JPH0222601B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は絶縁油で絶縁された変圧器と絶縁ガ
スで絶縁された開閉器とからなる変電装置に関す
る。

従来のものは第１図に示すように、コンサベー
タ１５が連結された変圧器タンク１ａに絶縁油６
を封入して変圧器８を配置し、開閉器タンク１ｂ
に絶縁ガス５を封入して開閉器７を配置し、変圧
器８と開閉器７とは両タンク１ａ，１ｂ間を密封
した貫通ブツシング９で接続してある。そして、
開閉器７は一次側ブツシング１１を介して架空ケ
ーブル１２へ接続され、変圧器８は二次側ブツシ
ング１３を介して架空ケーブル１４へ接続され
る。

上記構成によると、貫通ブツシングの構造が複
雑で高価となる。さらにコンサベータの空間部に
N₂ガスを封入する必要があり、コンサベータ内
の油圧量だけ余分に絶縁油が必要であるという欠
点があつた。この欠点を補うものとしては、実公
昭51−29461号公報に記載されているごとく、油
入変圧器の上部にガス絶縁電線路を設置すべく、
剛性の絶縁板なる絶縁油及び絶縁ガスを仕切つた
構造のものが提案されているが、絶縁油の膨張を
吸収する絶縁ガスの圧力の移動を行うバルブ機構
を必要とするなど構造が複雑になるという欠点が
あつた。また両タンクの占める床面積が大きくな
るので、敷地を広く必要とし、輸送にも不利であ
るという欠点があつた。

この発明は上記欠点を解消するためになされた
もので共通タンクを可撓性を有する絶縁隔壁で上
部室と下部室とに仕切つて、上部室に開閉器を、
下部室に変圧器を配置することによつて、構造が
簡単で床面積の小さい変電装置を提供する。

以下、図について説明する。第２図において、
１は共通タンク、２は可撓性を有する絶縁隔壁
で、共通タンク１を上部室３と下部室４とに仕切
つている。５は上部室３に封入された絶縁ガス、
６は下部室４に封入された絶縁油、７は上部室３
に配置された開閉器、８は下部室４に配置された
変圧器、９は開閉器７と変圧器８とを電気的に接
続した接続リードで、絶縁隔壁２を油密及び気密
で貫通している。１０は開閉器７の駆動機構、１
１は開閉器７と接続された一次側ブツシングで、
架空線１２と接続される。１３は変圧器８と接続
された二次側ブツシングで、架空線１４と接続さ
れている。

次に動作を説明する。第２図において、変圧器
８に通電されて温度が上昇すると、絶縁油６が熱
膨張する。そうすると、絶縁隔壁２が上部室３側
へ変形して、絶縁油６の体積増加分が吸収され
る。

第３図は他の実施例を示すもので、上部室３と
下部室４とをそれぞれフランジ部３ａ，４ａで分
割し、両フランジ部３ａ，４ａに可撓性を有する
絶縁隔壁２を配置したものである。

この発明によると、共通タンクを可撓性を有す
る絶縁隔壁で仕切つて、上部室に開閉器を、下部
室に変圧器を配置することによつて、簡単な構造
で、床面積の縮少化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の変電装置を示す断面図、第２図
はこの発明の一実施例を示す断面図、第３図はこ
の発明の他の実施例を示す断面図である。 図において、１は共通タンク、２は絶縁隔壁、
３は上部室、４は下部室、５は絶縁ガス、６は絶
縁油、７は開閉器、８は変圧器、９は接続リード
である。なお各図中同一符号は同一又は相当部分
を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 絶縁油で絶縁された変圧器と絶縁ガスで絶縁
   された開閉器とで構成されものにおいて、共通タ
   ンクを可撓性を有する絶縁隔壁で上部室と下部室
   とに仕切つて、上記上部室に上記絶縁ガスを封入
   して上記開閉器を配置し、上記下部室に上記絶縁
   油を封入して変圧器を配置し、上記絶縁隔壁を貫
   通した接続リードで上記変圧器と上記開閉器とを
   接続したことを特徴とする変電装置。