JPH02263771A - セラミックス製タービンロータ - Google Patents

セラミックス製タービンロータ

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JPH02263771A
JPH02263771A JP1215300A JP21530089A JPH02263771A JP H02263771 A JPH02263771 A JP H02263771A JP 1215300 A JP1215300 A JP 1215300A JP 21530089 A JP21530089 A JP 21530089A JP H02263771 A JPH02263771 A JP H02263771A
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JP
Japan
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bonding
joining
shaft
weight
metal
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Application number
JP1215300A
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English (en)
Inventor
Masaya Ito
正也 伊藤
Katsumi Miyama
克己 見山
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明E  セラミックス製タービンロータに関し、詳
しく(ヨ  セラミックス製タービンホイールの軸と金
属部材とを接合したセラミックス製タービンロータに関
する。
[従来の技術] 従来より、この種のセラミックス製タービンロータにお
いて、タービンホイールを形成するセラミックスと、軸
部を構成する金属とを接合する方法の一つとして、いわ
ゆる活性金属法が採用されている。この活性金属法は、
ろう材をセラミックスと金属との間に介在させて加熱溶
融することにより、セラミックスと金属とを接合するも
のである。このろう材としてはAg−Cu−Ti三元系
もしくはA g−Cu−N i −T i四元系等の活
性金属を含む合金が用いられている。
このようなろう材1;L  比較的低温域(800〜9
00℃)で接合できることや、ある程度の接合体の性能
も確保できること、更にその接合操作が簡便であること
等の利点を備えている。
[発明が解決しようとする課題] ところがこの様なろう材1山 通常一応の接合強度を発
揮するのであるが、Ag−Cu−Ti系等のろう材(、
l:、Ag−Cuの共晶点が780℃と低く、しかもC
u成分が選択的に酸化されるため1:、、高温強度や耐
酸化性に欠けるという難点を有し、でいる。
本発明(上 作業が容易な活性金属法で用いられる接合
用合金を改良することにより、タービンホイールと金属
部材との接合に対して高温でも信頼性を高めるととも1
:、適用可能な温度領域を広げたセラミックス製タービ
ンロータを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用](1)  かか
る課題を解決するための請求項]の発明の要旨1表 セラミックス製タービンホイールと金属部材とが、Ag
20−70重量%、Pd1〜20重量%。
Ni10〜60重量%、Ti1〜10重量%カラなる接
合用中間反応層を介して接合され 更に上記セラミック
ス製タービンホイールの軸と金属部材との外周に金属ス
リーブが嵌合するとともに、該金属スリーブと金属部材
とがろう材からなる接合層1:、よって接合され この
接合層における接合後のT:の含有量を1重量%未満と
したセラミックス製タービンロータにある。
(2)また、請求項2の発明の要旨I−L上記請求項1
の接合用中間反応層中に、更にCUが10重量%以下含
まれるセラミックス製タービンロータ(二ある。
(3)  また、請求項3の発明の要旨(友上記請求項
1又は請求項2のセラミックス製タービンホイールの軸
の端面周縁部l二 該軸の接合側端部の直径に対して0
.5〜15%の寸法で面取を施したセラミックス製ター
ビンロータにある。
(4)次Iこ、上記各成分の作用について説明する。
■Ag1t、  主に中間反応層の流動性を改善して濡
れを良好にし、接合強度を向上させるものである。
その含有量が20重量%未満ではこの作用が不十分とな
り、70重量%を越えると中間反応層の耐熱性が低下す
る。
■P d li  主に中間反応層の融点を上昇させ、
全体の蒸気圧を低下させる。このことにより、接合部の
耐熱性・信頼性の向上及び金属粒弄べ浸透の減少による
被接合体の脆化の防止に寄与する。
この作用はその含有量が2〜10重量%のとき二最も強
く発揮され 接合強度が一層高くなる。
また、その含有量が1重量%未満では上記作用が不十分
となり、20重量%を越えると接合時の中間反応層の流
動性が低下し、濡れ性に悪影響を及ぼす。
■N i I&  主に中間反応層の耐熱性向上に寄与
するものである。
この作用はその含有量が20〜50fi量%のときに最
も強く発揮さね 高温での接合強度が一層高くなる。ま
た5 その含有量が10重量%未満では上記作用が不十
分となり、60重量%を越えると接合時の中間反応層の
流動性が低下し、濡れ性二悪影響を及ぼす。
■接合用中間反応層のT i l友  主にセラミック
スに対する濡れ性を向上させ、セラミックスへの接合に
最も寄与する。
この作用はその含有量が1.5〜5重量%のときに最も
強く発揮さ瓢 セラミックスとの接合強度が一層高くな
る。また、その含有量が1重量%未満では上記作用が不
十分となり、 10重量%を越えると接合強度が低下す
る。
■請求項1の構成に加えて中間反応層の成分としてCu
を含む場合に(よ そのC(Jは主に中間反応層の流動
性を改善して濡れを良好にし、セラミックスへの接合強
度を向上させる。更にCuを含有させることによってろ
う付は温度を下げることができるため、冷却過程でセラ
ミックス内に生じる残留応力が低減し、接合相手金属の
選択範囲の自由度が増大する。
その含有量は10重量%を越えると中間反応層の耐熱性
・耐酸化性が低下する。
(5)このような組成の中間反応層(表 公知の種々の
方法で作成することができる。例えば次のような方法で
ある。
■所定の組成の合金を、接合しようとするセラミックス
製タービンホイールと金属部材との間に挿入し、加熱溶
融させて両者を接合する。
■接合表面1:、箔による載置 メツキ、蒸着。
溶射等の方法で特定成分を確保し、更にこの特定成分の
み含まれていない合金を、セラミックスと金属との間に
挿入し、加熱溶融させて合金内に特定成分を溶出させる
■特定成分を含有する被接合体としての金属を用い、上
記■と同様1:、溶融合金内に特定成分を溶出させる。
■溶出によらず、接合後、特定成分を熱拡散により固相
の合金内に拡散する。
■所定の組成となる様(:、各合金元素粉末を混合調製
してペーストとし、セラミックス接合端面もしくは金属
部材接合端面に塗布する。
■その(a  上記■〜■の組合せによる処避尚、上記
いずれの方法によっても、接合操作終了後に室温まで冷
却した段階で、中間反応層が本発明の組成になっていれ
ばよく、上記以外の方法を用いてもよい。
(6)溶出や熱拡散により形成された中間反応層の組成
の特定(よ 一般的な方2五 例え1戯×線マイクロア
ナライザ(XMA)、  電子プローブマイクロアナラ
イザ(EPMA)、  エネルギー分散型X線分析(E
DX)等により決定することができる。
(7)また タービンホイールのセラミックスとして1
上 窒化珪丸 サイアロン、炭化珪素等が挙げられる。
(8)尚、接合後の中間反応層の構造(表 均一な層が
形成されているのではなく、接合前の中間材の形態i構
造・組成や、被接合体の構造・組成に応じた層構造をな
している。中間反応層に必要とされる成分の組成(よ 
この全層を平均したものである。
(9)また上述した様1:、セラミックス製のタービン
ホイールに設けた軸及びこの軸に接合される金属部材の
外周に金属スリーブを嵌合して、これらを接合層を介し
て接合するのであるが、該接合層に使用されるろう材に
はTiを含有しないか又はT1含有量が微量なものを用
いる。それとともに、接合後の接合層には、他の部材か
らの熱拡散等の影響も考慮して、Tiの含有量を1重量
%未満としている。
この様に接合層中のT1を1重量%未満にすると、金属
スリーブと金属部材とは強固に接合されるが、セラミッ
クスに対して非活性なものとなるため化学的結合はなさ
れず、タービンホイールの軸はろう材により機械的に結
合、即ち嵌合された状態となる(第6図)。従って、接
合層がタービンホイールの軸の外周部に強固に付着する
ことがなく、よって、この部分に応力集中が生じること
がないので、ねじり強度等の低下を招かない。尚、Ti
h<o、s重量%以下の場合に(友 上記作用が顕著に
見られるので好適である。
一方、T1が1.0重量%を越えると、接合層がセラミ
ックスに対して活性なものとなるため、タービンホイー
ルの軸の外周にその接合層が濡れることになる(第7図
)。その結果、軸の外周部を濡らした活性の接合層の先
端部に局部的な応力集中を招き、最悪の場合にはセラミ
ックスに割れを生じることがある。随 この接合層中の
Cu LL耐酸化性の上からは15重量%以下が望まし
い。
(10)  また、請求項3に記載した様l:、上記タ
ービンホイールの軸の端面周縁部に面取を施すことによ
り、端面周縁部にろう材が均一に濡れてこの辺りに均等
な荷重がかかる。つまり、面取がない場合には一部に局
部的な力が作用して端面周縁部の一部に欠は等の損傷が
発生することがあるが、この面取により上述した応力集
中を避けるという作用があり、従って、タービンホイー
ルの軸と金属部材ねの接合強度のばらつきを抑えること
ができる。
雌 この面取はタービンホイールの軸の接合側端部の直
径に対して0. 5〜15%の範囲であることが必要で
ある。つまり、0、5%未満であると上述した作用は得
られず、一方、 15%以上であると大きすぎて接合時
にろう材がこの部分(こ濡れず接合強度が低下するから
である。更に、この面取の作用を増大させるにLL  
上記直径に対して1〜10%の範囲の面取を施すことが
望ましい。
[発明の効果] 以上説明した様に 本発明によるタービンロタ(上 常
温において従来の接合によるタービンロー夕とほぼ同等
の強度を示すばかりでなく、例λば、400℃以上の高
温においても強度劣化がきわめて少ないため、厳(7い
使用環境での使用[二十分な余裕があり、従来のセラミ
ックス製タービンロータに比べ信頼性が著11.<向上
するものである。
しかも、セラミックス製タービンホイールの軸1こ接合
される金属部材と金属スリーブとのろう骨接合1:際し
て、接合後の接合層のT1含有1を1重量%未満にした
接合層により行う場合に(社 金属スリーブと金属部材
とは強固に接合されるが、タービンホイールの軸に対し
て非活惟なものとなることから、接合層がタービンホイ
ールの軸の外周部に強固に付着することがない。よって
、この部分に応力集中が生じることがなく、ねじり強度
等の低下を招かない。
また、接合用中間反応層にCuを所定]含有j5ている
と、中間反応層の流動性が向上するととも!=、ろう付
If温度が低下するという利点がある。
’jjt−z、上記タービンホイールの軸の端面周縁部
(−4面取を施すことにより、端面周縁部i:ろう材が
均一に濡れてこの辺りに均等な荷重がかかるため、局部
的な力が作用して端面周縁部の一部に欠は等の損傷が発
生する二とがなく、よって、タービンホイールの軸と金
属部材との接合強度のばらつきを抑えることができる。
[実施例] 以下、本発明の一実施仔11について図面に基づいC説
明する。
・実施例−1 第1図は本発明をターボチャージャロータ1に利用した
例である。ここで、タービン翼車2はセラミックス製(
ガス圧1.+結電化珪素)であり、イの軸(以下ホイー
ル軸と称す)3には5IJS403からなるジャーナル
軸4が接合されている。その接合は、 2つのN1板5
.6とW合金板(焼結助剤としてFe、Nit微量含む
)7とを介在させると共にろう材を用いて行わ札 その
ホイール軸3及びNl板5の突合せ部が接合用中間反応
層8になっている。
また、この中間反応層8の外周に(よ インコロイ90
3からなる金属スリーブ9が、ホイール軸3からジャー
ナル軸4にまたがって外嵌接合されている。この金属ス
リーブ9は、軸受部を潤滑する潤滑油が翼側へ漏出する
のを防止するシールリング設置用のものである。ここで
、各部品の寸法を第1表に示す。
第1表 上記ターボチャージャロータ1の接合組付けを行うに(
よ まず第2図に示す様に、ホイール軸3の端面周縁部
10に、ホイール軸3の接合側端部]1の直径φ10m
mに対して0. 2mm(2,0%)の寸法で面取12
を施す。次に第3図に示す様に、ホイール軸3に対して
、ろう材]3.N板5.ろう材]4及びW合金板7を順
次重ね台わせ、治具(図示省略)等を用いて仮止めする
この状態で5 加熱接合するのであるが、接合条件(上
 真空中(10−’T orr程度)にて、下記第2表
に示す各種の加熱条件(こより行い、更にろう材13と
して、接合後の中間反応層8の組成が同表こなる材料を
用いる。なお、表中の中間反応層8のNil上 Ni板
5か゛らの溶出成分を含んだものである。
上記接合後(ミ ホイール軸3や中間反応層8の外周部
にろう材が漏出している場合に(友 これを除去する。
次(ミ 第4図に示す様に、W合金板7の端面にろう材
15.Ni板6.ろう材]6及びジャーナル軸4を同軸
上に合わせるとともに、その接合部外周に金属スリーブ
9を外嵌する。そして加熱して、ホイール軸3.ジャー
ナル軸4及び金属スリーブ9等を接合一体止した ここで、下記第2表に示す実施例試料陽1〜7のろう材
15.16として、JIS規格のBAg8(Ag−Cu
)を使用し、接合条件として、真空中(10−’Tor
r程度)にて900’Cで放冷とし翫 まL 実施例試
料階4〜6として、実施例試料隘1と同一の接合層の組
成で、ホイール軸3の端面周縁部10に面取12を施し
ていないものを作成し、更に実施例試料階7としてLl
mrn(接合径10mmに対して11%)の大きさの面
取]2を施したものを作成した 第2表 次に上記工程を経て製造したターボチャージャロータ1
の接合強度を調べるため、第5図の装置を使用して、室
温と450’Cにて各々ねじり試験を実施した その結
果を第3表に示す。
ここで、第5図のねじり試験! 20 +&  タービ
ン翼車2の先端部21を上チャック22(ミ ジャーナ
ル軸4と一体の先端軸部23を下チャック24にそれぞ
れ固定し、 ヒータ25にて加熱した状態にて、上チャ
ック22及び下チャック24により該ロータ1にねじり
力を加えるものである。
また、本実施例の効果を調べるため1:、比較例として
第2表の比較例試料階1〜3に示す組成のもの、及び比
較例試料階4に示すTiを含有したろう材15a、  
16a (Ag−27重量%Cu−2重量%Ti合金箔
・・・第7図参照)を用いたものについて該ロータ1を
製造し、同様な試験を行った 尚、この比較例試料N1
11〜4の構成及び接合条件Tt、  上述した条件及
び面取12を施さないこと以外は実施例と同一に設定し
翫 この結果を第3表に示す。
第3表 F、h 1−7のターボチャージャロータ](ヨ  比
較例試料N[11〜4に比べ 高温(450℃)におけ
る強度が優れていることが分かる。また、本実施例にお
ける試料階1〜3と階4〜6(面取なし)とを比較する
と、両者とも比較例に比べて高温強度において優れてい
るが、C0,2mm0面取12を施したもの(NQI〜
3)の方がねじり強度の数値にばらつきがなく、安定し
た高強度が得られることが分かる。また、面取12の大
きさを011mmどした試料階7で(友 比較例より高
温強度が大きいが、試料陽1〜3と比べてやや強度が低
下することから、面取12の好適な効果夕得るための寸
法LJ:、1mm以下であることが望ましい。
このような効果が得られるの1上 本実施例では中間反
応層8にCuを含まないために耐酸化性が著しく向上し
ていることが考えら札 更にPdの高温特性も貢献して
いることが考えられる。
また、本実施例の試料陽1〜3と比較例の試料階4とE
比べると、比較例試料Nn4では、著しくねじり強度が
劣っていることが分かる。これ(表以下の理由と考えら
れる。即ち、比較例試IEI NQ4の破断面を調べた
ところ、第7図に示す様に、ホイール軸3及びジャ−ナ
ル軸4と金属スリーブ9との間のクリアランス部30に
【A ろう材15a。
16aが漏出してろう材17aが充填されるが、該ろう
材17al、t、  金属スリーブ9側だけでなく、セ
ラミックス製のホイール軸3の外周にも濡れている。こ
の様(ミ ろう材17aがセラミックス側にも;需れる
の(上 ろう材17aのもととなるろう材15a、16
al:Tiが含有されているために、ろう材17a自体
が液相状態で非常に活性になっているからである。この
様にろう材17aがセラミックス製のホイール軸3と強
固に接合していると、加熱 冷却に伴う膨張 収縮の過
程でろう材17aの先端部18a1ご応力集中をきたし
、最悪の場合、割れCRを生じるものである。よって、
ねじり強度が著しく弱いと考えられる。
これに対、して、第6図に示す様に 本実施例のTiを
含有しないろう材15.16を用いてろう付を行うと、
溶融したろう材〕7(接合層)が金属スリーブ9の内壁
面(二付着するが、セラミックス製のホイール軸3の外
周部側には付着していない。よって、前述した高温加熱
時の応力集中に伴う不具合が発生することはない。
従って、本実施例の接合方法によれtl  1回目に行
われるホイール軸3とN1板5等の接合工程では、セラ
ミックスとの濡れ性を促進するために、Tiを含有させ
たろう材13を用いてホイール軸3とNl板5とを強固
に接合しているが、2回目に行われるW合金板7.ジャ
ーナル軸4及び金属スリーブ9の金属同志間の接合でl
、t、Tiを含有せずセラミックスに対して濡れ性のよ
くないろう材15.16を用いて接合している。よって
、クリアランス部30でホイール軸3の外周部にろう材
17が付着することがなく、この部分に応力集中が生じ
ないので、ホイール軸3の損傷等に至ることがない。
また、上記実施例では、接合工程を2回に分けているた
めに、1回目の接合工程の後に、中間反応層8の外周部
における接合状態の検査が容易となり、必要に応じてホ
イール軸3の外周部を濡らした、T1を含有したろう材
13を除去することができる。よって、2回目の接合工
程において、ホイール軸3の外周にろう材]7が付着す
るのを予防することができ、その結果、加熱時の応力隼
中による強度低下をなくすことができる。
次に、上記実施例の試料Nll〜7と同様な条件にて製
作したセラミックス製ターボチャージャロータ1を実機
に搭載し、排ガス温度950℃、回転数120.OOO
rpmで連続100時間の耐久試験を行つL この結果
 セラミックス製ターボチャージャロータ1のホイール
軸3とNi板5等との接合及び金属スリーブ9との接合
にも割れ等の異常は何ら認められなかった ・実施例−2 本実施例のターボチャージャロータ(第8図)401上
 上記実施例−1とは異なり、1回のろう付けでホイー
ル軸41.ジャーナル軸42及び金属スリーブ43を接
合するものである。
即ち、まず第8図に示す様1:、タービン翼車44のホ
イール軸41の端面周縁部4511.  上記実施例と
同様にホイール軸41の接合側端部46の直径ψ10m
mに対して0. 2mm (2,0%)の寸法で面取4
7を施す1次1:、ホイール軸41に対して、ろう材4
8.Ni板49.ろう材50゜W合金板51.ろう材5
2.Ni板53.ろう材54及びジャール軸42を順次
重ね合わせ、更1こそれらの部材に金属スリーブ43を
外嵌する。
この状態で、加熱接合するのであるが、接合条件(上 
真空中(10−’ 〜10−6T orr程度)にて第
4表に示す各種の加熱条件により行い、900℃で放冷
としh 更1:、ろう材4日として、接合後の中間反応
層(第10図)55の組成が同表になる材料を用いる。
なお、表中の中間反応層55のNi1t、Ni板49か
らの溶出成分を含んだものである。また1本実施例にお
けるろう材50,52.54として、純Agろうを使用
した ここで、本実施例として、面取47を施したもの
(第4表実施例試料Nal〜3)以外1:、面取47を
施さないもの(試料NQ4)、  1. 1mm(接合
径10mmに対して11%)の大きさの面取47を施し
たもの(試料FkL5)も作成した 次に上記工程を経て製造したターボチャージャロータ4
0の接合強度を調べるため、実施例−1と同様に第5図
の装置を使用して、室温と450℃にて各々ねじり試験
を実施した その結果を第5表及び第9図に示す。
また、本実施例の効果を調べるために 比較例として、
面取47を施さずかつ上記実施例の組成範囲とは異なる
もの(比較例試料N11kl〜3)を製造し、上記と同
様なねじり試験匠行った このうち比較例試料陽3(表
 ろう材50. 52.54として、Ag−27重量%
Cu −2重量%TIのものを使用しt−4低  比較
例試$4Nc1〜3LL  上記条件及び面取47が無
いこと以外は実施例と同一に設定した この結果を同様
に第5表及び第9図に示す、随 第9図の面取47が0
.2mmであるデータIt、  実施例試料隘3を示し
ている。
第4表 第5表 第5表から明らかな様に、本実施例による試料NQI〜
5のターボチャージャロータ40(上 比較例試料NQ
1〜3に比べ、高温(450℃)における強度が優れて
いることが分かる。また、本実施例における試料Nal
、  2. 3. 5 (面取あす)と試料階4(面取
なし)とを比較すると、両者とも比較例に比べて高温強
度において優れているが、面取47を施したものの方が
ねじり強度の数値にばらつきがなく、安定した高強度が
得られることが分かる。また、面取47の大きさをC1
,1mmとした試料NQ5で1よ 比較例より高温強度
が大きいが、試料階1〜3と比べてやや強度が低下する
ことから、面取47の好適な効果を得るための寸法は1
mm以下、即ち接合軸径に対して10%以下であること
が望ましい。
一方、Tiを含有したろう材(比較例試料1!1L3)
にて接合したターボチャージャロータ401上 著しく
強度が劣っているが、これは以下の理由によると推察さ
れる。
試験後の比較例試料陽3の該ロータ40を接合面に対し
て垂直に切断して断面を観察したところ、第10図に示
す様に、セラミックス製のホイール軸41の外周側にろ
う材60がよく濡札 そのろう材60の先端が破断の際
の起点となっていることが分かつh 即ち、ろう材60
1:Tiを2%含有しているため液相状態で非常に活性
であり、セラミックスと化学的にかつ強固の接合してい
るので、接合後の冷却過程でろう材60の先端に応力集
中をきたしたものと考えられる。低 この場合に(表 
ねじり試験前に既にクラックが発生していた可能性もあ
る。
次に、上記実施例の試料N11ll〜5と同様な条件に
て製作したセラミックス製ターボチャージャロータ40
を実機に搭載し、排ガス温度950℃、回転数120.
OOOrpmで連続100時間の耐久試験を行つん こ
の結果、ホイール軸41とNi板49との接合及び金属
スリーブ43との接合にも、割れ等の異常は何等認めら
れなかった
【図面の簡単な説明】
第1図は発明の一実施例によるターボチャージャロータ
の一部破断は 第2図は軸2拡大して示す一部破断l 
第3図及び第4図は同実施例の接合工程を示す説明医 
第5図はターボチャージャロータのねじり試験の状態を
示す断面医 第6図ば同実施例のターボチャージャロー
タの接合状態を示す断面模式は 第7図は比較例による
ターボチャージャロータの接合状態を示す断面模式は第
8図は他の実施例の接合工程を示す説明医 第9図はね
じり試験の結果を示すグラフ、第10図はターボチャー
ジャロータの破断状態を示す断面模式図である。 9.43・・・金属スリーブ 12.47・−・面取 13、 14. 15. 16゜ 15 a、  16 a、  17 a。 54・・・ろう材 1 7、 30.   I  4. a。 4B、  50.  52゜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 セラミックス製タービンホイールと金属部材とが、
    Ag20〜70重量%、Pd1〜20重量%、Ni10
    〜60重量%、Ti1〜10重量%からなる接合用中間
    反応層を介して接合され更に上記セラミックス製タービ
    ンホイールの軸と金属部材との外周に金属スリーブが嵌
    合するとともに、該金属スリーブと金属部材とがろう材
    からなる接合層によって接合され、この接合層における
    接合後のTiの含有量を1重量%未満としたことを特徴
    とするセラミックス製タービンロータ。 2 上記接合用中間反応層中に、更にCuが10重量%
    以下含まれる請求項1のセラミックス製タービンロータ
    。 3 上記セラミックス製タービンホイールの軸の端面周
    縁部に、該軸の接合側端部の直径に対して0.5〜15
    %の寸法で面取を施したことを特徴とする請求項1又は
    請求項2のセラミックス製タービンロータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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