JPH0222269A - チアジアジン誘導体 - Google Patents

チアジアジン誘導体

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JPH0222269A
JPH0222269A JP17162888A JP17162888A JPH0222269A JP H0222269 A JPH0222269 A JP H0222269A JP 17162888 A JP17162888 A JP 17162888A JP 17162888 A JP17162888 A JP 17162888A JP H0222269 A JPH0222269 A JP H0222269A
Authority
JP
Japan
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compound
formula
group
reaction
solvent
Prior art date
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Pending
Application number
JP17162888A
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English (en)
Inventor
Takashi Kuragano
隆 倉賀野
Isao Aoki
勲 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0222269A publication Critical patent/JPH0222269A/ja
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  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は農薬として有用な殺虫、殺ダニ作用を有する新
規チアジアジン誘導体に関する。
(従来の技術) これまでに殺虫、殺ダニ作用を有する種々の化合物、例
えば有機リン系、カーバメイト系殺虫剤が報告されてい
るが、それらの殺虫1段ダニ作用や、毒性の面でまだ十
分なものとはいえない。
(発明が解決しようとする課題) これまで農業用殺虫、殺ダニ剤として従来動物に対して
毒性の高い有機リン系、カーバメイト系などの殺虫剤が
使用されてきた。しかし、これらの殺虫剤にも抵抗性の
害虫、特に半翅目害虫が出現してきており、これら抵抗
性を有する害虫にも有効で動物に対して毒性の少ない殺
虫剤の開発が望まれている。
(課題を解決するための手段) 本発明は一般式 [式中、R2はアルキル基またはアリール基を、cmr
ttは エステル化もしくはアミド化されたカルボキシ
ル基を、R5はアルキル基を、nは1ないし3の整数を
示す]で表わされるチアジアジン誘導体またはその塩に
関する。
上記式中、R,またはRsで示されるアルキル基は、好
ましくは炭素数1から6の直鎖もしくは分枝状のアルキ
ル基を示し、例えばメチル、エチル。
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル
、 5ec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル
、sec−ベンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n
−ヘキシル、イソヘキシル等が用いられる。R1で示さ
れるアリール基は、好ましくは炭素数6から14のアリ
ール基を示し、例えばフェニル、ナフチル、ビフェニル
、アンスリル等が用いられる。
R,は好ましくはフェニル基又はtert−ブチル基で
ある。
R8は好ましくはtert−ブチル基である。
式 −〇−R*で示されるエステル化されたカルボキシ
ル基としては、炭素数1からI9の炭化水素基、例えば
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基
、アラルキル基等でエステル化されたカルボキシル基が
用いられる。ここにおいてアルキル基とは炭素数1から
6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基を意味し、例え
ばメチル。
エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、5ec−ブチル、 tert−ブチル、n−
ペンチル、5ec−ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、n−ヘキシル、イソヘキシル等が用いられ、アル
ケニル基とは炭素数3から6のアルケニル基を意味し、
例えばアリル、イソプロペニル、l−ブテニル。
2−ペンテニル、2−へキセニル等が用いられ、アルキ
ニル基とは炭素数3から6のアルキニル基を意味し、例
えばプロパルギル、2−ブチニル、3−ブチニル、3−
ペンチニル、3−へキシニル等が用いられ、ア′リール
基とは炭素数6から12のアリール基を意味し、例えば
フェニル、ナフチル、ビフェニル等が用いられ、アラル
キル基とは炭素数7から19のアラルキル基を意味し、
例えばベンジル、フェネチル、フェニルプロピル、トリ
チル等が用いられる。
エステル化されたカルボキシル基の好ましい具体例をあ
げれば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n
−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、
n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、5
ec−ブトキシカルボニル。
tert−ブトキシカルボニル、ネオペンチルオキシカ
ルボニル、フェノキシカルボニル、ベンジルオキシカル
ボニル、トリチルオキシカルボニル等である。好ましく
は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、 te
rt−ブトキシカルボニル、ネオペンチルオキシカルボ
ニルなどの炭素数1から6のアルキル基でエステル化さ
れたカルボキシル基である。
式 −〇  Reで示されるアミド化されたカルボキシ
ル基としては、カルバモイル基、炭素数1から19の炭
化水素基(例えば上記したアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基またはアラルキル基)で!な
いし2個置換されたアミノ基または窒素原子を1個含む
5ないし6員複素環基でアミド化されたカルボキシル基
が用いられる。
炭素数1から19の炭化水素基で1ないし2個置換され
たアミノ基でアミド化されたカルボキシル基を具体的に
示せば、例えばメチルカルバモイル、ジメチルカルバモ
イル、エチルカルバモイル。
ジエチルカルバモイルなどのモノ−またはジー(炭素数
1から6のアルキル基)置換カルバモイル基。
プロペニルカルバモイルなどのモノ−またはジー(炭素
数3から6のアルケニル基)置換カルバモイル基、プロ
パルギルカルバモイルなどのモノ−またはり−(炭素数
3から6のアルキニル基)置換カルバモイル基、フェニ
ルカルバモイル、ジフェニルカルバモイルなどのモノ−
またはジー(炭素数6から12のアリール基)置換カル
バモイル基、メチルフェニルカルバモイル、エチルフェ
ニルカルバモイルなどの炭素数6から12のアリール基
及び炭素数1から6のアルキル基で置換されたカルバモ
イル基、ペンノルカルバモイル、ジベンジルカルバモイ
ルなどのモノ−またはジー(炭素数7から19のアラル
キル基)置換カルバモイル基、メチルベンジルカルバモ
イルなどの炭素数1から6のアルキル基及び炭素数7か
ら19のアラルキル基で置換されたカルバモイル基であ
る。窒素原子を1個含む5ないし6員複素環基でアミド
化されたカルボキシル基を具体的に示せばピペリジノカ
ルボニル、ピロリジノカルボニルなどである。好ましく
はピペリジノカルボニル、ピロリジノカルボニルなどの
窒素原子を1個含む5ないし6員復素環基でアミド化さ
れたカルボキシル基である。特に好ましくはピロリジノ
カルボニルである。
CnHtnで表わされる基は、メチレン、エチレン、メ
チルメチレン、プロピレン、ジメチルメチレン、トリメ
チレンなどの炭素数1から3のアルキレン基を示す。C
nH,nで表わされる基は好ましくは、メチレン、メチ
ルメチレンまたはプロピレンである。
化合物[1]の酸付加塩としてはたとえば塩酸。
臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸との塩、
p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸。
ギ酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸との塩などが用い
られる。
本発明の化合物[+]およびその塩は、衛生害虫、植物
寄生有害昆虫、ダニ類の防除に有効であって、害虫の寄
生する植物に直接散布するなど、昆虫に直接接触させる
ことによって強い殺虫作用を示すが、より特徴のある性
質としては、薬剤を根1葉。
茎等から植物に一旦吸収させた後、この植物を害虫が吸
汗、咀明あるいはこれに接触することによっても強い殺
虫作用を示す点にある。このような性質は吸汗性、咬食
性の昆虫あるいはダニ類を駆除するために有利である。
又、本発明の化合物[1]またはその塩は植物に対する
薬害も少なく、かっ魚類に対する毒性も低いなど、農薬
用害虫防除剤として安全でかつ有利な性質を併せ持って
いる。
本発明の化合物[J]またはその塩ならびにそれを含存
する製剤は、更に具体的には、たとえばナガメ、イネク
ロカメムシ、ホソヘリカメムシ、ナシグンバイ、ヒメト
ビウンカ、トビイロウンカ、ツマグロヨコバイ、ヤノネ
カイガラム、ダイズアブラムシ、ニセダイコンアブラム
シ、ダイコンアブラムシ。
ワタアブラムシ、セジロウンカ、ミナミアオカメムシ1
オンシツコナジラミ、モモアカアブラムシ、クワコナ、
カイガラムシ、リンゴアブラムシ、アオカメムシ、トコ
ジラミ、キジラミ等の半翅目害虫、たとえばニジュウヤ
ホンテントウムシ、ウリハムシ。
キスジノミハムシ、イネドロオイムシ、イネゾウムシ等
の鞘翅目害虫、たとえばイエバエ、アカイエカ、ウシア
ブ、タマネギバエ、タネバエ等の双翅目害虫、たとえば
トノサマバッタ、ケラ等の直翅目害虫、たとえばチャバ
ネゴキブリ、クロゴキブリ等のゴキブリ目害虫、たとえ
ばナミノ1ダニ、ミカンハダニ、カンザワハダニ、ニセ
ナミハダニ、リンゴハダニ、ミカンハダニ等のハダニ類
などの防除に特に有効である。
化合物[1]またはその塩を殺虫、殺ダニ剤として使用
するにあたっては、一般の農薬のとり得る形態、即ち、
化合物[I]またはその塩のIN又は2種以上を使用目
的によって適当な液体の担体に溶解するか分散させ、ま
た適当に固体担体と混合するか吸着させ、乳剤、油剤、
水和剤、粉剤1粒剤。
錠剤、噴霧剤、軟膏などの剤型として使用する。これら
の製剤は必要ならばたとえば乳化剤、懸濁剤。
展着剤、浸透剤、湿潤剤、粘漿剤、安定剤、酸化防止剤
などを添加してもよく、自体公知の方法で調製すること
ができる。
殺虫、殺ダニ剤中の有効成分(化合物[1]またはその
塩)の含育割合は使用目的によって異なるが、乳剤、水
和剤などはIO〜90重量%程度が適当であり、油剤1
粉剤などとしては0.1〜10重攪%程度が適当であり
、粉剤としては、1〜20重潰%程度が適当であるが、
使用目的によっては、これらの濃度を適宜変更してもよ
い。乳剤。
水和剤などは使用に際して、水などで適宜希釈増量(た
とえば100〜tooooo倍)して散布する。
使用する液体担体(溶剤)としては、例えば水、アルコ
ール類(たとえば、メチルアルコール、エチルアルコー
ル、n−プロピルアルコール、イソプロビルアルコール
、エチレングリコールなど)、ケトン類(たとえば、ア
セトン、メチルエチルケトンなど)、エーテル類(たと
えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
メチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テルなど)、脂肪族炭化水素類(たとえば、ケロシン、
灯油、燃料油9機械油など)、芳香族炭化水素類(たと
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフ
サ、メチルナフタレンなど)、ハロゲン化炭化水素類(
たとえば、メチレンクロリド、クロロホルム、四塩化炭
素など)、酸アミド類(たとえば、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドなど)、エステル類(たとえ
ば、酢酸エチルエステル、酢酸ブチルエステル、脂肪族
グリセリンエステルなど)、ニトリル類(たとえば、ア
セトニトリル、プロピオニトリルなど)などの溶媒が適
当であり、これらは1権または2種以上を適当な割合で
混合して使用する。
固体担体(希釈・増量剤)としては、動植物粉末(たと
えば、大豆粉、タバコ粉、小麦粉、木粉など)、鉱物性
粉末(たとえば、カオリン、ベントナイト。
酸性白土などのクレイ類、滑石粉、ロウ石粉などのタル
ク類、珪藻土、雲母粉などのシリカ類など)、アルミナ
、硫黄粉末、活性炭などが用いられ、これらは1種また
は2種以上を適当な割合で混合して使用する。
また、軟膏基剤としては、たとえばポリエチレングリコ
ール、ペクチン、たとえばモノステアリン酸グリセリン
エステル等の高級脂肪酸の多価アルコールエステル、た
とえばメチルセルロース等のセルローズ誘導体、アルギ
ン酸ナトリウム、ベントナイト、高級アルコール、たと
えばグリセリン等の多価アルコール、ワセリン、白色ワ
セリン、流動パラフィン、豚脂、各種植初演、ラノリン
、脱水ラノリン、li!!化油、樹脂類等の1種または
2種以上、あるいはこれらに下記に示す各種界面活性剤
を添加したもの等が使用される。
乳化剤、展着剤、浸透剤0分散剤などとして使用される
界面活性剤としては、必要に応じて石けん類、ポリオキ
シエチレンアルキルアリールエーテル類[例、ノイゲン
 E−A−1420第−工業製薬(株)製:ノナール■
 、東邦化学(株)製コ、アルキル硫酸塩類「例、エマ
ールio?[F] エマール40  、(株)花王製]、アルキルスルポ■ オツ酸塩類[例、ネオ、f、 、ネオゲ、TO第一工業
製薬(株)製・ネオペレ・クス■(株)(株)花王製コ
、ポリエチレングリコールエーテル■ M[例、7ユボー/u85   、/ユボー□。。0、
ノニボール160   、  三洋化成(株)製]、多
価ア2.ヨー、、工xyz、![[例1.ウィーア、。
■、   0 トウイー780  、(株)花王製コなどの非イオン系
及びアニオン系界面活性剤が用いられる。
又、本発明の化合物[1Fまたはその塩と例えば他種の
殺虫剤(ピレスリン系殺虫剤、有機リン系殺虫剤、カル
バメート系殺虫剤など)、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤
、植物ホルモン剤、植物発育調節物質。
殺菌剤(たとえば銅系殺菌剤、有機塩素系殺菌剤。
有機硫黄系殺菌剤、フェノール系殺菌剤など)、共力剤
、誘引剤、忌避剤1色素、肥料などを配合し、混合使用
するこ七ら可能である。
かくして得られる化合物[1]またはその塩を含む殺虫
、殺ダニ剤は、毒性が極めて少なく安全で、優れた農薬
である。そして、本発明の殺虫、殺ダニ剤は、従来の殺
虫、殺ダニ剤と同様の方法で用いることができ、その結
果従来品に比べて優れた効果を発揮することができる。
たとえば、化合物[11またはその塩を含む殺虫、殺ダ
ニ剤は、対象の害虫に対してたとえば育苗箱処理1作物
の茎葉散布、虫体散布、水田の水中施用あるいは土壌処
理などにより使用することができる。そして、その施用
量は、施用場所、施用方法等々に応じて広範囲に変える
ことができるが、一般的にはへクタール当り有効成分(
化合物[I]またはその塩)が10g〜3000g好ま
しくit、50g−1000gとなるように施用するこ
とが望ましい。
また、水和剤の場合には、有効成分の最終濃度がlO〜
1000 ppmの範囲となるように希釈して使用すれ
ばよい。
本発明の化合物[1]またはその塩は自体公知の方法に
より製造することができる。
例えば化合物[1]またはその塩は、−最大[11]%
式%[] [式中、R7は上記に同じ、Xはハロゲン原子を示す]
で表わされるカルバモイルハライドと一般式[11] [式中の記号は上記に同じコで表わされるチオウレア類
とを好ましくは塩基の存在下に反応させることにより製
造することができる。
ハロゲン原子としては、好ましくは塩素、臭素などが用
いられる。
本反応において、化合物[II]は化合物[I[1]に
対して通常約0,8から3倍モル、好ましくは約0.9
から1.3倍モル用いる。
本反応は反応に悪影響を与えない溶媒中で行なわれる。
好ましい溶媒としては、例えばベンゼン。
トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、
エチルエーテル、イソプロピルエーテル、ジオキサン、
テトラヒドロフラン(以下T HFと略称)などのエー
テル類、アセトニトリルなどのニトリル類、アセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸
ブチルなどのエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等の脂肪族アミド類、ジメチルスルホ
キシド等のスルホキシド類等が使用される。これらの溶
媒は2種以上混合して使用してもよい。
本反応で使用する好ましい塩基としては、たとえばトリ
エチルアミン、トリーn−プロピルアミン。
ピリジン、ジメチルアニリン、4−ジメチルアミノピリ
ジン、1.8−ジアザビシクロ[5,4,0]−7ウン
デセン(DBU)、1.4−ジアザビシクロ[22,2
]オクタン(DBO)、1.5−ジアザビシクロ[4,
3,0]ノン−5−エン(DBN)などの有機塩基、ア
ンモニア、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウム等の水酸化アルカリ金属
、水酸化カルシウム等の水酸化アルカリ土類金属、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム等の炭酸アルカリ金属、炭酸
水素ナトリウム等の炭酸水素アルカリ金属、炭酸カルシ
ウム等の炭酸アルカリ土類金属等の無機塩基などが用い
られる。塩基は化合物[1]1モルに対して好ましくは
2倍モルよりやや過剰量を用いる。
反応温度は通常約0℃から200℃の範囲で反応の進行
する温度を選びうるが、一般に約lO℃から120℃が
好ましい。反応時間は30分から20時間程度で完結し
、その終了は薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマ
トグラフィー等によって確認することができる。
又、化合物[11]と化合物[IIr]とを加熱下に反
応させ、所望により塩基を加えることにより化合物[1
]またはその塩を製造することができる。
反応は上記と同様にして行なわれる。
反応温度は好ましくは約50℃から120℃である。
化合物[13の塩は、自体公知の方法、例えば化合物[
1]をアルコール等の溶媒に溶解し、これに上記した有
機又は無機酸を加えることにより製造される。
化合物[1]は公知かまたは自体公知の方法により製造
することができる。さらに、参考例1に示す方法により
製造される。
化合物[111]は製造法(1)又は(2)により製造
することができる。
製造法(1) 本反応は化合物[IV]と化合物[V]とを反応させる
ことにより行なわれる(次式参照) RaNC5+  HEN  (CnHtn)  C−R
t−[I[[]IJ]              [
Vコ[式中の記号は上記に同じコ 原料化合物[V]は公知か自体公知の方法[例、精密有
機合成″ 124(1983)  南江堂編:ジャーナ
ル オブ アメリカン ケミカル ソサイアティ(J、
  An、 Chew、 Soc、)、 旦2.335
6(1960)、同誌、先1.3326(1970);
シンセシス(Synthesis)  957 (19
79):ケミカル アブストラクト(C0A、)、56
゜16010(1962)コにより製造される。
化合物[IV]は公知か自体公知の方法[例、オーカー
t’)  シ7セシス(Org、5ynth、)、Co
11゜Vol、 II[599(1955)、ジャーナ
ル オプオーカニックケミストリー(J、 Org、 
CheIll、)。
29.3098(1964)等]により製造される。
本反応は文献記載の公知の方法あるいはそれに準する方
法で実施することができ、このような文献としてはたと
えば日本化学全編“新実験化学講座”第14巻第■号、
丸善株式会社(昭和53年発行)、第7・21章;“オ
ーガニック ファンクシジナル グレーグ ブレパレー
ションズ(OrganicFunctional Gr
oup  Preparations)、Vo1.2゜
Academic  Press (1971)、第6
章およびその第2版(1986)等を挙げることができ
る。
反応に用いられる化合物[V]の量は化合物[IV]1
モルに対して通常0.5から2倍モルを用いることがで
き、好ましくは0.8から1.2倍モルである。
本反応は溶媒を使用して行なうことができる。
このような溶媒としては反応基質および反応試薬に反応
しないものであれば特に限定されないが、反応基質およ
び反応試薬の両者を溶解するものが望ましく、例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル、リグロ
イン、石油ベンジン等脂肪族炭化水素類、ジエチルエー
テル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル、T H
F 、ジオキサン等のエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、ジメチルス
ルホキシド等のスルホキシド類、スルホラン等のスルホ
ン類、ヘキサメチルホスホルアミド等のリン酸アミド類
、クロロホルム、ジクロルメタン、四塩化炭素、1.2
−ジクロルエタン等のハロゲン化炭化水素類、およびこ
れらの混合溶媒を挙げることができる。反応に用いられ
る温度は通常約−30から200℃であり、好ましくは
約0がら150℃である。反応時間は反応温度1反応基
質1反応試薬1反応濃度および用いる溶媒によって異な
るが一般的に1から24時間である。
製造法(2) R=NH2+   S CN   (c1H2n)  
 G   uz−CIITコ[■]       [■
] [式中の記号は上記に同じ] 化合物[■]は公知か自体公知の方法[例、特公昭60
−15614号公報:ジャーナル オブアメリカン ケ
ミカル ソサイアティU、へm。
Cheffl、  Soc、)、54. 781(19
32);ジャーナル 才ブ オーガニック ケミストリ
ーU。
org、Chew、)、29.3098(1964)]
により製造され、化合物[VT]は公知か自体公知の方
法コ例、オーガニック シンセシス(Org、 5yn
th、)。
Co11.Vol、II[、+ 51 (1955):
アンゲバンデヘミー(Angew、 Chem、)、 
 80 、 986(196B)等コにより製造される
原料化合物[■]は化合物[VI]に対して、通常約0
.5倍から2倍モル用いる。本反応は製造法(1)と同
様にして行うことができる。
このようにして得られる化合物またはその塩は自体公知
の単離精製手段、例えば濃縮、減圧濃縮。
減圧蒸留、液性変換、転溶、塩析、溶媒抽出、結晶化。
再結晶、クロマトグラフィーなどにより単離精製するこ
とができる。
(発明の効果) 化合物[1]またはその塩は蚊、はえなどの衛生害虫、
ウンカなどの植物寄生有害昆虫やダニ類に対して優れた
殺虫、殺ダニ作用を示す。しかも作物に対する薬害がほ
とんどなく、は乳動物や魚類に対して毒性が低く、環境
汚染も少なく安全に使用できる。
(実施例) 次に、参考例、実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるべき
らのではない。
実施例のカラムクロマトグラフィーにおける溶出はT 
L C(Thin  Layer  Chromato
graphy、薄層クロマトグラフィー)による観察下
に行なわれた。
T L C観察においては、TLCプレートとしてメル
ク(Merck)社製のキーゼルゲル60 F ts4
(Arm5735)を、展開溶媒としてはカラムクロマ
トグラフィーで溶出溶媒として用いられた溶媒を、検出
法としてUV検出器を採用した。カラム用シリカゲルは
同じくメルク社製のキーゼルゲル60(70〜230メ
ツシュ、Art、 7734)を用いた。NMRスペク
トルはプロトンNMRを示し、内部または外部基帛とし
てテトラメチルシランを用イテ、VARI AN(バリ
ア:/)EM390(90MH2)型スペクトロメータ
ーで測定した。
展開溶媒として混合溶媒を用いる場合、()内に示した
数値は各溶媒の容量混合比である。
以下の参考例、実施例で用いられる下記の記号は次のよ
うな意義を有する。
S:シングレット、d:ダブレット、tニトリプレット
、q:カルテット、lIl:マルチプレット、br、:
幅広い、 Me:メチル基、 El:エチル基、t−P
r:イソプロピルJE、 t−Bu:t−ブチル基、P
h:フェニル基 参考例I N−クロロメチル−N−フェニルカルバモイルクロライ
ド N−メチル−N−フェニルカルバモイルクロライド25
gとN−クロロコハク酸イミド2+、6gを四塩化炭素
400蔵に加え、40°Cで紫外線照射(低圧水銀ラン
プ)を8時間行った。冷却後、不溶物をろ去、ろ液を濃
縮すると、標記化合物31.0gが結晶として得られた
mp、35℃ N M R(CD C13)δ(ppm)  5.48
(211,s)、7.20〜7 、67 (511、m
) 参考例2 t−t−ブチル−3−i−プロポキンカルボニルメチル
 チオ尿素 t−ブチルイソチオシアネートとグリシン イソプロピ
ルエステル塩酸塩2.67gをアセトニトリル20成に
溶解し冷却下、トリエチルアミン1.72gを滴下し室
温で6時間かくはんした。反応液を濃縮し、残留物をク
ロロホルムに溶解した。
ついで水洗、乾燥後、溶媒を減圧留去した。残留物をヘ
キサンで洗浄すると標記化合物3.3gが結晶として得
られた。
+np、  128〜129℃ N M R(CD CIs)δ(ppm)  1.28
(6H,d)、1.43(9H。
s)、4.40(211,d)、8.27(211,b
r、)参考例2と同様にして得られた化合物[■コを第
1表に示す。
一般式[■] (以 下 余 白) 第1表 実施例1 2−t−ブチルイミノ−3−i−プロポキシカルボニル
メチル−5−フェニル−テトラヒドロ−1゜3.5−チ
アジアジン−4−オン(化合物No、1)1−t−ブチ
ル−3−i−プロポキシカルボニルメチルチオ尿素0.
95gとトリエチルアミン0.9gとをアセトン20−
に溶解し、これに室温でN−クロロメチル−N−フェニ
ルカルバモイルクロライド1.0gをアセトン5旙に溶
解した液を滴下した。50℃で10時間かくはん後、減
圧濃縮し、残留物をクロロホルムに溶解した。この溶液
を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1)で精製すると標記化合物1.2gが油状
物として得られた。
NMR(CDCIs)δ(pI)+n)  1.28(
9H,s)、4.87(2tl。
s)、7.20〜7.60(5H,m)実施例Iと同様
にして得られた化合物を第2表に示す。
一般式 製剤例1(乳剤) 化合物No、1          20重量%キシレ
ン           75重1%ポリオキシエチレ
ングリコールエーテル()■ 二ボール85 )        5重量%なる成分を
混合して製造した乳剤。
製剤例2(水和剤) 化合物No、2         20重量%リグニン
スルホン酸ナトリウム  5重量%ポリオキシエチレン
グリコールエーテル(ツユ、l?−485o)    
     5重@9ホワイトカーボン       3
0重量%クレイ             40重量%
なる成分を混合して製造した水和剤。
製剤例3(粉剤) 化合物No、3           3重量%ホワイ
トカーボン        3重量%クレイ     
       94重量%なる成分を混合して製造した
粉剤。
製剤両剤) 化合物No、4          2重量%リグニン
スルホン酸ナトリウム  5重量%クレイ      
       93重量%なる成分を混合して製造した
粒剤。
試験例! トビイロウンカに対する殺虫効果育苗箱で育
てた2葉期イネ苗の茎葉に供試化合物5IIIgをアセ
トン(界面活性剤のツウィーン■ 20 を30%(W/W)含有)0.5dに溶解した。
ついでこのアセトン溶液を水(展着剤ダイン0を水で3
000倍希釈して得られるダイン含有水)で希釈し、供
試化合物の500 ppm水溶液を調製した。この水溶
液をスプレーガンで薬液10d/ペーパーポツトを散布
した。試験管の底に水を入れ、ここに処理イネ苗を入れ
た後、トビイロウンカ3令幼虫IO頭を放ち、アルミ栓
をした。この試験管を25℃の恒温室に収容し、放生7
日後に死亡虫を数えた。死生率は次式より計算し、結果
を第3表に示した。
手続補正書 第3表 トビイロウンカに対する殺虫効果上足表から本
発明の化合物は低濃度でウンカ類に優れた殺虫効果を示
すことが明らかである。
1、事件の表示 昭和63年特許願第171628号 2、発明の名称 デアジアジン誘導体 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  大阪市東区道修町2丁目27番地名称 (29
3)武田薬品工業株式会社代表者 梅 本 純 正 4、代理人

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ [式中、R_1はアルキル基またはアリール基を、▲数
    式、化学式、表等があります▼はエステル化もしくはア
    ミド化されたカルボキシル基を、R_3はアルキル基を
    、nは1ないし3の整数を示す]で表わされるチアジア
    ジン誘導体またはその塩。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5311313A (en) * 1990-05-18 1994-05-10 Victor Company Of Japan, Ltd. Apparatus for removing ghost from television signals including a transversal filter using coefficient data with unnecessary high frequency components removed therefrom

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5311313A (en) * 1990-05-18 1994-05-10 Victor Company Of Japan, Ltd. Apparatus for removing ghost from television signals including a transversal filter using coefficient data with unnecessary high frequency components removed therefrom

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