JPH02243916A - 傾斜角度センサ - Google Patents

傾斜角度センサ

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JPH02243916A
JPH02243916A JP6348489A JP6348489A JPH02243916A JP H02243916 A JPH02243916 A JP H02243916A JP 6348489 A JP6348489 A JP 6348489A JP 6348489 A JP6348489 A JP 6348489A JP H02243916 A JPH02243916 A JP H02243916A
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JP
Japan
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magnetic
magnetoresistive element
cylindrical
magnet
liquid chamber
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JP6348489A
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Masahisa Ito
伊藤 昌久
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NIPPON AUTOM KK
Nippon Automation Co Ltd
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NIPPON AUTOM KK
Nippon Automation Co Ltd
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、被測定物の傾斜角度を検出するだめの傾斜角
度センサに関し、さらに詳しくは、中空円筒形状の永久
磁石内に磁性球体と磁気抵抗素子とを配設し、該磁気抵
抗素子に対する該磁性球体の相対的な回転角度の変化を
電気信号として連続的に出力することにより、被測定物
の傾斜角度を検出するための傾斜角度センサに関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]従来、
被測定物の傾斜角度を測定するためのセンサとしては、
■磁性流体と磁石とを組み合わせる方式、■磁石とコイ
ルと振り子とを組み合わせる方式、■非磁性体製(例え
ば陶磁器製)の円筒容器中に装填された球状磁石と、そ
の容器の外周の適所に固定した複数の磁気センサとを組
み合わせる方式、■非磁性体製(例えば陶磁器製)の円
筒容器(又は受は皿)中に装填された磁性球体と、該容
器における鉛直方向の外周面に固定した板状又は棒状の
永久磁石及びその延長線上に配置した磁気抵抗素子とを
組み合わせて、容器が傾斜したときの磁性球体の離反に
より、磁石から磁気抵抗素子に作用している磁界強度に
影響を与え、その変化を電気的に検出する方式、等が知
られている。
しかるに、上記■のものにあっては、磁性流体の粘度が
変わると、応答速度も変化する。これは磁性流体の粘度
が温度により変化する特性を有するからであり、従って
センサが正確に作動可能な使用温度の範囲が狭いという
問題がある。
上記■のものにあっては、振り子を使用するため、配設
する素子の数に応じたON・OFFが可能であるが、連
続的な電気出力はできないこと、また振り子の支点とな
る軸受は機構を設ける必要がある等構造が複雑となりコ
ストが高(なる。さらに、他の方式のものに比べ振動等
の機械的外力に対して弱いという強度上の問題がある。
上記■のものにあっては、複数の磁気センサを必要とす
るため、連続的な電気出力を得ることができないこと、
また構造が複雑でかつコスト高となる問題がある。
さらに、上記■のものにあっては、検出可能な範囲が容
器の最下点を中心とした極めて局部的な部分でのON・
OFFに限られてしまうこと、また磁性球体の変化に対
応する連続的な出力信号が得られないという問題がある
そこで本発明の目的は、上記した問題点を解消し、1個
の磁気抵抗素子を用いて被測定物の傾斜角度を少なくと
も180°の角度の範囲でかつ連続的な電圧変化として
測定することのできる傾斜角度センサを提供することに
ある。
本発明の他の目的は、周辺温度の変化に影響されたりす
ることなく、被検出体の傾斜角度を正確に測定でき、か
つ簡単な構造により安価に製造できる大量生産に適した
傾斜角度センサを提供することを目的とする。
本発明のさらに他の目的は、所定角度の傾斜状態が一定
時間以上継続する場合、または所定の傾斜角度になるま
でに一定時間以上かかった場合のみに作動するセンサ、
すなわち急激かつ短時間の傾斜変化は無視することので
きる傾斜角度センサを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段] 本発明の傾斜角度センサは、「内側層と外側層との2極
に分極して着磁された円筒形に形成され、該円筒内で同
一の磁界が円筒軸心で反発し合ってバランスするように
形成される磁石と、磁気抵抗パターン面の略中心部を該
磁石の円筒軸心が直交する位置となるように、該円筒内
に配設された磁気抵抗素子と、上記円筒内において該磁
気抵抗素子の周囲に無端または有端の環状に形成された
密閉の液体室と、該液体室内に充填された液体の抵抗を
受けながら、該磁気抵抗素子を中心としてその周囲を正
逆公転自由に、該液体室内に装填された磁性球体と、を
有し、上記磁気抵抗素子と磁性球体との相対的な回転角
度の変化を連続的な電気信号として出力することにより
、被測定物の傾斜角度を検出可能に設けてなるjことを
特徴とする。
(作用) 同一磁極で内周面を形成した円筒磁石の内空においては
、常態において、磁力線は円筒軸心を中心として互いに
放射状に反発し合って、その略軸心においてバランスす
るため、該略軸心部に、所定の磁界作用を電気信号とし
て検出する磁気抵抗素子を配設しても全方向の磁界がバ
ランスして打ち消し合い、出力信号を得ることはできな
い。
しかるに、上記した構成に係る本発明の傾斜角度センサ
は、内側周面が同一磁極で覆われた円筒60石とその略
軸心部に配設された磁気抵抗素子との間に磁性球体が装
填されている。
しかも、該磁性球体は該円筒内に形成された環状の液体
室内に密閉充填されたダンパ液中にあって液体の抵抗を
受けながら移動自由に装填されている。
したがって、該円筒磁石の内面と磁性球体とが直接又は
間接に接触して磁気的に結合した部分は磁性球体が周囲
より突出した磁路を形成するので、磁力線が通り易くな
る。その結果、該磁力線は磁気抵抗素子の中心を貫通し
、それに反発対向する磁力線よりも強くなるので、該磁
気抵抗素子の中心部を外れた位置でバランスすることに
なる。すなわち、円筒磁石内空における上記した対抗磁
束相互のバランス状態は、磁気抵抗素子の中心と磁性球
体とを結んだ方向だけが他の方向と異なるものとなる。
而して、磁性球体が被測定物の傾斜に伴い磁気抵抗素子
周囲を移動することにより、磁性球体を通過する磁力線
(貫通磁界)と磁気抵抗素子との相対的な回転角度が変
化する。このとき、磁性球体は液体室内でダンパ液の抵
抗を受けながらゆっくりと移動するので突発的な衝撃等
による瞬間的な傾斜変化には反応せず、一定の傾斜が一
定時間維持された場合または一定の傾斜角度に至る速度
が所定スピード以下の場合のみ反応する仁とになる。
本発明の傾斜角度センサによれば、この回転角度の変化
を磁気抵抗素子からの連続的な電気信号として出力し、
被測定物の傾斜角度を正確に測定することができる。
(実施例) 次に1本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図及び第2図は本発明の一実施例にかかる傾斜角度
センサの斜視図である。lは永久磁石10より構成され
る中空円筒体であり、磁気抵抗素子13と磁性球体15
とを内設している。なお、本実施例においては、該永久
磁石lOの外面には外部保護層12が、内面には磁性球
体15を転動し易(するための十分平滑な内面と必要な
硬度を有する内部保護層11が、嵌め込みされあるいは
コーティングされている。
永久磁石lOは、第2図の一部切欠分解斜視図に示すよ
うに、中空円筒形状であり、かつ、例えば、内側層がN
極に外側層がS極となるように(第5図参照)、内側層
と外側層とに2極分極して着磁されている。従って、常
態における永久磁石lOの筒体内部磁界は、N極で周囲
を覆われているので、磁力線が互いに反発し合い、筒体
の略軸心付近において反発力がバランスした状態が保持
されている。
磁気抵抗素子13は、後述のケーシング2,3の突出部
21.31に固定される円筒状の支持部材14内部に収
納支持され、かつ、第5図に示すように、永久磁石10
の筒体軸心が磁気パターン面140の略中心を通って直
交するように配設される。而して、永久磁石10からは
該磁気抵抗素子13の磁気パターン面140に沿って3
60゜の全方向の放射状外部磁界が付与される。
磁性球体15は、鉄等の強磁性材料からなり、磁気パタ
ーン面140の仮想延長面が横切る永久磁石lOの内周
面上であって、磁気抵抗素子13の周囲に形成される液
体室19内に装填される(第3図及び第4図参照)。こ
の液体室19は、永久磁石lOの内周面、支持部材16
外周面およびケーシング2,3の突出部21.31の内
端面とにより環状に形成される密閉空間であり、すなわ
ち磁性球体15は、この液体室19に充填された適宜粘
稠度の水、シリコンオイル等のダンパ液中を正逆転動自
由に装填される。16は円筒磁石10内壁と支持部材1
4との間に介在配置して液体室19を仕切るための隔壁
板であり、磁性球体15が転動する際に押圧された液体
が該球体15とともに同方向に流動しないように抑止し
、球体15に対して所定の液体抵抗を付与するためのも
のである。もっとも、ダンパ液の粘稠度が十分大きい場
合にはこの隔壁板16を設けずに、単純な無端環状の液
体室に形成してもよい。17a。
17b、18a、18bは適宜位置に配置したシール用
Oリングである。
而して、常態において磁気パターン面140の略中心部
すなわち永久磁石10の略軸心でバランスしている反発
磁界、すなわち磁気パターン面140に作用する外部磁
界は、この磁性球体15の装填により、そのバランス状
態が変化する。つまり磁性球体15を通過する磁力線と
、これに対向反発する磁力線とが磁気抵抗素子13の中
心部から外れた点でバランスすることになる。このとき
、上記した磁気抵抗素子13はこの反発磁界のバランス
状態の変化に伴ない、相応する電気信号を出力する。
かかる構成からなる中空円筒体1は、測定対象物の被検
出面(図示せず)に当接すべき少な(とも一つの平面た
る基準面Kを有するケーシングに支持固定される。
例えば、第1図及び第2図に示したように、突出部21
.31及び基準面Kをそれぞれ形成した2つのケーシン
グ2,3を対向配置し、該突出部21.31に中空円筒
体lを嵌合せしめその開口部を閉成し、筒体軸心が基準
面に平行となるように固定用ボルト4を締着して支持固
定する。なお、ケーシング2,3の突出部21.31に
は、磁気抵抗素子13の保持用支持部材14を嵌合固定
するための溝22.32が設けられてい、る。また、ケ
ーシング3には磁気抵抗素子13用の電源コード5をセ
ンサ外部に引き出すための孔33が形成されている。
ここで、上記した磁気抵抗素子13は、第5図及び第6
図に示すように、ガラス製、セラミック製等の非磁性材
料からなる基板130の上面に、蒸着やスパッタリング
等により櫛歯状の磁気抵抗パターン140を形成し、こ
れをリードフレームのアイランド部150に載置して各
端子160〜163をリード端子151〜154に結合
したのち、第5図に示すようにバイアス磁石180を積
層し、さらに外被用のプラスチック等のモールド170
層により全体を密封したもの、または、第6c図に示す
ように、バイアス磁石180のみモールド170層外に
積層したものである。
而して、バイアス磁石180の磁界は、第5〜60図に
示すようにY軸方向すなわち上記パターン140の全て
の櫛目方向に対して45゜に作用するように設定される
。このバイアス磁界により、磁気抵抗パターンの磁気ヒ
ステリシスによる不都合が解消される。すなわち、外部
磁界特に弱磁界において同一磁力でも履歴により出力電
圧に相違が生じるという欠点を除去し、第7図に示すよ
うな安定したリニアな出力電圧特性を生じさせるための
補正機能を持つものである。
なお、このバイアス磁界を発生させるに当り、第6c図
に示すようにバイアス磁石180をモールド170層の
外面例えば底面に接着等1こより外付は固着することと
してもよいが、この場合には磁気抵抗パターン面との間
隔が大きいので強力な永久磁石が必要となる。
そこで、より効率のよい構成として第6a図及び第6b
図に示すものを提案する。すなわち、基板130として
硬磁性材料を用い、上記パターン中の全ての櫛目方向に
対して45°のバイアス磁界が作用するようにパターン
形成前の段階またはパターン形成後の適宜な時期に着磁
することにより、磁気抵抗パターン140面との間隔を
至近距離とし、これらをモールド170層内に密封固定
した素子とするものである。
この方式の利点は、基板130が通常正方形または矩形
に成形して使用されるため、いずれか−辺に対して直角
な方向に磁束が生じるように位置決めして正確にfff
!することが容易であるとともに、このような方形の基
板130の各辺に対してそれぞれ45°の角度の櫛目に
よるパターンを正確に形成することが容易である、とい
うことである。
また、パターン面に接した至近距離に基板130と共通
のバイアス磁石180が位置することとなるので、非常
に弱い磁力でもってヒステリシス補正のために必要なバ
イアス磁束量を供給することができ、永久磁石10によ
る外部磁界が弱い場合にも高感度で出力できるので、磁
気センサとしての性能を向上させることができる。さら
に、バイアス磁石をより薄型にすることができる。
なお、第6b図に示すように、基板130と磁気抵抗パ
ターン面140との間に平滑度の高い薄膜の絶縁層19
0を介在させることにより、磁気抵抗パターン140を
均一厚さの平滑な面に形成するとともに、バイアス磁石
180が導電性材料であるときにおけるリードフレーム
のアイランド部150との絶縁性を確保するようにして
もよい。
かかる構成の傾斜角度センサによれば、基準面Kが重力
方向に対して直角であるとき、磁気抵抗素子13の中心
と磁性球体15の中心は、第5図のY軸上に位置する。
このとき、磁気抵抗素子13に対する永久磁石lOから
の磁界作用は、磁性球体15を通過する貫通外部磁界(
Hex)の角度すなわちY軸方向によって決定され、こ
の場合にセンサから出力される電圧は、第7図のグラフ
において原点(P)にある。
なお、この出力特性グラフにおいてはX軸を回転角度0
°としているからY軸は回転角度90゜を示ず。
また、基準面Kが第1図において実線矢印e方向に傾斜
すると、中空円筒体1を構成している永久6n石lOと
磁気抵抗素子13はケーシング2゜3とともに同じくe
方向に回転する。このときEQ性球体15は、磁気抵抗
素子13に対して常に重力方向すなわち第5図Y軸上に
位置しようとする。かかる状態は、相対的には磁性球体
15が磁気抵抗素子13の周囲を回転しているとみるこ
とができる。
かかる見方をした場合、磁性球体15は、第5図におい
て実線矢印g方向に回転していることになる。その結果
、Ua気低抵抗素子13対する貫通外部磁界(Hex)
の相対的角度が変化し、それに伴って出力電圧が第5図
破線矢印aで示す変化となる。ここで、磁性球体15は
液体室内において少なくとも180°の角度の範囲で移
動可能であるから、この出力変化は第7図から明らかな
ように、略正弦波状に変化するが、少な(とも原点(P
)から+60°すなわち角度90°から150°までの
回転角の間では、磁性球体15の回転角度に相応して(
P)から(Q)までの直線的な出力電圧の増加が得られ
る。
一方、基準面Kが第1図において破線矢印f方向に回転
傾斜した場合には、E11性球体15は第5図破線矢印
り方向に回転することになる。
この場合の磁気抵抗素子13に対する貫通外部磁界(H
ex)の角度変化に伴う出力電圧の変化は、第7図破線
矢印すで示す変化となる。このとき、少なくとも原点C
P)から−60°すなわち角度906から30°までの
回転角の間では、磁性球体15の回転角度に対して(P
)から(R) までの直線的な出力電圧の減少が得られ
る。
なお、第7図の磁性球体15の回転角度に対する出力電
圧の変化グラフにおける負のピーク(S)、原点(P)
及び正のビーク(T)の各点に対応する合成磁界の方向
と磁気抵抗パターン140との関係を第8a〜80図に
示す。
同図において、Hb iはバイアス磁石による6R界を
、Hexは磁性球体15を通過して磁気抵抗素子13を
貫通する貫通外部磁界を、)I c o mは′Hbi
とHe xとによる合成磁界をそれぞれ表す。
上記のように、直線的な出力電圧を得られる精密な磁気
抵抗素子13を使用すれば、動作基準点の原点(P)を
境として、出力電圧のr正」 「負jにより左右又は前
後の傾斜(又は回転)方向を区別して知ることができる
と同時に、その傾斜角度も正確に検出することができる
さらに、本発明によれば、磁気抵抗素子13としてさほ
ど精度の高くないものを使用した場合であっても、スイ
ッチング用のセンサとして十分な機能を有する。すなわ
ち、出力電圧特性グラフが通常の滑らかな曲線波形の正
弦波であって、直線的な出力電圧部が得られない精度の
低い磁気抵抗素子であっても、第5図に示した(S)ま
たは(T)が動作基準点となるように、磁気抵抗素子1
3と磁性球体15との相対的な回転角度を初期設定して
おき、かつ例えば動作基準点を(Tl とした場合には
「しきい値j」を設けることにより、スイッチングする
ことができる。
この場合に、出力電圧がしきい値jよりも高いとき、す
なわち各点(T) 、 (m) 、 (n)で囲まれた
領域での出力と、しきい値jより低いときの出力は、両
方とも「+」の電圧であるため傾斜(又は回転)の「方
向」は認識することは出来ない。しかし、しきい値jを
境として所定の角度の範囲内であるか、又はその範囲外
であるかを識別することによりスイッチングを行なうこ
とができるものである。而して、このしきい値jを、ボ
リューム等の可変機構を用いて任意に設定することによ
り、各種の安全装置や警報装置に適用することができる
しかも、本発明によれば、Ua性球体15は転動移動す
る際に、液体室19内においてダンパ液の粘稠度及び磁
性球体15と液体室の内壁との間隙面積(クリアランス
)に応じたダンパ液の抵抗を受けつつ移動するので、基
準面Kが急激に傾斜したり揺動したりしても、磁性球体
15が激しく正逆方向に転動することがない。すなわち
、磁性球体15に液体の抵抗を作用させることにより、
ケーシング2,3の設置される状況に応じて磁性球体1
5の応答感度を調節することができ”るものである。
(発明の効果) 本発明の傾斜角度センサによれば、磁気抵抗素子を中心
としてその周囲を自由に転動公転するように磁性球体を
配設し、両者の相対的な回転角度に応じた連続的な電気
信号に変換して検出することにより、被測定物の傾斜角
(回転角)を測定する構造であるため、磁性流体を使用
したセンサのように周辺温度に左右されることがないと
ともに、複数の素子を列設する場合の出力信号の不連続
や、コスト高の欠点がない。
また、磁性球体がダンパ液中を移動する構造であるので
、瞬間的に生じる傾斜変化に反応することがなく、被測
定物が一定時間一定角度以上の傾斜を生じたとき、また
は所定以下の速度で一定の傾斜角度となったときのみ反
応出力するように設けることができる。したがって、例
えば本発明にがかるセンサを自動車内に配設した場合等
において、一定時間一定傾斜が維持されなければ反応し
ないので、自動車等の走行中に多少の揺れが生じても該
センサに接続される警報計器類が誤作動することを防止
できる。
さらに、素子又は磁石の一方を重力方向に姿勢保持する
ための内部回転体やこれを支持するための精密な軸受は
機構も不要であるので、簡単な構造で安価に製造でき大
量生産に適しているとともに、取扱いも簡易であり、建
設、農業分野その他あらゆる分野における傾斜角(回転
角)の検出に使用することができる。
さらに、磁気抵抗素子として、バイアス磁石を磁気パタ
ーン面に密接配置して磁気効率を向上せしめたものを使
用すれば、回転角度に対応して電圧変化を広範囲に亙り
リニアに出力することのできる高感度な傾斜角度センサ
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る傾斜角度センサの一実施例を示す
斜視図、第2図は同実施例の一部切欠分解斜視図、第3
図は同実施例の一部切欠側面図、第4図は第3図IV 
−IV断面図、第5図は磁気抵抗素子と磁性球体を通過
する貫通外部磁界との関係を示す一部切欠概略構成斜視
図、第6a〜60図は磁気抵抗素子の実施例を示す第5
図VI −Vl’断面図、第7図は貫通外部磁界の回転
角度に対する電圧出力特性グラフ、第8a〜80図は磁
気抵抗素子におけるバイアス磁界と貫通外部磁界の合成
磁界の関係を示す説明図、である。 30・・・・・・基板 40・・・・・・磁気抵抗パターン 80・・・・・・バイアス磁石

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)内側層と外側層との2極に分極して着磁された円
    筒形に形成され、該円筒内で同一 の磁界が円筒軸心で反発し合ってバランス するように形成される磁石と、 磁気抵抗パターン面の略中心部を該磁石 の円筒軸心が直交する位置となるように、 該円筒内に配設された磁気抵抗素子と、 上記円筒内において該磁気抵抗素子の周 囲に無端または有端の環状に形成された密 閉の液体室と、 該液体室内に充填された液体の抵抗を受 けながら、該磁気抵抗素子を中心としてそ の周囲を正逆公転自由に、該液体室内に装 填された磁性球体と、 を有し、上記磁気抵抗素子と磁性球体との 相対的な回転角度の変化を連続的な電気信 号として出力することにより、被測定物の 傾斜角度を検出可能に設けてなる傾斜角度 センサ。
  2. (2)上記請求項1に記載の傾斜角度センサにおいて、 被測定物に当接すべき基準面を有する ケーシングと、 円筒軸心が略水平となるように該ケーシ ングに支持固定され、かつ該ケーシング壁 面により開口部が閉成された筒状の永久磁 石と、 強磁性体薄膜製の磁気抵抗パターン層に バイアス層を積層してなり、かつ上記ケー シングに連設された非磁性体製の支持部材 を介して上記永久磁石円筒体内に配設固定 された磁気抵抗素子と、 該永久磁石の円筒内周面、該磁気抵抗素 子用の支持部材の外周面及びケーシング壁 面とにより密閉した環状空間に形成された 液体室と、 該磁気抵抗パターン面の仮想延長面が横 切る永久磁石内周面上において該液体室内 を転動自由に挿填されて、筒状の永久磁石 内の反発磁界のバランスを変化させる磁性 球体と、 を備えたことを特徴とする傾斜角度セン サ。
JP6348489A 1989-03-17 1989-03-17 傾斜角度センサ Pending JPH02243916A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021786A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Mitsubishi Motors Corp 車両の路面傾斜角算出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021786A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 Mitsubishi Motors Corp 車両の路面傾斜角算出装置

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