JPH0223828Y2 - - Google Patents

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JPH0223828Y2
JPH0223828Y2 JP14365586U JP14365586U JPH0223828Y2 JP H0223828 Y2 JPH0223828 Y2 JP H0223828Y2 JP 14365586 U JP14365586 U JP 14365586U JP 14365586 U JP14365586 U JP 14365586U JP H0223828 Y2 JPH0223828 Y2 JP H0223828Y2
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pressure
valve body
valve
diaphragm
suction chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両用空気調和装置の冷媒ガスの圧
縮等に用いる可変容量型揺動板式圧縮機に関す
る。
(従来技術及びその問題点) 可変容量型揺動板式圧縮機は例えば特開昭52−
96407号公報等において知られているところであ
る。
このような形式の圧縮機においてクランク室内
圧力を変化させる前記圧力調整弁に電磁アクチユ
エータによつてその弁体の開度量の制御(日射セ
ンサ、ミツクスドアセンサ、温度センサ等からの
状態信号に基づいてソレノイドに供給される電流
値による)を行なう電磁弁を採用しているものが
ある。
前記弁体には吸入室と前記クランク室との連通
路の開度量に影響を及ぼす金属ベローズが設けら
れている。ところが、金属ベローズは一般にコス
トが高く、しかも金属ベローズのばね定数にヒス
テリシスがあるため前記圧力調整弁にもその影響
が及ぶ不都合が生ずる。また、金属ベローズはそ
の長さを精度よく作ることがむづかしいから、こ
れの圧力設定値は設計値に対してばらつく。例え
ば、金属ベローズの仕上り寸法が設計値より短い
場合には、前記弁体を閉弁方向に付勢するスプリ
ングはその調整長さを長く取る必要があるため、
スプリングが大型化する。逆に金属ベローズの仕
上り寸法が設計値より長い場合、例えば0.3mm長
いとすると、前記電磁弁オフ時における上述の圧
縮機の吸入圧を1.7Kg/cm2・Gとし、この時の弁
開度を0.2mmとすると、金属ベローズは0.3mm+0.2
mm=0.5mm圧縮された状態となる。この時、金属
ベローズに圧縮機の吸入圧が加わる受圧面積を
0.3cm2とすると、金属ベローズの受ける荷重は0.3
cm2×1.7Kg/cm2=0.51Kgとなる。ここで金属ベロ
ーズのばね定数を1Kg/mmとすると、0.5mm×1
Kg/mm=0.5Kgとなり、こられの差は0.5Kg−0.50
Kg=0.01Kgとなる。この0.01Kgによる前記スプリ
ングの圧縮量は、これのばね定数を0.2Kg/mmと
すると、0.01Kg/0.2Kg/mm=0.05mmとなる。この
ため前記弁体が閉弁方向に0.05mm以上移動した場
合、前記スプリングは作用しないことになる。さ
れり金属ベローズが上述のように設計値より長く
製作されたような圧縮量の多い状態で使用される
と金属ベローズの寿命が大きく低下してしまう不
具合がある。
(考案の目的) 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、圧
力調整弁の圧力調整が確実で、しかもコンパクト
化及び低コスト化を図ることが可能な可変容量型
揺動板式圧縮機を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため本考案においては、
吸入室圧を受ける受圧素子と、電磁アクチユエー
タと、前記吸入室とクランク室との連通路を開閉
すると共に前記受圧素子に作用する吸入室圧と前
記電磁アクチユエータの電磁コイルに流れる電流
値との双方に応じて開度が設定される弁体とから
なる圧力調整弁とを具備し、前記弁体により前記
吸入室と前記クランク室との連通度を調節して、
該クランク室内圧力を変化させることにより揺動
板の傾斜角度を調整し、ピストンのストロークを
変化させて吐出容量を可変し得る如く構成した可
変容量型揺動板式圧縮機において、前記受圧素子
をダイヤフラムにて構成し、該ダイヤフラムの一
側方に前記弁体を閉弁方向に付勢する弾性部材
と、他側方に前記弁体を開弁方向に付勢する弾性
部材とを設けたものである。
(作用) 吸入室内の圧力を受ける受圧素子をダイヤフラ
ムにて構成したので、吸入室内の圧力はダイヤフ
ラムを介して弁体を閉弁方向に付勢する弾性部材
に伝わる。
(実施例) 以下に本考案の一実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
第1図は本考案の可変容量型揺動板式圧縮機の
縦断面を示し、同図中1は可変容量型揺動板式圧
縮機(以下単に圧縮機という)で、これは第1図
に示すように、シリンダブロツク2と、該シリン
ダブロツク2の一端面(図中左端面)にバルブプ
レート3を介して気密に取り付けられたシリンダ
ヘツド4と前記シリンダブロツク2の他端面(図
中右端面)に気密に取り付けられたヘツド部材5
とによつて構成される圧縮機ケーシング6と、前
記シリンダブロツク2と前記ヘツド部材4とに軸
受部7,8を介して支承された駆動軸9と、該駆
動軸9に取り付けられその回転を揺動板取付部材
10に伝達する回転保持部材11と、前記駆動軸
9にその軸に対する傾斜角を自在に取り得るよう
に取り付けられ、且つ該駆動軸9の回転に伴ない
揺動運動する揺動板12と、前記シリンダブロツ
ク2内に前記駆動軸9の軸方向と平行に且つ周方
向に所定の間隔で形成された複数のシリンダ13
…(図中1個のみ図示)と、該シリンダ13…内
に夫々摺動自在に嵌挿されたピストン14…と、
前記シリンダブロツク2内に配置され前記シリン
ダブロツク2とヘツド部材5とによつて形成され
るクランク室15内の圧力を調整する圧力調整弁
16によつて構成されている。
前記シリンダヘツド4は短軸円筒形をなし、そ
の一端面には圧縮された冷媒ガスが吐出する吐出
口4a及び前記圧力調整弁16のボトムケース1
7の挿入孔4bが夫々設けられている。前記シリ
ンダヘツド4の内部の略中央部には吐出室18が
形成され、該吐出室18には前記バルブプレート
3に設けられ、且つ該吐出室18と連通する吐出
ポート3a…を覆うカバー19が設けられ、該カ
バー19の略中央部には孔19aが穿設されてい
る。前記吐出ポート3a…には吐出弁20…が設
けられ、該吐出弁20はシリンダブロツク2に設
けられた後述の連通孔22の小径孔22cに螺着
されている。前記吐出室18の外周には吸入室2
1が形成され、該吸入室21は前記バルブプレー
ト3に設けられた吸入ポート3bによつてシリン
ダ13内と連通している。なお、前記吸入ポート
3bに図示しない吸入弁が設けられている。
前記吸入室21は図示しない吸入口を介して図
示しない空気調和装置のエバポレータの出口と接
続され、前記吐出室18は前記吐出口4aを介し
て図示しないコンデンサの入口に接続されてい
る。
前記シリンダブロツク2の略中央部には前記ヘ
ツド部材5側から前記シリンダヘツド4に向かつ
て大径孔22aと中径孔22bと小径孔22cと
からなる連通孔22が順次同心的に穿設されてい
る。この連通孔22の中径孔22b内には軸受部
7が収納されると共に、該中径孔22bと前記小
径孔22cとによつて形成される段部22dと前
記駆動軸9の一端面9aとの間にはプレロード用
のコニカルワツシヤ23が設けられている。した
がつて該コニカルワツシヤ23は前記駆動軸9を
後述するスラスト軸受装置53側に付勢してい
る。
前記シリンダブロツク2、バルブプレート3及
びシリンダヘツド4には収納孔24,3c及び2
5がそれぞれ設けられ、これらの収納孔24,3
c及び25内にOリング26,26を介して前記
圧力調整弁16が収納されている。
このような圧力調整弁16は第2図に示すよう
に、吸入室圧を受けるダイヤフラム(受圧素子)
27と電磁アクチユエータ28と、弁体29とか
らなる。前記電磁アクチユエータ28はケース3
0内に収納された電磁コイル31と該電磁コイル
31内を摺動自在に嵌挿されたプランジヤ32と
からなる。前記弁体29は前記ケース30の一端
に嵌着された弁本体33内と前記クランク室15
内とを連通する連通孔33aを開閉するもので、
その開度は前記ダイヤフラム27に作用する吸入
圧と前記電磁アクチユエータ28に流れる電流値
とに基づいて設定れさる。
前記弁体29は前記弁本体33の連通孔33a
を開閉するシート部材34と、前記ケース30の
摺動孔30aを進退自在に摺動するダイヤフラム
押え35とからなる。該ダイヤフラム押え35と
シート部材34との間にはダイヤフラム27が取
り付けられ、これらはピン36により一体となつ
ている。
前記プランジヤ32の一端面に設けられた収納
穴32a内にはスプリングサポート37,38が
収納されている。これらスプリングサポート37
と38との間には前記プランジヤ32及びピン3
9を介して、前記弁体29を閉弁方向に付勢する
前記第1のスプリング(弾性部材)40が設けら
れている。
前記ピン39は前記プランジヤ32の他端面に
設けられた穴32bに圧入固定されている。前記
弁体29のシート部材34の段部34aと前記弁
本体33との間には、第2図に示すように前記弁
体29を開弁方向に付勢する第2のスプリング
(弾性部材)41が設けられている。
尚、前記第1のスプリング40のばね力は前記
ボトムケース17に設けられた調整ねじ42によ
つて、前記一方のスプリングサポート37を介し
て調整出来るようになつている。従つて、前記プ
ランジヤ32に嵌合固定されたピン39は、前記
ダイヤフラム押え35に常に当接した状態となつ
ている。
前記ケース30は円筒形状をなし、該ケース3
0の一端側(弁本体33側)の外周面には小径部
30bが、他端側外周面には大径部30cがそれ
ぞれ形成され、該大径部30cの略中央には前記
Oリング26が嵌められる環状溝30dが刻設さ
れている。また、前記ケース30には前記ボトム
ケース17側から前記弁本体33側に向かつて孔
30e、電磁コイル31の収納孔30f、後述の
プランジヤ32の傾斜面32cに沿つて傾斜する
傾斜孔30g、前記弁体29の摺動孔30a及び
前記弁体29の収納孔30hが順次軸線方向に直
列状態で同心的に穿設されている。前記収納孔3
0fには前記電磁コイル31が嵌挿固定され、且
つ前記孔30eにはボトムヨーク43及びボトム
ケース17がそれぞれ嵌挿固定されている。
前記電磁コイル31は円筒形状をなし、その周
面は非磁性体からなる円筒部材44により覆われ
ている。前記電磁コイル31の一端から延出した
コード45は前記ボトムヨーク43、ボトムケー
ス17及びシリンダヘツド4を貫いて外部電源
(図示せず)に電気的に接続されている。
前記プランジヤ32の一端側外周面には傾斜面
32cが形成され、該傾斜面32cは前記ケース
30の傾斜孔30gの傾斜面に沿つて傾斜してい
る。
前記弁本体33はその軸方向の略中間位置を境
として前記ケース30と同径の大径部と、これよ
り小径の小径部とからなり、該小径部の外周面に
は前記Oリング26が嵌められる還状溝33bが
刻設されている。また、前記弁本体33には前記
ケース30側から前記クランク室15側に向かつ
て嵌合孔33c、弁体収納孔33d及び連通孔
(連通路)33aが順次軸線方向に直列状態で且
つ同心的に穿設されている。
これら弁体収納孔33dと連通孔33aとの間
には弁体29のシート部材34のシート部34b
が着座する弁座面33eが設けられている。更
に、前記弁本体33には第3図に示すように一端
が前記弁体収納孔33dの内周面に他端が該弁本
体33の大径部の外周面にそれぞれ開口する複数
の連通孔33f…が半径方向に沿つて穿設され、
これら連通孔33f…は吸入室21に通じてい
る。
前記シート部材34は有底円筒状に形成され、
これの先端面には前記弁本体33の弁座面32e
に離着座するシート部34bが形成されている。
前記シート部材34の基端面の軸心には穴34c
が設けられている。前記シート部材34の外周面
にはその軸方向略中間位置を境として一端側に大
径部が他端側に小径部がそれぞれ形成され、これ
ら大径部と小径部との間に段部34aが形成され
ている。
前記ダイヤフラム押え35は有底円筒状に形成
され、その先端面の軸心には大径穴35aと小径
穴35bとがそれぞれ設けられている。前記ダイ
ヤフラム押え35の外周面にはその軸方向略中間
位置を境として一端側に大径部35cが他端側に
小径部35dとがそれぞれ形成され、該小径部3
5dは前記ケース30の摺動孔30a内をその軸
線方向に沿つて摺動すると共に、前記弁体29が
ガタつかないようにガイドしている。
前記ダイヤフラム27はゴム等の伸縮可能な材
料からなり、第4図に示すように円環状に形成さ
れている。該ダイヤフラム27の内周縁部及び外
周縁部には第5図に示すような環状の凸部27
a,27bがそれぞれ設けられている。前記一方
の凸部27aは前記ダイヤフラム押え35の大径
穴35aに嵌合するように、また前記他方の凸部
27bは前記ケース30の弁本体33側の端面に
設けられた環状溝30iに嵌合するようにそれぞ
れ形成されている。
前記ダイヤフラム27は、前記ダイヤフラム押
え35の小径穴35bに前記ピン36を嵌合し、
該ピン36に前記ダイヤフラム27を通して前記
大径穴35aに該ダイヤフラム27の一方の凸部
27aを嵌める。次に、前記ピン36に前記シー
ト部材34の穴34cを嵌めて、前記ダイヤフラ
ム27が前記ダイヤフラム押え35と前記シート
部材34とにより固定されるまで圧入することに
より、前記ダイヤフラム27が前記弁体29と一
体になる。更に、前記ケース30の環状溝30i
に該ダイヤフラム27の他方の凸部27bを嵌め
て、前記ケース30の小径部30bに前記弁本体
33の大径の嵌合孔33cを嵌合固定することに
より前記ダイヤフラム27が前記ケース30に固
定される。
前記駆動軸9は前記軸受部7,8により支持さ
れ、該駆動軸9の軸線方向略中央部には前記揺動
板12の揺動支点となるヒンジボール47が設け
られている。該ヒンジボール47と前記回転保持
部材11との間には波状ばね48が設けられてい
る。また、前記ヒンジボール47より前記コニカ
ルワツシヤ23側の駆動軸9にはストツパ49が
設けられ、該ストツパ49と前記ヒンジボール4
7との間には順次複数の板ばね50…及びコイル
ばね51がそれぞれ設けられている。
前記揺動板12の先端部(外周部)12aとピ
ストン14とは、ボール52a,52bをそれぞ
れ有するピストンロツド52により回動自在に連
結されている。前記揺動板12の揺動運動に伴つ
て、前記ピストン14は前記ピストンロツド52
によつて、前記シリンダ13内を軸方向に沿つて
摺動する。この揺動板12の揺動運動によつて発
生するスラスト荷重は、前記回転保持部材11と
ヘツド部材5との間に設けられたスラスト軸受装
置53によつて受承される。
前記回転保持部材11と前記揺動板取付部材1
0とは、リンクピン54を介して互いに結合さ
れ、該リンクピン54の一端は、ピン55により
前記回転保持部材11と回転自在に結合されてい
る。前記リンクピン54の他端には長孔54aが
穿設され、該長孔54a内に嵌装されたピン56
により前記リンクピン54の他端は前記揺動板取
付部材10に回動自在に且つ前記長孔54aの長
手方向に沿つて移動可能に結合されている。
前記揺動板12は軸受57及びスラスト軸受装
置58,59を介して、前記揺動板取付部材10
に回転自在に取り付けられている。前記スラスト
軸受装置58,59は軸受押え板60によつて、
前記揺動板取付部材10に固定されている。
尚、第1図中61は軸シート装置である。
以下、本考案の可変容量型揺動板式圧縮機の作
用を説明する。
圧縮機1の運転中、圧力調整弁16の電磁コイ
ル31に通電されていない場合に、受圧素子であ
るダイヤフラム27の開弁方向(第2図中左方
向)に作用する力は、吸入室21の圧力がダイヤ
フラム27を開弁側に押圧する力、すなわち、吸
入室21内の圧力×ダイヤフラム27の受圧面積
(弁体収納孔33dの径方向の断面積−シート部
材34のシート部34bの面積)と、第2のスプ
リング41のばね力とクランク室15内の圧力×
弁本体33の連通孔33aの断面積との和であ
る。この力が第1のスプリング40のばね力より
も大きい場合弁体29は開弁するから、吸入室2
1とクランク室15とは連通し、該クランク室1
5は低圧となる。従つてピストン14の反力はク
ランク室15の圧力に打ち勝つて揺動板12は傾
斜角度を増し、ピストン14のストロークが増加
するから吐出容量が大きくなる。この場合、例え
ば、圧縮機吸入圧を1.7Kg/cm2、通常時の最大弁
開度(即ち、シート部材34と弁座面33eとの
間の間隙)を0.2mm、ダイヤフラム27の受圧面
積を0.3cm2とすると、ダイヤフラム27が受ける
荷重は、0.3cm2×1.7Kg/cm2=0.51Kgとなる。ここ
で電磁コイル31に通電されていない時の通常時
の最大弁開度は僅少(例えば0.2mm)であり、該
通常時の最大弁開度はダイヤフラム27の遊びの
範囲内にあり、したがつて、該通常時の弁開度範
囲(例えば0〜1.2mm)ではダイヤフラム27の
作用力は無視することができる。そこで、第1及
び第2のスプリング40及び41のばね定数を
夫々0.4Kg/mm及び0.2Kg/mmとすると、第1のス
プリング40がダイヤフラム27の閉弁方向に作
用する荷重は、0.4Kg/mm×0.2mm=0.08Kgとなり、
第2のスプリング41のダイヤフラム27の開弁
方向に作用する荷重は弁体37が閉弁している状
態から0.2mm開弁するから、マイナス方向に働く
ので、0.2Kg/mm×−0.2mm=−0.04Kgとなる。従
つて、ダイヤフラム27の開弁方向の力は0.51Kg
−0.04Kg−0.08Kg=0.39Kgとなる。この時の第1
のスプリング40の圧縮量は0.39Kg/0.4Kg/mm
≒0.975mmとなる。このため弁体29が閉弁する
時、第1のスプリング40のばね力がダイヤフラ
ム27の閉弁方向に作用しないという虞はない。
その後、車室温度がある温度まで低下すると吸
入室21の圧力は低下するから、弁体29を開弁
側に付勢する力は負けてダイヤフラム27は閉弁
方向に変位し、これにより弁体29のシート部材
34が弁座面33eに着座して連通孔33aが閉
塞されることにより吸入室21とクランク室15
は遮断されるので、クランク室15内はブローバ
イガス圧により高圧となつて、ピストン14の反
力がクランク室15内の圧力に負け、前記揺動板
12の傾斜角度を減じ、ピストン14のストロー
クが減少し、圧縮機1の吐出容量が小さくなる。
次に、圧縮機1の吐出容量が小さくなると、今度
は吸入室21の圧力は上昇するから、弁体29は
開弁する。このような動作を繰り返して、圧縮機
1は吐出容量を制御することにより所定のセツト
圧に安定する。
ここで電磁コイル31に通電されると、すなわ
ち、電磁アクチユエータ28がオンすると電磁コ
イル31に供給される電流値によつて変わる吸引
力がプランジヤ32の閉弁方向に働き、この吸引
力は前述の第1スプリング40の閉弁方向の付勢
力にプラスされる。したがつて、弁体29の開弁
圧は電磁コイル31に通電されない時のそれより
高くなるから、吸入室21内の圧力が前述の高く
なつた開弁圧に達するまで弁体29は開弁しな
い。第1及び第2のスプリング40及び41のば
ね力は既知数であり、前記プランジヤ32の閉弁
方向の作用する前記電磁コイル31の吸引力は電
流値により決るから、該電流値を変えることによ
り弁体29の開弁圧を変えることが出来、これに
より圧縮機1の吐出容量を任意に制御することが
出来る。この電流値は車室温度センサ、エバポレ
ータ温度センサ(いずれも図示せず)等の各種セ
ンサにより熱負荷状態を検出し、該検出値と予め
定められたデータとに基づき設定される。
(考案の効果) 以上詳述したように本考案の可変容量型揺動板
式圧縮機は、吸入室圧を受ける受圧素子と、電磁
アクチユエータと、前記吸入室とクランク室との
連通路を開閉すると共に前記受圧素子に作用する
吸入室圧と前記電磁アクチユエータの電磁コイル
に流れる電流値との双方に応じて開度が設定され
る弁体とからなる圧力調整弁とを具備し、前記弁
体により前記吸入室と前記クランク室との連通度
を調整して、該クランク室内圧力を変化させるこ
とにより揺動板の傾斜角度を調節し、ピストンの
ストロークを変化させて吐出容量を可変し得る如
く構成した可変容量型揺動板式圧縮機において、
前記受圧素子をダイヤフラムにて構成し、該ダイ
ヤフラムの一側方に前記弁体を閉弁方向に付勢す
る弾性部材と、他側方に前記弁体を開弁方向に付
勢する弾性部材とを設けたものである。
従つて、ベローズを使用することなく吸入室の
圧力調整を行うことが出来るので、ベローズを使
用することによるデメリツト、例えばばね定数に
ヒステリシスがあること、その長さを精度よく作
るのが困難であること及びコスト高等を解消する
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る可変容量型揺
動板式圧縮機の縦断面図、第2図は本考案の圧縮
機に設けられる圧力調整弁の縦断面図、第3図は
第2図のA矢視図、第4図は前記圧力調整弁に設
けられるダイヤフラムの平面図、第5図は第4図
のV−V線に沿う断面図である。 1……可変容量型揺動板式圧縮機、12……揺
動板、14……ピストン、15……クランク室、
16……圧力調整弁、21……吸入室、27……
ダイヤフラム(受圧素子)、28……電磁アクチ
ユエータ、31……電磁コイル、33a……連通
孔(連通路)、29……弁体、40……第1のス
プリング(弾性部材)、41……第2のスプリン
グ(弾性部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 吸入室圧を受ける受圧素子と、電磁アクチユエ
    ータと、前記吸入室とクランク室との連通路を開
    閉すると共に前記受圧素子に作用する吸入室圧と
    前記電磁アクチユエータの電磁コイルに流れる電
    流値との双方に応じて開度が設定される弁体とか
    らなる圧力調整弁とを具備し、前記弁体により前
    記吸入室と前記クランク室との連通度を調節し
    て、該クランク室内圧力を変化させることにより
    揺動板の傾斜角度を調整し、ピストンのストロー
    クを変化させて吐出容量を可変し得る如く構成し
    た可変容量型揺動板式圧縮機において、前記受圧
    素子をダイヤフラムにて構成し、該ダイヤフラム
    の一側方に前記弁体を閉弁方向に付勢する弾性部
    材と、他側方に前記弁体を開弁方向に付勢する弾
    性部材とを設けたことを特徴とする可変容量型揺
    動板式圧縮機。
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