JPH02255047A - 反芻動物のアミノ酸吸収量改善方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は反芻動物のアミノ酸吸収量改善方法に関する。

〔従来の技術〕

動物の肥育、乳量の増大等を目的として飼料にアミノ酸
を添加し、動物に投与することは知られている。しかし
、牛や羊などの反鰐動物の場合、特に肥育期以降のもの
では、アミノ酸を飼料に添加して投与してもアミノ酸の
血中濃度は上昇しない。これは、投与したアミノ酸がル
ーメン内に存在する多数の微生物により分解され、アミ
ノ酸を吸収する第４胃以降まで到達しないためといわれ
ている。

そこでルーメン内で微生物分解を受けず、第４胃以降の
アミノ酸吸収させるルーメンバイパス手法として、種々
のコーティングアミノ酸製剤や微生物分解を受けないア
ミノ酸誘導体が考案されている。

［発明が解決しようとする課題〕 コーティングアミノ酸製剤は、ルーメン内での微生物分
解を受けにくいが、第４胃以降での溶解性が悪く、結局
アミノ酸が利用されないまま体外へ排泄されてしまう。

又反すうを受けてしまうとコーティング処理が噛み砕か
れてしまいルーメン内で微生物分解を受けてしまうなど
投与アミノ酸が十分吸収されない。又、製剤化に手数が
かかるという問題がある。

又、アミノ酸誘導体は、従来のアミノ酸と比べて安全性
の保障がないという問題がある。

〔課題を解決するための手段〕

そこで本発明者らは種々検討した結果、アミノ酸を水に
溶解し、それを反別動物に投与すると投与したアミノ酸
の血中濃度が大幅に上昇することを見い出した。

本発明は上記知見に基づき完成されたものである。即ち
、本発明はアミノ酸の１種又は２種以上を含有する液状
組成物を反別動物に経口投与することを特徴とする反別
動物のアミノ酸吸収量改善方法に関する。

本発明で使用するアミノ酸は反別動物が必要とするアミ
ノ酸であれば特に制限ないが、必須アミノ酸が好ましく
、例えばメチオニン、リジン、トレオニン、トリプトフ
ァンなどがあげられる。

上記アミノ酸を水又は動物に悪影響を与えないエチルア
ルコールなどの溶媒又は含水溶媒に溶解もしくは懸濁さ
せることにより本発明の液状組成物が得られる。

この液状組成物中のアミノ酸の含量は１種当り０．１〜
３０ｗ／ｖ％、好ましくは０．１〜１０讐ハ％、更に好
ましくは０．５〜５ｗ／ν％程度が良い。

この液状組成物には更に溶解補助剤、分散剤、安定剤を
加えても良い。更に蛋白質原料（粉乳、脱脂粉乳、蛋白
分解物等）、炭水化物（ブドウ糖、蔗糖、オリゴ糖、で
んぷん等）、油脂（ハタ植物油、魚油等）、ビタミン、
ミネラル、クエン酸、エチルアルコール、着色料、香料
を加えても良い。

更に抗生物質等の抗菌性物質、防腐剤、酸化防止剤を加
えて良い。

本発明の液状組成物を反別動物に投与する方法としては
、ハケツ、オケなどの広口容器に入れて自由摂取させて
も良いが、強制的に経口投与した方が好ましい。投与量
はアミノ酸として一種当り１ｍｇ／ｋｇ体重以上、好ま
しくは１ｍｇ〜１０００ｍｇ／ｋｇ体重、更に好ましく
は１０ｍｇ〜５００ｍｇ／ｋｇ体重が良い。

投与期間は必要に応じて１回投与又は連続投与どちらで
も良い。

（効果） 次に本発明の効果を実験例により証明する。

実験例１緬羊におけるメチオニン、リジン、トレオニン
血中濃度試験方法−１ （対照） 体重約５０ｋｇの緬羊に体重ｋｇ当りＤＬ−メチオニン
、Ｌ−リジン、Ｌ−トレニオンを各々１００ｍｇ相当量
を所定量の飼料に混合し、給与した。

方法−２（本発明方法）同量のアミノ酸組成物を２００
ｍＮの水に溶かし液状にて、強制的に、経口的に飲ませ
た後所定量の飼料を給与した。

２法ともに試験開始前および試験開始後４．８時間目に
採血し血漿中のメチオニン、リジン、トレオニン濃度を
測定しアミノ酸の吸収性を測定した。結果を表１．２に
示す。

表１ 方法−１（飼料混合投与） 表２　　方法−２（飲水投与） 上記に示したとおりで方法−１に較べ、方法−２は各ア
ミノ酸とも高い血中濃度を示しアミノ酸の吸収性を高め
ていることが証明された。

従って、本発明方法により血中アミノ酸量の増大に伴う
反別動物の肥育効率の改善、乳量の増大、加齢に伴う乳
量の減少の防止などが期待される。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）アミノ酸の１種又は２種以上を含有する液状組成
   物を反芻動物に経口投与することを特徴とする反芻動物
   のアミノ酸吸収量改善方法。