JPH02241408A - 電気式価格表示器を備えた陳列棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気式価格表示器を備えた陳列棚に関する。

〔従来の技術〕

従来の陳列棚では、商品の陳列だけに主眼を置き、商品
の落下防止を考慮した構造が採用されておらず、また、
商品の価格表示も、商品価格を記入した紙を表示パネル
に入れて行うなどの手作業によるものであった。

しかし、陳列棚の上部では、高さが約１．５ｍもあり、
商品の取扱時にちょっとした不注意から商品が落下して
、商品価値を撰なったり、あるいは消費者に傷を負わす
など、安全性面で問題があり、また、価格表示も手作業
で行うため、その価格表示や表示価格の変更などに手間
を要し、能率が非常に悪く、しかも人手によるため作業
ミスが生じるという問題があった。

また、陳列棚に電気式価格表示器を取り付けようとする
試みもなされているが（実公昭６３−１４６９９号公報
）、電気式価格表示器への信号ケーブルや電源ケーブル
などが外部に露出しているため、店頭で使用すると、誤
ってそれらのケーブルを引っかけた時に、ケーブルが電
気式価格表示器からはずれたり、場合によってはケーブ
ルが切断されてしまうという問題があった。

（発明が解決しようとする課題〕 本発明は、上述した従来技術の商品の落下防止に対する
対策上での不備や、商品の価格表示や表示価格の変更を
行う際の能率の悪さ、および信号ケーブルや電源ケーブ
ルが外部に露出しているために発生する問題点などを解
決し、陳列した商品の落下防止を考慮し、かつ能率よく
商品の価格表示や表示価格の変更などを行い得る表示器
を備え、しかも信号ケーブルや電源ケーブルの外部露出
がない陳列棚を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段］ 本発明は、陳列棚の商品陳列用の棚板の前面に商品落下
防止用部材を設けると共に、該商品落下防止用部材内に
、エレクトロクロミック表示素子などを表示体とする電
気式価格表示器と、上記電気式価格表示器への信号ケー
ブルおよび電源ケーブルを組み込むことによって、上記
目的を達成したものである。

すなわち、上記陳列棚では、商品陳列用の棚板の前面に
設けた商品落下防止用部材により、商品の落下が防止さ
れるので、安全性が高く、また、商品の価格表示には電
気式価格表示器が使用されているので、価格の表示や表
示価格の変更などを能率よく行うことができ、しかも、
上記電気代価格表示器は商品落下防止用部材内に組み込
まれているので、それ自身の落下がなく、損傷が防止さ
れると共に、落下により消費者に傷を負わすようなこと
がない、また、信号ケーブルや電源ケーブルも商品落下
防止用部材内に組み込まれているので、それらのケーブ
ルが外部に露出することがなく、したがって、人目にふ
れることがないことはもとより、誤ってそれらのケーブ
ルを引っかけるようなこともない。

〔実施例〕

つぎに本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の電気式価格表示器を備えた陳列棚の一
実施例を示す斜視図である。

図中、（１）は後面パネルで、（２）は商品陳列用の棚
板であり、この棚板（２）の後部は前記後面パネル（１
）に固定されている。そして、この第１図に示すもので
は、５枚の棚板（２）が使用されていて、商品が５段に
陳列できるようになっている。

（３）は商品落下防止用部材であり、この商品落下防止
用部材（３）は前記商品陳列用の棚板（２）の前面に設
けられている。そして、この商品落下防止用部材（３）
の高さ方向の寸法は、商品陳列用の棚板（２）の厚みよ
り大きく、商品落下防止用部材（３）の上部は棚板（２
）の上方に飛び出していて、棚板（２）上に置かれた商
品が棚板（２）の前面から落下するのが防止できるよう
になっている。

（４）は電気式価格表示器であり、この電気式価格表示
器（４）は商品落下防止用部材（３）内に組み込まれて
いる。ただし、上記の電気式価格表示器（４）はそれに
よって表示される商品価格が陳列棚の前方から見えるよ
うな態様で、商品落下防止用部材（３）内に組み込まれ
ている。そして、この第１図に示すものでは、電気式価
格表示器（４）は１つの商品落下防止用「材（３）に２
個ずつ組み込まれている。

上記電気式価格表示器（４）は、この実施例では、エレ
クトロクロミック表示素子とその駆動回路を組み込んだ
プリント基板をケース内に収容したものであり、この電
気式価格表示器（４）の商品落下防止用部材（３）内へ
の組み込みは、後に第６図に基づいて説明するように、
商品落下防止用部材（３）を圧延鋼板などで一部が取り
はずし可能な断面長方形状の長い箱状に形成し、その内
部に電気式価格表示器（４）を収容し、ネジ止めなどの
固定手段で電気式価格表示器（４）を商品落下防止用部
材（３）に固定することによって行われる。また、この
商品落下防止用部材（３）には、同様に第６図に基づい
て説明するように、電気式価格表示器（４）への信号ケ
ーブルや電源ケーブルが組み込まれている。

前記ｔＩＡ板（２）の後部の後面パネル（１）への固定
は、嵌め込み（棚板（２）にいわゆるオス金具を取り付
け、後面パネル（１）にそれを受は入れる溝を設けてお
き、後面パネル（１）の溝に棚板（２）のオス金具を嵌
め込む）などによフて行われ、また、商品落下防止用部
材（３）を棚板（２）の前面に設けるにあたって、その
固定は、Ｌ字状金具を利用したネジ止め（Ｌ字状金具の
一方の構成片を商品落下防止用部材（３）の後部にネジ
止めし、上記り字状金具の他方の構成片を棚板（２）の
前端部の上部または後部にネジ止めする）などによって
行われる。

上記の商品落下防止用部材（３）は、前記のように棚板
（２）上に置かれた商品が棚板（２）の前面から落下す
るのを防止することができるように高さ方向の寸法が棚
板（２）の厚みより大きくつくられ、かつ前記のように
電気式価格表示器（４）をその表示価格が陳列棚の前方
から見える態様で収容することができるとともに、上記
電気式価格表示器（４）への信号ケーブルや電源ケーブ
ルなどを収容することができるスペースが設けられてお
りさえすればよく、例示のものと異なる形状、構造であ
ってよい。

つぎに、上記電気式価格表示器（４）に使用されている
エレクトロクロミック表示素子について説明する。

第２図は、エレクトロクロミック表示素子の本体部分を
模式的に示す断面図であり、図中、（１１）は表示極基
板で、この表示極基板（１１）は透明ガラス板（ｌｌａ
）の一方の面にＩＴＯ（インジウム錫複合酸化物）の透
明導電膜（ｌｌｂ）を形成したものである。そして、こ
の表示極基板（１１）の透明導電膜（ｌｌｂ）上にはエ
レクトロクロミック物質層（１２）が形成されている。

また、上記透明導電膜（ｌｌｂ）のエレクトロクロミン
ク物質層（１２）が形成されていない部分には、該透明
導電膜（ｌｌｂ）を保護するための二酸化ケイ素の薄膜
からなる保護膜（１３）が形成されている。上記エレク
トロクロミンク物質層（１２）を構成するエレクトロク
ロミック物質としては、酸化タングステン（ＷＯＸ＞、
酸化イリジウム（Ｉ「０□）、酸化モリブデン（Ｍ　ｏ
　Ｏｉ）、プルシアンブルー、テトラチアフルバレン誘
導体、ビオロゲン誘導体など、各種のものが使用できる
が、この実施例に示すものでは、酸化タングステンが用
いられている。

（１４）は対同極基板であり、この対同極基板（１４）
は透明ガラス板（１４ａ）の一方の面にＩＴＯの透明導
電膜（１４ｂ）を形成したものであり、この対同極基板
（１４）の透明導電膜０４ｂ）上にはタングステン酸鉄
を対向極材料とし、これに導電助剤と結着剤とを配合し
た対同極物質層（１５）が形成されている。

（１６）は背景材で、この背景材（１６）は二酸化チタ
ンを分散含有させたイオン透過性の多孔性ポリテトラフ
ルオロエチレンシートからなるものであり、（１７）は
プロピレンカーボネートに過塩素酸リチウムを１．０ｍ
ｏｌ／ｆ溶解した液状の電解質である。

（１８）はスペーサで、その上面および下面はそれぞれ
表示極基板（１１）および対同極基板（１４）にエポキ
シ樹脂などの接着剤で接着されている。

第３図は、駆動回路との接続用のクリップリードフレー
ムを取り付けたエレクトロクロミック表示素子の概略斜
視図であり、図中、（１１）は前記同様に表示極基板で
、（１４）は対同極基板である。そして、（１９）は対
同極側のクリップリードフレームで、（２０）は表示極
側のクリップリードフレームであり、これらのクリップ
リードフレーム（１９）、（２０）は両者とも表示極基
板（１１）に取り付けられ、その取付部は、図示してい
ないが、エポキシ樹脂などで被覆して、取付強度を高め
ている。

この第３図に示すように、エレクトロクロミック物質層
（１２）は、７つのセグメントで「８」の字を描くよう
に形成されており、そのエレクトロクロミック物質層（
１２）の各セグメントはそれぞれ独立して発色（酸化タ
ングステンは青色に発色する）、消色することができ、
それによってＯから９までの数字が表示される。

このように、エレクトロクロミック物質層（１２）の各
セグメントがそれぞれ独立して発色、消色することがで
きるようにするためには、各セグメントをそれぞれ独立
して駆動できるようにしなければならず、そのため、図
示していないが、透明導電膜（ｌｌｂ）はエツチングに
より適宜切断され、それぞれ独立した導電経路を形成し
、また、表示極側のクリップリードフレーム（２０）は
そのそれぞれ独立した導電経路を構成する各透明導電膜
（ｌｌｂ）に電気を供給できるような態様で表示極基板
（１１）に多数取り付けられている。

このエレクトロクロミック表示素子とその駆動面路を組
み込んだプリント基板のケース内における収容状態は、
第４図に示すとおりであり、また、上記ケースの正面図
は第５図に示すとおりである。

まず、第４図に基づいて、エレクトロクロミック表示素
子とその駆動回路を組み込んだプリント基板のケース内
における収容状態を説明すると、エレクトロクロミック
表示素子（１０）は、その表示極基板に取り付けた各ク
リップリードフレームの端部を、コネクター（３１）を
介して、駆動回路を組み込んだプリント基板（３０）に
接続し、エレクトロクロミック表示素子（１０）の表示
面がケース（４０）の前面の窓（４３）に配置するよう
にして、ケース（４０）内に収容されている。なお、エ
レクトロクロミック表示素子（ｌＯ）の表示極基板（１
１）の端部に取り付けられるクリップリードフレームは
、対向極側のクリップリードフレームであるため、この
第３図では対向極側のクリップリードフレーム（１９）
が図示されている。

これらエレクトロクロミック表示素子（ｌＯ）やその駆
動回路を組み込んだプリント基板（３０）を収容するケ
ース（４０）は、例えばウレタン製で、前記窓（４３）
が設けられた前面部を含む本体部（４１）と′Ｍ！（４
２）とからなり、前記プリント基板（３０）はネジ（４
４）で本体部（４１）に取り付けられ、ケース（４０）
の裏蓋（４２）は、上記エレクトロクロミック表示素子
（１０）やプリント基板（３０）を本体部（４１）に収
容したのち、ネジ（図示せず）で本体部（４１）に取り
付けられる。

そして、上記ケース（４０）の前面部には、第５図に示
すように、窓（４３）が設けられ、該窓（４３）はエレ
クトロクロミック表示素子の表示面に対応した大きさで
設けられていて、その横に「円」の字が描かれている。

前記のプリント基板（３０）には、コネクター（５０）
を介して、電気式価格表示器（４）への信号ケーブルや
駆動ケーブルを内蔵した集合ケーブル（５）（この集合
ケーブル（５）は信号ケーブルや駆動ケーブルなどを１
つにまとめ外装して見掛上１本のケーブルに仕上げたも
のである）が接続しており、該集合ケーブル（５）は、
第４図に示すように、ケース（４０）の本体部（４１）
の側部に設けた孔を通ってケース（４０）外に出て、そ
こでコネクターク５１）に接続している。上記電気式価
格表示器（４）への信号ケーブルは、表示信号の制御器
から電気式価格表示器（４）に価格の表示や表示価格の
消去を指令する信号を送るためのケーブルであり、駆動
ケーブルは、電気式価格表示器（４）を駆動するための
電気を駆動電源から電気式価格表示器（４）に供給する
ためのケーブルである。なお、第４図では、集合ケーブ
ルを１本しか示していないが、実際には、集合ケーブル
は２本あり、他方の集合ケーブルも信号ケーブルや駆動
ケーブルを内蔵していて、コネクターを介してプリント
基板（３０）に接続している。これら集合ケーブルのケ
ース（４０）外での状態は、第５図に示すとおりであっ
て、第４図に示した集合ケーブル（５）とそのコネクタ
ー（５１）以外に他方の集合ケーブル（６）とそれに接
続するコネクター（６１）があり、それらのコネクター
（５１）、（６１）はそれぞれコネクター（５２）、（
６２）に接続し、さらにそれらのコネクター（５２）、
（６２）に前記集合ケーブル（５）、（６）と同様の機
能を持つ集合ケーブル（５）、（６）が接続している。

そして、１個の電気式価格表示器（４）に関して説明す
れば、２本の集合ケーブル（５）、（６）のうち、一方
の集合ケーブルの信号ケーブルと駆動ケーブルとが入力
側として使用され、他方の集合ケーブルの信号ケーブル
と駆動ケーブルとが出力側として使用される。

第６図は、電気式価格表示器や集合ケーブルの商品落下
防止用部材内での収容状態を示す一部分解斜視図である
。

商品落下防止用部材（３）は、圧延鋼板で、断面長方形
状の長い箱状でその前面板（３ｂ）が本体部（３ａ）か
ら取り外し可能なように形成され、外面が塗装されてい
る。

電気式価格表示器（４）は、上記商品落下防止用部材（
３）の本体部（３ａ）にその前面が商品落下防止用部材
（３）の前面と同一位置になるように収容され、上記電
気式価格表示器（４）への信号ケーブルや駆動ケーブル
を内蔵した集合ケーブル（５）、（６）も、それらのコ
ネクター（５１）、（５２）、（６１）、（６２）など
と共に商品落下防止用部材（３）の本体部（３ａ）に収
容されている。そして、１つの電気式価格表示器（４）
に使用された信号ケーブルや電源ケーブルは、商品落下
防止用部材（３）内に組み込まれた状態で、隣に配置す
る電気式価格表示器（４）に集合ケーブルの状態で接続
し、使用に供される。

商品落下防止用部材（３）の前面板（３ｂ）には、上記
電気式価格表示器（４）の前面部に対応した大きさの窓
（３ｃ）が設けられ、商品落下防止用部材（３）内に組
み込まれた電気式価格表示器（４）の表示価格が陳列棚
の前面から見えるようになっている。

そして、この前面板（３ｂ）は、前記のように電気式価
格表示器（４）や集合ケーブル（５）、（６）、コネク
ター　（５１）、（５２）、（６１）、（６２）などを
本体部（３ａ）に収容したのち、本体部（３ａ）にネジ
止めで固定される。

前記のようなエレクトロクロミック表示素子を表示体と
した電気式価格表示器（４）では、コンピュータを利用
した公知のデータ転送手段の採用により、価格の表示や
表示価格の変更などをきわめて容易に行うことができ、
従来のように価格を紙に記入して、それを−々表示パネ
ルに嵌め込んでいた場合に比べて、非常に能率的である
。また、電気式価格表示器（４）への信号ケーブルや駆
動ケーブルを商品落下防止用部材（３）内に祖み込んで
いるので（ただし、第６図では、上記信号ケーブルや駆
動ケーブルを内蔵した集合ケーブル（５）、（６）とし
て商品落下防止用部材（３）内に組み込んでいる）、そ
れらのケーブルが人目にふれたり、誤って引っかけるよ
うなことがない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の電気式価格表示器を備え
た陳列棚によれば、棚板の前面に設けた商品落下防止用
部材により商品の落下が防止されるので、安全性が高く
、また、従来の手作業による場合に比べて、商品価格の
表示や表示価格の変更などを能率的に行うことができる
。しかも、電気式価格表示器への信号ケーブルや駆動ケ
ーブルも、商品落下防止用部材内に組み込まれているの
で、それらのケーブルが人目にふれることがなく、また
、誤ってそれらのケーブルを引っかけるようなこともな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の電気式価格表示器を備えた陳列棚の一
実施例を示す斜視図である。第２図は電気式価格表示器
に使用されるエレクトロクロミック表示素子を模式的に
示す断面図である。第３図は駆動回路との接続用のクリ
ップリードフレームを取り付けた状態でのエレクトロク
ロミック表示素子を示す概略斜視図である。第４図はエ
レクトロクロミック表示素子とその駆動回路を組み込ん
だプリント基板のケース内での収容状態の要部を示す断
面図である。第５図はエレクトロクロミック表示素子と
その駆動回路を組み込んだプリント基板を収容するケー
スの正面図である。第６図は電気式価格表示器と信号ケ
ーブルや駆動ケーブルを内蔵した集合ケーブルの商品落
下防止用部材内での収容状態を示す一部分解斜視図であ
る。 （２）・・・棚板、　（３）・・・商品落下防止用部材
、（４）・・・電気式価格表示器、　（５）、（６）・
・・信号ケープ第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）商品陳列用の棚板の前面に商品落下防止用部材を
   設け、該商品落下防止用部材内に、商品価格を表示する
   電気式価格表示器と、上記電気式価格表示器への信号ケ
   ーブルおよび電源ケーブルを組み込んだことを特徴とす
   る、 電気式価格表示器を備えた陳列棚。