅菌装置の提
供を目的とし、マイクロ波による複合滅菌方法およびそ
の装置の発明を完成し、特願昭63−112725号に
おいて特許出願を行った。
上記のマイクロ波による複合滅菌方法およびその装置は
、前記目的を完全に達成するものであるがやや専門施設
向きであって価格も高くなるため、なお簡便に使用でき
価格も安く、しかも滅菌能力の大きい滅菌容器が要望さ
れた。
本発明は上記現状に対処するべくしてなされたもので低
価格で簡便に使用でき、しかも滅菌能力の大きい複合滅
菌容器を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本発明は、マイクロ波透過性を
有する耐熱耐圧性材料で作られた容器本体と、同材料で
作られ締付は金具で容器本体を密閉する上蓋と、上記容
器に内蔵されマイクロ波によって励起発光される紫外線
発光管と、密閉した容器内圧を調整する圧力調整弁とを
有し、容器外部から照射したマイクロ波により容器内に
収容した被滅菌器具類等を、細菌の生体水の直接誘電加
熱、容器内に予め封入した水の誘電加熱による高温高圧
水蒸気浴および紫外線発光管が励起発光する紫外線の三
者共働の複合滅菌作用で滅菌する複合滅菌容器を特徴と
している。
〔作 用〕
従って高価なマグネトロンを必要とするマイクロ波発生
源は既存の電子レンジ等を利用するから低価格で提供で
きると共に、小型で特別な操作箇所がないから簡便に使
用でき、しかもマイクロ波の照射による細菌の生体水の
直接誘電加熱、容器内に封入した水の誘電加熱による高
温高圧水蒸気浴、紫外線発光管が励起発光する紫外線の
三者共働の複合滅菌作用で滅菌処理されるため、各種特
性の異なる細菌類も同時に短時間で完全に滅菌され、ま
た滅菌処理後容器は使用時までそのまま密閉状態で保存
できるから、滅菌器具類等の再汚染のおそれは全くなく
、保管も便利である。
C実施例〕 以下本発明を図示の実施例に基いて詳細に説明する。
第1図は本発明に係る滅菌容器の縦断面図、第2図は同
容器の平面図、第3図は同容器の側面図である。
図において1は滅菌容器でセラミックス、強化プラスチ
ック等のマイクロ波透過性材料で作られた耐熱耐圧性の
編状の容器本体2と、容器本体と同材料で作られた上蓋
3とから成り、上蓋3には容器本体2の開口部上縁に緊
着させて容器を密閉する係止金具4aと弾性金具4bか
ら成る複数の締付は金具4が取付けられている。なお該
締付は金具4は容器本体2側に取付けて上蓋を緊着する
ようにしてもよい。
5は滅菌容器1に内蔵され、マイクロ波によって励起発
光される紫外線発光管で、紫外線発光管5は第4図、第
5図に示すごとくマイクロ波およ。び紫外線透過性材料
で形成された保護外筒6内にホルダー7を介して固定さ
れ、外筒6は開口端をシリコンゴム等の止栓8で封塞さ
れ、ブラケット9で容器本体2の内底面に取付けられて
いる。保護外筒6および止栓8は滅菌容器1内の高温高
圧水蒸気から紫外線発光管5を保護す、るものである。
10は紫外線発光管5の外周に被設した金網で、そのメ
ツシュを粗密変化させることによって紫外線発光管5に
入射するマイクロ波の強度が調整される。即ち、第6図
に示すように金網10を引伸ばしメツシュを粗にすれば
紫外線発光管5に入射するマイクロ波の強度が強くなり
、逆に金tIMIOを縮めてメツシュを密にすれば紫外
線発光管5に入射するマイクロ波の強度が弱くなる。
第7図は金網のメツシュを粗密変化させる代りに金網1
0′にスリット11を設け、スリット11幅を変化させ
て紫外線発光管5に入射するマイクロ波の強度を調整す
るものを示している。
上記紫外線発光管5は容器本体2の内底面に限らず、内
側面、あるいは上蓋内面に設けてもよい。
12は容器本体2の外側面に取付けられた圧力調整弁で
、頭部の圧力調整ねじ12aを正逆回動することによっ
て滅菌時の滅菌容器1内の圧力を所定値に設定すること
ができる。
以上の滅菌容器1によって滅菌処理を行うには、容器本
体2内に被滅菌器具類等と適宜量の水を入れ、上蓋3を
被せ、締付は金具4をかけて容器1を完全に密閉し、こ
の容器lをマイクロ波発生源を有する電子レンジ等の庫
内のターンテーブルに載置する。そして電子レンジ等の
タイマーによって滅菌に必要な作動時間を設定し起動さ
せれば、マグネトロンから導波管を通じて庫内にマイク
ロ波が照射され、このマイクロ波はマイクロ波透過材料
で形成された容器本体2および上蓋3を透過して滅菌容
器1内に入射する。滅菌容器1内に入射したマイクロ波
は紫外線発光管5を励起させて紫外線を発光させると共
に、被滅菌器具類等の細菌の生体水を直接誘電加熱し、
また同時に容器1に封入した水を誘電加熱し沸騰させる
封入水の沸騰に伴い容器1内の圧力が上昇し、圧力調整
弁12の設定圧力を超えれば圧力調整弁12から過剰圧
力が逃がされ、容器1は破壊から免かれると共に、容器
l内は設定飽和水蒸気圧とこの圧力に対応した水蒸気温
度に維持され、容器1内の被滅菌器具類等は細菌の生体
水の直接誘電加熱、容器内の封入水の誘電加熱による高
温高圧水蒸気浴、紫外線発光管の紫外線の三者共働の複
合滅菌作用で強力に滅菌される。
タイマーの設定時間が経過し電源が切れたら冷却を待っ
て容器1を庫内から取出し、上蓋3を外して滅菌済み器
具類等を取出し用に供す。滅菌器具類等を直ちに使用し
ない場合は密閉状態で保存すれば滅菌済み器具類等は滅
菌状態で保管される。
第8図および第9図は容器本体と上蓋との間にシール用
フィルムを介在し、滅菌処理後上蓋を外した滅菌容器を
シール用フィルムによって滅菌済み器具類等を取出す直
前まで外気に触れないようにしておく滅菌容器の実施例
を示したものである。
図において13はマイクロ波透過性と耐熱性を有する材
料の薄いシール用フィルム、14は上記シール用フィル
ム13を容器本体2の開口部に保持する中窓付きの額縁
状固定枠で、周囲に容器本体2の上縁に着脱自在に嵌着
できる溝が形成されている。
この滅菌容器1は、容器本体2内に被滅菌器具類等と水
を入れ、シール用フィルム13を容器本体2の開口部に
被せて固定枠14を容器本体2の上縁に嵌着してシール
用フィルム13を固定し、この後上蓋3を締付は金具4
で緊着する。滅菌方法は前記と同様にして行ない、滅菌
処理待容器1の内圧が上昇してもシール用フィルム13
は上蓋3の内面に密着して膨張が抑えられ破裂が防止さ
れる。滅菌処理後冷却したらシール用フィルム13を残
して上蓋3だけを外し、容器本体2を手術室等の滅菌器
具類等の使用場所に運ぶ。そして滅菌器具類等の使用直
前にシール用フィルム13を切り開いて器具類等を取出
して使用する。
即ち、この滅菌容器によれば、手術室、治療室等におけ
る滅菌器具類の使用場所での上蓋の取外し手間の省略と
、使用場所の器具準備台が手狭な場合の上蓋の置き場所
の節約が果される。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明は、マイクロ波透過性を有す
る耐熱耐圧性材料で作られた容器本体と、同材料で作ら
れ締付は金具で容器本体を密閉する上蓋と、上記容器に
内蔵されマイクロ波によって励起発光される紫外線発光
管と、密閉した容器内圧を調整する圧力調整弁とを有し
、容器外部から照射したマイクロ波により容器内に収容
した被滅菌器具類等を、細菌の生体水の直接誘電加熱、
容器内に予め封入した水の誘電加熱による高温高圧水蒸
気浴および紫外線発光管が励起発光する紫外線の三者共
働の複合滅菌作用で滅菌するものであって、マグネトロ
ンを必要とするマイクロ波発生源は既存の電子レンジ等
を利用するから低価格で提供できると共に、小型で特別
な操作箇所がないから簡便に使用でき、しかもマイクロ
波の照射による細菌の生体水の直接誘電加熱、容器内に
封入した水の誘電加熱による高温高圧水蒸気浴、紫外線
発光管が励起発光する紫外線の三者共働の複合滅菌作用
で滅菌処理するため、各種特性の異なる細菌類も同時に
短時間で完全に滅菌され、また滅菌処理後容器は使用時
までそのまま密閉状態で保存できるから、被滅菌器具類
等の再汚染のおそれは全くなく、保管も便利である。
また、容器本体に、シール用フィルムを額縁状固定枠で
保持して上蓋を被着するようにしたものでは、手術室等
の滅菌器具類等の使用場所での蓋体の取外し手間の省略
と、使用場所の器具置き台が狭い場合の上蓋の置き場所
の節約が果される。
また紫外線発光管外周に被設した金網のメツシュの粗密
を変化させ、または金網のスリット幅を変化させてマイ
クロ波の入射強度を調整するようにしたものは、紫外線
発光管の発光スペクトル分布を滅菌作用の高い波長領域
に調整でき、有効な滅菌効果が得られる、等の効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は本発明に係る滅
菌容器の縦断面図、第2図は同容器の平面図、第3図は
同容器の側面図、第4図は紫外線発光管の側断面図、第
5図は第4図のV−V線矢視断面図、第6図は金網のメ
ツシュを粗密調整してマイクロ波の入射強度を調整する
紫外線発光管の側面図、第7図は金網に設けたスリット
の幅を変化させてマイクロ波の入射強度を調整する紫外
線発光管の側面図、第8図は容器本体と上蓋の間にシー
ル用フィルムを介在させた滅菌容器の縦断面図、第9図
は同滅菌容器の平面図である。 1・・・滅菌容器、2・・・容器本体、3・・・上蓋、
5・・・紫外線発光管、10.10’・・・金網、11
・・・スリット、12・・・圧力調整弁、13・・・シ
ール用フィルム、14・・・固定枠。 第6図 第7図 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、マイクロ波透過性を有する耐熱耐圧性材料で作られ
    た容器本体と、同材料で作られ締付け金具で容器本体を
    密閉する上蓋と、上記容器に内蔵されマイクロ波によっ
    て励起発光される紫外線発光管と、密閉した容器内圧を
    調整する圧力調整弁とを有し、容器外部から照射したマ
    イクロ波により容器内に収容した被滅菌器具類等を、細
    菌の生体水の直接誘電加熱、容器内に予め封入した水の
    誘電加熱による高温高圧水蒸気浴および紫外線発光管が
    励起発光する紫外線の三者共働の複合滅菌作用で滅菌す
    ることを特徴とする複合滅菌容器。 2、前記容器本体は、開口部に嵌着する着脱自在の額縁
    状固定枠で保持されるシール用フィルムを介して上蓋を
    緊着するようにしたことを特徴とする請求項第1項記載
    の複合滅菌容器。 3、前記容器本体に内蔵した紫外線発光管は、外周に被
    設した金網のメッシュの粗密を変化させてマイクロ波の
    入射強度を調整するようにしたことを特徴とする請求項
    第1項または第2項記載の複合滅菌容器。 4、前記容器本体に内蔵した紫外線発光管は、外周に被
    設した金網のスリット幅を変化させてマイクロ波の入射
    強度を調整するようにしたことを特徴とする請求項第1
    項または第2項記載の複合滅菌容器。
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