JPH02231021A - 電照式水耕栽培装置 - Google Patents

電照式水耕栽培装置

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JPH02231021A
JPH02231021A JP1052472A JP5247289A JPH02231021A JP H02231021 A JPH02231021 A JP H02231021A JP 1052472 A JP1052472 A JP 1052472A JP 5247289 A JP5247289 A JP 5247289A JP H02231021 A JPH02231021 A JP H02231021A
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JP
Japan
Prior art keywords
gutter
gutter body
hydroponic cultivation
illuminated
trough
Prior art date
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Pending
Application number
JP1052472A
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English (en)
Inventor
Eiichi Tsujimoto
辻本 榮一
Hitoshi Tamoto
均 田本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWATETSU FUDOUSAN KK
KOBE KIGYO KK
Original Assignee
KAWATETSU FUDOUSAN KK
KOBE KIGYO KK
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Publication date
Application filed by KAWATETSU FUDOUSAN KK, KOBE KIGYO KK filed Critical KAWATETSU FUDOUSAN KK
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Publication of JPH02231021A publication Critical patent/JPH02231021A/ja
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    • Y02P60/216

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  • Hydroponics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電照式水耕栽培装置に係り、詳しくは、養液が
流通する樋体に支持される多数の植鉢に植えつけられた
葉菜類を、室内で栽培面積効率を上げて電照栽培するこ
とができる室内栽培施設に関するものである。
〔従来の技術〕
レタス、ほうれん草、サラダ菜、ちんげん菜などの葉菜
類を短期間に収穫するため、温室に温度調節機能を持た
せたり、電照装置が採用されたり、また、水耕栽培方式
が採り入れられたりしている.例えば、温室内の水耕栽
培装置では、養液が流通する長い複数の樋体が平行して
平面的に架台上に設置される。このような栽培設備にお
いて、その各樋体内の上部に、支持孔が一定間隔に穿設
された帯体部材を挿通しておき、その支持孔に幼苗の植
え付けられた植鉢が挿入支持されるようにしたものがあ
る。そして、陽光や電照光によって、早期育成が実現さ
れるようになっている。
ところで、樋体に支持される植物は成長につれて葉部が
広がるので、樋体に挿通される帯体部材の支持孔の相互
や隣接する樋体間は、所定の間隔となるように配慮され
る。例えば、支持孔相互の中心間距離を150IIII
+、縦および横が5On+mの矩形断面の樋体の中心間
距離も150 mm程度とされる。しかし、樋体を収穫
期まで同一間隔とすると、葉部が広がっていない幼苗期
には、無用の面積を要することになって、作付け面積当
たりの栽培量が少なくなる。
そのために、例えば特開昭59−95825号公報に記
載されているように、成育段階に応じて樋体の長手方向
と直交する方向へ延びる樋体移動ラインに沿って樋体を
移動し、樋体間隔を徐々に広げればよい。この種の装置
の場合には、平行して配置される幾つかの樋体移動ライ
ンのそれぞれにおいて樋体を乗載すべく設けられた架台
に、電動機や減速伝達機構で駆動されるねしピッチが段
階的に大きくなるねし棒を、ライン方向へ延びるように
装着し、樋体の底部外面にはねし棒の上部のみに螺合す
る冠状ナット部材を取り付けるなどされる。
ねじ棒の回転でナット部材を介して樋体が一斉に同一距
離移動されるので、日ごとに後続の樋体群を追加するこ
とができ、先行する樋体群のうち間隔を広げる必要のあ
る樋体群は、ネジピッチが変わる個所で相互に離され、
その大きいねしピッチで以後移動されることになる。
一方、多数の樋体を平面的な放射状に配列すれば、その
扇形の.要に近い部分は樋体の間隔が小さく、植鉢を毎
日樋体に沿って移動させると、植鉢間隔が広がるように
した提案もなされている。なお、植物を定植した樋体を
上下に張架されたチェーンなどで昇降させ、狭い栽培用
地でも有効に利用できかつ電照効率を向上させるように
した装置が特開昭60−102123号公報に記載され
ている。また、このような立体栽培の別手段として、傾
斜板に設けられた多数の孔に植物を定植し、電照効率を
上げかつ幼苗時に占有する面積を小さくするようにした
水耕栽培装置の例が特開昭59−120037号公報に
記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上述の水耕栽培装置のように、植鉢の幼苗が
成長するにつれ葉部が相互に干渉するのを避けるために
、隣接する樋体の間隔を広げるねじ棒などの機械式移動
装置を採用すると、その設備費が著しく嵩む。また、収
穫期にある樋体群の近傍にのみ収穫作業スペースを設け
る場合には、平行して隣接する他の樋体移動ラインの配
置を妨げたり、その縮小が余儀なくされる。別途収穫場
が設けられている場合には、収穫すべき樋体の何本かを
フォークリフトなどで運搬しなければならなくなり、搬
送の都合上樋体の長さが7〜8mもし《は長くてもせい
ぜい10m程度に制限されることになったり、その樋体
のフォークリフトによる収穫場への搬送ならびに定植位
置への戻し搬送を可能にする通路スペースを大きく確保
しておかなければならない。したがって、室面積に対す
る作付け面積の比率が小さくなり、土地利用率の低下と
それに基づく総収穫量の低減が余儀なくされる問題があ
る。
樋体群が扇形に配列された栽培装置の例においては、収
穫される植物が放射状に広がった先端部に移動しており
、収穫のための人手や手間を要して労働生産性が低くな
る一方、収穫スペースも必然的に広い領域を占め、やは
り土地利用率が低下する問題がある。
一方、昇降装置などを使用して立体栽培している例では
、その昇降機構が複雑かつ大動力が要求される。しかも
、各樋体に養液を供給および排水するための接続ホース
も追従させねばならず、円滑な運転や点検ならびに保守
作業に労力を要することになる。また、発泡スチロール
板などを利用した傾斜板による立体栽培装置では、収穫
作業が大変であり、上記公報の例では幼苗期のみに適用
している。したがって、幼苗期が過ぎれば傾斜板を搬出
して、所定の水耕栽培装置へ移動させるといった大掛か
りな搬送作業が必要であり、そのためのスペースも要求
されることになる問題がある。
また、前記の樋体を用いるいずれの例においても、樋体
内に発生した藻や水草などを収穫作業の後でいちいち清
掃除去しなければならず、樋体の保守に手間を要するこ
とにもなる。
本発明は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的は
、室内における葉菜類の栽培面積率を可及的に大きくし
て、土地利用率を高め収IIを著しく増大させることが
できること、電照効率を高めることができる立体構造の
栽培設備としながらも、樋体を移動させる駆動機械を要
せず、また、養液の供給や排水などのための付帯装置の
設置が簡単である固定式の樋体とすることができること
、栽培装置に設けられる調温や調湿のためのダクトや電
照灯を、栽培装置の近傍に組み込み、室内を多段的に使
用することができるような低い栽培装置とすることがで
きるようにすること、樋体などの搬送スペースが要らず
、しかも、定植作業や収穫作業に必要なスペースを少な
く、両作業が同一個所で可能で、労働生産性の向上を図
ることができること、定植と収穫のための作業が簡単で
、作業労力の軽減が図られること、一つの樋体において
定植から収穫までを可能とし、その樋体における植鉢の
間隔を成長に応じて変え、幼苗期の栽培密度を最大限に
大きくして作付け率を高くすることができること、を実
現する電照式水耕栽培装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の電照式水耕栽培装置は、第1図に示すように、
植えつけられた植物7を支持すると共に底部に養液14
〔第2図参照〕を流通させる複数個の樋体3が平行に配
置された水耕栽培装置に適用される。
その特徴とするところは、植物7が植鉢6に植え付けら
れ、その植鉢6は、繰り出しおよび巻き取り自在な帯体
部材5〔第2図参照〕を介して、樋体3に着脱自在に支
持されている。その樋体3は、供給された養液14の流
通を促すために長手方向へ傾斜して室2内に設置される
〔第3図参照〕と共に、横方向へ山部8Aおよび谷部8
Bを交互に形成するように、間隔をあけて階段状に配置
される。そして、樋体3の上方には電照灯9が設置され
、その電照灯9が谷部8Bの中央直上方に設けられてい
る。
その電照灯9は、階段状に配置された各樋体3に対して
、ほぼ等距離に位置される。
加えて、山部8Aの内方には、室2内の温度を調節する
ための温冷風を吹き出す調温ダクト1oと、室2内の湿
度を調節するための霧水を吹き出す噴霧管11とが敷設
される。
さらに、山部8Aもしくは谷部8Bの上方には、冷風を
吹き出す冷風ダクト12が架設されてもよい。
また、帯体部材5には、植鉢6を挿入して支持する一定
間隔の支持孔5a(第2図参照〕が穿設される。
帯体部材20〔第7図参照〕には折り畳み可撓部20b
が形成され、植物7が成長する途中の段階で、支持孔2
0aの間隔が広げられるようにしておくとよい。
〔作  用〕
室2内に多数の樋体3が平行に〔第6図参照〕かつ階段
状に配置され、これらの樋体3によって山部8Aと谷部
8Bとが形成される。各樋体3は、その中へ供給された
養液14の流通を促すために長手方向へ傾斜して設置さ
れる。各樋体3の一方側から、繰り出しおよび巻き取り
自在な帯体部材5が繰り出され、樋体3へ挿通されると
き、帯体部材5に穿設された一定間隔の支持孔5aへ、
幼苗7A[第7図参照]の植え付けられた植鉢6が次々
と挿入され、定植される。谷部8Bの中央直上部で点灯
する電照灯9の下で、順次帯体部材5が、長い樋体3の
先端まで繰り出される。
帯体部材5を介して樋体3内に保持され、樋体3の長手
方向に一定間隔に配置された植鉢6の幼苗7Aは、樋体
3内を流過する養液14から養分を吸収する一方、電照
灯9からの照光を受けて成長し、樋体3への定植後、例
えば約15日間で収穫できるまでに成長する。なお、電
照灯9は、階段状に配置された樋体3の各植鉢6に対し
てほぼ等距離となる上方の位置にあり、各植鉢の幼苗7
Aは、平等な光量を受けて均一な品質の葉菜類7に育成
される。加えて、電照光は葉菜類を集中的に照射し、電
照効率も高く消費電力量を節減することができる。
育成の間、室2内の温度が適温より低下あるいは上昇す
ると、山部8Aの内部に敷設されている調温ダクト10
から、温風や冷風が吹き出されて、室2内は適温に調整
される。一方、室2内の湿度が一定基準より低下したと
き、噴霧管11がら一時的に霧水が吹き出され、上述の
温風や冷風により拡散させて加湿される。室2内の温度
が適温より上昇するとき、谷部8Bの上方に架設されて
いる冷風ダクト12から、植鉢6へ冷風が吹き出される
.その結果、従来の水耕栽培装置における葉菜類に比べ
て、均一な品質のものを早く成長させることができる。
樋体3内の帯体部材5を外部へ引き出すように巻き取る
とき、定植された葉菜類7が取り出されるので、収穫作
業が節単となる。樋体3が階段状に設置されているため
、従来の水耕栽培装置のように平面的に配置されている
場合に比べて、樋体3を相互に接近して配置でき、同一
面積当たりに配置される樋体の数が倍増する。
また、折り畳むことができる帯体部材20〔第7図参照
〕を用いると、定植直後には折り畳み可撓部20bを曲
げて植鉢6の間隔を狭《、成長後期には折り畳み可撓部
20bを伸ばして支持孔20aの間隔が広げられるので
、成長したときの置部の相互干渉が避けられ、樋体3の
数が同一でもより多《の収穫をあげることができる。
〔発明の効果〕
本発明の電照式水耕栽培装置によれば、樋体を移動させ
ずに定植や収穫が樋体の一方端のみで行われ、収穫作業
などに広いスペースをとられることがなく、作業者の移
動量も少なくなり、労働生産性が高められる。帯体部材
を巻き取りながら収穫するようにしているので、樋体内
に発生した水草などが収穫される植物の根との接触で自
動的に清掃除去され、樋体の保守が簡便化される。樋体
の移動が不要であることから、樋体からの収穫や収穫後
の樋体の搬送作業がな《て労働生産性が高《なり、しか
も、室内における搬送のための通路を確保する必要もな
い。樋体を山部や谷部を形成するように配置しているの
で、樋体が平面的に配置される場合に比べて、樋体の配
置間隔を狭くでき、同一面積当たり一層多くの数を配置
することができる。したがって、定植できる植鉢数も倍
増され、室における栽培有効面積を拡大して利用でき、
土地利用率が高められる。また、各植鉢の植物は電照灯
から均一かつ効率の高い電照光を受け、早期成長が図ら
れ、場合によっては平面的な栽培装置に比べて二倍もし
くは三倍の収穫が可能となる。もちろん、無用な方向へ
の電照が回避されるので、電力消費効率も向上する。
一方、室内の温度が適温より上昇するとき、調温ダクト
や冷風ダクトから冷風が吹き出され、樋体の上下から植
物の成長を促進できる良好な栽培環境が達成される。室
温が低下すれば、調温ダクトから温風が吹き出され、適
温が保持される。乾燥すれば噴霧管から霧水が吹き出さ
れて拡散し、迅速に加湿されて所定環境が維持される。
前記のように室内における栽培面積率が高くなるので、
温度や湿度を調節する場合の調節効率と植物への寄与率
もより高いものとなる。
帯体部材に折り畳み可撓部を形成しておくと、定植間隔
を小さく、収穫期に近づくと間隔を広げることができ、
樋体の相互の間隔変更調整とあいまって、栽培面積の使
用効率が増大し、より多くの収穫量をあげることができ
る。
〔実 施 例〕
以下、本発明をその実施例に基づいて、詳細に説明する
第1図に示すように、室2内に設置される立体構造の電
照式水耕栽培装置1は、樋体3を長手方向へ傾斜して乗
載し、かつ、複数の樋体3を横方向へ階段状に配置する
ための何列かの架台4を有し、その架台4上に複数の長
尺な樋体3が配置される。植物7である葉菜類は植鉢6
に植え付けられ、帯体部材5〔第2図参照]を介して樋
体3内に配列される。隣接する架台4により形成される
谷部8Bの中央直上部には、ナトリウムランプやハロゲ
ンランプなどの電照灯9が設置され、架台4によって形
成される山部8Aの内部には温風または冷風を吹き出す
調温ダクト10が配置される。
その調温ダクト10の直上に、霧水を吹き出す噴霧管1
1があり、また、電照灯9の上方もしくは図示しないが
山部8Aの上方には冷風を吹き出す冷風ダク}12が配
置されている。
このような人工光利用型の栽培設備における室2の床面
2aには、上記の架台4がボルトなどによって固着され
、階段状に配置された樋体3が形成する傾斜面13は、
床面2aに対して例えば60度の角度とされる。なお、
傾斜角は任意に選定することができるが、受光効率の向
上の観点からは傾斜は急な方がよい。
傾斜面13の頂部4aに乗載された一つの樋体3Aと、
左右の傾斜面13における各六つの樋体3とが、養液1
4〔第2図参照〕の流通を促すために、長手方向へ約3
度〔第3図参照〕傾斜して取り付けられる。第2図に示
すように、樋体3はほぼ正方形断面を有するアルミの薄
肉材で、上方が開放された例えば30〜50mの中空角
体である。
樋体3の内部の空間3gは、養液14を流通させるため
の底面3aと、両側面3b,3bと、帯体部材5を支持
すると共にその挿通時の案内をする支持突片3cと上片
3dとがあり、帯体部材5が空間3rを移動することが
できる。
帯体部材5はやや硬質のプラスチック製で、例えば約2
mmの厚みの可撓性を有するものである。
それには支持孔5aが第4図に示すように一定間隔例え
ば80lIIIl1間隔で形成され、その直径は植鉢6
の本体の最上部6a(第2図参照〕を通過させる一方、
支持鍔6bを乗載し支持する寸法とされる。
その支持r46bの直径は、樋体3の上片3dの開口3
eより大きくされ、その支持鍔6bによって植鉢6が抜
け出ないようになっている。
植鉢6〔第2図参照〕の中には多数のひる石粒l5が入
れられ、それらに葉菜類7が植え付けられる。伸びた根
7aはひる石粒15をぬってスリッ}6dから露出し、
樋体3の底面3aを流通する養液14から養分を吸収す
ることができる。その植鉢6は、例えば0.2mm厚の
プラスチックシ一トからプレス加工で成形されたものな
どであり、逆円錐部6cを備えた器となっている。
植鉢6を配列した樋体3は、第1図に示す室2内の空間
を有効に利用して土地利用率の向上を図るため、立体構
造の架台4に固定される。すなわち、第5図に示すよう
に、架台4の頂部4aには支持部材4bが固着され、通
数個所の固定板部材19を介してビス止めなどにより樋
体3が取り付けられる。架台4の両側の傾斜面13A,
13B〔第1図参照〕には、階段状とするための各六個
のL字状の段部材13a (第2図参照]が設けられる
。その段部材13aの長足部の外面に固定板部材19が
取り付けられ、上向き短足部と固定板部材19との間に
挿入された樋体3は、固定板部材l9にビス止めされて
いる。
このように、多数の樋体3が乗載・固定された第1図に
示す架台4Aの傾斜面13A,13Bのうちの傾斜面1
3Bと、架台4Bの傾斜面13C,13Dのうちの傾斜
面13Cとの間などには、谷部8Bが形成され、その谷
部8Bにおいては、架台4A,4Bの頂部4a上の樋体
3A,3Aの間に、平面的に見て第6図に示すように、
多数の樋体3が従来のほぼ半分の間隔で配置される。植
鉢6が階段状となっていることから、幼苗7A[第7図
参照〕が成長して葉部が広がっても、相互に干渉するの
は僅かとなる。逆にいえば、樋体3間の間隔は、帯体部
材5を引き寄せて収穫するとき、隣接する他の樋体3で
成育した植物の葉部をすきすらない距離が選定される。
傾斜角を45度にすると樋体3の間隔は平面配置の場合
の約273程度とすることができるし、第1図のように
60度に選定すれば半分の70〜75mmとすることが
でき、土地利用率の向上や樋数の増設が可能となる。
上述した谷部8Bの中間位置に沿って、葉菜類7の成長
を促す電照灯9が複数個が設けられ、その照光が位置の
異なる各樋体3に向かって満遍なく照らすようになって
いる。そのため、谷部8Bの中間位置で、架台4の頂部
4aよりやや上方に、各樋体3に対してほぼ等距離に位
置して吊り下げられる。
第6図に示すように、繰出し巻取り装置16が室2の一
方側の壁面2bに沿ったレール16a,16a上に設置
され、その繰出し巻取り装置16と樋体3との間には、
レール16aに平行なベルトコンベア17が、床面2a
に形成された浅いピット18に設置され、室2の外部の
包装および出荷室まで延びている。なお、繰出し巻取り
装置16から空の帯体部材5が樋体3へ繰り出されると
き、植鉢6を支持孔5aに挿入して定植がなされ、書体
部材5を巻き取るとき植鉢6を引き抜き、手鋏で植鉢6
から下の部分を切り落として収穫され、ベルトコンベア
17へ載せられる。廃植鉢6は、根などと共に回収箱〔
図示せず〕へ落とされる。
このように、繰出し巻取り装置l6やベルトコンベア1
7の設置に要する場所が室2の一方側に集約されるので
、従来の装置に比べて、これら付帯設備が占める面積が
少なくなり、栽培面積率を大きく確保することができる
各架台4の内部に設けられた調温ダクト10は空気供給
源に接続され、ラジエー夕に供給される温水で暖められ
た空気や冷水で冷やされた空気が、導入されるようにな
っている。その温風や冷風の切り換えは、空気供給源の
出口に取り付けられた切換ダンパで行われる。谷部8B
の上方の電照灯9の上には、第1図に示すように、冷風
を吹き出す冷風ダクト12が架設される。樋体3の幅は
前記したように例えば50llImとされるので、樋体
3の中心間隔を751III+とした場合でも樋体3の
間に空気が流通する隙間が確保される。したがって、調
温ダクト10を山部8Aの内部に設置しても、その冷風
や温風は樋体3の上方へ抜け出ることができ、その空気
のサーキュレーションで葉部がそよぎ、成長が促進され
る。ちなみに、室壁などにクールシェル設備が設けられ
ていれば、その装置から冷風を得ることもできる。なお
、上記した樋体3は垂直な姿勢とされているが、樋体3
の上面を電照灯9の方向へやや傾けるようにしてもよい
。室内の栽培であることから日照の影響を受けないので
、植物7は電照灯9に向けて伸び、葉部が占める平面面
積がやや少なくなり、その分だけ樋体3の間隔を今らに
縮めることができる利点がある。
このような構成の電照式水耕栽培装置lは、次のように
して、土地利用率、電照効率や収穫量を高めて、葉菜類
7を育成することができる。
室2の壁面2b[第6図参照〕側の繰出し巻取り装置1
6から帯体部材5を繰り出し、それを空の樋体3へ挿通
する.そのとき、帯体部材5の各支持孔5aが樋体3へ
入る手前で、幼苗7Aの植えつけられている植鉢6が支
持孔5aへ順次挿入され、樋体3の全長分を定植する。
階段状に配置された全部の樋体3に定植されると、養液
供給管〔図示せず〕から養液14が樋体3に供給され、
樋体3の傾斜で養液14は2IIIm程度の深さを保っ
て繰出し巻取り装tl6のある壁面2b側へ向けて流通
され、樋体3の端部から床面2a下の養液タンク〔図示
せず〕に回収される。その後、濃度が再度調整され、養
液供給ポンプ(図示せず〕で、上流の養液供給管へ戻さ
れる。
養液14の流水面は植鉢6の底部に接触しないが、スリ
ット6dから出ている根7aから養分や酸素が吸収され
る。谷部8Bの上方に設けられた電照灯9が点灯され、
立体的に配置された植鉢6の幼苗7Aが満遍なく電照さ
れる。その間に、室2の温度が適温より下れば、調温ダ
クト10から温風が送られて温度調節が行われ、育成環
境が整えられる。室2内の空気が乾燥したときや上昇し
たときは、噴霧管11から霧水が吹き出され、湿度や温
度が調整される。また、冷風ダクト12や調温ダクト1
0から冷風もしくは空気を供給して温度調節することも
できる。このように温度ならびに湿度の管理が行われ、
空気のサーキュレーションで成長が著しく促進され、短
い期間で収穫が可能となる。
繰出し巻取り装置16によって、収穫対象となる各樋体
3に挿入された帯体部材5が室2の壁面2b側へ巻き取
られ、支持孔5aから葉菜類7が取り出される。樋体3
の空間3『に位置する植鉢6の支持鍔6bが、樋体3の
上面3dで形成される開口3eの幅より大きく、帯体部
材5を巻き取るときに、植鉢6が転倒することもない。
取り出された葉菜類7は手鋏で根元が切り落とされ、ベ
ルトコンベア17で室2の外部の包装・出荷室へ搬送さ
れる。
収穫作業中に帯体部材5が引き寄せられるので、植鉢6
のスリッ}6dから出た根7a(第3図参照〕は、樋3
の底面3aに繁茂・付着した苔などの水草を掃き取る。
したがって、従来のようにいちいち樋体3を洗浄するこ
となく、直ちに定植することができる。樋体3が固定式
であって定植と収穫の作業位置が同じであり、樋体3の
長さの制約もないので、樋体3を室内にほぼ一杯となる
まで設置することもでき、非栽培面積が可及的に少なく
なる。
上述のような立体構造とすれば、樋体3,3の間隔を平
面的配置の場合の半分に狭められる。その結果、室2内
の面積当たり二倍の数の植鉢で葉菜類7を能率よく育成
することができ、土地利用率および労働生産性の向上、
ならびに、葉菜類7の収穫量の倍増を図ることができる
。しかも、樋体3は固定配置であるから、室内の長さに
応じて例えば30〜50mといったように任意に長くす
ることができ、室スペースを栽培面積のために有効に利
用できる。そして、電照灯9や必要に応じて設けられる
調温ダクト10、噴霧管11や冷風ダクト12を、その
立体構造内にほぼ組み込むことができ、全体としてコン
パクトに纏められる。したがって、各立体設備を二階や
三階式に重ねることができ、その場合には面積当たりの
収穫量をさらに二倍、三倍というように上げることが可
能となる。
上述した帯体部材5〔第2図参照〕に代えて、第7図に
示すように、折り畳まれた可撓部20bを有する帯体部
材20を採用するようにしてもよい。この帯体部材20
は、80mmの間隔で穿設された隣接する支持孔20a
,20aの間の部分の帯幅が狭くされ、それに折り目を
三個所設けて折り畳み可視部20bが形成されたもので
ある。樋体3の支持突片3c.3c(第2図参照〕の間
から、折り畳み可撓部20bが樋体3の空間3gへ垂れ
下がる姿勢となり、隣接する支持孔20aの間隔が40
mm程度に縮小される。したがって、幼苗段階では栽培
面積をさらに小さくし、電照効率を高くして育成するこ
とができる。成長すれば折り畳み可撓部20bが引き延
ばされ、支持孔20aの間隔が本来の80ffn+に広
げられ、葉部の干渉が避けられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電照式水耕栽培装置における架台およ
び樋体の配置を示す全体正面図、第2図は架台の傾斜面
に配置さ・れた樋体の取付図、第3図は第2図の■−■
線矢視図、第4図は第2図の■−IV線矢視図、第5図
は架台の頂部に配置された樋体の正面図、第6図は室内
に配置された樋体の平面図、第7図は折り畳み可撓部を
有する帯体部材の使用状態説明図である。 1一  電照式水耕栽培装置、2一室、3,3A−・・
樋体、5.20−帯体部材、5a,20a−支持孔、6
−・植鉢、7一植物(葉菜類)、8A−山部、8B−・
谷部、9一電照灯、1〇一調温ダクト、11−・噴霧管
、12一冷風ダクト、14−・養液、20b一折り畳み
可撓部。 特許出願人 神戸企業株式会社(ほか1名)代 理 人
 弁理士 吉村勝俊(ばかl名)第 図 図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)植えつけられた植物を支持すると共に、底部に養
    液を流通させる複数個の樋体が平行に配置された水耕栽
    培装置において、 上記植物は植鉢に植えつけられ、その植鉢が繰り出しお
    よび巻き取り自在な帯体部材を介して、樋体に着脱自在
    に支持され、 上記樋体は、供給された養液の流通を促すために長手方
    向へ傾斜して室内に設置されると共に、横方向へ山部お
    よび谷部を交互に形成するように、間隔をあけて階段状
    に配置され、 上記樋体の上方には電照灯が設置され、その電照灯が上
    記谷部の中央直上方に設けられていることを特徴とする
    電照式水耕栽培装置。
  2. (2)前記電照灯は、上記階段状に配置された各樋体に
    対して、ほぼ等距離に位置していることを特徴とする請
    求項1に記載の電照式水耕栽培装置。
  3. (3)前記山部の内方には、室内の温度を調節するため
    の温冷風を吹き出す調温ダクトと、室内の湿度を調節す
    るための霧水を吹き出す噴霧管とが敷設されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の電照式水
    耕栽培装置。
  4. (4)上記山部もしくは谷部の上方には、冷風を吹き出
    す冷風ダクトが架設されていることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載の電照式水耕栽培装
    置。
  5. (5)前記帯体部材には、上記植鉢を挿入して支持する
    ための一定間隔の支持孔が穿設されていることを特徴と
    する請求項1に記載の電照式水耕栽培装置。
  6. (6)上記帯体部材には折り畳み可撓部が形成され、上
    記植物が成長する途中の段階で、上記支持孔の間隔が広
    げられるようになっていることを特徴とする請求項5に
    記載の電照式水耕栽培装置。
JP1052472A 1989-03-03 1989-03-03 電照式水耕栽培装置 Pending JPH02231021A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009070214A1 (en) * 2007-11-28 2009-06-04 Donaldson Michael T Hydroponics plant support system
JP2011041536A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Denki Kagaku Kogyo Kk 水耕栽培用容器

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WO2009070214A1 (en) * 2007-11-28 2009-06-04 Donaldson Michael T Hydroponics plant support system
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