JPH02239849A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JPH02239849A
JPH02239849A JP1061472A JP6147289A JPH02239849A JP H02239849 A JPH02239849 A JP H02239849A JP 1061472 A JP1061472 A JP 1061472A JP 6147289 A JP6147289 A JP 6147289A JP H02239849 A JPH02239849 A JP H02239849A
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慎一 今出
Tatsuo Nagasaki
達夫 長崎
Masayoshi Omura
正由 大村
Hidetsugu Ikuta
英嗣 生田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波パルスを被検体に照射し、その反射波
を受波して被検体の断層像を得る超音波診断装置に関し
、特に超音波パルスの送受信方式に関する。
〔従来の技術〕
この種の超音波診断装置は、撮像素子に複数の超音波ト
ランデューサ(以下、「エレメント」と称する)を2次
元アレイ状に配置し、所定のエレメン1・から送波した
超音波を音響レンズを用いて超音波撮像素子と結像位置
関係にある被検体の断層面に収束させる。そして、この
断層面からの反射波を再びエレメン1・で受波する。こ
のような動作を順次隣接するエレメン1・へと所定の時
間間隔で移行させていき2次元アレイ状に配置した全て
のエレメントについて行なう。このような動作を超音波
撮像累子により所定の周期で繰返し行なうことにより断
層像を得る。なお、超音波撮像素子にる撮像周期は、所
望の断層像のフレームレー1・や工[/メン1・,断層
面間における往復音響経路に要する時間により一義的に
決まるので、隣接する各エレメント間の送波時間間隔も
一義的に決まっていく。このようなCモ−ド用超音波診
断装置としては、例えばr Acoustic Hol
ography j(PRENtjM PUBLISI
IING CORPORATION )のP619〜P
631やUSP397971 ]等に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように従来の超音波診断装置は、一義的に決定する
送波時間間隔で順次隣接するエレメンl・から超音波を
送波して、断層面を走査する方式であるので、任意のエ
レメントから超音波を送波した後、所定の時間たけ遅れ
て隣のエレメン1・から超音波を送波することになる。
そのため、任意のエレメントから送波した超音波の音響
レンズで収束される位置の断層面からの反射波は、所定
の時間遅れて隣のエレメントから送波した超音波の音響
レンズで収束される位置の断層面から離れた断層面から
の反射波と重なり合う場合がある。このような重畳現象
が起きると、目的とする断層面からの反射波の他にその
断層面近傍の反射か含まれでしまう。このような反射波
を用いて超音波断層像を形成したのでは、収束点ビーム
幅で決定される方位分解能および送波パルス幅で決定さ
れる距離分解能か劣化してしまう。
このような問題を解決する手段として、全てのエレメン
トに対し、収束断層面からの反射波を同時に受波できる
ような送波時間で送波すればよい。
この場合、送波タイミングは各エレメントの音響経路が
ほぼ等しいことから一般には同時送波となる。しかし、
同時送波,同時受波を実現するためには、各エレメント
に送受信アンプを設ける必要があり、回路規模か膨大な
大きさになってしまう。
また、音響レンズを用いて反射波を超音波撮像素子上に
収束させる場合、結像位置を大きくとらないと結像面に
像面湾曲が生じてしまう。このような画像から甲而断層
像を得るためには、超音波撮像素子を湾曲面の曲率に合
わせた球面形状にしなければならす、技術的に困難であ
った。
そこで、本発明の目的は、収束断層面のみの反射波を抽
出することができ、方位分解能および距離分解能を向上
し得る超音波診断装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、超音波撮像素子を球面状に
作成しなくても超音波レンズによる像面湾曲の影響を受
けることなく平面状の断層像を得ることのできる超音波
診断装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決し、目的を達成するために次の
ような手段を講じた。すなわち、マトリクス状に分割配
置された複数のエレメントからなり超・音波パルスを送
信および受信する超音波撮像素子と、この超音波撮像素
子より送信された超音波パルスを検知すべき被検体の所
定深さ位置の断層面に収束させ、かつ前記断層面からの
反射波を前記超音波撮像素子に収束させるように設置し
た超音波レンズと、前記超音波撮像素子の複数の工レメ
ントから相前後して送波される超音波パルスの音響経路
が交差する交差断面での反射波が前記結像面での反射波
に比べて十分小さくなる位置関係にある複数のエレメン
トを任意に選択することが可能な工1/メント選択手段
と、このエレメント選択手段で選択した複数のエレメン
トから送波および受波する超音波パルスの送受波時間間
隔を、前記交差断面と前記結像面との間の音響経路の往
復に要する時間以下に設定する送受波時間設定手段とを
備えた構成とした。
なお、前記超音波撮像素子から送波する超音波パルスの
入射面となる被検体表面の形状を測定する表面形状測定
手段と、この表面形状測定手段で検出した被検体表面の
位置情報に基づいて前記結像面での反射波および被検体
表面での反射波が前記超音波撮像素子に到達するまでの
時間を算出し、この算出結果に基づいて前記超音波パル
スの送受波時間間隔を制御する送受波時間設定手段を備
えることが好ましい。
また、上記他の目的を達成するために、被検体側に平面
状なす結像面を形成し、かつ超音波撮像素子側に球面状
をなす結像面を形成する超音波レンズを備え、この超音
波レンズにより形成される球面状をなす結像面上に前記
被検体側に形成された結像面からの反射波が収束するよ
うに前記エレメント選択手段で選択した複数のエレメン
トに遅延時間を与えて送波すると共に、その遅延時間に
て受波するようにした。
〔作用〕
上記手段を講じたことにより、超音波撮像素子の複数の
エレメントから相前後して送波される超音波パルスの音
響経路が交差する交差断面での反射波が収束断層面での
反射波に比べて十分小さくなる位置関係にある複数のエ
レメントがエレメン1・選択手段で選択される。そして
、選択された各エレメントからは、送受波時間設定手段
で設定した時間間隔すなわち異なる超音波パルスの音響
経路が交差する交差断面と収束断層面との間の音響経路
の往復に要する時間以下に設定した時間間隔で超音波パ
ルスが送波される。そして、この超音波パルスは結像面
で反射され、結像面以外の反射波が重畳していない反射
波がエレメント選択手段にて選択されたエレメントに所
定の受波タイミングで受波され受信信号に変換される。
このようにして、結像面からのみ反射された反射波を用
いた断層画像を得ることができる。
〔実施例〕
μ下、本発明の実施例について図面を参照して説明する
第1図は実施例に係る超音波診断装置の全体的な構成を
示す図である。同図に示すAは探触子Bは装置本体,C
は被検体である。
探触子Aの外形を形成するケース1の一端部であって被
検体Cに対向する側には、この一端部開口を覆うように
してベローズ形容器2が装着されている。このベローズ
形容器2は、ベローズの伸縮作用により探触子Aを被検
体Cの表面に安定に接触させると共に、後述する超音波
レンズ5と被検体C中の収束断層面4との位置関係(離
間距離)を調節して異なる位置の断層像を検出可能にす
るものである。このベローズ形容器2の内壁には超音波
の乱反射を防止する目的で吸音材が装着されている。ま
た、ベローズ形容器2の内部には、音響媒体3が封入さ
れている。この音響媒体3としては、例えば水が用いら
れる。なお、水を用いる場合には、温度変化に伴って音
速が変化するのを防止するために、温度制御機構や泡を
取除くための脱泡機構を備える必要がある。
また、ベローズ形容器2が装着された探触子Aの一端部
内側には、上記した大開口の超音波レンズ5が取付けら
れている。この超音波レンズ5は超音波撮像素子6の各
エレメント7から送波される超音波パルスを収束して、
被検体C中の所望の深さ位置である収束断層面4に照射
すると共に、この収束断層面4からの反射波を収束して
、探触子A内に設置されている超音波撮像素子6の受波
面に断層像を結像させるものである。超音波レンズ5と
超音波撮像素子6とケース1とで形成される空間内には
音響媒体3が封入されている。なお、必要に応じて温度
制御機構,脱泡機構が付設される。また、超音波レンズ
5は、その音響インピダンスか音響媒体3に近く、かつ
音速か音響媒体3とは異なる物質により形成されている
。このような物質としては、例えば音響媒体3か水であ
れば、アクリル樹脂,ポリスチレン樹脂等のプラスチッ
ク祠料か考えられる。プラスチック祠料であれば、成形
により非球而レンスを容易に作成できるという利点かあ
る。なお、超音波レンス5は単レンスてあってもよいし
、絹み合わせレンズであってもよい。つまり、収差を除
去するために組み合わせレンスとしてもよいし、断層像
の拡大,縮小のためにズーム機構やピン1・調整機構を
fli:iえたものであってもよい。なお、組み合わせ
レンスのレンズ間には水等の音響媒体を封入する必要か
ある。
ところで、収束断層面4か設定される位置は、超音波レ
ンズ5の焦点距離により一義的に決定される。したかっ
て、超音波パルスを送信してから、その超音波パルスか
収束断層而4にて反射して受波されるまでの時間も、超
音波撮像素子6と超音1] 波レンズ5との間の距離と、超音波レンズ5と収束断層
面4との間の距離(レンズ焦点距離)とから決定される
。ここで、収束断層面4の設定位置を変える場合は、ベ
ローズ形容器2を伸縮さぜることにより超音波レンズ5
と被検体Cとの距離を変化させて行なう。
このように、反射波が戻ってくるまでの時間は、探触子
Aから求めることかできるので、超音波パルスの送波お
よび受波のタイミングは、その時間に合わせて制御すれ
ばよい。また、反射波か戻ってくるまでの時間を変化さ
せることにより、収束断層面4の位置を変えることもで
きる。たたし、この場合は分解能か低下することになる
ので絞り機構等を設けた構成とすることが好ましい。
超音波撮像素子6は、超音波パルスを収束断層而4に対
して時系列に送波する機能と、超音波受波面で受波した
超音波の音圧分布を時系列な電気信号(映像偵号)に変
換する機能を有している。
第2図に超音波撮像素子6の具体的な構成を示す。この
超音波撮像素子6は、音響ダンピングを兼ねた素子取イ
」け台61上に、信号電極62,電気音響変換素子63
,アース電極64,音響整合層65を積層固定した措造
となっている。なお、信号電極62およびアース電極6
4は互いに異なる方向にそれそれ複数個に分割されてい
る。電気音響素子63はPVDP , PVP2のよう
に、横方向の音響結合が少ない祠料を用いれば、電極の
分割たけでよいので有利である。また、l)ZTのよう
に電気音響変換材料を用いる場合には、機械的にカッテ
ィングする必要がある。
また、探触子Aのケース]内には、超音波レンズ5 超
音波撮像素子6の他に、超音波撮像素子6の各エレメン
ト7の切換えを行なうマルチプレクサ11,12、超音
波撮像素子6の各エレメント7へ送波タイミングを制御
する送信信号を出力する送信回路]0、装置本体Bへ出
力する映像信号を増幅するプリアンプ]3が収容されて
いる。
装置本体Bは超音波撮像素子6で得た映像侶号から断層
画像を得るための処理を施す断層画像処理系と超音波撮
像素子6の各エレメン1・7の送波および受波のタイミ
ング等を制御する制御信号生成系とから構成されている
断層画像処理系は、二次元利得補正信号発生回路]4,
加算回路15,対数アンプ]6,検波回路]7,加算回
路18,ブラックフリップ回路19,積分回路20,比
較回路21−,切換え回路22,乗算器23,フレーム
メモリ24からなる信号処理回路25と、映像信号を画
像化するための表示装置26とから構成されている。
一方、制御信号生成系はアドレス選択回路27,送信タ
イミング発生回路28,受信タイミング発生回路2つ,
これら各構成要素を制御するコントローラ30から構成
されている。
送受信コン1・ローラ30には、超音波レンズ5の焦点
面である収束断層而4からのみの反射波を抽出可能な位
置関係となる各エレメンi・のアドレスおよび各エレメ
ント7からの送波時間間隔となる送信時刻かプログラム
されている。そして、送波時には、このプログラムに従
いアドレス選択回路27を介してマルチプレクサ11.
12を切換え、任意の送信エレメント7を選択する。そ
して、上記プログラムに従い、送信タイミング回路28
を介して送信回路10から送信信号を送り、選択したエ
レメン1・から送波させる。なお、送信エレメント7を
選択するタイミングと送信信号をそのエレメン1・に送
るタイミングは同期している。
一方、受波時には、選択したエレメン1・7から送波し
た超音波パルスが収束断層面4で反射して同エレメント
7まで戻ってくる往復音響紅路に要する時間分遅らせた
時間で、送信タイミングと同様のパターンで受波エレメ
ントを選択し受波する。
受信タイミングはコントローラ30に記憶しているプロ
グラムに従い、受信タイミング発生回路29を介して検
波回路17に指令信号を出力し、信号処理回路25に送
られてくる映像信号の中から収束断層而4からの反射波
による信号成分を選択し抽出する。
ここで、コントローラ30によりプログラム処理されて
いる収束断層面4からのみの反射波を抽出6■能な位置
関係となる各エレメントの求め方および各エレメント7
からの送波時間間隔の求め方について説明する。
先ず、第3図および第4図を参照して収束断層面4から
の反射波に他の断層而からの反射波が重畳する現象につ
いて詳しく説明する。
第3図は超音波撮像素子6の任意の列のエレメント7が
第1図に示すシステム構成により作る音響経路を概略的
に示す図である。同図に示すエレメントP1から送波し
た超音波パルスは、音響レンズ5により収束断層面4と
なる結像面f上の点Pllに焦点を結ぶ。同様にエレメ
ントPiから送波された超音波は結像面上の点Piiに
焦点を結ぶ。ただし、i=1.2,・・・Nとする。
結像而fを挟んで被検体C中に4つの反射面ρ,n〕,
n,Oを想定する。そして、それぞれの反射面からの反
射波を考察する。
エレメントPI,P2,P3・・・,PNを所定間隔Δ
Tで順次送波すると、例えば、エレメン1・P1から送
波された超音波が結像点P11で反射し反射面ρに到達
する時間と、エレメントP1を送波した所定時間経過後
に他のエレメンI− P iから送波した超音波が反射
面gに到達し反射する時刻とが一致する場合がある。こ
のような条件のときに、エレメントP1で観測される受
信波は、結像面fの反射波に反射面ρの反射波が重畳し
たものとなる。同様に、エレメントP1から送波した超
音波が反射面0で反射した反射波と、エレメン}P2か
ら送波した超音波が結像而fで反射した反射波が重畳す
る場合がある。このような重畳現象が起きると上述した
ように、結像面fからの反射波のみを時間的に分離して
抽出することは不可能となる。
なお、各エレメントPから送波した超音波か、音響経路
として分離されている領域Ff−fFrに存在する反射
面mまたはnで反射する場合には、上記重畳現象が起こ
ったとしても、レンズによる結像関係から対応したエレ
メント以外には受波されない。すなわち、エレメントP
1から送波され、結像面fで反射し反射面mに到達する
時刻と、エレメントP2から送波され反射面mで反射さ
れる時刻とが一致したとしても、両反射波は空間的に分
離されていることになる。
第4図は各エレメントP1〜PNから所定の送波間隔で
順次送波した超音波の時間的な関係を示す図である。ま
た、同図には、エレメントPi(i=1.2・・・N)
から送波した超音波が被検体C内の反射面j  (j=
,77,m,f,n,o)で反射した反射波をW ( 
P i − j )で表示している。なお、fは結像面
4である。同図に示されているように、一定時間間隔Δ
Tで順次隣のエレメントを送波していくと、例えば、P
1に対応する結像点Pllの反射波W(PI−f)にエ
レメン}P2から送波された超音波の反射波W(P2−
m)が重なる。このような重畳波からは反射波W(PI
−f)を分離して抽出することはできない。
そこで本実施例では、以下に示す条件■,■をプログラ
ムしておき第1図に示すコントローラ30に記憶させて
おく。
■ 相前後して送波する超音波の音響経路が交差する断
面での反射波が結像面からの反射波に比べて十分に小さ
くなる(−40dB以下)位置関係にあるエレメントを
選択して送波させる。
■ また上記条件で選択した各エレメン1・からの送波
時間間隔としては、相前後して送波する超音波の音響経
路が交差する断面と結像面までの音唇経路の往復に要す
る時間以下に設定する。
上記条件にて設定した超音波診断装置のエレメント選択
制御について第5図および第6図を参照して説明する。
第5図はエレメン1・を4つおきに選択して送波した場
合の各超音波の音響経路を概略的に示す図である。超音
波撮像素子6の任意列のエレメントを上記選択条件に基
つき、P (4i+0)−P (4i+1.)−P (
4i→−2)P(4i+3)の順に送波する。なお、l
一〇 1 2・・・N/4である。このときの送波時間
間隔は、音響経路が分離できる境界而Ff(またはF將
)と結像面fとの間の音響紅路の往復に要する時間以下
に設定する。なお、音響経路か分離できる境界面Ff(
またはF=i)とは、上記したように連続して送波され
るエレメン1・の送波音響経路か交わる断面を言う。こ
のようにして送波した超音波の結像而fからの反射波は
、反射してくるまでの時間に応じて選択されたエレメン
1・にて受波される。
第6図は各エレメントで受波した受信信号の波形を示す
図である。同図に示すように、上記条件にてエレメント
を制御して得た反射波には、結像面f以外からの反則波
が重畳されていない。
したかって、上記した如きエレメント制御を行なうこと
により、結像面fからの反射波が、音響t 経路的に分離されている領域Ff,F=lF以外に存在
ずる反射面からの反射波と同時刻で受波されるようなこ
とがあっても、結像面f以外からの反射波に影響をうけ
ることなく、結像而fからの反射波のみを得ることかで
き、所望とする結像面の超音波断層像を得ることかでき
る。
次に、本発明の第2実施例について説明する。
本実施例では、第1図に示す探触子Aに被検体Cの表面
形状測定手段70を設け、この表面形状測定手段70で
計測した被検体Cの表面の位置情報から、各エレメン]
・の送波および受波のタイミングを制御するようにして
いる。
第7図は表面形状Alll定手段の構成を示す図である
。この表面形状all+定手段70は、ベロ−ズ形容器
2内の空間を第1の空間71とし、ベローズ容器2の先
端部と被検体Cの表面との間に薄い膜にて薄い層をなす
ように形成した密閉空間を第2の空間72とし、この第
2の空間72をチューブ73.74を介して電磁弁75
.76に接続し、さらに空気の入った容器79および例
えば水等の音響媒体の入った容器80に接続している。
なお、第2の空間72と各電磁弁76.77との間には
ポンプ77 78か設けられており、第2の空間72内
に容器79.80から空気または音響媒体を流入または
流出できる構成となっている。また、探触子Aはレンズ
の中心軸に沿って平行移動か可能であり、その移動瓜Z
。は変位計fllll i+にて検出される。
このような構成において、探触子Aをレンズの中心軸方
向に移動させ超音波レンズ5の結像面が被検体C表面と
一致する位置に固定する。この状態で、電磁弁75また
は76を開き、第1の空間7]に封入されている音響媒
体3と音響インピダンスか大きく異なる媒体たとえば容
器7つ側の空気を送り込み、第2の空間72内に十分満
たしたならば電磁弁75を閉じる。
次に、第3図に示す任意の列の超音波撮像素子6の各エ
レメントPI,P2・・PNを順次送波し、結像面近傍
となる被検体C表面からの反射波を同エレメン1・にて
受波する。このような動作を超音波撮像素子6の全ての
列で行なう。このようにして受波される反射波は、音響
インピーダンスの差か著しく異なる第1の空間7]と第
2の空間72との境界面にて反射した反射波が極端に大
きくなり、他の反射波たとえばレンズ表面での反射波や
レンズの支持部材,容器2の側面からの反射波は小さく
なる。
第8図は各エレメントから時間間隔ΔTで順次連続して
送波したときに、各エレメントて受波される反射波の波
形を示す図である。同図を参照して被検体Cの表面形状
をAIll定する原理を説明する。
例えば、エレメン1・P1から送波した超音波が、第1
の空1ij17 1と第2の空1ijJ 7 2との境
界面から反射して同エレメン1・に戻るまでの伝播時間
をt、1とする。また、この超音波撮像素子6の受波面
に垂直で、かつ、その受波面の中心を通ると共にレンズ
中心を通る軸上における上記境界面からの反射波の伝播
時間をtcとする。
ここで、例えば被検体Cの表面形状が第9図に示す如き
形状であれば、エレメントP1より送波された超音波の
境界面における反射点P11の位置ベクトルOP11は
、 +(tl−tc)/Vω) xPIL/IPILI      ・・・(1)で表わ
せる。ただし、Oは受波面の中心位置,Lは音響レンズ
5の中心位置,0′は第1の空間7]と第2の空間72
との間の境界面に中心軸が交差する位置,Vωは媒体中
の音速をそれぞれ示している。
上記(1)式により、各エレメントの送波から受波まで
の伝播時間を算出でき、その算出結果を用いることによ
り第1の空間71と第2の空間72との境界面の形状を
測定するごとができる。
この境界面の形状は被検体Cの表面形状とみなすことが
できるので、結果として、被検体Cの表面形状を測定で
きることになる。
被検体C表面の形状が測定されたならば、電磁弁75を
開いて第2の空間72内の媒体を容器79に戻すと共に
、電磁弁76を開いて第1の空間71に封入されている
音響媒体と同じ媒体たとえば容器80に入っている音響
媒体を第2の空間72内に送り込む。このような状態で
各エレメントから送波した場合、第1の空間71および
第2の空間72に封入されている媒体は同じ音響インピ
ーダンスであるので、境界面から反射される反射波は極
めて小さなものとなり、境界面からの反射波の影響を受
けることなく受波することができる。
次に、探触子Aを被検体Cに近付ける方向へ移動させ、
超音波レンズ5による結像面が被検体C中の所望の深さ
となるように設定する。そして、各エレメントの送波時
間および受波時間を後述する手段にて結像面からの反射
波と被検体C表面からの反射波とが重畳しないように制
御しながら走査して断層像を得る。
すなわち、表面形状測定手段70で計測した被検体Cの
表面形状とその表面の位置情報から、エレメントから送
波した超音波の結像面4からの反射波と被検体C表面か
らの反射波とが再び撮像素子6の受波面に到達するまで
の時間およびその受渡エレメントを予測する。そして、
この予測結果に基づいて結像面4および被検体C表面か
らの両反射波が重ならない送波時間および受波時間を決
定する。例えば、送波する場合は、隣接したエレメント
の順で行ない、その時の送波時間間隔は一定の間隔で行
なうのではなく、随時変更して最適の間隔に制御する。
その結果、被検体C表面からの反射波を時間的に分離で
き、結像面からの反射波のみを抽出することができる。
次に、本発明の第3実施例について説明する。
本実施例は、超音波レンズ5にて形成される像面湾曲を
解消する手段を上記第1および第2実施例に付加した例
である。
ところで、超音波レンズ5等の音響レンズを用いて音波
を結像させる場合、結像位置を大きくとらないとレンズ
を挟んで結像関係にある面は平面とならずに湾曲面とな
るのは上述したとおりである。
そこで本実施例では、レンズを挾んで結像関係にある二
つの結像面のうちを一方の結像面を平面とし、他方の結
像面を像面湾曲による球面状とする音響レンズを用い、
任意のエレメントに所定の遅延時間を与えて送受波する
ようにした。
第10図は上記音響レンズを用いて、被検体C中の結像
面を平面とし、超音波撮像素子側の結像面を球面状にし
たときの音響経路の概略を示す図てある。なお、第]]
図は第10図に示すM部分の拡大図である。第10図に
示す100は上記音響レンズであり、被検体C中の結像
面101上に規則正しく等間隔で71・リクス状に結像
点A コ− ,A2,・・・ANを形成し、撮像素子側
の仮想球而102上に結像点Ql,Q2・・QNを形成
する。
なお、各結像点(AI,Ql),(A2,Q2)・・ 
(AN,QN)がそれぞれ結像関係にある。
コノような音響経路において、送波するエレメントは隣
接する複数個を1ブロソクとして、各ブロックに適当な
遅延時間を与えてQl,Q2・・QNに収束するように
送波する。
例えば、ブロックA]のエレメンI−P].P2・・P
7から送波し、Q1に収束音場を形成する場合は、Pi
とP (i+1)の送波時間間隔Δti(i+1)を Δti(j+1)−(P(i+])QL−PiQl)/
Vω   ・(2)として順次送波していく。たたし、
i−],  26である。
なお、上記(2)式において、Δ11(i+1)が負の
値になるときは、Plに対しP (i+1)のエレメン
1・の送波時間か1Δti(i+I)  lたけ遅れる
ことを意味している。
また、]ブロック内における複数のエレメン1・の選択
は、Ql,Q2・・QNにて一旦収束した後の音響経路
104か音響レンズ100の開口面内に納まるように選
択する。像而湾曲によって生しる球面状の結像面102
の頂点QCと超音波撮像素子6の中心軸PCとを一致さ
せれば、送波ブロックか中心に近付くにしたがい、ブロ
ック内のエレメント数は減少し、中心では1つのエレメ
ン1・PCとすることかできる。しかも、送波ブロック
内のエレメントにおいて、同時に送波すべきエレメン]
・が複数存在しないので、一つ一つのエレメントを時分
割で選択し送波可能となる。
また、受波する場合においては、送波時とは逆にエレメ
ントを選択していき、しかも送波時とは逆の受波時刻に
て受波する。つまり、結像点A ]. ]の反射波はブ
ロックA]で受波することになるが、このとき受波する
エレメン1・はP7,P6,・・・P1の順に選択する
。また、受波時間は(2)式により、P (i+1)と
P1の受波時間間隔を1Δti  (i+1)lたけ遅
延させて受波する。そして、第12図に示すように、受
波した受信信号を一旦バッファメモリに蓄えておき、時
刻を揃えた状態で加算し、その加算信号を結像点A ]
− 1の反射波に対応した受信信号とする。
なお、送波時に各エレメン1・に与える送信信号を出力
するタイミングおよび送信エレメントの選択は、第1図
に示すアドレス選択回路27,送波タイミング発生回路
28,受信タイミング発生回路2つ,送受信コン1・ロ
ーラ30により行われる。
したかって、本実施例によれば、音響レンズ1 0 0
により被検体C側に平面状の結像而101を形成し、超
音波撮像素子側に球面状の¥1一像而102を形成し、
ブロック化したエレメン1・に反射波が球面状の結像面
102で一旦結像する遅延時間1Δti  (i+1)
lを与えて送波させ、受波時には送波時とは逆にエレメ
ントを選択し、各エレメンi・間の受波時間間隔をΔt
 i  (i+:t)lたけ遅延させて受信するように
したのて、音響レンスの像面湾曲の影響を除去できる。
その結果、超音波撮像素子105を球面形状とすること
なく平面の状態で平面状の超音波断層画像を得ることか
できる。
また、超音波撮像素子105の周辺部では、複数個のエ
レメントにより受波されるので感度の劣化を防止するこ
とかできる。
〔発明の効果〕
以」二詳記したように本発明によれば、被検体中の所望
の断層面からの反射波を、その断層面近傍の反射層から
の反射波と重畳することなく抽出することかでき、方位
分解能および距離分解能の優れた断層像を得ることがで
きる。
また、結像面からの反射波に被検体表面からの反射波を
重畳させることなく抽出することができ、結像面である
被検体中の断層像を忠実に再現できる。
さらに、超音波レンズにより生じる像面湾曲の影響を受
けることなく結像面からの反射波を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置である超音波診断装置の構成を示す
図、第2図は超音波撮像素子の構成図、第3図および第
5図は超音波撮像素子の任意列のエレメントから送波さ
れる超音波の音響経路図、第4図および第憲図は各エレ
メントで受波した受信信号の波形図、第7図は表面形状
IIIl1定手段の構成を示す図、第8図は表面形状の
測定原理を説明するための波形図、第9図は被検体の表
面形状を示す図、第10図は像面湾曲を解消する手段を
説明するための音響経路図、第11図は第10図に示す
M部分の拡大図、第12図は受信信号の加算処理を示す
図である。 4・・・収束断層面、5・・・超音波レンズ、6・・・
超音波撮像素子、7・・・エレメン!・、27・・・ア
ドレス選択回路、2 訃・・送信タイミング発生回路、
29・・・受信タイミング発生回路、30・・・コント
ローラ。 出願人代理人 弁理士 坪井  淳 ず−    c,+cr+ CLCL    龜 匣 と 第11 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マトリクス状に分割配置された複数のエレメント
    からなり超音波パルスを送信および受信する超音波撮像
    素子と、この超音波撮像素子より送信された超音波パル
    スを検知すべき被検体の所定深さ位置の結像面に収束さ
    せ、かつ前記結像面からの反射波を前記超音波撮像素子
    に収束させるように設置した超音波レンズと、前記超音
    波撮像素子の複数のエレメントから相前後して送波され
    る超音波パルスの音響経路が交差する交差断面での反射
    波が前記結像面での反射波に比べて十分小さくなる位置
    関係にある複数のエレメントを任意に選択することが可
    能なエレメント選択手段と、このエレメント選択手段で
    選択した複数のエレメントで送波および受波される超音
    波パルスの送受波時間間隔を、前記交差断面と前記結像
    面との間の音響経路の往復に要する時間以下に設定する
    送受波時間設定手段とを具備したことを特徴とする超音
    波診断装置。
  2. (2)前記超音波撮像素子から送波する超音波パルスの
    入射面となる被検体表面の形状を測定する表面形状測定
    手段と、この表面形状測定手段で検出した被検体表面の
    位置情報に基づいて前記結像面での反射波および被検体
    表面での反射波が前記超音波撮像素子に到達するまでの
    時間を算出し、この算出結果に基づいて前記超音波パル
    スの送受波時間間隔を制御する送受波時間設定手段を具
    備したことを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装
    置。
  3. (3)被検体側に平面状なす結像面を形成し、かつ超音
    波撮像素子側に球面状をなす結像面を形成する超音波レ
    ンズを備え、この超音波レンズにより形成される球面状
    をなす結像面上に前記被検体側に形成された結像面から
    の反射波が収束するように前記エレメント選択手段で選
    択した複数のエレメントに遅延時間を与えて送波すると
    共にその遅延時間にて受波するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の超音波診断装置。
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