JPH0221401Y2 - - Google Patents
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- JPH0221401Y2 JPH0221401Y2 JP1982154021U JP15402182U JPH0221401Y2 JP H0221401 Y2 JPH0221401 Y2 JP H0221401Y2 JP 1982154021 U JP1982154021 U JP 1982154021U JP 15402182 U JP15402182 U JP 15402182U JP H0221401 Y2 JPH0221401 Y2 JP H0221401Y2
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- Closures For Containers (AREA)
Description
本考案はプラスチツクキヤツプに関し、さらに
詳しくは射出成形によつて一体的に形成された、
ピルフアプルーフ性を有するプラスチツクキヤツ
プに関する。 従来ピルフアプルーフ性を有し、射出成形によ
つて形成されたプラスチツクキヤツプ(本明細書
においては、キヤツプと略称する)として、胴壁
部下端より垂下する少数の破断可能なブリツジ部
と、ブリツジ部の下端に懸下する環状バンドを備
え、容器口部を封緘後環状バンドを加熱すると、
環状バンドが収縮して容器口部の基部のフランジ
部の下面に係合するので、開栓のさいねじ開け等
によつてこのキヤツプを押上げるとブリツジ部が
破断して、環状バンドと胴壁部が分離し、ピルフ
アプルーフ性が確保されるタイプのキヤツプが提
案されている。 この種のキヤツプの場合、環状バンドが太いと
次のような問題な生ずる。(イ)射出成形のさいの急
冷度が小さくなつて残留歪が少ないためと推測さ
れるが、加熱による収縮が行なわれ難くなり、そ
のため加熱時間を長くするとブリツジ部が溶断し
たり、あるいはねじ部が軟化変形するおそれがあ
る、(ロ)射出成形後外型から抜け難くなり、無理に
抜こうとするとブリツジ部が破断し易い、(ハ)目付
量が多くなり、そのため材料コストが高くなる。 以上の問題を解消するためには、環状バンドを
細くすればよいのであるが、この場合は環状バン
ドが加熱収縮するさい、射出成形時のウエルド部
から破断し易いという問題が生ずる。すなわちこ
の種のキヤツプを射出成形する場合、通常ノズル
は天板外面の中央部に接して設けられ、溶融プラ
スチツクは天板、胴壁部、ブリツジ部および環状
バンドの夫々に対応するキヤビテイ内を、上記の
順に流れてキヤツプが成形される。従つて隣接す
るブリツジ部に対応する環状バンドの部分の中間
にウエルド部が生ずるのであるが、環状バンドが
細いと冷却され易いため、溶融プラスチツクは屡
屡ウエルド部で融点近く、あるいはそれ以下まで
冷却され、十分に強固なウエルド部が形成され難
くなる。そのため前記の加熱収縮時にウエルド部
から破断し易くなる。 本考案は以上に述べた従来技術の問題点の解消
を図ることを目的とする。 上記目的を達成するため、本考案は口部の基部
に外方に延びるフランジ部を有する容器を封緘す
るための、射出成形によつて一体的に形成された
ピルフアプルーフ性を有するプラスチツクキヤツ
プであつて、該キヤツプは胴壁部下端よる垂下す
る複数の破断可能なブリツジ部と、該ブリツジ部
の下端に懸下し、封緘した状態において該フラン
ジ部のレベルの下方に位置する全体として細い環
状バンドを備え、該環状バンドは封緘後加熱する
ことにより収縮して該フランジ部の下面に係合可
能になつており、かつ該ブリツジ部に対応する部
分の間の射出成形のさいのウエルド部とその近傍
が比較的太くなつていることを特徴とするプラス
チツクキヤツプを提供するものである。 以下実施例である図面を参照しながら本考案に
ついて説明する。 第1図、第2図において、2は容器1の口部で
あつて、ねじ部2aとその下方の基部に外方に延
びるフランジ部2bを備えている。容器1は硝子
又はプラスチツク等よりなる。3はプラスチツク
キヤツプであつて、ポリプロピレンやポリエチレ
ン等の熱可塑性プラスチツク(顔料、滑剤等の添
加剤を含んでいてもよい)より射出成形により一
体的に形成される。キヤツプ3は天板4、天板4
の周縁部より垂下し、内面にねじ部5aが形成さ
れた胴壁部5、胴壁部5の下端より垂下する複数
の(図では6個)破断可能なブリツジ部6、およ
びブリツジ部6の下端に懸下する全体として細い
環状バンド7を備えている。8はガスケツトであ
る。 胴壁部5のねじ部5aより下方の部分5b、ブ
リツジ部6および環状バンド7の内面は同一の仮
想円筒面上に位置し、それらの内径はフランジ部
2bに緩挿可能の程度に定められている。ブリツ
ジ部6の高さは、キヤツプ3を容器の口部2に封
緘した状態において、環状バンド7がフランジ部
2bのレベルの下方に位置するように、好ましく
は第1図に示すように、フランジ部2bの下面2
b1のレベルに接近して、環状バンド7の上端部7
aが位置するように定められている。 ブリツジ部6の上端部6aはごく細く(例えば
円周方向の幅が0.2mmの横断面半円状)なつてい
て、僅かな力で破断可能に構成されている。ブリ
ツジ部6は円周方向に沿い等間隔に形成されてお
り、第2図では6個であるが、例えば外径約30mm
のキヤツプの場合は3〜10個、より好ましくは5
〜8個、また外径約40mmのキヤツプの場合は3〜
12個、より好ましくは6〜9個設けられていても
よい。 環状バンド7は全体として細く、かつ射出成形
後の外型よりの抜出しを容易にするため、第3図
に示すように、主部7xは内面7bが垂下し、外
面7cが斜下方外側に延びる楔状に形成されてい
る。ブリツジ部6が同一形状、寸法であり、さつ
等間隔に形成される場合、射出成形のさいのウエ
ルド部9は、隣接するブリツジ部6に対応する環
状バンド7の部分のほぼ中央に形成される。この
ウエルド部9の近傍の環状バンドの部分には下方
に突起部10が形成されており、第4図に示すよ
うに突起部10は肉厚となつている。突起部10
が形成されていない環状バンド7の主部7xの高
さhが約0.5〜3mm、平均厚さ(縦断面積を高さ
hで割つた値)が約0.2mm〜0.6mmである程度に、
環状バンド7は全体として細いことが、加熱収縮
が容易に行なわれ、かつ射出成形後の外型よりの
抜出しが容易に行なわれるようにする上で望まし
い。また突出部10は、加熱収縮のさい破断しな
い程度の強いウエルド部9が形成されるように、
すなわち射出成形のさいウエルド部において溶融
プラスチツクが十分高温に保持されるに必要な容
積をウエルド部が有するように、その寸法は定め
られる。 第5図、第6図は、キヤツプ3を容器1の口部
2に封緘した後、環状バンド7に熱風(通常キヤ
ツプ3を形成するプラスチツクの融点以上の温度
の)を短時間(例えば約10秒)吹付けて、環状バ
ンド7を溶融しない程度に加熱して収縮させた後
の状態を示したものである。環状バンド7は、肉
厚の突起部10があるため加熱収縮のさいウエル
ド部9から破断するおそれがない。そして環状バ
ンド7は収縮の結果、隣接するブリツジ部6の間
において直線状になつて、全体としてほぼ正6角
形を形成して、フランジ部2bの下側の容器1の
外面1aに接触し、またフランジ部の下面2b1に
係合している。そのため開栓のさい、キヤツプ3
が押上げられると、ブリツジ部6がそのごく細い
上端部6aにおいて破断し、環状バンド7はフラ
ンジ部2bの下方の容器1上に残つて、ピルフア
プルーフ性が確保される。 本考案は以上の実施例によつて制限されるもの
でなく、図示されないが1個のブリツジ部にはご
く細い上端部6aを形成することなく、当該ブリ
ツジ部のみを開栓時破断しないようにしてもよ
い。かくすることによつて環状バンドはキヤツプ
の主部と共に容器の口部から取外れるので、開栓
後の容器の外観は良くなり、しかも当該ブリツジ
部以外のブリツジ部は破断するので、ピルフアプ
ルーフ性は確保される。 なお、この場合は、当該ブリツジ部を流れる溶
融プラスチツクの量が、他のブリツジ部を流れる
夫よりも多くなるので、ウエルド部の位置が当該
ブリツジ部と隣接するブリツジ部間の中央部より
も後者側にずれる。従つて予めテストによつてウ
エルド部の位置を求めて、求められたウエルド部
の近傍に突起部を形成する。 また環状バンドの主部の断面形状も、第7図の
7′xに示すように縦長の長方形状、もしくは第
8図の7″xに示すように上部が楔状の縦長の長方
形状等の適宜の形状をとりうるものである。また
突起部10に対応する太い部分も、第7図の1
0′に示すように主部7′xの上方および半径方向
外方に延びていてもよく、また第8図の10″に
示すように主部7″xの下方および半径方向外方
に延びていてもよく、使用態様に応じて適宜の形
状をとりうるものである。 本考案のプラスチツクキヤツプは、環状バンド
が全体として細いので、(i)封緘後の環状バンドの
加熱による収縮が容易に行なわれ、そのため加熱
のさいブリツジ部が溶断したり、あるいはねじ部
が軟化変形するおそれがない、(ii)射出成形後外型
から抜け易く、そのため抜き出しのさいブリツジ
部が破断するおそれがない、(iii)目付量が少なくな
り、そのため材料コストが低くなる、一方ウエル
ド部とその近傍が比較的太くなつているので、射
出成形のさいウエルド部における溶融プラスチツ
クは十分高温に保持され、そのため強固なウエル
ド部が形成される故、(iv)封緘後に環状バンドを加
熱して収縮するさい、ウエルド部から破断するお
それがないという効果を奏する。 以下具体例について説明する。 具体例 メルトインデツクス(MI)10g/10分、密度
0.90、融点160℃のポリプロピレンに、チタンホ
ワイトを配合してなる温度220℃の溶融樹脂を、
射出成形機(商品名:住友ネスタールN150/75)
によつて、成形サイクル10秒で射出成形して、以
下に説明する各種のピルフアプルーフキヤツプを
製造した。 第9図のキヤツプAは、従来のキヤツプであつ
て、第10図に示すように、5個の破断可能なブ
リツジ部6と、1ケの破断しないブリツジ部6′
を備えており、環状バンド7には、ブリツジ部
6′に接近して薄肉の破断し易いスプリツト部1
2が形成されている。スプリツト部12を除いて
は、環状バンド7の太さは円周方向に沿い一様で
ある。すなわち環状バンド7は断面3角形状であ
つて、その高さは1.2mm,底面の幅Wは0.5mmであ
る。またブリツジ部6の高さは1mmとした。 第11図のキヤツプBは、本考案のキヤツプで
あつて、環状バンド7のウエルド部9に最大円周
方向幅lが2.5mm,最大突出量m(第12図)が
0.2mmで、第13図,第14図に示す断面形状の
突起部20が形成されている点以外は第9図のキ
ヤツプAと同様である。 第15図は、本考案のキヤツプC(図示せず)
の環状バンド7を示したものであつて、突起部3
0の最大円周方向幅lが10.0mmである点を除いて
は、キヤツプCはキヤツプBと同様である。 第16図は本考案のキヤツプD(図示せず)の
環状バンド7を示したものであつて、第17図に
示す断面形状の突起部40が内面に形成され、そ
の最大円周方向幅lはキヤツプBと同じく2.5mm
であり、最大突出量mが0.2mmである点を除いて
は、キヤツプDはキヤツプBと同様である。 第18図に示す本考案のキヤツプEは、第19
図に示す断面形状の上方突起部50が形成され、
詳しくは射出成形によつて一体的に形成された、
ピルフアプルーフ性を有するプラスチツクキヤツ
プに関する。 従来ピルフアプルーフ性を有し、射出成形によ
つて形成されたプラスチツクキヤツプ(本明細書
においては、キヤツプと略称する)として、胴壁
部下端より垂下する少数の破断可能なブリツジ部
と、ブリツジ部の下端に懸下する環状バンドを備
え、容器口部を封緘後環状バンドを加熱すると、
環状バンドが収縮して容器口部の基部のフランジ
部の下面に係合するので、開栓のさいねじ開け等
によつてこのキヤツプを押上げるとブリツジ部が
破断して、環状バンドと胴壁部が分離し、ピルフ
アプルーフ性が確保されるタイプのキヤツプが提
案されている。 この種のキヤツプの場合、環状バンドが太いと
次のような問題な生ずる。(イ)射出成形のさいの急
冷度が小さくなつて残留歪が少ないためと推測さ
れるが、加熱による収縮が行なわれ難くなり、そ
のため加熱時間を長くするとブリツジ部が溶断し
たり、あるいはねじ部が軟化変形するおそれがあ
る、(ロ)射出成形後外型から抜け難くなり、無理に
抜こうとするとブリツジ部が破断し易い、(ハ)目付
量が多くなり、そのため材料コストが高くなる。 以上の問題を解消するためには、環状バンドを
細くすればよいのであるが、この場合は環状バン
ドが加熱収縮するさい、射出成形時のウエルド部
から破断し易いという問題が生ずる。すなわちこ
の種のキヤツプを射出成形する場合、通常ノズル
は天板外面の中央部に接して設けられ、溶融プラ
スチツクは天板、胴壁部、ブリツジ部および環状
バンドの夫々に対応するキヤビテイ内を、上記の
順に流れてキヤツプが成形される。従つて隣接す
るブリツジ部に対応する環状バンドの部分の中間
にウエルド部が生ずるのであるが、環状バンドが
細いと冷却され易いため、溶融プラスチツクは屡
屡ウエルド部で融点近く、あるいはそれ以下まで
冷却され、十分に強固なウエルド部が形成され難
くなる。そのため前記の加熱収縮時にウエルド部
から破断し易くなる。 本考案は以上に述べた従来技術の問題点の解消
を図ることを目的とする。 上記目的を達成するため、本考案は口部の基部
に外方に延びるフランジ部を有する容器を封緘す
るための、射出成形によつて一体的に形成された
ピルフアプルーフ性を有するプラスチツクキヤツ
プであつて、該キヤツプは胴壁部下端よる垂下す
る複数の破断可能なブリツジ部と、該ブリツジ部
の下端に懸下し、封緘した状態において該フラン
ジ部のレベルの下方に位置する全体として細い環
状バンドを備え、該環状バンドは封緘後加熱する
ことにより収縮して該フランジ部の下面に係合可
能になつており、かつ該ブリツジ部に対応する部
分の間の射出成形のさいのウエルド部とその近傍
が比較的太くなつていることを特徴とするプラス
チツクキヤツプを提供するものである。 以下実施例である図面を参照しながら本考案に
ついて説明する。 第1図、第2図において、2は容器1の口部で
あつて、ねじ部2aとその下方の基部に外方に延
びるフランジ部2bを備えている。容器1は硝子
又はプラスチツク等よりなる。3はプラスチツク
キヤツプであつて、ポリプロピレンやポリエチレ
ン等の熱可塑性プラスチツク(顔料、滑剤等の添
加剤を含んでいてもよい)より射出成形により一
体的に形成される。キヤツプ3は天板4、天板4
の周縁部より垂下し、内面にねじ部5aが形成さ
れた胴壁部5、胴壁部5の下端より垂下する複数
の(図では6個)破断可能なブリツジ部6、およ
びブリツジ部6の下端に懸下する全体として細い
環状バンド7を備えている。8はガスケツトであ
る。 胴壁部5のねじ部5aより下方の部分5b、ブ
リツジ部6および環状バンド7の内面は同一の仮
想円筒面上に位置し、それらの内径はフランジ部
2bに緩挿可能の程度に定められている。ブリツ
ジ部6の高さは、キヤツプ3を容器の口部2に封
緘した状態において、環状バンド7がフランジ部
2bのレベルの下方に位置するように、好ましく
は第1図に示すように、フランジ部2bの下面2
b1のレベルに接近して、環状バンド7の上端部7
aが位置するように定められている。 ブリツジ部6の上端部6aはごく細く(例えば
円周方向の幅が0.2mmの横断面半円状)なつてい
て、僅かな力で破断可能に構成されている。ブリ
ツジ部6は円周方向に沿い等間隔に形成されてお
り、第2図では6個であるが、例えば外径約30mm
のキヤツプの場合は3〜10個、より好ましくは5
〜8個、また外径約40mmのキヤツプの場合は3〜
12個、より好ましくは6〜9個設けられていても
よい。 環状バンド7は全体として細く、かつ射出成形
後の外型よりの抜出しを容易にするため、第3図
に示すように、主部7xは内面7bが垂下し、外
面7cが斜下方外側に延びる楔状に形成されてい
る。ブリツジ部6が同一形状、寸法であり、さつ
等間隔に形成される場合、射出成形のさいのウエ
ルド部9は、隣接するブリツジ部6に対応する環
状バンド7の部分のほぼ中央に形成される。この
ウエルド部9の近傍の環状バンドの部分には下方
に突起部10が形成されており、第4図に示すよ
うに突起部10は肉厚となつている。突起部10
が形成されていない環状バンド7の主部7xの高
さhが約0.5〜3mm、平均厚さ(縦断面積を高さ
hで割つた値)が約0.2mm〜0.6mmである程度に、
環状バンド7は全体として細いことが、加熱収縮
が容易に行なわれ、かつ射出成形後の外型よりの
抜出しが容易に行なわれるようにする上で望まし
い。また突出部10は、加熱収縮のさい破断しな
い程度の強いウエルド部9が形成されるように、
すなわち射出成形のさいウエルド部において溶融
プラスチツクが十分高温に保持されるに必要な容
積をウエルド部が有するように、その寸法は定め
られる。 第5図、第6図は、キヤツプ3を容器1の口部
2に封緘した後、環状バンド7に熱風(通常キヤ
ツプ3を形成するプラスチツクの融点以上の温度
の)を短時間(例えば約10秒)吹付けて、環状バ
ンド7を溶融しない程度に加熱して収縮させた後
の状態を示したものである。環状バンド7は、肉
厚の突起部10があるため加熱収縮のさいウエル
ド部9から破断するおそれがない。そして環状バ
ンド7は収縮の結果、隣接するブリツジ部6の間
において直線状になつて、全体としてほぼ正6角
形を形成して、フランジ部2bの下側の容器1の
外面1aに接触し、またフランジ部の下面2b1に
係合している。そのため開栓のさい、キヤツプ3
が押上げられると、ブリツジ部6がそのごく細い
上端部6aにおいて破断し、環状バンド7はフラ
ンジ部2bの下方の容器1上に残つて、ピルフア
プルーフ性が確保される。 本考案は以上の実施例によつて制限されるもの
でなく、図示されないが1個のブリツジ部にはご
く細い上端部6aを形成することなく、当該ブリ
ツジ部のみを開栓時破断しないようにしてもよ
い。かくすることによつて環状バンドはキヤツプ
の主部と共に容器の口部から取外れるので、開栓
後の容器の外観は良くなり、しかも当該ブリツジ
部以外のブリツジ部は破断するので、ピルフアプ
ルーフ性は確保される。 なお、この場合は、当該ブリツジ部を流れる溶
融プラスチツクの量が、他のブリツジ部を流れる
夫よりも多くなるので、ウエルド部の位置が当該
ブリツジ部と隣接するブリツジ部間の中央部より
も後者側にずれる。従つて予めテストによつてウ
エルド部の位置を求めて、求められたウエルド部
の近傍に突起部を形成する。 また環状バンドの主部の断面形状も、第7図の
7′xに示すように縦長の長方形状、もしくは第
8図の7″xに示すように上部が楔状の縦長の長方
形状等の適宜の形状をとりうるものである。また
突起部10に対応する太い部分も、第7図の1
0′に示すように主部7′xの上方および半径方向
外方に延びていてもよく、また第8図の10″に
示すように主部7″xの下方および半径方向外方
に延びていてもよく、使用態様に応じて適宜の形
状をとりうるものである。 本考案のプラスチツクキヤツプは、環状バンド
が全体として細いので、(i)封緘後の環状バンドの
加熱による収縮が容易に行なわれ、そのため加熱
のさいブリツジ部が溶断したり、あるいはねじ部
が軟化変形するおそれがない、(ii)射出成形後外型
から抜け易く、そのため抜き出しのさいブリツジ
部が破断するおそれがない、(iii)目付量が少なくな
り、そのため材料コストが低くなる、一方ウエル
ド部とその近傍が比較的太くなつているので、射
出成形のさいウエルド部における溶融プラスチツ
クは十分高温に保持され、そのため強固なウエル
ド部が形成される故、(iv)封緘後に環状バンドを加
熱して収縮するさい、ウエルド部から破断するお
それがないという効果を奏する。 以下具体例について説明する。 具体例 メルトインデツクス(MI)10g/10分、密度
0.90、融点160℃のポリプロピレンに、チタンホ
ワイトを配合してなる温度220℃の溶融樹脂を、
射出成形機(商品名:住友ネスタールN150/75)
によつて、成形サイクル10秒で射出成形して、以
下に説明する各種のピルフアプルーフキヤツプを
製造した。 第9図のキヤツプAは、従来のキヤツプであつ
て、第10図に示すように、5個の破断可能なブ
リツジ部6と、1ケの破断しないブリツジ部6′
を備えており、環状バンド7には、ブリツジ部
6′に接近して薄肉の破断し易いスプリツト部1
2が形成されている。スプリツト部12を除いて
は、環状バンド7の太さは円周方向に沿い一様で
ある。すなわち環状バンド7は断面3角形状であ
つて、その高さは1.2mm,底面の幅Wは0.5mmであ
る。またブリツジ部6の高さは1mmとした。 第11図のキヤツプBは、本考案のキヤツプで
あつて、環状バンド7のウエルド部9に最大円周
方向幅lが2.5mm,最大突出量m(第12図)が
0.2mmで、第13図,第14図に示す断面形状の
突起部20が形成されている点以外は第9図のキ
ヤツプAと同様である。 第15図は、本考案のキヤツプC(図示せず)
の環状バンド7を示したものであつて、突起部3
0の最大円周方向幅lが10.0mmである点を除いて
は、キヤツプCはキヤツプBと同様である。 第16図は本考案のキヤツプD(図示せず)の
環状バンド7を示したものであつて、第17図に
示す断面形状の突起部40が内面に形成され、そ
の最大円周方向幅lはキヤツプBと同じく2.5mm
であり、最大突出量mが0.2mmである点を除いて
は、キヤツプDはキヤツプBと同様である。 第18図に示す本考案のキヤツプEは、第19
図に示す断面形状の上方突起部50が形成され、
【表】
通常キヤツプA及びB,C,D,Eは、開栓時
はまず破断可能ブリツジ部6(5本)が切れた
後、スプリツト部12が切れて、環状バンドは非
切断ブリツジ部6′のみでキヤツプ本体とつなが
つて取り外れなければならない。この場合、破断
可能ブリツジ部6(5本)が切れることで、ピル
フアープルーフ性が得られ、さらに環状バンド7
がキヤツプ主部と共に容器口部より取り外れるの
で、開栓後の容器の外観も良くなる。 第1表が示す通り、試験の結果、従来のキヤツ
プAについては、環状バンド7のウエルド部9
(6カ所)が、加熱収縮の際、他のバンド部分に
較べ非常に細くなり、開栓時にブリツジ部6より
先に切断されて、切断可能ブリツジ部6(5)本
が切れることなしに、キヤツプ本体が容器から取
外れてしまつた。このことはピルフアープルーフ
性が失われてしまうことを意味するものである。
また、加熱収縮の際に切断されてしまうものもあ
つた。 これに対し、本考案のキヤツプB,C,D,E
については、環状バンド7のウエルド部9(6カ
所)に突起部を設けたことにより、加熱収縮の
際、他の部分に比べて細くなることもなく、ま
た、収縮によつて突起部が他のバンド部分と同様
の太さに変化し、外観上も全く問題がないものが
得られた。さらに開栓時は環状バンド7のウエル
ド部より破断されることなく、破断可能ブリツジ
部6(5)本、スプリツト部12の順で破断さ
れ、ピルフアープルーフ性が維持され、また非破
断ブリツジ部6′により容器から取外され、外観
が損なわれることもなかつた。
はまず破断可能ブリツジ部6(5本)が切れた
後、スプリツト部12が切れて、環状バンドは非
切断ブリツジ部6′のみでキヤツプ本体とつなが
つて取り外れなければならない。この場合、破断
可能ブリツジ部6(5本)が切れることで、ピル
フアープルーフ性が得られ、さらに環状バンド7
がキヤツプ主部と共に容器口部より取り外れるの
で、開栓後の容器の外観も良くなる。 第1表が示す通り、試験の結果、従来のキヤツ
プAについては、環状バンド7のウエルド部9
(6カ所)が、加熱収縮の際、他のバンド部分に
較べ非常に細くなり、開栓時にブリツジ部6より
先に切断されて、切断可能ブリツジ部6(5)本
が切れることなしに、キヤツプ本体が容器から取
外れてしまつた。このことはピルフアープルーフ
性が失われてしまうことを意味するものである。
また、加熱収縮の際に切断されてしまうものもあ
つた。 これに対し、本考案のキヤツプB,C,D,E
については、環状バンド7のウエルド部9(6カ
所)に突起部を設けたことにより、加熱収縮の
際、他の部分に比べて細くなることもなく、ま
た、収縮によつて突起部が他のバンド部分と同様
の太さに変化し、外観上も全く問題がないものが
得られた。さらに開栓時は環状バンド7のウエル
ド部より破断されることなく、破断可能ブリツジ
部6(5)本、スプリツト部12の順で破断さ
れ、ピルフアープルーフ性が維持され、また非破
断ブリツジ部6′により容器から取外され、外観
が損なわれることもなかつた。
第1図は本考案の実施例であるキヤツプを容器
口部に封緘したままの状態を示す一部切断正面
図、第2図は第1図の−線に沿う横断面図、
第3図は第1図の−線に沿う縦断面図、第4
図は第1図の−線に沿う縦断面図、第5図は
第1図のキヤツプの環状バンドを加熱収縮した後
の状態を示す正面図、第6図は第5図の−線
に沿う横断面図、第7図は環状バンドの他の例を
示す、第1図の−線に対応する線からみた縦
断面図、第8図は環状バンドのさらに他の例を示
す、第1図の−線に対応する線からみた縦断
面図、第9図は従来のキヤツプの例の一部切断正
面図、第10図は第9図の−線に沿う横断面
図、第11図は本考案の第2の実施例であるキヤ
ツプの一部切断正面図、第12図は第11図のXII
−XII線に沿う横断面図、第13図および第14図
は夫々、第11図の−線および−
線に沿う縦断面図、第15図および第16図は
夫々、本考案の第3および第4の実施例であるキ
ヤツプの環状バンドの平面図、第17図は第16
図の−線に沿う縦断面図、第18図は本
考案の第5の実施例であるキヤツプの1部切断正
面図、第19図は第18図の−線に沿う
縦断面図である。 1……容器、2……口部、2b……フランジ
部、2b1……下面、3……(プラスチツク)キヤ
ツプ、5……胴壁部、6……ブリツジ部、7……
環状バンド、9……ウエルド部、10……突起
部。
口部に封緘したままの状態を示す一部切断正面
図、第2図は第1図の−線に沿う横断面図、
第3図は第1図の−線に沿う縦断面図、第4
図は第1図の−線に沿う縦断面図、第5図は
第1図のキヤツプの環状バンドを加熱収縮した後
の状態を示す正面図、第6図は第5図の−線
に沿う横断面図、第7図は環状バンドの他の例を
示す、第1図の−線に対応する線からみた縦
断面図、第8図は環状バンドのさらに他の例を示
す、第1図の−線に対応する線からみた縦断
面図、第9図は従来のキヤツプの例の一部切断正
面図、第10図は第9図の−線に沿う横断面
図、第11図は本考案の第2の実施例であるキヤ
ツプの一部切断正面図、第12図は第11図のXII
−XII線に沿う横断面図、第13図および第14図
は夫々、第11図の−線および−
線に沿う縦断面図、第15図および第16図は
夫々、本考案の第3および第4の実施例であるキ
ヤツプの環状バンドの平面図、第17図は第16
図の−線に沿う縦断面図、第18図は本
考案の第5の実施例であるキヤツプの1部切断正
面図、第19図は第18図の−線に沿う
縦断面図である。 1……容器、2……口部、2b……フランジ
部、2b1……下面、3……(プラスチツク)キヤ
ツプ、5……胴壁部、6……ブリツジ部、7……
環状バンド、9……ウエルド部、10……突起
部。
Claims (1)
- 口部の基部に外方に延びるフランジ部を有する
容器を封緘するための、射出成形によつて一体的
に形成されたピルフアプルーフ性を有するプラス
チツクキヤツプであつて、該キヤツプは胴壁部下
端より垂下する複数の破断可能なブリツジ部と、
該ブリツジ部の下端に懸下し、封緘した状態にお
いて該フランジ部のレベルの下方に位置する全体
として細い環状バンドを備え、該環状バンドは封
緘後加熱することにより収縮して該フランジ部の
下面に係合可能になつており、かつ該ブリツジ部
に対応する部分の間の射出成形のさいのウエルド
部とその近傍が比較的太くなつていることを特徴
とするプラスチツクキヤツプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15402182U JPS5960151U (ja) | 1982-10-13 | 1982-10-13 | プラスチツクキヤツプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15402182U JPS5960151U (ja) | 1982-10-13 | 1982-10-13 | プラスチツクキヤツプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5960151U JPS5960151U (ja) | 1984-04-19 |
JPH0221401Y2 true JPH0221401Y2 (ja) | 1990-06-08 |
Family
ID=30340586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15402182U Granted JPS5960151U (ja) | 1982-10-13 | 1982-10-13 | プラスチツクキヤツプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5960151U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11101421B2 (en) | 2019-02-25 | 2021-08-24 | Birmingham Technologies, Inc. | Nano-scale energy conversion device |
US11124864B2 (en) | 2019-05-20 | 2021-09-21 | Birmingham Technologies, Inc. | Method of fabricating nano-structures with engineered nano-scale electrospray depositions |
US11244816B2 (en) | 2019-02-25 | 2022-02-08 | Birmingham Technologies, Inc. | Method of manufacturing and operating nano-scale energy conversion device |
US11417506B1 (en) | 2020-10-15 | 2022-08-16 | Birmingham Technologies, Inc. | Apparatus including thermal energy harvesting thermionic device integrated with electronics, and related systems and methods |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH068032Y2 (ja) * | 1987-07-17 | 1994-03-02 | 株式会社吉野工業所 | 壜キャップ |
JPH0430113Y2 (ja) * | 1987-09-30 | 1992-07-21 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5153948U (ja) * | 1974-10-22 | 1976-04-24 | ||
JPS5311180U (ja) * | 1976-07-09 | 1978-01-30 |
-
1982
- 1982-10-13 JP JP15402182U patent/JPS5960151U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5153948U (ja) * | 1974-10-22 | 1976-04-24 | ||
JPS5311180U (ja) * | 1976-07-09 | 1978-01-30 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11101421B2 (en) | 2019-02-25 | 2021-08-24 | Birmingham Technologies, Inc. | Nano-scale energy conversion device |
US11244816B2 (en) | 2019-02-25 | 2022-02-08 | Birmingham Technologies, Inc. | Method of manufacturing and operating nano-scale energy conversion device |
US11124864B2 (en) | 2019-05-20 | 2021-09-21 | Birmingham Technologies, Inc. | Method of fabricating nano-structures with engineered nano-scale electrospray depositions |
US11417506B1 (en) | 2020-10-15 | 2022-08-16 | Birmingham Technologies, Inc. | Apparatus including thermal energy harvesting thermionic device integrated with electronics, and related systems and methods |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5960151U (ja) | 1984-04-19 |
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