JPH02209444A - グラファイト分散Co―Ni基自己潤滑性合金 - Google Patents

グラファイト分散Co―Ni基自己潤滑性合金

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JPH02209444A
JPH02209444A JP2892989A JP2892989A JPH02209444A JP H02209444 A JPH02209444 A JP H02209444A JP 2892989 A JP2892989 A JP 2892989A JP 2892989 A JP2892989 A JP 2892989A JP H02209444 A JPH02209444 A JP H02209444A
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Kanichi Tanaka
田中 完一
Kensuke Hidaka
日高 謙介
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Fukuda Metal Foil and Powder Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は流体潤滑が不可能な各種摺動部材や高温下で使
用される各種摺動部材において、その金属母材上に、肉
盛溶接などの方法により簡単に固体潤滑性を有するグラ
ファイトを均一に分散させた肉盛層を形成させるための
グラファイト分散C。
Ni基自己潤滑性合金に関するものである。
〔従来の技術〕
グラファイトや二硫化モリブデンは結晶構造上異方性が
強く、特定な結晶面間や原子間でその結合力が弱く、せ
ん断によって切れやすく、このため内部すべりを起こし
、低摩擦を与えることから、固体潤滑剤として用いられ
る。特にグラファイトは熱安定性にも優れていることか
ら多用されている。
従来グラファイトを固体潤滑剤として用いる場合1)母
材表面に直接塗布するかスプレーした後乾燥させて用い
る方法、2)油や樹脂類などの中に懸濁又は分散させて
用いる方法、3)金属や油脂と混合して複合材料の形で
用いる方法がある。しかしながら1)の方法ではグラフ
ァイトを分散させた流体を部材表面に塗布(又はスプレ
ー)し、乾燥させるため手間がかかり、かつ被膜が薄い
ため長時間の潤滑効果は期待できない。2)の方法では
、潤滑油に添加して用いるため、その粒度や表面物性、
油との密度差さらには他の添加剤との共存など、グラフ
ァイトの安定した油中分散が得にくく、このためグラフ
ァイト粒子表面にあらかしめ界面活性剤の吸着膜を形成
させるなど、親油化処理をして油に濡れやすくしてやる
ことが必要である。
また、3)の方法では部材内部にグラファイトが分散し
ているため、長時間の潤滑効果が期待できるが、グラフ
ァイトの分散性の問題や強度及び作成の難しさなどの問
題がある。
〔本発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は摺動部にグラファイトを塗布又は油と共に
供給する方法ではなく、部材内部にグラファイトが分散
したものでしかも強度が大きく、製造も容易なものを種
々検討した結果、ある特定の合金組成においてはグラフ
ァイトが均一に晶出し、潤滑が良好で耐摩耗性、耐食性
も良好な合金組成を見出し、本発明を完成した。
また本発明の合金は、肉盛溶接などの方法で肉盛層を形
成させると同時にこの肉盛層中に球状もしくは片状のグ
ラファイトを均一に分散させることも可能で作成が容易
であることも見出した。
〔問題を解決するための手段〕
即ち本発明は、重量%でC1,0〜5,0%、B O,
1〜4.5%、Si 0.1〜9.0χを含有し、さら
に必要に応してCr 1.0〜15.OX又は/および
Cu 1.0〜5.OXを含有し、残部がCoとN1の
二種及び不可避的不純物よりなる組成を有することを特
徴とするグラファイト分散Co−Ni基自己潤滑性合金
である。
〔作用] 次に本発明合金の成分限定理由を説明する。
CはCo−Niを主体とした基質中に球状又は片状のグ
ラファイトとして晶出し、固体潤滑剤として働き耐摩耗
性の向上に寄与する。C含有量が重量%で1.0χ未満
では基質のCo−Ni中に固溶し、はとんどグラファイ
トとして晶出せず、5.0%以上ではCo−Niに対す
る最大溶解度を越えるため、溶湯中に溶解しなくなる。
このためC含有量は1.0〜5゜OXに定めた。
BはCo−Ni との間で金属間化合物を形成し、合金
の硬さを上げる働きがある他、合金に自溶性を与え、肉
盛溶接を容易にする働きを有する。B含有量が重量%で
0.1χ未満では硬さの向上及び自溶性が得られず、4
.5%以上では硬さが高くなりすぎ肉盛層に割れを生じ
るようになり好ましくない。
また、4.5%以上になるとCo−Niに対するCの最
高溶解度が下がり、グラファイトの晶出がほとんど見ら
れなくなる。このためB含有量は0.1〜4.5χに定
めた。
t SiはBと同じようにCo−旧との間で金属間化合物を
形成し、合金の硬さを上げる働きがある他合金に自溶性
を与え、肉盛溶接を容易にする働きを有する。St含有
量が重量%で1.0χ未満では、硬さの向上及び自溶性
が得られず、9.0%以上では硬さが高くなりすぎ、肉
盛層に割れを生じるようになり好ましくない。また9、
0%以上になるとCo−旧に対するCの最高溶解度が下
がり、グラファイトの晶出がほとんど見られなくなる。
このためSi含有量は1.0〜9.0χに定めた。
Cr Crは添加しなくても摺動部材としての特性に影響はな
いが、耐食性を必要とする場合にはCrを添加する・方
が好ましい。
Crは合金の耐食性を向上させる働きを有し、Cr含有
量が重量%で1.0χ未満ではこの働きがほとんど見ら
れず、15.0%以上になるとCとの間で炭化物を形成
するようになり、グラファイトの晶出量が低下し自己潤
滑性が得られなくなる。また炭化物の形成にともない肉
盛層の割れ感受性が高くなる。このためCr含有量は1
.0〜15.0χに定めた。
Cu Cuは添加しなくても摺動部材としての特性に影響はな
いが、耐食性を要求される場合にはCrと同じ<Cuを
添加する方が好ましい。また、CrとCuを複合して添
加すればより好ましい。
CuはCrと同じように合金の耐食性を向上させる働き
を有するが、Cu含有量が重量%で1.0%未満ではこ
の働きがほとんどみられず、5.0%以上になると肉盛
溶接待偏析を起こし、肉盛層に割れを誘発する恐れがあ
る。
なお、CrとCuを複合して添加する場合はそれぞれの
下限及び上限を添加すればよい。
Co、Ni Co、旧は本合金において基質となるものである。
Coに対するNiの比率が高くなると、グラファイトの
晶出量が若干減少する傾向がある。しかしながらいずれ
の比率においても、本合金の目的である自己潤滑性を得
るためのグラファイトの晶出は見られる。これはCoと
Niが同族元素でかつ全率固溶体を形成するためと考え
られる。
〔実施例〕
次に本発明の合金を実施例により比較例と対比しながら
具体的に説明する。
アトマイズ法により、それぞれ第1表に示される成分組
成をもつ本発明の合金及び比較例合金を粉末化(粒子径
105〜177μm)L、これをプラズマ粉末肉盛装置
を用い、5S−41母材上に約2.51の厚みに肉盛を
行った。こうして肉盛した試験片を所定の大きさに切断
し、肉盛層表面を耐水研磨紙及びパフ研磨により研磨し
、ビッカース硬さ計で肉盛層の硬さを測定後、摩耗試験
に供した。摩耗試験は第2図に示すように、肉盛した試
験片を固定側、白銑製リングを回転側にして行った。第
2表にこの摩耗試験条件を示す。
第2表 腐食試験は、それぞれ第1表に示される成分組成をもつ
本発明の合金及び比較例の合金をアルゴン気流中で溶解
しシェル鋳型に鋳造後、10mmXIQ1111n X
 10mmに切断したものを試験片とし、5χH2S0
4(沸騰中)に6時間浸漬し、その時の腐食減量を測定
した。
第1表は、この摩耗試験・肉盛試験及び肉盛層の測定結
果を示したものである。
また、第1図は摩耗試験の結果得られた試験片及び相手
材(リング)の摩耗減量を図示したものである。第3図
は、本発明の合金No、 2及びNo、 4における肉
盛層断面のX線写真である。組成かられかるように、C
o−Ni合金基質中にグラファイトが均−に分散してい
ることがわかる。
第1表、第1図に示すように、本発明の合金は比較例の
合金に比べ摩耗が少なく、かつ相手の摩耗も少ない。こ
うしたことから、無潤滑の状態において良好な潤滑性を
示していることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明によるグラファイト分散Co−Ni基自己潤滑性
合金は、金属母材にプラズマアークやレーザービームな
どの熱源により肉盛すると同時に、その肉盛層中に球状
及び片状グラファイトを均一に分散させようとするもの
で、こうして形成した肉盛層は、比較例の合金に比べて
耐摩耗性に優れ、かつグラファイトが肉盛層全体にわた
り均一に分散しているため、グラファイトを塗布(また
はスプレー)した場合に比べ長時間潤滑効果が得られる
なお、上記実施例では、本発明の合金を金属母材上に粉
末肉盛して用いたが、これを鋳物として用いても肉盛同
様、優れた特性を示す。
上述のように、本発明の合金は、流体潤滑が不可能な各
種摺動部材に使用することで、潤滑の効果が得られると
ともに、装置の小型集約化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、摩耗試験後の試験片及び相手材の摩耗減量、
第2図は摩耗試験概略図、第3図は本発明の合金No、
 2及びN014における肉盛層断面のX線写真でkA
、1−Bは合金No、 2で、2−A、2Bは合金N0
14である。また、Aは反射電子像でBはCKαの特性
X線像である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量%でC1.0〜5.0%、B0.1〜4.5
    %、Si0.1〜9.0%を含有し、残部がCoとNi
    の二種及び不可避的不純物よりなる組成を有することを
    特徴とするグラファイト分散Co−Ni基自己潤滑性合
    金。
  2. (2)重量%でC1.0〜5.0%、B0.1〜4.5
    %、Si0.1〜9.0%を含有し、さらにCr1.0
    〜15.0%を含有し、残部がCoとNiの二種及び不
    可避的不純物よりなる組成を有することを特徴とするグ
    ラファイト分散Co−Ni基自己潤滑性合金。
  3. (3)重量%でC1.0〜5.0%、B0.1〜4.5
    %、Si0.1〜9.0%を含有し、さらにCu1.0
    〜5.0%を含有し、残部がCoとNiの二種及び不可
    避的不純物よりなる組成を有することを特徴とするグラ
    ファイト分散Co−Ni基自己潤滑性合金。
  4. (4)重量%でC1.0〜5.0%、B0.1〜4.5
    %、Si0.1〜9.0%を含有し、さらにCr1.0
    〜15.0%とCu1.0〜5.0%を含有し、残部が
    CoとNiの二種及び不可避的不純物よりなる組成を有
    することを特徴とするグラファイト分散Co−Ni基自
    己潤滑性合金。
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WO2012130455A2 (en) * 2011-03-29 2012-10-04 Mahle International Gmbh Slide component and method for production of cladding on a substrate
CN112011249A (zh) * 2020-08-17 2020-12-01 新昌县旭辉新材料科技有限公司 一种高强度阻燃性的水性环氧树脂涂料及其制法

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