JPH02242559A - 高圧金属蒸気放電灯用発光管における端部閉塞体 - Google Patents

高圧金属蒸気放電灯用発光管における端部閉塞体

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JPH02242559A
JPH02242559A JP6436089A JP6436089A JPH02242559A JP H02242559 A JPH02242559 A JP H02242559A JP 6436089 A JP6436089 A JP 6436089A JP 6436089 A JP6436089 A JP 6436089A JP H02242559 A JPH02242559 A JP H02242559A
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JP
Japan
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electrode shaft
lead member
buried
molded body
end closure
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Pending
Application number
JP6436089A
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English (en)
Inventor
Koji Izumitani
泉谷 宏次
Yujiro Kono
河野 雄二郎
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、高圧金属蒸気放電灯(以下、HIDランプと
呼称する)用発光管における端部閉塞体に係り、特に焼
結時におけるクラックの発生が効果的に防止され得て、
性能の向上とその安定化が有利に図られ得るH T D
ランプ用発光管における端部閉塞体に関するものである
(背景技術) 従来から、発光管として透光性セラミックス管を用いた
)IIDランプにおける発光管端部閉塞体としては、特
公昭60−35422号公報等に明らかにされている如
く、例えば酸化アルミニウム粉末と金属タングステン粉
末を混合、焼結した導電性のサーメットにて構成されて
なる、導電性のディスク(エンドキャップ)に対して、
その発光管内側に位置する側の面に放電用の電極軸を、
また発光管外側に位置する側の面に給電用のリード部材
を、それぞれの端部において埋入、立設せしめてなる構
造のものが、好適に用いられてきている。このような導
電性のサーメットディスクを用いることによって、発光
管内に封入されるハロゲン化物に対する耐蝕性が有利に
確保され得ると共に、発光管の気密性をより有利に得る
ことができるのである。
ところで、このような導電性サーメットディスクからな
る端部閉塞体における電極軸およびリード部材の取り付
けに際しては、ハロゲン化物との反応や点灯時の高温な
どが問題となってロウ材の使用が困難であるために、通
常、特開昭59−35353号公報等に記載されている
如く、かかる端部閉塞体を形成する成形体(サーメット
ディスク・グリーン体)に設けられた埋設穴内に電極軸
およびリード部材を挿入し、該成形体の焼結時に生ぜし
められる収縮を利用して、それら電極軸およびリード部
材を焼き嵌める方法が、採用されている。
しかしながら、このように電極軸やリード部材を成形体
の焼結時の収縮にて焼き嵌めるには、成形体の焼結収縮
によって固定する力の加減が難しく、また成形体を構成
するサーメット材料と電極軸及びリード部材を構成する
タンゲスアン等の金属との間の熱膨張係数の差が余りに
も大きなものであることから、かかる焼結、冷却に際し
て、成形体にクランクが生じ易く、その結果、発光管が
リークして、光束の低下を招いたり、不点灯に至る等の
問題があった。
そのために、従来では、米国特許第4507584号明
細書に示されている如(、成形体に設けられた埋設穴内
に焼き嵌められるコイルを介して電極軸やリード部材を
取り付ける手法や、実開昭6188658号公報に示さ
れている如く、電極やリード部材を複数本の撚り線にて
構成する手法、或いは実開昭63−58456号公報に
示されている如く、電極軸やリード部材に素線を添わせ
て焼き嵌める手法などが、提案されている。
しかしながら、上述の電極軸やリード部材をコイルを介
して取り付ける第一の手法にあっては、電極軸やリード
部材の保持力が充分に得られ難いために、それら電極軸
やリード部材が抜は易いといった不具合を有していたの
である。更に、かかる第一の手法では、サーメットディ
スクに対するコイル、或いはコイルに対する電極軸やリ
ード部材の接触抵抗が大きくなり易く、また電極軸やリ
ード部材を撚り線にて構成する第二の手法、或いは電極
軸やリード部材に素線を添わせる第三の手法では、電極
軸やリード部材とサーメットディスク(端部閉塞体)と
の間の接触抵抗が大きくなり易いために、それら何れの
手法にあっても、電極軸とリード部材との間の電気抵抗
が増大し、局部発熱が惹起される恐れがあったのであり
、それによってランプの性能が低下するといった問題を
も内在していたのである。
(解決課題) ここにおいて、本発明は、上述の如き事情を背景として
為されたものであって、その解決課題とするところは、
電極軸とリード部材との間の電気抵抗の増大を回避しつ
つ、電極軸やリード部材の焼き嵌めに際してのクラック
の防止が有利に図られ得る高圧金属蒸気放電灯用発光管
における端部閉塞体を提供することにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本発明の特徴と
するところは、対応する一方の面に電極軸が、他方の面
にリード部材が、それぞれの端部において埋設せしめら
れてなる構造を有し、透光性セラミックス管の端部を閉
塞することにより高圧金属蒸気放電灯用発光管を構成す
る、高圧金属蒸気放電灯用発光管における端部閉塞体で
あって、所定の導電性サーメットを与える材料より得ら
れる成形体を用い、該成形体に対して前記電極軸及びリ
ード部材のうちの少なくとも一方が埋入される埋設穴を
設け、且つ該埋設穴の内周面を粗面化すると共に、かか
る埋設穴内に挿入された電極軸若しくはリード部材にお
ける外周面の埋設側端を、該埋設穴の底部内面から離隔
して位置せしめて、それら電極軸若しくはリート部材に
おける外周面の埋設側端と埋設穴の底部内面との間に所
定の空隙を形成してなる構造の前記成形体を焼結せしめ
ることによって、形成されていることを、その特徴とす
るものである。
(発明の具体的構成) 以下、本発明をより明らかにするために、本発明の具体
的構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明するこ
ととする。
先ず、本発明が適用されるHIDランプの全体的な概略
図が、第1図に示されている。かかる図において、10
は、その開口部が口金12にて密封された、ガラス等か
らなる透光性を有するバルブ(外管)である。そして、
該バルブ10内は、窒素等の不活性ガスが封入されたり
、或いは真空状態に維持されていると共に、その内部に
は、発光管14が収容、配置されている。
かかる発光管14は、第2図にも示されているように、
アルミナ磁器等からなるチューブ状の透光性セラミック
ス管16の両端開口部が、それぞれ、端部閉塞体22に
て閉塞されることによって構成されている。そこにおい
て、かかる端部閉塞体22は、それぞれ、略厚肉円盤状
形態を呈する導電性サーメットディスク20に対して、
その発光管14内に露呈される側の面に電極軸18が立
設される一方、発光管14の外部に露呈される側の面に
リード部材24が立設されてなる構造にて形成されてい
る。そして、これらの端部閉塞体22.22は、透光性
セラミックス管16の焼結時における収縮を利用した焼
き嵌め、或いは適当なシール材を用いた封着によって、
その端部開口に対して取り付けられ、それによって該透
光性セラミックス管16の開口を閉塞せしめるようにな
っているのである。
また、このように透光性セラミックス管16の両端開口
部が、端部閉塞体22.22にて封止されることによっ
て構成されてなる発光管14の内部には、かかるH I
 Dランプの種類により、各種の金属乃至は金属ハライ
ド或いはその蒸気が封入されている。
さらに、かかる発光管14は、その両側端部閉塞体22
.22におけるリード部材24において、口金12に導
通された導電性部材26.26に対して連結、接続せし
められることにより、バルブ10内の略中央部位に支持
せしめられており、それによってかかる口金12から供
給される電力が、導電性部材26.26を介して、発光
管14に導かれるようになっているのである。
そしてぐここにおいて、本発明は、上述の如きHIDラ
ンプにおいて、透光性セラミックス管14の端部を閉塞
する端部閉塞体22に関するものである。
すなわち、かかる端部閉塞体22としては、従来、所定
の導電性サーメットを与える材料からなる成形体に対し
て、その対応する両側面に設けられた埋設穴内に、タン
グステン等の金属にて形成された電極軸18およびリー
ド部材24を挿入し、焼結時の収縮作用を利用して、そ
れら電極軸18およびリード部材24を、かかる埋設穴
内を完全に埋める状態で埋設せしめることによって形成
されたものが用いられていたが、このような構造の端部
閉塞体22にあっては、前述の如く、導電性ザーメット
ディスク20における焼結時のクランクの発生が大きな
問題となっていたのである。
そこで、このような従来構造の端部閉塞体22について
、本発明者らが、その導電性サーメットディスク20に
発生するクラックの形態を詳細に観察、検討すると共に
、該導電性サーメットディスク20に生ぜしめられる応
力の解析を行なったところ、第3図(a)に示されてい
るように、電極軸18が埋設された埋設穴2日およびリ
ード部材24が埋設された埋設穴30の外周部分には、
それぞれ、周方向の引張応力が発生して、径方向に延び
る放射状のクラック32が生ぜしめられ易く、また一方
、両方の埋設穴28.30の底部間には、径方向の引張
応力が発生して、第3図(b)に示されているように、
それら両埋設穴28.30の底部間に亘って延びる縦の
クラック34が生ぜしめられ易いことが、認められた。
そして、本発明者らが、更なる検討を加えた結果、導電
性サーメットディスク20を与える成形体に設けられた
埋設穴の側周面部分のみならず、その底面部分にも、そ
こに埋入される電極軸18やリード部材24の外面との
間に、焼結時の収縮を許容する空隙を設定することによ
って、上述の如き放射状のクラック32および縦のクラ
ンク34が、より効果的に防止され得ることが明らかと
なったのであり、以てかかる知見に基づいて、更に導電
性サーメットディスク20と電極軸18やリード部材2
4との間の接触抵抗を抑えるべ(、種々なる実験、検討
を加えることによって、本発明が完成されるに至ったの
である。
より具体的には、本発明に従う端部閉塞体22を与える
成形体の一具体例が、第4図に示されている。かかる図
において、36は、公知の各種の導電性サーメット材料
を用いて形成された、略厚肉円盤状の成形体であって、
焼結によって前記導電性サーメットディスク20を与え
るものである。
なお、かかる成形体36の形成材料としては、公知の導
電性サーメット材料のなかでも特に、透光性セラミック
ス管16の構成材料と電極軸18やリード部材24とし
て用いられる耐熱性金属との中間の熱膨張率を有するも
のが望ましく、例えば、金属タングステン若しくは金属
モリブデンと酸化アルミニウムとからなる複合体、タン
グステンカーバイド、タングステンポライド等が好適に
用いられることとなる。
また、かかる成形体36には、軸方向両側端面の中央部
から軸方向に延びる埋設穴28.30が、それぞれ、軸
方向に略半分弱にわたる長さで設けられている。そして
、これらの埋設穴28.30内に対して、電極軸18お
よびリード部材24が、それぞれの端部において挿入さ
れ、かかる成形体36の焼結時に生ぜしめられる収縮作
用を利用して焼き嵌められるようになっているのである
ところで、かかる成形体36に設けられた埋設穴28.
30にあっては、それぞれ、そこに挿入される電極軸1
8およびリード部材24の外径よりも所定寸法大きな内
径をもって形成されている。
なお、かかる埋設穴28.30の内径は、焼結時のクラ
ンク防止のためには充分に大きい方が望ましいが、余り
大き過ぎると、電極軸18およびリード部材24に対す
る焼結後の嵌着力が充分に得られないことから、焼成後
の収縮率を予め調べておいて、適宜に決定されるべきも
のであり、例えば、それら埋設穴28.30の焼成前の
内径(平均内径)は、そこに挿入、嵌着される電極軸1
8乃至はり一ド部材24の外径をDとすると、1.1D
〜1.3D程度に設定されることとなる。
また、かかる埋設穴28.3oの内周面(側部内面)3
8は、それぞれ、粗面化せしめられており、適当な凹凸
の付与された凹凸面をもって形成されている。ここにお
いて、かかる内周面38の面粗さは、成形体36の焼結
時におけるクラックを防止する上には大きい方が望まし
いが、余り大きいと、成形後における電極軸18および
リード部材24の導電性サーメットディスク2oに対す
る接触面積が確保され難く、接触抵抗が増大することと
なるために、一般には、凹部と凸部との差が10μm〜
100μm1好ましくは10μm〜30μm程度の面粗
さとなるように設定されることとなる。
なお、かかる埋設穴28.30の粗面化は、例えば、超
硬ドリル等を用いて所定内径の穿設加工を行なった後、
その内周面を、適当な砥粒の粒度を有するダイヤモンド
ドリルやり−マ、或いはザンドベーバ等を用いて、切削
などの表面加工を施すことによって行なうことが可能で
ある。
更にまた、このような埋設穴28.30の底面42と、
そこに挿入、配置せしめられた電極軸18およびリード
部材24の埋設側端面との間には、スペーサ40が介在
されており、それによって該電極軸18およびリード部
材24における外周面43の埋設側端44が、埋設穴2
8.30の底面42から所定寸法離隔して位置せしめら
れていると共に、それら埋設穴28.30の底面42と
電極軸18およびリード部材24の埋設側端面との間に
、所定厚さの空隙46が形成せしめられている。ここに
おいて、かかる空隙46は、成形体36の焼結時におけ
るクラックを有効に防止する上に、各埋設穴28.30
の深さをLとすると、L/100以−J二の厚さを、少
なくともそれぞれの外周縁部において確保することが望
ましい。
なお、上記スペーサ40の材質は、耐熱性を有するもの
であれば特に限定されるものではないが、タングステン
やサーメット等の導電性のものが、より好ましい。更に
、かかるスペーサ40ば、適当な有機溶剤等を用いて、
埋設穴28.30の底面42、或いは電極軸18および
リード部材24の埋設側端面に仮止めしておくことが、
望ましい。
そして、このような構造とされた成形体36にあっては
、公知の手法に従って、雰囲気炉中にて焼成せしめられ
、その焼結による収縮によって、電極軸18やリード部
材24が、埋設穴28.30内に焼き嵌められることと
なるのであり、それによって前述の如き端部閉塞体22
とされることとなるが、そこにおいて、上述の如き構造
とされた成形体36にあっては、埋設穴28.30の内
周面38部分及び底面42部分における塑性変形に基づ
いて、良好なる電気的接触状態と充分な焼嵌め強度とを
、共に有利に確保しつつ、かかる焼嵌めで発生する応力
が効果的に緩和され得ることとなるのである。
すなわち、かかる成形体36にあっては、各埋設穴28
.30の内周面38が凹凸を有する粗面にて構成されて
いることから、かかる内周面38が、焼結時の収縮によ
って、そこに挿入された電極軸18およびリード部材2
4の外周面43に接触せしめられた後にも、該内周面3
8自体の凹凸部間において許容される塑性変形に基づい
て、その接触面積および嵌着保持力を有利に確保しつつ
、クランクが効果的に防止され得ることとなるのである
また、特に、かかる成形体36にあっては、各埋設穴2
8.30の内周面38とそこに挿入された電極軸18お
よびリード部材24の外周面43との間のみならず、該
埋設穴28.30の底面42と電極軸18およびリード
部材24の埋設側端面との間にも空隙が設けられており
、そしてこの底部側の空隙46によって、成形体36の
焼結時における発生応力が良好に低減されて、クランク
が有利に防止され得るのである。
そしてまた、かかる底部側の空隙46によるクラックの
防止効果によって、クラックの発生を回避しつつ、前記
埋設穴28.30の内周面38における粗面度をより小
さく設定することが可能となるのであり、それによって
かかる埋設穴28.30内面に対する電極軸18および
リード部材24の接触面積がよりを利に確保され得て、
接触抵抗のより一層の低減が図られ得ることとなるので
ある。
従って、このような成形体36を用い、それを焼結する
ことによって得られた、前記第2図に示されている如き
端部閉塞体22にあっては、導電性サーメットディスク
20に対する電極軸18およびリード部材24の接触抵
抗を抑えて、それらリード部材24と電極軸18との間
における電気抵抗を充分に小さな値に確保しつつ、該導
電性サーメットディスク20におけるクラック32.3
4〔第3図(a)、(b)参照〕を有利に防止すること
ができるのである。
そして、それ故、上述の如き成形体36にて得られた端
部閉塞体22を用いることによって、リークや局部発熱
等の問題が有効に防止され、特性の安定した寿命の長い
、優れた性能の発光管14を、有利に得ることができる
のである。
次に、第5図及び第6図には、それぞれ、本発明に従う
端部閉塞体を与える成形体の、別の具体例が示されてい
る。なお、これらの具体例は、何れも、前記第一の具体
例に比して、埋設穴底部における空隙の形成構造に関す
る別の具体的形態を示すものであることから、前記第一
の具体例と同様な構造とされた部材については、それぞ
れ、同一の符号を付するごとにより、その詳細な説明は
省略することとする。
すなわち、先ず、第5図に示されている第二の具体例に
おいては、電極軸18およびリード部材24として、そ
の埋設側端面にアール面加工が施されることにより、球
面状とされたものが用いられている。そして、このよう
な球面状の埋設側端面を有する電極軸18およびリード
部材24を用いた場合には、埋設穴28.30内への挿
入せしめた際、かかる埋設側端面の頂部のみが埋設穴2
8.30の底面42に当接されることから、スペーサ4
0等を必要とすることなく、外周面43の埋設側端44
が、底面42から離隔せしめられて、それら底面42と
埋設側端面との間に、環状の空隙46が形成され得るの
である。
さらに、第6図に示されている第三の具体例においては
、電極軸18およびリード部材24として、その埋設側
端面に面取り加工が施されることにより、円錐状乃至は
円錐台状とされたものが用いられている。そして、この
ような円錐状乃至は固締台状の埋設側端面を有する電極
軸18およびリード部材24を用いた場合には、埋設穴
28.30内への挿入せしめた際、かかる埋設側端面の
先端部のみが埋設穴28.30の底面42に当接される
ことから、スペーサ40等を必要とすることなく、外周
面43の埋設側端44が、底面42から離隔せしめられ
て、それら底面42と埋設側端面との間に、環状の空隙
46が形成され得るのである。
従って、このような球面状或いは円錐状(円錐台状)の
埋設側端面を有する電極軸18およびリード部材24を
用いた場合でも、成形体36に設けられた埋設穴28.
30における粗面化された内周面38や、それら埋設穴
28.30の底面42との間に形成される空隙46等に
よって、前記第一の具体例と同様、焼結時における塑性
変形が良好に許容され得ることとなり、それによって導
電性サーメットディスクに対する電極軸18やリード部
材24の良好なる電気的接触状態と充分な焼嵌め強度と
が、何れも良好に確保され得ると共に、クラックのない
優れた性能を有する端部閉塞体が存利に得られることと
なるのである。
なお、上記第一乃至第三の具体例では、電極軸18およ
びリード部材24の何れにも、本発明に従う埋設構造が
適用されていたが、それらの何れか一方のみに適用する
ようにしても良く、それによって成る程度の効果は得ら
れることとなる。
また、成形体36の形状としても、例示の如き円柱状の
ものの他、例えば、第7図に示されている如き、段付円
柱状のものなども適宜用いられ得ることは、言うまでも
ない。そして、このような段付円柱状の成形体36は、
透光性セラミックス管16の端部に対して、フリットシ
ールにて固着される端部閉塞体22(第1図中、透光性
セラミックス管16の上側開口部に適用)として、特に
好適に用いられることとなる。
(実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を、よ
り一層具体的に明らかにすることとするが、本発明が、
そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受け
るものでないことは、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正
、改良等を加え得るものであることが、理解されるべき
である。
なお、以下の実施例および比較例においては、高純度ア
ルミナ粉とタングステン粉末とを重量比で100:20
の割合で混合せしめたものを、金型を用いて所定形状に
粉末プレス成形することにより得られた成形体(36)
に対して、超硬ドリルを用いて、埋設穴(28,30)
を、直径=0゜6mmφ、長さ: 2.5 mmおよび
直径:1.2mmφ、長さ:1.3mmで、それぞれ穿
設せしめてなるものを用いた。
また、電極軸(18)としては、直径: 0.5 mm
φ、長さ:10mmのタングステン棒を、またリード部
材(24)としては、直径:1.Ommφ、長さ=5w
rlのタングステン棒を、それぞれ用いた。
そして、上記成形体(30)における埋設穴(28,3
0)の内周面(38)を粗面化するに際しては、適当な
砥粒の粒度を有するダイヤモンドドリルを用いて表面加
工することによって行った。
さらに、かかる埋設穴(28,30)の底面(42)と
、電極軸(18)およびリード部材(24)の埋設側端
面との間の空隙(46)をスペーサ(40)にて形成す
るに際しては、所定径のタングステン棒をカッターで輪
切りにしたものをスペーサとして、電極軸(18)およ
びリード部材(24)の埋設側端面に対して、有機溶剤
にて仮止めして用いた。また一方、かかる空隙(46)
をアール面加工された電極軸(18)およびり−ト部材
(24)にて形成するに際しては、それら電極(18)
およびリード部材(24)の埋設側端面を、ダイヤモン
ドのミニカップ砥石にて切削することによって、かかる
埋設側端面を球面状に加工したものを用いた。
そして、埋設穴(28,30)の内周面(38)の面粗
さおよび空隙(46)の形成構造の異なる、それぞれの
成形体(36)に対して、その埋設穴(28,30)内
に電極軸(18)およびリード部材(24)を挿入する
と共に、かかる成形体(36)を透光性セラミックス管
(16)の端部開口に嵌め込んだ後、雰囲気炉を用いて
、1900°Cで3時間、水素ガスと窒素ガスの混合ガ
スを通して焼成することにより、各部材が一体焼結され
たセラミックス発光管(14)を得た。
さらに、このようにして得られたセラミックス発光管(
14)について、電極軸(18)とリード部材(24)
との間の電気抵抗を測定した後、それを縦方向に半分に
切断して、端部閉塞体(22)におけるクラックの発生
状況を、50倍の顕微鏡を用いて観察した。その結果を
、下記第1表に示すこととする。
また、上述の如き実験と同時に、埋設穴(28,30)
の内周面(38)に粗面化処理が施されていない成形体
(36)や、或いは埋設穴(28,30)の底部に空隙
(46)を有しない成形体(36)についても、同様な
実験を行なった。その結果を、比較例として、下記第1
表に併せ示すこととする。なお、下記第1表中、比較例
1における「素線添え」とは、前記実開昭63−584
56号公報に示されている如く、電極軸(18)および
リード部材(24)に対して、それぞれ、0゜1 mm
φおよび0.2 mmφの直径を有する細線を添わせて
焼き嵌めたものである。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従えば、端部
閉塞体を構成する導電性ザーメットに対する電極軸或い
はリード部材の接触抵抗の上昇を抑えて、電極軸とリー
ド部材との間の電気抵抗を小さな値に確保しつつ、該導
電性サーメットにおけるクランクの発生を効果的に防止
することができるのである。
そして、それ故、本発明に従う端部閉塞体を採用するこ
とによって、リークや局部発熱等の問題が有効に□防止
され、優れた性能が安定して発揮される高圧金属蒸気放
電灯用発光管が、有利に提供され得ることとなるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従う端部閉塞体にて透光性セラミッ
クス管の両端部を閉塞した発光管を備えたHIDランプ
の一例を示ず切欠概略図であり、第2図は、その要部拡
大断面図である。また、第3図(a)及び(b)は、そ
れぞれ従来の棒状電極軸およびリード部材を埋設した導
電性ディスクにおけるクラックの発生状態を示す横断面
図及び縦断面図である。更に、第4図は、本発明に係る
端部閉塞体を形成する成形体の一具体例を示すものであ
って、電極軸およびリード部材を組み付けた状態を示す
縦断面説明図である。更にまた、第5図乃至第7図は、
それぞれ、本発明に係る端部閉塞体を形成する成形体の
別の具体例を示すものであって、電極軸およびリード部
材を組み付けた状態を示す縦断面説明図である。 14;発光管 16:透光性セラミックス管 18:電極軸 20:導電性サーメットディスク 22:端部閉塞体   24:リード部材28.30:
埋設穴  32:放射状のクラック34:縦のクラック
  36:成形体 38:内周面     40ニスペーサ42:底面  
    43:外周面 44; (外周面の)埋設側端 46:空隙 第1図 M2囚 第3囚 第3図 第5図 第6図 第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 対応する一方の面に電極軸が、他方の面にリード部材が
    、それぞれの端部において埋設せしめられてなる構造を
    有し、透光性セラミックス管の端部を閉塞することによ
    り高圧金属蒸気放電灯用発光管を構成する、高圧金属蒸
    気放電灯用発光管における端部閉塞体であって、 所定の導電性サーメットを与える材料より得られる成形
    体を用い、該成形体に対して前記電極軸及びリード部材
    のうちの少なくとも一方が埋入される埋設穴を設け、且
    つ該埋設穴の内周面を粗面化すると共に、かかる埋設穴
    内に挿入された電極軸若しくはリード部材における外周
    面の埋設側端を、該埋設穴の底部内面から離隔して位置
    せしめて、それら電極軸若しくはリード部材における外
    周面の埋設側端と埋設穴の底部内面との間に所定の空隙
    を形成してなる構造の前記成形体を焼結せしめることに
    よって、形成されていることを特徴とする高圧金属蒸気
    放電灯用発光管における端部閉塞体。
JP6436089A 1989-03-16 1989-03-16 高圧金属蒸気放電灯用発光管における端部閉塞体 Pending JPH02242559A (ja)

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