JPH0221638Y2 - - Google Patents

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JPH0221638Y2
JPH0221638Y2 JP1981178673U JP17867381U JPH0221638Y2 JP H0221638 Y2 JPH0221638 Y2 JP H0221638Y2 JP 1981178673 U JP1981178673 U JP 1981178673U JP 17867381 U JP17867381 U JP 17867381U JP H0221638 Y2 JPH0221638 Y2 JP H0221638Y2
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JP
Japan
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crankshaft
internal combustion
combustion engine
counterweight
coupled
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JP1981178673U
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、直列3気筒内燃機関の振動の二大原
因となつている慣性偶力およびトルク変動を低減
させる自動車用動力装置に関する。
直列3気筒内燃機関では、クランク軸に慣性偶
力が作用し、この慣性偶力がトルク変動とともに
内燃機関の振動の原因となつている。慣性偶力を
低減する従来の対策としては、(1)ピストン、連接
棒等の往復運動部の軽量化、(2)エンジンマウント
の適合、(3)つり合い軸(バランスシヤフト)の装
備等があり、また、トルク変動を低減する従来の
対策としては(4)燃焼室の燃焼圧力の低下、(5)フラ
イホイールの慣性質量の増大等がある。しかしな
がら、(1)に関しては強度低下、(2)に関してはエン
ジンマウントの諸元の設計に要する時間および労
力の増大、ならびに実際の製品が設計どおりの効
果を有しないという問題、(3)は関しては重量、設
置スペース、摩擦損失の増大、(4)に関しては機関
の運転性能の低下、(5)に関しては加速性の悪化、
および重量の増大という支障がそれぞれあり、有
効な対策技術がなかつた。
本考案の目的は、従来の対策技術に代わつて、
重大な支障を伴うことなくクランク軸の慣性偶力
およびトルク変動を減少させて機関の振動を抑制
することができる自動車用動力装置を提供するこ
とである。
この目的を達成するために、本考案の自動車用
駆動装置は、直列3気筒内燃機関のクランク軸延
長方向に、電磁制御クラツチを介して前記クラン
ク軸に連結された入力軸と、同クランク軸と平行
に配置されて前記入力軸と同速で逆向きに回転す
るよう連結されたカウンタ軸とを備えた変速機を
設けてなる自動車用動力装置において、前記カウ
ンタ軸につり合いおもりを固定し、前記電磁制御
クラツチを半結合状態及び完全結合状態をとるこ
とが可能なものにすると共に、同電磁制御クラツ
チは前記直列3気筒内燃機関の低速・高負荷運転
時には半結合とし、高速運転時には前記つり合い
おもりによるモーメントが同直列3気筒内燃機関
が有する慣性偶力と逆向きになる位相で前記クラ
ンク軸と入力軸を完全に結合するように制御する
ものである。
直列3気筒内燃機関のトルク変動が大となる低
速・高負荷運転時には、電磁制御クラツチが半結
合となつているので、このトルク変動は電磁制御
クラツチにより吸収されて減少し、変速機以後に
は伝達されない。また慣性偶力が大となる高速運
転時には、つり合いおもりによるモーメントが直
列3気筒内燃機関の慣性偶力と逆向きになる位相
でクランク軸と入力軸が結合されるので、上記モ
ーメントは上記偶力を打ち消すように作用し、自
動車用動力装置の慣性偶力は減少する。このつり
合いおもりは直列3気筒内燃機関のクランク軸延
長方向に設けた変速機のカウンタ軸に固定されて
おり、直列3気筒内燃機関の慣性偶力の中心とつ
り合いおもりの間の距離が大となるので、慣性偶
力を打ち消すのに必要なつり合いおもりは質量が
比較的小さいもので足りる。
図面を参照して本考案の実施例を説明する。
直列3気筒内燃機関1のクランク軸2は、前端
においてプーリ3を設けられ、後端において電磁
粉クラツチ4へ接続されている。電磁粉クラツチ
4は、同心的にかつ相対回転可能に設けられてい
る外側回転体5と内側回転体6、両回転体5,6
の半径方向間隙内に詰められている電磁粉7、お
よび外側回転体5内に設けられている励磁コイル
8を備えている。クランク軸2は、フライホイー
ルを兼ねる外側回転体5に結合しており、内側回
転体6は手動式変速機11の入力軸12に結合し
ている。手動式変速機11は、入力軸12、この
入力軸12に固定されている駆動歯車13、入力
軸12に同軸的に設けられている主軸14、この
主軸14から距離εだけ下方へ離れて平行に延び
ているカウンタ軸15、およびこのカウンタ軸1
5に固定されかつ駆動歯車13と同一歯数でこれ
にかみ合つているカウンタ歯車16、を備えてい
る。主軸14およびカウンタ軸15にはそれぞれ
変速および後進用の複数の歯車17,18が設け
られ、歯車17,18間のかみ合いは運転室の変
速レバーの操作により選択される。主軸14は出
力軸19へ接続されており、機関の動力は出力軸
19を介して駆動輪へ伝達される。クランク軸2
および入力軸12の回転位相を検出するために、
両軸2,12の外周面には突起が設けられ、同期
センサ24,25はこの突起の通過を電磁的に検
出することにより両軸2,12の回転位相を検出
し、その検出信号は電子制御装置26へ送られ
る。電子制御装置26は、センサ27,28,2
9からそれぞれ機関回転速度、車速、および吸気
系絞り弁の開度を表わす入力信号を受け、自動車
の運転状態に関係して励磁コイル8の励磁電流を
制御する。内燃機関1の3つの気筒を前方から順
番に第1、第2、第3気筒と定義すると、各気筒
の中心線は32,33,34により表わされる。
第1および第3気筒の中心は第2の気筒の中心か
ら距離Lだけ離れ、回転つり合いのみをとつた直
列3気筒内燃機関1では、位相が120度ずつ異な
る各クランクピンに連接棒を介して連結される各
ピストンの往復動により与えられる慣性力が、各
気筒の中心線32,33,34に沿つてそれぞれ
作用するので、クランク軸2と中心線33とが交
わる点を中心として、第1図において時計方向あ
るいは反時計方向の慣性偶力が生じる。中心線3
3から距離lだけ離れたカウンタ軸15の個所に
つり合いおもり(バランスウエイト)36が固定
され、カウンタ軸15と一体的に回転する。
第2図aないしdはつり合いおもり36の所定
の各回転角で示している。前方から機関1を見た
場合において、水平方向右側をx軸の向き、クラ
ンク軸2に沿つて後方をy軸の向き、鉛直方向上
方をz軸の向きと定義してあり、クランク軸2と
中心線33とが交わる個所を原点としている。ク
ランク軸2およびカウンタ軸15との回転方向は
第2図に矢印で示されているように互いに逆であ
り、電磁粉クラツチ4が完全な結合状態にある場
合、両軸2,15の回転速度は等しい。a,cは
つり合いおもり36がx軸に対して平行でそれぞ
れx軸の正および負の側にある場合であり、b,
dはつり合いおもり36がz軸に対して平行でそ
れぞれz軸の正および負の側にある場合である。
つり合いおもり36の質量のために、カウンタ軸
15の回転速度の2乗に比例する慣性力(遠心
力)fがカウンタ軸15に作用する。また、つり
合いおもり36は中心線33からy軸の方向にl
だけ離れているので、慣性力fに起因するモーメ
ントMがクランク軸2に作用する。つり合いおも
り36の回転に伴つて生じる慣性力Fおよびモー
メントMは各場合(a)〜(d)において次のとおりであ
る。なおεはlに比して非常に小さい値であるの
で、y軸方向のモーメントは無視できる。
場合 (a) Fx=f Mx=0 Fy=0 My=−f・ε≒0 Fz=0 Mz=−f・l 場合 (b) Fx=0 Mx=f・l Fy=0 My=0 Fz=f Mz=0 場合 (c) Fx=−f Mx=0 Fy=0 My=f・ε≒0 Fz=0 Mz=f・l 場合 (d) Fx=0 Mx=−f・l Fy=0 My=0 Fz=−f Mz=0 直列3気筒内燃機関1が回転つり合いのみをと
った状態において本来的に有する慣性偶力Mn
はx方向であるので、f・l=1/2Mnとなるよ うにlおよびつり合いおもり36の重量を選定す
る。
機関1が本来的に有する慣性偶力Mnは機関1
の回転速度の増大に関係して増大する。そこで慣
性偶力Mnによる振動が問題となる高速運転時、
すなわち機関1の回転速度が第1の所定値V1
上にある場合には、つり合いおもり36に起因す
るモーメントMxがMnと逆方向になるような位
相差でクランク軸2と入力軸12とは電磁粉クラ
ツチ4を介して結合される。この場合、電磁粉ク
ラツチ4は完全な結合状態にあり、カウンタ軸1
5はクランク軸2と同速で回転している。つり合
いおもり36に因るモーメントの結果、x軸方向
のクランク軸2の慣性モーメントは1/2Mnとな るが、新たにz方向に1/2Mnの慣性偶力が生じ る。
第3図は従来技術と実施例とにおけるクランク
軸2にかかる慣性偶力を示している。実施例では
z方向に1/2Mnの慣性偶力が新たに生じるが、 慣性偶力の最大値を従来の1/2にすることができ、
体感上は個々の慣性偶力による機関1の振動を問
題のないレベルまで減少させることができる。さ
らに第4図に示されるように、従来の直列3気筒
内燃機関では慣性力は零であるが、本考案が適用
された場合、つり合いおもり36により慣性力が
新たに生じる。しかしつり合いおもり36は機関
1のクランク軸延長方向に設けた手動式変速機1
1のカウンタ軸15に固定されており、lを十分
に大きく選定できてつり合いおもり36自体の重
量を減少させることができるので、l=4Lとし
た場合には第4図に示されるように、クランク軸
2にかかる慣性力を同排気量の直列4気筒内燃機
関の2次慣性力の約1/6とすることができ、つり
合いおもり36に因る慣性力の発生はなんら支障
とならない。なお、直列3気筒内燃機関の2次慣
性力は0であり、一方直列4気筒内燃機関の1次
慣性力は0であるので、上記のような比較を行つ
た。
機関が低速、高負荷で運転される場合には、機
関のトルク変動が大きくなるので、このトルク変
動による振動が問題となる。そこでこのような振
動が問題となる、機関の回転速度が第2の所定値
V2(V2≦V1)以下でかつ吸気系絞り弁の開度が
第3の所定値A以上にある場合には、励磁コイル
5への電流を適当に減少させることにより電磁粉
クラツチ4は半結合状態にされる。この結果、ト
ルク変動は電磁粉クラツチ4により吸収されて変
速機11へトルク変動が伝達されるのが制御され
る。なお電磁粉クラツチ4によりクランク軸2と
カウンタ軸15との位相関係が変動するが、機関
が低速であるのでつり合いおもり36に因る振動
悪化はほとんどない。
なお、機関1の中速運転時および低速、低負荷
運転時には、電磁粉クラツチは完全に結合するこ
とが望ましいが、半結合としてもよい。
このように本考案によれば、直列3気筒内燃機
関のトルク変動が大となる低速・高負荷運転時に
は、電磁制御クラツチが半結合となつているの
で、このトルク変動を吸収してこれによる機関の
振動を抑制し、また機関の慣性偶力が大となる高
速運転時には、つり合いおもりによるモーメント
が機関の慣性偶力と逆向きとなる位相でクランク
軸とカウンタ軸が結合されるので、この慣性偶力
を打ち消してこれによる機関の振動を抑制し、し
かもつり合いおもりと機関の慣性偶力中心との距
離が大であるので、必要なつり合いおもりは比較
的小となる。これにより直列3気筒内燃機関を使
用した自動車用動力装置の振動を著しく低下させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の構成図、第2図はつ
り合いおもりを所定の各回転角度における慣性力
およびモーメントを図示する図、第3図は従来装
置と本考案の実施例とにおける慣性偶力を比較し
て示す図、第4図は従来装置と本考案の実施例と
における慣性力を比較して示す図である。 1……直列3気筒内燃機関、2……クランク
軸、4……電磁制御クラツチ、11……変速機、
12……入力軸、15……カウンタ軸、27,2
8,29……センサ、36……つり合いおもり。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 直列3気筒内燃機関のクランク軸延長方向に、
    電磁制御クラツチを介して前記クランク軸に連結
    された入力軸と、同クランク軸と平行に配置され
    て前記入力軸と同速で逆向きに回転するよう連結
    されたカウンタ軸とを備えた変速機を設けてなる
    自動車用動力装置において、前記カウンタ軸につ
    り合いおもりを固定し、前記電磁制御クラツチを
    半結合状態及び完全結合状態をとることが可能な
    ものにすると共に、同電磁制御クラツチは前記直
    列3気筒内燃機関の低速・高負荷運転時には半結
    合とし、高速運転時には前記つり合いおもりによ
    るモーメントが同直列3気筒内燃機関が有する慣
    性偶力と逆向きになる位相で前記クランク軸と入
    力軸を完全に結合するように制御することを特徴
    とする自動車用動力装置。
JP17867381U 1981-12-02 1981-12-02 自動車用動力装置 Granted JPS5884443U (ja)

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JP17867381U JPS5884443U (ja) 1981-12-02 1981-12-02 自動車用動力装置

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JP17867381U JPS5884443U (ja) 1981-12-02 1981-12-02 自動車用動力装置

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Publication Number Publication Date
JPS5884443U JPS5884443U (ja) 1983-06-08
JPH0221638Y2 true JPH0221638Y2 (ja) 1990-06-11

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ID=29973686

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JP17867381U Granted JPS5884443U (ja) 1981-12-02 1981-12-02 自動車用動力装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016118171A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 三菱自動車工業株式会社 内燃機関のバランサ装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5337125U (ja) * 1976-09-06 1978-04-01
JPS542333A (en) * 1977-06-07 1979-01-09 Fuji Capsel Kk Production of soluble bathing agent

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JPS5884443U (ja) 1983-06-08

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