JPH02239092A - シャックル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野］ 本発明は、建築現場において被吊物（梁材等の鉄骨材、
テトラポット等）をクレーンで吊し上げる場合にクレー
ンワイヤの先端と、被吊物の被吊部（鉄骨のフランジ部
やボルト孔、テトラポットのフック等）の間に介在させ
て使用するシャックルの改良に関するものである．【従
来の技術】 従来、この種のシャックルとしてフランジ受嵌スリット
を有し該スリットと直交するピン孔を設けたシャックル
本体と、前記ピン孔にスライド自在に嵌装され押圧する
ことによりフランジ受嵌スリットを閉鎖すると共に一端
に取付けた牽引線を牽引することによりフランジ受嵌ス
リットを開放するシャックルピンと，フランジ受嵌スリ
ットを閉鎖した状態においてシャツクルピン１こ設けら
れた係止ピン嵌合溝にバネの付勢力によって嵌合してシ
ャックルピンを固定係止し、一端に取付けた牽引線を牽
引することにより係止ピン嵌合溝から抜き出されシャツ
クルピンの固定を解除する係止ピンとからなるものが知
られている（実公昭５２−９７５５号公報参照）． ［発明が解決しようとする問題点１ 従来のこのシャックルにあっては、 （１）構造が複雑で故障しゃすい； （ｆｆ）シャツクルピンが円柱形に形成され、このシャ
ックルピンを収容するピン筒が外部に突出する構造にな
っているため、牽引線の牽引をピン筒の配設方向と同方
向に行なってはじめて，このシャツクルピンによる固定
の解除が円滑になされる構成になっている．従って，こ
のシャックルの機能を十分に発揮させるために は、特定方向から牽引する必要があり、牽引する際、角
度のある上方や下方から牽引を行なわなければならない
場合には作業効率が極めて悪くなる： （ＤＩ）作業中にピン簡に鉄骨が衝突する等して該部分
に不測の外力が加ると、ピン筒が折曲しあるいは破壊す
ることがあり、この場合には，シャックルとしての用を
なさなくなる： 等の問題点があった． 従って，本発明の目的は、構造が簡単でしかも操作も簡
単なシャックルを提供することにある． 本発明の他の目的は、必要に応じ牽引線の牽引方向を任
意に選択し得るシャックルを提供することにある． 本発明のもう一つ他の目的は、シャックルの主要構成要
素であり、被吊物の被吊部と係合するピンを、シャック
ル本体から突出しないように収容し、シャックル本体に
外力が加わってもピンの動作に支障をきたすことのない
シャックルを提供することにある． 本発明のさらに他の目的は、被吊物の重量に合わせて、
吊支力を調節できるシャックルを提供することにある． 〔課題を解決するための手段１ 本発明は、内部に環状の案内溝を有するとと被吊物の被
吊部を受嵌する受嵌用スリットを有するシャックル本体
と、該シャックル本体に収容され、前記受嵌用スリット
に出没して前記受嵌用スリットの閉鎖、開放を行ない、
被吊物の被吊部と係合するセットピンと、一端が前記セ
ットピンに取付けられ、他端が前記シャックル本体外に
導出されて前記セットピンを牽引する牽引線と、前記セ
ットピンとバネ用受片との間に配設した前記セットピン
付勢用のバネと、該バネによって付勢された前記セット
ピンの動きを制止するストッパと，前記牽引線を牽引し
、前記セットピンが前記シャックル本体内に没して前記
受嵌用スリットが開放した際に、前記バネによって付勢
された前記セットピンの動きを停止させるセットピン停
止手段とを具備し，前記案内溝に前記セットピン、バネ
用受片、バネ、ストッパを収容し、前記牽引線を牽引す
ることにより、前記セットピンを前記案内溝において前
記バネに抗しながらスライドせしめて前記受嵌用スリッ
トに出没させ、被吊物の被吊部への係脱を行うことを特
徴とするシャックルである． そして、上記セットピンを円弧状に形成し、かつ上記案
内溝にスライド自在に嵌装させることが好ましい． また，上記案内溝を囲成する両側壁に，上記バネ用受片
が嵌合する一対の縦溝な少なくとも２個刻設して上記バ
ネ用受片の位置を移動可能に構成し、かつ上記縦溝近傍
に上記牽引線引出し孔を設け、上記牽引線の牽引位置を
上記バネ用受片の位置の移動にともない移動させ得るよ
うにすることが好ましい． ■作　　用〕 上記のように構成されたシャックルの牽引線を牽引する
と、シャックル本体内に大部分が収容されているセット
ピン（使用前においては，セットピンは、受嵌用スリッ
トを閉鎖している部分のみが外部に現われて見える）が
、同じくシャックル本体内に取容されているバネの付勢
力に抗しながら引張られ、セットピンはシャックル本体
内の案内溝に案内されて、シャックル本体内に完全に没
する．従って、この状態では、受嵌用スリットは開放さ
れ、セットピンは外部からは見えない。 そして、この状態でセットピン停止用の停止手段を動作
させると、セットピンはバネに付勢されたままの状態で
その動作は停止する．このとき、シャックルの受嵌用ス
リットにはセットピンは存在せず開放状態になるため、
該受嵌用スリットな被吊物の被吊部で閉鎖し、その後、
停止手段によるセットピンの停止を解除すると，セット
ピンはバネに付勢されているので、原状に復帰するよう
動作し、シャックル内の案内溝に案内されながらセット
ピン先端部がシャックルの受嵌用スリットに出現して、
被吊物の被吊部に係合（連結）し、更にバネに付勢され
たセットピンは、シャックルの他方側の案内溝に収容さ
れる． 被吊物を仮留めした後は、セットピンには被吊物の重量
がかからない状態になるので、セットピンと被吊物の被
吊部との連結を解除する場合，牽引線を牽引してセット
ピンを引張ることにより、受嵌用スリットにおけるセッ
トピンと被吊物の被吊部との連結は解除される．〔実　
施　例Ｊ 実施例について図面を参照して説明する．第１図乃至第
２図において，シャックル１は、内部に環状の案内溝１
１を有するとともに、被吊物３０の被吊部３１が受嵌す
る受嵌用スリット１２を有するシャックル本体２と、こ
のシャックル本体２に収容され、前記受嵌用スリット１
２に出没して前記受嵌用スリット１２の閉鎖、開放を行
ない、被吊物３０の被吊部３１と係脱をはかるセットピ
ン１３と、一端が前記セットピン１３に取付けられ、他
端が前記シャックル本体２外に導出されて前記セッ１・
ピン１３を牽引する牽引線２０とを含んで構成されてい
る． このうち，シャックル本体２は、一対の挟着体３、４を
組立てることによって構成され、該挟肴体３、４に穿設
した多数のボルト挿通孔６１．６１・・・に配したボル
トとナットにより螺着し一体的に形成されている．前記
挟着体３、４の合わせ面はイン口一式に形成され、しか
して組立てボルトの剪断もない．更に、シャックル本体
２は，前記セットピン１３とバネ用受片１４との間に配
設した前記セットピン１３付勢用のバネ１５と、該バネ
１５によって付勢された前記セットピン１３の動きを制
止するストッパ１６と，前記牽引線２０を牽引し，前記
セットピン１３が前記シャックル本体２内に没して前記
受嵌用スリット１２が開放した際に、前記バネ１５によ
って付勢された前記セットピン１３の動きを停止させる
停止手段１７とを具備している．そして前記案内溝１１
に前記セットピン１３，バネ用受片１４，バネ１５，ス
トッパ１６を収容し、前記牽引線２０を牽引することに
より、前記セットピン１３をピン受部である前記案内溝
１１において前記バネ１５に抗しながらスライドせしめ
て前記受嵌用スリット１２に出没させ、被吊物３０の被
吊部３１への係脱を行う． 又，前記案内溝１１を囲成する両側壁には、前記バネ用
受片１４が嵌合する一対の縦溝１８Ａと１８Ｂ、１９Ａ
と１９Ｂが刻設してあり、前記バネ用受片１４の位置を
移動可能な構成になっている．この実施例では、縦溝は
２個刻設してあり、第４図に示すように、縦溝ｌ９Ａ、
１９Ｂにバネ用受片１４を嵌合させることにより、前記
バネ１５の付勢力を調節して、より荷重のある被吊物を
吊り上げることが可能である．そして、この縦溝１８Ａ
，１９Ａ近傍には、前記牽引線２０を引出す引出し孔２
ｌ、２２、２３を３ケ所設け、前記牽引線２０の牽引位
置を前記バネ用受片１４の位置の移動にともない移動さ
せ得るようになっている．符合２４は滑車であり、前記
牽引線２０を上方の弓出し孔２３や、側部の引出し礼２
２から牽引する場合に、その牽引を円滑に行なうのに寄
与する．この滑車２４は、シャックル本体２における前
記引出し孔２２、２３に隣接する凹所に収容されている
． 更に、前記セットピン１３は円弧状に形成され、かつ前
記案内溝１１にスライド自在に嵌装されている．前記セ
ットピン１３は、可動前は第２Ｂ図の一点鎖線Ｌより上
方部分の自重によって前記ストッパ１６に当接しており
、安定した状態にある．又、前記バネ用受片１４は、面
板によって形成され、その中央には、前記牽弓繍２０導
出を導出するための導出孔（図示せず）が穿設されてい
る． そして、前記セットピン停止千段１７は、前記シャック
ル本体２の軸承部（図示せず）によって枢支された短軸
１　７’　Ａと、操作片１７Ｂと、該操作片１．　７　
Ｂを上方へ付勢するバネ１７Ｃと、そして前記セットピ
ン１３の先端部と係合する係合爪片１７Ｄとより構成さ
れている（第５Ａ図．第５Ｂ図参照）．このため、前記
操作片ｍ７Ｂの右端を下方へ押圧すると、前記操作片１
７Ｂは短軸１　７’　Ａを中心に回転し、上方へ作動す
る． 尚，セットピン停止手段５６は、第９Ａ図．第９Ｂ図に
示すように、シャックル本体２の受嵌用スリット１２近
傍に穿設した貫通孔５７と、該貫通孔に挿通する挿通ピ
ン５８とによって構成してもよい． 符号５は、シャックル本体２に形成された、クレーン先
端部を連結するための取付孔である． ［発明の効果］ 本発明は以上説明したように構成されているので、以下
に記載されるような効果を奏する．セットピン受部であ
る案内溝の面積を多くとれてセットピンが常時安定した
状態にありセットピンの動作もスムーズであり、かつ案
内溝に主要な構成要素を配し構造が簡単であるため、故
障が少なく、しかも被吊物の吊り上げ作業を連続性をも
って行なえ、その操作も簡単である． 又、被吊物を地上であらかじめ吊り上げ状態にセットし
た後に被吊物を吊り上げ、更に仮留めした後は、安全な
場所にいる地上の作業者が牽引線を牽引操作するだけで
シャックルと被吊物との係合を解除でき、このため操作
時における作業者の身の危険を確実に回避できる（事故
を防止できる）． そして、セットピンを付勢しているバネの一端に配設し
たバネ用受片の位置を移動し、更に牽引線の牽引方向を
変えることにより、必要に応じて牽引線の牽引方向を変
えられるので、作業を円滑に行なうことができる． 更に、被吊物の被吊部と係合するセットピンが、シャッ
クル本体から突出しないように収容されいるので、シャ
ックル本体に外力が加わってもセットピンの動作に支障
を来すことがない．又組立て式であるため点検整備が容
易である． 命うるに、セットピンはバネで付勢されておリセットピ
ンの抜けがないとともに、セッ１・ピンを付勢している
バネの一端に配設したバネ用受片の位置を移動したり、
バネを変えたりして、被吊物の重量に合わせて吊支力を
調節できる．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るシャックルの斜視図、第，２Ａ図
、第２Ｂ図はシャックル本体を構成している一対の挟看
体を分離しそれぞれの内部構成を示す正面図、第３図は
第２Ｂ図の位置にある牽引線を牽引しセットピンが移動
した状態を示す挟着体内部図、第４図はバネ用受板の位
置を移動させた状態を示す挟看体内部図、第５Ａ図は本
発明を構成しているセットピン停止装置の拡大平面図、
第５Ｂ図はその断面略図、第６図乃至第８図は使用状態
を示す図、第９Ａ図はセットピン停止装置の他の実施例
を示す拡大平面図、第９Ｂ図はその断面略図である．ｌ
・・・シャックル ２・・・・シャックル本体 ３．４・・・挟看体　ｉｉ・ １２・・・受嵌用スリット １３・・・セットピン　ｌ４・ １５・・・バネ　　　　１６・ ｌ７・・・セットピン停止手段 ２０・・・牽引線 ２１．２２．２３・

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、内部に環状の案内溝（１１）を有するとともに、被
   吊物（３０）の被吊部（３１）を受嵌する受嵌用スリッ
   ト（１２）を有するシャックル本体（２）と、 該シャックル本体（２）に収容され、前記 受嵌用スリット（１２）に出没して前記受嵌用スリット
   （１２）の閉鎖、開放を行ない、被吊物（３０）の被吊
   部（３１）と係合するセットピン（１３）と、 一端が前記セットピン（１３）に取付けら れ、他端が前記シャックル本体（２）外に導出されて前
   記セットピン（１３）を牽引する牽引線（２０）と、 前記セットピン（１３）とバネ用受片 （１４）との間に配設した前記セットピン付勢用のバネ
   （１５）と、 該バネ（１５）によって付勢された前記セ ットピン（１３）の動きを制止するストッパ（１６）と
   、 前記牽引線（２０）を牽引し、前記セット ピン（１３）が前記シャックル本体（２）内に没して前
   記受嵌用スリット（１２）が開放した際に、前記バネ（
   １５）によって付勢された前記セットピン（１３）の動
   きを停止させるセットピン停止手段（１７、５６）とを
   具備し、前記案内溝（１１）に前記セットピン（１３）
   、バネ用受片（１４）、バネ （１５）、ストッパ（１６）を収容し、前記牽引線（２
   ０）を牽引することにより、前記セットピン（１３）を
   前記案内溝（１１）において前記バネ（１５）に抗しな
   がらスライドせしめて前記受嵌用スリット（１２）に出
   没させ、被吊物（３０）の被吊部（３１）への係脱を行
   うことを特徴とするシャックル。 ２、内部に環状の案内溝（１１）を有するとともに、被
   吊物（３０）の被吊部（３１）を受嵌する受嵌用スリッ
   ト（１２）を有するシャックル本体（２）と、 該シャックル本体（２）に収容され、前記 受嵌用スリット（１２）に出没して前記受嵌用スリット
   （１２）の閉鎖、開放を行ない、被吊物（３０）の被吊
   部（３１）と係合するセットピン（１３）と、 一端が前記セットピン（１３）に取付けら れ、他端が前記シャックル本体（２）外に導出されて前
   記セットピン（１３）を牽引する牽引線（２０）と、 前記セットピン（１３）とバネ用受片 （１４）との間に配設した前記セットピン付勢用のバネ
   （１５）と、 該バネ（１５）によって付勢された前記セ ットピン（１３）の動きを制止するストッパ（１６）と
   、 前記牽引線（２０）を牽引し、前記セット ピン（１３）が前記シャックル本体（２）内に没した際
   に、前記バネ（１５）によって付勢された前記セットピ
   ン（１３）の動きを停止させるセットピン停止手段（１
   ７、５６）とを具備し、前記案内溝（１１）に前記セッ
   トピン（１３）、バネ用受片（１４）、バ ネ（１５）、ストッパ（１６）を収容するとともに、前
   記案内溝（１１）を囲成する両側壁に、前記バネ用受片
   （１４）が嵌合する一対の縦溝（１８Ａ、１８Ｂ、１９
   Ａ、１９ Ｂ）を少なくとも２個刻設して前記バネ用受片（１４）
   の位置を移動可能に構成し、かつ該縦溝（１８Ａ、１８
   Ｂ、１９Ａ、１９Ｂ）近傍に前記牽引線引出し用の引出
   し孔 （２１、２２、２３）を設け、前記牽引線 （２０）の牽引位置を前記バネ用受片 （１４）の位置の移動にともない移動させ、前記牽引線
   （２０）を牽引することにより、前記セットピン（１３
   ）を前記案内溝 （１１）において前記バネ（１５）に抗しながらスライ
   ドせしめて前記受嵌用スリット （１２）に出没させ、被吊物（３０）の被吊部（３１）
   への係脱を行うことを特徴とするシャックル。 ３、前記セットピン（１３）が円弧状に形成され、かつ
   前記案内溝（１１）にスライド自在に嵌装されている特
   許請求の範囲第１項又は第２項記載のシャックル。 ４、前記バネ用受片（１４）が、面板によって形成され
   、その中央に前記牽引線導出用の導出孔が穿設されてい
   る特許請求の範囲第１項又は第２項記載のシャックル。