JPH02241534A - 分散性の良好な分散剤およびその判定方法 - Google Patents

分散性の良好な分散剤およびその判定方法

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JPH02241534A
JPH02241534A JP1060560A JP6056089A JPH02241534A JP H02241534 A JPH02241534 A JP H02241534A JP 1060560 A JP1060560 A JP 1060560A JP 6056089 A JP6056089 A JP 6056089A JP H02241534 A JPH02241534 A JP H02241534A
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武 山口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野] 本発明は、特定のpKo(イオン強度が0のとき、解離
定数の逆数の対数をとったIti:log −L >を
有する特定のカルボキシメチルセO ルロースナトリウム塩を必須成分とする分散性の良好な
分散剤およびその判定方法に関する。
[従来の技術・発明が解決しようとする課8]従来から
、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩(以下、N
a−CMCともいう)は、糊剤、増粘剤、水和性の分散
剤、減化剤、乳化剤など多くの用途に使用されている。
たとえば、土木・建築・ポーリング用泥水への添加剤と
して、乳性飲料用添加剤として、さらには医薬、化粧品
の補助剤または添加剤などとして使用されている。
これは天然品と比較して、その品質の均一性と同時に、
反応条件や分離条件などによってどのようにも変えるこ
とのできる品質の多様性や、合成品であるがゆえに価格
が安定していることなどの理由による。
これら各業界の用途に共通するとくに重要な性質の1つ
として分散性があげられる。しかしながら、分散性良否
判断の物性値がほとんど皆無で、そのうえ充分満足のい
く性能を有するNa−CMCかえられておらず、この改
善が望まれて久しい。
たとえば、土木・建築・ポーリング業界においては泥水
(一般的にはマッドと称される)が使用され、通常水系
泥水が用いられているが、その組成は、水100部(重
量部、以下同様)に対して粘土1〜20部とNa−CM
C,ポリアクリル酸ナトリウム、澱粉、キサンタンガム
などの水溶性高分子0.01〜2部からなっている。
水は清水から飽和NaCl!水溶液のものまで、また粘
土はモンモリロナイト主体の良質のベントナイトから、
はとんど水和膨潤しないアタパルジャイト、セピオライ
ト系のものまで種々使用されている。
土木・建築・ポーリング業界に共通する前記泥水の主た
る機能としては、 ■薄くて不浸透性の泥壁を作って坑壁が崩れるのを防ぐ ■坑底から掘りくずを地表まで運ぶ ■掘削中に地下に存在する水などの地層流体が噴i1!
 Lないように抑える などがあげられる。
前記機能を充分に発揮させるためには、見掛は粘度、プ
ラスチック粘度、イールドバリューゲルストレングスな
どのレオロジー特性や、ウォーターロス減少能や泥水比
重の管理などの泥水管理が充分なされなければならない
が、これらにはすべて分散性のよい、換言すれば上澄液
のできにくい泥水が必要なのである。
たとえば泥水循環を強いて止めなければならないような
事態が生じたばあい、上澄液が多量にできると坑壁の崩
壊が生じ、抑留を起こす。
同時に、レオロジー特性を一定に保つことができず、崩
壊ザクや掘りくずが坑内に停滞してしまう。その結果、
泥水を再循環させる際にポンプに負荷がかかったり、ば
あいによっては廃坑とせざるをえないばあいも生じ、時
間・労力ともはなはだ無駄になる。
Na−CMCは、上澄液が生じない分散剤として、ウォ
ーターロス減少剤として、また増粘剤などとして多目的
に使用可能であるため、従来から最も一般的な泥水用添
加剤として使用されている。
しかし、現在使用されているNa−CMCは、物性値と
してカルボキシメチル基の平均置換度(罷)や平均重合
度(DP)などの指標を利用して製造されているが、こ
れだけでは充分分散性のよいNa−CMCをうろことが
できない。それゆえ、前述のような事故につながる危険
性を少なくするため、掘削現場において、別に複合リン
酸塩やフミン酸塩などの分散剤を予め添加しておくとい
う処置がとられている。
Na−CMCは土木・建築・ポーリング業界のみならず
、乳性飲料や清涼飲料における食品添加物としてもはな
はだ重要である。
Na−CMCは増粘効果、分散安定効果を存し、粘結力
が強いという性質をqするとともに、安全性、無毒性の
点でも公に保証されており、酸性乳性飲料、果汁飲料、
アイスクリーム、缶詰、ソース、ケチャツプ類などの食
品用途で広く使用されている。
乳性飲料とは、牛乳または乳製品を原料として加工した
飲料を総称することばである。
現在、多種多様の乳性飲料が製造されており、これらの
分類は難しいが、乳固型分3%(重量96、以下同様)
以上のものに「乳」という表示がされている。したがっ
て、乳固型分3%未満のものは清涼飲料となるが、ポリ
ジュースに代表される酸性清涼飲料で乳蛋白を含むもの
では、分散安定性が問題になるばあいがある。
乳性飲料などに含まれる乳蛋白の主体はカゼインで、乳
蛋白全体の約80%を占め、このカゼインが乳性飲料な
どの品質トラブル(カゼインの沈殿の生成)の原因のほ
とんどを占める。たとえば乳酸菌醗酵のばあい、乳M菌
の繁殖により乳固型分の約半分を占める乳糖が乳酸に変
わり、allがカゼインの等電点である4〜5に近づき
カゼイン粒子間の電気的斥力が小さくなり、結果として
凝固沈殿がおこる。また、爽快な酸味を持たせるために
クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、酢酸、アジピン酸
、その他の有機酸、リン酸などの無機酸、果実からえら
れる果汁類などを加えるばあいがあるが、これによって
も上記all領域になり、蛋白質が不安定となり、沈殿
が生じやすくなる。
このような乳製品の凝固沈殿を防ぐために現在量も開路
に用いられている分散剤がNa−CMCである。
Na−CMCは、水中で負に帯電しており、p114〜
5で蛋白質の正電荷基と結合して負電荷をもった分散系
をつくるので、蛋白質は酸性pl+領域でも凝固したり
、沈殿したりしなくなる。
しかしながら、従来のNa−CMCの分散性はそれぞれ
の処方で試験されているが、必ずしもよい結果かえられ
ているとはいえず、そのうえ評価に多大の時間と労力が
費されてきているというのが実情である。
従来、衛生陶器、互角などの釉薬解膠剤として、ふのり
、ゼラチンなどの天然糊剤が使用されていたが、釉薬解
膠性、接着性、腐敗、品質安定性などの面から、天然糊
剤に代りNa−CMCが使われるようになっている。
釉薬解膠剤に求められる性能として ■釉薬の粘度を適度に調整し、比重の重い無機質の沈降
を防止すること(増粘性、分散性、懸濁性) ■施釉時に生地への水分の急激な吸収を防ぐこと(適度
の保水性) ■一定の厚さのある均一な付着になること(チキン性、
分散性、接着性) ■焼成過程で釉薬が接着すること(フィルム強度、を機
高分子物質による約300℃までの釉薬接着性、たれ防
止性) などがあり、色調が美しく、均一で形状・寸法が正確(
焼成収縮が少ないこと)で透水性が小さく、凍害に対す
る抵抗力が大きいことなどが要求される。
しかしながら、現在使用されているNa−CMCでは、
住宅産業の変遷にともなう釉薬の品種品質の変化、釉薬
の製法の変化などのため、必ずしもすべての釉薬の解膠
性に適しているとはいえない。とくに品質面では、より
高い長期安定性、すなわち優れた分散性への要望が高ま
っている。
Na−CMCを釉薬解膠剤として用いたばあいに分散性
がわるいと ■ボールミルで釉薬粉砕中、泥漿の粘度が上がり、均一
な泥漿ができない ■泥漿を長期間静置して貯蔵すると上澄液ができ、使用
時に再攪拌の必要が生じる ■施釉時、均一な付着壁ができない などの問題が生じる。
[課題を解決するための手段] 本発明は前記のごとき実状に鑑み、分散性が良好なNa
−CMCをうることおよびその優劣を定m的に表現する
ことを目的としてなされたものであり、Na−CMCが
特殊な特性を有していること、すなわちカルボキシル基
の解離定数を通常市販されているものより小さくするこ
とによって、良好な分散性を有するNa−CMCかえら
れ、その分すことができることが見出されたことにより
なされたものである。
すなわち本発明は、 無水グルコース単位当りの平均置換度(諜)が0.7〜
1.2であり、かつ式(1):%式%(1) (式中、pKoはイオン強度が0のとき、解離定数の逆
数の対数をとった値)を満たすpKoのカルボキシメチ
ルセルロースナトリウム塩を含有することを特徴とする
分散性の良好な分散剤および 無水グルコース単位当りの平均置換度(DS)が0.7
〜1.2のカルボキシメチルセルロースナトリウム塩を
含む分散性の良好な分散剤を判定するにあたり、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム塩をカルボキシメチル
セルロースにしたのち、標準液で滴定してpKo(イオ
ン強度がOのとき、解離定数の逆数の対数をとった値)
を求めpKoと 1.978Ds+ 2.50[1とを
比較して分散性の良好な分散剤を判定する方法 に関する。
[実施例] 本発明の分散剤に用いるNa−CMCの無水グルコース
単位当りの平均置換度(DS)は0.7〜1.2、好ま
しくは0.75〜0.95 、さらに好ましくは0.8
〜0.9のものである。
前記無水グルコース単位当りの平均置換度(DS)とは
、無水グルコース単位当り3個の水酸基があるが、たと
えばその3個ともカルボキシメチル基で置換され、エー
テル結合となったばあい、置換度(DS)は3になるが
、各無水グルコース単位当りの置換度の合計を無水グル
コース単位の数でわり、無水グルコース単位1個当り平
均して置、像度がいくつかを求めたものである。この値
が0.7未満になるとNa−CMCの水に対する溶解性
が低下し、その結果、分散性が充分でなくなり、1.2
をこえると製造面でコスト高となり、いずれも好ましく
ない。
また前記Na−CMCは式(1): %式%(1) (式中、9Koはイオン強度が0のとき、解離定数の逆
数の対数をとった値:log−!−)ヲ満りに0 すものである。なお、pKoの上限にはとくに限定はな
いが、通常5.0程度である。
前記Na−CMCのpKoが前記式を満たさないばあい
には、分散性が充分でなくなり、それぞれの応用分野で
経済的にも、また時間的にも大きな損失を惹き起こす原
因となる。
前記Na−CMCの分子量、分子量分布などにはとくに
限定はないが、通常使用されるものは分子量が1.00
0〜500.000程度、多分散度1.2〜2.5程度
のものである。
前記のごときNa−CMCは、そのままで使用してもよ
く、他の各種の分散剤と併用してもよく、さらにはそれ
ぞれの業界において分散させるべき各種物質と混合して
使用しても差しつかえない。このばあい、前記Na−C
MCの含有率が0.05〜lO%程度で使用される。
前記Na−CMCと併用される分散剤などとしては、た
とえばポリアクリル酸ソーダソルビタン脂肪酸エステル
、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤などが
あげられる。
本発明の分散剤は特定のpKoを有する特定のNa−C
MCを含有するものであるため、従来の分散剤を用いた
ばあいにはえられなか7た良好な分散性を有する泥水、
乳性飲料、清涼飲料などかえられる。
つぎに、イオン強度が0のとき、解離定数の逆数の対数
をとった値であるpKoについて説明する。
イオン強度が0とは、NaCfなどの無機塩が実質的に
存在しないことである。
また解離定数とは、解離の平衡定数である。
平衡定数とは、化学平衡における原糸と生成系との量的
関係を表わすための定数である。
たとえばポリアシッド(polyacld)の平均解離
定数をKO1中和度をaとすれば、pl+は式(2):
(式中、nは分子中のアシッドラジカル(acIdra
dlcal)の距離に関係する変動指数)で表わされる
。式(2)でα−1/2とするとpK、−pifとなり
、実際の滴定曲線から中和度が172のときのpHとし
てpKoを読みとることができる。
本発明では、pKoを、5.00 X 10−3 N(
酸当量値)濃度のカルボキシメチルセルロース(1トC
MC)水溶液をN/10 Na011標準液で滴定した
とき、中和度1/2のpHをpKo  (NaClなど
無機塩無添加)として採用する。
前記滴定においてll−CMC水溶液濃度を5.00X
10−3Nと非常に小さくした理由は、N/1ONao
Il標阜液のpKoに及ぼす影響をできる限り小さくし
、実質的にイオン強度を0にするためであり、このよう
な条件を満足する限り前記のごとき条件に限定されるも
のではない。
なお、ll−CMC水溶液温度25±2℃、大気圧下、
N2気流中で測定を行なうと、lI−CM Cの完全中
和点はpH7,90となる。
つぎにpKoの測定法を具体例をあげて説明する。
■予めセルロース半透膜を用いて透析したNa−CMC
をH型にしたイオン交換樹脂でイオン交換して完全にl
l−CMCとする。
+l−CMCの純度は、たとえば赤外線吸収スペクトル
法や次式によって求める。
純度(%)− 100%−食塩分%−アルカリ度X  O,53’(本
:  0.53はNa2CO3換算値を示す)食塩分は
硝酸銀による滴定により、またアルカリ度は試料に硫酸
を加えて煮沸し、水酸化カリウムで逆滴定することによ
り求める。
イオン交換樹脂の種類などにもとくに限定はなく、強酸
性型架橋ポリスチレンタイプのイオン交換樹脂である限
り使用しうる。このようなイオン交換樹脂の具体例とし
ては、たとえばダウエックス50W−N8 (米国ダウ
ケミカル社製) 、Amborlitc IR−120
、^mbcrllt。
200(米国ローム・アンド・ハース社製)Dlalo
n SKI%SK 102〜11B (三菱化成工業■
製)などがあげられる。
Na−CMCに対するイオン交換樹脂の使用量としては
、イオン交換すべきNa−CMCに対して充分な交換容
量があればよい。好ましくは2倍程度の交換容量が好ま
しい。
イオン交換を行なう際の方法にもとくに限定はないが、
完全にイオン交換させやすい、操作が簡単であるなどの
点から、0.1〜1%程度の溶液をH型イオン交換樹脂
を充填したカラムにとおす方法が好ましい。
またはNa−CMC水溶液の粘度が高く、カラムを通過
するのに時間がかかるばあいは、バッチ式でイオン交換
してもよい。すなわち、適当な容量のビーカーにイオン
交換樹脂を入れ、そこへNa−CMC水溶液を入れスタ
ーラーで30分以上激しく攪拌してイオン交換してもよ
い。
■ll−CMCを酸当量値で5.00 x 10’ N
に調整(希釈)し、たとえば手招自動滴定装置を使用し
てN/10 Na0II標準液で滴定曲線を描く。
第1図は本発明の分散剤であるNa−CMCの一例(実
施例5でえられたNa−CMC)に関する滴定曲線(p
 K o−4−340と読み取れる)である。
■中和度1/2のときのpH値、すなわち、完全中和ま
でに要したN/10 Na01l標準液の半量時点のp
Hを読み取り、これをpKoとする。第1図ではpl<
ロー  4.340である。
以上のように、無水グルコース単位当りの平均置換度(
os)が0.7〜1.2のNa−CMC□) pK。
を求め、コレが1.978 DS +  2.5013
ヨり大きいか否かを判定することによって、分散性の良
好な分散剤をうろことができる。
以下、本発明の分散剤を実施例に基づき説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜8および比較例1〜8 (実施例1〜8のNa−CMCの製造)粉砕された木材
バルブ300.に2−プロパツール1200gを加え、
ニーダ−中でよく攪拌しながら、30%水酸化すトリウ
ム水溶液をそれぞれ別表に示す量を加え、さらにジアル
キルスルホコハク酸エステルソーダ塩をそれぞれ別表に
示す量加えて、アルカリセルロースを調整した。そのの
ち冷却してクロロ酢酸とドブロバノールとが重量比で3
:2のクロロ酢酸溶液のそれぞれ別表に示す量をアルカ
リが過剰となるようにゅつくり添加し、引き続きよく混
合した。つぎに反応物を加熱し、75℃において120
分間エーテル化反応を行った。えられた反応終了物に8
0%メタノール水溶液を加えて過剰のアルカリを酢酸で
中和したのち、80%メタノール水溶液で3〜5回洗浄
し、00〜80°Cにて2〜6時間乾燥させ、粉砕して
実施例1〜8のNa−0108種をえた。
[以下金白] (比較例1〜8のNa−CMCの製造)実施例における
ジアルキルスルホコハク酸エステルソーダ塩を添加しな
いほかは同じ製造方法で製造した。
(実施例1〜8および比較例1〜8のNa−CMCの分
析) 実施例1〜8および比較例1〜8でえられたNa−CM
Cのそれぞれを、予めセルロース半透膜(輸入発売元が
三光純薬■で、製造元がユニオンカーバイド社の透析膜
Seamless CelluloseTublng)
を用いて透析し、微量なNaCfを除去した。透析は、
透析チューブの中にHa−CMC水溶液を入れ、これを
大容量の蒸留水の入った水槽に一夜浸しておく方法によ
り行なった。えられた純品グレードのNa−CMCの0
.3%溶液100 mlに対し、II型にしたダウエッ
クス50W−X8100gの割合で用いて完全にll−
CMCにしたのち(IHによって確認)、酸当量値で5
.00 x 1O−3Nに調製し、手招自動滴定装置を
使用してN/1ONa011標準液で滴定し、滴定曲線
からpKoを読みとった。なお、酸当量値の調製は、I
I −CM C水溶液を一部取り、フェノールフタレイ
ン指示薬を用いてN/1ONa011標準液で滴定して
酸当量値を求めることにより行ない、その値が5.00
 X 10−3 Nになるように蒸留水で希釈した。
また、Na−CMCI gを精秤し、磁製ルツボに入れ
て600℃で灰化し、灰化によりて生成した酸化ナトリ
ウムをN/10硫酸でフェノールフタレンを指示薬とし
て滴定し、その滴定m A ml 、 N/10硫酸の
力価fから次式; %式% によりDSを求めた。
えられたpK  およびDSを第1表に示す。
E以下余白] また、実施例1〜8および比較例1〜7でえられた分散
剤(Na−CMC)のpKoとDSとの関係を第2図に
示す。
第2図から明らかなように、本発明の分散剤(Na−C
MC)のpKoは比較例の分散剤(Na−CMC)のそ
れより全体的に高くなっている。
実施例9〜11および比較例9〜11 (土木・建築用泥水の分散性) 下記泥水処方に示す組成の泥水を調製し、分散性を上澄
液の量によって評価した。
(泥水処方)         (部)蒸  留  水
              100ベントナイト  
       2 Na2COJ0.O2 Na−CMC0、18 分散性は、100m1のメスシリンダーによく攪拌した
直後の泥水(pH9,6)を100 ml入れ、25℃
で放置し、1日後と4日後の上澄液量を室温(25℃)
にて測定した。なお、あわせてレオロジー特性(見掛は
粘度)、ウォーターロスもAPI  (米国石油協会)
の方法にしたがい測定した。粘度計はPann VGメ
ーターを使用した。結果を第2表に示す。
[以下余白] 第2表の結果から明らかなように、本発明のNa−CM
Cを用いたものは1日後、4日後ともに上澄液量は非常
に少なく、分散性が優れている。
一方、比較例6〜8のNa−C14Cを用いたものは1
日後ですでに20〜30m1の−に澄液量が認められ、
分散性がわるく現場で泥水を静置するばあいには使用前
に再攪拌の必要があることがイ〕かる。
見掛は粘度およびウォーターロスの項]1は実施例の結
果と比較例の結果とはほぼ等しく、本発明のNa−CM
Cを使用することによって、レオロジー特性などに何ら
悪影響を及ぼすものではないことがわかる。
実施例12〜15および比較例12〜15(乳性飲料の
分散性) 上白糖70部および水400部の混合物に、水147部
およびm3表に示すNa−CMC3部からなるNa−C
MC水溶液を加えたのち120℃で加熱殺菌した。その
のち醗酵乳が1.7%含存されるように醗酵乳を添加し
、ついで水370部、さらに7%安息香酸ナトリウム水
溶液LOmlを加えたのちホモジナイザーで均質化し、
144時間室温で静置し、静置後の分散性を評価した。
結果を第3表に示す。
なお第3表中のOは安定性良好、Δはわずかに沈殿あり
、×は沈殿ありを示す。
[以下余白] 第 表 実施例16〜19および比較例16〜19(清涼飲料(
ポリジュース)の分散性)水298部および第4表に示
すNa−CMC2部からなるNa−CMC水溶液に、水
515部、ついで水93部および脱脂粉乳7部からなる
混合物、さらに水100部およびクエン酸3部からなる
水溶液を加えて30℃で攪拌したのち、沸騰浴中に浸漬
(液温90℃)した。そののち氷水中で冷却して10℃
としてから7%安息香酸すトリウム水溶液3.0mlを
加え、72時間静置し、静置後の分散性を実施例12〜
■5と同様にして評価した。結果を第4表に示す。
[以下余白] 第 表 実施例20および比較例20 (釉薬の分散性) 釉薬(ハイシルバー釉)粉100部にNa−CMC0〜
0.24部、水50部の割合で添加し、粉砕し、100
 mlメスシリンダーにえられた泥漿の 100 ml
を入れ、25℃、70%R11で48時間放置後の上澄
液の瓜を測定することにより分散性能を評価した。
結果を第3図に示す。なお、使用したNa−CMCは実
施例1 (pKo−3,940、DS−0,70)およ
び比較例1 (pKロー 3.920、DS−0,74
)のNa−CMCである(それぞれ実施例20および比
較例20)。
実施例21および比較例21 (釉薬の分散性) 釉薬(青緑軸)粉100部にNa−C)Ic O〜0.
24部、水50部の割合で添加し、粉砕し、100m1
メスシリンダーにえられた泥漿の100m1を入れ、2
5℃、70%R1+で48時間放置後の上澄液の量を測
定することにより分散性能を評価した。結果を第4図に
示す。なお、使用したNa−CMCは実施例1 (1)
Ko−3,940、DS−0,70)および比較例1(
pKo−3−920、DS−0,74’)のNa−CM
Cである(それぞれ実施例21および比較例21)。
実施例22および比較例22 (釉薬の分散性) 釉薬(銀黒釉)粉100部にNa−CMCO〜0.24
部、水50部の割合で添加し、粉砕し、100m1メス
シリンダーにえられた泥漿の 100m1を入れ、25
℃、70%R11,で4部時間放置後の上澄液の口を測
定することにより分散性能を評価した。結果を第5図に
示す。なお、使用したNa−CMCは実施例2 (pK
o−4−025、DS−0,72)および比較例8(p
Ko−4,450、DS−1,25>でえられたNa−
CMCである(それぞれ実施例22および比較例22)
第3〜5図から、本発明におけるNa−CMCは従来の
Na−CMCと比べ、同じ添加量で上澄量が少なく、分
散性が優れていることがわかる。また本発明におけるN
a−CMCを使用することにより、従来のNa−CMC
と比べ、泥漿の付着量やその他の性能が劣ることはなか
った。
[発明の効果] 本発明のNa−CMCを含有する分散剤を使用すると (1)分散性の優れた泥水、乳性飲料、清涼飲料などか
えられる (2)各分野で予め分散性の良好なNa−CMCが予知
できるため、分散性不良によるトラブル・危険がなくな
り、労力的にも経済的に有利である。
とくに土木・建築・ポーリング分野で使用される泥水に
は、別の分散剤を01用する必要がなくなる (3)製造業者が品質管理を充分行なうことができ、使
用者に安定して、分散性の良好なNa−CMCを供給し
うる などの効果かえられる。
散剤(Na−CMC)のpKoとDSとの関係を示すグ
ラフ、第3図〜第5図はそれぞれ実施例20〜22およ
び比較例20〜22における分散性の評価結果を示すグ
ラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 無水グルコース単位当りの平均置換度(@DS@)
    が0.7〜1.2であり、かつ式(1): pK_0≧1.978@DS@+2.505(1)(式
    中、pK_0はイオン強度が0のとき、解離定数の逆数
    の対数をとった値)を満たすpK_0のカルボキシメチ
    ルセルロースナトリウム塩を含有することを特徴とする
    分散性の良好な分散剤。 2 無水グルコース単位当りの平均置換度(@DS@)
    が0.7〜1.2のカルボキシメチルセルロースナトリ
    ウム塩を含む分散性の良好な分散剤を判定するにあたり
    、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩をカルボキ
    シメチルセルロースにしたのち、標準液で滴定してpK
    _0(イオン強度が0のとき、解離定数の逆数の対数を
    とった値)を求めpK_0と1.978@DS@+2.
    506とを比較して分散性の良好な分散剤の分散性を判
    定する方法。
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