JPH02253888A - コントロールケーブルのインナケーブルの荷重伝達効率向上用被膜形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アウタケーシングに撚り線からなるインナケ
ーブルを摺動自由に°挿通して操作力を伝達するように
したコントロールケーブルのインナケーブルの表面に、
アウタケーシングの内面との間の摩擦抵抗を小さく抑え
て円滑に摺動させるために、パラフィン被膜等の荷重伝
達効率向上用の被膜を形成する方法に関する。

従来の技術及び発明が解決しようとする問題点従来、撚
り線からなるインナケーブルの表面にパラフィン被膜を
形成する場合、使用長さに切断した多数本のインナケー
ブルを束にして縛って、槽内に貯留した溶融パラフィン
中に浸漬し、溶融パラフィンから引き上げたのち、熱風
を当てて乾燥しつつ被膜の表面を平滑に整える方法が採
られていたが、このような方法では、インナケーブルの
束を引き上げたときに、例えば、束が傾くことによって
付着したパラフィンがインナケーブルを長さ方向に伝っ
て流れ、また、断面の上面側に付着したパラフィンが下
面側に流れることによって、インナケーブルの場所によ
りパラフィンの付着ｍが異なって＠厚が均一とならず、
また、熱風を当てて被膜の表面を整える際に、インナケ
ーブルの撚り目に溜まったパラフィンが溶は出してかえ
って表面に凹凸ができる場合があって、期待したとおり
には荷重伝達効率を向上させることができず、また、切
断された相互のインナケーブルについても、束の下側の
インナケーブルはど上から流れてきたパラフィンが多量
に付着する等、膜厚がまちまちとなって、荷重伝達性の
向上の度合を異にした品質の違うコントロールケーブル
が製造される可能性があった。

問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するための手段として、本発明のコ
ントロールケーブルのインナケーブルの荷重伝達効率向
上用被膜形成方法は、使用長さに切断前の一続きのイン
ナケーブルを連続して送り出して、槽内に貯留した溶融
被膜用材中に通したのち、上方に向けて引き上げ、線引
用ダイスに通す構成とした。

発明の作用及び効果 本発明は上記構成になり、インナケーブルを溶融被膜用
材中に通したのち上方に引き上げることにより、その引
き上げの際に、被膜用材がインナケーブルを伝って流れ
たとしても、被膜用材が全周に付着したまま徐々にその
厚みを減少させるだけであり、続いて、全周にむらなく
被膜用材が付着したインナケーブルが線引用ダイス内を
通ってしごかれることにより、撚り目に確実に被膜用材
が含浸されつつ、一定の外径寸法を取るように被膜が形
成されるのであって、被膜の乾燥後にインナケーブルを
使用長さに切断することによって、個々のインナケーブ
ルについて全長にわたって均一な被膜を形成することが
でき、アウタケーシング内で摺動操作される際の抵抗を
大幅に減少させることができて、低荷重でかつ円滑な操
作を行うことができ、また、切断後の相互のインナケー
ブルについても品質を均一に揃えることができ、さらに
、インナケーブルの引上速度とダイス径を適宜に調節す
ることによって膜厚を任意に制御することができるとと
もに、一続きのインナケーブルを連続して送り出すので
あるから、被膜の形成作業を能率良く行うことができる
効果がある。

実施例 以下、本発明方法の一実施例を第１図を参照して説明す
る。

図において、■は、複数本の鋼線を撚り合わせた撚り線
からなるインナケーブルであって、使用長さに応じて切
断される前の一続きとなった状態で図示しない繰出リー
ルに巻回されていて、この繰出リールから下方に繰り出
されたインナケーブルｌが、溶融パラフィンａを貯留し
た槽２内に、槽２の周縁の一側に設けた案内３を通って
導かれ、溶融パラフィンａ中を通ることにより表面にパ
ラフィンが付着されたのち、反対側に設けた案内４を通
って真すぐ上方に引き上げられて、その案内４の上方に
設置した線引用ダイス５に導かれ、ここで、線引用ダイ
ス５に引き上げられるまでにパラフィンがインナケーブ
ル１を伝って流れたとしても、インナケーブルｌは真す
ぐ上方に引き上げられているから、パラフィンが全周に
付着したまま徐々にその厚みを減するだけであり、続い
て、全周にむらなくパラフィンが付着したインナケーブ
ル１が線引用ダイス５内を通ってしごかれることにより
、撚り目に確実にパラフィンが含浸されつつ、一定の外
径寸法のパラフィン被膜が形成され、引き続く引上工程
においてパラフィンが乾燥されたのち、図示しない巻取
リールに巻き取られ、しかる後、インナケーブルＩが使
用長さに切断される。

このように本実施例によれば、インナケーブルｌの全長
にわたる外周に、一定の外径寸法を有するパラフィン被
膜を確実に形成することができ、これにより、アウタケ
ーシング内を摺動する際の抵抗を確実に減少させること
ができる。

なお、本実施例によりパラフィン被膜を形成したインナ
ケーブルは、従来の、インナケーブルを束にして溶融パ
ラフィン中に浸漬させてパラフィン被膜を形成したイン
ナケーブルに比べて、荷重伝達効率が２〜３割向上する
ことが実験により確認されている。

また、一続きのインナケーブルＩに均一にパラフィン被
膜を形成したのちに、インナケーブルＩを切断するよう
にしたから、荷重伝達効率の向上に関して、切断後の相
互のインナケーブル１について品質を同一に揃えること
ができる。

さらに、一続きのインナケーブル１を連続して送り出す
ようになっているから、能率良くパラフィン被膜を形成
することができ、また、パラフィン被膜の膜厚は、イン
ナケーブル１の引上速度を変えたり、内径寸法の異なる
線引用ダイス５を使用することによって、任意に制御す
ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の一実施例を説明するための断面図
である。 ｌ：インナケーブル　２：槽　５：線引用ダイス　ａ：
溶融パラフィン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アウタケーシングに撚り線からなるインナケーブルを摺
   動自由に挿通したコントロールケーブルの前記インナケ
   ーブルの表面に、パラフィン被膜等の荷重伝達効率向上
   用の被膜を形成する方法であつて、使用長さに切断前の
   一続きのインナケーブルを連続して送り出して、槽内に
   貯留した溶融被膜用材中に通したのち、上方に向けて引
   き上げ、線引用ダイスに通すことを特徴とするコントロ
   ールケーブルのインナケーブルの荷重伝達効率向上用被
   膜形成方法