JPH0223154B2 - - Google Patents

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JPH0223154B2
JPH0223154B2 JP59016904A JP1690484A JPH0223154B2 JP H0223154 B2 JPH0223154 B2 JP H0223154B2 JP 59016904 A JP59016904 A JP 59016904A JP 1690484 A JP1690484 A JP 1690484A JP H0223154 B2 JPH0223154 B2 JP H0223154B2
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JP
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beverage composition
flavor
acid
beverage
weight
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JP59016904A
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Maria Neikeru Gansaa
Kurinton Hekaato Deibitsudo
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Procter and Gamble Co
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Procter and Gamble Co
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、飲料組成物、特に炭酸ソフトドリン
クに関する。 飲料のキー特性の1つは、飲料が消費者に与え
るフレーバー印象である。このことは、通常「ソ
フトドリンク」と称される炭酸飲料に関して特に
真実である。飲料水と異なり、炭酸飲料は各種の
フレーバー印象を与える。これらのフレーバー印
象は、天然フレーバー油、フレーバー抽出物およ
び合成的に誘導されるフレーバー物質によつて発
生される。異なるフレーバーが、典型的には一緒
に配合されて、より芳醇な更に複雑なフレーバー
感を生ずる。 各フレーバー系の特定のフレーバー特性以外
に、他の因子が炭酸飲料の全体のフレーバー印象
に影響を及ぼすことがある。重要である1つのこ
とは、甘味である。典型的には、スクロースまた
は高フルクトースコーンシロツプの形態の糖は、
炭酸飲料に添加されて所望の甘味を付与する。糖
の摂取を制限しなければならないものの場合に
は、飲料は無栄養(無カロリー)甘味剤、例えば
サツカリン、L−アスパルチル−L−フエニルア
ラニン低級アルキルエステル等で甘くされ得る。
これらの甘味剤によつて付与される甘味強度は、
炭酸飲料の全体の望ましさに影響を及ぼすだけで
なく、フレーバーの特定の配合物によつて与えら
れるフレーバー印象に影響を及ぼすことができ
る。 飲料のフレーバー印象に特に重要である別の因
子は、ボデイー(body)である。本明細書で使
用する「ボデイー」は、発生されたフレーバー印
象の芳醇さ(fullness)、まろやかさ
(roundness)および豊かさ(richness)を意味す
る。このように、ボデイーは、主としてその量、
即ち強度ではなく特定のフレーバーバランスの質
を規定する。しばしば、ボデイーを有する飲料
は、見掛け厚さテクスチヤー効果も与え、即ち舌
は機器的に測定された粘度とは無関係の粘度の知
覚された増大を感じる。対照的に、ボデイーを欠
いている飲料は、フレーバーおよびテクスチヤー
が「水様」であると考えられる。 ボデイーは、コーヒー飲料とともに通常想起さ
れているが、炭酸飲料のフレーバー印象にも非常
に重要であることが見い出されている。その甘味
効果以外に、スクロースは、ボデイーをこのよう
な飲料に付与することが見い出されている。例え
ば、炭酸ソフトドリンク中のスクロースの量が減
少されるか全く除去される場合、飲料はフレーバ
ーの芳醇さまたは豊かさを欠くことががある。こ
のようなことは、無カロリー甘味剤で甘くされる
炭酸ソフトドリンクに関して特に真実である。ス
クロースの量の増大は、炭酸ソフトドリンクのボ
デイーを同様に増大する筈である。しかし、余り
に多い糖は、飲料のカロリー値を著しく増大する
だけでなく、全体のフレーバー印象を悪くするこ
とがある。このように、炭酸ソフトドリンクのボ
デイーを助長するスクロースの能力、著しく限定
される。 ボデイーは、或る種の食用酸(クエン酸、リン
ゴ酸、リン酸)との組み合わせの或る種の陽イオ
ン(カルシウム、マグネシウム、カリウム)の混
合物の使用によつて飲料、特に炭酸飲料に付与さ
れ得ることが見い出されている。飲料ボデイーが
これらの混合物によつて与えられる程度は、陽イ
オンおよび酸が溶液中で会合(錯化)される量に
関連すると信じられる。しかし、この会合は、通
常、陽イオン−酸混合物の中濃度において不溶性
塩(例えば、クエン酸カルシウム、リンゴ酸カル
シウム等)の沈澱をもたらす。このような陽イオ
ン−酸混合物のボデイー上の利益を十分に実現す
るためには、陽イオンの望ましくないオフノート
(off−notes)の制御と一緒に、この沈澱問題の
制御が、必要である。 炭酸ソフトドリンクのフレーバー印象に寄与す
る別の因子に、特にオレンジのようなかんきつフ
レーバーを配合したソフトドリンクの場合には酸
味(sourness)である。酸味は、飲料中の遊離ヒ
ドロニウムイオンによつてだけではなく特定の食
用酸によつても飲料に付与される。かんきつ型飲
料の場合には、クエン酸が、最も普通に使用され
る食用酸である。コーラ型飲料の場合には、リン
酸が、最も普通に使用される食用酸である。使用
される特定の食用酸(1種または2種以上)に応
じて、炭酸飲料のPHは、大幅に変化できる。たと
えどの特定のフレーバー系が使用されるとして
も、所望のフレーバー印象がすべての炭酸ソフト
ドリンクに対して与えられるべきである場合に
は、酸味をこのPH範囲にわたつて制御する能力
は、非常に重要である。 それ故、本発明の目的は、改善された全体のフ
レーバー印象を有する飲料、特に炭酸飲料を提供
することにある。 本発明の別の目的は、望ましい甘味強度を有す
る飲料、特に炭酸飲料を提供することにある。 本発明の更に他の目的は、減少した糖量または
糖のない場合でさえ増大したボデイーを有する飲
料、特に炭酸飲料を提供することにある。 本発明のなお別の目的は、酸味が広いPH範囲に
わたつて制御され得る炭酸飲料を提供することに
ある。 本発明のなお別の目的は、塩の沈澱に対して長
期間安定である多価陽イオンを含有する飲料、特
に飲料濃縮物およびシロツプを提供することにあ
る。 本発明のこれらの目的および他の目的は、後述
される。 背景技術 英国特許第883169号明細書は、炭酸塩および食
用酸を含有する炭酸飲料粉末を記載している。こ
の粉末の第一形態は、好ましくは4.1〜4.8のPHを
有する液体飲料を与えることができる炭酸カルシ
ウム、炭酸カリウム、クエン酸の混合物を包含す
る。他のアルカリ土類金属およびアルカリ金属の
炭酸塩が、少量で配合され得る。また、クエン酸
に加えて、リン酸が、好ましくは誘導体形態、例
えばヘキソースリン酸またはリン酸モノカルシウ
ムの形態で配合され得る。粉末の(飲料PH約3.8)
の第二形態は、ナトリウム、カリウムおよびアン
モニウムの炭酸塩または重炭酸塩と、ヘミソジウ
ムホスフエート単独またはオルトリン酸またはク
エン酸との組み合わせとの混合物を包含する。こ
の英国特許明細書は、酸と炭酸塩との混合物が粉
末の溶解速度および飲料の味の良さの両方を増大
するのに好ましいこと、即ち単イオンはその存在
が飲料のフレーバーを支配する程多量には存在し
ないようにすることを記載している。例は、炭
酸カルシウム、重炭酸カリウム、クエン酸および
リン酸モノカルシウムの混合物を含有する炭酸飲
料粉末を開示している。英国特許第2851361号明
細書(開示の粉末の第一形態)、米国特許第
2851359号明細書(開示の粉末の第二形態)、米国
特許第2851360号明細書(炭酸カルシウム、クエ
ン酸およびリン酸を含有する炭酸飲料粉末)、米
国特許第2953459号明細書(炭酸カルシウム、重
炭酸カリウム、リン酸モノカリウムおよびクエン
酸を含有する炭酸飲料粉末またはタブレツト)も
参照。 米国特許第3939289号明細書は、炭酸カルシウ
ムを無水食用酸、例えばクエン酸またはリンゴ酸
と一緒に共粉砕することによつて調製される乾燥
炭酸飲料濃縮物を開示している。炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムおよび炭酸アンモニウムの混合
物が、補足的炭酸化用に配合れ得る。この特許
は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび炭酸ア
ンモニウムが炭酸飲料内に望ましくない味を与え
ることを教示し、それは炭酸カルシウムまたは重
炭酸カルシウムの置換によつて改良されることを
教示している。糖のような炭水化物のマトリツク
ス内に分散された微粉砕炭酸カルシウムの固体懸
濁物を含有する同様の乾燥炭酸飲料濃縮物を開示
している米国特許第3965273号明細書も参照。 米国特許第2868646号明細書は、糖−酸結晶配
合物および糖−炭酸塩結晶配合物を記載してお
り、これらの配合物は別々に調製され、一緒に混
合され、次いで被覆されて乾燥炭酸飲料濃縮物を
調製する。クエン酸、リンゴ酸およびリン酸のよ
うな食用酸の混合物が、使用され得る。重炭酸ナ
トリウムが好ましい重炭酸塩であるが、他の無毒
のアルカリ金属重炭酸塩およびアルカリ土類金属
重炭酸塩が、その代わりに使用され得る。アルカ
リ金属炭酸塩または重炭酸塩(例えば、ナトリウ
ム塩、カリウム塩およびカルシウム塩)の混合物
並びにクエン酸およびリンゴ酸のような食用酸の
混合物から調製される起泡性タブレツトを開示す
る米国特許第3985562号明細書も参照。 米国特許第4322407号明細書は、各種の成分を
特定の比率で含有する電解質ドリンク(好ましく
はPH6.7〜7.4)を開示している。成分は、カリウ
ムイオン、ナトリウムイオン、マグネシウムイオ
ン、ホスフエートイオンおよびサイトレートイオ
ンを包含する。この特許は、電解質の不快な味が
相対比を釣り合わせることによつてマスクされ得
ることを記載している。ストロンチウムイオン、
マグネシウムイオン、カルシウムイオンおよびリ
チウムイオンを含有し、ナトリウムイオンおよび
カリウムイオンを含まない鉱物化飲料水を開示し
ている米国特許第4325975号明細書も参照。 特に飲料用の他の炭酸タブレツトまたは粉末
も、技術上開示されている。米国特許第2984543
号明細書(微粉末形態のナトリウム、カリウム、
カルシウムまたはマグネシウムの炭酸塩または重
炭酸塩に親水性ゴムを含浸し、次いで食用酸、例
えばクエン酸および(または)リンゴ酸と混合)、
米国特許第2463962号明細書(カルシウムまたは
マグネシウムのカルボアミノ塩および食用酸、例
えばクエン酸および(または)リンゴ酸を含有す
る飲料炭酸化組成物)、米国特許第3660107号明細
書(クエン酸、酒石酸、および重炭酸ナトリウム
または重炭酸カリウムの混合物を含有する炭酸飲
料粉末およびタブレツト化飲料組成物)、米国特
許第3649298号明細書(N−カルボキシアミノ酸、
各種のアルカリおよびアルカリ土類金属、例えば
ナトリウム、カリウムおよびカルシウムの炭酸塩
および重炭酸塩、および食用酸、例えばクエン酸
を含有する乾燥炭酸飲料濃縮物)、米国特許第
4127645号明細書(アルカリ金属またはアルカリ
土類金属(例えば、ナトリウム、カリウム、マグ
ネシウムおよびカルシウム)の炭酸塩および重炭
酸塩および食用酸、例えばクエン酸およびリンゴ
酸を含有する炭酸タブレツト)、南アフリカ特許
第708411号明細書(アルカリ金属および(また
は)アルカリ土類金属の炭酸塩および(または)
重炭酸塩、および食用酸、例えばクエン酸または
リンゴ酸を含有する炭酸飲料タブレツトまたは粉
末)、米国特許第2297599号明細書(臭化ナトリウ
ム、臭化カリウムおよび臭化アンモニウム、クエ
ン酸モノナトリウムおよび重炭酸ナトリウムの混
合物、またはグルコン酸カルシウム、重炭酸ナト
リウム、重炭酸カリウム、硫酸マグネシウム、塩
化ナトリウム、重炭酸ナトリウム、クエン酸およ
び酒石酸の混合物を含有する炭酸塩タブレツト)。
食用酸、例えばクエン酸またはリンゴ酸、および
リン酸トリカルシウムからなる歯エナメル質鉱物
質消失を減少させる飲料混合物を開示している米
国特許第3968263号明細書も参照。 発明の開示 本発明は、ボデイーの提供を最大限にし、かつ
飲料濃縮物およびシロツプとして調製した場合で
さえ不溶性塩の沈澱を予想外に最小限にする炭酸
ソフトドリンク用に特に好適な飲料組成物に関す
る。これらの組成物は、PH約2.5〜約6.5を有する
液体飲料を与え、そして果物フレーバー、植物フ
レーバーおよびそれらの混合物から選択されるフ
レーバーを含有するフレーバー成分の有効量を有
する。これらの組成物は、式 (8.0×Ca)+(7.1×Mg)+(7.0×K)+(3.0×Ca×
Mg) +(12.9×Ca×K)+(11.5×Mg×K)+(20.3×Ca
×Mg×K)=B (式中、Caは陽イオン成分中のカルシウムの重
量比であり、Mgはマグネシウムの重量比であ
り、Kはカリウムの重量比であり、そしてBは約
10.0〜約11.3である。) によつて定義される陽イオン成分の有効量も含有
する。式 (8.7×cit)+(8.9×mal)+(11.4×phos)+(5.5
×cit×mal) −(0.6×cit×phos)+(5.0×mal×phos)+(30.1
×cit×mal×phos)=A (式中、citは酸成分中のクエン酸の重量比であ
り、malはリンゴ酸、コハク酸またはリンゴ酸と
コハク酸との混合物の重量比であり、phosはリ
ン酸の重量比であり、そしてAは9.6〜約12.1で
ある) によつて定義される食用酸成分の有効量も配合さ
れる。 特定の陽イオンの混合物(カルシウムおよびカ
リウム、または好ましくはカルシウム、アンモニ
ウムおよびカリウム)を含有する陽イオン成分並
びに特定の食用酸(クエン酸、リンゴ酸/コハク
酸、およびリン酸)を含有する酸成分は、液体飲
料、特に炭酸塩ソフトドリンク内に改善された全
体のフレーバー印象を与える。特定の陽イオン−
酸混合物は、改善された甘味感を飲料に付与す
る。特に、陽イオン−酸の特定の混合物は、著し
く増大したボデイーを全体のフレーバーおよびテ
クスチヤー印象に付与する。更に、酸成分に対す
る陽イオン成分の適当な釣り合いによつて、飲料
の酸味は、広いPH範囲にわたつて制御され得る。 本発明の特定の陽イオン−酸混合物は、炭酸飲
料を調製するために陽イオン炭酸塩(または重炭
酸塩)および食用酸を使用する従来技術の飲料タ
ブレツトまたは粉末の数種の問題を回避しなが
ら、前記目的を達成する。これらの問題の1つ
は、若干の陽イオンによつて付与されるオフノー
トである。例えば、カルシウムは白亜の特色を付
与してしまい、一方カリウムは余りに多量に使用
する場合、しよつぱくかつ苦い味を付与してしま
う。これらの陽イオンの所定の混合物を食用酸の
所定の混合物と一緒に使用することによつて、
個々のオフノートの効果は、多量のカリウムのよ
うな陽イオンが使用された場合でさえ驚異的に減
少される。更に、若干の陽イオン(特にカルシウ
ム)が或る種の酸(特にクエン酸)に添加された
場合の沈澱の形成によつて生ずる溶解性の問題
は、予想外に最小限にされる。このような溶解性
の問題を回避することによつて、本発明の液体飲
料組成物は、改善されたフレーバー(例えば、不
溶性カルシウム塩による白亜の特色なし)を有す
るだけではなく、貯蔵安定な濃縮物およびシロツ
プ形態に処方され得る。これらの安定な濃縮物お
よびシロツプは、その後、標準炭酸飲料工業法に
従つて水と混合されて単一強度の液体飲料を調製
できる。 A フレーバー成分 本発明の飲料組成物のフレーバー成分は、果
物フレーバー、植物フレーバーおよびそれらの
混合物から選択されるフレーバーを含有する。
本明細書で使用する「果物フレーバー」なる用
語は、種子植物の食用生殖部分から由来するフ
レーバー、特に種子に関連するスウイートパル
プを有するものを意味する。「果物フレーバー」
なる用語には、天然物から由来する果物フレー
バーに模擬するようにされた合成的に作られた
フレーバーも包含される。特に好ましい果物フ
レーバーは、かんきつフレーバー、例えばオレ
ンジフレーバー、レモンフレーバー、ライムフ
レーバーおよびグレープフルーツフレーバーで
ある。本発明は、オレンジフレーバーを含有す
る飲料の処方に特に好適である。かんきつフレ
ーバー以外に、各種の他の果物フレーバー、例
えばりんごフレーバー、ブドウフレーバー、チ
エリーフレーバー、パイナツプルフレーバー等
が、使用され得る。これらの果物フレーバー
は、天然物、例えばフルーツジユースおよびフ
レーバー油から由来でき、または合成的に調製
され得る。 本明細書で使用する「植物フレーバー」なる
用語は、果物以外の植物の部分から由来するフ
レーバーを意味する。このように、植物フレー
バーは、ナツツ、樹皮、根および葉から由来す
るフレーバーを包含できる。「植物フレーバー」
なる用語には、天然物から由来する植物フレー
バーに模擬するようにされた合成的に調製され
たフレーバーも包含される。このようなフレー
バーの例は、コーラフレーバー、テイーフレー
バー等を包含する。コーラフレーバーは、本発
明の液体飲料内で特に好適である。これらの植
物フレーバーは、天然物、例えば精油およびエ
キスから由来でき、または合成的に調製され得
る。 通常、フレーバー成分は、コーラフレーバー
等を調製するために各種のフレーバー、例えば
レモンフレーバーおよびライムフレーバー、コ
ーラフレーバーとかんきつフレーバーとの配合
物からなる。所望ならば、フルーツジユース、
例えばオレンジジユース、レモンジユース、ラ
イムジユース等が、フレーバー成分中に使用さ
れ得る。液体飲料の場合には、フレーバー成分
中のフレーバーは、通常乳濁液滴に調製され、
次いで飲料に分散される。これらの液滴は、通
常、水に比重よりも小さい比重を有し、それ故
別の相を形成するので、増量剤(曇り剤として
も作用可能)が、典型的には添加されて乳濁液
滴を飲料に分散させたままにする。このような
増量剤の例は、臭素化植物油(BVD)および
ロジンエステル、特にエステルゴムである。L.
F.グリーン、Developments in Soft Drinks
Technology.Vol.1(アプライド・サイエンス・
パプリツシヤーズ・リミテツド、1978年)、第
87頁〜第93頁参照(液体飲料中での増量剤およ
び曇り剤の使用を記載)。増量剤以外に、乳化
剤および乳濁液安定剤が、乳濁液滴を安定化す
るのに使用され得る。このような乳化剤および
乳濁液安定剤の例は、ゴム、ペクチン、セルロ
ース、ポリソルベート、ソルビタンエステルお
よびプロピレングリコールアルギネートであ
る。前記のL.F.グリーンの文献第92頁参照。 フレーバー特性を本発明の飲料組成物に付与
するのに有効なフレーバー成分の特定量は、選
択されるフレーバー(1種または2種以上)、
所望のフレーバー印象、およびフレーバー成分
の形態に依存し得る。濃縮フレーバーの場合に
は、フレーバー成分は、飲料組成物の少なくと
も約0.05重量%、典型的には炭酸飲料の場合に
は約0.1〜約0.25重量%を構成できる。フルー
ツジユースが使用される場合には、フレーバー
成分は、飲料組成物の約5〜約50重量%、好ま
しくは炭酸飲料の場合には約5〜約10重量%を
構成できる。 B 陽イオン成分、食用酸成分およびPH 本発明の飲料組成物の陽イオン成分は、カル
シウム陽イオンとカリウム陽イオンとの混合
物、好ましくはカルシウム陽イオン、マグネシ
ウム陽イオンおよびカリウム陽イオンの混合物
からなる。これらの陽イオンは、例えばそれぞ
れの炭酸塩、重炭酸塩、水酸化物または酸つぱ
い塩、例えばクエン酸マグネシウムとして存在
できる。他の陽イオン、例えばアンモニウムお
よびナトリウムも、陽イオン成分に場合によつ
て配合され得る。しかし、これらの陽イオンは
余り望ましくないアンモニウムおよびしよつぱ
いフレーバーの特色をそれぞれ付与するので、
それらの添加は最小量であるべきであり、また
は好ましくは添加すべきではない。 本発明の陽イオン成分は、三成分図として第
1図にグラフ的に表わされる。三成分図の各頂
点は、特定の陽イオンの1.00重量比(100重量
%)を表わす。等高線(contour line)B10は、
本発明に係る許容可能な陽イオン混合物を規定
する領域を囲む。等高線B11は、本発明に係る
好ましい陽イオン混合物を規定する領域を囲
む。 本発明の飲料組成物の食用酸成分は、リン
酸、リンゴ酸/クエン酸またはクエン酸/リン
酸からなり、または好ましくはクエン酸、リン
ゴ酸およびリン酸の混合物からなる。リンゴ酸
の場合には、リンゴ酸の全部または一部分の代
わりにコハク酸を使用できる。これらの酸は、
それらの非解離形態で存在でき、またはそれぞ
れの酸つぱい塩、例えばクエン酸塩、リンゴ酸
塩、ジヒドロゲンホスフエート等として存在で
きる。所望ならば、他の食用酸、例えば酒石
酸、フマル酸等も、酸成分に配合され得る。 食用酸成分は、三成分図によつて第2図にグ
ラフ的に表わされる。この三成分図の各頂点
は、特定の酸の1.00重量比(100重量%)を表
わす。等高線A9.6は、本発明に係る許容可能な
酸成分を規定する領域を囲む、等高線A10およ
びA11は、本発明に係る好ましい酸成分および
最も好ましい酸成分を規定する領域を囲む。 第1図および第2図の三成分図を使用するこ
とによつて、本発明に係る飲料組成物用に好適
な陽イオン−酸混合物は、容易に処方され得
る。例えば、点は等高線B10(または好ましく
はB11)によつて囲まれる領域内に選定され、
そしてこの点に対する陽イオンの各々(カルシ
ウム、マグネシウム、カリウム)の相対率が、
三成分図から読むことができる。同様に、点は
等高線A9.6(または好ましくはA10またはA11
によつて囲まれる領域内に選定され、そしてこ
の点に対する酸の各々〔クエン酸、リンゴ酸
(コハク酸)、リン酸〕の相対率は、三成分図か
ら読むことができる。選定された2点の組み合
わせは、好適な陽イオン−酸混合物を与える。 陽イオン成分および酸成分用の三成分図は、
これらの特定の陽イオンおよび酸の異なる混合
物を含有する液体飲料の多数の特質を評価する
ことによつて展開された。これらの特質は、溶
解度、ボデイー、甘味、酸味、苦さ、しよつぱ
さ(saltiness)およびオフノートであつた。溶
解度、ボデイー、甘味および酸味は、正の特質
であると考えられ;苦さ、しよつぱさおよびオ
フノートは、負の特質であると考えられる。正
の特質のうち、甘味およびボデイーが最も重要
であることが決定された。 溶解度特質は、所定時間にわたつて液体飲料
(濃縮物形態)から沈澱する固体物質の量を測
定することによつて測定された。対照的に、他
の特質は、官能試験によつて測定された。この
試験においては、15人の専門のテースター
(tasters)のパネルは、陽イオンの10種の所定
混合物(酸成分を一定に保つ)および酸の10種
の所定混合物(陽イオン成分を一定に保つ)を
含有する数組の飲料試料を評価した。この試験
結果、専門パネリストは、各試験試料に対して
6種の特質の各々に対する1(特質が低い)か
ら9(特質が高い)までの等級付けを決定した。 次いで、これらの7種の特質の測定結果が、
統計的に評価された。各試料に対して、特質の
各々に対する平均等級付けが、使用されて回帰
式を展開した。これらの回帰式は、等高線を各
特質に対する三成分図上にプロツトするのに使
用された。1組の三成分図は、陽イオン混合物
が変化された場合に各特質に対する等高線をプ
ロツトするのに使用された。同様の手順が、酸
混合物が変化された場合に使用された。陽イオ
ン混合物が変化された代表的特質三成分図は、
第3図(ボデイー)および第4図(しよつぱ
さ)に示される。わかるように、これらの図に
示される一連の等高線は、特定の特質において
低い領域(P4.19およびN2.81)から高い領域
(P4.54およびN3.06)を囲む。ボデイーの場合、
より高いP値が更に望ましい。対照的に、より
低いN値が、しよつぱさの場合には更に望まし
い。 特質の々の場合の三成分図から、数個の結論
が引き出すことができた。酸の重量比は、甘味
および酸味の場合に重要であつた。クエン酸お
よびリンゴ酸の重量%が増大するにつれて、甘
味が低くなり、そして酸味が高くなつた。逆
に、リン酸の重量%が増大するにつれて、甘味
が高くなり、そして酸味が低くなつた。カリウ
ムは、苦さおよびしよつぱさに最も寄与した。
これらのオフノートは、栄養補足も与えるカル
シウムおよびマグネシウムの量の増大によつて
急に減少された。陽イオンの重量比は、知覚さ
れた甘味およびボデイーに重要であつた。溶解
度は、クエン酸およびカルシウムの相対率によ
つて最も決定された。 一連の等高線を有するこれらの等質三成分図
は、陽イオン成分および酸成分の場合のすべて
において、それぞれ7個の透明物
(transparencies)にされた。これらの7個の
透明物を互いに重ねることによつて、共通の好
ましい領域が陽イオン成分および酸成分の両方
の場合に選択された。この共通の好ましい領域
は、第1図で等高線B10によつて囲まれる領域
および第2図で等高線A9.6によつて囲まれる領
域を表わす。等高線B11、A10およびA11によつ
て囲まれた最も好ましい領域も、重ねられた透
明物を使用することによつて得られた。 第1図および第2図で等高線によつて囲まれ
た領域も、回帰式によつて規定され得る。この
ように、等高線B10によつて囲まれた領域の場
合の陽イオンの相対重量%は、式 (8.0×Ca)+(7.1×Mg)+(7.0×K)+(3.0×Ca×
Mg) +(12.9×Ca×K)+(11.5×Mg×K)+(20.3×Ca
×Mg×K)=B (式中、Caは陽イオン成分中のカルシウムの
重量比であり、Mgはマグネシウムの重量比で
あり、Kはカリウムの重量比であり、そしてB
は約10.0〜約11.3である) によつて定義される。等高線B11によつて囲ま
れる好ましい領域の場合には、Bは約11.0〜約
11.3である。同様に、等高線A9.6によつて囲ま
れる領域の場合の食用酸の相対重量%は、式( (8.7×cit)+(8.9×mal)+(11.4×phos)+(5.5
×cit×mal) −(0.6×cit×phos)+(5.0×mal×phos)+(30.1
×cit×mal×phos)=A (式中、citは酸成分中のクエン酸の重量比で
あり、malはリンゴ酸、コハク酸、またはリン
ゴ酸とコハク酸との混合物の重量比であり、
phosはリン酸の重量比であり、そしてAは約
9.6〜約12.1である) によつて定義される。等高線A10によつて囲ま
れる好ましい領域の場合、Aは約10.0〜約12.1
であり、等高線A11によつて囲まれる最も好ま
しい領域の場合、Aは約11.0〜約12.1である。 陽イオン成分および酸成分は、各々有効量で
存在する。本発明の飲料組成物中の陽イオン成
分および酸成分の「有効量」なるものは、使用
される特定のフレーバー成分、特定の飲料処方
物、特定の陽イオン−酸混合物、および所望の
効果に依存できる。通常、陽イオン成分は飲料
組成物の少なくとも約0.03重量%を構成し、一
方食用酸成分は飲料組成物の少なくとも約0.06
重量%を構成する。好ましい液体炭酸飲料の場
合には、陽イオン成分は約0.1〜約0.6重量%を
構成し、一方食用酸成分は約0.3〜約1.2重量%
を構成する。 液体飲料のPHは、陽イオン成分対酸成分の比
率に最も依存するが、特定の陽イオン混合物お
よび特定の酸混合物によつて影響され得る。本
発明の液体飲料の場合、PHは約2.5〜約6.5の範
囲であることができる。好ましい液体炭酸飲料
組成物は、PH約3.5〜約4.8を有する。PHは、主
として陽イオン対酸の相対重量比を調整するこ
とによつて制御され得る。酸味は、主として特
定の陽イオン−酸混合物の濃度を調整すること
によつて制御され得る。 C 甘味剤 本発明の飲料組成物は、通常、甘味剤を含有
する。典型的に使用される甘味剤は、糖であ
る。本明細書で使用する「糖」なる用語は、単
糖および二糖甘味剤を意味する。このような糖
の例は、スクロース、グルコース、フルクトー
ス(純粋なものまたは典型的には高フルクトー
スコーンシロツプとして)、転化糖等である。
好ましい糖は、スクロースおよび高フルクトー
スコーンシロツプの形態のフルクトースであ
る。 無糖飲料の場合には、無カロリー甘味剤が使
用され得る。これらの甘味剤は、天然物から由
来されるか合成的に生成され得る。このような
甘味剤の例は、サツカリン、シクラメート、ア
セトスルフアム、ソルビトール、キシリツト、
L−アスパルチル−L−フエニルアラニン低級
アルキルエステル甘味剤、L−アスパルチル−
D−アラニンアルキルアミド(欧州特許出願第
34876号明細書に開示)、L−アスパルチル−L
−1−ヒドロキシメチルアルカンアミド甘味剤
(米国特許第4338346号明細書に開示)、L−ア
スパルチル−1−ヒドロキシエチルアルカンア
ミド甘味剤(1981年6月25月出願の米国特許出
願第277307号明細書に開示)等である。本発明
の陽イオン−酸混合物は、このような無栄養甘
味剤またはこれらの甘味剤と糖約1〜約3重量
%との混合物を含有する液体飲料のボデイーを
増大するのに特に好適である。更に、本発明の
陽イオン−酸混合物は、約4.0〜約4.8の臨界PH
範囲内においてL−アスパルチル−L−フエニ
ルアラニンエステル(例えば、アスパルター
ム)甘味剤を含有する飲料に対して改善された
加水分解安定性を与えることができる。 液体飲料中で有効な甘味剤の量は、使用され
る特定の甘味剤(1種または2種以上)および
所望の甘味強度に依存する。無カロリー甘味剤
の場合には、この量は、特定の甘味剤の甘味強
度に応じて変化する。糖の場合には、甘味剤の
量は、単一強度液体炭酸飲料の約1〜約14重量
%(典型的には約6〜約14重量%)であること
ができる。好ましい単一強度飲料は、糖約9〜
約13重量%を含有する。糖が添加されている液
体飲料濃縮物(飲料シロツプ)の場合には、糖
の量は著しく高いことができる。通常、飲料シ
ロツプ中の糖の量は、約30〜約70重量%であ
る。好ましくは、このような飲料シロツプは、
糖約40〜約60重量%を含有する。 D 他の飲料成分 他の微量飲料成分が、しばしば飲料に配合さ
れる。このような成分は、防腐剤、例えば安息
香酸およびその塩、二酸化硫黄等である。天然
物から由来するか合成的に生成される着色剤
も、典型的には配合される。液体飲料中に使用
される防腐剤および着色剤についてはL.F.グリ
ーン、Developments in Soft Drinks
Technology.Vol.1(アプライド・サイエンス・
パブリツシヤーズ・リミテツド.1978年)、第
185頁〜第186頁参照。 E 飲料調製法 本発明の飲料組成物は、乾燥タブレツトまた
は粉末の形態であることができ、それらは水に
添加されて液体飲料を調製できる。しかし、本
発明は、既に液状である飲料組成物に特に係わ
る。本発明の液体飲料は、標準飲料処方技術に
よつて調製され得る。非炭酸液体飲料は本発明
の範囲内であるが、特定の強調が炭酸飲料の調
製に与えられる。しかし、炭酸飲料調製技術
は、適当に修正される場合には非炭酸飲料にも
適用できることが理解されるべきである。 炭酸飲料を調製する際、水約40〜約70重量%
を含有する飲料濃縮物が、通常調製される。こ
の飲料濃縮物は、典型的には、乳化されたフレ
ーバー、乳濁液安定剤、増量剤、所望の着色剤
および好適な防腐剤を含有する。濃縮物が調製
された後、糖(または他の甘味剤)、陽イオン
−酸混合物および水が添加されて飲料シロツプ
を調製する。次いで、この飲料シロツプは、適
量の水と混合されて最終の単一強度液体飲料を
調製する。水対シロツプの重量比は、通常少な
くとも約1:1、好ましくは約3:1から約
5:1である。二酸化炭素が、飲料シロツプと
混合された水または単一強度飲料のいずれかに
導入されて炭酸化を達成できる。次いで、炭酸
飲料は、容器、例えばボトルまたはカンに入れ
られ、次いで密封され得る。飲料調製法、特に
炭酸法の更に別の説明についてはL.F.グリー
ン、Developments in Soft Drinks
Technology.Vol.1(アプライド・サイエンス・
パブリツシヤーズ・リミテツド、1978年)第
102頁〜第107頁参照。 液体飲料に導入される二酸化炭素の量は、使
用される特定のフレーバー系および所望の炭酸
化の程度に依存できる。通常、本発明の炭酸飲
料は、約1.0〜約4.5容量の二酸化炭素を含有す
る。好ましい炭酸飲料は、約2〜約3.5容量の
二酸化炭素を含有する。 本発明に係る液体飲料およびその製造法の特定の
具体例 以下のものは、本発明に係る液体飲料およびそ
の製造法の特定の具体例である。 具体例 1 蒸留水600gに、無水クエン酸3.6g、リンゴ酸
1.2gおよびリン酸(85%)1.4gが添加された。
撹拌しながら、炭酸カルシウム0.4gおよび炭酸
マグネシウム1.5gが、その酸溶液に添加された。
溶液が透明になつた後、炭酸カリウム2.2gが添
加された。 スクロース100gおよび水200gからなるシロツ
プに、黄色着色剤0.001g、オレンジフレーバー
2.0gおよび安息香酸カリウム水溶液(2.5%)20
gが溶解された。このシロツプは、予め調製され
た陽イオン−酸溶液と混合され、蒸留水68gの添
加によつて1000gに調製され、次いで1.7容量の
二酸化炭素で炭酸化されて単一強度液体飲料を調
製した。 具体例 2 蒸留水800gに、撹拌下で水酸化カルシウム0.6
g、水酸化マグネシウム0.8gおよび水酸化カリ
ウム1.0gが溶解または懸濁され、その後結晶性
クエン酸1.3g、リンゴ酸3.6gおよびリン酸(8.5
%)1.4gが溶解または懸濁された。溶液が透明
になつた後、黄色着色剤0.002g、オレンジフレ
ーバー2.0g、スクロース100g、フルクトース20
gおよび安息香酸カリウム水溶液(2.5%)20g
が、添加された。この飲料シロツプに、蒸留水49
gが添加されて単一強度液体飲料1000gを調製
し、この液体飲料は1.7〜2.2容量の二酸化炭素で
炭酸化された。 具体例 3 蒸留水800gに、クエン酸マグネシウム4.0g、
リンゴ酸水素カルシウム1.4g、リン酸ジ水素カ
リウム1.7gおよび重炭酸カリウム1.0gが添加さ
れる。溶液が透明になつた後、黄色着色剤0.002
g、オレンジフレーバー2.0g、スクロース120g
および安息香酸カリウム水溶液(2.5%)20gが
添加される。この飲料シロツプに、蒸留水50gが
添加されて単一強度液体飲料1000gを調製し、こ
の液体飲料は約2容量の二酸化炭素で炭酸化され
る。 具体例 4 蒸留水768gに、撹拌下で炭酸カルシウム2.3
g、炭酸マグネシウム1.1gおよび水酸化カリウ
ム2.6gが溶解または懸濁された。この乳液に、
無水クエン酸2.4g、リンゴ酸2.4gおよび水性リ
ン酸(85%)8.5gが添加された。次いで、この
溶液に、カラメル着色剤6.0g、コーラ乳濁液フ
レーバー6.7g、コーラブレンダー0.3g、登録商
品アスパルターム(Aspartame)0.1g、スクロ
ース160gおよび安息香酸カリウム水溶液(2.5
%)40gが添加された。この飲料シロツプは十分
な蒸留水で希釈されて(2倍)単一強度飲料2000
gを調製し、この飲料は4容量の二酸化炭素で炭
酸化された。 具体例 5 蒸留水600gに、無水クエン酸0.6g、リンゴ酸
0.6gおよびリン酸(85%)2.1gが添加された、
撹拌しながら、炭酸カルシウム0.9gおよび炭酸
マグネシウム0.5gが、添加された。この溶液が
透明になつた後、重炭酸カリウム1.5gが添加さ
れた。 スクロース140gおよび水200gからなるシロツ
プに、カラメル着色剤2.6g、コーラ乳濁液フレ
ーバー3.3g、コーラブレンダー0.2gおよび安息
香酸カリウム水溶液(2.5%)20gが溶解された。
このシロツプは、陽イオン−酸溶液と合流され、
次いで蒸留水27gが添加されて単一強度液体飲料
1000gを与え、この液体飲料は4容量の二酸化炭
素で炭酸化された。 具体例 6 蒸留水800gに、炭酸カルシウム0.5g、炭酸マ
グネシウム2.3g、重炭酸カリウム3.3gが溶解ま
たは懸濁され、その後無水クエン酸5.4g、リン
ゴ酸1.8gおよびリン酸(85%)2.1gが溶解また
は懸濁された。溶液が透明になつた後、黄色着色
剤0.001g、オレンジフレーバー2.0g、スクロー
ス140gおよび安息香酸カリウム水溶液(2.5%)
20gが、添加された。この飲料シロツプに、蒸留
水23gが添加されて単一強度液体飲料1000gを調
製し、この液体飲料は2容量の二酸化炭素で炭酸
化された。 具体例 7 蒸留水800gに、撹拌下で炭酸カルシウム1.0
g、炭酸マグネシウム1.4gおよび重炭酸カリウ
ム1.0gが添加され、その後無水クエン酸2.0g、
リンゴ酸2.0gおよびリン酸(85%)2.4gが添加
された。溶液が透明になつた後、黄色着色剤
0.006g、オレンジフレーバー2.0g、スクロース
80gおよび安息香酸カリウム水溶液(2.5%)20
gが、添加された。この飲料シロツプに、蒸留水
88gが添加されて単一強度液体飲料1000gを与
え、この液体飲料は1.8容量の二酸化炭素で炭酸
化された。 具体例 8 蒸留535gに、撹拌下で炭酸カルシウム4.5g、
炭酸マグネシウム2.1gおよび水酸化カリウム5.2
gが溶解または懸濁された。この乳液に、無水ク
エン酸4.8g、リンゴ酸4.8gおよびリン酸(85
%)17gが添加された。この陽イオン−酸溶液
に、カラメル着色剤12g、コーラ乳濁液フレーバ
ー13g、コーラブレンダー0.7g、登録商標アス
パルターム0.2g、スクロース320gおよび安息香
酸カリウム水溶液(2.5%)80gが添加された。
この飲料シロツプは十分な水で希釈されて(4
倍)単一強度飲料4000gを与え、この飲料は4容
量の二酸化炭素で炭酸化された。 具体例 9 蒸留水600gに、クエン酸1水和物4.3g、リン
ゴ酸0.7gおよびリン酸(85%)0.4gが添加され
た。撹拌しながら、炭酸カルシウム0.5gおよび
炭酸マグネシウム0.9gが、この酸溶液に添加さ
れた。溶液が透明になつた後、炭酸カリウム1.4
gが添加された。 蒸留水300gに、アスパルターム0.5g、安息香
酸ナトリウム0.25g、オレンジ色着色剤0.001g
およびオレンジフレーバー乳濁液2.0gが溶解さ
れた。この溶液は、予め調製された陽イオン−酸
溶液と混合され、水87.6gの添加によつて1000g
に調整され、そして2.5容量の二酸化炭素で炭酸
化されて単一強度飲料を調製した。 具体例1〜9の場合、飲料中の陽イオン/酸の
全量、Ca/Mg/K成分およびcit/mal/phos成
分の重量比、回帰式からのB値(陽イオン)およ
びA値(酸)およびPHは、以下の表に示される。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は陽イオン成分の場合の三成分図、第2
図は食用酸成分の場合の三成分図、第3図はボデ
イーの場合の特質三成分図、第4図はしよつぱさ
の場合の特質三成分図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 果物フレーバー、植物フレーバーおよび
    それらの混合物からなる群から選択されるフレ
    ーバーを含有するフレーバー成分の有効量、 (b) 式 (8.0×Ca)+(7.1×Mg)+(7.0×K)+(3.0×Ca×
    Mg) +(12.9×Ca×K)+(11.5×Mg×K)+(20.3×Ca
    ×Mg×K)=B (式中、Caは陽イオン成分中のカルシウムの
    重量比であり、Mgは前記陽イオン成分中のマ
    グネシウムの重量比であり、そしてKは前記陽
    イオン成分中のカリウムの重量比であり、そし
    てBは約10.0〜約11.3である) によつて定義される陽イオン成分の有効量、お
    よび (c) 式 (8.7×cit)+(8.9×mal)+(11.4×phos)+5.5×c
    it×mal) −(0.6×cit×phos)+(5.0×mal×phos)+(30.1
    ×cit×mal×phos)=A (式中、citは酸成分中のクエン酸の重量比で
    あり、malは前記酸成分中のリンゴ酸、コハク
    酸またはリンゴ酸とコハク酸との混合物の重量
    比であり、phosは前記酸成分中のリン酸の重
    量比であり、そしてAは約9.6〜約12.1である) によつて定義される食用酸成分の有効量 からなることを特徴とする、PH約2.5〜約6.5を有
    する液体飲料を与えることができる飲料組成物。 2 液体である特許請求の範囲第1項に記載の飲
    料組成物。 3 有効量の甘味剤を更に含有する特許請求の範
    囲第2項に記載の飲料組成物。 4 前記甘味剤が、糖からなる特許請求の範囲第
    3項に記載の飲料組成物。 5 前記糖が、飲料組成物の約30〜約70重量%を
    構成する特許請求の範囲第4項に記載の飲料組成
    物。 6 前記糖が、飲料組成物の約40〜約60重量%を
    構成する特許請求の範囲第5項に記載の飲料組成
    物。 7 前記甘味剤が、無カロリー甘味剤からなる特
    許請求の範囲第3項に記載の飲料組成物。 8 前記甘味剤が、L−アスパルチル−L−フエ
    ニルアラニン低級アルキルエステル甘味剤、L−
    アスパルチル−D−アラニンアルキルアミド甘味
    剤、L−アスパルチル−L−1−ヒドロキシメチ
    ルアルカンアミド甘味剤およびL−アスパルチル
    −1−ヒドロキシエチルアルカンアミド甘味剤か
    らなる群から選択される特許請求の範囲第7項に
    記載の飲料組成物。 9 前記フレーバーが、かんきつフレーバーであ
    る特許請求の範囲第2項に記載の飲料組成物。 10 前記かんきつフレーバーが、オレンジフレ
    ーバーである特許請求の範囲第9項に記載の飲料
    組成物。 11 前記フレーバーが、コーラフレーバーであ
    る特許請求の範囲第2項に記載の飲料組成物。 12 Bが約11.0〜約11.3であり、そしてAが約
    10〜約12.1である特許請求の範囲第2項乃至第3
    項のいずれかに記載の飲料組成物。 13 前記PHが、約3.5〜約4.8である特許請求の
    範囲第12項に記載の飲料組成物。 14 約1.0〜約4.5容量の二酸化炭素を含有する
    特許請求の範囲第2項乃至第3項のいずれかに記
    載の飲料組成物。 15 約2〜約3.5容量の二酸化炭素を含有する
    特許請求の範囲第14項に記載の飲料組成物。 16 前記陽イオン成分が飲料組成物の少なくと
    も約0.03重量%を構成し、そして前記酸成分が飲
    料組成物の少なくとも約0.06重量%を構成する特
    許請求の範囲第2項乃至第3項のいずれかに記載
    の飲料組成物。 17 前記陽イオン成分が飲料組成物の約0.1〜
    約0.6重量%を構成し、そして前記酸成分が飲料
    組成物の約0.3〜約1.2重量%を構成する特許請求
    の範囲第16項に記載の飲料組成物。 18 飲料組成物の約40〜約70重量%の水を含有
    する特許請求の範囲第2項乃至第3項のいずれか
    に記載の飲料組成物。 19 前記フレーバー成分が、飲料組成物の約5
    〜約50%の量のフルーツジユースからなる特許請
    求の範囲第2項乃至第3項のいずれかに記載の飲
    料組成物。 20 前記甘味剤が糖からなり、前記糖が飲料組
    成物の約6〜約14重量%を構成する特許請求の範
    囲第17項に記載の飲料組成物。 21 前記糖が、飲料組成物の約9〜約13重量%
    を構成する特許請求の範囲第20項に記載の飲料
    組成物。 22 前記フレーバーが、オレンジフレーバーで
    ある特許請求の範囲第21項に記載の飲料組成
    物。 23 前記フレーバー成分が、飲料組成物の約5
    〜約10重量%の量のオレンジジユースからなる特
    許請求の範囲第22項に記載の飲料組成物。 24 前記甘味剤が、有効量のL−アスパルチル
    −L−フエニルアラニン低級アルキルエステル甘
    味剤および飲料組成物の約1〜約3重量%の量の
    糖からなり、そして前記PHが約4.0〜約4.8である
    特許請求の範囲第17項に記載の飲料組成物。
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