JPH02209471A - 真空蒸着装置 - Google Patents

真空蒸着装置

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JPH02209471A
JPH02209471A JP3062089A JP3062089A JPH02209471A JP H02209471 A JPH02209471 A JP H02209471A JP 3062089 A JP3062089 A JP 3062089A JP 3062089 A JP3062089 A JP 3062089A JP H02209471 A JPH02209471 A JP H02209471A
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謙二 安藤
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実 大谷
Hidehiko Fujimura
秀彦 藤村
Mitsuharu Sawamura
光治 沢村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、たとえば光学用基体上に、誘電体、金属等の
膜を形成するための真空蒸着装置に関し、特に大面積の
基体に均一の厚さの膜を形成し得る真空蒸着装置に関す
るものである。
[従来の技術および問題点] 従来、多数の小口径基板上に同一膜厚を形成するための
装置としては、特公昭53−18338号公報に開示さ
れるような、自公転機構を有するもの、あるいはそれを
改良したものが一般的である。しかしながらこの装置は
、自公転ドームに対して基板が小さく、かつ、基板面が
ドーム曲率から著しくずれない場合には有効であるが、
基板の径が例えば数百1と大きい大面積基板に対しては
、ドーム曲率からのズレ、および基板の保持方法に問題
があった。
大面積基板に対しては、特公昭51−20356号公報
に開示されるように、基板を成膜中に平行移動する装置
、あるいは、逆に蒸発源を平行移動する装置があるが、
機構が複雑になる上、高精度の膜厚制御を必要とする誘
電体多層膜の成膜の場合には膜厚制御が困難でムラが生
じていた。
また、マスクを用いて膜厚を補正する装置としては、特
開昭50−146528号公報に開示されるものがある
が、この装置ではマスクが固定のため基板の回転中心近
傍に円形状あるいはリング状のカゲが生じ大面積基板の
全面にわたり均一膜厚を形成することが出来ないという
欠点があった。
大面積でかつ重量を有する基板に、膜厚が均一な膜を形
成するための装置は、USP3,128,205 。
USP3,858,547に開示される自公転機構を有
するものである。しかしながら、この装置は、高精度の
膜厚の均一化を図る上では不十分であり、USP4,2
22.345に開示されるように回転マスクを用いる機
構が必要とされている。この回転マスクを用いる機構で
特徴的な点として、基板の公転中心とマスクの回転中心
が一致していることがあげられる。
このとき自公転の回転数の比に依存する膜厚のムラを平
均化できる効用がある。
しかし、USP4,222,345に開示されている装
置では、基板の径に対して少くとも2.9倍の径を有す
る容器が必要となり、ためにそれに見合った排気能力を
有する排気系が必要となるために、製造の容易さ、装置
コスト、スペースの点で不利であった。
また、この装置を使用しても均一な膜厚が必ずしも得ら
れないことが本発明者の調査により見い出された。すな
わち、直径1mの基板について調査したところ、第4図
(a)示すような膜厚のムラが生ずることがわかった。
なお、第4図(a)において、0印は、蒸発粒子がほぼ
easθの分布をしているときのものであり、・印は蒸
発粒子の分布が経時的に変化しているときのものである
。このように、蒸発粒子の分布が経時的に変化する場合
に特に膜厚のムラが大きいことがわかった。
さらに、物理的には均一の膜厚であっても光学的特性(
たとえば屈折率)のムラが基板に垂直方向に存在するこ
ともわかった。すなわち、蒸発源と基板との距離を約1
.2+*とじて、基板にZrO2を蒸着させ、基板の外
周近傍で、垂直方向の屈折率のムラを調査したところ、
屈折率の大きなところと小さなところとでは約0.15
の屈折率の差があることがわかった。
本発明は、従来技術には上述したような問題点があるこ
とを見い出しなされたものであり、本発明の目的は、膜
厚ムラ、光学的特性のムラが小さな蒸着層の形成が可能
な、小型の蒸着装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の要旨は、基体を保持し自転させるための機構と
、該基体のほぼ中心の下方に設置された、蒸発源を収納
する装置と、その蒸発源と自転基体との間に設けられた
膜厚補正用の回転マスクとを有し、該回転マスクの回転
軸が基体の自転軸から偏心していることを特徴とする真
空蒸着装置に存在する。
[作用] 本発明では、基体の回転が自転だけのため、装置の小型
化が可能となり、また、蒸発源を基体のほぼ中心の下方
に設置することと相まち、基体に対する蒸着流の入射角
を小さくすることが可能となり、高精度の膜厚の均一化
を計ることができる。ひいては、蒸発流の基体に対する
入射角を小さくできるため、蒸発粒子の飛距離が短くな
り、基板への密着力、膜構造、膜堆積速度に影響を与え
、光学的にも均質でかつ散乱吸収などの損失が少く、ま
た機械的強度に侵れる膜を大面積にわたって得ることが
できる。
さらには、蒸発流の基板に対する入射角が小さく、蒸発
粒子の飛距離が短いため、蒸着薬品を少量にすることが
できる。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
第1図に本発明の実施例に係る蒸着装置の正面断面図を
示す。
装置は角形の器壁1で構成され、その天板上に大面積基
板を自転させるための回転ユニットが設けられる。これ
はモータ2、減速機3、プーリ4、回転伝導ベルト5、
基板回転軸6から構成される。基板回転軸6はベアリン
グ7を介して円柱状の室枠8によって保持される。基板
回転軸6の回転は補強円板27.28を設けた基板ホル
ダ固定用アーム9に結合部材26を介して伝えられる。
基板ホルダ固定用アーム9は、基板ホルダ固定枠29に
とりつけられたビン10を介して基板ホルダを保持する
構造となっており、ここに、基板ホルダは側面リング1
2、底板リング11、基板カバー13で構成される。基
板カバー13は、基板14の裏面への損傷、成膜中の汚
れをさけるために設けられる。15は蒸発源であり、基
板14のほぼ中心の下方に設置されている。蒸発源15
からの蒸発流は、モータ17により回転するマスク回転
軸18に固定された回転マスク19によって一部さえぎ
られる。蒸発源15はメンテナス着脱が容易なように円
形状底板16の上に設けられる。
第2図は、第1図のA−A’断面図であり、第2図に基
き説明する。本例では、回転マスク19は4分割の羽状
体をその周辺部を外リング20に固定保持することによ
り構成されており、その回転軸を、基板の回転軸から偏
心させて設けである。この羽状体の中央部は幅広になさ
れており、この中央部が蒸発源のほぼ真上を通過する。
なお、この羽状体の形状は、実験等により蒸発源の分布
が均一となるような条件を求めて設計すればよい。なお
、回転マスクは上下方向に移動可能としてもよい。
回転マスク19の基板面の高さでの膜厚補正領域は、基
板の外周21、基板ホルダ固定枠の外周22を含んだ領
域23で示されている。
また、本例では、第3図に示すように膜厚制御用の2基
の光学モニタ24.25が設けており、これにより膜厚
制御の精度をさに向上させることができる。この光学モ
ニタは反射タイプであり、その表面に堆積した膜の厚み
を感知することにより基板表面に堆積した膜厚を知るこ
とができる。
この光学モニタは回転マスク19によるチョッピングを
さけ、かつ膜厚補正領域23の中に入るように設けられ
ている。蒸発源15からの蒸発分布の主たる方向は、電
子銃のフィラメント30からの電子ビームの方向および
蒸着薬品の材料の違いに依存して電子ビームから遠ざか
る方向31や電子ビームに近づく方向32のように変化
する。このとき、モニタ24、またはモニタ25のどち
らか一基だけの膜厚制御では、自転基板14に堆積した
膜厚とモニタとの膜厚の間に誤差が生じるが、本例のよ
うに2つの光学モニタ23.24を設けておくと、両方
の光学モニタの平均が基板に堆積した膜の膜厚となるの
で、蒸発源の蒸発分布の変化に対応することが回部であ
る。制御方法としては、モニタ高さ、モニタ位置、モニ
タ波長のパラメータがあるが、これは装置構造、必要膜
特性から最適な方法を選択すればよい。
上記実施例に示す本発明の蒸着装置の作動手順は次のよ
うに示される。すなわち、基板を保持した基板ホルダを
蒸着室の基板ホルダ固定用アームに固定し、所定の真空
度まで排気する。成膜前から基板マスクを各々回転し、
定められた条件のもとで成膜を開始する。このとき自転
している基板は回転マスクによって膜厚補正を受け、大
面積にわたって均一の膜厚で成膜される。
上記の装置を使用して、直径1mの基板に対し、ZrO
2の膜を形成した。なお、その際、蒸発源と基板との距
離を第4図(b)に示すように変化させた。基板温度は
300℃、真空度は、1×10〜4Torrとし、酸素
雰囲気中で成膜を行った。なお、回転マスクと基板との
回転は逆方向とし、(基板回転数)/(回転マスク回転
数)を約1.3とした。
得られた膜につき膜厚のムラを調査したところ、第4図
(b)に示すような結果が得られた。第4図(b)から
れかるように、本実施例では、蒸発物質が安定なとき(
O印)のみならず、経時的に変化するとき(*印)も膜
厚のムラが少ないことがわかる。
また、基板の垂直方向の光学的特性(屈折率)のムラを
調査したところ、最も大きなものと最も小さなものとの
差は0.02であり、光学的ムラが従来に比べ非常に小
さかった。
(比較例1) 上記実施例において、回転マスクを設けず、他の条件は
実施例と同一として蒸着を行ったところ、第4図(c)
に示すような膜厚ムラのグラフが得られた。なお、第4
図(C)はいずれも、蒸発粒の分布が経時的には一定の
場合(経時的に変化する場合に比べ膜厚のムラが少ない
と考えらえる)であり、0印は蒸発粒がほぼcos O
θの分布をなしている場合を示し、の印は蒸発粒がほぼ
COBθの分布をなしている場合を示し、・印は蒸発粒
がほぼCog 2θの分布をなしている場合を示してい
る。
図に示すように、いずれも場合も実施例に比べ大きな膜
厚ムラが生じていることがわかる。
(比較例2) 上記実施例において、回転マスクを回転させず、他の条
件は実施例と同一として蒸着を行ったところ、基板中心
部およびその近傍において膜厚ムラが極めて大きくなっ
た。これは、基板中心部およびその近傍に、回転マスク
によって、常に蒸発流がさえぎられる部分とまったく膜
厚補正を受けない部分とが生じるためと考えられる。
[発明の効果] 上記実施例に示す本発明の装置により以下の効果を得る
ことが出来る。
一つは装置容積を小型化出来ることである。すなわち直
径Aの基板に均一膜厚を形成するためには、USP4,
222,345に開示される従来の自公転機構を有する
装置を用いると、少くとも、2.9倍の槽径、及び1.
9倍の槽高さを必要とし、その真空容積はA3の約12
.5倍程度となる。しかるに本発明では第1図および第
2図に示すごとく、A3の約5.12倍であり、その容
積は約41%に小型化される。このため蒸着槽、及び基
板回転、基板の保持のための治具の製作が容易となるだ
けではなく、排気系の能力を半分にすることが出来、装
置価格の大巾な低減が図れる。
さらには、基板回転が自公転ではなく自転だけのため、
槽の高さを必要以上に高くすることなく、基板に対する
蒸発流の入射角を小さくすることが出来、回転マスクを
用いて従来より高精度に膜厚の均一化を計ることが可使
となる。
さらには、従来より、基板に対する蒸発流の入射角が小
さく、又、蒸発粒子の基板までの飛距離も短いため、基
板への密着性、膜構造、膜堆積速度に影響をうけず、光
学的に均質で、かつ散乱、吸収等の損失が少く、又、機
械的強度に優れる膜を大面積にわたって得ることが可使
となる。
さらには、基板に対する蒸発流の入射角が小さく、又、
蒸発粒子の基板までの飛距離が短かくすることができる
ため従来より少量の蒸着薬品で成膜することが可能とな
り、その供給方法、蒸発源の大きさ、個数等において蒸
発源自体の簡素化を図ることができる。
さらには、自転する基板の周辺に、2基のモニタ機構を
有することにより高精度に膜厚を制御することが可能と
なる。
以上、本発明の真空蒸着装置が大面積基板上に均一膜厚
を形成する目的で、大きな効果を有することは明白であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装置の正面断面図、第2図は第1図の
A−A ’断面図、第3図はモニター機構配置の模式図
である。第4図は、従来例と実施例における膜厚のムラ
を示すためのグラフである。 す、5・・・回転伝導ベルト、6・・・基板回転軸、7
・・・ベアリング、8・・・室枠、9・・・基板ホルダ
固定用アーム、10・・・ビン、11・・・底板リング
、12・・・側面リング、13・・・基板カバー、14
・・・基板、15・・・蒸発源、16・・・円形状底板
、17・・・モータ、18・・・マスク回転軸、19・
・・回転マスク、20・・・外リング、21・・・基板
の外周、22・・・基板ホルダ固定枠の外周、23・・
・膜厚補正領域、24・・・モニタ、25・・・モニタ
、26・・・結合部材、27・・・補強円板、28・・
・補強円板、29・・・基板ホルダ固定枠、30・・・
電子銃のフィラメント、31・・・蒸発方向、32・・
・蒸発方向。 1・・・器壁、2・・・モータ、3・・・減速機、4・
・・プー第 図 第 図(a) 第 図(b)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基体を保持し自転させるための機構と、該基体の
    ほぼ中心の下方に設置された、蒸発源を収納する装置と
    、その蒸発源と自転基体との間に設けられた膜厚補正用
    の回転マスクとを有し、該回転マスクの回転軸が基体の
    自転軸から偏心していることを特徴とする真空蒸着装置
  2. (2)基体の径外の周辺に、少なくとも2基以上の膜厚
    制御用光学モニターを有することを特徴とする請求項1
    に記載の真空蒸着装置。
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