JPH0222033Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は湯と水の混合を行なうミキシング装置
における温調つまみの操作性の向上に関するもの
である。

（従来の技術） 従来のミキシング装置は例えば第２図に示すよ
うに給湯口Ａ及び給水口Ｂと温調ネジ部Ｃが連通
された構造のものである。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら従来のものにおいては、温調ネジ
部Ｃに入水圧力が加わるため、高入水圧時には温
調ネジ部を押し込む方向に温調つまみＤを回動す
る際、操作トルクが高くなり軽い操作ができない
という問題点を有していた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる問題点を解決するため、第１の
出湯口及び第２の出湯口に湯を放出する分岐部と
温調ネジ部とを仕切る仕切壁を設けたものであ
る。

（作用） 仕切壁を設けたことにより入水圧力が温調ネジ
部に加わらないので、高水圧時に温調ネジ部を押
し込む方向に温調つまみを回動しても操作トルク
が上昇することなく、軽く回動操作をすることが
できるのである。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて具体的に
説明する。

１はミキシング装置の本体で、給湯口２及び給
水口３が設けられている。また前記本体１の略中
央部には前記給湯口２及び給水口３と連通するミ
キシング部４が形成され、ミキシング部４の下流
側には分岐部５を設け、第１の出湯口６及び第２
の出湯口７が連通されている。２ａ及び３ａは給
湯口２及び給水口３の弁座であり、８は前記弁座
２ａ及び３ａと接触してワツクス型サーモスタツ
ト９の感温膨張収縮により本体１内を上下に変位
する弁体であり、給水通孔８ａを有している。１
０は温調つまみ、１１は本体１と螺合してねじ込
み自在の温調ネジ部であり、温調つまみ１０の軸
部に設けた複数の突起が温調ネジ部１１と係合
し、温調つまみ１０を回動すると温調ネジ部１１
が共に回動して本体１にねじ込まれ、温調ネジ部
１１のばね座１３に当接するワツクス型サーモス
タツト９を変位させて温度設定を変更する。１２
は分岐部５上方に設け分岐部５と温調ネジ部１１
を仕切る仕切壁で本体１及びワツクス型サーモス
タツト９とはそれぞれＯリング１４でシールさ
れ、ワツクス型サーモスタツト９は仕切壁１２を
水密に摺動するようにしている。

本考案はこのような構成からなりワツクス型サ
ーモスタツト９の変動にともなう弁体８の上下に
より一定比率の湯水がミキシング部４で混合され
適温となつた湯は第１の出湯口６及び第２の出湯
口７から放出されるのである。そして温度設定を
変更するため温調つまみを回動する時にも仕切壁
１２により入水圧力が温調ネジ部１１に加わらな
いのでスムーズに温調つまみを回動できるのであ
る。

（考案の効果） このように本考案は第１の出湯口及び第２の出
湯口に湯を放出する分岐部と、温調ネジ部を仕切
る仕切壁を設けたので、入水圧力が温調ネジ部に
加わらず、高水圧時に温調ネジ部を押し込む方向
に温調つまみを回動しても操作トルクが上昇する
ことなく、軽く回動操作を行なうことができる効
果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すミキシング装
置の断面図、第２図は従来例を示す断面図であ
る。 １……本体、２……給湯口、３……給水口、５
……分岐部、６……第１の出湯口、７……第２の
出湯口、９……サーモスタツト、１１……温調ネ
ジ部、１２……仕切壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給湯口及び給水口と、第１の出湯口及び第２の
   出湯口に湯を放出する分岐部と、出湯温度を一定
   に保つワツクス型サーモスタツトと、該ワツクス
   型サーモスタツトを変位させ温度設定を変更する
   温調ネジ部を設けたものもにおいて、前記分岐部
   と温調ネジ部とを仕切る仕切壁を設けたことを特
   徴とするミキシング装置。