JPH02258067A

JPH02258067A - 石油浸漬型燃焼用触媒

Info

Publication number: JPH02258067A
Application number: JP1080151A
Authority: JP
Inventors: Koji Inoue; 光司井上
Original assignee: NISHI NIPPON TORASUKO KK
Current assignee: NISHI NIPPON TORASUKO KK
Priority date: 1989-03-29
Filing date: 1989-03-29
Publication date: 1990-10-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（ａ）　！業主の利用分野本発明は、石油ストーブ等の石油燃焼器における燃料タ
ンクに浸漬され、石油の燃焼を促進する石油浸漬型燃焼
用触媒に関する。

（ｂ）従来の技術石油ストーブ、特に灯芯式石油ストーブにおいては、耐
熱ガラス繊維などを扁組みしたものを灯芯体とし、これ
に石油をしみ込ませて吸い上げ、自然ドラフトで空気を
吸引してこの石油を燃焼させている。

しかしながら、外的な要因の影響を受けやすいため石油
の燃焼が極めて不安定となるなどの欠点を有している。

このため芯体の温度が低くなり、石油が不完全燃焼して
タール化しゃすく、石油の燃焼の際に、タール分が発生
して悪臭がしたり、このタール分が更に熱分解してスス
が発生してこのススが芯体に付着する。この結果、−ｍ
、石油の燃焼性が悪化してタール分、悪臭、−酸化炭素
、ススの発生が大となるなどの開運や、−酸化炭素発生
に伴う中毒事故等の安全上の問題が発生する。

こられの開運を解決するために芯体に燃焼触媒を付着さ
せることにより、不完全燃焼を防止する方法が提案され
ている（特公昭４５−３７３０８号公報等）。

（ｃ）発明が解決しようとする課題しかしながら、芯体に触媒を付着させる方法では、触媒
が存在している部分と触媒が存在していない部分で石油
の燃焼性に大きなムラがあり、触媒が存在していない部
位で石油が燃焼した場合、ここからタール分、スス、臭
気、−酸化炭素等が発生し、上記の場合と同様の課題が
有る。

本発明は、上記技術的課題に鑑みなされたものであって
、石油中に固形の＠焼触媒を浸漬し、該燃焼触媒を石油
中に分散、拡散させることにより、簡単な構成で遊離炭
素（スス）やタール分、悪臭、炭化水素、−酸化炭素の
発生を抑制できるとともに、石油の燃焼性を向上する石
油浸漬型燃焼用触媒を提供することを目的とする。

つまり、石油中に固形の燃焼触媒を分散、拡散させてそ
の燃焼の際にこの燃焼触媒が石油をほぼ完全に燃焼させ
ることにより、遊離炭素（スス）やタール分、悪臭、炭
化水素、−酸化炭素の発生を防止しようとする技術はこ
れまでのところ見当たらない。

（ｄ）課題を解決するための手段本発明は上記の目的を達成するため、次のような技術的
手段を講じている。

即ち、石油ストーブ等の石油燃ｉ器゛における燃料タン
クに浸漬され、石油の燃焼を促進する燃焼用触媒として
以下のものを用いたものであり、燃料タンクに燃焼触媒
を含むセラミック材が挿入されている。

セラ・ミック材が挿入、される場所は燃料タンク内であ
るが、給油タンクを装着させるタイプのものでは給油タ
ンクや固定タンク等に挿入してその中の石油に浸漬して
もよいのである。

また、セラミック材は燃料タンク内に挿入、取り出しが
出切るような形態に形成されていればよく、例えばブロ
ック状に形成して燃料タンクに投入したり、油受は皿の
オイルビンに兼用したりすることができる。

この−ように構成することにより、燃料触媒成分が燃料
中に拡散や分散し、燃料中に混合されるのである。

セラミック材に含まれる燃焼触媒としては、アルカリ金
属シリケートもしくは金属燐酸塩を使用することが好ま
しい。

本発明において、セラミック材に上記の燃焼触媒の触媒
作用を活性化する触媒活性物質を含ませることは自由で
ある。

この燃焼触媒の触媒作用を活性化する触媒活性物質とし
ては、各種′に属の酸化物や炭化物が挙げられる。

又、上記触媒活性物質としては、Ｎ　ａ　２０　ＳＫ　
２０、Ｃａｂ、ＭｇＯ，ＣｕＯｌＡｇ、Ｏ、アルミナ、
酸化シリコニウム等の周期律表Ｉ族、ＩＩ族、ＩＩＩ族
又は■族の酸化物、或いはこれらの酸化物を含む化合物
であって、（Ｍｃ＋　）ｘ（Ｍｅ２）ｙ（０）ｚで表さ
れるもの等が使用される。

ただし、Ｍｅ、は■族、■族又はＩＩＩ族の元素であり
、Ｍｏ２はアルミニウム（Ａ　□等の■族、炭素（Ｃ）
、ケイ素（Ｓｉ）、チタン（Ｔｉ）、シリコニウム（Ｚ
　ｒ）等の■１、リン（Ｐ　）、バナジウム（Ｖ）等の
Ｖ族の元素であり、Ｏは酸素であり、Ｘｓ　２％　Ｚは
それぞれ整数である。

本発明においては、上述の燃料触媒に更に白金族元素が
含有されたものでも良いのである。

本発明において、燃焼触媒とセラミック材との割合は、
セラミック材１００重量部当たり、燃焼触媒０．５〜３
０重量部の範囲とするのが好ましく、燃焼触媒が、０．
５重量部未満では触媒効果が乏しく、一方、３０重量部
を思えると触媒効果に限界が生じると共に経済性の観点
より望ましくない。従って、これらのことより、特にセ
ラミッり材１００ｍｆｆ１部当たり、燃焼触媒が１〜２
０重量部の範囲とするのが望ましい。

本発明に用いられる石油浸漬型燃焼用触媒は、石油の予
備タンクや貯蔵タンク更に補助タンク等の石油タンクに
挿入、浸漬し、これによって、石油の燃焼性を向上すれ
ば良いのである。

（ｅ）作用本発明においては、単に燃料タンクに燃料触媒に含有さ
れたセラミック材を挿入して石油に浸漬するだけで、燃
料タンクに挿入、浸漬した燃料触媒を含むセラミック材
と石油とが接触し、セラミック材に含まれた燃焼触媒が
石油中に拡散、分散される。したがって、燃焼触媒を含
んだ石油がストーブの燃焼筒に供給され、はぼ完全燃焼
あるいはそれに近い状態で燃料が燃焼され、遊離炭素（
スス）やタール分、悪臭、炭化水素、−酸化炭素などの
発生が防止される作用を有するのである。

従って、簡単な構成で遊離炭素（スス）、炭化水素、−
酸化炭素等の発生を抑制でさることにより、快適性と安
全性を有するとともに、石油燃焼性を高める作用を有す
るのである。

（ｆ）実施例以下、本発明の詳細な説明するが、本発明はこれに限定
されるものではない。

一般に石油ストーブでは固定タンクと燃焼筒だけのもの
と、これに補給タンクが装着されているものとがある。

本発明では、これらのタンクを総称して燃料タンクとい
う。

上記燃料タンクの内部には、以下に述べる形態のセラミ
ック材が取付けられている。このセラミック材の形態に
ついては第１図に基づいて説明する。

即ち、上記燃料タンクの内部には、球形プロ・７り状に
形成された複数個のセラミック材１がＩＡ２によって吊
り下げられている。

すなわち、第１図に示すように、各セラミック材１には
それぞれ中心を貫通する貫通孔１ａが形成され、一端を
燃料キャップに連結された鎖２が各セラミック材１の貫
通孔１ａに順次挿通される。

そして、その［２の他端にはセラミック材１の脱出を防
止する止めＪ％　２　ａが固定される。

また、各セラミック材１の表面には、燃料との接触面積
が大きくなるように、多数の小さい四面１ｂを形成しで
ある。

上記セラミック材１は燃焼触媒としてのアルカリ金属シ
リケート（あるいは金属燐酸塩）とこれの触媒作用を活
性化する触媒活性物質とを含んでいる。

上記燃料触媒や触媒活性物質としては、上述のものが挙
げられるが、本実施例では、ゼオライト（セラミック材
）にアルミナや酸化ノリコニウム更に酸化バナジウム（
燃焼触りの微粒子を含有させたものであり、ゼオライト
（セラミック材）１００重量部当たり、燃焼触媒０．５
〜３０重量部、この場合、燃焼触媒１５ｍｆｆ１部含有
させたものを用いた。

本発明においては、上述の燃焼触媒に更に白金族元素が
含有されたものでも良いのである。

この装置においては、燃料タンク内で燃焼触媒を含有す
るセラミック材１が石油中に浸漬されることにより、石
油中にセラミック材１に含有された燃焼触媒及１触媒活
性物質が拡散、分散され、これら燃焼触媒及び触媒活性
物質を含んだ石油が燃焼筒に供給されることになる。そ
の結果、石油は完全燃焼あるいはそれに近い状態で燃焼
されることになり、Ｊ！！離炭素、炭化水素、−酸化炭
素等の発生が抑制されるとともに、石油ｔ！＆焼率を低
下させることができる。

また、この装置では、石油ストーブの種類を問わないか
ら新しい一機種の石油ストーブにも旧い磯種の石油スト
ーブにも適用することがでる。

しかも、構成が簡単であるので、きわめて安価にかつ容
易に実施することができる。

更に、燃料タンク内に燃焼触媒を含有するセラミック材
１を挿入しているので、触媒が徐々に石油中に分散、拡
散し、長期間にわたって安定良く触媒作用を発揮させる
ことができる。

また、補給タンクが装着さあれでいる型の石油ストーブ
においては、補給タンクと固定タンクを結ぶ油受は皿上
のオイルピンを上述のセラミック材で構成することがで
きる。

これは、セラミック材の多孔性を利用して石油中に燃焼
触媒及び触媒活性物質を分散させることにより、石油と
触媒との接触性が良好となり、著しく優れた燃焼効果が
得られるのである。

事実、上記実施例のものを市販されている石油ストーブ
に浸漬し、石油の燃焼性を調査した。その結果、タール
分、悪臭及びススの発生は認められず、又、〃スクロマ
トグラフで一酸化炭素の発生量を測定したところ一酸化
炭素の発生量が１１５０〜１／１００となることが認め
られた。

（ｇ）発明の効果以上のように、本発明によれば、燃料タンク中に燃焼触
媒を含んだセラミック材を挿入、浸漬しであるので、こ
れと接触する石油中に燃焼触媒が拡散され、燃焼触媒を
含んだ石油が燃焼筒に供給されることになる。その結果
、石油が完全燃焼あるいはそれに近い状態で燃焼され、
遊離炭素、炭化水素、−酸化炭素等の発生を抑制するこ
とにより臭気の発生を防ぐ無臭性と安全性を高めること
ができると共に、石油の燃焼性を向上させることができ
る。

また、単に燃焼触媒を含有するセラミック材を燃料タン
クに挿入、浸漬するだけの簡単なイｎ成であるので、安
価に、がっ、容易に実施することができる。

更に、石油ストーブ等の石油燃焼器の機種は問わないの
で、現在使用中の石油燃焼器にセラミック材を付加する
だけで簡単に実施できる一方、新しく開発された石油ス
トーブ等に対しても特に開発費用を掛けることなく適用
できるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る石油浸漬型燃焼用触媒
の拡大正面図である。１・・・セラミック材、１ａ・・・貫通孔、１ｂ・・・
凹面、２・・・鎖、２ａ・・・止め具。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）石油ストーブ等の石油燃焼器における燃料タンク
に浸漬して石油の燃焼を促進する触媒であって、該触媒
が石油の燃焼触媒を含むセラミック材であることを特徴
とする石油浸漬型燃焼用触媒。
（２）上記セラミック材が燃焼触媒とこれの触媒作用を
活性化する触媒活性物質を含む請求項１記載の石油浸漬
型燃焼用触媒。
（３）上記燃焼触媒がアルカリ金属シリケートもしくは
金属燐酸塩からなる請求項１又は２記載の石油浸漬型燃
焼用触媒。
（４）上記燃焼触媒が、周期律表 I 族、II族、III族又
はIV族の酸化物又はこの酸化物を含む化合物で、（Ｍｃ
＿１）ｘ（Ｍｃ＿２）ｙ（Ｏ）ｚで表されるものの中か
ら選んだ少なくとも一種以上の化合物からなる請求項３
記載のエンジンの燃料供給装置。〔ただし、Ｍｃ＿１は I 族、II族又はIII族の元素を示
し、Ｍｃ＿２はIII族、IV族又はＶ族の元素を示し、Ｏ
は酸素を示し、ｘ、ｙ、ｚは整数を示す。〕（５）上記
燃焼触媒に白金族元素が含有されている請求項１ないし
４のいずれかに記載の石油浸漬型燃焼用触媒。