JPH02250045A - イージーロードカメラのフィルム押圧装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、イージーロートカメラのフィルム押圧装置に
関する。

（従来の技術） フィルム装填時に、フィルム先端部を撮影位置にまで空
送りするイージーロードカメラの従来のフィルム押圧装
置は、第３図に示す様な構造であった。第３図は、カメ
ラの横断面図であり、カメラ本体１のパトローネ室１０
６に装填されたパトローネ６から、ロードされたフィル
ム１２の先端部が、スプール室１０４内のスプール４の
外周上に該ローラー９によって押し付けられている状態
を示す、ロー５−９は、ばね部材８の一端に取り付けら
れており、該ばね部材８の他端は、カメラのＳ蓋３に固
定されている。もラ一つのローラー１１が、該スプール
４の外周上に常に押し付けられており、該ローラー１１
は、ばね部材工０の一端に取り付けられており、該ばね
部材ｌＯの他端は、スプール室１０４の内壁に固定され
ている。前記フィルム１２のイージーロードは、前記ロ
ーラー９と１１がフィルム１２に当接係合して、フィル
ム１２をスプール４に押し付けながら行なわれる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来のフィルム押圧装置は、
イージーロード終了後の通常の巻上げや、巻戻しのとき
にも、前記ローラー９及び１１が、前記フィルム１２と
当接係合しているので、有効なフィルム面に傷を付ける
ことがあり、又、該ローラー９及び１１自体に限らず、
例えば、該ローラー９及び１１を前記ばね部材８及び１
０に取り付ける取付部材が、有効なフィルム面と接触し
、傷を付けるという問題点があった０本発明は、フィル
ム面に傷を付けることのない、イージーロードカメラの
フィルム押圧装置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するために本発明では、フィルム押圧
装置に、フィルムのイージーロードが終了した後、フィ
ルムを押圧するフィルム押圧手段をフィルムとの当接係
合から解除し退避させる。形状記憶合金などからなる駆
動手段を設けた。

（作用） 本発明におけるフィルム押圧装置には、フィルム（１２
）を押圧する押圧手段（工３゜１７）をフィルム（１２
）との係合から解除し退避させる駆動手段が設けられて
おり、フィルムを装填しイージーロートするときには、
押圧手段（１３，１７）が該フィルム（１２）をスプー
ル（４）に押圧し、該イージーロード終了後の通常の巻
き上げや巻き戻しのときには、該押圧手段（１３，１７
）を該フィルム（１２）から離し退避させるので、該押
圧手段（１３゜１７）が、有効なフィルム面に接触して
傷をつけるという問題が解消する。

（実施例） 以下、図面を参照して本発明によるイージーロードカメ
ラのフィルム押圧装置について更に詳細に説明する。第
１図と第２図は、本発明の第１の実施例の横断面図であ
る。カメラ本体ｌに形成されたスプール室１０４のほぼ
中央にはスプール４が配置され、カメラの裏蓋３と該ス
プール室１０４の側壁に、板部材１３と１７が、揺動回
部に取り付けられており、該板部材１３と１７のそれぞ
れの一端１３ｂと１７ｂには、ローラー１４と１８が、
回動可能に取り付けられ、該ローラー１４と１８は、前
記スプール４と係合可能に構成されている。前記板部材
１３と１７の他端１３ａと１７ａには、それぞれ形状記
憶合金１６と２０が取り付けられており、該形状記憶合
金１６と２０はそれぞれ、前記カメラの裏蓋３と前記ス
プール室１０４の側壁に固定され、その固定部分でそれ
ぞれ、リード線１１６と１２０に電気的に接続されてお
り、該リード線は、電圧制御回路と電気的に接続されて
、該形状記憶合金１６と２０に電圧印加が可能となるよ
うに構成されている。（本実施例の場合には、該形状記
憶合金１６と２０は、Ｕ字形をしており、Ｕ字形の折り
返し部分が、それぞれ板部材１３と１７の端部１３ａと
１７ａに取り付けられており、Ｕ字形の両端部が、それ
ぞれ前記カメラの裏蓋３と前記スプール室１０４の側壁
に固定されている０図は、Ｕ字形の中央断面で片側のみ
を示しているが、Ｕ字形の両端部にリード線が電気的に
接続されているので電圧印加が可能である。） 前記板部材１３と１７は、その端部１３ａと１７ａ付近
の部分でねじりばね１５と１９により、それぞれ、前記
カメラの裏蓋３との間及び前記スプール室１０４の側壁
との間で板部材１３．１７がスプール４から退避する方
向に圧縮ばね付勢されている。

上記構成において、イージーロードするときに、前記形
状記憶合金１６と２０に電圧を印加すると、該形状記憶
合金が、前記ねじりばね１５と１９の付勢力に勝って縮
み、前記ローラー１４と１８を前記スプール４に押圧し
、第１図に示すように前記フィルム１２を該スプール４
上に当接係合させる。

イージーロード終了後に、前記形状記憶合金１６と２０
への電圧印加を解除すると、前記ねじりばね１５と１９
の付勢力により、前記ローラー１４と１８は、第２図に
示すように、前記フィルム１２かう離れ、退避するので
、通常の巻上げ１巻戻しのときに、該フィルム１２と該
ローラー１４及び１８が接触しなｌ／〜状態となる。

Ｌ記実施例の熱応動弾性変形手段は・形状記憶合金によ
りフィルム先端部をスプールに押圧し、ねじりばねによ
り該押圧を解除するが、これに限らず、ねじりばねによ
りフィルム先端部をスプールに押圧し、形状記憶合金に
より該押圧を解除してもよい、即ち、前記形状記憶合金
１６と２０をそれぞれ前記板部材１３と１７の端部１３
ｂと１７ｂに取り付け、該端部１３ｂと１７ｂによった
部分に前記ねじりＩｆね１５と１９を圧縮ばね付勢する
ように取り付（すた構成とし、イージーロードするとき
にｔヨ、該ねじりばねの付勢力によりフィルム先端部を
スプールに押圧し、イージーロード終了後該形状記憶合
金１６と２０に電圧を印加し、該形状記憶合金が収縮す
ることにより該押圧を解除するようにしてもよい。

第４図と第５図は、本発明の第２の実施例を示している
。第４図は、カメラのスプール室１０４の横断面図であ
り、該スプール室１０４のほぼ中央には、スプール４が
配置されており、カメラの裏蓋３と該スプール室１０４
の側壁に、シリコンゴム棒３０と３３のそれぞれの一端
が、それぞれ固定部材３２及び３５によって固定され、
該シリコンゴム棒３０と３３が曲げられたときにそれぞ
れの他端が、該スプール４に当接係合可能に配置されて
いる。

前記シリコンゴム棒３３は、第５図に示すように横断面
形状が楕円形であり、楕円の＆径の軸からずれた片側の
位置に２つの貫通穴３３ｂと３３ｃを有する。この貫通
穴３３ｂと３３ｃにｐｉＳ６図のように、形状記憶合金
ワイヤー３４を通し、固定される側の端部３３ｄに該形
状記憶合金ワイヤー３４の両端が出るように、他方の端
部３３ａ側で該形状記憶合金ワイヤー３４を折り返して
いる。該形状記憶合金ワイヤー３４の両端には、それぞ
れリード線１３４ａと１３４ｂが電気的に接続されてお
り、該リード線１３４ａと１３４ｂは、電圧制御回路と
電気的に接続されているので、前記形状記憶合金ワイヤ
ー３４に電圧を印加することができる。前記形状記憶合
金ワイヤー３４に電圧を印加すると、該形状記憶合金ワ
イヤー３４に熱が発生し、その熱で、該形状記憶合金ワ
イヤー３４が縮んで、前記シリコンゴム棒３３を、前記
貫通穴３３ｂと３３ｃを設けた側へ曲げる０次に、この
電圧印加を解除すると該シリコンゴム棒３３自体の弾性
力で、もとの形状に戻る。ここで、該シリコンゴム棒３
３の貫通穴３３ｂと３３ｃが、楕円の長径の軸から同じ
側にずれているのは、該シリコンゴム棒３３をそのずれ
ている側へ曲げるためであり、断面形状が楕円形をして
いるのは、長径の軸に沿って曲げやすいからである０本
実施例では、前記シリコンゴム棒３３の断面形状を楕円
形としたが、該シリコンゴム棒３３の断面形状は、楕円
形以外の断面形状でも良く、その断面形の断面二次モー
メントがより小さくなる中立軸について、断面係数がよ
り小さくなるように、片側に２つの貫通穴３３ｂと３３
ｃを開け、穴を開けた側つまり意図する方向へ曲げやす
くすればよい。

前記シリコンゴム棒３０も該シリコンゴム棒３３と同様
に構成されている。

上記構成において、前記フィルム１２を前記スプール４
の外周上に置いて、前記カメラの裏蓋３を閉じ、前記形
状記憶合金ワイヤー３１と３４に電圧を印加すると、第
４図に示すように前記シリコンゴム棒３０と３３が曲げ
られ、該シリコンゴム棒３０は、該フィルム１２を該ス
プール４に押し付ける０次に該スプール４を図中右回転
させれば、該フィルム１２の送り穴が、該スプール４の
外周上の突起４ａと係合し、該フィルム１２が該スプー
ル４に巻き付き、イージーロードがなされる。イージー
ロード終了後、前記形状記憶合金ワイヤー３１と３４へ
の電圧の印加を解除すると前記シリコンゴム棒３０と３
３は、図中２点鎖線の位置に該シリコンゴム棒自体の弾
性力で戻り、該フィルム１２から離れ退避状態となる。

上記実施例においては、・形状記憶合金により７４　Ｊ
ｌ／　ム先端ｆｌｌｌをスプールに押圧し、シリコンン
ゴム棒自体の弾性力により該押圧を解除するが、本発明
は、これに限らず、シリコンゴム棒自体の弾性力により
フィルム先端部をスプールに押圧し、形状記憶合金によ
り該押圧を解除するように構成できる。即ち、前記シリ
コンゴム棒３０と３３を前記カメラの裏Ｍ３と前記スプ
ール室１０４の側壁に固定した時に、該シリコンゴム棒
が、前記スプール４に当接係合するよう曲がった形状に
形成し配置して、該ンリコンゴム棒の曲がりの曲率半径
外側方向に前記貫通穴をずらし該貫通穴に前記形状記憶
合金ワイヤーを通した構成にする。イージーロードする
ときには、該シリコンゴム棒自体の９１１カによりフィ
ルム先端部を該スプール４に押圧し。

イージーロード終了後該形状記憶合金に電圧を印加し形
状記憶合金が縮むことにより該シリコンゴム棒が曲がり
と逆方向に付勢されほぼ直線状になり該押圧が解除され
る。

以上、本発明によるカメラのフィルム押圧装置の実施例
を図面を参照して説明してきたが。

本発明は、上記実施例に限定して解釈されるべきではな
く、その趣旨を損ねない範囲において適宜変更、改良が
可能であることは無論である。

尚１本実施例においては、形状記憶合金を用いて押圧手
段をスプールに押圧する状態と該押圧を解除する状態と
にそれぞれ変位させるように為したが、熱の印加により
押圧手段の状態を変位させるものであれば手段は問わな
い。

（発明の効果） 以上のように１本発明は、カメラのフィルム押圧装置に
形状記憶合金から成る駆動手段を用いて、該駆動手段に
より、フィルムの押圧を選択的にできるようにしたので
イージーロートのときのみ、フィルムを押圧し、通常の
巻上げ、巻戻し時には、押圧手段をフィルムから離し、
有効なフィルム面に傷を付けることがないようにできる
。更に、通常の巻上げ、巻戻し時の、押圧部材の押正に
より生じるスプールのラジアル方向の摩擦抵抗がなくな
るので、スプールの軸動率が上がる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１の実施例を組み込んだカメラの
スプール室の横断面図であり、形状記憶合金１６と２０
に電圧が印加されているときの状態を示す。 第２図は、本発明の第１の実施例を組み込んだカメラの
スプール室の横断面図で、形状記憶合金１６と２０の電
圧印加が解除されているときの状態を示す。 第３図は、従来のカメラの横断面図である。 第４図は、本発明の第２の実施例を組み込んだカメラの
スプール室の横断面図であり、形状記憶合金ワイヤー３
１と３４に電圧が印加されている状態を示す。 第５図は、第２の実施例のシリコンゴム棒３３の横断面
図である。 ｍ６Ｌｌｌ第２の実施例のシリコンゴム棒３３の斜視図
であり、形状記憶合金ワイヤー３４が貫通穴３３ｂと３
３ｃに通されている状態を示す。 ［主要部分の符号の説明］ ｌ　・・・　・・・・・・　・・・・・・・・・・・・
　カメラ本体３・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・　・・・・・・カメラの裏蓋４・・・　・
・・　　・・・　・・・・・・・・・・・・スプール６
・・・　　・・・　・・・　・・・・・・　・・・パト
ローネ８．１０・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・ばね部材９．１１・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・ローラー１２・・・・・・
・・・　・・・　　・・・　・・・フィルム１３．１７
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・板部材１
４．１８・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ローラー１５．１９・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・ねじりばね３０．３３・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・シリコンゴム棒３２．３５・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・固定部材ワイ
ヤー状の 形状記憶合金 １０４・旧・・・・・・・・・・・・旧・・・・・・・
・スプール室１０６・・・・旧・・・・・・旧・・・・
・・旧・・パトローネ室１３４ａ、１３４ｂ・・・・・
・・・・リード線第２図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、フィルム装填時に、フィルム先端部を撮影位置にま
   で空送りしてイージーロードするために、フィルム装填
   時にフィルム先端部をスプールに接触せしめるよう押圧
   してフィルム空送りをできるようにする第１の位置と、 フィルム空送り終了後該押圧を解除する第 ２の位置との間を変位する押圧手段と、該押圧手段を該
   第１の位置と該第２の位置とにそれぞれ変位させる駆動
   手段とを有することを特徴とするイージーロードカメラ
   のフィルム押圧装置。 ２、前記駆動手段は、熱の印加により前記押圧手段を前
   記第１の位置から前記第２の位置への変位または前記第
   ２の位置から前記第１の位置への変位の少なくともどち
   らか一方の変位をさせる熱応動弾性変形手段から成るこ
   とを特徴とする請求項１記載の装置。 ３、前記熱応動弾性変形手段は、形状記憶合金から成る
   ことを特徴とする請求項２記載の装置。 ４、前記駆動手段は、前記押圧手段がフィルムから離れ
   て退避するように付勢する付勢部材を有し、 前記熱応動弾性変形手段は、フィルム装填 時に、電圧を印加されると該付勢部材の付勢力に抗して
   前記押圧手段がフィルム先端部に当接係合してフィルム
   をスプールに押圧するように変形する形状記憶合金を有
   し、 フィルム空送り終了後に電圧印加が解除さ れると、前記付勢部材によって前記押圧手段がフィルム
   から離れて退避することを特徴とする請求項２記載の装
   置。 ５、前記駆動手段は、フィルム装填時に、前記押圧手段
   がフィルム先端部に当接係合して フィルムをスプールに押圧するように付勢 する付勢部材を有し、前記熱応動弾性変形手段は、フィ
   ルム空送り終了後電圧を印加されて、該押圧手段がフィ
   ルムから離れて退避するように該付勢部材を付勢するよ
   うに変形する形状記憶合金を有することを特徴とする請
   求項２記載の装置。 ６、前記押圧手段は、フィルムをスプールに押圧するた
   めにスプール室の周囲に設けられた弾性力を有するもの
   であって、該押圧手段の内部に装填された形状記憶合金
   と共に駆動手段を構成することを特徴とする請求項３記
   載の装置。