JPH02234126A - 液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

液晶表示装置の製造方法

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Publication number
JPH02234126A
JPH02234126A JP1053820A JP5382089A JPH02234126A JP H02234126 A JPH02234126 A JP H02234126A JP 1053820 A JP1053820 A JP 1053820A JP 5382089 A JP5382089 A JP 5382089A JP H02234126 A JPH02234126 A JP H02234126A
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JP
Japan
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pixel
liquid crystal
electrode
film
crystal display
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Pending
Application number
JP1053820A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Taniguchi
秀明 谷口
Ryoji Oritsuki
折付 良二
Akira Sasano
笹野 晃
Masateru Wakui
涌井 昌輝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02234126A publication Critical patent/JPH02234126A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 この発明はたとえば薄膜トランジスタと画素電極とを画
素の一構成要素とするアクティブ・マトリックス方式の
カラー液晶表示装置等の液晶表示装置を製造する方法に
関するものである.〔従来の技術〕 従来のアクティブ・マトリヅクス方式の液晶表示装置の
製造方法においては、実開昭61−41223号公報に
示されるように、ゲート絶縁膜のパターン形成と保護膜
のパターン形成とを別々に行なっている. 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、このような液晶表示装置の製造方法においては
、ゲート絶縁膜のパターン形成を行なうときに、ゲート
絶縁膜にレジストのビンホールが転写される場合があり
,この場合には走査信号線、ゲート電極と映像信号線、
ソース電極,ドレイン電極とがシJ一卜することがある
ので,歩留まりが低い.また、ゲート端子の材料と映像
信号線,ソース電極、ドレイン電極の材料とが同一のと
きには、映像信号線、ソース電極、ドレイン電極のパタ
ーンを形成するときに、ゲート端子がエッチングされな
いような手段をとる必要があるので、製造が面倒である
. この発明は上述の課題を解決するためになされたもので
、歩留まりを向上することができ、また容易に製造する
ことができる液晶表示装置の製造方法を提供することを
目的とする。 〔課題を解決するための手段〕 この目的を達成するため、この発明においては,薄膜ト
ランジスタと画素電極とを画素の一構成要素とするアク
ティブ・マトリックス方式の液晶表示装置を製造する方
法において,ゲート絶縁膜として使用される絶縁膜のパ
ターン形成と保護膜のパターン形成とを同時に行なう. 〔作用〕 この液晶表示装置の製造方法においては,ゲート絶蒜膜
として使用される絶縁膜のパターン形成と保護膜のパタ
ーン形成とを同時に行なうから.ゲート純緑膜として使
用される絶縁膜にレジストのピンホールが転写されるこ
とがなく,またゲート端子の材料と映像信号線、ソース
電極、ドレイン電極の材料とが同一である場合に、特別
な手段をとらなくとも、映像信号線、ソース電極、ドレ
イン電極のパターンを形成するときに、ゲート端子がエ
ッチングされることはない. 〔実施例〕 この発明を適用すべきアクティブ・マトリックス方式の
カラー液晶表示装置の液晶表示部の一画素を第2図(要
部平面図)で示し,第2図の■一■切断線で切った断面
を第3図で示す。また、第4図(要部平面図)には、第
2図に示す画素を複数配置した液晶表示部の要部を示す
. 第2図〜第4図に示すように,液晶表示装置は、下部透
明ガラス基板SUBIの内側(液晶側)の表面上に、薄
膜トランジスタTPTおよび透明画素電極ITOを有す
る画素が構成されている。下部透明ガラス基板SUB1
はたとえば1 . 1 [m+ol程度の厚さで構成さ
れている. 各画素は、隣接する2本の走査信号線(ゲート信号線ま
たは水平信号線)OLと、隣接する2本の映像信号#!
(ドレイン信号線または蚤直信号線)DLとの交差領域
内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置されている
.走査信号線GLは,第2図および第4図に示すように
、列方向に延在し、行方向に複数本配置されている.映
像信号線DLは,行方向に延在し、列方向に複数本配置
されている. 各画素の薄膜トランジスタTPTは、画素内において3
つ(複数)に分割され、薄膜トランジスタ(分割薄膜ト
ランジスタ)TFTI、TFT2およびTFT3で構成
されている.薄膜トランジスタTPTI〜TFT3のそ
れぞれは、実質的に同一サイズ(チャンネル長と幅が同
じ)で構成されている.この分割された薄膜トランジス
久TFT1〜TFT3のそれぞれは、主にゲート電Ii
1tGT.絶縁膜GI,i型(真性、intrinsi
c、導電型決定不純物がドーブされていない)シリコン
(Si)からなるi型半導体層AS、一対のソース電極
SDIおよびドレイン電極SD2で,構成されている.
なお、ソース・ドレインは本来その間のバイアス極性に
よって決まり,この液晶表示装置の回路ではその極性は
動作中反転するので、ソース・ドレインは動作中入れ替
わると理解されたい.しかし以下の説明でも、便宜上一
方をソース、他方をドレインと固定して表現する. 前記ゲート電極GTは、第5図(所定の製造工程におけ
る要部平面図)に詳細に示すように、走査信号線GLか
ら行方向(第2図および第5図において下方向)に突出
する丁字形状で構成されている(丁字形状に分岐されて
いる).つまり,ゲート電極GTは、映像信号線DLと
実質的に平行に延在するように構成されている.ゲート
電極GTは,薄膜トランジスタTPTI〜TFT3のそ
れぞれの形成領域まで突出するように構成されている。 薄膜トランジスタTPTI〜TFT3(7)それぞれの
ゲート電極GTは、一体に(共通ゲート電極として)構
成されており、同一の走査信号線GLに連続して形成さ
れている。ゲート電極GTは,薄膜トランジスタTPT
の形成領域において大きい段差をなるべく作らないよう
に、単層の第1導電111glで構成する.第1導電膜
g1は、たとえばスパッタで形成されたクロム(C r
)膜を用い、1100[人]程度の膜厚で形成する。 このゲート電極GTは、第2図、第3図および第6Wt
に示されているように、i型半導体RASを完全に覆う
よう(下方からみて)それより太き目に形成される.し
たがって、下部透明ガラス基板SUBIの下方に蛍光灯
等のバックライトを取り付けた場合,この不透明のクロ
ムからなるゲート電極GTが影となって、i型半導体層
ASにはパックライト光が当たらず、前述した光照射に
よる導電現象すなわち薄膜トランジスタTPTのオフ特
性劣化は起きにくくなる.なお,ゲート電極GTの本来
の大きさは、ソース・ドレイン電極SDI、SD2間を
またがるに最低限必要な(ゲート電極とソース・ドレイ
ン電極の位置合わせ余裕分も含めて)@を持ち,チャン
ネル幅Wを決めるその奥行き長さはソース・ドレイン電
極間の距離(チャンネル長)Lとの比,すなわち相互コ
ンダクタンスgaを決定するファクタW/Lをいくつに
するかによって決められる. この液晶表示装置におけるゲート電極の大きさはもちろ
ん、上述した本来の大きさよりも大きくされる。 ゲート電極GTのゲートおよび遮光の機能面からだけで
考えれば、ゲート電極GTおよびその配線GLは単一の
層で一体に形成してもよく、この場合不透明導電材料と
してシリコンを含有させたアノレミニウム(AI)、純
アノレミニウム、パラジウム(Pd)を含有させたアル
ミニウム、シリコン、チタン(Ti)を含有させたアル
ミニウム、シリコン、銅(Cu)を含有させたアルミニ
ウム等を選ぶことができる。 前記走査信号線GLは、第1導電膜g1およびその上部
に設けられた第2導電膜g2からなる複合膜で構成され
ている.この走査信号1i G Lの第1導電膜g1は
、前記ゲート電極GTの第1導電膜g1と同一製造工程
で形成され、かつ一体に構成されている.第2導電膜g
2はたとえばスパッタで形成されたアルミニウム膜を用
い, 900〜4000[人]程度の膜厚で形成する。 第2導電膜g2は、走査信号,IGLの抵抗値を低減し
、信号伝達速度の高速化(画素の情報の書込特性)を図
ることができるように構成されている。 また,走査信号線GLは、第1導電膜g1の幅寸法に比
べて第2導電膜g2の幅寸法を小さく構成している.す
なわち、走査信号線OLは、その側壁の段差形状をゆる
やかにすることができるので、その上層の絶縁膜GIの
表面を平担化できるように構成されている. 絶縁膜GIは、薄膜トランジスタTPTI〜TFT3の
それぞれのゲート絶縁膜として使用される。絶縁膜GI
は、ゲート電極GTおよび走査信号線GLの上層に形成
されている。絶縁膜GIはたとえばプラズマCVDで形
成された窒化シリコン膜を用い、3500[人]程度の
膜厚で形成する.前述のように、絶縁膜GIの表面は、
薄膜トランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれの形成
領域および走査借号線OLの形成領域において平担化さ
れている. i型半導体層ASは、第6図(所定の製造工程における
要部平面図)で詳細に示すように、複数に分割された薄
膜トランジスタTPT1〜TFT3のそれぞれのチャネ
ル形成領域として使用される.複数に分割された薄膜ト
ランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれのi型半導体
層ASは、画素内において一体1こ構成されている.す
なわち、画素の分割された複数の薄膜トランジスタTF
’T1〜TFT3のそれぞれは、1つの(共通の)i型
半導体層ASの島領域で構成されている。i型半導体I
Asは、非品質シリコン膜または多結晶シリコン膜で形
成し、約2000[:A ]程度の膜厚で形成する. このi型半導体層Asは、供給ガスの成分を変えてSi
,N4からなる絶縁膜GIの形成に連続して、同じプラ
ズマCVD装置で、しかもその装置から外部に露出する
ことなく形成される。また、オーミックコンタクト用の
PをドープしたN+型半導体層do(第3図)も同様に
連続して約300[人】の厚さに形成される。しかるの
ち、下部透明ガラス基板SUB1はCVDl置から外に
取り出され、写真処理技術により、N+型半導体MdO
およびi型半導体層Asは第2図、第3図および第6図
に示すように独立した島状にパターニングされる. このように、画素の複数に分割された薄膜トランジスタ
TPTI〜TFT3のそれぞれのi型半導体層ASを一
体に構成することにより、薄膜トランジスタTPTI〜
TFT3のそれぞれに共通のドレイン電極SD2がi型
半導体層AS(実際には、第1導電膜g1の膜厚,N+
型半導体層dOの膜厚およびi型半導体層ASの膜厚と
を加算した膜厚に相当する段差)をドレイン電極SD2
側からi型半導体層AS側に向って1度乗り越えるだけ
なので、ドレイン電極SD2が断線する確率が低くなり
、点欠陥の発生する確率を低減することができる.つま
り、この液晶表示装置では,ドレイン電極SD2がi型
半導体層ASの段差を乗り越える際に画素内に発生する
点欠陥が3分の1に低減できる. また,この液晶表示装置のレイアウトと異なるが、i型
半導体層Asを映像信号線DLが直接乗り越え、この乗
り越えた部分の映像信号,IDLをドレイン電極SD2
として構成する場合、映像信号線DL(ドレイン電極S
D2)がi型半導体層Asを乗り越える際の断線に起因
する線欠陥の発生する魂率を低減することができる.つ
まり,画素の複数に分割された薄膜トランジスタTPT
 1〜TFT3のそれぞれのi型半導体層ASを一体に
構成することにより、映像信号線DL(ドレイン電極S
D2)がi型半導体層ASを1度だけしか乗り越えない
ためである(実際には、乗り始めと乗り終わりの2度で
ある). 前記i型半導体層ASは,第2図および第6図に詳細に
示すように、走査信号線GLと映像信号線DLとの交差
部(クロスオーバ部)の両者間まで延在させて設けられ
ている.この延在させたi型半導体層Asは、交差部に
おける走査信号線GLと映像信号線DLとの短絡を低減
するように構成されている. 画素の複数に分割された薄膜トランジスタTPT1〜T
FT3のそれぞれのソース電極SD1とドレイン電極S
D2とは、第2図、第3図および第7図(所定の製造工
程における要部平面図)で詳細に示すように、i型半導
体層AS上にそれぞれ離隔して設けられている.ソース
電極SDI.ドレイン電極SD2のそれぞれは,回路の
バイアス極性が変ると,動作上,ソースとドレインとが
入れ替わるように構成されている.つまり、薄膜トラン
ジスタTPTは.FETと同様に双方向性である, ソース電極SDI、ドレイン電極SD2のそれぞれは,
N“型半導体層doに接触する下層側から、第1導電膜
d1、第2導電膜d2、第3導電膜d3を順次重ね合わ
せて構成されている.ソース電極SDIの第1導電膜d
i、第2導電膜d2および第3導電膜d3は、ドレイン
電極SD2のそれぞれと同一製造工程で形成される.第
1導電膜d1は、スパッタで形成したクロム膜を用い、
500〜1000[人]の膜厚(この液晶表示装置では
,600[人]程度の膜厚)で形成する。クロム膜は、
膜厚を厚く形成するとストレスが大きくなるので, 2
000[人]程度の膜厚を越えない範囲で形成する.ク
ロム膜は、N+型半導体層dOとの接触が良好である.
クロム膜は、後述する第2導電膜d2のアルミニウムが
N1型半導体層doに拡散することを防止する、いわゆ
るパリ7層を構成する.第1導電膜d1としては、クロ
ム膜の他に、高融点金属(Mo,Ti.Ta.W)膜,
高融点金属シリサイド(M o S l 2、TiSi
2,T a S i,, ws is) illで形成
してもよい。 第1導電11dlを写真処理でパターニングした後、同
じ写真処理用マスクであるいは第1導電膜d1をマスク
としてN+型半導体層doが除去される.つまり、i型
半導体層AS上に残っていたN+型半導体層dOは第1
導電膜d1以外の部分がセルファラインで除去される.
このとき、N+型半導体層dOはその厚さ分は全て除去
されるようエッチされるのでi型半導体層Asも若干そ
の表面部分でエッチされるが、その程度はエッチ時間で
制御すればよい. しかる後,第2導電膜d2がアルミニウムのスパッタリ
ングで3000〜5500[人]の膜厚(この液晶表示
装置では、3500[人コ程度の膜厚)に形成される.
アルミニウム膜は,クロム膜に比べてストレスが小さく
、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極SDI
、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵抗値を
低減するように構成されている。第2導電膜d2は、薄
膜トランジスタTPTの動作速度の高速化および映像信
号線D Lの信号伝達速度の高速化を図ることができる
ように構成されている.つまり、第2導電膜d2ぱ、画
素の書込特性を向上することができる。第2導電膜d2
としては,アルミニウム膜の他に,シリコン,パラジウ
ム、チタン、銅等を添加物として含有させたアルミニウ
ム膜で形成してもよい.第2導電膜d2の写真処理技術
によるパターニング後、第3導電膜d3がスパッタで形
成された透明導電膜(ITO:ネサ膜)を用い、300
〜2400[人]の膜厚(この液晶表示装置では、12
00[人]程度の膜厚)で形成される。この第3導電膜
d3は、ソース電極SDI、ドレイン電極SD2および
映像信号線DLを構成するとともに、透明画素電極IT
Oを構成するようになっている.ソース電極SDIの第
1導電膜d1、ドレイン電極SD2の第1導電膜d1の
それぞれは、上層の第2導電膜d2および第3導電膜d
3に比べてチャネル形成領域側を大きいサイズで構成し
ている.つまり、第1導電膜d1は、第1導電膜d1と
第2導電膜d2および第3導電膜d3との間の製造工程
におけるマスク合せずれが生じても、第2導電膜d2お
よび第3導電膜d3に比べて大きいサイズ(第1導電膜
d1〜第3導電膜d3のそれぞれのチャネル形成領域側
がオンザラインでもよい)になるように構成されている
.ソース電極SDIの第1導電膜d1、ドレイン電極S
D2の第1導電膜d1のそれぞれは、薄膜トランジスタ
TPTのゲート長Lを規定するように構成されている. このように、画素の複数に分割された薄膜トランジスタ
TPT1〜TFT3において、ソース電極SDI、ドレ
イン電極SD2のそれぞれの第1導電膜d1のチャネル
形成領域側を第2導電膜d2および第3導電膜d3に比
べて大きいサイズで構成することにより、ソース電極S
DI.  ドレイン電極SD2のそれぞれの第1導電膜
d1間の寸法で、薄膜トランジスタTPTのゲート長L
ti−規定することができる。第1導電膜d1間の離隔
寸法(ゲート長L)は、加工精度(パターンニング精度
)で規定することができるので、薄膜トランジスタTP
T1〜TFT3のそれぞれのゲート長Lを均一にするこ
とができる。 ソース電極SDIは,前記のように,透明画素電極IT
Oに接続されている。ソース電極SDIは、i型半導体
MASの段差形状(第1導電膜g1の膜厚、N+型半導
体層doの膜厚およびi型半導体層A. Sの膜厚とを
加算した膜厚に相当する段差)に沿って構成されている
。具体的には,ソース電極SDIは,i型半導体層AS
の段差形状に沿って形成された第1導電膜d1と、この
第1導電膜d1の上部にそれに比べて透明画素電極IT
oと接続される側を小さいサイズで形成した第2導電膜
d2と、この第2導電膜d2から露出する第1導電膜d
1に接続された第3導電膜d3とで構成されている.ソ
ース電極SDIの第1導電膜d1は、Nゝ型半導体層d
Oとの接着性が良好であり、かつ主に第2導電膜d2か
らの拡散物に対するバリア層として構成されている.ソ
ース電極SDIの第2導電膜d2は、第1導電膜d1の
クロム膜がストレスの増大から厚く形成できず、i型半
導体層ASの段差形状を乗り越えられないので、このi
型半導体層ASを乗り越えるために構成されている.つ
まり,第2導電膜d2は,厚く形成することでステップ
力パレッジを向上している。第2導電膜d2は、厚く形
成できるので、ソース電極SDIの抵抗値(ドレイン電
極SD2や映像信号線DLについても同様)の低減に大
きく寄与している.第3導電膜d3は,第2導電膜d2
のi型半導体層ASに起因する段差形状を乗り越えるこ
とができないので、第2導電膜d2のサイズを小さくす
ることで露出する第1導電膜d1に接続するように構成
されている。第1導電膜d1と第3導電膜d3とは、接
着性が良好であるばかりか、雨者間の接続部の段差形状
が小さいので、確実に接続することができる。 このように,薄膜トランジスタTPTのソース電極SD
Iを、少なくともi型半導体層Asに沿って形成された
バリア層としての第1導電膜d1と,この第1導電膜d
1の上部に形成され、第1導電膜d1に比べて比抵抗値
が小さく、かつ第1導電膜d1に比べて小さいサイズの
第2導電膜d2とで構成し、この第2導電膜d2から震
出する第1導電膜d1に透明画素電極ITOである第3
導電膜d3を接続することにより,薄膜トランジスタT
PTと透明画素電極ITOとを確実に接続することがで
きるので、断線に起因する点欠陥を低減することができ
る.しかも,ソース電極SDIは、第1導電膜d1によ
るバリア効果で、抵抗値の小さい第2導電膜d2(アル
ミニウム膜)を用いることができるので、抵抗値を低減
することができる。 ドレイン電極SD2は、映像信号線DLと一体に構成さ
れており、同一裏造工程で形成されている.ドレイン電
極SD2は、映像信号線DLと交差する列方向に突出し
たL字形状で構成されている.つまり、画素の複数に分
割された薄膜トランジスタTPT1〜TFT3のそれぞ
れのドレイン電極SD2は、同一の映像信号線DLに接
続されている. 前記透明画素電極ITOは、各画素毎に設けられており
、液晶表示部の画素電極の一方を構成する.透明画素電
極ITOは、画素の複数に分割された薄膜トランジスタ
TPTI〜TFT3のそれぞれに対応して3つの透明画
素電極(分割透明画素電極)ITOI、ITO2および
ITO3に分割されている.透明画素電極ITOIは、
薄膜トランジスタTFTlのソース電極SDIに接続さ
れている,透明画素電極ITO2は、薄膜トランジスタ
TPT2のソース電極SDIに接続されている。透明画
素電極ITO3は、薄膜トランジスタTFT3のソース
電極SDIに接続されている。 透明画素電極IT01〜ITO3のそれぞれは、薄膜ト
ランジスタTPT1〜TFT3のそれぞれと同様に、実
質的に同一サイズで構成されている。 透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれは、薄膜ト
ランジスタTPT1〜TFT3のそれぞれのi型半導体
層Asを一体に構成してある(分割されたそれぞれの薄
膜トランジスタTPTを一個所に集中的に配置してある
)ので、L字形状で構成している. このように、隣接する2本の走査信号線GLと隣接する
2本の映像信号線DLとの交差領域内に配置された画素
の薄膜トランジスタTPTを複数の薄膜トランジスタT
PTI〜TFT3に分割し,この複数に分割された薄膜
トランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれに複数に分
割した透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれを接
続することにより、画素の分割された一部分(たとえば
、薄膜トランジスタTFTI)が点欠陥になるだけで、
画素の全体としては点欠陥でなくなる(薄膜トランジス
タTFT2およびTFT3が点欠陥でない)ので、画素
全体としての点欠陥を低減することができる. また、前記画素の分割された一部の点欠陥は、画素の全
体の面積に比べて小さい(この液晶表示装置の場合、画
素の3分の1の面積)ので、前記点欠陥を見にくくする
ことができる. また、前記画素の分割された透明画素電極ITO1〜I
TO3のそれぞれを実質的に同一サイズで構成すること
により、画素内の点欠陥の面積を均一にすることができ
る. また、前記画素の分割された透明画素電極ITo1〜I
TO3のそれぞれを実質的に同一サイズで構成すること
により、透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれと
共通透明画素電極ITOとで構成されるそれぞれの液晶
容量(Cpix )と、この透明画素電極ITOI〜I
TO3のそれぞれに付加される透明画素電極ITOI〜
ITO3とゲート電極GTとの重ね合せで生じる重ね合
せ容量(Cgs)とを均一にすることができる。つまり
、透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれは液晶容
量および重ね合せ容量を均一にすることができるので、
この重ね合せ容量に起因する液晶LCの液晶分子に印加
されようとする直流成分を均一とすることができ、この
直流成分を相殺する方法を採用した場合,各画素の液晶
にかかる直流成分のばらつきを小さくすることができる
.薄膜トランジスタTPTおよび透明画素電極エTO上
には、保護膜PSVIが設けられている.保護膜PSV
Iは、主に薄膜トランジスタTPTを湿気等から保護す
るために形成されており、透明性が高くしかも耐湿性の
良いものを使用する.保護膜PSVIは、たとえばプラ
ズマCVDで形成した酸化シリコン膜や窒化シリコン膜
で形成されており、sooo〜11000[人]の膜厚
(この液晶表示装置では、aoooc人]程度の膜厚)
で形成する.薄膜トランジスタTFT上の保護gpsv
iの上部には、外部光がチャネル形成領域として使用さ
れるi型半導体層Asに入射されないように,遮蔽膜L
Sが設けられている。第2図に示すように、遮蔽膜LS
は,点線で囲まれた領域内に構成されている.遮蔽膜L
Sは,光に対する遮蔽性が高い、たとえばアルミニウム
膜やクロム膜等で形成されており、スパッタでtooo
r人]程度の膜厚に形成する. したがって、薄膜トランジスタTPTI〜TFT3の共
通半導体層ASは上下にある遮光膜LSおよび太き目の
ゲート電極GTによってサンドイッチにされ,外部の自
然光やバックライト光が当たらなくなる.遮光膜LSと
ゲート電極GTは半導体層ASより太き目でほぼそれと
相似形に形成され、雨者の大きさはほぼ同じとされる(
図では境界線が判るようゲート電極GTを遮光膜LSよ
り小さ目に描いている)。 なお、パックライトを上部透明ガラス基板SUBz側に
取り付け、下部透明ガラス基板SUBIをwL察側(外
部露出側)とすることもでき、この場合は遮光膜LSは
バックライト光の、ゲート電極GTは自然光の遮光体と
して働く. 薄膜トランジスタTPTは、ゲート電極GTに正のバイ
アスを印加すると、ソースードレイン間のチャネル抵抗
が小さくなり、バイアスを零にすると、チャネル抵抗は
大きくなるように構成されている.つまり、薄膜トラン
ジスタTPTは、透明画素電極ITOに印加される電圧
を制御するように構成されている。 液晶LCは,下部透明ガラス基板SUBIと上部透明ガ
ラス基板SUB2との間に形成された空閣内に、液晶分
子の向きを設定する下部配向膜ORIIおよび上部配向
膜ORI2に規定され、封入されている。 下部配向膜○RIIは、下部透明ガラス基板SUBI側
の保護膜PSVIの上部に形成される。 上部透明ガラス基板SUB2の内側(液晶側)の表面に
は、カラーフィルタFIL、保護膜Psv2、共通透明
画素電極(COM)ITOおよび前記上部配向膜ORI
2が順次積層して設けられている。 前記共通透明画素電極ITOは、下部透明ガラス基板S
.UBl側に画素毎に設けられた透明画素電極ITOに
対向し、隣接する他の共通透明画素電極IT○と一体に
構成されている。この共通透明画素電極ITOには,コ
モン電圧vcomが印加されるように構成されている.
コモン電圧V cowは、映像信号線DLに印加される
ロウレベルの闘動電圧V d winとハイレベルの駆
動電圧V d +aaxとの中間電位である。 カラーフィルタFILは、アクリル樹脂等の樹脂材料で
形成される染色基材に染料を着色して構成されている。 カラーフィルタFILは、画素に対向する位置に各画素
ごとに構成され,染め分けられている.すなわち、カラ
ーフィルタFILは、画素と同様に,隣接する2本の走
査信号線GLと隣接する2本の映像信与線DLとの交差
領域内に構成されている.各画素は、カラーフィルタF
ILの個々の所定色フィルタ内において、複数に分割さ
れている. カラーフィルタFILは、つぎのように形成することが
できる。まず、上部透明ガラス基板SUB2の表面に染
色基材を形成し、フォトリソグラフィ技術で赤色フィル
タ形成領域以外の染色基材を除去する.この後,染色基
材を赤色染料で染め、固着処理を施し,赤色フィルタR
を形成する。次に、同様な工程を施すことによって、緑
色フィルタG、青色フィルタBを順次形成する.このよ
うに、カラーフィルタFILの各色フィルタを各画素と
対向する交差領域内に形成することにより、カラーフィ
ルタFILの各色フィルタ間に、走査信号線GL.映像
信号線DLのそれぞ九が存在するので、それらの存在に
相当する分、各画素とカラーフィルタFILの各色フィ
ルタとの位置合せ余裕寸法を確保する(位置合せマージ
ンを大きくする)ことができる.さらに、カラーフィル
タFILの各色フィルタを形成する際に、異色フィルタ
間の位置台せ余裕寸法を確保することができる. すなわち,この液晶表示装置では、隣接する2本の走査
信号AltOLと隣接する2本の映像信号線DLとの交
差領域内に画素を構成し、この画素を複数に分割し、こ
の画素に対向する位置にカラーフィルタFILの各色フ
ィルタを形成することにより、前述の点欠陥を低減する
ことができるとともに,各画素と各色フィルタとの位置
合せ余裕寸法を確保することができる. 保護膜PSV2は、前記カラーフィルタFILを異なる
色に染め分けた染料が液晶LCに漏れることを防止する
ために設けられている.保護膜PSV2は、たとえばア
クリル樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂材料で形成され
ている. この液晶表示装置は、下部透明ガラス基板SUBl側,
上部透明ガラス基板SLTB2側のそれぞれの層を別々
に形成し、その後下部透明ガラス基板SUBIと上部透
明ガラス基板SL7B2とを重ね合せ、両者間に液晶L
Cを封入することによって組み立てられる. 前記液晶表示部の各画素は、第4図に示すように、走査
信号線GLが延在する方向と同一列方向に複数配置され
、画素列Xエt xz+ x,, X4+・・のそれぞ
れを構成している.各画素列X1,X,,X3,X.,
・・・のそれぞれの画素は、薄膜トランジスタTFTI
〜TFT3および透明画素電極IT01〜ITO3の配
置位置を同一に構成している。 つまり、画素列X,,X3,・・・のそれぞれの画素は
,薄膜トランジスタTPTI〜TFT3の配置位置を左
側、透明画素電極ITO1〜ITO3の配置位置を右側
に構成している.画素列X,, X3,・・・のそれぞ
れの行方向の次段の画素列X,,X,,・・・のそれぞ
れの画素は、画素列X,,x,,・・・のそれぞれの画
素を前記映像信号線DLに対して線対称で配置した画素
で構成されている.すなわち、画素列X,,X.,・・
・のそれぞれの画素は,薄膜トランジスタTPT1〜T
FT3の配置位置を右側、透明画素電極ITOI〜IT
O3の配置位置を左側に構成している.そして、画素列
X,,X4,・・・のそれぞれの画素は、画素列X,,
X,,・・・のそれぞれの画素に対し、列方向に半画素
間隔移動させて(ずらして)配置されている.つまり、
画素列Xの各画素間隔を1.0 (1.0ピッチ)とす
ると、次段の画素列Xは、各画素間隔を1.0とし.1
段の画素列Xに対して列方向に0.5画素間隔(0.5
ピッチ)ずれている.各画素間を行方向に延在する映像
信号線DLは、各両素列X間において,半画素間隔分@
.5ビッチ分)列方向に延在するように構成されている
. このように、液晶表示部において、薄膜トランジスタT
PTおよび透明画素電極ITOの配置位置が同一の画素
を列方向に複数配置して画素列Xを構成し,画素列Xの
次段の画素列Xを、前段の画素列Xの画素を映像信号線
DLに対して線対称で配置した画素で構成し,次段の画
素列を前段の画素列に対して半画素間隔移動させて構成
することにより,第8図(画素とカラーフィルタとを重
ね合せた状態における要部平面図)で示すように、前段
の画素列Xの所定色フィルタが形成された画素(たとえ
ば、画素列X,の赤色フィルタRが形成された画素)と
次段の画素列Xの同一色フィルタが形成された画素(た
とえば,画素列X.の赤色フィルタRが形成された画素
)とを1.5画素間隔(1.5ピッチ)離隔することが
できる.つまり、前段の画素列Xの画素は、最っとも近
傍の次段の画素列の同一色フィルタが形成された画素と
常時1.5画素間隔分離隔するように構成されており、
カラーフィルタFILはRGBの三角形配置構造を構成
できるようになっている。カラーフィルタFILのRO
Bの三角形配置構造は、各色の混色を良くすることがで
きるので、カラー画像の解像度を向上することができる
. また,映像信号MDLは、各画素列X間において、半画
素間隔分しか列方向に延在しないので、隣接する映像信
号線DLと交差しなくなる.したがって、映像信号線D
 Lの引き回しをなくしその占有面積を低減することが
でき、又映像信号I!DLの迂回をなくし多1配線構造
を廃止することができる. この液晶表示部の構成を回路的に示すと、第9図(液晶
表示部の等価回路図)に示すようになる.第9図に示す
X x G + X x + I G t・・・は、緑
色フィルタGが形成される画素に接続された映像信号線
DLである.XiB,Xi+IB,・・・は、青色フィ
ルタBが形成される画素に接続された映像信号線DLで
ある。X i + I R , X i + 2 R.
 , −は、赤色フィルタRが形成される画素に接続さ
れた映像信号線DLである。これらの映像信号1@DL
は,映像信号駆動回路で選択される.Yiは前記第4図
および第8図に示す画素列Xエを選択する走査信号線O
Lである.同様に、Y x + l * Y i+ 2
 +・・・のそれぞれは、画素列x2,X3t・・・の
それぞれを選択する走査信号線OLである.これらの走
査信号線GLは.垂直走査回路に接続されている.前記
第3図の中央部は一画素部分の断面を示しているが、左
側は下部透明ガラス基板SUBIおよび上部透明ガラス
基板SUB2の左側縁部分で外部引出配線の存在する部
分の断面を示している。 右側は,透明ガラス基板SUBIおよびSUB2の右側
縁部分で外部引出配線の存在しない部分の断面を示して
いる. 第3図の左側、右側のそれぞれに示すシール材SLは、
液晶LCを封止するように構成されており、液晶封入口
(図示していない)を除く透明ガラス基板SUBiおよ
びSUB2の縁周囲全体に沿って形成されている。シー
ル材SLは、たとえばエポキシ樹脂で形成されている。 前記上部透明ガラス基板SUBZ側の共通透明画素電極
ITOは、少なくとも一個所においで、銀ペースト材S
ILによって、下部透明ガラス基板SUBI側に形成さ
れた外部引出配線に接続されている.この外部引出配線
は、前述したゲート電極GT、ソース電極SDI、ドレ
イン電極SD2のそれぞれと同一製造工程で形成される
.前記配向膜ORIIおよびORI2、透明画素電極I
TO、共通透明画素電極ITO、保護膜PSv1および
PSV2、絶縁膜GIのそれぞれの層は,シール材SL
の内側に形成される.偏光板POLは、下部透明ガラス
基板SUBI、上部透明ガラス基板SUB2のそれぞれ
の外側の表面に形成されている, 第10図はこの発明を適用すべき他のアクティブ・マト
リックス方式のカラー液晶表示装置の液晶表示部の画素
の要部およびシール部周辺部の断面図,第11図は第1
0図に示した液晶表示装置の液晶表示部の一画素を示す
平面図,第12図は第11図のA−A切断線で切った部
分の断面図、第13図は第11図に示す画素を複数配置
した液晶表示部の要部平面図、第14図〜第16図は第
11図に示す画素の所定の製造工程における要部平面図
、第17図は第13図に示す画素とカラーフィルタとを
重ね合せた状態における要部平面図である。 この液晶表示装置においては、液晶表示部の各画素の開
口率を向上することができるとともに、液晶にかかる直
流成分を小さくし、液晶表示部の点欠陥を低減しかっ黒
むらを低減することができる. この液晶表示装置は、第11図に示すように、液晶表示
部の各画素内のi型半導体層Asを薄膜トランジスタT
FTI〜TFT3毎に分割して構成されている.つまり
、画素の複数に分割された薄膜トランジスタTPTI〜
T F T 3のそれぞれは、独立したi型半導体層A
Sの島領域で構成されている. また,薄膜トランジスタTPTI〜TFT3のそれぞれ
に接続される透明画素電極IT○1〜工TO3のそれぞ
れは、薄膜トランジスタTPTI〜TFT3と接続され
る辺と反対側の辺において、行方向の次段の走査信号線
OLと重ね合わされている.この重ね合せは、透明画素
電極ITOI〜IT○3のそれぞれを一方の電極とし、
次段の走査信号lIAGLを他方の電極とする保持容量
素子(静電容量素子) Caddを構成する.この保持
容量素子C addの誘電体膜は、薄膜トランジスタT
PTのゲート絶縁膜として使用される絶縁膜GIと同一
層で構成されている. ゲート電極GTは,第2図等に示した液晶表示装置と同
様、i型半導体層ASより太き目に形成されるが、この
液晶表示装置では薄膜トランジスタTPTI〜TFT3
が独立したi型半導体層ASごとに形成されているため
、各薄膜トランジスタTPTごとに太き目のパターンが
形成される。 また、上部透明ガラス基板SUB2の走査信号線OL、
映像信号線DL、薄膜トランジスタTPTに対応する部
分にブラックマトリックスパターンBMが設けられてい
るか,ら、画素の輪郭が明瞭になるので,コントラスト
が向上するとともに,外部の自然光が薄膜トランジスタ
TPTに当たるのを防止することができる。 第11図に記載される画素の等価回路を第18図(等価
回路図)に示す.第18図において、前述と同様に、C
gsは薄膜トランジスタTPTのゲ一ト電極GTおよび
ソース電極SDIで形成される重ね合せ容量である.重
ね合せ容量Cgsの誘電体膜は絶縁膜GIであるa C
pixは透明画素電極ITO(PIX)および共通透明
画素電極ITO(COM)間で形成される液畢容量であ
る。液晶容量C pixの誘電体膜は液晶LC、保護膜
PSv1および配向膜ORII、oRI2である。Vl
cは中点電位である. 前記保持容量素子C addは、薄膜トランジスタTP
Tがスイッチングするとき、中点電位(画素電極電位)
v1cに対するゲート電位変化ΔVgの影響を低減する
ように働く.この様子を式で表すと次式となる. ΔV lc = ((Cgs/ (Cgs+Cadd+
Cpix)) XΔVgここで、ΔvlcはΔVgによ
る中点電位の変化分を表わす.この変化分ΔVlcは液
晶に加わる直流成分の原因となるが、保持容量素子C 
addの保持容量を大きくすればする程その値を小さく
することができる=また、保持容量素子C addは放
電時間を長くする作用もあり、薄膜トランジスタTFT
がオフした後の映像情報を長く蓄積する.液晶LCに印
加される直流成分の低減は、液晶LCの寿命を向上し、
液晶表示画面の切り替え時に前の画像が残るいわゆる焼
き付きを低減することができる. 上述したように、ゲート電極GTは半導体層ASを完全
に覆うよう大きくされている分、ソース・ドレイン電極
SD1、SD2とのオーバラップ面積が増え,したがっ
て寄生容量Cgsが大きくなり中点電位Vlcはゲート
(走査)信号Vgの影響を受け易くなるという逆効果が
生じる.しかし、保持容量素子C addを設けること
によりこのデメリットも解消することができる. また,2本の走査信号線GLと2本の映像信号線DLと
の交差領域内に画素を有する液晶表示装置において、前
記2本の走査信号線GLのうちの一方の走査信号線OL
で選択される画素の薄膜トランジスタTPTを複数に分
割し,この分割された薄膜トランジスタTPTI〜TF
T3のそれぞれに透明画素電極ITo!−複数に分割し
たそれぞれ(ITOI〜ITO3)を接続し、この分割
された透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれにこ
の画素電極ITOを一方の電極とし前記2本の走査信号
線OLのうちの他方の走査信号線OLを容量電極線とし
て用いて他方の電極とする保持容量素子C addを構
成することにより、前述のように、画素の分割された一
部分が点欠陥になるだけで,画素の全体としては点欠陥
でなくなるので、画素の点欠陥を低減することができ条
とともに、前記保持容量素子C addで液晶LCに加
わる直流成分を低減することができるので,液晶LCの
寿命を向上することができる.とくに、画素を分割する
ことにより,#膜トランジスタTPTのゲート電極GT
とソース電極SDIまたはドレイン電極SD2との短絡
に起因する点欠陥を低減することができるとともに、透
明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれと保持容量素
子Caddの他方の電極(容量電極線)との短絡に起因
する点欠陥を低減することができる.後者側の点欠陥は
この液晶表示装置の場合3分の1になる.この結果,前
記画素の分割された一部の点欠陥は,画素の全体の面積
に比べて小さいので、前記点欠陥を見にくくすることが
できる。 前記保持容量素子C addの保持容量は、画素の書込
特性から、液晶容量C pixに対して4〜8倍(4・
Cpix(Cadd<8・Cpix) 、重ね合せ容量
Cgsに対して8〜32倍(8 ・Cgs<Cadd<
32・Cgs)程度の値に設定する。 また、前記走査信号線GLを第1導電膜(クロム膜)g
lに第2導電膜(アルミニウム膜)g2を重ね合せた複
合膜で構成し、前記保持容量素子C addの他方の電
極つまり容量電極線の分岐された部分を前記複合膜のう
ちの一層の第1導電膜g1からなる単層膜で構成するこ
とにより,走査信号線GLの抵抗値を低減し,書込特性
を向上することができるとともに、保持容量素子Cad
dの他方の電極に基づく段差部に沿って確実に保持容量
素子C addの一方の電極(透明画素電極ITO)を
絶縁膜GI上に接着させることができるので、保持容量
素子Caddの一方の電極の断線を低減することができ
る. また、保持容量素子C addの他方の電極を単層の第
1導電膜g1で構成し、アルミニウム膜である第2導電
膜g2を構成しないことにより、アルミニウム膜のヒロ
ックによる保持容量素子C addの他方の電極と一方
の電極との短絡を防止することができる. 前記保持容量素子C addを構成するために重ね合わ
される透明画素電極ITOI〜ITO3のそれぞれと容
量電極線の分岐された部分との間の一部には、前記ソー
ス電極SDIと同様に,分岐された部分の段差形状を乗
り越える際に透明画素電極ITOが断線しないように、
第1導電膜d1および第2導電膜d2で構成された島領
域が設けられている.この島領域は、透明画素電極IT
Oの面積(開口率)を低下しないように、できる限り小
さく構成する。 このように、前記保持容量素子Caddの一方の電極と
その誘電体膜として使用される絶縁膜Glとの間に,第
1導電膜d1とその上に形成された第1導電膜d ].
に比べて比抵抗値が小さくかつサイズが小さい第2導電
膜d2とで形成された下地層を構成し、前記一方の1l
極(第3導電膜d3)を前記下地層の第2導電膜d2か
ら露出する第1導電膜d1に接続することにより、保持
容量素子C addの他方の電極に基づく段差部に沿っ
て確実に保持容量素子C addの一方の電極を接着さ
せることができるので、保持容量素子C addの一方
の電極の断線を低減することができる。 前記画素の透明画素電極ITOに保持容量素子C ad
dを設けた液晶表示装置の液晶表示部は、第20図(液
晶表示部を示す等価回路図)に示すように構成されてい
る。液晶表示部は、画素、走査信号線GLおよび映像信
号線DLを含む単位基本パターンの繰返しで構成されて
いる.容量電極線として使用される最終段の走査信号線
GL(または初段の走査信号gGL)は,第20図に示
すように,共通透明画素電極(Vco鳳) I Toに
接続する.共通透明画素電極I T Oは、前記第3図
に示すように、液晶表示装置の周縁部において銀ベ一ス
ト材SLによって外部引出配線に接続されている,しか
も、この外部引出配線の一部の導電層(glおよびg2
)は走査信号線GLと同一製造工程で構成されている。 この結果、最終段の走査信号線GL(容量電極線)は、
共通透明画素電極.ITOに簡単に接続することができ
る。 このように、容量電橘線の最終段を前記画素の共通透明
画素電極( Vcom ) I T Oに接続すること
により、最終段の容量電極線は外部引出配線の一部の導
電層と一体に構成することができ、しかも共通透明画素
電極I T○は前記外部引出配線に接続されているので
,簡単な構成で最終段の容量電極線を共通透明画素電極
ITOに接続することができる. また、液晶表示装置は、先に本願出願人によって出願さ
れた特願昭62−95125号に記載される直流相殺方
式(DCキャンセル方式)に基づき、第19図(タイム
チャート)に示すように、走査償号線DLの駆動電圧を
制御することによって、さらに液晶LCに加わる直流成
分を低減することができる.第19図において、Viは
任意の走査信号線GLの駆動電圧,Vi+1はその次段
の走査信号線OLの駆動電圧であるm V e aは走
査信号線OLに印加されるロウレベルの廓動電圧Vdm
in,Vddは走査信号線GLに印加されるハイレベル
の駆動電圧V d waxである.各時刻t=t1〜t
4における中点電位Vlc(第18図参照)の電圧変化
分ΔV.〜Δv4は、画素の合計の容量(Cgs+Cp
1x+Cadd)をCとすると、次式のようになる. Δv1=−(Cgs/C)・V2 ΔV,=+(Cgs/C)・(V1+V2)−(Cad
d/C)拳V2 AVi=−(Cgs/C)・v1 + (Cadd/ C)・(V 1 + V 2 )Δ
V.= − (Cadd/ C)・V 1ここで,走査
信号線GLに印加される闘動電圧が充分であれば(下記
【注】参照)、液晶LCに加わる直流電圧は、次式で表
される. Δv1+ΔV,= (CaddV 2 − CgsV 
1 )/ Cこのため、Cadd−v2 = Cgs−
v1とすると、液晶LCに加わる直流電圧は0になる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明に係る液晶表示装置にお
いては、ゲート絶縁膜として使用される絶縁膜のパター
ン形成と保護膜のパターン形成とを同時に行なうから、
ゲート絶縁膜として使用される絶縁膜にレジストのビン
ホールが転写されることがないので、走査信号線,ゲー
ト電極と映像信号線,ソース電極、ドレイン電極とがシ
ョートすることがないため、歩留まりが向上する。また
、ゲート端子の材料と映像信号線、ソース電極、ドレイ
ン電極の材料とが同一である場合に,特別な手段をとら
なくとも、映像信号線,ソース電極、ドレイン電極のパ
ターンを形成するときに、ゲート端子がエッチングされ
ることはないから、容易に製造することができる。この
ように,この発明の効果は顕著である.
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るアクティブ・マトリックス方式
のカラー液晶表示装置の製造方法の説明図、第2図はこ
の発明を適用すべきアクティブ・マトリックス方式のカ
ラー液晶表示装置の液晶表示部の一画素を示す要部平面
図、第3図は第2図の■一■切断線で切った部分とシー
ル部周辺部の断面図,第4図は第2図に示す画素を複数
配置した液晶表示部の要部平面図、第5図〜第7図は第
2図に示す画素の所定の製造工程における要部平面図、
第8図は第4図に示す画素とカラーフィルタとを重ね合
せた状態における要部平面図、第9図は上記のアクティ
ブ・マトリックス方式のカラー液晶表示装置の液晶表示
部を示す等価回路図、第10図はこの発明を適用すべき
他のアクティブ・マトリックス方式のカラー液晶表示装
置の液晶表示部の画素の要部およびシール部周辺部の断
面図、第11図は第10図に示した液晶表示装置の液晶
表示部の一画素を示す平面図、第12図は第11図のA
−A切断線で切った部分の断面図、第13図は第11図
に示す画素を複数配置した液晶表示部の要部平面図,第
14図〜第16図は第11図に示す画素の所定の裏造工
程における要部平面図、第17図は第13図に示す画素
とカラーフィルタとを重ね合せた状態における要部平面
図、第18図は第1113!!Iに記載される画素の等
価回路図、第19図は直流相殺方式による走査信号線の
恥動電圧を示すタイムチャート、第20図、第21図は
それぞれ第13図に示したアクティブ・マトリックス方
式のカラー液晶表示装置の液晶表示部を示す等価回路図
である。 SUB・・・透明ガラス基板 OL・・・走査信号線 DL・・・映像信号線 GI・・・絶縁膜 GT・・・ゲート電極 As・・・i型半導体層 SD・・・ソース電極またはドレイン電極psv・・・
保護膜 LS・・・遮光膜 LC・・・液晶 TPT・・・薄膜トランジスタ ITO (COM)・・・透明画素電極g.d・・・導
電膜 C add・・・保持容量素子 Cgs・・・重ね合せ容量 Cpix・・・液晶容量 BM・・・ブラックマトリックスパターン乙フ 第13図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、薄膜トランジスタと画素電極とを画素の一構成要素
    とするアクティブ・マトリックス方式の液晶表示装置を
    製造する方法において、ゲート絶縁膜として使用される
    絶縁膜のパターン形成と保護膜のパターン形成とを同時
    に行なうことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1010576A (ja) * 1996-06-27 1998-01-16 Nec Corp 薄膜トランジスタアレイ基板およびその製造方法
US5872021A (en) * 1993-12-30 1999-02-16 Nec Corporation Method for manufacturing LCD device capable of avoiding short circuit between signal line and pixel electrode
JP2019024135A (ja) * 2010-07-16 2019-02-14 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

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