JPH0224557B2 - - Google Patents

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JPH0224557B2
JPH0224557B2 JP58014488A JP1448883A JPH0224557B2 JP H0224557 B2 JPH0224557 B2 JP H0224557B2 JP 58014488 A JP58014488 A JP 58014488A JP 1448883 A JP1448883 A JP 1448883A JP H0224557 B2 JPH0224557 B2 JP H0224557B2
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skin
mannequin
tube
layer
coil
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Jei Guriaa Junia Toomasu
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は動くマネキンに関し、より詳しくは顔
の皮膚を模擬した層とこの模擬皮膚を変形させる
運動要素の組合わせに関する。
ヴイラ(Vllla)の米国特許第4177589号におい
て、顔が動くマネキンの運動要素はピストン型操
作シリンダであつて、このピストンはシリンダ内
に空気圧を加えることによつて動かされ、ピスト
ンのこの運動はシリンダ内の圧力変化と共に変化
する。運動要素は口を取囲んで配設されたばねに
結合されていて、これらのばねを作動させる。上
記特許に記載されているマネキンは一見満足すべ
きもののように思われるけれども、かかる運動要
素は人が話しをしたり感情を表出したりしている
間に起こる実際の局所的変形、即ち顔の皮膚の運
動を唯不完全に模擬する、つまり模倣することが
できるにすぎない。人の顔の場合、顔面の筋肉は
細長くて、狭く平行な管状要素に類似の形をして
いる。本発明によれば、顔面筋肉のよりいつそう
忠実な模倣、したがつて人の顔の表情が新規な運
動要素を使用することによつて得られる。本発明
は、頭の少なくとも一部を模擬皮膚で被つて顔を
形成する基質と、皮膚を変形させるために皮膚に
近接して組合わされ、顔の色々な表情を模擬する
ための独立して作動する運動要素とを有する顔の
動きを模擬するマネキンにおいて、上記運動要素
は、皮膚に接触して取付けられ外部から視認でき
ない変形可能部材であつて、皮膚の輪郭にほぼ平
行でかつ合致して配置され、該運動要素は皮膚の
輪郭とほぼ平行でかつこれに一致した作動によつ
て変形し、選択された一つ又は複数の運動要素の
選択的作動が該運動要素に近接した皮膚の外観を
変形させて変化させ、顔の表情を模擬することを
特徴とする顔の動きを模擬するマネキンである。
第1図を参照して説明するに、参照数字10は
本発明の一実施態様による管状運動要素を示す。
この要素はエラストマーなどの変形しうる材料で
作つた管12の形をしている。この管は全体が参
照数字14で標示されているベローズの複数個の
区画を具備する。そうする代りに、ベローズを具
備したかかる管は薄板で形成することもできる。
管10がどのようにして使われるかによつて(そ
れは後に記載するつもりである)、管は変形しう
ると共に弾性を有するようにすることもできる
し、あるいは弾性をもたずに単に変形しうるよう
にすることもできる。ベローズ形運動要素は管1
0の縦軸10に垂直であつてよい、即ちベローズ
形運動要素は螺旋を形成してもよい。理解できる
ように、管が両端を閉じられて、そのために閉じ
られた容積を形成する状態では、管内の流体圧が
増加すると管のベローズ部分の伸びが生じる。管
の滑らかな部分の直径の変化、即ち管のベローズ
部分の直径の変化はこの際無視できる。
第2図を参照して説明するに、参照数字16は
概して薄い壁で作られた管12によつて又しても
形成された、本発明の管状流体運動要素の第2の
実施態様を標示する。膨張しうるベローズ部分1
4は第1図に示すものと概ね同じ構造をもつが、
この第2図の場合は螺旋の形をしている。付設さ
れている螺旋溝は鋼製のコイルばねのようなばね
要素18を具備する。動作の場合は、管12の内
部における流体圧が増大すると、ベローズ14の
膨張によつて又しても管の伸びが生じる。流体圧
が緩和されるとすぐばね18は、その固有のレジ
リエンス(reslllence)によつて、管12に働い
て管12をその初めの長さ、即ち定常状態におけ
る長さに戻す。
第3図について説明するに、参照数字24はプ
ラスチツク、木、硬質樹脂材料などで形成された
模擬した人の頭蓋骨、すなわち人以外のマネキン
の頭の外側顔面部である基質を標示する。参照数
字22はエラストマーの変形しうる層を形成す
る、皮膚を模擬する顔面材料を標示し、かかるエ
ラストマーとしては、たとえば、メチルポリシロ
キサン、天然ゴム、エチレンとポリプロピレンの
共重合体、SBR(プタジエンとスチレンの共重合
体)、ポリソブチレン・ゴム、ポリブタジエン・
ゴム、ニトリル・ゴム(ブタジエンとアクリロニ
トリルの共重合体)などの合成ゴムが含まれる。
かなりの弾性、即ちレジリエンスを有するばかり
でなく相当大きく伸長させなくとも変形させられ
る、即ち歪まされる能力を有するという性質を特
徴とするエラストマーは周知である。(スプリン
グ(Spring)の米国特許第2492129号、クリエブ
ル(Krieble)の米国特許第2457688号、ブツセ
(Busse)の米国特許第3454676号、オール(Orr)
の米国特許第3467620号、およびオフアレル
(O'Farrell)の米国特許第3836511号)。そうする
代りに、皮膚を模擬する顔面材料は変形しうる性
質をもつばかりでなく、少しはレジリエンス、即
ち弾性を示すような材料を包含するようにするこ
ともできる。
かかる材料は周知であつて、かかる材料にはポ
リビニルクロライド、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ナイロン66のようなポリアミド、およびポ
リエチレンテレフタレートのようなポリエステル
などが含まれる。層22と基質24は一般的に参
照数字10,16によつて標示された複数個の管
状要素をサンドイツチ状に挾んでいる。即ち、第
1図の運動要素10と第2図の運動要素16のど
ちらかの運動要素が使用されるのである。シート
22が弾性を有していれば、運動要素10と運動
要素16のどちらの運動要素も使用できる。皮膚
を模擬するシート部材22と運動要素のどちらか
がレジリエンスを有していて、そのために運動要
素内の流体圧が減じるとすぐに運動要素は正常状
態の位置、つまり定常状態の位置に復帰するとい
うことが必要である。もしも非弾性運動要素10
を使用するとすれば、シート22は弾性を有して
いなければならない。もしも運動要素10が弾性
を有しているとすれば、シート22は単に変形可
能でありさえすればよい。もしも運動要素16を
使用するとすれば、シート、つまり層22は単に
変形可能でありさえすればよい。もちろん、層2
2が要素16と同様に弾性を有していてもよいけ
れども。読者は第3図を考察して気づくものと思
うが、顔面の表情を模擬するためになされる、皮
膚を模擬する層22の変形は予め選択された組に
属する各管状運動要素内の流体圧を変化させるこ
とによつて生ぜしめられる。大気圧以上であるの
が好ましい、運動要素10,16の定常状態にお
ける内圧は運動要素がその定常状態において、即
ちマネキンが固定した表情をしている時に、普通
には長く伸ばされているようなものである。この
定常状態における値を中心として圧力が変動する
と、特定の組に属する各運動要素にすぐ接触して
いる層22の収縮とこれに伴う膨出を生じるか、
あるいは上記変動に対応する、層22の伸長を生
じる。従つて、第3図の実施態様の場合に、本発
明によつて顔面の表情、又はマネキンの頭に現わ
れる感動を模擬するには、管状運動要素10,1
6の特定の管状要素内の圧力をこれらの特定の管
状要素が定常状態でとる値を中心として選択的に
変化させ、それによつて前記特定要素に隣接する
層22の膨出と伸長のどちらかを生じさせること
が必要である。
第3図の管状運動要素10,16は、又第3a
図に示すように、マネキンの頭の外表面24に刻
設された相補性溝の中に配置されるようにしても
よい。第3図と第3a図の両方の図に使用されて
いる管状運動要素10,16の中間部分は接着剤
などによつて基質24に固着されているのに対し
て、ベローズ形運動要素14の各要素又は選択さ
れた特定の要素の上部は接着剤などによつてシー
ト22の裏面に付着されている。
皮膚を模擬する顔面シートの部分が行なう運動
の間に経時変動性対応関係をつくり出すため、マ
ネキンの頭24に内蔵された電気スピーカーなど
のスピーカーが発するスピーチ(唇の動き、渋
面、微笑など)を特定の組に属する運動要素内の
圧力変動と相関させる仕方は本発明の一部を形成
しない。かかる相関関係は日常の実験によつて確
立しうる。定常状態の圧力からの圧力偏差値は、
所望の表情が得られるようになるまで、模擬すべ
き皮膚に使用する材料ばかりでなく運動要素の数
及び位置にも依存する分量だけ変えられる。
第4図を参照して説明するに、同図には管状運
動要素10と16のどちらかを又使用する別の構
造が示されている。第4図において、運動要素は
シート22に関連して前に特定したような変形し
うるプラスチツク、即ちエラストマーから成る比
較的厚い変形しうる層26内に完全に埋設されて
いる。シート22の場合と同様に、この場合も
又、この層26の外表面は皮膚を模擬するような
物理的質感と色とを有する。第3図に示す実施態
様の場合のように、層26が単に変形可能なだけ
で弾性を有しない場合には、16のような(弾
性)管状運動要素を使用しなければならない。他
方、層26が変形可能なだけでなく弾性も有する
場合には、非弾性運動要素と(弾性)運動要素1
6のどちらも使用することができる。第4図の実
施態様の動作は第3図について記載したものと類
似している。(弾性運動要素16の)個々のベロ
ーズ区画14は、接着剤などによつて、各自の区
画の外縁において層26を貫通する円形断面の通
路の内面に付着されている。そうする代りに、層
26は管状運動要素を取囲むように成形してもよ
い。
第3図と第4図のどちらかの管状運動要素が弾
性を有しないならば、かかる管状運動要素が加圧
されてその内圧が定常状態の圧力条件にある時弾
性皮膚(第3図)の弾性層(第4図)のどちらか
がかかる管状運動要素と供働するように配置され
なければならない。
第5図を参照して説明するに、同図には管状運
動要素を組30にする配列が示されている。一般
に、運動要素(運動体10,16)は平行であつ
て概ね同一平面上にあるか、さもなければマネキ
ンの頭の基質24の外形に少なくとも倣つた配列
をとる。図面では組30にはかかる運動要素が数
にして3個あるように示してあるが、読者は任意
適当な個数の要素で組30を構成できるものと理
解されよう。組30を構成する数個の管状運動体
10,16の個々の運動体のベローズの長さは、
管状運動体の任意の1つの組に対して、その組か
ら選択された1個以上の運動体が作動されて(選
択された運動体の内圧が増加又は減少させられ
て)前記特定の組を構成する運動体が異なる長さ
の最大行程を生じるように変化させられる。組3
0は第3図または第4図に示す構造に使用するこ
とができる。
第6図について説明するに、参照数字32は組
30と類似の組を示し、組30と相違する点は組
32を構成する各管状運動要素10,16は異な
る長さのベローズ部分を有する束の形をしている
点にある。基質24を覆つて配設された運動要素
の組32のなかの選択された組がこの選択された
組を構成する運動要素内の流体圧の変動によつて
作動される点も組30の場合と又同様である。読
者は第5図及び第6図を考察し、第3図及び第4
図と比較すれば気付くように、運動要素の組3
0,32の任意の組を第3図と第4図に示す単一
の運動要素の任意の要素に代えて使用できること
を思い浮かべるであろう。概ね偏平な組30を使
用するか、比較的厚い組32を使用するか、それ
とも第3図と第4図に示すような単一要素を使用
するかの選択は個々の運動要素の長さに依存し、
マネキンに対し賦与しようと考えている表情に依
存し、さらにマネキンの頭の大きさに依存して決
められる。それは又運動要素がマネキンの顔面上
に占める位置にも依存する。たとえば、唇の筋
肉、Orbiclrcularls ovis(口輪筋)は運動要素の
束の組32によつて模擬されるのに、鼻の筋肉
dilatator naris anterlor(鼻腔前方拡張筋)は運
動要素の偏平な組30によつて模擬される。
本発明の一般型式の運動要素はそれ自体すでに
公知である。たとえば、エツグルストン
(Eggleston)の1924年の米国特許第1561065号に
はばねつきのベローズ構造を含む、膨張可能で、
且つ折畳み可能な要素が開示されている。さら
に、ピエール(Plerle)の1930年の米国特許第
1744241号には螺旋状波形構造を有する変形しう
る管が開示されているが、この波形構造はコイル
ばねを具備する。さらにブラウン(Brown)の、
1980年の米国特許第4241740号には同じ一般型式
の収縮可能な要素が開示されている。しかしなが
ら、これらの先行技術の構造のなかで、かかる管
状要素を皮膚を模擬する層、即ちシートとマネキ
ンの頭とに組合わされる運動要素として顔の筋肉
を模擬するために使用することを開示したものは
何一つとしてない。
さらに、生きているような人体を模擬するのに
ベローズを使用することはすでに公知である。
1936年のリウシユツツ(Liwschutz)の米国特許
第2047377号と1936年の同じ発明者の米国特許第
2065473号では、肢を動かす目的でベローズが関
節で接合された肢の接合部に使用されている。ベ
ローズ内の圧力変動によつてベローズの収縮又は
膨張が引き起こされ、その結果として肢の運動が
生じる。リウシユツツはまた下顎、唇および眼の
ような人体の顔(額から下顎まで)の部分を動か
すためにかかるベローズを使用することを企図し
ている。加えて、リウシユツツは人体に接続され
た話す機械も使用している。ベローズがどちらに
も使用されているという意味で、リウシユツツの
特許は皮相的には本発明に類似しているけれど
も、リウシユツツのベローズは生きているような
人体の肢、顎、眼などの運動を(模擬的に)起さ
せる一種の流体圧式アクチユエータであるにすぎ
ない。リウシユツツのベローズは生きているよう
なマネキンの頭に被せた顔面の皮膚のしわ寄せ、
引き伸ばし、膨らませなどを皮膚の変形によつて
模擬するためには決して使用されない。
使用時に、各運動要素の内部に閉じ込められた
流体、好ましくは空気、の一部を形成するという
ことは明らかである。種々の管状運動体内の空気
圧をその定常状態における値を中心として変動さ
せるために空気弁が使用される。管状運動体は互
に平行に配列するように図示してあるけれども、
管状運動体を異なる平面、すなわち層内に互にあ
る角度をなして配列しうることは明らかである。
これまでに記載してきた発明は、模擬の形状即
ちマネキンの皮膚上のしわ寄り、引伸ばしなどの
ような皮膚の運動を模擬することに関する。従つ
て、第1の人に似せた顔の基質24を用いて本発
明を実施すれば、その人の声に対応すると共にこ
の声に関連して通常とられる種々の顔面の表情を
模擬することが可能になるはずである。異なる顔
面の特徴を有する第2の人物を描写しようとすれ
ば、通常は異なる顔面の基台、即ち顔面の形状を
有する第2の頭の基質24を使用することにな
る。しかしながら、本発明の別の特徴によれば、
異なる顔面の特徴を有する別の顔を描写するため
の第2の、即ち、別の26のような変形しうる層
を使用することは必ずしも必要でない。
本発明のこの追加の特徴によれば、共働する管
状運動体10,16を具備したエラストマーの第
1の層、即ち26のような変形しうる材料が頭の
基質24の表面を覆つて配設される。マネキンの
基質24の全面が第1の層によつて覆われている
ものと仮定すれば、すぐに分かるように、種々の
管状運動体内の圧力を適当に定めることによつて
唇の厚み、眼窩の距離、頬骨の高さなどのような
所望の顔面の基本特徴を確定することができる。
これらの種々の管内圧力が定まりさえすれば、か
かる圧力は変わらず、管状運動体中のかかる時間
が経つても不変の圧力によつて第1の人物の顔面
の表情の模擬作用は定着する。前もつて、第2の
シート、即ちエラストマー、もしくは(又しても
26のような)変形しうる材料の層が第1の層、
即ちシートを覆つて配設される。第1の層はもち
ろん、第2の層もすでに記載したように作られ
る。こうして、特定の第1の個人を表現する、生
きているようなマネキンの動作が続いている間、
第2の、つまり外側の層、即ちシートは前に述べ
たようにして動作する。
第1の層の管状運動体内の定常状態の圧力の第
1の組によつて形成される基本的な顔面の釣合が
確立されるに先立つて、第2のシート、即ち層が
第1の層に被せられてもよいということはもちろ
んすぐに明白になることであろう。
別の時点になつて、第2の人を描写する、つま
り表現したくなつた場合には、第1の層の諸管状
要素が呈する管内圧力の値の組を設定し、それに
よつて描写すべき第2の人物の基本的な顔面の均
整などを決め、しかる後に前のようにして第2の
層を操作すればそれで充分である。第1の層の管
状運動体内の定常状態の圧力の値の組を固定する
ことによつて多数の基本的な顔面の均整が設立さ
れ得ることは明らかである。こうして、本発明の
第2の特徴によつて、マネキンの頭は描写すべき
人の基本的な顔面の均整を設定するために第1の
層を具備する一方、第2の層は模擬すべき人の、
たとえば話し言葉に付随した感動などの顔面の動
きを模擬する。従つて、いろいろな場合に、本発
明に従つて作られた生きているようなマネキンの
顔面の扮装を単に変えてやるだけで多数の個人を
描写することが可能である。
マネキンの頭100に使用されるような第1と
第2の層の用法が第7図に示されている。第1の
層260がマネキンの頭に形成される。この層は
第4に示す層26と同一の構造である。そうすれ
ば代りに、この層は第3図、または第3a図に示
す構造にすることもできる。260の構造に類似
の、第2の層、即ち外層262が層260に重ね
合わされる。2つの層は図示のように接触しても
よいし、あるいは変形しうる壁で分離されるよう
にしてもよい。これらの層の動作を述べれば次の
通りである。
模擬すべき人の顔面の部分はその全部または大
部分が第4図の層26に対応する、第1の層26
0の管状運動体10,16を作動させることによ
つて固定される。これは所望の顔面の均整が得ら
れるまで日常の実験を重ねることによつて達成さ
れる。その後、第1の層の諸管状運動体の内部流
体圧は時間が経つても変わらぬよう一定に保持さ
れる。
第2の層262が第1図乃至第6図について前
に記載したようにしてその動作を開始させられ
る。すなわち、層262がこの層が固定していて
変わることのない顔面の均整を有するマネキンの
頭をあたかも覆つていたかのようにして、操作を
開始させられるのである。
複数の顔面の均整を有する人を模擬しようとす
るならば、第1の層260の管状運動体10,1
6内の圧力を変え、(又しても日常の実験により)
所望の顔面の均整が得られるようになるまで、こ
の実験を続ける。
本発明の理解を助けるため、管状運動体10,
16は平行に図示されている。しかし、実際に
は、これらの運動体を1977年、ニユーヨーク市の
バウンテイブツクス社(Bounty Books)が版権
を所有して刊行した「グレイ氏の解剖学
(Grag′s Anatomy)」なる題の書物の第299頁の
第195図に示されているような、実際の顔面の
筋肉が配列されている仕方にならつて排列するの
が好ましい。この書物は、参考として本明細書中
に組み入れられている。
第8図を参照して説明するに、同図には、本図
でも又しても、皮膚を模擬する層と共働する運動
要素の別の実施態様が示されている。参照数字2
6は、前の場合と同様に、エラストマー材料の層
を標示し、この層はマネキンの頭の基質24の部
分に載置されている。参照数字34はコイルばね
の形の複数個の細長いばね要素の任意の1個を標
示する。図面を見易くするため、唯2個のコイル
ばねが図示されていて、これらのコイルばねの両
端はエラストマー26の縁面、すなわちエラスト
マの区画を越えて延びているように示されてい
る。コイルばね34は銅のような導電性の材料で
作られて、エラストマーの材料26内に埋込まれ
ている。参照数字36は軟鉄のような強磁性材料
の小粒子を標示する。
第8図の実施態様の作動様式を以下に述べる。
図示されてない適当な接続手段によつて、個々の
コイルばね要素34の全部を通つて電流を流す。
弾性はエラストマー26から引き出すことができ
るから、これらのばねは比較的弱いものであつて
よい。
エラストマー26とばね34の間の相対弾性
率、すなわちレジリエンスは異なる応用に対し変
えることができる。より大きな弾性率を望むので
あれば、鋼のばねを使用すればよい。電流が2本
の平行な針金を通り、しかも各針金において同一
方向に流れるものとすれば、これら2本の針金は
互に接合し合うようにする力を受けるということ
が知られている。この有名な物理的効果のため、
各コイルばね要素30の隣接する巻輪、すなわち
渦巻は電流がこれらのコイルを通つて流れるとす
ぐにかかるコイルの隣接する渦巻の全部を一緒に
動かそうとする力の作用を受けるはずだというこ
とを読者はすぐ理解できよう。この周知の電磁効
果を増強するため、即ちこの効果をいつそう高か
めるため、電流がこれらのコイルを流れることに
よつて惹起される磁場の強さを増すように強磁性
体の粒子36をエラストマー26に添加する。強
磁性体の粒子を撓み易い材料に結合させる技術は
周知である(モリナ(Molina)の米国特許第
4110236号、コツカルト(Cochardt)の米国特許
第3764539号、およびクロエンケ(Kroenke)の
米国特許第3428603号)。明らかなように、充分な
電流をコイルに通すとコイルは長さを収縮し、そ
れによつてコイルが埋設されている層26を変形
させる。コイルを流れる電流の正常状態、つまり
定常状態における電流値はこの状態においては僅
かばかりの短縮がコイルに見られるにすぎないよ
うなものであるけれども、この値を越えて電流を
増すとその上の短縮が起き、その結果としてエラ
ストマー26の締付けがいつそう助長される。コ
イルに流れる電流を減らすとコイル30の長さの
相対的伸長を生じ、その結果としてコイルにすぐ
隣接した諸領域におけるエラストマー26の表面
の平滑化、すなわちエラストマーの緊張がもたら
される。好ましくは、コイル30は皮膚を模擬す
る層26の露出面に比較的近く配置される。
ここまで来れば読者はコイル30が第1図乃至
第6図の実施態様における管状運動要素10,1
6と全く類似の様式で使用できるということを理
解できよう。従つて明らかなように、コイルばね
34は(第4図の用法で)第6図に示した形で使
用されるばかりでなく、第3図、第5図および第
6図に関連して示したようにしても使用される。
また明らかなように、第8図の実施態様は第7図
について示し、かつ記載したように使用すること
もできる。
螺旋コイルばね型運動要素を使用する代りに、
エラストマーを含む強磁性体粒子の間に埋設され
た撓み易い針金を使用することもできよう。これ
らの針金はマネキンの顔の外観と外形とをとるよ
うに形成され、かかる針金は鳥篭やフエンシング
のマスクを作るような仕方で少なくともその部分
区画においてはその全域にわたつて平行に配置さ
れる。日常の実験を通じて決定の上選択された針
金の諸対および針金対の諸組に直流電流を通すこ
とによつても又顔面の表情を模擬することができ
る。よりいつそう忠実な模擬を実現するには、互
に直交する針金の2個の格子を使用する。これは
第9図に示されていて、概して平行な針金42か
ら成る第1の格子が強磁性体の粒子36を分散さ
せて内蔵するエラストマーの層26に埋設され
る。針金44から成る第2の格子が第1の格子を
構成する針金に直角な方位に配置されている。図
示してない適当な接続手段によつて、第1の格子
と第2の格子を構成する針金の各組はその全長に
わたつて、あるいは単にその選択された部分に限
つて電流を流すようにされる。第8図の実施態様
の場合と同様に、隣接する平行な針金の間に生じ
た磁場はこれらの針金を接近させるように動か
し、こうしてかかる針金に接触しているエラスト
マーの層を変形させる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様による管状運動要
素の部分断面図を示す。第2図は類似の図であつ
て、第2の実施態様を示す。第3図は管状運動要
素が如何にして変形しうる皮膚と人の頭蓋骨の支
持体とに結合されるかを示す部分斜視図である。
第3a図は第3図に類似の図であつて、第3図の
変形態様を示す。第4図は第3図に類似の図であ
つて、管状運動要素を皮膚を模擬する層に結合す
る別の仕方を示す。第5図は平面内に配列され
た、本発明の管状運動要素の3個から成る組を示
し、各要素のベローズの長さは相違している。第
6図は同一平面内になく、束の形に配列された、
本発明の3本の管状運動要素を示し、各要素のベ
ローズの長さは相違している。第7図は第1図又
は第2図の管状運動要素に結合された、2層の変
形しうる材料を具備したマネキンの頭を示す切欠
図である。第8図は第4図に類似の図であつて、
さらに別の細長い運動要素を示し、同図の場合か
かる運動要素は電気的に付勢される針金のコイル
の形をしている。第9図は第7図に類似の図であ
つて別の型の運動要素を示す。 10……運動要素(非弾性)、12……管、1
4……ベローズ、16……運動要素(弾性)、2
2……(変形しうる)層、24……基質、26…
…(変形しうる)層、30……組(運動要素の)、
32……組(運動要素の)、34……螺旋コイル、
36……強磁性体の粒子、42……針金、44…
…針金、100……頭、260……第1の層、2
62……第2の層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 頭の少なくとも一部を模擬皮膚で被つて顔を
    形成する基質と、皮膚を変形させるために皮膚に
    近接して組合わされ、顔の色々な表情を模擬する
    ための独立して作動する運動要素とを有する顔の
    動きを模擬するマネキンにおいて、 上記運動要素は、皮膚に接触して取付けられ外
    部から視認できない変形可能部材であつて、皮膚
    の輪郭にほぼ平行でかつ合致して配置され、該運
    動要素は皮膚の輪郭とほぼ平行でかつこれに一致
    した作動によつて変形し、選択された一つ又は複
    数の運動要素の選択的作動が該運動要素に近接し
    た皮膚の外観を変形させて変化させ、顔の表情を
    模擬することを特徴とする顔の動きを模擬するマ
    ネキン。 2 上記運動要素が、その中の流体圧の変化によ
    つて、その長さ方向に沿つて伸縮し、かつその直
    径の変化が無視し得る程度のものである伸縮管に
    よつて形成されている請求項1記載のマネキン。 3 上記管が、弾性を有し、流体圧力が減じられ
    たときに定常すなわち休止の長さに収縮可能であ
    る請求項2記載のマネキン。 4 上記皮膚が、弾性を有し、定常すなわち休止
    の外形を有し、管内の流体圧力が増加すると、該
    管に近接した皮膚が管の長さ方向に平行に伸張
    し、管内の流体圧力が減じるとその定常の形状に
    戻る請求項2記載のマネキン。 5 上記各管が、僅かに伸張した安定状態の圧力
    から動作し、この管に近接した皮膚が定常の外形
    を有し、管内の圧力の増加及び減少がそれぞれの
    管の伸張及び収縮、また近接する皮膚の伸張及び
    圧縮又は膨張をもたらす請求項3記載のマネキ
    ン。 6 上記皮膚がシート状で、上記管が、頭基質と
    皮膚との間に配置されている請求項3記載のマネ
    キン。 7 上記皮膚が層状であつて、該層の厚さが上記
    管の直径よりも大きく、管が上記層に少なくとも
    部分的に埋込まれている請求項3記載のマネキ
    ン。 8 上記管が、上記層に完全に埋込まれている請
    求項7記載のマネキン。 9 上記管状の運動要素がベロース管である請求
    項2記載のマネキン。 10 上記ベロース管が、螺旋溝を形成してお
    り、コイルスプリングがこの溝に外側から配置さ
    れている請求項9記載のマネキン。 11 上記運動要素が、群すなわち筋膜状に配置
    されて人体の顔の筋肉を模擬する請求項2記載の
    マネキン。 12 上記運動要素が、電導線によつてつくられ
    た螺旋コイルによつて形成され、各螺旋コイルを
    流れる直流がコイルの隣接する巻き線の間に引張
    り力を発生させ、コイルをその長さ方向に沿つて
    収縮させ、これに近接した皮膚を変形させる請求
    項1記載のマネキン。 13 上記コイルが皮膚に埋込まれている請求項
    12記載のマネキン。 14 上記皮膚とコイルが弾性を有し、該コイル
    を流れる直流が、該コイルが僅かに収縮した定常
    すなわち安定状態の値であるとき、該コイルに近
    接した皮膚が定常の形状であり、該流れが定常値
    から増加し又は減少すると、コイルがさらに収縮
    し及び伸張及び弛緩し、これに対応して皮膚の圧
    縮及び伸張がなされる請求項12記載のマネキ
    ン。 15 上記皮膚内に強磁性体が分散され、皮膚の
    有効な透磁率を増加させ、これによつてコイルす
    なわち電導線を電流が流れるときに、上記引張り
    力を増加させる請求項12記載のマネキン。 16 上記皮膚とこれに組合つた運動エレメント
    が、第1層すなわち第1薄層を形成し、皮膚及び
    これに組合わされた運動エレメントによつて形成
    される第2層すなわち第2薄層が上記第1薄層の
    外側に設けられ、第1薄層が第1の模擬された人
    に対応した第1組の基本的な顔面特性を成立させ
    るために使用され、第2の層すなわち第2薄層は
    複数の顔面表情を模擬するために使用され、次
    に、上記第1層すなわち第1薄層が第2の模擬さ
    れた人に対応した第2組の基本的な顔面特性を成
    立させるために使用され、上記第2の模擬された
    人の複数の顔面表情はさらに第2層すなわち第2
    薄層によつて模擬される請求項1記載のマネキ
    ン。
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