JPH02264402A - ポリマー厚膜抵抗体 - Google Patents

ポリマー厚膜抵抗体

Info

Publication number
JPH02264402A
JPH02264402A JP1086225A JP8622589A JPH02264402A JP H02264402 A JPH02264402 A JP H02264402A JP 1086225 A JP1086225 A JP 1086225A JP 8622589 A JP8622589 A JP 8622589A JP H02264402 A JPH02264402 A JP H02264402A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
thick film
film resistor
polymer thick
epoxy resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1086225A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Omoya
面屋 和則
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP1086225A priority Critical patent/JPH02264402A/ja
Publication of JPH02264402A publication Critical patent/JPH02264402A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Adjustable Resistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はポリマー厚膜抵抗体のTOR(抵抗温度係数)
の改良に関するものである。
従来の技術 昨・今、厚膜(印刷)抵抗体は実装密度と生産性が高い
ため用途が拡大している。従来の厚膜抵抗体の主流は酸
化ルテニウムとガラスフリットを主成分とするブレース
抵抗体であった。この抵抗体は以下のような欠点を持っ
ている。
(1)酸化ルテニウムの材料コストが高い。
(2)高温焼成をするためプロセスコストが高い。
(3)セラミック基板等の耐熱性の著しく高い基板に実
装が限定される。
(4)その結果、プリント基板の軽量化、低コスト化の
障害になる。
これに対しポリマー厚膜抵抗体はカーボンと樹脂バイン
ダーを主成分とし、以下のようなブレース抵抗体の欠点
を補う長所を有する。
(1)材料コストが安い。
(2)低温焼成(硬化)ができるープロセスコストが安
い。
(3)安価で軽量な紙フエノールやガラスエポキシ等の
樹脂基板に実装可能である。
このため特に軽量化、低コスト化を求められる一部の用
途に使われている。
発明が解決しようとする課題 ポリマー厚膜抵抗体がブレース抵抗体よりも用途が限ら
れている理由の一つに、TCRが大きいという問題があ
る。ポリマー厚膜抵抗体の一般的なTCRを第3図に示
す。全温度領域(−40〜+12Q℃)にわたって負の
傾きをもつ曲線が得られるが、室温付近(10〜40℃
、以後“領域R″と記す)に変曲点があり、領域R以下
では傾きが大きく、領域R以上では小さくなる。ここで
第3図の縦軸を抵抗値の対数(Inρ)にとり、横軸を
絶対温度の逆数(,1/T)にして書き換えると第4図
になる。領域R以下では正の傾きを持った直線になり、
領域R以上では直線から上側(抵抗値の大きい方向)に
外れる。このような現象には次のような説明がされてい
る(文献参照:電子情報通信学会論文誌’87 Mo1
. J7o−CNo1p103)。
ポリマー厚膜抵抗体は一般にカーボンを導電体とし、こ
れをバインダーで結着して抵抗体を形成している。領域
R以下では、このバインダーであルホリマー絶縁層を介
したカーボンとカーボン粒子間の電導が電子の熱励起に
よるものであることから、1nρ−1/Tの関係が正の
傾きを持った直線関係になる。その結果、ポリマー厚膜
抵抗体は領域R以下において大きなNTC特性(温度が
上がると抵抗値が下がる特性)を示す。
一方領域Rより高い領域では、1nρ−1/Tが直線関
係からはずれ、NTC特性がゆるまる傾向となるが、こ
の原因は、バインダーと導電体であるカーボンの熱膨張
率が均−桁異なることから、温度が上昇するにしたがい
カーボン粒子が引き離されるためとされている(文献参
照:電子情報通信学会技術報告CPM83−31)。し
たがって熱膨張率の大きいバインダーを使うと、ポリマ
ー厚膜抵抗体のTCRを小さくできる可能性がある。
この現象の説明は、ポリマー厚膜抵抗体の硬化温度が低
いほどTCRが小さくなることからも裏付けられる。
しかし一般に、熱膨張率の大きな樹脂は架橋密度が低く
、またTg(ガラス転移点)が低いため耐熱性に乏しく
、ポリマー厚膜抵抗体のバインダーに使用した場合、ハ
ンダデイツプに耐えることができないという問題がある
。また硬化温度を低くすることもTCHの低下に有効で
あるが、同じように架橋密度が下がるため、耐熱性が落
ちる問題がある。
このようにポリマー厚膜抵抗体のTCRを小さくするに
は、バインダーの領域R付近の熱膨張を太きくすること
が必要であるが、その場合耐熱性を低下させないことが
絶対条件となる。
課題を解決するための手段 本発明は、ポリマー厚膜抵抗体のバインダーとして、エ
ポキシ樹脂を主骨格とし、これを溶剤に可溶なイミド樹
脂と熱可塑性樹脂を付与したものを用いる。そして、こ
のバインダー中に導電物粉体を分散させバインダーを熱
で硬化させることにより、耐熱性が高<TCRが小さい
厚膜抵抗体を得る。
作用 本発明にかかるポリマー厚膜抵抗体は、バインダー、導
電物粉体、さらに必要に応じて溶剤、フィラー及びその
他添加剤よりなる。
バインダーは、反応性の高いエポキシ樹脂と耐熱性の高
いイミド樹脂及び熱膨張の大きい熱可塑性樹脂よりなる
したがって、今まで両立が困難であった、高耐熱で低T
CRのポリマー厚膜抵抗体を得ることが可能となる。
実施例 本発明で用いられるエポキシ樹脂は、一般に知られてい
るものであれば特に制約はない。例えばスフエノール型
、ビスフェノールF5、フェノールボラック型エポキシ
樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、グリセリ
ントリグリシジルエーテル等のポリグリシジルエーテル
系樹脂、脂環型エポキシ樹脂、ジグリシジルフタレート
や重合服肪酸ポリグリシジルエステル等のグリシジルエ
ステル系樹脂、N、N−ジグリシジルアニリン等のグリ
シジルアミン系樹脂及びヒダントイン型エポキシ樹脂や
トリグリシジルイソシアヌレート等の複素環式オボキシ
樹脂が挙げられる。
エポキシ樹脂の硬化剤としては、アミン、イミタゾール
、アミド、ヒドラジド等の窒素化合物、酸無水物、フェ
ノール樹脂、ルイス酸等、一般のエポキシ硬化剤に用い
られるものが使用される。
本発明においては、上記したエポキシ樹脂からなる群よ
り選ばれた一個もしくは二個以上のものと、硬化剤の群
より選ばれた一個もしくは二個以上のものの種々の組み
合わせが使用される。
イミド樹脂は高速反応が可能でかつエポキシ樹脂と相溶
性が良く、さらに一般的な溶剤(ジメチルホルムアミド
、N−メチルピロリドンといった極性溶剤を除く)に可
溶なものが使われる(例:マレイミド等のようなイミド
閉環構造を持つものが望ましい)。
熱可塑性樹脂は、−40〜+120℃の範囲において熱
膨張率が犬きく、かつ一般的な溶剤に可溶なものが用い
られる。例えばポリ塩化ビニルポリブチラール、・ポリ
アクリレート、ポリエステル等の塗料面樹脂、スチレン
ブタジエンラバーアクリロニトリルブタジエンラパー(
いずれも未加硫)等のエラストマー、さらにウレタンプ
レポリマー フェノキシ樹脂、及びシリコーン樹脂等が
用いられる。
本発明におけるポリマー厚膜抵抗体のバインダーは、上
記エポキシ樹脂、イミド樹脂、熱可塑性樹脂の三者混合
物、あるいはイミド樹脂とエポキシ樹脂の部分架橋反応
による変性樹脂(以後イミド変性したエポキシ樹脂と記
す)と熱可塑性樹脂の混合物、あるいはイミド変性エポ
キシ樹脂と熱可塑性樹脂の部分架橋による三元系の変性
樹脂が用いられる。
イミド樹脂とエポキシ樹脂の混合または変性割合は、ハ
ンダ耐熱性と反応性バランスを考えると5〜60Wte
lbが適当である。
熱可塑性樹脂とイミド変性エポキシ樹脂の混合または変
性割合は、熱可塑性樹脂の種類によって多少異なるが、
TCHの低減効果とノ・ンダ耐熱性テストの結果から2
〜30wt%が望ましい(第1図参照)。
第1図に示すように、熱可塑性樹脂が30wt%以内で
あれば、イミド−エポキシ樹脂の高耐熱性の特徴を妨げ
ることな(TCRを小さくすることが出来ることがわか
る。
本発明のポリマー厚膜抵抗体に使われる導電物粉体は一
般の厚膜抵抗体に使用されているものと同じものが使用
できる。例えばカーボンブラック、グラファイト、銀、
銅、ニッケル等の金属、RuO□。
5n02等の金属醸化物が使われる。
本発明のポリマー厚膜抵抗体に使われる溶剤は。
スクリーンレジストを侵す溶剤(ジメチルホルムアミド
、■−メチルピロリドンといった極性溶剤)以外、例え
ばアルコール系、ケトン系、エステル系等が使用される
その他の添加剤については実装に適した厚膜ペーストの
レオロジーを調節するためのフィラーおよび導電物粉体
やフィラーなどの分散性を向上させるだめの分散剤、粉
体表面処理剤等が用いられる。
以上の組成物を混練して仕上げたポリマー厚膜ペースト
をプリント基板上で硬化させ、所定の抵抗体を得る。
第2図は厚膜抵抗体の構成を示すもので、1はオーバー
コート樹脂、2は厚膜抵抗体、3は電極、4は基板であ
る。
具体例 次の三種のポリマー厚膜抵抗体ペーストを作成し、抵抗
体としての特性評価を行った。
(1)  −1−、l−”キシ樹脂(分子量380、エ
ポキシ当量189)とイミド樹脂(分子量880、イミ
ド基当量210)を3=1の割合で溶融混合し、これに
カルボキシル末端アクリロニ・トリルブタジェンラバー
8部、硬化剤としてフェノール樹脂46部、カルピトー
ル80部、カーボンブランク16部及び溶融シリカ76
部を調合し、三本ロールで混練してポリマー厚膜抵抗体
ペーストを作成する。
(2)エポキシ樹脂((1)と同じもの)100部に対
しアクリロニトリルラバー8部、フェノール樹脂60部
、カルピトール60部、カーボンブラック17部及び溶
融シリカ84部を調合し、el)と同じ方法で作成する
(3)  (1)からカルボキシル末端アクリロニトリ
ルブタジェンラバーを抜いたもの。
(4)市販ポリマー厚膜抵抗体(フェノール系)(5)
(4)のバインダー樹脂分100部に対し、カルレボキ
シル末端アクリロニトリルブすジエンラノ(−8部を加
えたもの。
(以 下 余 白) 試験条件 硬化温度  180℃ 60分 シート抵抗  90にΩ/S(1 基  板  ガラス−エポキシ基板 TOR−40〜+86℃ ハンダ耐熱  260℃ 105elC高温放置  8
6℃ 1000Hr 高湿放置  60℃ 96チRH 1000Hr (2)はバインダーにイミド樹脂を含んでいないため、
ハンダ耐熱性に劣る。一方(3)は熱可塑性樹脂である
カルボキシル末端アクリロニトリルブタジェンラバーを
含んでいないためTCRが犬きくなっている。従来のポ
リマー厚膜抵抗体のバインダーは、(4)のようなフェ
ノール系が主流であるが、TCRが大きい。これにカル
ボキシル末端アクリロニトリルブタジェンラバーを加え
ると((5) )、TCRが小さくなるがノ・ンダ耐熱
性も低下する。
これまでのポリマー厚膜抵抗体は、樹脂の熱膨張率を犬
きくすることと耐熱性を高くすることが両立しないだめ
、抵抗体の特性のTCRと・・ンダ耐熱性の両方を向上
させることがきわめて困難であった。しかし本発明の抵
抗体((1) )のように、バインダーをエポキシ樹脂
−イミド樹脂−熱可塑性樹脂の三元系にすることにより
、両者の特性を同時に向上させることができた。
発明の効果 ポリマー厚膜抵抗体のバインダーとして、エポキシ樹脂
を主骨格とし、これに耐熱性の高いイミド樹脂と熱膨張
の大きい熱可塑性樹脂を付与した樹脂を用いることによ
り、高耐熱で低TCRのポリマー厚膜抵抗体が得られた
【図面の簡単な説明】
第1図は熱可塑性樹脂比率とTCR、ハンダ耐熱との関
係を示す図、第2図は厚膜抵抗体の断面図、第3図はポ
リマー厚膜抵抗体のTCRを示す図、第4図は1nρ−
1/Tの関係を示す図である。 1・・・・・・厚膜抵抗体、3・・・・・・電憧、4・
・・・・・基板。 代理人の氏名 弁理士 粟 野 重 孝 ほか1名第 図 邊さ、可空七虹動月、/工爪゛キジ+イミyんげ月6 
cwt名コ第 図 第 図 g/丁 、  (03 〔に 1〕

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エポキシ樹脂とイミド樹脂および熱可塑性樹脂か
    らなるバインダーに、導電物粉体を分散させたことを特
    徴とするポリマー厚膜抵抗体。
  2. (2)エポキシ樹脂がイミド樹脂で変性されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のポリマー厚膜
    抵抗体。
  3. (3)エポキシ樹脂のイミド変性率が5〜50%である
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載のポリマー
    厚膜抵抗体。
  4. (4)エポキシ樹脂がイミド樹脂および熱可塑性樹脂で
    変性されていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載のポリマー厚膜抵抗体。
  5. (5)熱可塑性樹脂による変性率が1〜30%であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第4項記載のポリマー厚
    膜抵抗体。
JP1086225A 1989-04-05 1989-04-05 ポリマー厚膜抵抗体 Pending JPH02264402A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1086225A JPH02264402A (ja) 1989-04-05 1989-04-05 ポリマー厚膜抵抗体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1086225A JPH02264402A (ja) 1989-04-05 1989-04-05 ポリマー厚膜抵抗体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02264402A true JPH02264402A (ja) 1990-10-29

Family

ID=13880847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1086225A Pending JPH02264402A (ja) 1989-04-05 1989-04-05 ポリマー厚膜抵抗体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02264402A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165708A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Hitachi Chem Co Ltd 印刷抵抗体、印刷インク及び配線板
JP2007165709A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Hitachi Chem Co Ltd 液状組成物、抵抗体膜及びその形成方法、抵抗体素子並びに配線板

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007165708A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Hitachi Chem Co Ltd 印刷抵抗体、印刷インク及び配線板
JP2007165709A (ja) * 2005-12-15 2007-06-28 Hitachi Chem Co Ltd 液状組成物、抵抗体膜及びその形成方法、抵抗体素子並びに配線板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7718090B2 (en) Conductive paste
US6515237B2 (en) Through-hole wiring board
JP4235887B2 (ja) 導電ペースト
JP2011187194A (ja) 導電性ペースト
CN103295707A (zh) 碳胶内埋电阻浆料及碳胶内埋电阻材料的制备方法
JP2004182935A (ja) 導電性接着剤
JPH02264402A (ja) ポリマー厚膜抵抗体
TWI706856B (zh) 導電組合物及應用該導電組合物的導電層及電路板
EP1585145B1 (en) Organic positive temperature coefficient thermistor
JP2004047418A (ja) 導電ペースト
JP2002222833A (ja) 導電性接着剤、電子部品実装体およびその製造方法
JP2006019432A (ja) サーミスタ
JP2003082194A (ja) 導電性ペースト及び固体電解コンデンサ
US20210092840A1 (en) Conductive composition, conductive film, and circuit board using the same
JP2002212492A (ja) 導電性塗料
JP2005294545A (ja) 有機質正特性サーミスタ
JPH0250129B2 (ja)
JP2001023869A (ja) 固体電解コンデンサ用導電性ペースト
JPH0238459A (ja) 有機厚膜抵抗素子に適した組成物
JPH0748401B2 (ja) ポリマー厚膜抵抗体
JP2005294550A (ja) 有機質正特性サーミスタ
KR20230095756A (ko) 전도성 페이스트 조성물
JPS61274302A (ja) 抵抗体の形成方法
JPH06162819A (ja) 導電性ペースト
JP2005294553A (ja) 有機質正特性サーミスタ