JPH02254154A - 透明導電膜の形成方法および形成装置 - Google Patents

透明導電膜の形成方法および形成装置

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JPH02254154A
JPH02254154A JP7394989A JP7394989A JPH02254154A JP H02254154 A JPH02254154 A JP H02254154A JP 7394989 A JP7394989 A JP 7394989A JP 7394989 A JP7394989 A JP 7394989A JP H02254154 A JPH02254154 A JP H02254154A
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transparent conductive
conductive film
film
sputtering
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JP7394989A
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English (en)
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Ichiro Ono
一郎 大野
Junji Shioda
純司 塩田
Hidetaka Uchiumi
内海 英孝
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透明導電膜の形成方法および形成装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕
例えば液晶表示素子用ガラス基板等に形成されるI T
 O等の透明導電膜からなる透明導電膜は、一般にスパ
ッタリング法によって形成されている。
このスパッタリング法は、スパッタ条件を一定とするた
めにスパッタ室に■族元素のガス例えばアルゴンガスと
酸素ガスとを所定の割合で供給してこの雰囲気ガスをス
パッタ室内に流しながら、この雰囲気ガス中でターゲッ
ト材への供給電流を一定に保ってスパッタリングを行な
い、上記基板面に透明導電膜を堆積させる方法で行なわ
れている。
また、」−記スバッタリング法により透明導電膜を形成
する装置(スパッタ装置)としては、上記透明基板をス
パッタ室内に定置してスパッタリングを行なうバッチ式
のものと、上記透明基板を順次スパッタ室内に送り込み
なから連続的にスパッタリングを行なうインライン式の
ものとかあり、インライン式の装置によれば、多数枚の
基板に効率よく透明導電膜を形成することができる点で
優れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記インライン式の装置によって多数の
基板に連続的に透明導電膜を形成する場合、従来は、ス
パッタ電流を一定に保ち、かつスパッタ室に供給する■
族元素ガスと酸素ガスとの供給量を所定の割合に保って
おいても、処理枚数を重ねるのにしたかって基板面に形
成される透明導電膜の膜厚が薄くなってしまい、そのた
めに、透明導電膜の光学特性が基板ごとに異なってしま
うという問題をもっていた。
第7図は、インライン式の装置により、ターゲツト材へ
の供給電流を一定に保ち、かつスパッタ室に供給する■
族元素ガスと酸素ガスとの供給量を所定の割合に保って
、多数の基板に連続的にITOからなる透明導電膜(以
下、ITO膜という)を形成し、これらの各基板面に形
成されたITO膜の膜厚を調べた結果を示したもので、
基板面に形成されたITO膜の膜厚は、図示のように、
累積放電時間か長くなるのにともなって薄くなって行く
また第8図は、上記ITO膜の光学特性を、1970人
、 1.630人、 1280人の3種類の膜厚のもの
について調べた結果を示したもので、ITO膜を透過す
る各波長光の透過率は、ITO膜の膜厚によって図示の
ように異なるから、」−記のように基板面に形成される
ITO膜の膜厚か変化すると、ITO膜の光学特性が基
板ごとに異なってしまう。
本発明は上記のような実情にかんがみてなされたもので
あって、その目的とするところは、全ての基板に均一な
膜厚に透明導電膜を形成することができる透明導電膜の
形成方法を提供するとともに、あわせて上記方法を実施
するだめの透明導電膜の形成装置を提供することにある
〔課題を解決するための手段〕
本発明の透明導電膜の形成方法は、スパッタ室内に雰囲
気ガスとして■族元素のガスと酸素ガスとを供給し、こ
の雰囲気ガス中でスパッタリングを行なって基板面に透
明導電膜を形成する方法において、前記基板面に形成さ
れた透明導電膜の膜厚を光学的に測定し、この透明導電
膜の膜厚の変化に応じてスパッタ電流を制御することを
特徴とするものである。
また、本発明の透明導電膜の形成装置は、内部にターゲ
ツト材を配置したスパッタ室と、このスパッタ室内に設
けられて透明導電膜を形成する基板を搬送する基板搬送
装置と、前記基板面に形成された透明導電膜に光を投射
する投光器と、前記透明導電膜を透過した光もしく前記
透明導電膜面で反射された光の分光分布を111す定す
る分光器と、この分光器により測定された分光分布の極
小値または極大値を示す波長光に基づいて前記基板面に
形成された透明導電膜の膜厚を判定しこの膜厚に応じて
前記ターゲツト材への供給電流を制御する制御装置とを
備えたことを特徴とするものである。
〔作 用〕
ずなイ)も、本発明の透明導電膜の形成方法は、基板面
に形成された透明導電膜の膜厚の変化に応じてターゲッ
ト材に供給する電流を制御することにより、透明導電膜
の膜厚が目標とする膜厚になるようにスパッタ電流を変
化させてやるように[7たちのであり、この方法によれ
ば、全ての基板に均一な膜厚に透明導電膜を形成するこ
とができる。
また、本発明の透明導電膜の形成装置は、基板面に形成
された透明導電膜に投光器から光を投射し、前記透明導
電膜を透過した光もしく前記透明導電膜面で反射された
光の分光分布を分光器によ′り測定することにより、A
11l定された分光分布の極小値または極大値を示す波
長に基づいて前記基板面に形成された透明導電膜の膜厚
を判定するとともに、この膜厚に応じてターゲツト材へ
の供給電流を制御するようにしたものであり、このよう
な装置を使用すれば、上記透明導電膜の形成方法を実施
することかできる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面を参照し”で説明する。
第1図は透明導電膜形成装置を示している。この装置は
インライン式のもので、図中1は気密構造の耐圧容器で
ある。この容器]内は、基板装入室1aとスパッタ室1
bとh(板取出し室]Cとに区画され、装入室1aの基
板装入口と、各室181b、lcの境界部と、取出し室
]Cの基板取出し口には、それぞれ気密構造のドアバル
ブ2a2b、2C,2dが設けられている。また各室l
a、lb、lc内にはそれぞれ基板搬送装置3a、3b
、3cか設けられている。4は上記各室1a、lb、1
.cにそれぞれ接続された排気装置である。この排気装
置・4は、ターボポンプ、クライオポンプ、浦拡散ポン
プ等の主排気ポンプ5と、油回転ポンプ等の補助ポンプ
6とを備えている。また、上記装入室1aと取出し室1
cにはそれぞれ、その室内に窒素ガスN2を供給する窒
素ガス供給管7,8か接続されており、スパッタ室1b
には、この蚕内に■族元素のガス例えばアルゴンガスA
「を供給するアルゴンガス供給管9と、酸素ガス02を
供給する酸素ガス供給管10とが接続されている。なお
、透明導電材のスパッタリングには、アルゴンガス以外
にキセノンガスやネオンガス等も使用できる。そして、
上記アルゴンガス供給管9には、スパッタ室1bへのア
ルゴンガスの供給流量を所定流量に制御する流量制御装
置11が設けられており、アルゴンガス供給管9からス
パッタ室1bに供給されるアルゴンガスArの供給流量
は、流量制御装置11によって常時一定流量に保たれる
ようになっている。また、上記酸素ガス供給管10には
、流量制御バルブ12か設けられており、この酸素ガス
供給管10からスパッタ室1−bに供給される酸素ガス
02の供給流量は、流量制御バルブ12によって制御さ
れるようになっている。
一方、]3は上記スパッタ室1 b内の雰囲気ガス(ア
ルゴンガスと酸素ガスの混合ガス)を取込むためにスパ
ッタ室11)に接続されたサンプリング管、14はこの
サンプリング管13に接続された質M分Hj器であり、
この質量分析器]4としてはrl販の四重極質量分析管
を使用している。この質量分析管14は、これに流入す
るガス中に含まれる酸素の量に応じた信号を出力するも
ので、サンプリング管]3によりスパッタ室1bから取
込んた雰囲気ガスか質量分析管15に導入されると、こ
のガス中の酸素量に比例したイオン電流が流れ、この電
流が出力信号として出力される。なお、上記四重極質量
分析管は、10=Torr程度の極低圧でなければ正常
に動作しないために、この実施例では、サンプリング管
13に吸気ポンプ等を備えた減圧装置15を接続して、
質量分析管14に送られるガス圧を下げるようにしてい
る。また、]6は、上記質量分析管15からの出力(,
3号に7.にづいてスパッタ室1b内の雰囲気ガスの酸
素分圧を演算により測定し、この測定値とあらかじめ設
定された酸素分圧値との差に応じて上記酸素ガス供給管
10に設けた流量制御バルブ12を制御する演算制御装
置であり、この演算制御装置16および上記質量分析器
]4と流量制御バルブ12とにより、酸素ガス供給管1
0からの酸素ガス供給量を制御してスパッタ室1b内の
雰囲気ガスの酸素分圧を一定に保つ酸素分圧制御系が構
成されている。
また、第1図において、1.7a、17bは装入室コ。
a内およびスパッタ室1b内の上部に設けられた基板加
熱ヒータ、18はスパッタ室Jb内の上部にヒータ17
 bの後方に位置さ〔て設けられたターゲット祠であり
、このターゲラl−44’ 18にはスパッタ電源1つ
からスパッタ放電電流(高周波電流あるいは直流電流)
が供給されるようになっている。
さらに、」二記スパッタ室1bの後部(取出室]C側)
の上下面には、前記ターゲット月18の配置位置から基
板搬送方向に適当距離をとった位置に、耐圧ガラスから
なる透明窓20.21が形成されている。そして、この
スパッタ室1bの外部には、上記透明窓20.21にそ
れぞれ対向させて、投光器22と分光器23が配置され
ている。
−4−2投光器22は、スパッタ室1b内を搬送装置3
bにより搬送されながら透明導電膜26を形成された透
明基板25面の前記透明導電膜26にビl、状の光aを
投射するもので、この投光器22は、ハロゲンランプま
たはキセノンランプ等の高輝度ランプを光源として高輝
度光をH1射する。また、−Jm記分光器23は、投光
器22から透明導電膜26に投射されてこの透明導電膜
26および透明基板25を透過した光を受光し2、この
光の分光分布を測定するもので、この分光器23の出力
は制御装置24に送らイするようになっている。この制
御装置24は、上記分光器23により141す定された
分光分布の極小値または極大値の波長に基づいて前記基
板25面に形成された透明導電膜26の膜厚を判定し、
この判定l、た膜厚に応じて前記ターゲット4.(’ 
] 8への供給電流を制御するもので、スパッタ電源]
9は、上記制御装置i¥24によってターゲツト材18
・\の供給電流を制御されるようにな−っている。
上記インライン式の透明導電膜形成装置による透明導電
膜の形成方法を、ITOからなる透明導電膜(以下、I
TO膜という)26を形成する場合について説明すると
、この場合は、I T O膜26の形成処理に先立って
スパッタ室1b内にITOからなるターゲツト材月18
をセツトシ、この後金てのドアバルブ2を閉して各室1
a、lb。
]C内の空気を排気装置4により排気して各室]、a、
lb、lc内を高真空状態とする。次に、まず装入室1
a内に窒素ガス供給管7から窒素ガスN2を供給して装
入室1aの内圧を大気圧と同じにし、この後、装入室1
aの装入口ドアバルブ2aを開いて、装入室1a内の基
板搬送装置3a上に透明基板(例えば液晶表示素子用の
ガラス基板)25をセットする。なお、この装入室1a
内への基板25の装入作業中は、装入室]a内を窒素ガ
ス雰囲気に保つために、窒素ガス供給管7からの窒素ガ
ス供給を継続しておく。次に、上記装入口ドアバルブ2
aを閉じてから、装入室la内を排気装置4により高真
空状態にする。なお、装置 2 入室1a内を高真空状態にする間、基板25はヒータ1
7aによって加熱されている。そして、装入室1a内が
所定の圧力(−5x 10 ’Torr程度)になった
ら、装入室1aとスパッタ室1bとの間のドアバルブ2
bを開いて、装入室1a内の基板25をスパッタ室1b
内の基板搬送装置3b上に送り込み、この後」二記ドア
ノ・ルブ2bを閉しる。このドアバルブ2bが閉じると
、装入室1aに次の基板25が上記と同様にして装入さ
れる。
一方、スパッタ室1b内に基板25が送り込まれて上記
ドアバルブ2bが閉じると、アルゴンガス供給管9およ
び酸素ガス供給管]0からスパッタ室1b内にアルゴン
ガスArと酸素ガス02が供給され、このスパッタ室l
b内かアルゴンガスArと酸素ガス0゜の混合ガスであ
るスバ・ツタ雰囲気ガスで満される。このスパッタ雰囲
気ガスのガス圧は、アルゴンガス供給管9および酸素ガ
ス供給管10からのガス供給を継続し、て行なうととも
に、スパッタ室lb内の雰囲気ガスを排気装置4て継続
的に排気することによって、全圧が11ηT orr〜
20mTorrになるように制御される。
なお、この間、基板25はヒータ17bによって加熱さ
れている。そ【7て雰囲気ガス圧が安定すると、基板搬
送装置3bが基板25を一定速度で搬送し、同時にスパ
ッタ電源]9からターゲツト材18に高周波電流あるい
は直流電流が供給されて、スパッタ放電が開始される。
また、スパッタ室1b内の雰囲気ガスの一部は、當時サ
ンプリング管1Bに取込まれており、このザンプリング
管13に流入した雰囲気ガスは減圧装置15により減圧
されて質量分析器]4に導入され、この質量分析器14
は、これに流入した雰囲気ガス中の酸素分圧に応じた信
号を演算制御装置16に送る。そして、演算制御装置1
6は、質量分析管15からの信号に基づいてスパッタ室
1b内の雰囲気ガスの酸素分圧を演算により測定し、こ
の測定値とあらかじめ演算制御装置16に設定されてい
る酸素分圧値(基板25面に形成するITO膜26の1
1標抵抗値に応じて決定される)との差に応じて酸素ガ
ス供給管10に設けた流量制御バルブ12を制御しで、
酸素カス供給管1(−〕力日日)の酸素ガス供給量を、
スパッタ室]b内の雰囲気ガスの酸素分圧か常に一定(
設定酸素分圧値と同し値)になるように制御する。なお
、アルコンカスArの供給量はアルゴンガス供給管9に
設けた流量制御装置11によって一定流星に制御されて
いる。また、この酸素分圧の制御は、スパッタ室lb内
の雰囲気ガス圧か上記圧力で安定した後に開始する。
そ[7て、ターゲット材18への電流供給によりスパッ
タ放電を起させると、ターゲット月18からスパッタさ
れた■TOが、ターゲツト材18の下を一定速度で通過
する基板25の表面に順次連続して堆積して行き、この
基板25而に一定膜厚のI T” O膜26か形成され
る。また、基板25かターゲラl−+A]−8の下を通
過し終わると、スパッタ放電が停+Lされるとともにア
ルゴンガスA rおよび酸素ガス02の供給も停止され
る。
この後、スパッタ室1bと取出し室1cとの間のドアバ
ルブ2cを開いて、スパッタ室1b内のI TO膜形成
基板20を取出し室]C内の基板搬送装置3C上に送り
込h1 ドアバルブ2Cを閉じる。・一方、装入室]a
内の基板20は、装入室1aとスパッタ室1−bとの間
のドアバルブ2bを開いてスパッタ室]b内に送り込み
、この後ドアバルブ2bを閉じる。上記ドアバルブ2b
、2cか閉じると、スパッタ室1bは」−2と同様なI
TO膜形成処理を行ない、また取出し室ICに送られた
ITO膜形成基板20は、取出し室IC内に窒素ガス倶
給管8から窒素ガスN2を供給して取出し室1cの内圧
を大気圧と同じにした後に、取出しロドアパルブ2dを
開いて回収される。なお、この取出しロドアバルブ2d
は基板20の取出し後に閉じられ、この後取出し室IC
は再び高真空状態とされる。
一方、投光器22は、スパッタ室lb内においてITO
膜26を形成された基板25か投光器22と分光器23
との間にきたときに、この基板25面のITO膜26に
光を投射する。この投光器22から投射させた光は、I
TO膜26および]6 基板25を透過して分光器23に受光され、透過光の分
光分布が測定される。この分光器23の出力は制御装置
24に送られる。そして、制御装置24は、上記分光器
23により測定された分光分布から、この制御装置24
にあらかじめインプットされている基板25および透明
窓20.21の影響をキャンセルしてITO膜26のみ
の分光分布を演算する。次に、制御装置24は、演算に
より得られた分光分布のうち、透過率が極大または極小
となる波長を用いて、制御装置24にあらかじめ・rン
ブットされているjE+厚と波長との関係式(後述する
)から基板25面のITOI漠26の膜厚dを判定する
。そして制御装置24は、上記判定した膜厚dに応じた
信号をスパッタ電源19にフィードバックし、ITO膜
26の目標膜厚をdo、今までの放電電流を1゜と【ま
たときに、次の放電電流1かI=Jo −do /dと
なるように、スパッタ電源19からターゲツト材18へ
の供給電流を制御する。したがって、次にスパッタ室]
b内に搬入される基板25へのITO膜26の形成は、
その前の基板25に形成されたITO膜26の膜厚に応
じて制御された放電電流■によって行なわれる。
しかして、上記透明導電膜の形成方法では、基板25面
に形成されたITO膜26の膜厚の変化に応じてターゲ
ツト材18に供給する電流をI+制御することにより、
次の基板25に形成される1”l”0膜26の膜厚dか
目標膜厚になるように次の放電電流を変化させてやるよ
うにしたものであり、この方法によれば、累積数7b時
間が長くなるのにともなって、基板25に形成されるI
TO膜26の膜厚が薄くなるのを防いで、全ての基板2
5に均一な膜厚にITO膜26を形成することかできる
ここで、前記制御装置24にあらかじめインブッ)−し
ておく膜厚と波長との関係式について説明する。
透明基板25面に形成されたITO膜26の透過分光特
性は、一般に次式で与えられる。
λ T:透過率 nI;ITO膜26の屈折率 n、;透明基板25の屈折率 λ;波長 d、ITo膜26の膜厚 そして、(1)式において、n、およびnIの波長依存
性を無視すると、Tが極大もしくは極小となるような膜
厚dと波長λとの関係は次式で与えられる。
d=     λ           ・・・(2)
nt (a−Q、1.2・・・) この(2)式より、膜厚dと波長λとの関係は直線関係
にある。
コ−9 第2図は、極小値を与える波長と段差法により求めた膜
厚との相関図である。
したかって、制御装置24には上記(2)式の関係式か
インプットされており、基板25面に形成されたITO
膜26の膜厚の変化に応じて、次の基板25に形成され
るITO膜26の膜厚dか目標膜厚になるように次の放
電電流を制御する。
また、上記透明導電膜の形成方法では、スパッタ室Jb
内を流れる雰囲気ガスの酸素分圧を測定し、測定した酸
素分圧に応じてスパッタ室1bへの酸素ガスの供給量を
制御することにより、スパッタ室lb内の雰囲気ガスの
酸素分圧を常に一定に保ってスパッタリングを行なうよ
うにしているから、スパッタリングにより基板25面に
堆積するITO膜26の抵抗率を一定にして、全ての基
板25に均一な抵抗値のITO膜26を形成することが
できる。
ずなイつち、基板面にスパッタリング法によって透明導
電膜を形成する場合、ターゲット祠からスパッタされて
基板面に堆積する透明導電材の膜質は、スパッタリング
を行なう雰囲気ガス中の酸素によって大ぎく影響される
ことは従来から知られていることであり、そのために従
来は、スパッタ室に■族元素ガスと酸素ガスとを所定の
割合で供給している。しか17、発明者がスパッタ室内
を流れる雰囲気ガスの酸素分圧を測定したところ、実際
にスパッタ室内を流れる雰囲気ガスの酸素分圧は必ずし
も一定ではなく、特にインライン式の装置の場合は、処
理枚数を重ねるのにしたがって雰囲気ガスの酸素分圧が
徐々に増加し、これにともなって基板面に堆積する透明
導電膜の抵抗率が高くなることが確認された。これは、
ITO膜の抵抗率の変化は、スパッタ雰囲気ガスの酸素
分圧に顕著に依存しているためである。
そこで、上記透明導電膜の形成方法では、スパッタ室]
b内に充満される雰囲気ガスの酸素分圧をΔIll定し
、測定した酸素分圧に応じてスパッタ室1bへの酸素ガ
スの供給量を制御することにより、スパッタ室lb内の
雰囲気ガスの酸素分圧を常に一定に保ってスパッタリン
グを行なうようにしたのであり、このようにすれば、ス
パッタ室1. b内の雰囲気ガスの酸素分圧が常に一定
であるために、スパッタリングにより基板25面に堆積
するITO膜26の抵抗率も一定になるから、全ての基
板25に均一な抵抗値のITO膜26を形成することが
できる。
第3図は、上記のようにスパッタ室]b内の雰囲気ガス
の酸素分圧を常に一定に保って基板25而にITO膜2
6を形成した場合の、酸素分圧と形成されたITO膜2
6の抵抗率との関係を示したもので、酸素分圧が一定で
あれば、ITO膜26の抵抗率も一定になる。なお第3
図は、成膜温度160℃、雰囲気ガス圧3mTorr、
、放電電流4.2人に選んで、膜厚1800人のITO
膜を成膜した場合の例を示している。
このように、上記透明導電膜の形成方法によれば、基板
25面に形成されたITO膜26の膜厚の変化に応じて
ターゲラl−jA]、 8に供給する電流を制御するこ
とにより、TTO膜26の膜厚が目標とする膜厚になる
ように放電電流を変化させてやるようにしているから、
全ての基板25に均一な膜厚にITO膜26を形成する
ことができるし、またスパッタ室lb内の酸素分圧を常
に一疋に保ってスパッタリングを行なうことにより、全
ての基板25に均一な抵抗値のITO膜26を形成する
ことができる。
第4図〜第6図は、上記方法で基板25而にITO膜2
6を形成した場合の、累積放電時間に対するITO膜2
6の膜厚および透過率と抵抗率の変化を調べた結果を示
したもので、ITO膜26の膜厚は第4図のように累積
放電時間に関係なく常に安定しており、したがってIT
O膜26の透過率も第5図のように累積放電時間に関係
なく常に安定するし、またITO膜26の抵抗率も第6
図のように累積放電時間に関係なく常に安定[2ている
また、上記透明導電膜の形成装置は、基板25而に形成
されたITO膜26に投光器22から光を投射し、I′
rO膜26を透過した光の分光分布を分光器23により
測定して、この分光分布の極小値または極大値の波長に
基づいて基板25面に形成されたITO膜26の膜厚を
判定するとともに、この膜厚に応じてスパッタ電流を制
御するようにしたものであるから、この装置を使用すれ
ば、上記透明導電膜の形成方法を実施することができる
なお、上記実施例では、基板25にITO膜26を形成
するごとにこのITO膜26の膜厚を測定して次の放電
電流を制御するようにしているが、数枚〜数十枚の基板
25にITO膜26を形成するのに要する時間でのIT
O膜堆積レーし・の変化は極く僅かであるから、」二記
放電電流の制御は、数枚または数十枚の基板25にIT
O膜26を形成するごとに行なってもよい。この場合、
ITO膜堆積レートの変化は、範7図に示したように、
初期において大きく累積放電時間が長くなるのにともな
って次第に小さくなって行くから、初期に膜厚測定およ
び放電電流制御を頻繁に行ない、以下順次膜厚1(11
1定および放電電流制御の時間間隔を長くして行くよう
にしてもよい。
さらに、上記実施例では、ITO膜26を透過した光を
用いて膜厚をΔ1り定しているか、この膜厚測定は、I
TO膜2膜面6面射する光を検出して行なっCもよく、
その場合は、分光器23を投光器22と並べて配置し、
ITO膜2膜面6而射された光の分光分布を分光器23
により測定して、この分光分布からITO膜26の膜厚
を判定すればよい。
また、上記実施例ではITO膜の形成について説明した
が、本発明は、ITO膜以外の酸化物系透明導電膜、例
えばZnO系やSn 02系等の透明導電膜の形成にも
適用できることはもちろんである。
〔発明の効果〕
本発明の透明導電膜の形成方法によれば、基板面に形成
された透明導電膜の膜厚の変化に応じてターゲツト材に
供給する電流を制御することにより、透明導電膜の膜厚
が[I標とする膜厚になるようにスパッタ電流を変化さ
せてやるようにしているから、全ての基板に均一な膜厚
に透明導電膜を形成することができる。
また本発明の透明導電膜の形成装置は、基板面に形成さ
れた透明導電膜に投光器から光を投射し、前記透明導電
膜を透過した光もしく前記透明導電膜面で反射された光
の分光分布を分光器によりfllll定して、この分光
分布に基づいて前記基板面に形成された透明導電膜の膜
厚を判定するとともに、この膜厚に応じてターゲツト材
への供給電流を制御するようにしたものであるから、こ
の装置を使用すれば、上記透明導電膜の形成方法を実施
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の一実施例を示したもので、第
1図は透明導電膜形成装置の構成図、第2図はITO膜
を透過した光の極少値を与える波長と膜厚との相関図、
第3図はスパッタ室内の雰囲気ガスの酸素分圧と基板面
に堆積したTTO膜の抵抗率を示す図や=、!+−1第
4図は累積放電時間に対するITO膜の膜厚の変化を示
す図、第5図は累積放電時間に対するITO膜の透過率
の変化を示す図、第6図は累積放電時間にiJするIT
O膜の抵抗率の変化を示す図である。第7図は従来の方
法によりITO膜を形成した場合の累積放電時間に対す
るITO膜のj膜厚の変化を示す図、第8図はITO膜
の膜厚による光学特性の差を示す図である。 1・・・耐圧容器、1a・・・基板装入室、1 b・・
・スパッタ室、IC・・基板取出し室、2a〜2d・・
・ドアバルブ、3a〜30基板搬送装置、4・・・排気
装置、9・・・アルゴンガス供給管、10・・・酸素ガ
ス供給管、13・サンプリング管、14・・・質量分析
器、15・・・減圧装置、16・・・演算制御装置、]
8・・・ターケラト材、19・・・スパッタ電源、20
2]・・・透明窓、22・・・投光器、23・・・分光
器、24・・・制御装置、25・・・基板、26・・・
ITO膜。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 普$霧 撃縣−昨

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スパッタ室内に雰囲気ガスとしてVIII族元素のガ
    スと酸素ガスとを供給し、この雰囲気ガス中でスパッタ
    リングを行なって基板面に透明導電膜を形成する方法に
    おいて、前記基板面に形成された透明導電膜の膜厚を光
    学的に測定し、この透明導電膜の膜厚の変化に応じてス
    パッタ電流を制御することを特徴とする透明導電膜の形
    成方法。
  2. (2)内部にターゲット材を配置したスパッタ室と、こ
    のスパッタ室内に設けられて透明導電膜を形成する基板
    を搬送する基板搬送装置と、前記基板面に形成された透
    明導電膜に光を投射する投光器と、前記透明導電膜を透
    過した光もしく前記透明導電膜面で反射された光の分光
    分布を測定する分光器と、この分光器により測定された
    分光分布の極小値または極大値を示す波長に基づいて前
    記基板面に形成された透明導電膜の膜厚を判定しこの膜
    厚に応じて前記ターゲット材への供給電流を制御する制
    御装置とを備えたことを特徴とする透明導電膜の形成装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110819963A (zh) * 2019-12-16 2020-02-21 凯盛光伏材料有限公司 一种提高薄膜太阳能电池薄膜均匀性的方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110819963A (zh) * 2019-12-16 2020-02-21 凯盛光伏材料有限公司 一种提高薄膜太阳能电池薄膜均匀性的方法
CN110819963B (zh) * 2019-12-16 2022-05-17 凯盛光伏材料有限公司 一种提高薄膜太阳能电池薄膜均匀性的方法

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