JPH022601B2 - - Google Patents

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JPH022601B2
JPH022601B2 JP57205627A JP20562782A JPH022601B2 JP H022601 B2 JPH022601 B2 JP H022601B2 JP 57205627 A JP57205627 A JP 57205627A JP 20562782 A JP20562782 A JP 20562782A JP H022601 B2 JPH022601 B2 JP H022601B2
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JP
Japan
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tray
tower
buttful
curtain
column
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JP57205627A
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JPS5995903A (ja
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Toshio Yamato
Tsutomu Ooba
Tsunetoshi Kabata
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Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Priority to US06/550,196 priority patent/US4543219A/en
Priority to CA000441109A priority patent/CA1224406A/en
Priority to FR8318641A priority patent/FR2536296B1/fr
Priority to DE19833342324 priority patent/DE3342324A1/de
Priority to GB08331393A priority patent/GB2130499B/en
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Publication of JPH022601B2 publication Critical patent/JPH022601B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/78Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C45/81Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation
    • C07C45/82Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation by distillation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • B01D3/16Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid
    • B01D3/18Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid with horizontal bubble plates
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D3/00Distillation or related exchange processes in which liquids are contacted with gaseous media, e.g. stripping
    • B01D3/14Fractional distillation or use of a fractionation or rectification column
    • B01D3/16Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid
    • B01D3/24Fractionating columns in which vapour bubbles through liquid with sloping plates or elements mounted stepwise
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/78Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C45/783Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by gas-liquid treatment, e.g. by gas-liquid absorption
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/42Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C51/43Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation
    • C07C51/44Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change of the physical state, e.g. crystallisation by distillation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
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  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はバツフル・トレイ塔に関し、より詳し
くは、ガス吸収、又は蒸留の如き気液接触操作に
適用されるバツフル・トレイ塔に関する。
従来、ガス吸収、又は蒸留等に適用される気液
接触装置として、充填塔乃至棚段塔が用いられて
いる。
充填塔は一般に塔径が小さい場合に効率がよ
く、塔径が大きくなると効率が下るためスケー
ル・アツプが難しく、所要充填高さが経験的に決
められる必要がある等の欠点があり、大口径の塔
では主として所要理論段数の少ない場合に限つて
利用されている。
一方、棚段塔では、スケール・アツプの方法が
確立されていて、安心して採用され得るというメ
リツトがあるものの、一般に圧力損失が大きいと
いう欠点がある。更に棚段塔の場合、液体が接触
し難い壁部等で、ポリマーが成長する虞が多く、
重合し易い不飽和化合物の精留に適用した場合、
短期間毎にメインテナンスを行なう必要があつ
た。
尚、一般に知られている従来のバツフル・トレ
イ塔では、構造上圧力損失を低くし得るものの、
隣接段のバツフル・トレイとの間のカーテン部全
体に拡がつた状態で気体流が通過するため、気体
と液体とが効果的に接触され難い(接触効率が低
い)故、従来のバツフル・トレイ塔は主として加
熱、冷却等の伝熱操作、煤埃の捕集用等に使用さ
れてきたものの、ガス吸収又は蒸留には殆んど使
用されなかつた。
尚、従来のバツフル・トレイ塔において、仮に
カーテン部における気体の流速を増大させれば
(換言すればバツフル・トレイ間の間隔、或は塔
径を小さくしてカーテン部ガス流速を大きくすれ
ば)接触効率乃至段効率は改善され得るものの、
ウインドウ部流速が大きくなつて圧力損失が大き
くなつてしまう。
本発明は前記した点に鑑みなされたものであ
り、その目的とするところは、液体と気体との接
触効率が高く、且つ圧力損失の少ない気液接触用
のバツフル・トレイ塔を提供することにある。
この目的は、筒状のバツフル・トレイ塔本体
と、塔本体内に配設された複数段のバツフル・ト
レイ手段と、バツフル・トレイ手段間に形成され
るカーテン部を、主として気体が通過する上側カ
ーテン部と主として液体が通過する下側カーテン
部とに上下に画成すべく、塔本体内に配設された
仕切板とを有するバツフル・トレイ塔によつて達
成される。
本発明の別の目的は、ポリマーの生じ易い不飽
和化合物の蒸留、吸収を長期間確実に行ない得る
バツフル・トレイ塔を提供することにある。
この目的は、前記の如く構成されたバツフル・
トレイ塔によつて、又はより好ましくは前記バツ
フル・トレイ手段が、該バツフル・トレイ手段と
塔本体とによつて規定されるウインドウ部側程低
くなるように傾斜した上面を有するバツフル・ト
レイ塔によつて達成される。
次に本発明による好ましい第一具体例のバツフ
ル・トレイ塔1を第1図乃至第3図に基づいて説
明する。
第1図乃至第3図中、2は円筒状のバツフル・
トレイ塔本体であり、鉛直方向に伸延した塔本体
2の塔頂部3には液体導入口4及び気体送出口5
が形成されており、塔本体2の塔底部6には液体
送出口7及び気体導入口8が形成されている。
9,10,11,12,13はバツフル・トレ
イ手段としてのバツフル・トレイであり、バツフ
ル・トレイ9,10,11,12,13は夫々円
孤状の縁部で塔本体2の内壁14に密接した半円
形状の板からなる。バツフル・トレイの段数は塔
1の処理目的に応じて決められる。各バツフル・
トレイ9,10,11,12,13は実質的に水
平に且つ上下方向に等間隔に配設されている。第
1図に図示されたトレイ9乃至13のうち第三段
目のトレイ11及び第五段目のトレイ13は第一
段目のトレイ9の丁度真下に位置しており、第二
段目のトレイ10及び第四段目のトレイ12は、
第一段目のトレイ9と塔本体2の内壁14とによ
つて規定された半円形の第一のウインドウ部15
の丁度真下に位置している。第三段目のトレイ1
1と相補的な半円形の第三のウインドウ部16及
び第五段目のトレイ13と相補的な第五のウイン
ドウ部17は第一のウインドウ部15の丁度真下
に位置しており、第二段目のトレイ10と相補的
な半円形の第二のウインドウ部18及び第四段目
のトレイ12と相補的な半円形の第四のウインド
ウ部19は第一段目のトレイ9の丁度真下に位置
している。
バツフル・トレイの段数は蒸留乃至吸収される
べき液体乃至気体の種類等に応じて適宜選択され
るが、奇数段目のバツフル・トレイと偶数段目の
バツフル・トレイに相補的なウインドウ部とは実
質的に同一形状であり且つ丁度上下に重なり合う
位置に位置する。換言すれば、偶数段目のバツフ
ル・トレイと奇数段目のバツフル・トレイに相補
的なウインドウ部とは実質的に同一形状であり且
つ丁度上下に重なり合う位置に位置する。
20,21は塔頂部3近傍から塔底部6近傍ま
で塔本体2の内壁14に沿つて鉛直方向に伸延し
たカーテン巾調節板であり、カーテン巾調節板2
0,21は上下方向に隣接したトレイ9,10、
トレイ10,11、トレイ11,12、トレイ1
2,13によつて上下縁が規定されたカーテン部
22,23,24,25の水平方向の長さ、すな
わち巾Aを規定すると共に、バツフル・トレイ
9,10,11,12,13をその直線状縁部2
6,27,28,29,30で支持すべく構成さ
れている。
31,32,33,34は夫々カーテン部2
2,23,24,25を上側カーテン部35,3
6,37,38及び下側カーテン部39,40,
41,42に画成している仕切板であり、仕切板
31,32,33,34は夫々カーテン部22,
23,24,25の上下方向の中間部を横断する
ように両端でカーテン巾調節板20,21に固定
されている。
この仕切板31乃至34は、夫々、該仕切板3
1乃至34がない従来のバツフル・トレイ塔の場
合には不可避であつたカーテン部22乃至25の
上下方向の中央部にあたる接触効率の悪い部分を
なくしている。
この明細書において、カーテン部22,23,
24,25とは、ある段のバツフル・トレイ9,
10,11,12と該バツフル・トレイ9,1
0,11,12よりも一段下に位置しており該バ
ツフル・トレイ9,10,11,12の直線状縁
部26,27,28,29から流下する液体を受
けとるバツフル・トレイ10,11,12,13
とによつて上下縁が規定され、且つ直線状縁部2
6,27,28,29を通る実質的に鉛直な乃至
鉛直に近い平面状空間部を指す。このカーテン部
22,23,24,25は、両側縁部がカーテン
巾調節板20,21によつて規定されてなり、カ
ーテン部面積は、接触されるべき気体及び液体の
通過可能な最大断面積に対応する。
下側カーテン部39,40,41,42は、主
として液体が通過する領域であり、下側カーテン
部の面積、即ち、下側カーテン部高さB2及びカ
ーテン巾Aは、接触されるべき液体の流量に応じ
て適当な大きさに設定される。カーテン巾Aを変
えるためには、カーテン巾調節板20,21を巾
の異なる別の板と取り換えてもよいが、各カーテ
ン巾調節板20,21を例えば、巾方向の一部が
重なり合つた少なくとも二枚の板状部材で構成
し、該少なくとも二枚の板状部材の巾方向の相対
位置を変える(重複部の巾を変える)ことによつ
てカーテン巾を調整するようにしてもよい。尚、
上側カーテン部の巾と下側カーテン部の巾とを独
立に調整するようにしてもよい。
上側カーテン部35,36,37,38は主と
して気体が通過する領域であり、上側カーテン部
の高さB1、換言すれば面積(巾A×高さB1)
は、接触されるべき気体の流量に応じて適当な大
きさに設定される。尚、気体の一部は下側カーテ
ン部39,40,41,42をも通過し得る故、
気体の流量に応じて下側カーテン部の高さB2換
言すれば面積(巾A×高さB2)も考慮され、全
体としてカーテン部有効面積(巾A×高さ(B1
+B2))が適当な大きさに選ばれる。
カーテン部の巾が実質的に規定されていると仮
定した場合、上側及び下側カーテン部の面積は、
仕切板31,32,33,34の上縁部及び下縁
部の位置、換言すれば仕切板31乃至34の巾乃
至高さC及び位置を気体の流量に応じて調整する
ことにより、適当な値に設定される。上側及び下
側カーテン部の面積を変えるためには、仕切板乃
至カーテン面積調節板31,32,33,34の
上下方向の取付位置を変えるか又は該板31乃至
34を巾Cの異なる別の板と取り換えてもよい
が、各仕切板31乃至34を、巾方向の一部が重
なり合つた少なくとも二枚の板状部材で構成し、
該少なくとも二枚の板状部材の巾方向の相対位置
を変える(重複部の巾を変える)ことによつて仕
切板31乃至34の巾Cを変え、上側及び下側カ
ーテン部のうちの少なくとも一方の面積を変える
ようにしてもよい。
以上の如く、仕切板31乃至34を有している
ために、バツフル・トレイ塔1では、液体及び気
体の流量に応じて、例えば低操業から高操業まで
の広範な操業領域において効率よく運転され得
る。
なお、仕切板及びトレイを直接塔本体に固定す
る場合はカーテン巾調節板は設けなくてもよい。
また、例えば、バツフル・トレイの段数が多い
場合、カーテン部の一部には仕切板を設けなくて
もよい。
尚、バツフル・トレイ塔1において、カーテン
部を通過する気体乃至蒸気の流速は、常圧の系の
場合通常2乃至10m/sec、減圧系の場合通常3
乃至20m/secであるが、圧力損失を低く保ち、
接触効率を高く保つためには、好ましくは、常圧
の系の場合通常3乃至6m/sec、減圧の系の場
合通常3乃至15m/secである。
尚、例えば段数の多いバツフル・トレイ塔1等
で減圧蒸留を行なう場合、上側カーテン部35,
36,…等の高さは、塔頂部に近い所程高くし
(即ち上側カーテン面積を大きく)、下に行く程低
く(即ち上側カーテン面積を小さく)するのが好
ましい。また、下側カーテン部39,40,…等
の高さも相互に異なつていてもよい。この場合、
同一塔内での液体及び気体の流量比の変化(塔頂
〜塔底)に対応して効率の良い運転が可能とな
る。
最下段のバツフル・トレイ13と塔底部6との
間にも、同様な仕切板43が配設されていてもよ
い。その場合、この仕切板は下縁部が塔底部液面
下に達していてもよい。
前記の如く構成された本発明による好ましい第
一具体例のバツフル・トレイ塔1を吸収塔として
用いた場合の塔1の操作及び動作について説明す
る。
塔頂部3の導入口4から塔本体2内に導入され
た液体は、最上段のバツフル・トレイ9に落下
し、トレイ9上の液体はトレイ9の縁部26から
ウインドウ部15を通つて全体としてカーテン状
の薄膜、糸、乃至液滴流の形態でD方向に第二段
目のバツフル・トレイ10上に落下する。トレイ
10上の液体はトレイ10の縁部27から下側カ
ーテン部39及びウインドウ部18を通つて全体
としてカーテン状の薄膜、糸、乃至液滴流の形態
でE方向に第三段目のバツフル・トレイ11上に
落下する。液体は以下同様にカーテン状の薄膜、
糸、乃至液滴流の形態で下側カーテン部40,4
1,42及び隣接ウインドウ部16,19,17
を通つてD乃至E方向にトレイ12,13に落下
し、最後にトレイ13から塔底部6に落下して送
出口7から取り出される。
尚液体がトレイの縁部全巾にわたつて一様に流
れるように、トレイ上面に縁部まで伸びる多数の
平行な細溝を設けておいてもよい。
一方、塔底部6の導入口8から塔本体2内に導
入された気体は、トレイ13の下の半円柱状の空
間44を上方に流れた後、カーテン部45をF方
向に通つてトレイ12の下方の半円柱状の空間4
6に入り、トレイ13からの液体のD方向の流れ
と接触し、塔本体2の内壁14により上方に方向
転換せしめられながらウインドウ部17を通り、
空間46を上方に流れ、その後、空間46から上
側カーテン部38をG方向に通つてトレイ11の
下方の半円柱状の空間47に入る。空間47にG
方向に流入した気体は、トレイ12からE方向に
流下する液体と接触した後、塔本体2の内壁14
により上方に方向転換せしめられながらウインド
ウ部19を通り空間47を上方に流れ、更に空間
47から上側カーテン部37をF方向に通過して
トレイ11からD方向に流下する液体と接触し、
ウインドウ部16に達する。ウインドウ部16を
上方に流れた気体は、同様にトレイ10の下方の
半円柱状の空間48、上側カーテン部36、トレ
イ9の下方の半円柱状の空間49、上側カーテン
部35、トレイ10の上方の半円柱状の空間50
を通つて塔頂部3に達し、送出口5から送出され
る。
以上において、液体と気体との接触は、各バツ
フル・トレイの直上に位置する下側カーテン部か
らD又はE方向に流下している液体流と当該バツ
フル・トレイの直下に位置する上側カーテン部を
ほゞ水平にF又はG方向に通過した直後の気体流
との間で生じる。
このバツフル・トレイ塔1では、仕切板31,
32,33,34等によつて気体が選択的に主と
して上側カーテン部35,36,37,38等を
通過せしめられるために、仕切板のない従来のバ
ツフル・トレイ塔を単に気液接触装置に適用する
場合と比較して、気体流が下側カーテン部を通過
した直後の薄膜状の液体と確実に接触せしめられ
得る。即ち、比較的限定された気液接触領域5
1,52,53,54,55において、液体流及
び気体流が濃密に比較的高い相対速度で接触し、
この接触領域以外の半円柱空間46,47,4
8,49,50では、気体の流路と液体の流路と
が、バツフル・トレイ及び仕切板によつて分離さ
れる。従つて、気体は一つの気液接触領域から次
の接触領域に至る間に接触後の液滴をすみやかに
気体流から分離せしめうるので気液接触効率が高
い。
一方、このバツフル・トレイ塔1では、上側カ
ーテン部付近の比較的限定された領域以外での気
体流速は比較的小さく、ゆつくりとスムーズに半
円柱空間部を流れ得るので、気体の圧力損失が少
なく保たれる。
前記した比較的流れ密度の高い気体流は、上側
カーテン部高さB1のみならず巾Aを適当に規定
することによつても得られる。すなわち、仕切板
のみならずカーテン巾調節板20,21もまた、
液体の流れ密度の高い領域を通る気体流の流れ密
度を高めるべく機能している。
以上の如く、バツフル・トレイ塔1では、接触
効率が高いのみならず圧力損失が小さいため、塔
1を減圧蒸留塔として用いた場合、塔底部6の温
度を低くし得、塔底部6に滞留する液体の変質の
虞が少なく、蒸留に際し、比較的低圧、低温の蒸
気による加熱を行ない得、逆に塔底部6での温度
を変えない場合には塔頂部3の温度を高くし得る
故、塔頂のコンデンサに低温の冷凍水等を設けな
くても、留出蒸気の冷却に安価な冷却水を用い得
る。更に、バツフル・トレイ塔1では、接触効率
が高く圧力損失が小さいために、従来の塔では塔
頂及び塔底での温度上の制約の故2塔に分割する
必要があつた場合でも、1つの塔で蒸留し得るよ
うになることも期待し得る。
加えて、このバツフル・トレイ塔1は、従来の
棚段塔と異なり、その構造上発泡が比較的生じ難
い故に、発泡し易い液体にも効果的に適用され得
る。
このバツフル・トレイ塔1はまた重合し易いビ
ニル系モノマー等の不飽和化合物の精留に適して
いる。
気液の接触領域、例えば領域52において、G
方向の気体流と衝突した薄膜状乃至糸状に近い流
れ状態の液体は液滴56となつて飛散せしめられ
て、塔本体2の内壁14に衝突し、内壁14を洗
いながら内壁14に沿つてトレイ11に達する。
すなわちバツフル・トレイ塔1では、塔本壁部1
4が常に重合防止剤を含む液滴で洗われるので、
たとえ内壁部14に不飽和化合物が凝縮しても、
該凝縮液滴が内壁部14に長時間滞溜する虞がな
く、内壁部14におけるポリマーの発生を回避し
得る。
またバツフル・トレイは平坦であつて、バツフ
ル・トレイ上に液体のホールド・アツプがないの
で、液体が塔内にある時間が比較的短かく、ポリ
マー生成の虞れが少ない。
加えて、バツフル・トレイ塔1は構造が簡単で
塔製作費も安い。
本発明による好ましい第二具体例のバツフル・
トレイ塔58の一部が第4図及び第5図に示され
ている。尚、バツフル・トレイ塔58において、
第一具体例のバツフル・トレイ塔1の部材と同様
に機能する同一形状の部材には、同一の符号が付
されている。
第二具体例のバツフル・トレイ塔58では、各
バツフル・トレイ11a,12a,13a等は、
その上面59,60,61等がカーテン部側程下
方に位置するように傾斜して配設されている。各
トレイ11a,12a,13a等は、該トレイの
直線状縁部28a,29a,30a等が実質的
に、塔本体2の水平な直径方向に沿つて伸長する
ように、上面の傾斜に応じた楕円板形状を有す
る。尚、バツフル・トレイ11a,12a,13
a等は平板状のかわりに、縁部28a,29a,
30a側程薄くなるようなくさび形状を有してい
てもよく、この場合、各バツフル・トレイ11
a,12a,13aの下面は、例えば水平であつ
てもよい。
このバツフル・トレイ塔58は第一具体例のバ
ツフル・トレイ塔1と同様に接触効率が高く、圧
力損失の低い気液接触装置として機能し得るのみ
ならず、このバツフル・トレイ塔58では、各バ
ツフル・トレイ11a,12a,13a等の上面
59,60,61が縁部28a,29a,30a
側程低くなつているために、小さな固形物があつ
ても、該固形物がすみやかに、傾斜に沿つて落下
して塔底部に達し、塔58外に排出される。従つ
て、バツフル・トレイ塔58をポリマーの生じ易
い不飽和化合物の蒸留に適用した場合、たとえ、
不飽和化合物の液中にポリマーの核が含まれてい
ても、ポリマーが生成乃至成長する以前に、ポリ
マーの核乃至ポリマーが、トレイ11a,12
a,13a等の傾斜に沿つてすみやかに塔底部に
達し、塔本体2外に排出され得る。以上のとお
り、このバツフル・トレイ塔58は、ポリマーの
生じ易い不飽和化合物の蒸留に適用された場合、
塔本体2の内部にポリマーが成長する虞が極めて
少なく、長期間安定に蒸留塔として働き得る。
尚、固形物が塔本体2内に残存乃至堆積する虞
れが少ない故に、この塔58は、ポリマー粒子が
懸濁する液、スラツジを含む系の接触装置として
も適している。
このバツフル・トレイ塔58では、圧力損失が
低いことに加えてバツフル・トレイ上における液
体の滞留量、滞留時間が少ないために、この塔5
8は温度に敏感な物質、例えば高温での安定性に
乏しい物質等の蒸留にも適している。
更に、この塔58では、塔58の運転停止時に
おける液切れが良く、運転開始後定常運転に入る
までの時間が短かい故、運転の開始及び停止が容
易に行なわれ得る。
尚このバツフル・トレイ塔58において、バツ
フル・トレイの傾斜は塔58の上部と下部とで異
なつていてもよく、例えば、塔底部に近いバツフ
ル・トレイ程傾斜が大きくなつていてもよい。
バツフル・トレイ塔の単位容積当りの接触効率
が高められ得るように、バツフル・トレイ手段が
複数のバツフル・トレイからなつていてもよい。
第三具体例として第6図乃至第8図に示したバ
ツフル・トレイ塔61では、二つの同一形状のバ
ツフル・トレイ62,63からなるバツフル・ト
レイ手段64と、一つのバツフル・トレイ65か
らなるバツフル・トレイ手段66とが交互に上下
方向に配設されている。
ほゞ半円柱状のバツフル・トレイ62,63は
塔本体2の直径よりも少し短かい直線状縁部6
7,68が平行に対向するように実質的に一つの
水平面内に配設されており、二つの平行な同長の
直線状縁部69,70と塔本体2の内壁に密接す
る二つの円孤部71,72とを有するもう一方の
バツフル・トレイ65は、その直線状縁部69,
70がバツフル・トレイ62,63の直線状縁部
67,68と平行になるように、上、下のバツフ
ル・トレイ手段64の中間に実質的に水平に配設
されている。尚、バツフル・トレイ62,63は
その上面が縁部67,68側程下方に位置するよ
うに傾斜して設けられていてもよく、またバツフ
ル・トレイ65は、その直線状縁部69,70に
近接する程トレイ65の上面が下方に位置するよ
うに、傾斜した二平面からなる上面を有していて
もよい。
73,74,75,76はバツフル・トレイ6
2とバツフル・トレイ65との間に設けられたカ
ーテン巾調節板であり、77,78,79,80
はバツフル・トレイ63とバツフル・トレイ65
との間に設けられたカーテン巾調節板である。こ
のカーテン巾調節板73乃至80はバツフル・ト
レイ62,63,65を固定的に連結している。
尚、バツフル・トレイ62,63,65を塔本体
2に直接固定する場合にはカーテン巾調節板73
乃至80は設けなくてもよい。
81,82,83,84は夫々その両端でカー
テン巾調節板73乃至80に支持された仕切板で
あり、仕切板81,82,83,84は、夫々バ
ツフル・トレイ手段64,66間のカーテン部8
5,86,87,88を、上側カーテン部89,
90,91,92と下側カーテン部93,94,
95,96とに画成している。
この第三具体例のバツフル・トレイ塔61で
は、バツフル・トレイ手段64とバツフル・トレ
イ手段66との間に、二つずつの上下カーテン部
が形成されており、液体及び気体が分流されて接
触領域97,98,99,100で相互に接触せ
しめられる。
尚、カーテン巾調節板73,74,77,78
の巾をカーテン巾調節板75,76,79,80
の巾よりも大きくして、カーテン部85,86,
87,88の巾が同じになるようにしてもよい。
また塔本体2として四角柱状の内部空間を有する
角筒を用いてカーテン部85,86,87,88
の巾を同程度にしてもよい。
第9図乃至第11図には、第四具体例としての
バツフル・トレイ塔101が示されている。この
バツフル・トレイ塔101では、三枚のバツフ
ル・トレイ102,103,104からなるバツ
フル・トレイ手段105と二枚の同一形状のバツ
フル・トレイ106,107からなるバツフル・
トレイ手段108とが上下方向に交互に配設され
ている。
バツフル・トレイ102,104は同一形状で
あり、円の弦に対応するその直線状縁部109,
110がバツフル・トレイ103の平行な直線状
縁部111,112に間隙113,114を介し
て平行に対向している。
バツフル・トレイ106,107は、夫々、塔
本体2の内壁14に間隙115,116を介して
対面した直線状縁部117,118と、この直線
状縁部117,118に平行であり且つ相互に間
隙119を介して平行に対向した直線状縁部12
0,121とを有している。各バツフル・トレイ
102,103,104,106,107は水平
に配設されているが、その直線状縁部109,1
10,111,112,117,118,12
0,121に近接した位置程トレイ上面が下方に
位置するように、トレイ上面が傾斜していてもよ
い。
122,123,124,125はバツフル・
トレイ102,106間に設けられたカーテン巾
調節板であり、カーテン巾調節板122,123
はカーテン部126の巾及び縁部109から流下
する液体の通路の巾を規定しており、カーテン巾
調節板124,125はカーテン部127の巾及
び縁部117から流下する液体の通路の巾を規定
している。128,129,130,131はバ
ツフル・トレイ103,106間に設けられたカ
ーテン巾調節板であり、カーテン巾調節板12
8,129はカーテン部132の巾及び縁部11
1から流下する液体の通路の巾を規定しており、
カーテン巾調節板130,131はカーテン部1
33の巾及び縁部120から流下する液体の通路
の巾を規定している。134,135,136,
137はバツフル・トレイ103,107間に設
けられたカーテン巾調節板であり、カーテン巾調
節板134,135はカーテン部138の巾及び
縁部112から流下する液体の通路の巾を規定し
ており、カーテン巾調節板136,137はカー
テン部139の巾及び縁部121から流下する液
体の通路の巾を規定している。
140,141,142,143はバツフル・
トレイ104,107間に設けられたカーテン巾
調節板であり、カーテン巾調節板140,141
はカーテン部144の巾及び縁部110から流下
する液体の通路の巾を規定しており、カーテン巾
調節板142,143はカーテン部145の巾及
び縁部118から流下する液体の通路の巾を規定
している。
146,147,148,149,150,1
51,152,153は、夫々その両端部で対応
する一対のカーテン巾調節板に支持された仕切板
であり、仕切板146乃至153は、夫々カーテ
ン部126,127,132,133,138,
139,144,145を上側カーテン部15
4,155,156,157,158,159,
160,161と下側カーテン部162,16
3,164,165,166,167,168,
169とに画成している。
この第四具体例のバツフル・トレイ塔101で
は、バツフル・トレイ手段105とバツフル・ト
レイ手段108との間に、四つずつの上下カーテ
ン部が形成されており、液体及び気体が分流され
て、接触領域170,171,172,173,
174,175,176,177で相互に接触せ
しめられる。
上下カーテン部の巾及び高さはカーテン巾調節
板の巾、並びに仕切板の巾及び位置を調整するこ
とにより、調整され得る。
この第四具体例のバツフル・トレイ塔101
は、例えば大径の塔に適している。尚、塔本体2
は、例えば四角筒からなつていてもよい。
第12図には本発明による第五具体例のバツフ
ル・トレイ塔178が示されている。
このバツフル・トレイ塔178では、塔本体2
の内径よりも少し小さい長さの弦状の直線状縁部
179を有する半円板状のバツフル・トレイ18
0と、このバツフル・トレイ180と同一形状で
ありトレイ180の直線状縁部179と平行な直
線状縁部181を有するもう一つのバツフル・ト
レイ182とが塔本体2の長手方向に沿つて等間
隔に交互に配設されている。
183,184はカーテン巾調節板であり、カ
ーテン巾調節板183,184は、鉛直方向に伸
延しておりバツフル・トレイ180を支持してい
る第一の鉛直部185,186と、第一の鉛直部
185,186の下端から斜め方向にカーテン部
187に沿つて伸延している第一の傾斜部18
8,189と、第一の傾斜部188,189の下
端から鉛直方向に伸延しておりバツフル・トレイ
182を支持している第二の鉛直部190,19
1と、この第二の鉛直部190,191の下端か
ら斜め方向にカーテン部192に沿つて第一の鉛
直部185,186の上端まで伸延している第二
の傾斜部193,194とからなる。
195,196は仕切板であり、仕切板195
は両端で傾斜部188,189に固定されてお
り、カーテン部187を上側カーテン部197及
び下側カーテン部198に画成している。仕切板
196は両端で傾斜部193,194に固定され
ており、カーテン部192を上側カーテン部19
9及び下側カーテン部200に画成している。
このバツフル・トレイ塔178では、上側カー
テン部197を通つて上昇した気体は隣接した下
側カーテン部200を通つて流下する液体と接触
の後、上昇して隣接の上側カーテン部199に入
る。(その気体の一部は該下側カーテン部200
も通つて上昇する。)上側カーテン部199を通
つて上昇した気体は隣接した下側カーテン部19
8を通つて流下する液体と接触の後隣接の上側カ
ーテン部197に上昇する。(その気体の一部は
該下側カーテン部198も通つて上昇する。) このバツフル・トレイ塔178では、ウインド
ウ部の面積が大きいため、塔本体2の径が小さく
ても圧力損失を低く抑え得る。尚、もちろん、バ
ツフル・トレイの上面がウインドウ部側程低くな
るように、バツフル・トレイが傾斜していてもよ
い。
なお、本発明において、バツフルトレイは一枚
板でもよいが、複数の板を接合して実質的に一枚
としたものでもよい。
本発明バツフル・トレイ塔を吸収又は蒸留等に
適用した場合、段効率は15乃至25%に達し、1段
当りの圧力損失は5乃至15mm水柱程度の低さであ
つた。
次に、本発明バツフル・トレイ塔を用いて吸収
及び蒸留を行なつた実施例について説明する。
実施例 1 第1図乃至第3図に示した第一具体例のバツフ
ル・トレイ塔1を吸収塔として用いた。内径7.8
cmの塔本体2内に5段のバツフル・トレイ9,1
0,11,12,13をトレイの段間隔8.5cmで
水平に配設した。半円状の各ウインドウ部15,
18,16,19,17の面積約24cm2、各カーテ
ン部22,23,24,25の巾4.6cm、上側カ
ーテン部35,36,37,38の夫々の巾及び
高さ4.6cm及び2.1cm(上側カーテン部面積は夫々
約9.7cm2)、並びに下側カーテン部39,40,4
1,42の夫々の巾及び高さ4.6cm及び2.1cm(下
側カーテン部面積は夫々約9.7cm2)の吸収塔1に、
アクロレイン蒸気1.5モル%含有窒素ガスを導入
口8から30Nm3/hrの流速で供給すると共に、導
入口4から水を40/hrの流速で供給し、水にア
クロレインを吸収させた。このとき、バツフル・
トレイ塔1の段効率は18.6%、トレイ1段当りの
圧力損失は7.5mm水柱であつた。
実施例 2 第1図乃至第3図に示した第一具体例のバツフ
ル・トレイ塔1を蒸留塔として用いた。
内径75cmの塔本体2内に10段のバツフル・トレ
イ9,10…等を、トレイの段間隔63cmで水平に
設置した。半円状の各ウインドウ部15,18,
…等の面積2.2×103cm2、上側カーテン部35,3
6,…等の巾及び高さ55cm及び5cm(面積約2.8
×102cm2)、下側カーテン部39,40,…等の
夫々の巾及び高さ55cm及び4cm(面積2.2×102
cm2)の蒸留塔1に、アクリル酸ブチル94.6重量%
及びβ−ブトキシプロピオン酸ブチル4.01重量%
を含有する液体を塔頂部3の導入口4から533
Kg/hrの流量で供給すると共に、塔底部6の送出
口7からの液を加熱して得た蒸気を導入口8より
導入して蒸留した。蒸留条件は塔頂部3での圧力
及び温度を105℃及び340mmHg、塔底部6での温
度及び圧力を158℃及び341mmHgとした。最上段
バツフル・トレイ9に隣接の上側カーテン部35
での蒸気速度は3.31m/secであつた。この蒸留
塔では、段効率は21%、1段当りの圧力損失は極
めて低く約1.4mm水柱であつた。
実施例 3 第1図乃至第3図に示した第一具体例のバツフ
ル・トレイ塔1を蒸留塔として用いた。
内径170cmの塔本体2内に80段のバツフル・ト
レイ9,10,…等をトレイの段間隔30cmで配設
した。半円状の各ウインドウ部15,18,…等
の面積1.135×104cm2、下側カーテン部39,4
0,…等の面積6.5×102cm2、上側カーテン部3
5,36,…等の面積は最上部1.989×103cm2
し、以下徐々に減らして最下部1.053×103cm2に至
るようにした蒸留塔1にアクリル酸67.5重量%、
酢酸1.9重量%、酢酸イソプロピル29.7重量%、
アクリル酸ダイマー0.75重量%を含むアクリル酸
溶液を下から51段目のバツフル・トレイ上に導入
口を介して3046Kg/hrで供給し、留出物の一部を
塔頂部3の導入口4より還流として3280Kg/hrで
供給して蒸留した。塔頂部3の温度及び圧力は36
℃及び80mmHg、塔底部6の温度及び圧力は93.5
℃及び147mmHgであつた。塔頂部3から留出物と
して酢酸5.67重量%、アクリル酸0.04重量%、酢
酸イソプロピル94.1重量%のものを得、塔底部6
の送出口7から酢酸0.06重量%、アクリル酸ダイ
マー2.7重量%を含む濃縮アクリル酸を得た。こ
の時のバツフル・トレイ塔のトレイ1段当りの圧
力損失は低く11.4mm水柱であつた。
以上実施例1〜3の吸収及び蒸留塔を1年間連
続運転したが、塔内でのポリマーの発生は全く認
められなかつた。
以上の如く、本発明バツフル・トレイ塔では、
バツフル・トレイ手段間に形成されるカーテン部
を、主として気体が通過する上側カーテン部と主
として液体が通過する下側カーテン部とに上下に
画成する仕切板が塔本体内に配設されているため
に、上側カーテン部を通つて上昇する気体と該上
側カーテン部の直上において該上側カーテン部に
隣接している下側カーテン部を通つて流下する液
体とが効果的に接触せしめられ得、その結果この
バツフル・トレイ塔は、接触効率が高く圧力損失
が低い気液接触装置として機能し得る。
そして、重合性不飽和化合物の吸収、蒸留、例
えばアクロレイン、アクリル酸、アクリル酸エス
テル、メタクロレイン、メタクリル酸、メタクリ
ル酸エステル、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル等のビニルモノマーの吸収、蒸留用の塔と
して本発明の塔を用いた場合、塔内部が重合物で
汚れるということが全くないという優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による好ましい第一具体例のバ
ツフル・トレイ塔の斜視説明図、第2図は第1図
の塔の横断面説明図、第3図は第2図の−断
面説明図、第4図は本発明による好ましい第二具
体例のバツフル・トレイ塔の横断面説明図、第5
図は第4図の−線断面説明図、第6図は本発
明による好ましい第三具体例のバツフル・トレイ
塔の斜視説明図、第7図は第6図の横断面説明
図、第8図は第7図の−線断面説明図、第9
図は本発明による好ましい第四具体例のバツフ
ル・トレイ塔の斜視説明図、第10図は第9図の
横断面説明図、第11図は第10図のXI−XI線断
面説明図、第12図は本発明による好ましい第五
具体例のバツフル・トレイ塔の斜視説明図であ
る。 2……塔本体、9,10,11,12,13,
11a,12a,13a,62,63,65,1
02,103,104,106,107,18
0,182……バツフル・トレイ、22,23,
24,25……カーテン部、31,32,33,
34,81,82,83,84,146,14
7,148,149,150,151,152,
153……仕切板、35,36,37,38……
上側カーテン部、39,40,41,42……下
側カーテン部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 筒状のバツフル・トレイ塔本体と、 塔本体内に配設された複数段のバツフル・トレ
    イ手段と、 バツフル・トレイ手段間に形成されるカーテン
    部を、主として気体が通過する上側カーテン部と
    主として液体が通過する下側カーテン部とに上下
    に画成すべく、塔本体内に配設された仕切板とを
    有するバツフル・トレイ塔。 2 カーテン部の巾が調整され得るように構成さ
    れた特許請求の範囲第1項に記載のバツフル・ト
    レイ塔。 3 前記巾の調整が塔本体内に配設された少なく
    とも二つのカーテン巾調整板によつて行なわれる
    ように構成された特許請求の範囲第2項に記載の
    バツフル・トレイ塔。 4 上側及び/又は下側カーテン部の高さを調整
    すべく塔本体の上下方向に関する仕切板の上縁部
    及び/又は下縁部の位置が調整されるように構成
    された特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれ
    かに記載のバツフル・トレイ塔。 5 塔本体の上下方向に関する仕切板の位置が調
    整されるように構成された特許請求の範囲第1項
    乃至第4項のいずれかに記載のバツフル・トレイ
    塔。 6 各段のバツフル・トレイ手段が一枚のバツフ
    ル・トレイからなり、液体が流下すべきバツフ
    ル・トレイの縁部が相互に平行である特許請求の
    範囲第1項乃至第5項のいずれかに記載のバツフ
    ル・トレイ塔。 7 各段のバツフル・トレイが同一形状を有して
    おり、奇数段目の各バツフル・トレイは該トレイ
    を塔本体の長手方向に沿つて平行移動した際奇数
    段目の別のバツフル・トレイと丁度重なり合う位
    置に設けられており、偶数段目の各バツフル・ト
    レイは該トレイを塔本体の長手方向に沿つて平行
    移動した際偶数段目の別のバツフル・トレイと丁
    度重なり合う位置に設けられている特許請求の範
    囲第6項に記載のバツフル・トレイ塔。 8 バツフル・トレイの上面が水平である特許請
    求の範囲第6項又は第7項に記載のバツフル・ト
    レイ塔。 9 奇数段目のバツフル・トレイの前記縁部とこ
    のトレイに隣接したバツフル・トレイの前記縁部
    とによつて上下縁が規定されるカーテン部が塔本
    体の長手方向に対して傾斜するように構成された
    特許請求の範囲第6項乃至第8項のいずれかに記
    載のバツフル・トレイ塔。 10 バツフル・トレイがその液体流下用縁部側
    程下方に位置するように傾斜している特許請求の
    範囲第6項又は第7項に記載のバツフル・トレイ
    塔。 11 奇数段目及び偶数段目のうちの少なくとも
    一方のバツフル・トレイ手段が複数のバツフル・
    トレイからなる特許請求の範囲第1項乃至第5項
    のいずれかに記載のバツフル・トレイ塔。 12 塔本体が円筒状である特許請求の範囲第1
    項乃至第11項のいずれかに記載のバツフル・ト
    レイ塔。 13 蒸留塔又は吸収塔として用いられるべく構
    成された特許請求の範囲第1項乃至第12項のい
    ずれかに記載のバツフル・トレイ塔。 14 重合し易い不飽和化合物の蒸留又は吸収に
    適用されるべく構成された特許請求の範囲第13
    項に記載のバツフル・トレイ塔。
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